
Canon EOS 20D+TAMRON SP 90mm f2.8
バラのアップ写真を見たツレは、美味しそうだと言った。言われてみればそうかもしれない。砂糖菓子で作った花みたいで美味しそうに見えてくる。実際に食べたら決して美味しいものではないのだろうけど、どんな味がするんだろう。青臭い感じなのか、バラの香りがして意外といけたりするのか。今度、ものすごくおなかかが減って食べるものがなかったら食べてみよう。人生何事も経験だから、一生に一度くらいバラの花を食べてみるのも無駄じゃない。
6月2日にして早くも梅雨入りして困ってしまった。完全なるネタ不足。スーパーの棚からバターが消えたように、私の写真在庫も底を突いた。バター不足でうなぎパイが作れなくて困ってるというけど、私も同じくらい弱っている。さて、どうしたものか。
雨降りだと散策に行ける場所が極端に狭まってしまう。光がないと嫌だなんて贅沢なことは言わないから、せめて雨は一日おきくらいにしてくれないだろうか。ここ数年はカラ梅雨が続いたけど、今年はなんだか雨が多そうだ。例年通り7月20日まで梅雨が続けば、ひと月半以上ということになる。なんとか雨対策を考えなければいけない。
今日も本当なら夕方守山歴史散策へ行く予定だったのに、雨で足止めを食ってしまった。一眼の場合、片手で傘を差して、片手で構えてシャッターを切るというのはかなり無理がある。ズーム操作も困難だし、マニュアルフォーカスのレンズなどは絶望的だ。背中に傘を縛り付けて撮るしかないけど、人目のあるところでは恥ずかしすぎる。そんなやつ見たことないし。デジの場合、水にはかなり弱いから、雨の日にあまり持ち出したくないというのもある。レンズも結露したら終わりだ。
雨ならではの被写体もあるにはあるものの、あまり積極的な気持ちになれない。となると、室内系か。ただ、美術館、博物館は撮影禁止のところがほとんどだし、室内ものでネタ写真が撮れるところというのは案外少ない。
雨の日撮影用のカメラレインコートみたいなのも売ってるから、あれを買うか。でも、街中でカッパを着て、カメラのレインコートで神社仏閣を撮ってる人ってどうなんだろう。その姿を客観的に見た図を想像すると、何かが間違っているような気がする。そんなことをしていたら、私自身が雨の日の格好の被写体になってしまう。激写された姿が誰かのブログに載るのはイヤだ。
雨の日のネタ探しについては、明日以降いろいろ検討していく必要があるのだけど、今日のところは王子バラ園で撮ったバラ写真でつなぐことにする。もう一回分写真が残っていて助かった。
前回も書いたように、名前プレートはメモ撮りしてこなかったから、名前は一つも分からない。バラの色と雰囲気を味わってもらおうということで、写真を並べることにする。

バラは黒バックもよく似合う。オレンジ色もムーディーな感じになる。

ピンク色はけばけばしい方に転ぶこともあれば、清楚で可憐な方に向かうこともある。ピンクは女性的な色ではあるけど、上手くつき合うのは難しい色だろう。ピンクが好きと口にするのはリスキーでもある。ピンク色が似合う女の人が好きな男もいれば、そうじゃない男もいる。
ピンクをさりげなく着こなす男が好きという女性が案外多いらしい。スーツの下に薄ピンクのシャツを着られる男はそう多くない。一歩間違えると、完全に外すことになる。
林家ペーパー夫妻くらい吹っ切れてしまえばいいんだろうけど。

淡いピンクといおうか、ベージュといおうか、とても上品な色だ。これを白系とするなら、白には無限とも思えるほどのバリエーションが存在する。白というのは最も可能性を持った最強の色かもしれない。

最初に一つも名前は分からないと書いたけど、これはカクテルだ。特徴があるから覚えていた。
たまには青空バックで撮ってみた。バラと青空というのはあまり相性がよくないようだ。

バラの美しさの秘密はグラデーションにあると気づいた。芯に近づくほど色が濃くて、それがぼやけるように外に向かうほど色が薄まっていく。陰影によっても色の深みが増す。そういうふうに見えるように花の形を改良していったというのもあるだろう。

開きすぎのピエール・ド・ロンサールかもしれない。これの美しい時期は本当にきれいで、カップ咲きのバラの中では一番好きだ。自分が何か一つバラを育てるとしたら、迷うことなくこれを選ぶ。

バラの花の構造はよく知らない。雄しべと雌しべがあるのかなというくらいで、他の細かい部分に関しては無知だ。
中心の方は閉じているのが多いけど、あれでも虫は入ることができるんだろうか。どんな虫が主に受粉の役割を果たしているんだろう。バラ園に行ってあまりハチ類などは見かけないし、蝶が蜜を吸っている姿もちらほらくらいで大活躍しているというふうでもない。バラの種というのも実物を見たことがないし、近いうちに一度、バラについて基本的な部分を勉強しないといけない。

花のつき方がちょっと珍しいかなと。大きな花でこんなに混み合って咲くバラはあまり多くない。バラは気高く一輪で凛と咲いている印象が強い。

これもまた、ピンクバラのバリエーションの一つ。
バラの縦撮りも、もっとチャレンジしていかないといけない課題だ。中心をどこに置いて、どれだけ余白を作るかがポイントになる。

外国産ワイルドフラワーの小径。さほど広くないけど、王子バラ園にもワイルドフラワー畑がある。
これまで見た中で一番印象的だったワイルドフラワー畑は、名古屋港のブルーボネットだ。あれは、ワァーっとなった。花フェスタの池周りもよかった。

王子製紙のバラ園だから、王子バラ園。
かつて工場の煙突から出る煙は公害の象徴的な光景だったけど、最近はかなりきれいになったと言われている。煙突というのは21世紀ではノルタルジックな風景に感じられるようになった。

そうえばバラ園の隣は桜並木だったんだと、5月に訪れるたびに思い出す。桜の季節には一度も訪れたことがないから、ここで桜を見たことがない。来年、忘れなければ4月に桜を見に来よう。
王子バラ園のバラは、10月にもう一回行けたらいいと思っている。秋バラは小さくて数も少ないけど、姿は春バラよりも美しいものが多い。菊雄さんのバラが好きになったのも、秋バラできれいな姿を見てからだった。10月を楽しみにしておこう。
明日からは雨の日の被写体探しだ。屋外で雨の中でも撮れるものを狙うか、撮影可能な室内ものを見つけるか、カメラレインコートを買うかという三択になる。どれかを選択するというよりも、3つを組み合わせていかないとひと月半は乗り切れないかもしれない。もしくは、合間の晴れの日を狙って一気にネタをかき集めるかだ。朝一から12時間の電車の旅を決行するしかないか。
いずれにしても、雨とケンカしても勝てないから、なんとか仲良くなる方法を見つけ出したいと思う。今年の梅雨のテーマは、できるだけたくさんの雨の日写真を撮るというものにしよう。梅雨は来年以降も毎年やって来るのだから。
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