養老の滝は立派なのにどこか面白みに欠ける滝 <養老第4回>

観光地(Tourist spot)
養老4-1

Canon EOS 20D+Canon EF-S 17-85mm f4-5.6 IS



 養老シリーズ第4回にして、ようやく滝までたどり着いた。前置きが長かった。
 リフトに乗らず自分の足で歩く場合は、養老神社を過ぎたあたりから登りがきつくなってくる。距離としてはそんなに長くない。ゆっくり歩いて10分か15分くらいだろうか。暑いときは少し大変だろうけど、このときはちょうどいい気候で、心地よかった。秋の紅葉の時期は、街中よりも寒そうだ。冬は雪が多いんだろうか。

養老4-2

 このあたりの流れも、きれいと言えばきれいだけど、あまりにも人工的すぎる。公園内は特に、流れを弱めることを重視した工事をしている。
 散策路も整備されて歩きやすくなったらしい昔の記憶がないだけに、どのあたりが整備された部分なのか、よく分からなかった。

養老4-3

 整備されたのはこのあたりかもしれない。手すりもついて安全対策も取られているし、下もアスファルトで固められて歩きやすくなっている。訪れるのは年配の人も多いから、こういう配慮はいい。
 ただ、登り勾配はきつく、いい道は続かないのだった。

養老4-4

 最後に来て道は突然ワイルドになる。ここまでに体力を使い切ってしまうと、足を取られたりつまづいたりしがちだ。最後くらいは野趣溢れる自然の道を堪能してもらおうという養老の滝側の粋な計らいか? 滝までの200メートルくらいはちょっと厳しい。でも、ここを登ればもう滝はすぐ目の前だ。
 リフトから行くと、滝の上に出て、道を下って滝を見に行くということになるようだ。それもちょっと変な感じがする。

養老4-5

 道が荒っぽくなったあたりから、川は自然な姿を見せる。これが本来の滝谷の流れだろう。
 しかし、これだけの段差を下っていくと水の勢いというのは相当強いものになるのだろう。大雨が降ったらすごいことになりそうだ。台風のあとの養老の滝の写真を見たけど、瀑布になっていた。あれは写真で見ても大迫力だった。大雨のあとがねらい目というのを覚えておいていいと思う。

養老4-6

 ようやく滝前に到着。ああ、ここか。なるほど、こんな感じかと、あまり感慨はない。見た覚えもない。
 落差32メートル、幅4メートル。スケールとしては立派なのに、この滝には何かが足りない。豪快さもなく、色気も愛想もない。ただ水が流れ落ちているだけといった感じなのだ。生真面目で面白みがない優等生のような滝だ。フォトジェニックでもない。

養老4-7

 こんな流れを撮りつつ、更に上を目指す。滝壺の近くまで行けるようになっている。

養老4-8

 このあたりが一番絵になるところだろうか。足場の岩は濡れているから、滑り落ちて流されないように気をつけたい。滑って転んで水の中に落ちて、岩場に打ち付けられながらおみやげ屋のあるあたりまで流れ落ちていったら、カメラだけでなく自分の身も危ういことになる。

養老4-9

 これが一番上で、ちょっとした広場になっている。一応低い柵のようなものがあるけど、行こうと思えば滝壺近くまで行ける。ただ、修行で滝に打たれてみるには滝の勢いが強すぎる。たぶん、首の骨がどうにかなる。
 こうして間近で見ると、なかなか立派なものだ。うん、悪くない。
 とはいえ、華厳の滝が97メートルで、那智の滝が133メートルということを思えば、養老の滝はずいぶん格下だ。日本三大滝を自認するのはちょっとおこがましい。ここはやはり袋田の滝に日本三大滝の座は譲ろう。あちらは落差はさほどではないにしても、4段に落ちる変化のある滝で、滝の長さとしても73メートルある。好きな滝アンケートで1位にもなっているし。

養老4-10

 滝は誰がどう撮ってもあまり変わり映えがしない被写体だけど、養老の滝は特にそうだ。周囲にも面白くなる要素は見あたらないし、撮れる角度も決まってしまう。季節の変化も劇的というほどでもないだろうし、光によってもさほど変化はなさそうだ。近所に住んでいても、何度も通いたいと思わせるような滝ではない。

養老4-11

 岩場を流れる水をもう一度撮ってみるも、面白みがないのであきらめた。滝撮りはもう終わりにして帰ることにする。
 帰りは同じレンズではつまらないということで、ソフトフォーカスレンズで撮りながら帰って行った。その写真を明日の最終回で使うことになる。
 つづく。
記事タイトルとURLをコピーする
コメント
コメント投稿

トラックバック