入って20分、のんほいパークは楽しいかも、と思った <第1回>

動物園(Zoo)
のんほいパーク-1

PENTAX K10D+TAMRON 70-300mm f4-5.6



 いきなりお尻写真からで失礼しました。
 今日から何回かに分けて、「のんほいパークで」撮ってきた写真を紹介します。
 のんほいパークというのは、豊橋にある動物園で、正式名称を、豊橋総合動植物公園という。動物園、植物園、自然史博物館、遊園地という4つの施設が集まった総合公園で、最寄り駅は豊橋の隣の二川駅になる。
 旭山動物園が行動展示のお手本としたというのでも話題になった動物園で、前からずっと行きたいと思っていた。今回の東三河の旅は、そもそもここへ行くことから始まっている。
 園内は思った以上に広くて、3時間という制限時間の中では回りきれない部分を残すことになった。動物の展示数でいえば東山動物園の方がずっと多いけど、ゆったりとした敷地の中に余裕を持って飼育スペースが作られているから、歩く距離が長い。動物たちの快適さ優先という点ではとても好感が持てる一方で、お年寄りやちびっこはけっこう大変かもと思った。デートの女の子からもクレームが来そう。
 写真はまだ全部整理ができていないので、とりあえず回った順番の先頭から出していくことにする。もう少し分野ごとにまとめたかったのだけど、まあ仕方がない。

のんほいパーク-2

 上の写真のお尻は、このカバさんだ。広めのプールに、2匹仲良く泳いでいた。
 こちらを見つめながらずんずん近づいてくるのは迫力がある。野生のカバはすごく凶暴で強いので、自然界でこの距離まで接近されたら慌てて逃げる必要がある。逃げ遅れるとやられる。

のんほいパーク-3

 非常に広い芝生運動場に、アフリカ関係の動物が集められている。これだけ広いと、ほぼ放し飼いのようなものだ。動物たちが遠すぎて、望遠レンズでもこんな小さくしか写らない。デジスコが必要な動物園なんてのは、サファリパークくらいかと思っていたけど、ここではデジスコが活躍する余地がある。
 遠すぎるということで物足りなさを感じたりするものの、狭いところに閉じ込められているよりも見ていて気持ちがいい。動物たちも人間から離れている安心感から、本来に近い姿を見せているようだ。のんきに過ごしている。
 このあたりから、のんほいパーク、楽しいかも、と思い始めた。東山動物園とはまた違った楽しさがある。

のんほいパーク-4

 チンパンジーまでも遠かった。おまけにここは黒いネットが全面に張ってあって、写真を撮るのは厳しい。
 のんほいパークが動物たちの快適さを優先させたのは正しい方向性だと思うけど、もう少し写真を撮るという視点からの気遣いも欲しかった。撮りやすいポイントをどこかに作るとか、背景に人工物がなるべく見えないようにするなど、できることはいろいろある。設計の段階で、写真の専門家などを招いてアドバイスを受ければ、もっといい動物園になったはずだ。それは必ずしもお金をかけないとできないことばかりではない。改築をするときなどはぜひやって欲しいと思う。

のんほいパーク-6

 初めて見る動物だ。エランドというらしい。
 鹿の仲間かと思ったら、牛の仲間のようだ。
 目をそらさずこちらをじっと見つめながら、口をもぐもぐしていた。草でも食べながら私を観察していたようだ。口元がほころんで、ちょっと笑っているようにも見える。
 なかなか美しい生き物だと思った。

のんほいパーク-7

 定番のキリンではあるけど、東山動物園で見るキリンよりも模様が黒い。アミメキリンには違いないが。
 こちらはオスのジョウの方だろうか。もう一頭、メスのユウというがいたはずだ。

のんほいパーク-8

 セーブルアンテロープというやつだろうか。立派な角を持っている。
 せっかくいい雰囲気なのに、背景の柵がよくない。街の電線のように邪魔だ。こういう部分が改善されていくと、ここは写真を撮るにもとても魅力的な動物園になる。行動展示という方向性は、半分は成功していると思う。もう半分は、見て楽しめるという部分だろう。エサやりなどに参加できたりすると、もっと楽しくなる。

のんほいパーク-9

 この見せ方は上手い。水族館の手法だ。水族館は館内が暗くて、泳いでいるペンギンを撮るのが難しくなるけど、屋外なら撮りやすい。水槽がもっと広くて、猛スピードで泳ぐペンギンが見られると更によかった。

のんほいパーク-10

 フンボルトペンギンを近くから。
 背中の質感が面白い。水を弾く競泳用の水着みたいだ。硬いのか柔らかいのか、どんな感触なんだろう。

のんほいパーク-11

 シロクマが水槽の中に飛び込んで、目の前に迫ってくる迫力を楽しむといのが旭山動物園でよく知られているけど、それはここのものを参考にしたと言われている。
 しかし、本家ともいうべきのんほいパークのシロクマさんは、サービス精神を忘れたようで、やる気もなく寝ていた。しばらく待っても動く様子はなく、水に飛び込むなんて芸当はエサでも投げない限りしそうにない。
 愛知の夏はシロクマには過酷すぎる。北海道ならそれなりに快適に過ごしていることだろう。

のんほいパーク-12

 もう一頭は、半身浴をしながら、寝ぼけ眼で水を飲んでいた。こちらも激しく動くような気配はまったくなかった。しばらく待ってあきらめた。

のんほいパーク-13

 水中の足。かわいいけど、フック1発で顔を持っていかれそうなくらいの太さだ。近くで見るとちょっと怖い。

 のんほいパーク1回目は、とりあえずこんなところにしておこう。
 2回目以降に続く。
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