花まだ少ない2月の植物園で色コレクション <第2回>

花/植物(Flower/plant)
東山植物園2-1

Canon EOS 10D+Canon EF50mm f1.8 II/ EF100mm f2.8



 東山植物園シリーズ第2回は、色を意識した写真を集めてみた。初春ということで園内をざっと見渡してみてもまだ咲いている花は少なく、彩りも乏しいように見える。けれど、花の一つひとつに近づいていってみれば、そこには総天然色の世界がある。この世は色に満ちていると、あらためて知る。
 ということで、今日は色写真を中心にお送りします。まずはジャノメエリカから。
 漢字で書くと蛇の目エリカとなる。この字を見ると、エリカ様を連想しがちだ。ヘビのような目でにらんで、別に、と言いそう。
 黒い部分を蛇の目に見立ててつけたのだろう。
 最近は蛇の目傘という言葉も使わなくなった。そもそも、蛇の目傘なんてそこらの店では売ってない。いくら雨が降っても、母さんは蛇の目傘を持って迎えに来てはくれない。あの童謡を聞いて、子供たちは蛇の目の意味が分かるのだろうか。
 南アフリカ原産の花にもかかわらず、冬に咲き始めて、越冬して春まで咲いている。南アフリカは高地だから、思うよりも冬は気温が下がるのかもしれない。
 エリカは他にも何種類かあるそうだ。

東山植物園2-2

 これは温室に咲いていた花で、名前は分からない。
 時間切れで温室は入り口でちらっと撮っただけで終わった。色を求めるなら温室ほど適した場所はないのだけど、人工着色料のようでなんとなく邪道のような気もする。

東山植物園2-3

 温室は年中色が溢れかえっている。温室の花を撮るなら、こちらだけに特化させたい。野草と並べると印象が拡散してしまって、とりとめがなくなる。
 機会があれば温室で何色集められるかという試みもしてみたい。

東山植物園2-12

 外では寒さに負けずパンジーが様々な色で咲いている。もともとは地味なスミレから始まっているとは思えない。
 園芸種は1800年代に北欧で栽培が始まったことから、寒さに強い品種となった。
 日本でも冬場の花壇を彩る花として重宝されているけど、欧米人の方がパンジーに対しては思い入れが強いようだ。

東山植物園2-4

 不思議な形をした花だ。日本にはこんな花は咲かない。色や形で国産の花か外国産か分かるのは、日本人としての感覚が悟らせるからか、経験から予測するのか、どちらだろう。
 日本産と思っている花がもともとは外国産だったりすることもあるから、外国から日本に来た人と同じように、長くいて馴染んでいれば日本産と同じとも言えるだろうか。コスモスなんかも、今ではメキシコ出身と思って接している人はほとんどいないだろうし。
 マホニア ロマリーフォリアという名前のこの花は、台湾やミャンマーが原産地だ。中国西部の一部にも咲いているらしい。やはり南国の花という印象を受ける。
 中国に咲くヒイラギナンテンの仲間で、ヒイラギナンテンと掛け合わせたマホニアチャリティーという品種も一般に出回っているようだ。
 中国は広いから、ときどき妙にバタ臭いような花がある。中国でも季節の野草を追いかけて写真に撮っている人たちは多いんだろうか。

東山植物園2-5

 中国のシナマンサクと、日本のマンサクの区別は分かりやすい。花が咲いているときに枯れ葉がついているのがシナマンサクだ。咲く時期はシナマンサクの方が早く、マンサクは遅れて咲いてくる。
 けれど、最近はどこへ行ってもシナマンサクばかりで、国産のマンサクは少ない。私もはっきりあそこに咲いているという場所を把握していない。今年はちゃんとマンサクが咲く場所を覚えなくてはいけない。
 花の違いとしては、マンサクの方が花びらが細くて量が多いように思う。色味もマンサクの方が明るい。

