4度目の農業センターしだれ梅は雨の中で傘を差しての片手撮り

施設/公園(Park)
農業センター1

PENTAX K10D+TAMRON SP 90mm f2.8



 雨は夕方前にはやむでしょうという天気予報を信じて天白の農業センターへ向かうも、途中から雨脚は強くなり、着いたときには本降りとなっていた。昨日24日のことだ。
 こうなったら傘を差して撮るしかないということで、TAMRON 90mmマクロ一本で、しだれ梅を撮ってきた。気づけばここも、4年連続4回目となる。
 近所の梅の開花は遅いような気がしていたけど、農業センターのしだれ梅は早かった。しだれ梅まつりは28日(土)からなのに、それを前にしてすでに満開間近となっていた。
 去年はすごく遅くて、待ちきれずに3月10日に行ったらまだ6、7分咲きだった。今年は2週間以上も見頃が早まったことになる。しだれ桜まつりの最後まで梅が持たないかもしれない。
 毎年お馴染みの見慣れた光景だから、特に目新しい写真は撮れないだろうと思っていた。けど、雨が逆に幸いして、これまでとは少し違う視線で撮れたのは収穫だった。デジもレンズもなるべく濡らしたくはないけど、雨中の撮影にもいいことはある。

農業センター2

 せっかくの雨なのだから、雨降りらしい写真を撮りたいと思っていろいろ試してみたのだけど、これがなかなか難しい。歯が痛いのを人に言っても伝わらないもどかしさのようなものがある。雨の撮影は大変なんだよと力説しても、ふーん、と言われて終わりみたいな。
 自分は雨写真初心者だということを思い知る。どう撮ったら雨の写真になるのか、イメージができない。

農業センター3

 雨ニモマケズ、風ニモマケズの人がいる。私なんかとは気合いと根性が違う。カッパを着て撮っている人もいた。
 そういう気合いというのは、撮れた写真にもにじみ出るものなのかもしれない。逆に言えば、私の写真は軽くて甘い。
 いつか私も、梅の前で1時間も2時間もじっと梅を見つめたままシャッターを切らず、シヅカニワラッテヰル人になれるだろうか。

農業センター4

 雨そのものが写らないのになら、水滴を撮るというのはどうだろう。
 ちょっと雨らしい雰囲気は出た。ただ、雨が降っているという状況はこれでは伝わらない。

農業センター5

 バックに暗い竹林を持ってきて雨の筋を写そうと試みてみた。大きな写真で見ると確かに雨は写っているものの、縮小するとよく見えない。
 こういうときこそ、三脚を立ててスローシャッターで雨を写し込むという手法が有効なのだろう。歌川広重の「大はしあたけの夕立」がお手本となる。

農業センター6

 しだれ梅の繊細さは、藤の趣に通じるところがあって、日本人好みだ。もっと全国的に数が増えてもよさそうなのに、意外と数は少ない。育てるのが難しいのだろうか。
 あまり強い光が当たると情緒がなくなるし、雨だと少しくすんでしまう。うっすら日差しがある曇りの日がきれいな色が出て一番いいんじゃないかと思う。

農業センター7

 竹林との組み合わせもここの定番スポットの一つで、毎年挑戦していて、なかなか上手くいかない。竹林越しに梅林を撮るというのも、どうも雑然としてしまってよくない。
 だいたい毎年自分が撮りたいと思うポイントは一緒で、いつもここで撮るよなと思う。
 毎年同じ時期に同じ場所で同じ被写体を撮るというのは、自分の成長を確かめるには有効だ。去年の自分の写真を見返してみて、こんなに下手だったんだと思えれば、まずは成長してるということだろう。

農業センター8

 これは梅の木に止まるメジロを撮った一枚なのだけど、肝心のメジロがはっきり写っていない。中央あたりでおなかを見せているのがそうだ。
 その代わり、梅の木の枝がよかった。うねった枝に力強さがあって、この部分に惹かれた。偶然撮れた写真に、次へのヒントを見た。
 尾形光琳の「紅白梅図屏風」なども、花よりも幹や枝ぶりで梅を表現しているところがある。梅の美というのは、そういうところにもあるのだろう。花にばかり気を取られすぎていた。

農業センター9

 90mmレンズ一本ということで、一番寄れてここまでだった。メジロも雨に濡れて緑色というより灰色になっていた。
 たくさんのメジロが群れになって、枝から枝へと飛び移りながら、花の蜜を吸い回っていた。
 晴れた日にメジロ狙いでいっても、メジロのいい写真が撮れそうだ。
 梅に鶯(ウグイス)というのはまず現実的にはないことだろうけど、梅にメジロだってそれなりに絵になる。
 山の方ではそろそろウグイスが鳴き始めている時期だ。

農業センター10

 まだ枯れずに残っていたロウバイも、雨に濡れて更につややかになっていた。
 こういうのを撮ると、やっぱり雨でももっといろんな写真を撮らなくちゃなと思う。雨の情感というものも確かにある。

農業センター11

 マンサクも撮っておく。早春にいち早く咲き出した花たちも、そろそろ終わりが近づいた。2月の花も、これで最後くらいかなと思う。
 あと、福寿草だけはまだ心残りとして引っかかっているのだけど。

農業センター12

 たぶん、ハクモクレンのつぼみだと思う。コブシならつぼみの段階でも葉っぱはついているだろうから。
 ハクモクレンが純白の花を咲かせるまでには、もう少し時間がかかる。早くても3月の半ばくらいだろう。けど、しだれ梅を見に行ったときにもう咲いていたこともあった気がするから、もうそろそろ咲いてくるのかもしれない。
 シデコブシのことも忘れないようにしよう。

農業センター13

 唐突にヒヨコ登場。
 農業センターはその名の通り、農業に関するセンターだ。畜産関係の施設もある。いろんな種類のニワトリが飼育されていたり、名古屋コーチンのヒヨコが卵の状態から段階的に見られるようになっていたりする。
 昔は縁日でカラーヒヨコが売られていたり、学校でニワトリを飼っていたりして、ヒヨコを目にする機会がそれなりにあったものだけど、今はヒヨコを見たいと思ってもどこへ行けば見られるか思いつかない。そういう意味では農業センターは貴重な場所と言える。
 ヒヨコもなかなかにかわいくて、ついつい見入ってしまう。ぼぉーっとしてるかと思ったら突然走り出し、エサをつつきながら目をショボショボさせて寝てしまったり、チビ同士でつつき合いをしたりと、いかにも子供らしいしぐさがキュートだ。
 こいつは一番生意気そうな顔つきで笑えた。ヒヨコは正面から撮ると面白い顔になる。

農業センター14

 映り込みセルフポートレートでしめくくり。2月だというのに梅は満開だし、私はセーター一枚だし、ちょっと季節感が狂っている。
 帰る頃になってようやく雨があがった。せめてあと30分早くやんでくれたらよかったのにと思いつつ、雨中撮影を勉強できたからよしとしよう。
 梅撮りも、これで今シーズンは終わりだろうか。結城神社は来年のお楽しみということで取っておこう。梅自体はもう少し咲き続けるから、どこかへ行ったときに咲いていたら、そこではまた撮ることになるだろう。
 来週はもう3月だ。季節の目盛りがまた一つ動く。花撮りはここから5月までが一年で一番忙しい時期になる。今年はここまで先行できているから、季節の変化を見失うことなく、4月いっぱいは息切れせずについていきたい。
記事タイトルとURLをコピーする
コメント
コメント投稿

トラックバック