大須近辺街歩きスケッチ写真<前編> - 現身日和 【うつせみびより】

大須近辺街歩きスケッチ写真<前編>

街スケッチ1-1

PENTAX K10D+DA 16-45mm f4



 ゴールデンウィークに地下鉄沿線の街歩きをして、熱田神宮や東西別院、金山あたりを紹介した。そのとき、本編に入りきらなかった写真がけっこう余ったので、今日は余りもの写真を集めてひとネタとしたい。それが2回分になったから、まずは前半として、白川公園から大須を通って、熱田の高座結御子神社周辺まで行くことにしよう。
 スナップ写真に属するのだろうけど、感覚的にはスケッチに近い。スケッチ写真という分野があるのかどうかは知らないけど、昔から絵の中では写生が一番好きだったから、今でもその嗜好は残っているのかもしれない。
 歩きながら目について心惹かれたものにレンズを向けてシャッターを切るというのが写真の基本だ。そこには奇をてらうような狙いや、これ見よがしのテクニックは必要ない。

街スケッチ1-2

 白川公園を訪れたのは何年ぶりだったろう。小学生以来じゃないか。
 街中の大きな公園にしては魅力不足というか、これといった見所がない。
 敷地内には名古屋市美術館と名古屋市科学館が入っている。正面に見えているのが科学館で、右の丸い屋根はプラネタリウムだ。小学生のときに、遠足だか社会見学だかで来たような気がする。
 右手に美術館があって、ゴールデンウィークの午後というのに長蛇の列ができていた。開催中の「だまし絵展」が評判だったから、たぶんそれを見に来ていた人たちだったのだろうと思う。
 散策して面白いようなところでもないので、そのまま外周を歩いて素通りした。せっかく恵まれたロケーションなのだから、もう少し魅力的な公園にできないものだろうか。

街スケッチ1-3

 大須演芸場も、連休中ということでたくさん人が訪れていた。こんなときくらい客が入らないと本当に閉鎖してしまいかねない。
 名古屋で一番伝統のある演芸場で、たけしもさんまも出たことがあるところだから、なんとか存続していって欲しい。

街スケッチ1-4

 大須のアーケードを少し歩いて、大須観音も境内を斜めに横切って、軽く挨拶だけしておいた。
 ここらは相変わらず賑わっていて、活気がある。
 大須の神社仏閣については、大須巡りシリーズのとき詳しく書いた。

街スケッチ1-5

 私がよく行っていた小中学生のときは、大須スケートリンクだった。昔も今も、一年を通じて営業している数少ないスケート場だ。いつからか、名古屋スポーツセンターなどいう名前になっていた。
 伊藤みどりや安藤美姫、浅田真央もみんなチビの頃からここで練習していた。伊藤みどりは実物を見たこともある。レオタードを着た小学生が、リンクの中央でくるくる回っていた。
 開業は昭和28年と、古い。かつてはこのあたりに大須球場があった。
 もっと遡れば、大須二子山古墳があった。断夫山古墳に次ぐ規模の前方後円墳だったそうだ。

街スケッチ1-6

 なかなか古そうな家並みだ。昭和の面影が濃い。
 アパートのような、長屋のような、こういう家屋が昔はたくさんあった。平成20年を過ぎた今こういう風景を見ると、とても懐かしく感じられる。

街スケッチ1-7

 昭和に昭和の風景を見ても懐かしくないのは当たり前で、今見るから愛おしく思える。
 昭和に青春時代を過ごした身としては、昭和というのはやっぱりいい時代だったのだなとあらためて思う。古き良き時代の最後を体験することができた。
 平成が終わって次の時代になったとき、私たちは平成をどういうふうに振り返ることになるのだろう。

街スケッチ1-8

 昔ながらのお茶屋さん。
 お茶というのは今でも変わらず需要があるものだけど、個人経営の店はなかなか大変なのだろう。
 裏通りで立地条件がいいとは言えないこういう店が生き残っているのは、常連さんが支えているからに違いない。

街スケッチ1-9

 寺の門があって、中は幼稚園になっているようだ。本堂はどこかにあったのだろうか。
 かつてこのあたりは、尾張藩の刑場があったところで、この栄国寺はその跡地に建てられた寺らしい。
 隠れキリシタンも大勢処刑された関係で、切支丹跡博物館が建てられているそうだ。ということは、門だけでなくお寺もあるということだ。せっかくだから入ってみればよかった。

街スケッチ1-10

 街の共存というのはこういうことだ。
 寺の三門とくっつくように背の低いビルが建っていて、門の後ろに覆い被さるようにアカシアらしき木があり、門の前の狭いスペースにびっちり車と自転車が置かれている。
 なんだか、ものすごく狭苦しい一角になっている。それがちょっとおかしくて笑えた。

街スケッチ1-11

 共存といえば、新旧の共存もある。
 古い家屋と新しい家屋が並び、古い家も一階部分だけが改築されて新しくなっている。古くて新しい、これも21世紀的な光景と言える。

街スケッチ1-12

 これは昔ながらの外観をほぼそのまま残している。単に古いというだけではない、旧家の雰囲気が漂う。
 こういう家屋も、だんだん少なくなっていくことだろう。後継者の問題もあるし、やはり古い家というのは何かと不便なものだから。

 観光地じゃなくても、街を歩ければ何かしら惹かれる風景との出会いがある。スケッチ写真も楽しい。今後も機会を見つけて積極的に街歩きをしていきたい。
 続き物ではないけど、街スケッチ写真の後編へと続く。
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コメント
非公開コメント

切支丹博物館・・というか

おはようございます!
東別院の付近は色んな意味で濃いので面白いですよね。
切支丹跡博物館、幼稚園と併設されたお寺の中の、更に民家的なところ(?)に入ってるらしいのですが・・
時間が悪いのか、私がいくといつも普通に扉が閉まっています(泣
インターホンも無反応だから、たまたま人がいなかったのか、なんなのか・・・
でもそこまで入らなくても、処刑場所跡の十字架やらお地蔵さんなど、非常に独特な空気が流れててお勧めです。
近くの公園も、今は広くてキレイだけどさりげなく「ここは腑分けをしてた場所で・・」とか教育委員会の看板があって、読むと涼しくなった気がしました。
金山も今はゴミゴミしちゃってるけど、霊異記に出てた場所とかさりげなくあるんですよ、ってのは別のエントリにコメントさせていただきます~後日になるかもしれないですが。。

2009-06-09 06:31 | from あかね | Edit

金山再び

★あかねさん

 こんにちは。

 栄国寺は、なかなかにディープなところのようで。
 気軽にフラッと立ち寄れるところじゃないかもしれないですね。(^^;
 でも、今度近くまで行くようなことがあれば、門をくぐって中までは入っていきたい。

 尾張元興寺は、もうないんですね。
 跡地だけでも見ておくべきか。
 闇の森八幡宮なんてのがあるのも知らなかったです。
 やっぱりあの程度で金山散策をした気分になってちゃいけないかも。
 いつかまた行くことにしよう。

2009-06-10 22:46 | from オオタ | Edit

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