養老の滝は養老公園から始まり、思うほど昭和じゃない <養老第1回>

観光地(Tourist spot)
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Canon EOS 20D+Canon EF-S 17-85mm f4-5.6 IS / EF135mm f2.8 SF / EF50mm f1.8 II



 養老の滝を見に行ったのは、津屋川の彼岸花を撮るついでだった。彼岸花の名所を探しているときに津屋川の存在を知って、地図で場所を調べていたら近くに養老の滝がある。せっかくそこまで行くなら養老の滝も見に行っておこうということになって、二つセットメニューにしたのが今回の養老行きだった。今年に入って日光華厳の滝、赤目四十八滝と滝が続いているけど、特別滝が好きというわけではない。日本滝100選を全部制覇しようだなどという野望を持っているわけでもない。
 養老も子供の頃両親に連れられて行って以来だから、ものすごく久しぶりのことになる。かすかに覚えているけど、はっきりしたことはほとんど思い出せないくらいの状態だった。行けば何か思い出すかもしれないという期待はあった。
 大垣インターから養老公園までは20分くらいだっただろうか。ナビの指示に従っていたら、狭い川沿いの土手のような道を走らされて怖い思いをした。普通に258号線を南下して右折した方が分かりやすくて安全な道だ。ナビの考えていることはよく分からない。信じて鵜呑みにしていると、ときどき痛い目に遭う。
 上の写真は、その土手の上を走っているときのものだ。左手に養老山脈が見えていて、とてもいい景色だったのでノールックファインダーで撮った。道路の両脇はガードレールもなく、線を外れたら10メートルくらい転げ落ちていって危ないところだ。

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 なんとか無事養老公園に到着した。養老の滝は養老公園の一番奥に位置していて、いくつかの施設が集まった複合公園になっている。開園は明治13年(1880年)と古く、総面積は78ヘクタールとかなり広い。
 どの駐車場に車をとめるかが一つ問題となる。私は施設全体を見たかったから、公園の一番手前にとめたのだけど、ここからだと滝まで1時間くらいかかる。料金は1日300円。滝まで徒歩5分の駐車場もあって、そこならお手軽滝見学となるものの、料金は1,000円に跳ね上がる。おみやげ屋の通りを歩きながらぷらぷら滝見学へ行くなら、真っ直ぐ進んで右折して、橋を渡った先の駐車場がいい。ここも料金は300円で、滝までは30分くらいのコースになる。
 駐車場を出てすぐ左手には、こどもの国という施設がある。ちょっとさびれてる感じで入り口も無人だったから閉鎖したのかと思ったら、開園中という看板が立っていた。どうやら入れるらしい。無料のようだ。
 3万坪の敷地の中に、アスレチックス、図書室、ホール、各種ひろば、森林、プールなどがあるというから、大きな公園といったところだろう。安上がりに子供を一日遊ばせておくにはいいところかもしれない。駐車代金の300円で済む。

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 こどもの国の入り口には、噴水と誰かの像がある。養老の滝の昔話の主人公、源丞内のようだ。このエピソードについては、次回以降のどこかで出てくるはず。今日のところは省略して先へ進もう。
 写真の角度から見ると、小便小僧みたいだけど、実際は手に持ったひょうたんから水が出ている。養老名物はひょうたんなのだ。

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 少し歩いて振り返ると、遠くに濃尾平野が見える。入り口からしてすでに上り坂は始まっている。奥にある養老の滝までは、だらだらと登っていくことになる。

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 特に意味のない像を撮ったのは、逆光のテストをしたかったから。標準レンズもやっぱりフードが必要だろうと思ってオプションを買ってつけてみたところ、やっぱり効果はある。シルエットに沈みきることなく、しっかりコントラストも出ている。邪魔でもつけておかないといけないようだ。

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 更に進むと、左に大きな芝生広場が広がっている。ここはもう、こどもの国ではなく、ただの広場なのだろう。ここの左に養老天命反転地という施設がある。

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 平和な午後のひととき。小さい子供を連れたお母さんや、カップルが木陰で寝てたりする。
 これだけ広い芝生広場だから、犬を連れてきてあげたらさぞかし喜ぶだろうと思ったら、公園内はペット持ち込み禁止になっていた。

