年に一度か二度の松平郷行きは故郷に帰ったときと似た気持ち

施設/公園(Park)
松平郷1-1

PENTAX K10D+TAMRON SP 90mm f2.8 他



 縁もゆかりもないはずなのに、何故かとても懐かしい。見た目の風景というよりも、里が持っている空気感がそう感じさせる。私にとっての松平郷は、第二の故郷ともいうべき大切な場所だ。だからこそ、いつでも行きたいと思いながらなかなか行けない。車で1時間半の距離だけど、近くて遠い。遠いけどいつも心の中にある。
 約1年ぶりの訪問となった。調べたら去年は3月24日に行っている。ただ、ずいぶん季節感が違っていた。早い部分は早く、遅い部分は遅く、季節の歩みが早いのか遅れているのか、掴みきれなかった。去年はまだ椿がたくさん残りつつすでに一本の桜が咲いていたのに、今年はまだ桜が全然で椿はすっかり散っていた。梅はだいぶ終わりかけていて、去年より進行が早い。
 そんな戸惑いを感じつつ、2時間半ほどかけて散策をした。写真もたくさん撮ってきたから、何回かに分けて紹介したい。
 秘密にしておきたいような大事な場所でもあり、一人でも多くの人に訪れてもらいところでもある。ここで紹介することが出向くきっかけになってくれたら嬉しい。

松平郷1-2

 まずは松平東照宮に挨拶するところから始まる。ものの順序としてこれは決まり事にしている。
 先客がいたので少し待つ。たぶん里の人だろう。参拝を日課にしている人も多いんじゃないだろうか。

松平郷1-3

 親氏のオヤジに挨拶するのも忘れてはいけない。ここに立つと、無沙汰をわびる放蕩息子の気分になる。こんにちはよりも、ただいまと言いたい。
 像がきれいになっていたような気がするけど、気のせいだろうか。塗り直したかもしれない。

松平郷1-4

 さして観光客が訪れるわけでもない山里に、天下茶屋というお茶屋さんがある。平日のお客は少なそうだ。休日といっても大挙して押し寄せるとも思えない。
 私が着いた4時頃にはもう店じまいをするところだった。まだ一度も入ったことがない。

松平郷1-5

 郵便屋さんが手紙を配達してきた。民営化以降も、郵便サービスの質が落ちるようなことはないから、今のところ安心だ。でも、採算を考えると山奥や離島などはどう考えても割に合わない。

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 のれんをしまうお店の人と梅。春の茶屋風景。

松平郷1-7

 小川沿いの散策路。時期的に中途半端で、花は少なかった。早春の花が一段落したところで、春の花はまだ咲いてきていない。ユキヤナギでさえまだ花は数輪程度だった。
 野草もショウジョウバカマくらいで、他にめぼしいものは見かけなかった。

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 小川の流れ。これも里の風景だ。暖かくなってくると、水の流れがすずやかに感じられて心地いい。
 ただ、里はやっぱり空気が違う。名古屋を出るときは暑いくらいだった陽気も、ここは少しひんやりしていた。
 小さな虫は飛び交い始めているものの、チョウなどはまだ見ない。

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 松平郷名物といえば、この室町塀だ。
 もう何度も見てるし撮っているから物珍しさはなくなった。でもいいもんだ。
 相変わらず人は歩いていない。観光客風の中高年の夫婦さんを3組くらい見かけただけで、里の人はほとんど歩いていない。

松平郷1-10

 今回初めて北の奥まで歩いてみた。けっこう坂を登ったから、視界が開けて遠くの山並みが見えた。松平郷自体、そこそこの標高がある。
 奥に進んだところに、親氏公行場跡というのがあった。またあらためて紹介することにしよう。

松平郷1-11

 日差しはあるのに、空がかすんでいて、おかしな天気だった。どうやら黄砂が飛んでいたようだ。
 日没前の太陽が、月のようにおぼろな姿で西の空に浮かんだ。

 今回の目的の一つに、つくしを見たいというのがあった。なんとか見つけることができたから、明日は花などを中心とした写真紹介になる。
 つづく。
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