タイヨウのうたは力弱くヒマワリたちはうなだれる <アイボク-1>

花/植物(Flower/plant)
アイボクヒマワリ-1

PENTAX K10D+TAMRON SP 90mm f2.8 / TAMRON 70-300mm f4-5.6 Di



 日本の夏を代表する花、ヒマワリ。しかし、今年は長引く梅雨でヒマワリも調子が狂っているようだ。元気に空を向いて咲いているやつは少なく、みんなぐでんぐでんな感じでシャキッとしていない。どいつもこいつもへばって調子が悪そうだ。これだけ日が差さないと、こうなってしまうのも無理はない。人間以上にヒマワリは太陽の光を欲していることだろう。
 アイボクこと愛知牧場のヒマワリが咲くのを待っていた。早咲きのものは7月半ばから咲くやつもあり、ヒマワリは8月よりもむしろ7月の花だ。アイボクは7月25日にヒマワリ迷路がオープンした。少し遅かったような気がするけど、毎年こんなもんだったか。長く楽しめるように、時期をずらして種を蒔いているはずだから、おそらく8月いっぱいくらいは持つんじゃないかと思う。
 ヒマワリといえば青空が似合うのは間違いない。ただ、今年の場合は曇天で撮ってみようと思った。今年は本当に変な夏で、7月はずっと雨ばかりで梅雨がいつまでも終わらない。曇天のヒマワリを撮っておけば、何年か経って写真を見返したとき、そういえばあの年は長梅雨だったなと思い出すんじゃないかと考えたからだ。
 ちょうど雨もあがったところで、夕方出向いてみた。昨日のことだ。

アイボクヒマワリ-4

 この写真が今年2009年のヒマワリを象徴する一枚になったんじゃないかと思う。
 タイトルは、「もっと光を」。
 曇天をバックにうなだれ気味のヒマワリたち。まだやっと咲き揃ったばかりなのに、隊列も乱れに乱れて、みんなで肩を寄せ合っているように見える。
 太陽の光が足りないと、ヒマワリはこんなふうになってしまうということをあらためて知った。

アイボクヒマワリ-2

 比較的元気に咲いているところを選んで、明るめの露出で撮ると、それなりに問題なく咲いているように見える。写真というのは、本当でもあり、嘘でもある。嘘じゃないけど本当でもないと言うべきかもしれない。
 ほとんどのヒマワリは東を向いている。太陽の方を向いて咲くというのは必ずしも正しくない。
 アイボクの場合、撮影は西向きになるなら、午後はまともな逆光で条件としてはよくない。天気のいい日でも青空が白く飛んでしまいがちだ。だから、ここを撮るなら午前中の方がよさそうだ。
 あと、望遠レンズを持っていくこともおすすめする。離れた丘の上から望遠で狙うと、圧縮効果でヒマワリがぎっしり咲いている様子を撮ることができる。
 上の写真が望遠で撮ったもので、ヒマワリが咲いている近くから撮ると下のような写真になる。

アイボクヒマワリ-3

 アイボクの定番カット。たいていはみんなここから撮ることになると思う。
 背景の休憩所と並んだ木がアクセントになる。
 ここから外れると、電柱などの余計なものが入ってしまうから、狙える位置は限られる。

アイボクヒマワリ-5

 何か面白いヒマワリはないかと、ぐるりと一周歩いてみたものの、これといった被写体は見つからなかった。
 うーん、面白くないなと思いつつ、曇天バックに並んだ2本を撮る。
 またつまらぬものを撮ってしまった、と思う。
 ヒマワリに罪はない。面白いところを見つけられなかった私のせいだ。

アイボクヒマワリ-6

 思い切りうなだれるヒマワリ。
 まあ、いいから、頭を上げてくださいと言いたくなるような。

アイボクヒマワリ-7

 うなだれ軍団。
 これじゃあ、夏の終わりのヒマワリ風景だ。最後は枯れてこうなるのだけど、7月からこれは早すぎる。
 日照時間不足が各地の作物にも影響を及ぼし始めている。今年は米も不作になりそうだ。またタイ米とかを食べることにならないといいけど。

アイボクヒマワリ-8

 ミツバチが消えたというのも、その後どうなったのだろう。アイボクでもほとんど見なかったし、事態は思っているよりも深刻なのかもしれない。
 たかがミツバチと思うけど、ミツバチが受粉している作物はかなりの割合を占めていて、もしミツバチがいなくなったら、世界の食糧事情は壊滅的になると言われている。別にハチミツが舐められなくてもいいやとかそういう問題ではない。

アイボクヒマワリ-9

 最後くらいは元気にしっかり咲いているヒマワリで締めくくろう。

 ヒマワリ撮りはやっぱり難しくて、撮りながらイメージが湧かずに困った。広大なヒマワリ畑ならそのまま広く撮ればいいけど、アイボクはそれほどの規模ではない。ヒマワリの花を個別に撮っても面白くない。並び方とか配置のいい部分を見つけるのがポイントなんだろうけど、それにしても定番カットというのも頭の中にないから、どう撮れば正解なのかも今ひとつ分からない。ヒマワリは手強いというのが今回の感想でもあり、結論でもあった。
 今年はおそらくもう撮る機会はないだろうから、来年までの宿題ということになる。いいヒマワリ写真をもっと見て、イメージトレーニングをしないといけない。
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