17mmで撮る見慣れた尾張旭風景は広くて遠くて小さい <フィルム7回>

フィルム写真(Film photography)
17mmの尾張旭-1

PENTAX Z20 / Canon EOS 620+TAMRON SP 17-35mm f2.8-4+FUJI 400 / Kodak 100



 尾張旭の城山公園周辺は私のお気に入りの場所で、これまで何度も行って、何度となく写真も撮ってきた。このブログでもたびたび登場している。空が広くて、車をとめてのんびりできる場所というのは、名古屋の郊外でも案外少ない。空の広さでいえば矢田川の河原などもあるけど、あちらは車の中で落ち着ける場所がない。家から15分というのも、ちょっとドライブするのにいい距離というのもある。
 今回のフィルムシリーズ一番のテーマが17mmの超広角で撮る風景ということで、当然その中に尾張旭も入っていた。見慣れた光景も、17mmで切り取ってみるとまた違ったものに見えるはずだ。
 そんなわけで、フィルムシリーズ第7回は、尾張旭編をお届けします。

17mmの尾張旭-2

 17mmというのは、広いというだけでなく、対象がとにかく遠くなる。肉眼ではそれなりの大きさで見えているものも、写真の中ではレンズについたゴミのようになってしまう。上の写真でいうと、道の遠くに人が写っているのが見えるだろうか。言われなければ人とは見えないくらい小さい。空に黒い粒が2つあるのも、たぶんカラスだ。ゴミではない。
 これは今回現像してみて初めて分かったことで、次回から17mmを使うときの注意点となる。ファインダーをのぞいているときよりも小さく写るということを頭に入れておく必要がある。被写体を大きく写そうと思えば、思い切って近づかないといけない。手前に大きく写して、背景が広いというのも超広角ならではの写真だ。
 盛大に発生しているフレアやゴーストは、個人的には逆光の効果として嫌っていない。面白いから好きと言ってもいいくらいだ。CGっぽくもある。

17mmの尾張旭-3

 とっさのことで構図もシャッタースピードも何もなく反射的に撮った瀬戸電の新型車両。これだな、この前ニュースで言っていたやつは。
 瀬戸電といえばかつては緑色で、近年は赤色がシンボルカラーとして完全に定着していた。尾張旭の田んぼ風景には赤い電車がよく似合っていた。それなのに、名鉄はシルバーにするという。なんて無粋な。ステンレスの無塗装で、その理由が尾張旭に作った検車区は住宅街だったために塗装施設を置けず、色塗りができないという事情だというからずっこける。色が塗れるところに検車区を作ろうよと言いたい。
 新型の4000系は現在のところ4両の1編成のみが10月1日から走り始めている。今後車両を増やしていって、将来的にはすべてシルバーの車両に入れ替える計画だそうだ。今まで当たり前と思っていた赤い瀬戸電がここ数年のうちに見られなくなるというのは、まだ信じられない。今の内にいろんなところで赤電車を撮っておいた方がよさそうだ。

17mmの尾張旭-4

 見慣れた光景、いつもの構図。城山レストランも、スカイワードあさひも、ずいぶん遠くに見える。35mmだと両方入れて撮るのに苦心するほどなのに、17mmになるとここまで遠い。

17mmの尾張旭-5

 空をメインに撮ってみるとこんな感じ。レンズを上に向けたり下に向けたりすると、周辺部の歪みが激しくなって、ちょっとフィッシュアイのようになる。こうやって撮るのも一つの方法だ。
 いくら空を広く撮れるといっても、空だけを撮ってしまうととりとめのない写真になるから、やはり何か下の方に入れるものが欲しい。
 海はどうなんだろうとふと思った。そういえば17mmで撮っているときには一度も海を思い浮かべなかった。今となっては不思議な話だ。広い風景といって思い浮かべるのは、普通空と海なのに。また17mmで撮る機会があれば、次こそ海を撮りに行こう。海と空と波と砂浜と、どう撮ったらいいのか、イメージが湧かない。

17mmの尾張旭-6

 このときはまだコスモスが咲き始めの時期だった。そろそろ満開が近づいた頃かもしれない。
 真正面に太陽がある状況で、あえて逆光で撮ってみてどんな写りになるか確かめてみたかった。現像はコスモスの方に露出を合わせてるから、空はほとんど白飛びしてしまっている。現像の段階で空の方に合わせたらコスモスは黒つぶれしてしまっただろうけど、そこからレタッチソフトでコスモスの色を出すことができるのだろうか。色が飛んでしまったら救いようがない。

