意味はなくても惹かれるものを惹かれるままに ---王子バラ園後編

花/植物(Flower/plant)
王子バラ園2-1

PENTAX K10D+Tamron SP 90mm f2.8



 王子バラ園後編は、バラ以外の写真を中心にお届けします。
 バラ園の奥に、ワイルドフラワー畑みたいなのも作ってあって、ここも楽しみの一つとなっている。今年は特によく咲いているような印象を受けた。
 名古屋港のブルーボネットを思い出す。あそのこワイルドフラワー畑は感動した。

王子バラ園2-2

 隣のポピー畑。花の数は少なかったものの、ちょうど光と影のコントラストができていて、いい感じだった。
 ポピー畑といえば、花フェスタ記念公園の池の周りが印象に残っている。今頃よく咲いてるんじゃないだろうか。

王子バラ園2-3

 美しいものにはトゲがあるという言い回しを最近あまり聞かない。美人に対する認識が少し違ってきているのかもしれない。今は昔ほどステレオタイプではない。
 たとえや言い回しは時代と共に変わっていく。こいつは一本取られたなぁとか、近頃言ってる人はあまりいない。

王子バラ園2-4

 バラのつぼみに造形美の可能性を感じた。きれいに咲いている花にばかりとらわれず、いいつぼみを探していくと面白い被写体が見つかりそうだ。

王子バラ園2-5

 新緑の季節はただの葉っぱも絵になる。
 光を帯びた新緑色は、人の美意識に訴えるものがある。

王子バラ園2-6

 色とりどりに花を咲かせている下の地面には、色とりどりの花びらが落ちている。

王子バラ園2-7

 アスファルトの切れ目から、小さなクローバーが顔を出していた。
 雑草は咲く場所を選ばず、たくましく、したたかに生きる。別にそこに何か教訓めいたものを感じ取る必要もない。

王子バラ園2-8

 ベルベットのような質感の花。名前は知らない。近くにナデシコっぽいやつが咲いていたけど、仲間なのかどうか。

王子バラ園2-9

 かくれんぼをするように撮ろうとする私から逃げるテントウムシ。追いかけて、追いかけて、最後は逃げられた。
 背中に赤い星が二つあるからフタツボシテントウムシ、と思うとそれは間違いだ。一番よく見かけるテントウムシはナナホシテントウムシなのだけど、分類上では星が七つという方が特別扱いで、星が二つのやつを普通のテントウムシと呼んでいる。ちょっと紛らわしいからナミテントウムシといったりもする。ナミはナミアゲハと同じように、並みという意味だ。
 それじゃあ、ナミトンボやナミバッタもいるかというと、それはいない。

王子バラ園2-10

 何かの模様やシミが人の顔や他のものに見えたりするのは悪い傾向なんじゃないかと思って極力そういう想像はしないようにしている。子供の頃やらされたロールシャッハテストの弊害かもしれない。
 写真の世界においては、イマジネーションは豊かな方がいい写真が撮れる可能性が高くなる。いい写真家は、もしかしたら要注意とされる子供だったかもしれない。
 学校教育というのも、ある意味では人の可能性を奪ってしまう部分がある。
 上の写真は、花びらの色が面白くて撮ったのだけど、写真で見ると仮面を連想させた。撮るときに気づいていれば、もっとそれらしく撮れたかもしれない。

王子バラ園2-11

 地表に浮き出た木の根の造形にも惹かれるものがある。
 歳を取ったら、木の根のカタマリを掘り出して、ぴかぴかに磨いて喜んでいるじいさんになってしまうのだろうか。

王子バラ園2-12

 ハルジオンか、ヒメジョオンか。
 最近、もっと淡い色調の写真が撮りたいと思う。そういう表現なら、デジタルよりもフィルムが向いている。久々に銀塩を持ち出してみようか。

王子バラ園2-13

 なんとなく撮ってみた松ぼっくりのアップ。
 ありふれたものでもマクロで撮ると別のものになる。マクロには私の知らない可能性がまだまだある。

王子バラ園2-14

 王子バラ園に行くと必ず撮る煙突と煙の風景。
 思えば煙突風景というのも身近なものではなくなった。銭湯が消え、煙突工場もなくなった。煙突がある風景も、昭和を代表するものだったのだと、今になって再認識する。

 バラは他の花に比べると花期が長いから、まだしばらく撮る機会がありそうだ。
 次は花菖蒲と紫陽花か。それまでには少しある。
 季節がここまで進むと、花のペースも落ち着いて、だんだん花そのものも少なくなっていく。一番慌ただしい4月、5月が終わって、今度は虫の季節になる。
 どの季節にも、半分の寂しさと、半分の楽しみがある。写真を撮っていくことで、その両方を味わっていければいい。
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