月別:2023年09月

記事一覧
  • 得意分野

     何事もそうだけど、ある人にとっては簡単なことも別の人にとっては難しい。 誰にとっても簡単なことはないし、どれほど難しいことも世の中にはそれができる人もいる。 たとえば野球が上手いことと編み物が得意なことは両立しないことが多いだろう。 どちらが人として優れているかを決めることはできない。 簡単な計算ができないとか、漢字が書けない人を馬鹿にするのも間違いで、人を馬鹿にする人間にもできないことはたくさ...

    2023/09/21

    言葉(words)

  • 意味は無意味

     意味を問い始めると、とたんに人生はつまらなくなる。 生きることは理屈ではないのに、人は意味を考えてしまう。 人生に意味がないわけではない。意味があってもなくても同じなのだ。やることに変わりはない。 自分はなんでこんなことをしてるんだろうと、ふと我に返ることがあるけど、そういうときは、やりたいのかやりたくないのかと自分に問い直してみればいい。やりたければやればいいし、やりたくなければやめるだけだ。...

    2023/09/20

    言葉(words)

  • 愛知県西尾市の伊文神社再訪

     2018年4月に吉良の海を訪れたとき、帰りに西尾市の伊文神社(いぶんじんじゃ/地図)にも立ち寄った。 ここは2013年にも一度訪れていて、このときは二度目の参拝だった。 創建は平安時代というのだけど、ルーツはもっと古そうだ。 公式サイト(web)の由緒書きにはこうある。「伊文神社はおよそ1,150年前の平安文化華やかなりし頃、第五十五代文徳天皇の皇子八條院宮が、渥美郡伊川津の地より当地へ御轉住の折に、随遷し奉祀さ...

    2023/09/19

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 飽きてから

     飽きたら終わりかといえばそうではない。 むしろ飽きてからが本番だ。 世の中に飽きの来ないものなどない。 飽きていながらいかにそこに楽しみや喜びを見いだしていくことが大切だ。 それはある種のごまかしではあるのだけど、自分を説得することも必要になる。 飽きて価値がなくなったと捨てるのはもったいない。 飽きの向こう側にまだ見ぬ地平が広がっている。 生きることに飽きても死んでいいわけではない。...

    2023/09/18

    言葉(words)

  • 9月は真夏の延長サンデー料理

     9月も半ばを過ぎたというのに相変わらず暑い。9月って真夏だっけ? というくらいの暑さで、日頃めったに怒らない私でも怒れてくる。いい加減にしとけよと、天の天気担当者を叱りたい。 暑さは続いているけど秋の花粉症が始まっている。何に反応しているのかは知らないけど、何らかのアレルギー症状が出ている。 まだ花粉症なんて言葉がなかった時代は、季節性のアレルギー鼻炎といっていた。あの頃は花粉が原因だなんて思いも...

    2023/09/17

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測

     今週ももうひとつの定点観測をお送りします。  ...

    2023/09/16

    日常写真(Everyday life)

  • 必要な無駄

     無駄をなくすことは大切だけど、省いていい無駄とそうでない無駄の区別は必要だ。 水道を流しっぱなしで皿を洗うのはやめるべき無駄だけど、腹の足しにならない花を無駄としてしまうと味気ない。 生活には彩りが欲しい。遊びといってもいい。 節約というのも考えもので、広告の裏を切り分けてメモ用紙にするよりもお気に入りのメモ帳を買って使った方がメモするときもちょっと楽しい。 穴の空いたTシャツを雑巾にして使うの...

    2023/09/15

    言葉(words)

  • 堕落しないでいること

     地球は堕落する要素にあふれている。 悪いことをしようと思えばできるし、怠けることも享楽にふけることもできる。 けど、そこが地球のいいところでもある。 堕落できるのにしないという生き方も選べるということだ。 悪いことをできない状況で悪いことをしないのは当たり前でそれでは善行とはならない。 悪いことができるのにしないでいることが善につながる。 誘惑だらけのこの環境はどう考えても普通に堕落する。 それ...

