植物園を巡れば立春は確かに春だと思う <第1回>

施設/公園(Park)
東山植物園1-1

Canon EOS 10D+Canon EF50mm f1.8 II/ EF100mm f2.8



 今日は立春。季節を分ける節分が終わり、冬から春へと移り変わった。
 いつもの年なら暦の上では春といってもまだまだ寒いですねという会話が交わされるところだけど、今年の名古屋はとても暖かい一日だった。最高気温は13度まで上がって、歩いていると上着が邪魔なくらいだった。
 春分だから春っぽい話題をお届けしようということで、今日は東山植物園の花写真にした。まだまだ春のメンバー総出演とはいかないまでも、だいぶ顔ぶれは揃ってきた。春先の花は案外あっけなく終わってしまうものもあるから、油断していると見逃してしまう。今年はわりと先行できているから、この調子をできるだけ保っていきたい。
 この時期の花を探して、ぐるりと園内を一週してきた。その中から今日はまず第一弾を紹介しよう。

東山植物園1-2

 今日一番のお目当ては福寿草だった。東谷山フルーツパークで見つけることができなかったから、ぜひ一度撮ってみたかった。
 がしかし、咲いている花の数が少ない上に距離が遠くて、思ったように撮れずに不完全燃焼に終わった。もっと近くから大写ししたかった。
 咲いている場所は、武家屋敷門の前と、也有園の奥だ。
 なんでこんな白い砂を入れてるんだろうと不思議に思ったのだけど、もしかしたら雪の演出だったのかとあとから気づいた。福寿草は雪を割って咲いてくるような花だから、そういう狙いだとしたら間違ってはいない。
 それにしても、もう少し近くから撮らせて欲しい。

東山植物園1-3

 初春の野草では、ようやくヒメオドリコソウを一輪見つけただけだった。オオイヌノフグリも、ホトケノザも見あたらなかった。東谷山フルーツパークが特別早かっただけで、一般的はまだこれからなんだろう。もう少ししたら嫌というほど見ることになる。

東山植物園1-4

 シナマンサクも撮ることができて、これでまた一つクリアした。花は基本的に順番に咲いてくるもので、それを順序よく見られると気分的にすっきりする。何か見落としたまま先へ進んでしまうと、心の中で引っかかりとなる。
 春先の黄色い花といえば、ロウバイとマンサクで、この二つを見ると、ああ、2月なんだなと思う。

東山植物園1-5

 これは中心が赤いからロウバイだと思う。ソシンロウバイと両方あった。ソシンロウバイは東谷山で撮ったから、ロウバイもクリアとなった。
 もう一つの黄色い花であるサンシュユはまだ先だ。

東山植物園1-7

 咲くと黄色いミツマタは、まだつぼみの状態だった。花を咲かせるのは3月だ。足助の飯盛山へカタクリの花を撮りに行ったとき、よく咲いているのを見る。
 それでももう、2月からしっかり準備を始めている。今年は暖かいから早めに咲いてくるかもしれない。

東山植物園1-6

 このつぼみはコブシだろうか。よく似た姿のものが他にもあったような気がする。ハクモクレンのつぼみはもっと大きいはずだ。
 いろんな木がつぼみを膨らませているのを見るだけでも春を感じる。ついこの前まで正月だと思ったら、もう春がすぐそこまで来ている。そう考えると気持ちが焦る。

東山植物園1-8

 梅といっても品種や木によって咲く時期にはだいぶ差があって、ようやく咲き始めた木もあれば、もう満開に近いようなものもある。
 梅の木にもたくさんの品種があって、お花畑近くの梅林にはいろいろな木が植えられている。見分けがつくようになろうとか、品種名を覚えようなどという気はまったくないけど、こんなにもいろんな品種があるものなんだと驚いた。桜の木はそれなりに品種を意識するけど、梅の品種というのは今まで気にかけたことがなかった。なんでも300種類以上あるそうだ。

東山植物園1-9

 これはちょうどいい感じに咲いていた。梅も満開よりその手前の方が被写体としては向いている。咲き切ってしまうと枯れかけの花が入ってきてしまって、かえって難しくなる。梅も桜と同様、つぼみがあった方が変化が出て絵になりやすい。見頃は8分、9分咲きとしても、撮り頃は5分、6分くらいじゃないだろうか。
 梅をどう撮るのがいいかは、今回もまたよく分からないままだったのだけど。

東山植物園1-10

 ツバキとサザンカは花の姿がよく似ているから、イメージがごっちゃになっているところがある。ツバキもなんとなく冬の花のような気がしているけど、実際は初春の花だ。サザンカは秋から冬にかけて咲く。カンツバキもあるから、ややこしいことになる。
 よく言われる見分け方としては、花ごとぼとりと落ちるのがツバキ、花びらが散るのがサザンカだ。
 ただ、両方とも咲いている時期だとその見分け方では分からず、園芸種となるとますます混乱する。

東山植物園1-11

 かつては冬の風物詩として当たり前にあった干し柿も、最近ではすっかり珍しいものとなった。昔はうちの田舎でもよく作っていてお裾分けしてくれたものだ。私は好きじゃなかったからほとんど食べなかったけど、なくなってみるとちょっと寂しい。たまに店で売っているのを見ると、びっくりするくらい高い。こんなもの、普通じゃまずくて食べられないような柿を干しただけじゃないかと思う。

東山植物園1-12

 これはたぶん、ハンカチノキの実じゃないかと思う。
 初夏に、白い花が実となる部分を覆うように咲く。その様子がハンカチみたいだというのでこの名がつけられた。
 実は初めて見た。

 2月なんて花はまだまだと思っているかもしれないけど、こうして集めてみると、けっこうな種類が咲いているのだ。まだこれは撮った中の半分でもない。
 日本は四季の花が途切れることがないことをあらためて知る。すべての花が暖かい季節が好きというわけではない。寒い冬にしか咲けない花もある。
 やっぱり年間を通じて植物園は通わないといけないと思った。そろそろ年間パスポートを買うか。動物園と共通で2,000円なら安い。買えばもっと行くことになるだろうし。
 初春の東山植物園シリーズは、全部で3回か4回になりそうだ。季節ものだから、早めにまとめて紹介してしまいたい。
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