
PENTAX K10D+TAMRON 70-300mm f4-5.6 Di
アサギマダラのラストチャンスということで、もう一度森林公園へ行ってきた。しかし、今回も出会うことはできなかった。エサとなるフジバカマなどもほぼ枯れ果てていて、前回無数に飛んでいたヒョウモンチョウの姿さえなかった。あれではもういるはずもない。
旅するチョウ、アサギマダラはもう南へ向かってしまったようだ。来年こそ、どこかで出会いを果たしたい。
今年の虫シーズンも、ほぼ終わった。この日は居残り組に少しだけ会うことができたけど、それも数少なくなっていた。季節は進み、秋は着実に深まっている。
久しぶりに東門から入って、中央部にかけての3分の2くらいを歩いてきた。東エリアは5年ぶりくらいだったので懐かしくもあり、忘れている部分も多かった。
秋の森林公園写真を、前後半2回に分けてお届けします。

切り株を覆う苔に赤い木の実が落ちて、そこに弱い光が当たる。
秋は足元からやって来る。見上げる木の葉はまだ色づかない。

主のいなくなったクモの巣に、秋の日差しが降りかかる。
立派な巣も、冬の風に吹かれて傷み、いつの間にか消えてなくなる。

夏の水風景は涼しげに映るのに、秋の水風景は冷たく感じる。
最近は冬も暖かくなって、あまり氷が張らなくなったけど、氷や霜風景も撮ってみたい。

水鏡が映すのは、ススキやセイタカアワダチソウの花。これも秋のワンシーン。

猫じゃらしの親玉みたいなやつ。
ムラサキエノコログサか、チカラシバか。チカラシバっぽいけど、違うかもしれない。

池の波打ち際水紋。水と風と光が作る風景。

職員の人がバイクにホウキを積んで出動。岩本橋にて。
秋は掃いてもはいても落ち葉が降ってきて、キリがない。掃除が大変だ。

木漏れ日の中をいくランナー。
植物園は有料だけど、公園や歩道を走るより安全だ。障害物も少ないし、下も土だから走りやすい。ここで本格的に走っている人を見たのは初めてだけど、いい考えだと思った。いや、私は走らないけど。

シラタマホシクサもすっかり枯れ模様になっていた。夏の終わりにはあれほど青々としていた湿地も、今は茶色が支配する世界になった。
湿地シーズンもいよいよ終わりが近づいた。

こういうのを見ると何でもススキと思うけど、実際はそうじゃない。ススキにもいろんな種類があるし、他にもこんな雑草っぽいやつがたくさんある。
これはチガヤに似てるけど、時期が違うか。分からない。

色づき始めた木の葉。名前は知らない。

小さな池にいたカルガモたち。
大きな池では渡りのカモたちが幅を利かせるようになって、カルガモはよそへ追いやられることもある。夏の間はゆっくりできたのに、冬場は他のカモ軍団と共同生活になる。カルガモたちはどういう気持ちなんだろう。

小さく花を咲かせた冬の桜。
八重咲きっぽいから、十月桜だろうか。
虫や花もすっかり減って、歩いていて寂しい気持ちになった。夏の間は夏の豊かさに気づかず、秋になって夏を懐かしく思い出す。
秋冬にしか撮れないものもあるけど、春夏の多彩さには遠く及ばない。待つとなると、来年の春までは長く感じられる。
秋の森林公園後編に続く。