咲く花の顔ぶれで季節が分かるようになったことを喜ぼう

花/植物(Flower/plant)
グリーンピア花-1

Canon EOS 20D+TAMRON SP 90mm f2.8



 昨日は長々と書いたから読むのも疲れてしまったことだろう。最長記録を更新したかもしれない。今日は短く写真中心でいこうと思う。私が怠けたいからという理由ではないので邪推してはいけない。
 写真はまたグリーンピアに戻る。今日は外に咲いていた季節の花編ということでお送りします。
 まずはノハナショウブから。ハナショウブ名所に行くと、品種改良をしたハナショウブはたくさん見ることができるけど、その元となったノハナショウブはそれほど多くない。グリーンピアは、ノハナショウブが充実していて、それもこの時期の見所となっている。
 上の写真のようにノハナショウブもけっこう花色があって、素朴な美しさがある。これだけでも充分という気がするけど、自然にこんなに変化するになら人工的にやればもっといろんな色が出てくるんじゃないかと思った気持ちは分かる。花の形まで変えてしまうのだから、人間は欲深い。もっともっとと満足することを知らない。
 グリーンピアは池の水が濁ってるのが惜しい。花の姿が映り込むくらいきれいならもっとよかった。

グリーンピア花-2

 まともな逆光で撮ると、どうしても写真は暗くなる。無理に明るくすると色が飛んでしまう。この点は人間の目の方がずっと優れている。カメラとレンズの技術がいくら進んでも克服できない部分だろう。画素数競争なんかをするよりもラティチュードを広げる研究をして欲しい。
 一つ発見したのは、強い逆光でハナショウブを撮ると花びらが透けることだ。けっこう厚みがあるから、透けるイメージはなかった。

グリーンピア花-3

 ここはアジサイが遅いところだ。一番色づいているところでもこの程度で、全体としてはまだ2分咲き程度だった。特に寒い地区というわけではないのに、どういう理由があるんだろう。早いところではもう盛りを過ぎている。蒲郡の形原温泉も、見頃になったと中日新聞のネット版に出ていた。
 アジサイだけを撮っても面白くないから、何か他のものと絡めて撮れるところへ行きたい。稲沢の性海寺は、そろそろ終わりかけということだけど、行けたら行きたいと思っている。愛知県のアジサイ寺として有名なところだ。2005年の6月24日に行ったときは、いかにも遅すぎた。ここは多宝塔がある寺だから、そっち目的でもいい。

グリーンピア花-4

 アジサイ写真はあまり工夫の余地がないような気がしているけど、きっとそんなことはなくて、もっと印象的な撮り方があるはずだ。引くのか、寄るのか、花をいくつどこに入れるか、余白をどうするのか。いろいろもっと違う撮り方をしながら追求していきたいと思っている。
 いかにも上手っぽく意味ありげに撮りたいというのではなくて、写真でしか表現できない美しさがあるはずだから、そのあたりを自分自身のためにも見つけていきたい。毎年同じように撮っていては能がない。

グリーンピア花-5

 バラはもうすっかり終わりかけていて、残っている花は数えるほどだった。これはピンクと黄色のグラデーションがよかった。
 ここのバラ花壇は全体的に荒れてる印象を受けた。以前はもっと手入れが行き届いていたのに、今は半ば放置されている感じだった。バラは手を抜くときれいに咲かない。土も悪くなっていたし、どうしてしまったんだろう。
 花フェスタも、もうそろそろ終わりだろう。今年は行けなかった。でもまだ秋バラがある。秋シーズンの花フェスタは行ったことがないから、一度行ってみてもいい。

グリーンピア花-6

 バラは見た目も美しいけど、写真写りのいい花だ。テレビ映りのいい女優を思わせる。
 バラを撮るなら、タムロン90mmマクロが一番だとあらためて思った。明るい標準や中望遠など試してみたけど、寄ってよし離れてよしの90mmマクロは写り、自由度とも申し分ない。ボケ味も一番きれいだろう。

