蒲郡観光が竹島見物だけでは物足りない <後編>

観光地(Tourist spot)
蒲郡2-1

PENTAX K10D+DA 16-45mm f4



 昨日は蒲郡駅から竹島に架かる竹島橋の途中までで終わった。今日の後編はその続きで、竹島上陸編となる。
 昨日も書いたように、竹島は陸から400メートル足らずしか離れていない。橋を歩いて数分で上陸してしまうから、離島という感じはしない。
 しかし、この離島は非常に特殊な環境にある。こんなに陸から近いのに、植物などの環境が海岸とはまったく違うのだ。対岸にはクロマツなどが多いのに対して、島は温帯特有の照葉広葉樹に覆われている。陸にはない植物も200種類以上自生しているという。このように珍しい環境にあるということで、島全体が国の天然記念物に指定されている。
 島の大きさは周囲が620メートルほどで、周回コースを歩いても30分もかからない。
 標高は22メートル。主に花崗岩からなっている。
 予習が終わったところで上陸することにしよう。

蒲郡2-2

 島を散策するといっても、島全域が神社の境内なので、何か面白いものがあるわけではない。神社の次には神社があって、また神社があるだけだ。
 階段を登って最初にあるのが、宇賀神社だ。
 食べ物関係の神様らしい。
 家康の母の於大の方は、家康がおなかにいるときにこの神社に参ったそうだ。のちに家康も竹島を訪れて、神社に寄進している。

蒲郡2-3

 奥に進むと、本命というか本体の八百富神社がある。
 社務所には神職が3人ほどいて、思った以上に本格的な神社だった。
 別名を竹島弁天というように、弁財天を祀っている。江ノ島、竹生島、厳島などと共に日本七弁天を自称しているけど、こういう自称は全国にたくさんある。
 その他、大国主命を祀った大黒神社や、竹島の父とも言うべき藤原俊成を祀った千歳神社、八大龍神社がある。

蒲郡2-4

 神社のお参りをさらっと済ませたあと、島を一周歩くことにした。
 西岸はとても険しい地形になっていて、散策コースとは言い難い。火山の噴火でできたような風景で、この感じは昔から変わってないんじゃないだろうかと思わせた。
 変わったとしたら、江戸時代だ。島の裏手の岩場から、名古屋城の石垣を作るための石が切り出されて、運ばれていったという。よく見ると、火薬を詰めて爆発させたときの穴が空いているのが見えるそうだ。知ったのは帰ってきてからだから、そんなところまでは見ていない。
 それにしても、ここから海路を運んだということは、知多半島をぐるりと回り込んで、名古屋港から堀川を使って運んだということだろうか。石垣の石の確保だけでも大変だったのだ。

蒲郡2-5

 島の裏側に近づくと、大きな岩は少なくなり、海岸にはびっしり貝殻が敷き詰められたようになっている。
 左手に見えている島は、無人島の三河大島だ。左手にちょこんとあるのが小島だと思う。
 大島には海水浴場があって、7月と8月は船が出ている。
 周囲4キロだから、竹島よりずっと大きい。

蒲郡2-6

 裏手に回り込んだところ。
 飛んでいるのはカワウの群れだ。カワウは海にもいる。鵜飼いで使われるのは、カワウより一回り大きなウミウなのだけど、ウミウは海にもあまりいないんじゃないかと思う。私は見たことがない。
 琵琶湖の竹島はカワウのフンで木々が枯れてるそうだけど、竹島はそこまでカワウは大量にはいなかった。

蒲郡2-8

 わりとあっけなく島一周は終わってしまった。珍しい植物や虫類などを見ることもなく。
 右手遠くに見えているのが、蒲郡プリンスホテルだ。昭和9年開業の日本最古のホテルと言われる老舗で(当時は蒲郡観光ホテル)、昔から多くの有名人も訪れた。少し前にドラマ「華麗なる一族」にも使われて話題になった。
 しかし、高級観光ホテルだった蒲郡観光ホテルも、時代の波に取り残されて1980年にいったん閉鎖した。その後、プリンスホテルが買い取って、蒲郡プリンスホテルとして復活している。
 橋のたもとには、かつて常磐館という料理旅館があって、菊池寛、志賀直哉、川端康成なども訪れ、作品の中に登場させている。
 ここも昭和57年に廃業となり、今は海辺の文学記念館となっている。

蒲郡2-9

 この日の目的地が蒲郡だけだったとしたら、竹島観光がすぐに終わって途方に暮れていた。けど、私はまだまだ予定があったので、先を急ぐ。
 蒲郡中心の観光を考えるなら、蒲郡水族館とセットにするか(すごくこぢんまりとした水族館だけど)、少し東にあるラグーナ蒲郡と絡めるしかなさそうだ。西の形原温泉や西浦温泉へ行くという手もなくはない。
 帰りも結局駅まで歩いていった。途中、ギンナンがなっているのを見つけて写真に撮る。秋の訪れをこんなところにも感じる。
 ただ、のんきにこんな写真を撮っている場合ではなかった。真っ直ぐ行くところを反対方向に曲がってしまって、歩いても歩いても駅が見えてこない。道を間違えたかもと、ふと遠くを見ると竹島が見えた。まるで見当違いの方に向かって歩いていた。ここで30分余分に歩くことになり、無駄に疲れた。

蒲郡2-10

 蒲郡ファンタジー館という魅惑的な案内がある。それは、秘宝館みたいなものだろうか。
 近くには、蒲郡ファンタジー館前というバス停があって驚く。蒲郡では相当メジャなー存在らしい。
 気になって帰ってきてから調べたところ、貝殻をテーマにした真面目なテーマパークで、珍スポットではないようだ。入場料は700円もする。

蒲郡2-11

 蒲郡の町並みとしては、あまり魅力的な風景に出会えなかった。
 旧東海道は、海岸よりずっと北の内陸部を通っていたこともあって、海沿いには歴史的な建造物もなさそうだった。
 ということで、私の蒲郡紹介はここまでとなる。
 明日以降の予定はまだちょっと決まっていない。新たな旅にも出ることになる。
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