鉄道沿線風景に日常生活の情緒を見る

飛行機(Airplane)
大森瀬戸電-1

PENTAX K10D+TAMRON 28-75mm f2.8



 電車に対して熱い思いを抱いてはいけないけど、電車のある風景は好きだ。電車は私にとって非日常的な存在で、旅行と結びついているものだから、電車を撮ることは少しだけ旅の気分を味わうことになる。
 線路沿いの風景というのは特に情緒的なもので、沿線に暮らす人たちを絡めて撮ると、その風景は私にとって平凡な日常ではなく、特別なものに感じられる。
 これも一種の鉄っちゃん症状といえばそうなのかもしれない。定義はよく知らないけど、ゆる鉄という言葉もある。
 日没前に、瀬戸電の大森駅周辺を歩いて写真を撮った。その前に雨池や昔住んでいたあたりも撮ってきたのだけど、今日は瀬戸電編ということで、夕方の沿線風景写真をお届けしたい。

大森瀬戸電-2

 自転車の高校生下校カップルが好きで、いつも探している。たいていは背景を選べないシチュエーションで残念な気持ちになる。今回もそうだった。被写体はよかったのに。
 春、桜並木を行く自転車高校生カップルを撮りたいと、前からずっと思っている。地上レベルなら桜並木を行く後ろ姿がいいし、土手の下から見上げる感じで撮るなら斜め前からだ。
 私の中にあるイメージは、古い日活映画とかのものかもしれない。吉永小百合と高橋英樹の青い山脈とか。あの中でそんなシーンは出てきていないと思うけど。

大森瀬戸電-3

 踏切待ちでこんな写真を撮っていると、一緒に待っている人たちからは完全に鉄の人と思われる。でももうしょうがない。この日は割り切ったというか、あきらめて人目を気にせず電車の写真を撮った。いい写真を撮ろうとすればあきらめなくてはならない何かがあるような気がする。

大森瀬戸電-4

 電車と線路はカーブが命というと大げさかもしれないけど、コーナーの風景に明らかに惹かれる自分を発見する。前からそんな気はしていた。電車風景は、コーナーが美しい。
 あと、電車の上の電線みたいなやつ(何て呼ぶんだろう)が、いいなとも思う。ワイヤーちっくなものも好きだ。

大森瀬戸電-5

 時間帯と空の色や暗さによっても、電車写真はずいぶん違ってくる。
 夕暮れどきの電車は、一日の終わりを思わせる。

大森瀬戸電-6

 電車が行ったあと、沈みゆく大きな夕陽が見えた。いいタイミングで電車と絡めたかったけど、このあとすぐに沈んで見えなくなった。もったいないことをした。

大森瀬戸電-7

 普段ほとんど意識することもない小さな川。昔近くに住んでいたのに、名前も知らない。
 地図を調べたら、隅除川(すみよけがわ)とあった。これからはもう少し注目していくことにしよう。

大森瀬戸電-8

 シルバーの電車もだいぶ増えてきた。最終的には全部この車両に交換するようだ。今の内に赤い電車に乗って、古い電車をしっかり覚えておいた方がよさそうだ。

大森瀬戸電-9

 線路も撮りたい被写体の一つだ。
 夜の線路とか操車場も撮ってみたい。

大森瀬戸電-10

 昔は大森駅だったのに、いつからか大森・金城学院前駅になった。夕方は、金城学院の女子大生でホームは満載になる。意外と、尾張旭方面に乗る人が多い。

大森瀬戸電-11

 線路の沿線風景というのはなかなかいいものだとあらためて思った。小さな物語があり、叙情がある。一般の道路沿いとは違う。
 身近にもいい撮影ポイントがあるものだ。瀬戸電沿線は今後も撮っていくことにしよう。駅周辺に古い町並みが残っているところもある。瓢箪山や守山自衛隊前あたりはもうずいぶん行ってないから、どんなふうに変わっているのか見てみたい。名鉄の一日乗車券で乗って撮るという手もある。
 そろそろ私もきちんと撮り鉄を目指すべき時期に来ているのだろうか。
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コメント
  • 2009/12/24 23:09
    >そろそろ私もきちんと撮り鉄を目指すべき時期

    いえいえ、もう十分に撮り鉄さんになっていますよ。それぞれの写真がとてもオオタさんらしく物語になっています。

    >電車の上の電線みたいなやつ(何て呼ぶんだろう)が

    架線のことでしょうか?それともパンタグラフ?
  • いい目標
    2009/12/27 00:24
    ★moumingさん

     こんばんは。
     電車の車両そのものに興味がなくても電車を撮れば撮り鉄と認めてもらえるかなぁ。
     写真家たちの日本紀行の再放送で、矢野直美さんが登場してたけど、電車絡みでいい写真をたくさん撮ってましたね。
     ああいうのを目標にできればと思いました。

     線路の上は架線というんですね。
     パンタグラフは電車についてる方ですよね?
     あれもいろいろな形があって、すごく詳しい人がたくさんいますよね。
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