    2023/09/14

    言葉(words)

  • 本物と偽物

     本物と偽物の区別が付きづらくなった現代だから、本物か偽物かは自分で判断するしかない。 本物だと思えばそれは自分にとっての本物となる。 もはや客観的な評価には頼れない時代になっている。 もう少し時代が進むとAIが絶対的な基準となるかもしれない。 だからといってAIは神ではないし悪でもない。 AIが本物であればより人間に近づき、感情的な揺れさえ獲得することになるだろう。 そのときAIは愛になる。 偽物に惑わ...

    2023/09/13

    言葉(words)

  • 愛知県西尾市吉良の蛭子社

     デッドストック神社写真シリーズの今回は、愛知県西尾市の蛭子社(えびすしゃ/地図)です。 訪れたのは2018年4月。吉良ワイキキビーチで撮影するために出向いたときに挨拶に立ち寄った。 神社の東は恵比寿海岸で、神社がある場所は蛭子岬と呼ばれている。 この蛭子社から名づけられているのだとしたら、地名は江戸時代以降だろうか。 宮前は近くに幡豆神社があるからだ。幡豆神社はこのあたりの中心の神社で、そのうちまた紹...

    2023/09/12

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 愛知県清須市の河原神社

     デッドストック神社写真シリーズの今回は愛知県清須市の河原神社(かわらじんじゃ/地図)です。 神社の250メートルほど西に東海交通事業城北線の「尾張星の宮」駅(地図)がある。 星宮という神社もないのになんでだろうと不思議に思った人もいるかもしれないけど、それはこの河原神社がかつて星宮と呼ばれていたためだ。星の宮は地名としても残っているし、近くの公園や小学校も星の宮なので、星の宮という社名の方が馴染み深...

    2023/09/11

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • ジャガイモの歴史を知るサンデー料理

     9月になっても暑さが続いていていい加減腹も立ってくる。なんでいつまで経っても暑いんだーと思う。 それでも夜になると遠くから虫の声が聞こえてきて季節が進んでいることを知る。 昨日の夜聞いたツクツクボウシの鳴き声がこの夏の蝉の声の聞き納めになりそうだ。 今年は目標を見失ったまま9月まで来てしまった。ほとんど何もしていなかったとさえ思える。 ぼんやり過ごしているわけではないのだけど。 少し涼しくなったら...

    2023/09/10

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測

     今週はもうひとつの定点観測をお送りします。 ...

    2023/09/09

    日常写真(Everyday life)

  • 好きが財産

     これまで好きになった人は自分にとってのお宝だ。 あの世まで持っていける財産といえる。 それはもちろん恋愛感情に限らない。 人に限らず物でも事でも、好きなものが多ければ多いほど心も人生も豊かになる。 不平不満を口にするより好きなものを増やす努力をする方が健全だ。 好きなものは何ですかと訊かれてあれもこれもいっぱいありますと答えられる人は素敵だ。  ...

    2023/09/08

    言葉(words)

  • 愛知県あま市の萱津神社

     デッドストック神社写真シリーズの今回は、愛知県あま市の萱津神社(地図)です。 参拝したのは2018年3月のことで、その存在は以前から知っていて、一度訪れたいと思っていた。 ここは香の物、つまり漬物の神を祀る神社として知られている。日本で唯一とも称している。 萱津(かやつ)は神社名でもあり、地名でもある。それは萱津神社で祀られている鹿屋野比売神(カヤノヒメ)から来ているのかもしれない。『延喜式』神名帳...

    2023/09/07

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 愛知県あま市の月之宮神社

     デッドストック神社写真シリーズの今回は、愛知県あま市の月之宮神社(地図)です。 訪れたのは2018年の3月だった。 どういう流れであま市の神社を訪れることになったのかは覚えていないのだけど、一番の目的は萱津神社(地図)だったのではないかと思う。 この月之宮神社は萱津神社の境外摂社のような扱いになっているようだ。 神社は新川の右岸(西側)に位置しているのだけど、新川はすぐ東を流れる庄内川の氾濫を減らす...

    2023/09/06

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 愛知県西春日井郡豊山町の八劔神社

     デッドストック神社写真シリーズの今回は、愛知県西春日井郡豊山町の八劔神社(地図)です。 昨日紹介した冨士神社に続いて訪れたところで、豊山町の北部にその神社はある。 味美、味鋺エリアよりも北で、このあたりは尾張氏の色合いが濃い。もう少し北の小牧市小針には尾張神社(地図)もある。 なお、写真は2018年2月に撮影したものです。 説明板には祭神が須佐之男命とある。 熱田神宮の別宮の八剣宮から勧請したのであ...