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 養老天命反転地の前で説明書きを読む若いカップル。入ろうかやめようか考え中。話のネタには面白いだろうけど、実際にはあまり楽しめないかもしれない。
 でもこういうとき、つまらなそうだからやめてしまうのと、つまらないだろうけどものは試しと入ってみるのとでは、人生が違ってくるようにも思う。くだらないこともやっておいて損はない。

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 と言いつつ、私は入っていない。時間がなかったし、ここは一人で入っても楽しめないだろうから。
 どんなところと説明していいのか、入っていない私にはよく分からない。入った人の話を読んでも、入った人自身もよく分からなかったようなので、ますます説明が難しい。分かったのは、前衛芸術的な不思議空間らしいということまでだ。それ以上は不明。
 世界的に有名なアーティストの荒川修作と(知ってる?)、詩人マドリン・ギンズが仕掛けたアート庭園で、水平な地面や線がなくて、でこぼこに歪んだ変な空間になっているんだとか。いろんなところがうねっていたり、傾いていたり、滑りやすくなっていたりで、転倒者続出という話もある。ヒールを履いた女の子とデート気分で入るところではないらしい。楽しめる人は限られそうだ。
 入場料は710円(10円はどこから来た?)。1995年のオープン以来10年以上も続いているところをみると、それなりに入場者はいるようだ。
 ちょっと笑ったのが、月曜定休に加えて荒天時は休みという但し書きだ。雨が降ってるときに傘を差して入るような人も少ないと思うけど、荒天時は当然休みだろう。荒天時といえば、台風とか強風とか大雪とかだ。営業してたらそれはすごい。

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 芝生広場を抜けると、今度は変わった形のテントが見えてきた。何の施設かと思ったら、食事処とおみやげ物の建物だった。名前を楽市楽座という。織田信長の許可でも得たというのか?(楽市楽座を最初にやったのは、1549年、近江国・観音寺城の六角定頼だったとされる) 

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 施設内には食事処など9店舗が入っていて、本格的な食事はできなくても、ちょっとした軽食ならここで済みそうだ。
 散策中は基本的に何も食べない私なので、ここは素通り。帰りにソフトクリームを食べようかどうしようか迷ってやめた。一人ソフトクリームはけっこう恥ずかしい。マロンソフトは心惹かれたけど。

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 養老公園の入り口近辺は、期待したほど昭和色じゃなくて、個人的にはがっかりしてしまったのだけど、中盤あたりから俄然本気を出してきて期待を裏切らない。奥へ進むほど昭和が濃くなっていく。その始まりが、子供用の遊園地、養老ランドだ。
 養老ランドというからスーパー温泉か、お年寄りの施設を想像していたら、子供遊園地だった。古き良き昭和の遊園地がここにある。

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 動かない観覧車に、動かないメリーゴーランド。昭和のまま時が止まったかのようだった。まだ営業中の時間だったにもかかわらず、外から見る限り動いているアトラクションは一つもなく、人影も見えなかった。駐車場にあった車はお客のものではなかったのだろうか。
 入場は大人600円で子供400円。乗り物料金は別で、30種類のアトラクションがあるという。どれも100円から200円というから、今の感覚ではしょんぼりなのだろうけど、小さな子供は案外楽しいんじゃないだろうか。最近は子供だましというものを馬鹿にしすぎる。子供だましには子供だましのよさもある。
 けど、ここに私が一人で入って、メリーゴーランドとかに乗ってたら、完全に変な大人だ。園内のスタッフは私の話題で持ちきりになることだろう。そういう話題性をあえて提供することも必要だったりするのだろうか。

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 滝を見た帰り道、時間は夕方の5時くらいだったから、出てきた従業員らしき人はもう帰るところだったのだろうか。今日も一日暇だったなといったアンニュイ感が後ろ姿に出ていた。

 養老の滝はまだまだこの先で、半分も来ていない。途中には養老寺や養老神社もあって、滝は一番最後だ。そんなに引っ張ってもったいぶるほどの滝でもないのだけど、養老シリーズは全4回くらいになりそうだ。思った以上に写真を撮っていた。
 初回から枚数が多くなった。今日のところはこれで終わりにしよう。次回はこの続きで、おみやげ屋通りの紹介になる。そこが養老で最も昭和なところで、私は滝よりもそこが見たくて行ったようなものだった。ただ、もっとさびれているのを想像していたら、思いのほか賑わっていて驚くことになる。
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