
PENTAX K10D+TAMRON SP 90mm f2.8
大津シリーズはまた中断で、今日も季節ネタ優先でいくことにした。神社仏閣ネタは季節はずれになるものではないから、そんなに焦って出し切ろうとしなくてもいいだろう。静岡の久能山東照宮についてもまだ書いてないのだけど、頃合いを見計らってそのあたりもぼちぼち出していくことにする。
ただ、ネタ不足も困るけど、在庫が余っているというのもあまりよくないとうのはある。かえって散策の足枷になる。だから、気持ちとしては少し焦りもある。小ネタの場合は二本立てでいくべきだろう。
今日はこの前、森林公園へ行ったときの写真を並べることにする。春の花は終わりかけで、初夏の花との端境期で小休止だった。野草に関しては、またひと月近く飛ばしてしまった感があった。しまった、出遅れたと思いつつ、目についたものをあれこれ撮ってきた。
写真の枚数がそこそこになったので、前後半の2回に分けることにした。まずは前半をいってみよう。
一枚目は、被写体としてはありがちなタンポポの綿毛なのだけど、今まで知っているだけではない造形美の可能性を感じる写真になった。もっと積極的に探していけば、面白い被写体も見つかるはずだ。背景によっても違った印象の写真になる。知ってるつもりにならないことが大切だと、あらためて思い知る。

苔の一種だろうか。
肉眼で見ても、あ、面白いと思ったけど、写真に撮るとまた違った面白さがある。

スイレンか、ヒツジグサか、違う水草か。
そろそろスイレンが咲く季節になった。いつも藤とセットで見ることが多いから、5月の花というイメージがある。
スイレンだけを撮りに行くことはなくても、蓮の花は一度撮りに行きたいと思う。今年は早起きして行ってみようか。

写真を撮るときはいつも、光よ、力を貸しておくれと思いながら撮っている。
光に味方してもらうためには、影とも仲良しにならないといけない。
影こそが光を引き立たせてくれる最高の相棒なのだから。

落ちた一輪のハナミズキが水に浮いていた。咲いて早々もう落ちてしまったのかと、上を見上げてもハナミズキの木はない。周囲を見渡しても見あたらない。このハナミズキの花は、どこで落ちて、どこから流れてきたのだろう。

木道が造られて、新しい観察湿地ができていた。
その代わり、今までの観察湿地が乾いていた。ほとんど水分がなくなっていて、去年まで咲いていたハルリンドウはひとつもなかった。一体どうしてしまったのだろう。心配になった。環境が変わってしまったんだろうか。

落ちた蜂の巣。何蜂のものだろう。
ミツバチのものだとしたら、ここでもミツバチは逃亡して姿を消してしまったのか。
ミツバチの受粉頼みの農家さんはたくさんいるから、いなくなったらものすごく困ってしまうのだ。ミツバチが受粉させていた花は実がならなくなってしまう。

あ、ヘビだ、と最初は軽く考えていたのだけど、今まで見たことがないヘビで、頭が三角形をしているのが嫌な予感をさせた。
そっと近づいて撮ってみたものの、今にも襲いかかろうと身構えている。
体がちょっと扁平な感じで、正体が分からない。平べったい体に三角の頭って、ツチノコか!?
家に帰ってきて調べたら、マムシと判明した。えええ。そうとは知らず、1メートルくらいまで近づいたぞ。それ以上は身の危険を感じて近づかなかったのは正解だった。
それにしても、マムシというのは初めて見た。緑地や森へ行くと、マムシに注意という看板がよく立っているけど、実際に出てきたことはなかった。やはり、いるところにはいるもんな。
ふむふむ、なるほど、これがマムシね。これからは気をつけなくては。
ただ、マムシはおとなしい性格で、踏んだり無闇に近づかなければ襲ってくることはないそうだ。毒を持っているものの、死ぬことは稀なのだとか。
噛まれたときは、慌てず騒がずゆっくり歩いて助けを呼ばなくてはいけない。焦って走ったりすると、毒が全身に回ってしまう。

アメンボウにもいろいろ種類があるんだろうか。もしかしたら、水に浮いてるやつが全部アメンボウというわけではないのかもしれない。
子供の頃、雨上がりの水たまりによくいたのは、もっと体が黒いやつだった。こんな茶色じゃなかった。
それにしても、水たまりに現れるアメンボウというのは、それまでどこにいたのだろう。そして、水たまりが干からびたら、またどこへ行ってしまうのだろう。不思議だ。
アメンボウについてはほとんど何も知らないことに気づく。

確か、ルリタテハだったと思う。ここでもまた出会った。
ルリタテハは、羽の青いラインがなければ、地味で見所のないただの黒い蝶でしかない。青い筋があるだけで、きれいな名前がついた蝶となった。
人でも生き物でも、人気者と不人気者とを分けるのは、わずかな差でしかないのかもしれない。そのちょっとの差が決定的なのだけど。

芝生がすっかりきれいな春色になっていた。芝生のグリーンというのは、とても清々しくて気持ちのいい色だ。
この色が戻ると初夏だと思い、茶色になると秋を感じる。

池には渡りのカモの姿はなくなっていた。みんな無事に渡っていっただろうか。
またしばらく池には用事がなくなった。いつもいるカワウやカイツブリを撮っても楽しくない。
今シーズンもあまりカモ撮りができなかったのが少し心残りだ。

空を行くアオサギさん。
遠い未来では、サギたちさえも今のトキやコウノトリのようになってしまうのだろうか。
いずれにしても、季節は春から初夏へ。
これ以上後れを取らないように、なんとか季節のスピードに食いついていきたいと思っている。