    2023/09/05

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 愛知県西春日井郡豊山町の青塚古墳と冨士神社

     デッドストック神社写真シリーズの今回は、愛知県西春日井郡豊山町の冨士神社(地図)です。 豊山町の八所神社の後に訪れたところで、2018年2月の終わりだった。 ぱっと見、小高い山の上に神社があるので古墳だなとすぐに分かる。 古墳は青塚古墳と呼ばれている。 詳しい調査が行われていないので不明ながら、前方後円墳の後円部分のみが残っていると考えられている。 すべて残っていれば100メートルを超えるという推測もあ...

    2023/09/04

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 新常識の9月のサンデー料理

     9月になっても気温は下がらず、35度近い日が続いている。 時代が移れば過去の常識が通用しないのは気候も同じようで、もはや平年と比べることは意味がないのかもしれない。 夏は35度超えが当たり前で9月になってもずっと暑いままというのが新常識になっていくのだろう。 夏は好きだけど度を超すと好きも好きではなくなる。 どうせ暑いなら冬も暖かくなればいいのに、冬は冬で寒い。だから地球温暖化は信用していない。 気づ...

    2023/09/03

    料理(Cooking)

  • 第三の定点観測

     今週は第三の定点観測をお送りします。...

    2023/09/02

    日常写真(Everyday life)

  • まさかはある

     これまで生きてきた中で、いくつもの”まさか”があった。 まさかこんなことが起きるとはとか、逆にまさか何もないなんてとか。 まさかこんな時代になるとは思わなかったし、まさかあんなことが実現するとは想像もしてなかったとか。 一番の驚きは自分自身についてだ。 まさかこんなふうになるとは思ってなかった。 この先もまだまだまさかはあるのだろう。良いことならいいけど悪いことの方がきっと多い。 それでも、意外な...

    2023/09/01

    言葉(words)

得意分野

言葉(words)
エノコログサ

 何事もそうだけど、ある人にとっては簡単なことも別の人にとっては難しい。
 誰にとっても簡単なことはないし、どれほど難しいことも世の中にはそれができる人もいる。
 たとえば野球が上手いことと編み物が得意なことは両立しないことが多いだろう。
 どちらが人として優れているかを決めることはできない。
 簡単な計算ができないとか、漢字が書けない人を馬鹿にするのも間違いで、人を馬鹿にする人間にもできないことはたくさんある。
 何でも器用にこなす人にも苦手はあるし、何もできない人にも何かしら取り柄はある。
 基本的に人は自分が得意な分野に身を置くべきだと思うけど、皆が一人を、一人が皆を補完していくのがこの世のあるべき姿だ。
 苦手なことがたくさんあっても駄目なわけじゃない。
 自分が得意なことや好きなことをやることが結果的に世のため人のためになる。


意味は無意味

言葉(words)
桜の枯れ葉

 意味を問い始めると、とたんに人生はつまらなくなる。
 生きることは理屈ではないのに、人は意味を考えてしまう。
 人生に意味がないわけではない。意味があってもなくても同じなのだ。やることに変わりはない。
 自分はなんでこんなことをしてるんだろうと、ふと我に返ることがあるけど、そういうときは、やりたいのかやりたくないのかと自分に問い直してみればいい。やりたければやればいいし、やりたくなければやめるだけだ。意味は関係ない。
 意味を考えて立ち止まることが一番無駄だ。
 意味を考えることが一番無意味だということに早く気づかないければいけない。


愛知県西尾市の伊文神社再訪

神社仏閣(Shrines and temples)
伊文神社

 2018年4月に吉良の海を訪れたとき、帰りに西尾市の伊文神社(いぶんじんじゃ/地図)にも立ち寄った。
 ここは2013年にも一度訪れていて、このときは二度目の参拝だった。
 創建は平安時代というのだけど、ルーツはもっと古そうだ。
 公式サイト(web)の由緒書きにはこうある。

