夏だ、手抜きだ、簡単サンデー料理は夕飯としては合格点 - 現身日和 【うつせみびより】

夏だ、手抜きだ、簡単サンデー料理は夕飯としては合格点

夏の手抜きサンデー

Canon EOS 20D+EF 50mm f1.8 II



 今日のサンデー料理のテーマは、夏の手抜き料理だった。
 夏は暑くて水分ばかり摂って食欲がなくなってしまうことがある。そんなときは作るのも面倒だし、そもそもメニューをあれこれ考えるたくもない。でも、作って食べなくちゃいけない。そこで手を抜いて、なおかつ美味しく食べられる料理の登場だ。組み合わせも重要となる。さっぱりしたものばかりだと物足りないし、栄養があるものに越したことはない。
 そうやって考えたとき、今日は案外あっさりメニューが決まった。まずはマグロのカルパッチョが基本となって、冷たくて食べやすいものは何かといえば豆腐が浮かんだ。残り1品くらいは多少なりとも調理らしいことをしようということでかき揚げとなった。三角食べをしたときをイメージしてみたところ、バランスもよさそうだ。よし、これでいこうとなった。
 特別面倒なことはしていない。冷や奴とマグロのタレを作って、かき揚げを揚げたくらいだ。ほとんど食材をそのまま使ってるから、いつもに比べたらずいぶん手抜きになっている。まあでも、夏サンデーということで、たまにはこういうのもありだ。

 ところで料理名というのは、普段特に意識せずに呼んでいて疑問を感じることはないのだけど、その語源って何と訊かれると答えられないものがけっこうある。今日作った3品がそうだった。冷奴(ひややっこ)の語源をあなたは知っているだろうか。私は知らなかった。
 奴(やっこ)というのは、江戸時代、武家に仕えていた下僕(中間)のことで、大名行列の中では槍などを担いでいて槍持ち奴などと呼ばれていた。そのとき来ていた半纏(はんてん)に、釘抜紋という大きな四角い紋が四つついていたことから、四角に切った豆腐のことを奴豆腐と呼ぶようになり、それを冷やしたやつということで冷奴というようになったのだとか。
 料理屋でこういううんちくを得意気に語る奴は嫌われるけど、知っていて損はない雑学だ。冷たい奴が登場する昔話の中に豆腐が出てきたとかそういうことではない。
 上にかかっているタレは、肉味噌の変形でナス味噌になっている。ちょっとだけアレンジした。
 オリーブオイルで長ネギの刻みとナスの刻みを炒めて、そこにしょう油、みりん、砂糖、合わせ味噌を加えて加熱する。少しダシの素と水を入れて味をととのえて、最後に少し一味唐辛子を振った。
 いつもしょう油とかつお節では飽きてしまうし面白みがないから、たまにはこういうタレもいい。ひと味違った美味しさになるからおすすめだ。

 カルパッチョというのも、料理自体のイメージはあっても語源までは考えたことがなかった。響きからしてイタリア語だろうとは思っても、それがどういう意味で、どこからどこまでがカルパッチョなのかはよく分かってなかった。
 もとはヴェネツィアのレストランが考え出したもので、生の牛ヒレ肉を薄切りにして、マヨネーズとマスタードを混ぜたソースを網目にかけた料理のことだったんだそうだ。カルパッチョというのはイタリア人画家ヴィットーレ・カルパッチョからきていて、その画家の作風が赤と白のイメージだったことから名前を冠したらしい。
 これは全然知らなかったし、予想外の語源だった。カルパッチョ自体が生もののソースがけみたいな意味を持った言葉だと思っていた。
 ということはつまり、マグロを使った時点ですでにカルパッチョからは逸脱しているということになる。少なくとも赤と白をイメージさせなければカルパッチョとは呼べないだろう。マグロを使うなら、カルパッチョ風とすべきだ。ただ、イタリアでもカルパッチョの定義は広がってるそうで、生肉以外を使ったものもカルパッチョと呼ぶようになっているみたいだ。
 私が作ったソースは、オリーブオイル、しょう油、マヨネーズ、わさび、塩、コショウ、酒、みりん、一味を混ぜて煮立たせたものだ。和洋折衷で美味しいソースに仕上がった。
 完全な生ものを食べたのはずいぶん久しぶりだ。気持ちの中でも警戒心が消えていたから、もう大丈夫だろう。夜になってもおなかの調子が悪くなるというともなかった。これでいつでもスシローへ行ける。

