振り返れば愛・地球博-2005冬

愛・地球博(Aichi Expo)
愛・地球博の冬

Canon EOS kiss3+EF28-105mm(f3.5-4.5)+FUJI Venus800


 愛・地球博会場の冬。会場内外の解体工事も進み、今は大観覧車だけがその姿をとどめるばかりとなった。周囲は寒々しいくらいにがらんとしてしまい、むき出しになった地面の周りを工事中の看板やフェンスが取り囲んでいる。つい3か月前まで大勢の人の熱気と興奮でごった返していた光景が嘘みたいだ。工事も一段落ついたのか、重機の活気もなかった。
 それに加えてこの写真。銀塩のEOS kiss3で撮ったら、渋枯れていて、こちらは昭和55年の万国博覧会跡地でございます、というNHKのアナウンサーの声が聞こえてくるような風情に写っている。とても平成17年の21世紀最初の万博会場には見えない。
 銀塩とデジタルは画質のよしあしよりも質の違いがはっきりあるから、被写体に合わせて使い分けていった方がよさそうだ。この写真も同じ場所からデジタルで撮っていたら、もっと違う印象になっただろう。フィルムの味も捨てがたいけど、このシーンではちょっと合わなかったような気がする。ここにモリゾーとキッコロが写ってたとしても、初代ガチャピンに見えそうだ。

 今年も残り一週間を切って、そろそろ2005年を振り返ってもいい時期だ。振り返れば奴がいる。そう、世界陸上の織田裕二が。って、そうじゃなくて、振り返れば愛・地球博がある。2005年は愛知万博を抜きには語れない。
 行っておいてホントによかった、愛知万博。もし行ってなかったら一生の不覚、末代までの恥だったろう(そんなに?)。もしこれがなかったら、今年はひどくぼんやりした印象の一年になっていたに違いない。ありがとう、愛・地球博。始まる前にいろいろ悪口を言ってごめんね、マーちゃん、ポンコツ旦那だった。また謝る方向を間違えている。けど、万博があんなにも大きな規模の素敵なものだとは思ってもみなかった。
 何がそんなによかったのかを行かなかった人に説明するのは難しい。端的に言ってしまえば、地元で開催された万博に自分も確かに行ったという事実が嬉しかったということになるのだろうと思う。どんなパビリオンがよかったとか、マンモスがどうだとかそういうことじゃない。記憶を大勢と共有する喜びという言い方もできるだろう。たとえば10年後、20年後、あるいは50年後、万博の話題が出たとき、暑かったよねぇ、人多かったよねぇ、並んだよねぇ、ははは、そうそう、そうだったね、そんな会話が交わせるであろうことが嬉しいのだ。行かなければゼロだったものが、一回行っただけで100になった。私にとっての愛・地球博はそういうものだった。

 その他記憶に残ったものとしては、大きな事故や事件などの暗いものが多い。ハッピーなニュースで心に残っているものはほとんどない。振り返ってみても、ネットで調べてみても、驚くほどにない。個人的に大きな災いが降りかからなかったことは喜びたいけど、同じ国や地球に生きてる人が苦しんだことを考えると、そう喜んでばかりもいられない。
 とはいうものの、やっぱり今年は個人的にいい年だった。日々平和で、気持ちの部分でも一年を通して安定飛行だったし、大きな病気もしなかった。天と地の関係者各位に感謝したい。
 個人的なトピックスとしては、写真始めの年だったというのが挙げられる。去年の秋からちゃんとした写真を撮りたいと思うようになって、今年は春夏秋冬と一年を通していろんなところへ出かけて、多くの写真を撮った。おかげで散策で足腰も鍛えられたし、名古屋周辺のスポットにも詳しくなれた。名古屋や愛知の魅力を再確認することによって地元を好きになれたことは思いがけない副産物だった。
 野草や昆虫や野鳥などに関しても少しずつ知識が増えていき、写真を撮ることでものをきちんと見るという意識が生まれた。
 カメラは、1月のC-2100UZから始まって、DiMAGE7 UG、E-10、D30と変遷していった。最近になって銀塩の一眼レフも始めたことであらたに写真の難しさと面白さを知った。来年も引き続きカメラと写真には日常的に触れていきたい。

 このブログを始めたのは今年の9月半だった。これもひとつ個人的に重要なことだったと言える。HPとはまた違った何かがブログにはある。あまり毎日更新にとらわれず、気持ちが続く限り続けていければいい。ただし、続ける以上その日その日で、手を抜かずに全力を出したいとは思っている。たのきん全力投球のマッチやトシちゃんくらい頑張りたい。などという、若い世代には意味不明の古いネタをあちこちに散りばめながら私は書き続けるだろう。元ネタが古すぎたりマイナーすぎたりして全部は気づいてもらえなくても、そんなことは気にせず突っ走りたい。

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