いたかの森は名古屋で一番ワイルドな緑地で侮り難い <猪高緑地後編>

森/山(Forest/Mountain)
猪高緑地塚ノ杁池




 今日は昨日の続きで、猪高緑地の後編をお送りします。
 名東区には大きな緑地が3つある。この前紹介した明徳公園と、今日紹介する猪高緑地、牧野ヶ池緑地で、このブログでも何度か登場している。
 個人的にどこが好きかといえば、特にどこも好きじゃない。それぞれいいところもあるけど、よくないところもある。猪高緑地は、最初に行ったとき本気で迷子になって懲りた。市内の緑地といえども、日没後に奥の方をうろついてると本当に自分がどこを歩いているか分からなくなる。あのときは怖かった。猪高緑地はそれくらいワイルド度が高いとも言える。
 最近は、北エリアしか歩いていない。南の方が公園として整備されていて、北は雑木林の散策路なので、森気分を味わうなら北がいい。
 車は名東プール前の駐車スペースにとめて、塚ノ杁池を見つつ、井堀池から棚田、井堀入口まで行って引き返すというコースが最近の決まりのようになっている。写真を撮りながらだから、これでだいたい1時間半から2時間くらいになる。
 ただ、今回は井堀入口から出て、外を回って帰った。雨上がりで道がぬかるんでいて靴がドロドロになってしまったのと、蚊に20ヶ所くらい刺されて、とにかく森の中を歩くのが嫌になったのだった。油断して半袖の軽装で行ったのが間違いだった。夏場に行くなら長袖を着ていくことをオススメする。



散策路

 散策路のワイルドさは市内随一といっていい。このあたりの雰囲気は、海上の森とそんなに変わらない。
 その気さえあれば、散策路を外れて、道なき道を進んでいくことも可能だ。
 小動物も生息しているというから、タヌキやイノシシくらいには出会えるかもしれない。



雨に濡れた散策路

 雨に濡れた道は写真で見るとちょっといい雰囲気だけど、実際に歩くとなると嫌なものだ。
 ここは粘土質の地層のところもけっこうあって、下りなどはすべってずっこける危険性も高い。
 それなりの靴を履いていった方が身のためだ。



夏草に覆われた池

 池は無数の水草が浮いて、夏の様相を呈していた。
 スイレンくらいは咲くかもしれない。
 大小あわせて5つほどの池があって、それらはたぶん溜め池だ。農業用なのか、防火用なのか、詳しいことは知らない。
 このあたりは昔、里山で、わずかな人々が森とととも暮らす場所だった。
 時代が進んで、里山は見捨てられ、一時は荒れ放題の雑木林になっていたという。それをある程度整備して緑地にしたのが今の猪高緑地だ。
 棚田などは私有地ではなく、おそらく名古屋市が管理して、体験稲作のようなことをやっているのだと思う。田んぼがあるあたりは一部私有地になっているようだ。



池を撮るコシアキトンボ

 空を映す池。
 飛び交うコシアキトンボ。



わんこ

 唐突に犬がいて驚いた。緑地で人が連れている犬以外の犬に出会うことは想像していない。
 たぶん、このあたりが私有地で、この犬はその人の飼い犬なのだろうと思う。特にこちらを警戒する風でもなく、泥棒除けに役立つのか少し心配になった。
 当たり前だけど、森にノラ猫はいない。自由気ままに暮らしているように見えるノラだけど、人の暮らしの近くでしか生きられない。森で狩りをしながら生きている猫というのは、ほとんどいないはずだ。



井堀下池

 井堀下池だったか、井堀上池だったか。
 魚がいるんだかいないんだか、生き物の気配があまり感じられない。



小川の流れとシダ

 シダ植物が生えている時点で、市内の公園とは一線を画している。普通、公園にシダはない。
 シダ植物というのは生態系の中で重要な役割を果たしているものだから、残っているところでは大事にしないといけない。シダがあるところは、豊かな森の証拠と言える。
 シダ類は日本だけでも1,200種類くらいあるそうだけど、それらを見分けられる人は日本でもそんなにはいないだろう。



苔むす

 苔の緑色には反応する。心惹かれるものがある。



オカトラノオ

 ようやく夏の野草らしい野草に出会った。
 オカトラノオ。
 湿地に行けばヌマトラノオをよく見かけるけど、かえってオカトラノオの方が珍しい。



ガマの実

 ガマも、見るところではよく見る。
 これは普通のガマだと思う。コガマとか、ヒメガマなんてのもある。



田んぼのあぜ道

 田んぼエリアへとやって来た。稲もだいぶ育っている。
 ここは開けたところで、蚊もいないから安心して写真が撮れる。



水田の浮き草

 田んぼのこの浮き草の感じが懐かしい。小学生の頃、こういう田んぼに入って、よくザリガニを捕まえていたのを思い出す。
 今考えると、よくこんなところに平気で入っていたもんだと思う。



ヒメジョオンと一輪車

 ヒメジョオンと錆びて朽ちた一輪車。手押し車と言った方がいいか。



猪高緑地2-15

 高速の向こうに入道雲が見えた。真夏は近い。

 猪高緑地はいつ行ってもなかなかに手強くて、行くたびに侮り難いなと思わせる。そして一回行くと、もうしばらく行きたくなくなる。
 とはいえ、ブログでは南エリアを一度も紹介していない。北だけでは半分だから、やはり南にももう一度行って写真を撮ってくるべきだろう。秋になったら行くことにしようか。
 
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