
Canon EOS 20D+EF50mm f1.8II
今日のサンデー料理の主役は、サンマだった。サンマなんてどこにあるんだよと、あなたは思ったかもしれない。よく探してみて欲しい。ほらそこ、目の前にあるじゃないですか。
気づいただろうか。サンマはダンゴになって、トマトソースの中に埋没している。もはや原形はとどめていない。
秋の食材もいろいろあるけど、サンマも秋を代表するものの一つだ。個人的には好きな魚じゃないから、普段でもめったに食べないし、サンデー料理に使うこともなかった。独特の臭みが苦手で、どうも好きになれない。
そんな私がサンマをどうにかして食べようとすると、こういうことになる。一つのチャレンジとして、サンマを洋食仕立てにしてみた。
まずはサンマのつみれを作る。
魚屋さんに三枚おろしにしてもらったサンマの切り身を、細かく刻んで、更にすり鉢ですりつぶす。
臭みを消すために、ショウガ、ニンニク、牛乳を入れ、酒、みりん、白しょう油、塩、コショウ、ダシの素で味付けをする。
刻んだ長ネギと小麦粉を少し加えて団子状にして、お湯でゆがく。これでもうサンマのつみれとしては完成しているから、この状態で食べることもできる。
一方でトマトソースも作っていく。刻んだタマネギをオリーブオイルで炒め、皮をむいたトマトをぶつ切りにして投入する。そこにナスも入れる。
ケチャップ、コンソメの素、塩、コショウ、砂糖、白ワイン、白しょう油、唐辛子を加えて、煮込んでいく。ナスが柔らかくなるまでけっこう時間がかかる。
終盤、サンマのつみれを投入して、ソースを絡めながら少し煮たら完成だ。
ここまですればサンマの臭みはだいぶ消える。ただ、サンマらしさは思った以上に残っていて、サンマの自己主張の強さをあらためて思い知った。
サンマ好きの人なら普通以上に美味しく感じられるのかもしれないけど、私の場合はメカジキとかの白身魚で作った方が美味しく食べられたと思う。あえてサンマを使うことに意味があるといえばある。
右側は、豆腐の崩し炒めといったようなものだ。
木綿豆腐を手で崩して、キッチンペーパーの上に置いて水気を取る。
ごま油でニンジン、キャベツ、シイタケ、エビを炒め、崩し豆腐を入れる。
酒、みりん、白しょう油、中華の素、塩、コショウ、砂糖、唐辛子、白ごまで味付けをする。
お手軽に一品加えたいときに便利な料理だ。簡単で美味しい。
奥は、洋風のサトイモの煮っ転がしだ。
サトイモは皮をむいてよく水洗いをして、下茹でをする。
大根は米のとぎ汁で煮て、えぐみを取る。ニンジンも茹でる。
鶏肉をオリーブオイルとバターで炒め、下茹でしたサトイモ、大根、ニンジンも入れて、白ワイン、ショウガで更に炒める。
炒めた具材を銅鍋に移し、水を加えて煮込む。
味付けは、コンソメの素、塩、コショウ、白しょう油、砂糖、カレー粉でする。
サトイモは洋風にも使えて美味しい食材だ。和食の煮物にしか使わないのはもったいないない。
今回はサンマを使って料理をしたことが一つ収穫だった。少しだけサンマに近づけた気がする。
身近な食材でも使っていないものは他にもいろいろある。青魚全般や川魚なども苦手意識が強い。野菜ではセロリとか、カブなども使っていない。松茸とか伊勢エビなどは使いたくても使えないだけで、それはまたちょっと事情が違う。ウニとかイクラとかも、使えるものなら使ってみたい。フォアグラとか、キャビアとか。
そんな未知なものや未体験のものを克服していくというのも、サンデー料理のテーマの一つとしてある。もやしとか、かいわれとか、使う気になれば使えるものもたくさんあるはずだ。もっとバリエーションを増やしていきたいと思う。