17mmの尾張旭-7

 これもなんだか変な色になってしまった。この世の風景ではないような色だ。実際はもう少しオレンジ系の夕焼けで、空も水たまりもきれいな色をしていたのだけど。

17mmの尾張旭-8

 昔よくテニスをしたコート。尾張旭はテニスコートをあちこちに持っていて、市民向けに安く使わせてくれていた。今はいくらになったか知らないけど、当時は1面1時間で300円くらいだった。
 写真のこの場所はクレーコートだから、あまり使ったことがなかった。尾張旭市民テニス大会に出たときは、ここだった。写っている一番手前のコートだったのを覚えている。あのときは2回戦で老獪なオヤジテニスにしてやられてミスから自滅して負けた。
 よくやっていたのは、旭ヶ丘あたりのハードコートや、体育館のようなところにあったコートだ。その場所も忘れてしまうくらい、もう長くテニスをしていない。

17mmの尾張旭-9

 せっかくだから、スカイワードあさひの展望台にも登っておいた。
 これは南側の景色だ。田んぼがあって、瀬戸電がいて、やや遠目の左手には地デジの瀬戸デジタルタワーが見える。これも小さくてよく見えない。
 南は尾張旭の東印場や守山区の本地あたり、藤が丘までは見えないか。このあたりはまだ高い建物がほとんどない。

17mmの尾張旭-10

 これは新鮮な絵になった。手前の長池から遠くの名駅ビル群まで同時に入ってしまうのも17mmならではだ。
 夕陽や夕焼け空は、例によって白飛びしてしまって色を失った。この写真も機会があれば現像し直したい。
 しかし、名駅の高層ビル群もちっちゃくなってしまったもんだ。正面やや左寄りにかろうじて写っているのが見えるかどうか。遠いながらも肉眼ではもっとはっきり確認できる。
 17mmの使い道として、高いところから下を俯瞰する構図というのも有効のようだ。名駅のミッドランドスクエアや、東山のスカイタワーから地上の夜景を撮ってみるのもいい。

17mmの尾張旭-11

 こちは東側の瀬戸方面風景。これといっためぼしいものは写っていない。デジタルタワーくらいだ。モリコロパークの大観覧車は見えるのだったか、見えないんだったか。この写真よりもう少し右側になるかもしれない。向こうに見えている山並みは猿投山方面だろうか。手前の森は、森林公園の一部か。
 北側は特に面白いものも見えない。

17mmの尾張旭-12

 最後に長池の風景を一枚。ここは悪い池ではないのだけど、これといったものが何もない。魚もいないのか釣り人もおらず、カモのエサがないのか渡りのカモにも不人気だ。楽しみといえば藤棚と冬に咲く冬桜くらいのものだ。被写体として絵になるのも、写真のこの場所くらいしかない。
 尾張旭も、もう少しこの池を市民が憩う魅力的な場所にできないものだろうか。可能性はありそうなのに上手く活用できていないのはもったいない。

 私の馴染みがある尾張旭風景はざっとこんなところだ。そういえば夕暮れ時の野球グラウンドも好きな風景の一つだったのに、写真を撮れなかったのはちょっと残念だった。あそこもいつも入り切らなくてもどかしい思いをしているところだったから、この機会に撮っておけばよかった。
 尾張旭自体は、これからも何度となく行って写真を撮ることになる。
 フィルムシリーズは明日のサンデー料理を挟んで来週も続く。来週遠出をしたら、いったん中断することはあるにしても、全10回以上のシリーズになることは確定した。36枚フィルム5本で合計180枚。1回の更新に13枚から15枚くらいの写真を使っているから、いかに無駄なく撮っているかが分かる。1枚を無駄にしないという姿勢は、写真を撮る上でもう一度背筋を伸ばさせてくれる。
 またフィルム写真を撮りたい気持ちが高まってきた。近所の街撮りシリーズはフィルムとの相性がいいことに気づいたから、今後ともシリーズ化していこう。次はリバーサルフィルム初挑戦ということになりそうだ。
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コメント
  • 2008/10/19 09:53
    これはいいですね~~自分も欲しくなりましたが、購入は結構勇気がいるレンズですよね

    個人的には1.5.7枚目が好きです

    おいらも、もっとレンズを充実させたいなぁ
  • デジ銀塩共用
    2008/10/20 03:59
    ★ただときさん

     こんにちは。
     17mmの風景はけっこう新鮮ですね。
     このレンズは普段デジの標準広角レンズとして使っていたんだけど、考えたら銀塩でも使えたのでした。
     デジと銀塩両方で使えるから、便利なレンズですよ。中古なら2万ちょっとだし。
     だから、ソニーのαを買ってるいる場合ではなかったのだ(笑)。
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