
PENTAX K10D+TAMRON 70-300mm f4-5.6 Di
秋晴れの日、なんとなくモリコロパークへ向かった。
愛・地球博が終わって4年。万博の記憶は風化しつつある代わりに、愛・地球博記念公園としてのモリコロパークが自分の中に定着した。特に何かあるというわけでもないのだけど、ときどき思い出して行きたくなる。
ギフチョウを撮った4月から半年ぶりの訪問となった。
リニモには結局まだ1回しか乗っていない。正確に言えば往復の2回だけど、また乗りたいというほど魅力的なものでもない。それよりも被写体として、もう少し追いかけてみたいという気持ちの方が強い。偶然頼みではなく、場所を決めて狙って撮らないといい写真は撮れない。街でリニモの写真を撮っている人を見たことはないのだけど。

モリコロパークへ行く前に、一つ探し物があった。
前熊あたりにソバの花畑があるらしいという曖昧な情報を得ていて、それを撮ってみたかったのだ。しかし、探したけど見つからず。前熊といってもそれなりの広さがあって、手がかりなしに探し当てるのは難しかった。時期的に遅くて、もう収穫されてしまったあとだったのかもしれない。
東小学校の裏手あたりだと読んだのけど、見当違いだったか。
上の写真はもっと北西のあぐりん村があるあたりだ。どうやらこちらではなさそうだ。
ここらも米の刈り入れは遅く、まだ稲が実っていた。白く輝いているのはススキだ。

麦わら帽子をかぶって農作業中の二人。
時代は変わっても変わらない風景がある。
コスモス畑が点在していたから、もっと早い時期に訪れればコスモスを撮れそうだ。もう終わりかけの花が多かった。
ソバ畑はあきらめて、モリコロパークへ向かうことにする。

最近は西駐車場に車をとめるようにしている。こちらの方がどこへ行くにもアプローチしやすい。
まずはこいの池でカモを撮って、大芝生広場と花畑を見たあと、散策路を歩いて、日本庭園を回り、最後に観覧車を撮るというのが定番コースになっている。

カモたちはちょこちょこ渡ってきている。
ざっと見た感じ、ホシハジロやキンクロハジロたちのようだった。
ここも遠くてはっきりとは見えない。

浮き草も夏の残骸というか、秋模様。
季節が進めば、枯れて底に沈んでしまう。

ここのコスモスはまだよく咲いていた。今がちょうど見頃といったところだ。
ただ、台風でなぎ倒されてしまって、半分寝ているようなものも多かった。
コスモス畑といえばアイボクと思っていたけど、モリコロパークが上回ったかもしれない。

コスモス畑では微笑ましいシーンに出会うことが多い。
カップルや親子や友達同士など、どんな組み合わせでも楽しげに映る。

なにやら謎のドームを建設中だった。
モリコロパークはいまだに工事が続いていて、最終的に完成するのは2010年ということになっている。ただ、まだ手つかずの空き地も残っているし、来年中に全部終わるような気はしない。
このドームは体育館らしい。最後の目玉ということになるだろうか。

大芝生広場の親子。
ここは気持ちのいいところで、寝そべるのも走り回るのもいい。
この芝生広場が万博のときの面影を一番残しているところかもしれない。ここで疲れ果てて寝ているお父さんをたくさん見かけた。

クローバーが大量。秋になっても若葉のように輝いている。
四つ葉のクローバーの確率は10万分の1といわれている。そんなものを探す気力はない。

これはヒルガオだろうか。夕方になっても元気に咲いていた。
葉っぱをちゃんと撮らないから判別が難しくなる。ヒルガオの葉っぱは細長いはずだから、これはコヒルガオか。自信はない。

燃えるように赤く色づいた葉っぱ。これが枯れているというのだから、不思議な話だ。

秋といえばこれ。キンモクセイだ。
かなり強烈な香りで、近くにあるとすぐに分かる。キンモクセイの匂いも秋を実感させるものの一つだ。
写真が多くなったので、今日のところはここまでとして、次回の後編に続く。