 かき揚げのかきってなんだろうと思ったことがある人はけっこういるかもしれない。漢字で掻き揚げと書くとなんとなく見えてくる。要するに野菜などを小さく切ったものを掻き集めて揚げるから掻き揚げということだろう。
 天ぷらの語源がポルトガル語のtemperarやtemperoから来ているのはわりと有名な話で、知ってる人が多いと思う。油を使って固めるみたいな意味だそうだ。
 戦国時代に日本にやって来たキリスト教の宣教師がそうやって食べているのを見て、日本人も真似するようになったといわれている。
 今では日本を代表する料理の一つとなった。スキヤキ、テンプ~ラ、フジヤマ、ゲイシャ、みたいな感じで外国人も認識しているようだ。揚げ物自体は世界中にありそうだけど。
 かき揚げのタネは、タマネギ、ニンジン、エビ、ジャガイモで、タレはめんつゆに一味を入れたもので食べた。ついでに大葉も揚げた。
 かき揚げはアレンジしようがないというか、めんつゆで食べるのが一番美味しい。

 今日のサンデーは、趣味の料理としては失格だけど、食べ手としては申し分のないものだった。普段の夕飯メニューとしては3品の組み合わせで完成度は高い。味のバランスもよかったし、夏サンデーとしては合格といっていいと思う。ついでに語源の勉強にもなった。
 先週のサンデーでは、来週はミキサーサンデーになるかもしれないと書きながらそうならなかったのは、ミキサーを買うことをすっかり忘れていたからだ。ミキサーとジューサーの違いが分からず、探すのを放棄してしまったということもある。フードプロセッサーやミルってなんだよ、と思う。
 ジューサーはジュースを作るためのものだろうし、ミキサーは混ぜるもので、プロセッサーは材料を砕くものなんだろうなとぼんやりは分かるのだけど、それじゃあ私はどれを買えばいいのかというとよく分からない。そもそも自分自身の用途が分かってない。機能は兼ねるものなのか、独立したものなのか。砕き系の料理を作るんだからプロセッサーなのかなとも思うけど、ジュースが作れたらスープやお菓子作りにも応用が利きそうな気もする。そうやって欲張って多機能なものを買っても、結局使わなくなることは目に見えているから、やっかり買うのはやめておこうかと、そんなこんなの堂々巡りで、買うのをあきらめてしまった。ジューサー付きミキサーというのを買えばいいんだろうか。
 来週の予定は今のところまだ未定だ。ミキサーを買ったらミキサーサンデーになるし、買わなければ普通のサンデーになる。買うにしても、安物買いの銭失いサンデーにならないように気をつけたい。
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コメント
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通りすがりの者です

フードプロセッサーで検索していたら、こちらにたどり着きました。
はじめまして、お邪魔いたします。

確かにキッチン家電、特にミキサーやフードプロセッサーは、使わないとなると全く使わない家電ですね。
かくいう我が家も、購入してからフードプロセッサー1年くらい放置していました。
少人数のご家庭でしたら、万能型のハンディタイプのフードプロセッサー(バーミックスのようなタイプの)が、ジュースもお菓子も料理にもつかえて、いいかもしれません。

我が家は据え置き型のフードプロセッサーですが、ハンディタイプもほしい今日この頃です。

2009-07-22 10:03 | from みくのフードプロセッサーのレシピ&メーカー比較レビュー | Edit

欲しいけど邪魔

★通りすがりさん

 こんにちは。
 フードプロセッサー熱は、買う前に早くも冷めてしまいました。
 買ったら危険だった。あっという間に台所のお荷物になってました。

 あの手のものって、使いたいときすぐ使える場所にないとなかなか遣う気になれないし、かといってめったに使わないから邪魔だしで、悩ましいですね。
 ホットサンドを作るプレートとかもそうなってます。
 かき氷機とか、トースターさえも危うい。
 それでもやっぱり、プロセッサーは一つあると料理の幅が広がっていいだろうなぁとは思います。

2009-07-23 01:57 | from オオタ | Edit

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