グリーンピア花-7

 ときどき、ヤマブキとキンシバイとの区別がつかなくなって焦る。見分けがつかないのではなくて、どっちがどっちか分からなくなるのだ。その変な感覚が嫌だ。ヤマブキは春の花で、キンシバイは初夏の花だから、季節を思い出せば間違えないはずなのに。
 これはキンシバイの方だ。ヤマブキの花とは見た目も違うし、そもそも色が山吹色ではない。もっと鮮やかな黄色だ。どうして分からなくなるのか自分でも不思議だ。
 漢字で書くと金糸梅。雄しべを金色の糸にたとえて、5枚の花弁を梅に見立てたのだろう。これは分かりやすくて納得の名づけ方だ。

グリーンピア花-8

 タチアオイだと思うけど、こんな黒っぽい色は初めて見た。普通はピンク系や白などが多くて、濃くても紫くらいなのに、ここまで黒いものはなかなかないんじゃないか。
 品種改良されて、いろいろな種類の色や花びらのものがある。街中でも畑の脇や街路樹の下などでよく見かける。
 夏の花というよりも春の終わりの花というイメージが強い。花期は長くて、これから夏にかけて人の背よりも高く伸びて咲く。

グリーンピア花-9

 好きな花の一つカワラナデシコも、こういうところで出会うと嬉しくない。園芸品種ではありがたみがない。やっぱり名前の通り河原で自然に咲いているやつじゃないと。
 松平郷で自生しているのは見たけど、本当の野生というのはまだ見たことがない。去年、矢田川かどっかの河原で咲いているという情報を得て探しに行ったのに見つけられなかった。今年ももう一度探しに行こう。
 季節としては、夏から秋にかけての花だから、もうちょっとあとの方が気分が出る。秋の七草の一つでもあることだし。

グリーンピア花-11

 これもナデシコの仲間かと思ったら違ったようだ。なんとかムーンとかいう名前だったと思うけど、忘れてしまった。ネームプレートを見たのに。
 種類としてはナデシコに近いような気がする。

グリーンピア花-10

 えっ、もうコスモス? 驚いて近づいて確認すると、どう見てもコスモスだ。ちょっと気が早くないか。しかももう、半分枯れてるじゃないか。
 帰ってきてから調べてみると、6月から咲き始める早咲きのものがあるんだそうだ。それを知って安心した。異常気象か何か知らないけど、季節の花があまりにも狂い咲きをすると心配になる。
 それにしても梅雨の季節にコスモスというのは、なんとも違和感がある。

グリーンピア花-12

 ねぎ坊主の巨大紫バージョンのアリウム。こういうホコリ取りを持っているから、そっちの方も連想させる。
 アリウム・ギガンテウムが正式名のようだ。ギガンテウムは巨大なという意味だ。
 ネギの仲間はこういう花を咲かせるものが多くて、世界にたくさん種類がある。野菜の花というのもなかなか侮れない。

グリーンピア花-13

 あまりにも毛深くて笑える花だ。名前のボリジは、ラテン語の剛毛を意味するborraから来ている。
 毛むくじゃらなのに、清潔感のあるブルーの花を咲かせる。
 地中海原産で、古代ギリシャやローマでは、ワインにこの花を浮かべて飲んでいたんだとか。薬用効果のあるハーブらしい。

 グリーンピアの外花壇には他にもいろんな花が咲いているから、被写体には困らない。まだもう少し写真はあるけど、今回はこれくらいにしておこう。グリーンピア第三弾は、温室の花特集を予定している。
 追いかける季節の花としては、当面アジサイということになる。ちょこちょこは撮っているものの、まだしっかり撮った感じはない。どこかで一回、ちゃんと撮りたい。
 アジサイが終わればもうヒマワリだ。ヤマユリもある。さて、この夏は何を撮ろうか。
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