試行錯誤のお菓子作り、その成功への遙かなる道のり

料理(Cooking)
お菓子作り-1

PENTAX K100D+SMC Takumar 50mm f1.4 他



 何ヶ月か前に、お菓子作りの報告をしたのを覚えているだろうか。それがいつだったのかは私もすっかり忘れてしまったのだけど、あれから懲りずにちまちま作っていて、そろそろここらでまとめて続報をお届けしようということになった。小出しにするほどたいしたネタでもないので、ひとまとめにした。
 作る頻度としては、多くても月に一回くらいだから、サンデー料理よりも進歩はずっと遅い。お菓子作りを初めて間もない不器用な小学5年生の女の子くらいの実力と思ってもらえれば、そんなに大きくは外してないと思う。これを見た小5の女の子が、あたしの方がもっとじょうずにできるもん! と思ったとしても、私には反論することができない。
 私のお菓子作りは、トライアル・アンド・エラーの連続で、ほとんど実験に近い。いまだかつて一度たりとも完璧に成功したためしはなく、確信を持って作ったこともない。それなりに上手くいくことはあっても、たいていは何かが足りなかったり、今一歩成功とは言い切れないのが常だ。試食させられる連れにとっては災難なのだけど、それもまた仕方がないことだ。気長に待っていると、そのうち美味しいものが食べられるようになるかもしれないと夢見ていて欲しい。私自身も夢を見たい。

 まず最初に紹介するのは、プリンだ。プリンは何度か作っていて、この写真はいつ作ったものだったか、よく覚えていない。最初に作ったシンプルなやつだっただろうか。
 覚えている範囲では、シンプルプリンと、なめらかプリンと、ゼラチンを使ったプリンと、3回は作っている。4回だったかもしれない。そのうち成功したのは0回で、毎回どこかで失敗する。プリンなんて失敗しようがないと思うのだけど、不思議な話だ。
 一番気に入ったのは、ごくごく単純なプリンだった。材料は卵と砂糖と牛乳だけで、作り方も簡単なのがいい。
 卵3個をボウルに割り入れ、鍋で牛乳400ccを人肌に温める。牛乳に砂糖40gを加えてよく混ぜ、卵も入れて、更に混ぜる。バニラエッセンスがあれば、ここで数滴振る。
 次にカルメラを作る。砂糖50gに大さじ2の水を入れて、鍋で煮詰める。もしくは、レンジを使った方が早い。ぐつぐつなったところで水を少量入れて、混ぜる。飛びはねに注意。
 カルメラを容器に入れ、プリン液を裏ごしして流し込む。
 大きな鍋にプリンカップを並べ、1センチくらい浸かるように水を入れてフタをして、沸騰するまで待ち、プリンの表面が固まってきたら火を止め、フタをしたまま15分ほど蒸らす。取り出したら冷蔵庫で少し休ませれば完成だ。
 とても素朴な味だけど、余計なものを加えてないから、普通に美味しい。
 なめらかプリンも手順は同じで、生クリームを使えればできる。かなりのフワフワ食感で、味もマイルドになるから、そちらの方が好きという人もいるだろう。
 このときの失敗は、カラメルがカラメル色にならなかったことだ。砂糖の種類が違ったのか、いくら煮詰めても透明なままだった。プリンはやっぱりあのカラメル色がないとちょっと違う気がする。

お菓子作り-2

 これは黒豆ココアを使ってココアプリンを作ったときのものだ。これが大失敗作となった。
 煮るのが面倒だからゼラチンで固めてしまえば手っ取り早いだろうと思って作ってみたら、ゼラチンの分量が多すぎたようで、えらく固いプリンに仕上がってしまったのだった。こんな筋肉質のプリンは食べたことがないというほどのもので、もはやプリンの域を超えていた。ゼラチンなんて適当でいいんだろうという思い違いが失敗を招くこととなった。私はこう見えても感覚派なのだ、緻密な人間ではない。これではパティシエにはなれない。
 ゼラチンプリンのレシピもたくさんあるから、ちゃんと作れば美味しく作れるのだと思う。
 黒豆ココア味というのもあまり美味しくなかった。

