観光地ではなくても地方の町に被写体はある <上麻生・前編>

観光地(Tourist spot)
上麻生1-1

PENTAX K10D+DA 16-45mm f4 / TAMRON 70-300mm f4-5.6



 飛水峡への最寄り駅は、JR高山本線の上麻生駅(かみあそう)だ。あまり人気のない駅のようで、降りたときは私の他に学生が一人、乗ったときは私一人だった。当然のように無人駅だ。まあ、のんびりしていていい。
 飛水峡までは歩いて10分ほどで、あちこち寄り道して写真を撮りながら行った。今日はそのときの写真を紹介したい。
 駅のホームはこんな感じ。出て行く列車を、歩道橋(?)の2階へ駆け上がって急いで撮る。行動は完全に鉄の人だ。地元の人は、あいつはきっと飛水峡で列車を撮りに行くに違いないと思ったことだろう。実際その通りではあるのだけど、それだけが目的ではないです、と心の中で誰にともなく言い訳をしていた。

上麻生1-3

 駅前は贅沢な広さを持っている。駅舎はこぢんまりして新しい。何年か前までは大正時代の古い駅舎だったようで、それを見たかった。
 この空間も駅前ロータリーというのだろうか。バスと書かれた駐車スペースがあるということは、シーズン中には飛水峡を見るためにバスツアーでやって来る人々がいるということだろうか。私が見た上麻生駅はシーズンオフ限定のもので、もしかするとオンシーズンはそれなりに観光客で賑わっているのかもしれない。

上麻生1-2

 駅前広場の一角に、蒸気機関車を格納している小屋がある。C12形蒸気機関車(C12 163)というやつらしい。普通の蒸気機関車よりも小振りのタイプだ。
 ガラス越しに中をのぞき見ることはできるものの、入ることはできない。試しにドアを開けようとしたら鍵がかかっていた。帰ってきてから知ったのだけど、役場に頼めば開けてもらえるそうだ。いや、そこまではしたくない。

上麻生1-4

 歩き出してほどなく、いきなりいい感じの廃屋が出迎えてくれる。
 こういうのを見てすごいなと思う自分の心理を自分でもよく分からなかったりするのだけど、私にとっては魅力的な被写体には違いない。たぶん、同じように感じる人もいると思う。

上麻生1-5

 これまた渋い。タイルの感じが昭和そのものだし、壁の汚れ具合もいい。嵌め殺しのような窓は、実用よりもデザイン優先だったのか。
 まあしかし、上麻生駅周辺をうろついてこんなのを撮って喜んでる人はあまりいないような気はする。

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 これが上麻生のメインストリートだ。歩いている人の姿はほとんどなく、でも車通りは意外と多い。
 完全な田舎ではなく、街中と呼ぶのは無理がある。母方の田舎の三瀬谷の裏通りに少し似ている。
 左側に建っているのは非常に立派な日本家屋だ。旅館の造りのようにも見えるから、昔は宿屋だったのかもしれない。

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 近づいて見ると、昔ながらの木造日本家屋のよさをあらためて感じる。
 入口の感じからすると、元は商売屋さんだろうか。米屋とか酒屋とか、そんな感じもした。

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 精肉と釣り具を一緒に売ってしまっている。そのコラボレーションにやられた。魚屋と釣り具ならまだしも、肉と釣り具では客層が違いすぎるのではないか。釣り具を買いに来た人がついでに肉を買っていくのか、肉を買いに来た人が釣り具も買っていくのか。
 支店とあるから、どこか別のところに本店もあるらしい。

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 お屋敷風の家で、松の形がすごいことになっている。松好きにはたまらないのかもしれない。
 食べ物屋さんか何かだろうか。看板の字が読めない。

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 せいべいやという名前の店。せんべい専門店かといえばそうではなさそうだ。近所の子供御用達の駄菓子屋さんか。

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 お茶屋さんもある。このようにちょこちょこ店もあるにはあるものの、この通りで日常生活のすべてをまかなうのは無理そうだ。2キロほど南にサークルKがあるようだけど、全般的に不便そうに思える。その割りには人家がけっこうある。

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 お茶畑をいくワイドビューひだ。

上麻生1-15

 キンチョーかとりせんこうの看板と、トタンの上で寝る猫。

 写真が多くて、一回に収まらなかった。続きは後編ということで次回お送りします。
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コメント
  • 川崎
    2010/01/24 09:26
    川崎市にも麻生区、上麻生(ただしあさおと読みます)があります

    小田急線が通っているんですが、何気に田舎です、しかも中途半端なw

    新百合丘はちょっとだけ都会臭がしますが、やはり・・・

    お茶畑を走る列車、いいっすね

    この写真を見ると、道路を電車が走っているように錯覚を覚えます
  • 撮り鉄間近
    2010/01/24 23:32
    ★ただときさん

     こんにちは。
     麻生元首相も最近めっきり見かけなくなりましたね。
     川崎の上麻生は、あさおなんですか。そちらの方が珍しいかな。
     地方へ旅行へ行くとき、駅名の読み方が分からなくてちょっと焦るときがあります。がやがやしてるとアナウンスが聞こえなかったりするし。

     気がついたら、このときはよく列車の写真を撮ってました。
     後編にもちょこちょこ登場します。
  • 奥飛騨慕情…かな
    2010/01/25 23:30
    こんばんは。
    いいですね飛騨シリーズ。雪の光景を撮りに行きたくなりました。
    それにしても電車の登場すること(笑)
    オオタさんもそろそろ鉄道ブログの立ち上げですか?
    自分は乗り物大好きなので飛行機・車・バイク・チャリ・船と動くものは
    つい撮ってしまいますけど…

    そうだ、歩道橋じゃなくて駅なんかの場合には「跨線橋」じゃないでしょうか。
  • 鉄の人まであと一歩
    2010/01/30 00:27
    ★mihopapaさん

     こんにちは。
     飛騨はとてもよいところでした。
     雪景色は新鮮で、何を撮っても楽しかったです。
     機会があればぜひ一度。

     鉄道、撮ってますね。(^^;
     そろそろ撮り鉄のお仲間として認めてもらえるでしょうか。
     今後ももっと撮っていきたいと思ってます。

     跨線橋、そうそう、そんな言い回しがありましたね。
     まだ鉄の人失格だ。(^^;
     道路の場合は、跨道橋と言うんですね。知らなかった。
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