紅葉の原生林は被写体の宝庫のようなそうでもないような <第二回>

紅葉(Autumn leaves)
段戸裏谷2-1

PENTAX K10D+TAMRON 70-300mm f4-5.6 Di / 90mm f2.8 / DA 16-45mm f4



 今日は段戸裏谷原生林の2回目を。
 撮りきれないもどかしさを感じつつも枚数だけはたくさん撮ってきたから、全部で3回のシリーズとなる。今日と次回で残った写真を2回に分けて紹介したい。
 冷静に振り返ってみると、どう撮るかよりも、何を撮りたいかということの方だ大切で、その気持ちが抜け落ちていたようにも思う。昨日はもうしばらく行きたくないと思ったけど、時間が経ったらまた行きたいと思うようになった。

段戸裏谷2-2

 今回、途中でC-PLフィルターのことを思い出してしばらく使って、終盤はまた外したのだけど、つけているときといないときの違いの大きさを再認識することになった。
 上の写真は使って撮ったときのものだ。水面の反射が取れてるのは予想通りとして、木々のテカりがここまで押さえられるは思ってなかった。
 C-PLは色を鮮やかにするために使うという思いがあったけど、効果はそれだけではない。これだけ風景の表情が変わってくるとなると、使いどころを考えて使い分けなくてはいけない。水面の映り込みは少なくなるし、ずっとつけっぱなしでいいというわけでもない。

段戸裏谷2-3

 訪れている人は、ポツポツといったところで、見頃となった現在も大挙して人が押し寄せるという場所ではない。週末はどれくらいの人が訪れるのか、見当がつかない。駐車場が狭いから、混雑すると大変そうだ。
 普段は静かでよいところだと思う。一年を通じて、鳥や花などを楽しめる。

段戸裏谷2-4

 驚いたことに、カキツバタの花が咲いている。違う花かとも思ったけど、どう見てもカキツバタだ。普通5月に咲くはずの花が10月の終わりに咲くとは考えにくい。それも一つではなく、いくつか咲いている。初夏と秋の二度咲きなんてこともあるのだろうか。
 紅葉をバックに咲くカキツバタは、小原村の四季桜以上に奇妙な光景だった。

段戸裏谷2-5

 久しぶりにヤマガラさんを撮った。
 ここは野鳥の宝庫でもあるから、鳥狙いでも楽しいところだ。この日もいろんな鳥の声がたくさん聞こえていた。ただ、まだ葉が生い茂っているから、散策途中のついでに撮るというのは難しい。撮るならじっくり腰を据えて待つ必要がある。もう少し冬が深まれば、デジイチの望遠レンズでも撮れるようになるだろう。

段戸裏谷2-6

 原生林というと昼間も日が差さないほど暗い森というイメージがあるかもしれないけど、実際は思うより明るい。鬱蒼としたジャングルというわけではない。
 途中に2ヶ所、湿地帯があったり、小川の流れがあったりしつつも、じめっとした感じもない。なので、私が好きな苔も意外と少ない。逆にそのあたりが物足りなくもある。

段戸裏谷2-7

 切り株から伸びる小さな芽。森の妖精たちが踊っているようにも見える。
 これは何の芽だろう。

段戸裏谷2-8

 ここの紅葉は全般的にこんなふうに染まっているところが多い。黄色とオレンジと赤が入り交じって、やや渋めだ。これでもうピークに近いんじゃないかと思う。この先は枯れ色になって、落ち葉が増えていく。

段戸裏谷2-9

 木の根元にわっと新芽が伸びたエリアがある。赤い実をつける低木だけど、何者か知らない。
 人間の手が入る森は、木を切ったところに上からの光が当たって低木が育つ。人間の手が入らない森は、高木が生い茂ってくると下の方に日が差さなくなって、低木や野草が育たない。だから、自然林よりも里山の方が植生は豊かだ。花が少なければ虫も来ないし、受粉による野草の広がりもない。
 人間の手が入っていない森林ほど豊かだと思うのは認識間違いだ。人間が森林と共存することで互いに豊かさを教授し合うことができたから、昔は上手くいっていた。木の伐採が必ずしも悪というわけではないし、割り箸を使わないことがエコなわけでもない。

段戸裏谷2-10

 風に揺れる葉。この日は風が強くて、三脚を使っても被写体ブレすることが多かった。中途半端になるとただの失敗写真だけど、それを逆手にとって風の表現として使うという手もある。
 これはまだちょっとシャッタースピードが速すぎた。NDフィルターを使ってもっと遅くした方がよかった。

段戸裏谷2-11

 人工物と自然の組み合わせも、いつも考えている。
 錆びた鉄色とグリーンのコントラストに惹かれるものがあった。

段戸裏谷2-12

 ハイキーは得意じゃないけど、たまにやりたくなる。
 表現の幅を広げるためにも、効果的だと思ったら積極的にやっていきたい。

段戸裏谷2-13

 この日は水風景をあまり撮れなかったのが残念だった。撮るのに適した場所が少ない。
 紅葉の終盤になれば、色づいた葉っぱが流れに落ちて、このあたりの流れも彩ってくれることだろう。それは、紅葉シーズン後半の楽しみということにしよう。

 次回に続く。
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