温泉街で見た光と影の風景 <下呂3>

観光地(Tourist spot)
下呂3-1

PENTAX K10D+DA 16-45mm f4



 ここのところよく出かけていて、写真の後がつかえてきたので、下呂シリーズは今回で終わりにしたい。残った写真を並べておこう。
 一枚目は、温泉寺のお堂の昼下がり。和室が作る光と影の世界。こういう光景を見ると、感覚的な時代が一瞬昔に戻る感じがする。遠い日の記憶がよみがえるのだろうか。

下呂3-2

 温泉寺裏山のお地蔵さん。
 かわいい衣装を着させてもらって、顔もかわいいような、凛々しいような。光と影の加減で眉が太い。鹿児島弁とかしゃべりそうな雰囲気だ。今日はいい天気でごわすなとか。

下呂3-3

 温泉寺を裏手から。日陰はまだ雪が残っていた。
 何かの行事があったようで、堂の中に人が集まっていた。読経の声が聞こえていた。

下呂3-4

 石柱には水無八幡神社とあり、のぼりには森八幡神社と書かれている。どちらが正式名なのだろう。水無ということは、飛騨一ノ宮の水無神社からの勧請だろうかと思ったら、どうも違うようだ。
 正確には森水無八幡神社(もりみなしはちまんじんじゃ)というらしい。
 元々は下呂の別の場所で、サルタヒコ(猿田彦命)を祀っていたのがこの地に移ってきて、戦国時代に三木良頼によって八幡神社が合祀されたことで八幡色が濃くなっていったのだという。のちに村の神社をたくさん統一したので、祀られている神様も多い。
 中心的な存在の祭神にスサノオがいて、これはいつそうなったのかよく分からない。調べがつかなかった。水無になっているのはどうしてだろう。やはり飛騨一ノ宮の水無と関係があるのか。
 少し話を脱線させると、日本の神様は天界チーム(天津神)と地上チーム(国津神)に分かれている。天界チームの代表はアマテラスで、地上チームはオオクニヌシ(大国主命)だ。元から地上に神様はいて、そこへ天からやって来たのがいわゆる天孫降臨というやつだ。オオクニヌシが地上の統治権をアマテラスに譲り渡したのを国譲りと呼んでいる。オオクニヌシは自らすすんでそうしたことになっていて、出雲にすっこんで出雲大社に祀られるようになった。
 スサノオはアマテラスの弟で天界チームだったけど、暴れん坊で追い出されたので地上組になってしまった。スサノオの子供たちも地上チームだ。
 サルタヒコは、ニニギノミコト(アマテラスの孫)が天孫降臨したとき、頼まれもしないのに地上で先導をした地上チームの神様だ。故郷は伊勢だから、伊勢神宮そばの猿田彦神社や鈴鹿の椿大神社がよく知られている。
 下呂の森水無八幡神社がどういう経緯でサルタヒコを祀るようになったのか、今となってはよく分からない。

下呂3-5

 額も八幡神社になっている。地元では八幡さんとして認知されているんじゃないかと思う。

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 鳥居の向こうの参道がちょっといい感じ。

下呂3-7

 温泉街風景を何枚か。

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 廃墟萌えではないけど、半分朽ちかけた無人の空き家を見ると必ずといっていいほど撮りたくなる。廃墟マニアの手前まで来てしまっているのだろうか。

下呂3-9

 石畳とまではいかないまでも、こんな道は雰囲気があっていい。実用重視ならアスファルトなんだろうけど、観光飲泉街は風情も大事にしてほしい。

下呂3-10

 やや昔風の温泉宿。
 下呂の宿のすべてに温泉があるのかどうか知らない。温泉を引っ張ってくる権利や使用料はどうなっているのだろう。源泉はたくさんあるのか、限られた箇所のものをみんなで分け合っているのか。
 温泉街の宿に泊まって温泉がないのも寂しいし、高ければ末端の宿屋まで行き渡らない。格安で個人宅にもみんな引っ張っているのろうか。

下呂3-11

 酒屋や食料品店が並ぶ。温泉街といっても一般家庭の建物もたくさんあって、当然のことながら生活一般を支えるためのお店も必要となる。
 温泉街の日常は思ってる以上に普通と違っているのか、意外同じなのか。温泉に関わっていなければ普通の暮らしぶりなんだろう。

下呂3-12

 河原に降りて、下呂大橋を下から撮る。

下呂3-13

 線路下の連絡通路。外から差し込む自然光と、トンネル内を照らす青い光。

 下呂編はこれでおしまい。
 思った以上に楽しめて、よかった。
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