気比の松原と浜辺を見て敦賀散策は完結 <第八回>

観光地(Tourist spot)
気比の松原1-1

PENTAX K10D+DA 16-45mm f4 / TAMRON 70-300mm f4-5.6 Di



 北陸遠征の最後に、敦賀湾の気比の松原へとやって来た。
 西に傾いた日の光が、松原に斜めに差し込み、美しいコントラストを描いた。これが気比の松原か。なかなか、悪くない。
 日本三大なんとかというのを、わりと素直にありがたがる私なので、松林には特に興味も関心もないのだけど、三大松原と言われれば、それはちょっとありがたいものを見たと思う。残りの二つ、三保の松原(静岡県)と虹の松原(佐賀県)も、いつか見てみたい。
 気比の松原がいつ頃形成されたのか、よく分からない。古来より気比神宮の神苑として管理されてきたというから、相当昔からあったことは間違いなさそうだ。奈良時代か、もっと前かもしれない。
 広さ40万平方メートル、長さ1.5キロに渡って、アカマツ、クロマツなどが1万7,000本ほど並んでいる。
 ただし、その壮観な光景を鑑賞するのは、空からが一番で、空撮写真を見るとすごいと思うのだけど、地面レベルで見ると今ひとつすごさが伝わらない。広い松林があるなというくらいのものだ。せめて高さ10メートルくらいの展望台でもあるとよかったのだけど。

気比の松原1-2

 あたり一帯は、松原公園という名の公園になっている。遊歩道も整備されていて、ジョギングや犬の散歩をしてる人が多い。市民の憩いの場として親しまれているようだ。
 敦賀市内は大きな公園が少ないから、のんびり過ごすならここということになるのだろう。雰囲気としては、お城がある公園に近い感じがした。
 公園すぐ南に気比高校がある。甲子園で名が通っている敦賀気比は、もっと南西の奥まったところだ。名前からして、気比の松原の近くにあるかと思ったらそうでもなかった。敦賀気比からは、内海や東出が出ている。

気比の松原1-3

 南国のような白砂をイメージしていくとちょっとがっかりしてしまう。一応、白っぽい砂ではあるけど、サラサラの感じではない。歩くと足が沈んで、歩きづらい。砂浜でのトレーニングにはもってこいの砂質だ。
 それでも、広々としていて気持ちがいい。ゴミもあまり落ちていなくて、清潔だ。空も高くて、広い。
 9月に入っていたから、さすがに泳いでいる人はいなかったものの、浜辺を散歩したり、寝転んだり、遊んだりと、みんな思いおもいに過ごしていた。
 私は帰りのバスまでの1時間ちょっと、浜を歩いて、写真を撮った。

気比の松原1-4

 日没が近い時間帯になり、影も長く伸びた。

気比の松原1-5

 波消ブロックはなくても、波は穏やかだった。湾内の奥まったところだから、高波も出ないのだろう。
 海水浴場としてもよく知られていて、夏場は大勢の海水浴客が訪れるそうだ。花火大会や、とうろう流しも大変な賑わいなんだとか。

気比の松原1-6

 波打ち際の盛り砂は、わざとそうしているのだろうか。それとも、波にさらわれた砂が自然に堆積してこうなっているのか。
 西日に照られた波が、黄金色に染まってきれいだった。

気比の松原1-7

 弁天崎だろうか。違うかもしれない。
 当初の計画では、敦賀半島の突端にある立石岬へ行ってみたいと思っていたのだけど、どうやってもバスの便がなさすぎた。1日3往復しかなく、行ったらもう帰ってこられない。それであきらめるしかなかった。
 立石岬の南には、敦賀原子力発電所や、高速増殖炉もんじゅ発電所がある。
 原子力発電所も、普段は他人事に感じているけど、こうやって近くまで行ってみると、地元民の気持ちが少しだけ分かる気がする。

気比の松原1-8

 何かの工場。
 四日市のコンビナート夜景を撮りに行く前に、すでに工場好きの芽はあったらしい。工場地帯には被写体としての可能性を感じる。

気比の松原1-9

 行き交うタンカーや船。
 北陸でこういう船を見ると、日頃意識していないロシアという国のことを少し思ったりする。
 日本海側に暮らす人と、太平洋側の人間とでは、外国に対する感覚が多少違っているんじゃないだろうか。太平洋側で暮らしていると、ロシアのことなど普段はほとんど思い出すこともない。
 日本海のもっと西へ行くと、朝鮮半島が感覚的に近いものとなるのだろう。

気比の松原1-10

 トンビが低い空をたくさん舞っていた。
 自分の分の食料も確保してないのに、トンビにあげられるようなものは何もない。
 そういえば、そろそろタカの渡りの季節だなと思う。

気比の松原1-11

 海を見つめるウミネコ一羽。
 冬になれば、ユリカモメたちが渡ってきて、この海岸も賑やかになるのだろうか。
 この海は、カムチャツカと直接つながっているのだ。

気比の松原1-12

 夕焼け空に飛ぶウミネコ。

 次回の松原海岸後編が北陸遠征シリーズの最終回となる。
 つづく。
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