沖縄から始まって山形で世界一周は完結となる <第六回>

施設/公園(Park)
リトルワールド6-1

PENTAX K10D+DA 16-45mm f4



 リトルワールド最終エリアは、アジア圏。韓国の家が二つ、日本の家が一つで、不完全ながら世界一周が完結する。
 韓国のものは、慶尚北道の山村にあった二つの農家だ。一つは一般の農家で、もう一つは地主のもので、やはり暮らしぶりが家の造りにも表れている。まずは普通の農家の方から見ていくことにしよう。
 上の写真は裏口の方で、ここからしていかにもといった感じがする。なんとなく懐かしいような、見たことがあるような気がするのは、韓国映画やドラマで目にした風景と重なるからだろうか。農村をテーマにした韓国映画というのは特に思い浮かばないけど、韓国作品もたくさん観てるから、それらの断片的な風景がイメージとして自分の中で形作られているのだろう。
 農家の方の家は田舎のおばあちゃんの家という感じがするし、地主の方に行くと小作人の家の人間の気分になる。

リトルワールド6-2

 裏手から入ったから、細い通路を抜けて表に出ることになる。
 こういう雰囲気は、日本の田舎の家によく似ている。全体的に生活感があるのは、実際に使っていた家を移築したものだからだ。70年ほど前に建てられたものというから、そんなに昔の家ではない。日本でいえば、戦中の頃のものだ。

リトルワールド6-3

 写真に写っているのは、牛小屋などとして使っていた離れの方で、この左手に母屋がある。
 中庭はけっこうな広さがある。そこで収穫した稲の脱穀などの農作業をしていたとのことだ。屋根は稲藁葺きだったそうだ。

リトルワールド6-4

 今度は地主の家にやって来た。屏からして立派さが違う。石を埋め込んであるのは、強度を増すためだろうか。しっくいで固めているのか。
 農家の方もそうだけど、韓国では家をぐるりと屏で囲むのが一般的な考え方なのかもしれない。内と外をはっきり分けるという発想なのか、外部から身を守らなければいけない理由でもあるのか。

リトルワールド6-5

 門構えなども、日本の庄屋みたいだ。こちらの家の方が日本的な部分が多い。
 ダムで水没することになった家を、ここに移築した。

リトルワールド6-6

 母屋を横から見たところ。
 母屋は二棟に分かれていて、主人の部屋と主婦の部屋が別々になっている。「男女七歳にして席同じからず」の儒教の教えに基づいているんだとか。
 今どきはそういう家も少なくなったのだろうけど、それでも儒教の教えは現代の韓国人の中にしっかり根付いているようだ。その精神が反日感情に結びついているというのもよく言われることだ。

リトルワールド6-7

 縁側なのか、廊下なのか、やや判然としない。韓国人も縁側に座って夕涼みなどという習慣があるのだろうか。
 この二つの農家が韓国建築を代表するものなのかどうかは知らない。今の若い韓国人はこれを見て懐かしい気持ちになるのかどうか。

リトルワールド6-8

 最後に山形月山の農家にやって来た。
 江戸中期の1767年に建てられたものを移築している。築240年以上ということになる。
 元々はこれほど大きな家ではなくて、明治に入って建て増ししてこの姿になったそうだ。右端に写っている人と比べると、その大きさが分かってもらえると思う。大きいとか広いとかいうよりも、巨体といった感じだ。体積がすごい。
 この家が建っていたところも、今はダムの底になっているという。日本もたくさんの農村がダムによって飲み込まれて消えた。

リトルワールド6-9

 囲炉裏や室内の様子。中にあがることもできる。
 日本有数の豪雪地帯である山形だから、冬はさぞかし寒かったことだろう。大きな家は、冬場の暖房が大変だ。

リトルワールド6-10

 一周回って戻ってきた頃には、もう食堂なども閉まっていた。確か、ここでワニラーメンとか、ワニドックを食べられたと思う。

リトルワールド6-11

 ベンチに座ってちょっと休憩しながら、夕陽を浴びた木でも撮ってみる。
 このあと日没になって、最後は花火となるのだけど、その様子はまた次回ということで。
 最終回に続く。
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