お菓子作り-3

 レンガ生チョコは、前にも紹介している。これは誰が作っても美味しくできるインチキなお菓子だ。美味しいに決まってるから、ずるい。ただ、やはり生クリームの分量を間違えると失敗につながるから、レシピの割合は守った方がいい。一度、柔らかくなりすぎたことがあって、そうなるとあまり美味しくないのだ。生チョコの命は、絶妙な柔らかさ加減にある。固すぎても普通のチョコと同じで面白くない。
 これは自分でも成功したと思えたので、近所に配って歩いた。別に頼まれてもいなかったのだけど。
 冬場はチョコを刻むのが面倒なのが難点だ。夏場は部屋にしばらく放置しておけば柔らかくなって、そのまま溶かしても大丈夫なので楽だ。しかしながら、夏場はココアをまぶす作業のときにチョコが溶け出すから、やっかいだ。その大失敗例が下だ。

お菓子作り-4

 最初は四角く切って、手でココアをまぶしていたのだけど、途中からチョコがドロドロに溶けてきて収拾がつかなくなった。駄目だこりゃー、ということで投げ出した。自分で食べるものだから、姿形などどうでもいいやとなって、適当にココアを振りかけて完成ということにしてしまった。味は特に変わらないとはいえ、見た目がひどいことになった。
 バレンタインデーに女の子が手作りチョコを作ってきたといってこれを差し出してきたら、ずっこける。たとえ大好きでも、ちょっと人格を疑う。一所懸命作れば下手でも許されるわけではない。失敗にも限度というものがある。
 一つ思いついたのは、チョコを四角く切って、ビニール袋にココアと一緒に入れてシェイクしたらどうなんだろうということだ。これは唐揚げなどでよくやっている方法なのだけど、チョコでも上手くいくんだろうか。今度実験してみようと思っている。それが上手くいけば、生チョコ作りは飛躍的に楽になる。ココアまぶしの行程が一番面倒なところだから。

お菓子作り-5

 これは確か、イギリスのお菓子スコーンというのを作ったんじゃなかったかと思う。見た目があまりにも違っているので、はっきりとは言えないけどきっとそうだ。スコーンというのは、もっとぷっくり高く膨らんでいて、こんな中途半端な厚みのクッキーのようなものではない。何か失敗の原因があって、思ったほど膨らまなかった。
 食べた感じも、かなりパサつく感じで、あまり美味しくなかった。それは私が失敗したからなのか、スコーンというのはああいうものだったのか、ちゃんとしたものを食べたことがない私には判断がつかなかった。おそらく原因の9割は私にあるのだろうけど。
 イギリスでは、半分のところに切れ目を入れて、ジャムなどを挟んで食べるそうだ。ということは、やはりこのまま食べるとプレーンすぎて美味しさが足りないということじゃないか。レシピの砂糖の分量も少なかった。
 スコーンは今のところ再挑戦しようという気が起きていない。どこかで本物のスコーンを食べる機会があれば食べてみたい。それで美味しかったら、もう一回作ってみよう。

お菓子作り-6

 これは確か、マカロンというやつだ。アーモンドプードルと卵白から作るサクサク、パサパサのお菓子で、普通のクッキーとは違う食感だった。なかなか美味しかった記憶がある。
 ただ、これももう少し膨らむはずが膨らみきらなかった。どこに間違いがあったのだろう。混ぜる過程で気泡がつぶれてしまったのだろうか。

お菓子作り-7

 今まで作った中で、史上最悪の失敗がこのクッキーだ。とにかくまずかった。
 クッキーなんて、粉と卵と牛乳を混ぜて焼けばできるんだろうということで、ものすごく適当に作ってみた。ちょうどレモンが余っていて、どうにかして使ってしまわなくてはならくて、それじゃあレモン入りのクッキーを作ろうと思って作ったのがこれだ。できそこないのせんべいみたいにも見える。見た目からしてまずそうだ。味もレモンの苦みが強すぎた。固くて、くちゃくちゃで、味も歯ごたえも最悪だった。
 クッキーといえども、分量を守らず適当に作ったら美味しくならないんだということを思い知る。レシピにはちゃんとした根拠がある。
 逆に言えば、まずいクッキーというのも作ろうと思えばいくらでも作れるのだということも知った。まずいクッキーと、まずいカレーライスは作れないものだというのは間違った思い込みだった。

