用事があって帰郷したついでにちょっとだけ6月の田舎風景を撮ってきた

丹生(Nyu)
6月の田舎風景-1

PENTAX K100D+TAMRON SP 17-35mm f2.8-4



 ちょっと用事があって、祖母のいる田舎に帰郷してきた。遊びではなかったのだけど、せっかく行ったのだから、少しでも写真を撮ろうと、短い時間の中でちょっとだけ撮ってきた。くたびれたのと寝不足なので、今日は写真を並べるだけにしておく。ここのところ長くなっていたから、ちょうどいい。

 三重県のこのあたりは田植えが遅い地区とはいえ、6月の7日ともなればさすがに田植えは終わっていた。苗の伸び具合からして、ここ数日という感じではない。5月の終わりくらいだったんだろうか。
 いつもは盆暮れしか帰ってないから、この時期の田んぼ風景はけっこう新鮮に映った。もう少し時間があれば、あぜ道をのんびり歩いて野草や生き物を探したかった。カエルやザリガニくらいはまだいるだろうし、もしかしたらドジョウもいるかもしれない。
 今年はホタルが多い年だったようで、このあたりの田んぼや川にたくさん舞っていたそうだ。昭和の後半は田んぼや川も農薬や下水で汚染されていろんな生き物が少なくなったけど、最近はまたきれいになってきて、生物が戻りつつある。嬉しいことだ。

6月の田舎風景-2

 田んぼを見守る一輪のバラ。こんなところに野生のバラが咲くはずもないから、ここの農家さんが植えたのだろう。農作業の行き帰りに眺めて和むためだろうか。
 田舎にバラというのはあまり似合わないけど、もし私が上下白のスーツで胸ポケットにバラを差して帰ったら、たちまち村で話題にのぼってしまう。田舎のネットワークはインターネットより早いと言われる。

6月の田舎風景-3

 こういうのも路地というのだろうか。田舎には細い道が多い。こんな狭いところでも軽トラなどはアグレッシブに突っ込んでいく。しかも、地元民の田舎道の飛ばし方は尋常じゃない。私は恐ろしくてノロノロ運転をするのに。横から子供が飛び出してくるかもしれないという前提がまったくないのが怖い。それでも案外事故はないらしい。

6月の田舎風景-4

 沢ガニのいる水路。今日もこの場所で見つけたのだけど、写真を撮ろうとしたら巣穴の中に入っていってしまって撮れなかった。残念。
 子供の頃はよく、煮干しとかスルメとかでカニ釣りをした。糸の先にイカなんかをくくって穴に垂らすと、沢ガニがハサミで掴んでくるからたくさん釣れるのだ。飼うわけではなく釣るのが楽しいだけだから、すぐに逃がした。
 沢ガニが今でも普通にいるというのも、なかなか貴重なことだ。もう少し深い流れのところには、イモリもよくいた。あれは腹が赤色をしていてグロテスクだった。

6月の田舎風景-5

 このあたりに咲いているユキノシタは、自生なのか民家の種が飛んだり流されたりして咲いたのか、どちらともはっきりしない。野生としても特に珍しいものではないから、もともと自生していたのかもしれない。
 ユキノシタも見るとちょっと嬉しいけど、私が見たいのはなんといってもダイモンジソウだ。山の渓流に咲くダイモンジソウを撮るというのも毎年秋の目標の一つとなっていて、いまだ果たせないでいる。かなり身の危険があるようなところに咲いているという。今年は頑張って、面ノ木あたりに撮りに行ってみようか。

6月の田舎風景-6

 かつて水銀の町、丹生大師の門前町として栄えた宿場町の名残が少し残っている。うちを含めたこの並びが一番残っている方だろうか。
 このあたりもだんだん住む人が少なくなってきた。あと何年、この風景が残るだろう。

6月の田舎風景-7

 まだ現役として使っている井戸。もう100年近くになるんじゃないだろうか。最近少し水に汚れが混じるようになってきたらしい。
 井戸水は夏冷たくて、冬暖かいから重宝する。スイカを冷やしたり、冬に顔を洗うときも冷たくない。今はもう、ちょっと飲む気はしないけど。

6月の田舎風景-8

 こんなところに花菖蒲が咲くなんて知らなかった。6月というのはほとんど訪れた記憶がない。
 これは昨日勉強した、伊勢系だろうか。
 いつも来ていた猫は見かけなかった。

6月の田舎風景-9

 うちはもう使ってないけど、今でも薪を使っている家もある。これは風呂用だろうか。さすがに暖房用ではないと思うけど。
 田舎はなんでも庭で燃やしてしまう習慣が昔からあった。今はダイオキシンがどうだこうだとうるさくなったけど、子供の頃はゴミを燃やすのが好きだった。なんだか知らないけど、あれはけっこう楽しいものなのだ。
 薪で風呂を沸かす作業も楽しくて、自分から率先して手伝った。

 この後、丹生大師近くにあるアジサイの里へ行った。まだアジサイには早かったのだけど、明日からアジサイ祭りが始まるとかで、テントを建てたりいろいろ準備が行われていた。
 そのあたりのことは、近いうちに紹介できると思う。とりあえず今日はここまで。また明日。
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