
PENTAX K10D+TAMRON 70-300mm f4-5.6 Di
「日本の自画像」展は、愛知県美術館で開催されていて、愛知県美術館は愛知県芸術文化センターの中にある。最初、この関係がよく分からなかった。写真展などの企画展や所蔵展はこの10階でやるらしく、愛知県美術館の屋外展示スペースが12階にあって、ギャラリーは8階にある。ギャラリーなどは別料金なのか、無料なのか、そのあたりも把握できていない。
愛知県芸術文化センターは建物の名前で、ビルの中には愛知県芸術劇場や愛知県文化情報センターなども入っている。この日も葉加瀬太郎のコンサートなどが開催されていた。
県美術館の展示物が撮影不可なのか、美術館のフロア自体が禁止なのか。フロアの隅から望遠で展示物を撮ったら盗撮なのだろうかなどと考えつつ、エスカレーターで下って違う階で写真を撮ってみる。このへんなら大丈夫だろう。そのままエスカレーターで1階まで行くことにした。

吹き抜けになっているエントランスの天井部分。
複雑な直線模様やまがりくねった曲線、幾何学模様など、最近、そういったものに惹かれる自分を発見する。工場を撮りにいってから目覚めたようにも思う。夜の操車場とかも無性に撮りたい。
このシーンでは、光の入り方もよかった。

県芸術文化センターの外観。
直線と曲線の組み合わせと、表面の質感や、窓の青さがいいと思った。
テレビ塔も映り込んでいる。映り込みが好きなのも確かだ。

テレビ塔を近くからアップで撮ると、そのワイヤーチックぶりというか、鉄筋の細密さのすごさが分かる。
当時は高い建物を赤白に塗ることが義務づけられていなかったから、テレビ塔は銀色塗装のままとなっている。
いかにも一昔前の電波塔といった風貌で、地デジは荷が重いというような感じもする。この無機質な感じがかえって新鮮で格好良くもある。もっと格好良くするには、プラチナシルバーとかで塗ったらどうだろう。名古屋といえば金シャチだから、金メッキでもいい。
ガラス張りになっているところが展望室で、その上の屋外にも出ることができる。吹きさらしだから、冬場は猛烈に寒い。

オアシス21もちょっと寄っていった。
これもどこからどこまでがオアシス21なのか、よく分からない。水の宇宙船と名づけられたものがそうかと思ったら、公園全体を指してそう呼ぶらしい。
地下の青い床のところにスケートリンクができている。噂には聞いていたけど、知らずに見たら驚くだろう。氷ではなく樹脂素材にワックスを吹いて滑るようにしてるんだとか。なかなか面白い試みだと思う。
スケートなんて、もうずいぶんやってないけど、体は覚えているものだろうか。昔は大須のスケート場に通ってよくやったものだ。

水の宇宙船の床は半透明になっている。下から見ると、靴影がぺたぺた移動していくので面白い。

噴水池はどういう仕組みになっているのだろう。かなりの水量があって、水は循環している。

青いガラス張りのビルに空が映って、違う青を見せてくれる。
最近の建物は無粋なものが多いと思い込んでいるけど、よくよく見ていくと洗練されいるものや面白いものもけっこうある。
街歩きをして、ビルばかり撮っても、面白いコレクションができそうだ。

ビルコレその2。レトロモダンな感じ。
太陽の反射が生む光と影の陰影。

サンシャイン栄のビルに貼り付いている観覧車。
話のタネに一度乗ってみるのは面白い。街の中心部にあるから、普通の観覧車とは見える風景が違う。特に夜がオススメだ。

現存する日本で一番古い屋上観覧車が三越の屋上にある(日本最古の観覧車は函館公園こどものくにのもので1950年製造)。
昔はオリエンタル中村だったことを覚えている人もいるだろう。
残念ながら2005年で営業は終わってしまって、今は止まったまま保存されている。

交差するラインと光の反射。
どのラインが実像でどれが虚像なのかを把握しようとすると混乱する。

栄の街並み。この通りは裏通りになる。店舗などが並んでいるけど、まったく馴染みがない。
このあと、名古屋人はまずやらない栄から名駅まで歩くというのをやった。2キロちょっとだから、ゆっくり歩いても1時間はかからない。急げば30分くらいのものだけど、名古屋人の常識の中に栄と名駅の間を歩いて移動するという概念は存在しない。東京の人はこれくらいの距離はけっこう歩いて移動すると思う。
この日の予定は、桜通でイチョウ並木を撮って、堀川を見つつ、最後は名駅でタワーズライツを撮る、というものだった。その様子は、また次回以降に紹介することにしたい。