お菓子作り-8

 急に唐揚げを出してきて、写真を間違えてるぞと思ったかもしれない。けど、これはドーナツだ。これまたひどい失敗作だった。
 ホットケーキの素に牛乳を混ぜて、それを油に流し込んで揚げたのだけど、あとから考えると生地が柔らかすぎた。ドーナツのような形は一切できず、トロトロの状態で流し入れたものだから、生地が油を吸い込みまくって、とんでもなく脂っこいドーナツに仕上がったのだった。胸焼けしそうになる。
 ドーナツにするなら、生地の段階で、手でこねられるくらいの固さじゃないといけない。

お菓子作り-9

 これは久々に作ったスポンジケーキだ。まずまずの成功で、今までに比べたらましな方だった。色からして、ちょっと焼き過ぎか。食べたときも、焼きたては美味しかったのに、次の日にはだいぶパサついていた。普通、よくできたスポンジケーキは、一日寝かせるとしっとりして美味しくなるという。私が作るとそうはならない。いまだにオーブンレンジのクセがよく分かっていない。半生はよくないけど、焼き過ぎもいいことはない。
 スポンジケーキは何度作っても難しいと感じる。スポンジを上手に作れるようになれば、お菓子作り人としてはまずまず一人前と言えるんじゃないか。

お菓子作り-10

 私の一番苦手とする盛りつけと飾り付けは、デコレーションケーキのときに弱点が炸裂する。デコレーションを終えて、自分でも何と表現していいのか、言葉を失った。失敗以前の問題で、ここから何をどう修正すればいいのか見当がつかず、途方に暮れた。こんなデコレーションケーキは見たことがないという意味では、デコレーションの革命が起きたと言ってもいいかもしれない。そもそも、上に乗せるものがメロンしかなかったというのも問題だ。切り方も何とかならなかったのかと、他人事のように思う。
 このときは真夏で、ケーキの横の部分でも悪戦苦闘した。こねればこねるほど汚くなっていって、最後は室温で生クリームが溶けてきて、これ以上どうすることもできなくなった。
 子供の誕生日ケーキを私に注文してはいけない。子供は、泣く。

お菓子作り-11

 これが一番最近作ったケーキだ。わりとまし。ややパサつき気味で、甘み不足だったものの、まずまず美味しく食べられた。
 奥に見えているのは私が作ったものではない。連れが並んで買ってきてくれたクリスピードーナツだ。こちらはさすがにプロが作ったドーナツということで、出来が違う。ふんわりしっとりな食感は、素人が自宅で作れるようなものではない。
 私が作ったのは、チョコブラウニーというものだろうか。自分でもよく分かっていない。パウンドケーキといえばパウンドケーキだろうし、そのあたりの定義をよく知らない。

 失敗は成功のマザーとチョーさんは言い、ミルキーはママの味だとかつてCMで歌っていた。今の私は、田中義剛花畑牧場の生キャラメルが食べたい。売り切れ必至で、今や通販でも買うのが難しい。それなら作ってしまえばいいのだ。ということで、近々生キャラメル作りに挑戦しようと思っている。本物を食べたことがないから、もどきでもいいのだ。
 あと、和菓子も作ってみたいと前から考えていた。だいぶ前にういろうを作って以来、和菓子は作っていない。簡単な大福とか、みたらし団子あたりから実験してみよう。
 せんべいも焼いてみたいのだけど、あれは意外と難しいようだ。焼く前のせんべいをどうやって作ればいいのかもよく分かっていない。
 サンデー料理の影で、お菓子作りもまだまだ続いていく予定だ。もうちょっと作る回数を増やして、少しでも早く進歩しないといけないか。引き続き連れには試食実験台になってもらうとして、また10回くらい作ったところでまとめて報告したいと思う。
 最終的な目標としては、美しいデコレーションケーキを作ることと、和菓子屋で売ってるような和菓子を作ることの二本立てでいきたい。お菓子作りに笑いはいらない。
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