
PENTAX K100D+PENTAX DA 16-45mm f4 ED
この秋はどうも紅葉との関係が上手くいかず、すれ違っている。そろそろ終盤戦というのに、紅葉スポットとは違う方へ行ってしまう。紅葉が私を呼んでくれない。神社なんて真冬の何も撮るものがないときに行けばいいのに、どういうわけかここのところ続いている。今日もフラッと名古屋城近くの那古野神社に出向いてしまった。そしてまた、紅葉らしい紅葉とも出会えないまま一日が終わった。帰りに余力があれば徳川園のライトアップを見ていこうかとも考えていたのだけど、そこまでの気力は残っていなかった。
神社ネタは準備に時間がかかるから後回しにして、今日は名城公園周辺の写真を並べることにする。馴染み深い名古屋城裏をフラフラ歩きながら写真を撮ってきた。時間帯はいつものごとく日没前で、最後は夜になった。
一回に収めるには枚数が多かったので、前後編に分けることにした。まずは市役所の写真からいってみよう。
名古屋らしい建物で、県外の人が見たら笑うのだけど、私はこの建物けっこう好きだ。戦前の昭和8年(1933年)に建てられたもので、空襲でも焼けずに残った。隣には天守閣風の屋根が載った愛知県庁もある。

週末は名古屋城周辺と官庁街の道路が駐車可となるので、このようにどこもかしこもびっちり車がとまっている。二の丸の南の三の丸エリアはまったくとめる場所がなくて、愛知縣護國神社に行けずじまいだった。名古屋の路上駐車恐るべしとあらためて思い知った。
参拝客は神社の中まで乗り入れても大丈夫だったんだろうか。だとすれば、今度は平日に行こう。
名古屋城北のいつもの道路に車をとめて歩くことにした。

堀の北にあるスペースは、市民の森という名前がついていたことをさっき初めて知った。
歩いていたらノラが駆け寄ってきた。丸まるとした体つきをしている。なんだかんだでいろんな人にメシをもらっているのだろう。
このあと名城公園でも10匹以上のノラと出会うこととなる。そういえばここはノラ天国だったことを忘れていた。こんなことなら猫エサをたくさん持参していけばよかった。
エサといえば、名古屋城の堀の鹿はどこにいるんだろう。空堀のどこかにいるはずだけど、場所が分からない。名古屋城に入場しないと見られないところなのだろうか。名古屋城の外なら手製の鹿せんべいを持っていってあげたい。勝手に餌付けしていいものかどうか確信は持てないけど。

堀の北からの名古屋城天守閣は、あまりフォトジェニックではない。角度がよくないし、障害物が多すぎる。木々の配置やバランスもよくない。そこまで計算して設計しなかったのだろうか。
名古屋城も撮っているようでそれほど撮ってない。いつかいろんな場所から撮って、一番絵になる角度を見つけたい。

紅葉っぽいところといえばこのあたりくらいだった。これは何の木だろう。落ち葉の絨毯はきれいだ。

私が好きな写真。この一枚が撮れただけでも今日ここに来たかいがあったと思った。

どういうわけか、堀の水がかなり少なくなっていた。こんなに水が少ないのは初めて見た。冬でも普段はもっと水量がある。わざと抜いたのか、雨が降らずに減ってしまっただけなのか。
そのせいか、渡りのカモたちも少なかった。いつもならこの時期はうじゃうじゃいるのに、今日はまばらで寂しかった。どうしてしまったんだろう。

手前側は足がつくくらい浅くなっている。去年などは至近距離でもハクチョウが泳いでいた。今日はオナガでも泳げない水深だった。
これはあまりいいこととは思えない。どうしてこうなってしまったのか気になるところだ。

北西側には多少オナガなどもいて、2羽のコブハクチョウも泳いでいた。でも数は全然少ない。
寂しかったのは、ユリカモメがいなかったせいもある。この時期はいつも集団でやって来てギャーギャー大騒ぎしている。オナガの鳴き声だけが響いていた。

後半は名城公園の写真になる。公園内はあまり踏み込んだことがなくて、全体の様子がよく分かっていない。今日も御深井池沿いと南側を歩いたところで暗くなって終わった。
前半は軽くここで終わりとしよう。後半へと続く。