東山植物園2-6

 黄色つながりで黄水仙も仲間に入れてみた。
 けど、黄水仙って今頃咲いてるものだろうか。白い水仙は冬に咲くものだけど、黄水仙は春に咲く花だ。こいつは季節を先取りして早々に咲いてきてしまったのだろうか。ここでだけ、ポツリと咲いていた。
 黄水仙の原産地は地中海西部の沿岸だ。これも聞くと意外に思うんじゃないだろうか。

東山植物園2-7

 フキノトウは初めて見た。できれば野生のものを見たかったのだけど、これは室内で栽培されていたものだ。
 花茎がここまで顔を出してしまうと、やや食べ頃を過ぎてしまっている。いわゆる「とうがたつ(薹が立つ)」というやつだ。フキに限らず、花などが出てしまって食べ頃を過ぎてしまうことを薹が立つといい、転じて旬を過ぎた人という意味で使われるようになった。最近はあまり聞かなくなったか。

東山植物園2-8

 南天の葉っぱの裏側がこんなに鮮やかな赤色をしてるとは知らなかった。表から見ると葉っぱは緑色をしている。
 南天は、名前が難を転じるに通じるということで縁起のいい木とされている。福寿草と一緒に植えるなんて洒落も昔の人はしていたようだ。
 南天といえばのど飴だろうということで、実をダイレクトにかじってしまうのはよくない。軽い毒を持っているらしいから。

東山植物園2-9

 強い色が続いたから、最後は淡い色で締めくくることにしよう。
 展示室にたくさんの雪割草が集められていた。
 雪割草は以前から一度見てみたいと思っていたから嬉しかったのだけど、やっぱり自然の中で文字通り雪を割って顔を出してきた花を見てみたい。
 もう10年以上前になるだろうか、PSのやるドラシリーズで「雪割りの花」というのがあった。妙に重くて暗いゲームだったけど、その中の重要なモチーフとなっていた雪割草の印象が強く残っている。

東山植物園2-10

 様々な色や形のものがあって、アジサイの世界にちょっと近いものを感じた。雪割草愛好家という人たちもたくさんいるようで、じっくりと眺めていた。
 閉園時間ぎりぎりでゆっくり見られなかったのが残念だった。もっといろんな品種の写真も撮っておきたかった。

東山植物園2-11

 バイカオウレンも前から一度見たいと思っていて念願が叶ったのに、ブレブレ写真になってしまった。室内で暗かったのに、ISO感度を上げるのを忘れていた。急いで撮ったから焦ったというのもあった。失敗した。
 バイカオウレンは、山の上の方でひっそり咲いているというイメージが強い。岩屋堂の浄源寺裏にもあるという話だけど、私には見つけられなかった。探す場所が違っているのかもしれない。撮りきれなかったセリバオウレンや福寿草のこともあるし、もう一度岩屋堂へ行くべきか、来年のお楽しみにするべきか。

 並べた写真を見返してみたら、青色がないことに気づいた。春の青といえばすぐに思い浮かぶのがオオイヌノフグリの青だ。このときは一輪も見つけることができなかった。私が春の青で最も好きなハルリンドウは、3月まで待たなければならない。スミレがぼちぼち咲いてくる頃だろうか。
 花色コレクションはこれからも意識して続けていきたいと思っている。花の姿を撮るというだけでなく、色を撮るという視点で見ると、また違ったものが見えてくる。
 この世界に色が戻ってくるまであともう少しだ。
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コメント
  • 2009/02/06 20:20
    ウワサには聞いてたけど
    EF50mm f1.8 いいですね!!

    欲しくなりました

    ずっとオークションウオッチてしてるんですけど人気ですよね

  • 安くて写る
    2009/02/07 02:44
    ★ただときさん

     こんにちは。
     花写真のアップはEF100mmが多いです。
     今日更新の合掌造りは全部50mmなんで、こちらの方が参考になると思います。
     思ったほど寄れないのがちょっと残念ではあるけど、これだけ安くてこれだけ写るレンズも他にはないです。
     新品でも1万円以下だし、オークションだと6,000円くらいかな。
     f1.4になると、極端に高くなるんですよね。(^^;
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