「伊文神社はおよそ1,150年前の平安文化華やかなりし頃、第五十五代文徳天皇の皇子八條院宮が、渥美郡伊川津の地より当地へ御轉住の折に、随遷し奉祀されました。八條院宮は、文徳天皇の皇子とも弟とも云われ、朝廷の命により吉良(現在の西尾)の地を根城にして略奪を繰り返していた兼光・兼盛という二人の逆徒討伐の為、西尾の地に赴かれました。その際に屋敷の東西に御祀されていた、天王社(伊文神社)と八幡社(御劔八幡宮)を随遷されたと伝わっております。
 社名については、三河國神名帳には『正三位内母大明神』と記され、天王社、天王宮、伊文山(いもやま)牛頭天王(ごずてんおう)、伊文山天王宮等と称しましたが、文政の頃には伊文山とつくと寺院の山号に紛れ易いとして、伊文社(いもんしゃ)となり、明治維新以降は伊文神社とされ、現在は「伊文さん」「祇園さん」等と親しまれています。」

 なんかちょっとよく分からない文章だ。
「随遷」って何? と思うし、文徳天皇の皇子の八條院宮って誰のことをいっているのか?
「御轉住」は「ごてんじゅう」、引っ越したということなのだろうけど、随遷がどういう状況をいっているのか不明だ。
 もともと天王社と八幡があって、それを移してきて一つの神社にしたという理解でいいだろうか。
 八條院宮というのも分からない。普通、天皇の皇子は何々親王か、臣籍降下した場合は源などを名乗ったはずだけど、八條院宮といういい方をしたかどうか。
 朝廷の命で吉良の地を治めていた兼光・兼森という兄弟を討伐にやってきて、そのときに天王と八幡を移したというのも、ちょっと信じがたい話だ。
 全然違う話が誤って伝わってしまったように思える。

 いろいろ気になることはあるのだけど、詳しい歴史についてはいずれあたらめてということにしたい。



伊文神社一の鳥居




伊文神社二の鳥居




伊文神社三姫社鳥居




伊文神社三姫社社




伊文神社境内と拝殿

 社殿は一度焼けてコンクリート造で再建されているので趣はない。
 境内全体の雰囲気は好きだ。



伊文神社拝殿内




伊文神社社殿横から




伊文神社境内社

【アクセス】

・名鉄西尾線「西尾口駅」より徒歩約20分

・駐車場 あり


飽きてから

言葉(words)
枯れヒマワリ

 飽きたら終わりかといえばそうではない。
 むしろ飽きてからが本番だ。
 世の中に飽きの来ないものなどない。
 飽きていながらいかにそこに楽しみや喜びを見いだしていくことが大切だ。
 それはある種のごまかしではあるのだけど、自分を説得することも必要になる。
 飽きて価値がなくなったと捨てるのはもったいない。
 飽きの向こう側にまだ見ぬ地平が広がっている。
 生きることに飽きても死んでいいわけではない。


9月は真夏の延長サンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 9月も半ばを過ぎたというのに相変わらず暑い。9月って真夏だっけ? というくらいの暑さで、日頃めったに怒らない私でも怒れてくる。いい加減にしとけよと、天の天気担当者を叱りたい。
 暑さは続いているけど秋の花粉症が始まっている。何に反応しているのかは知らないけど、何らかのアレルギー症状が出ている。
 まだ花粉症なんて言葉がなかった時代は、季節性のアレルギー鼻炎といっていた。あの頃は花粉が原因だなんて思いもしなかった。
 熱中症という言葉もなくて、学校の朝礼で倒れたりすると貧血といっていた。今ではそんな馬鹿なという話だけど。
 真夏の部活は水分補給禁止だったけど、非科学的なことも根性論で乗り越えていた。
 それでも、現代が全面的に正しいとは思わない。地球温暖化だって怪しいものだ。



サーモン

「いつものサーモン」

 一時高騰していたサーモンの短冊はここへきてだいぶ元に戻った。なので、今後はまたサーモン率が高くなる。
 それでも全体的に魚が少なくなった。私は食べないから関係ないのだけどサンマの不漁もここ何年も続いている。
 30年後はマグロなんかも普通には食べられなくなるのかもしれない。



豆腐

「豆腐ハンバーグ風」

 よく水切りした木綿豆腐を潰し、卵、小麦粉、長ネギ、塩、コショウを混ぜて形成してオリーブオイルで両面を焼く。
 酒、みりん、昆布つゆをひと煮立ちさせ、水溶きカタクリ粉を混ぜ合わせてとろみをつける。



トマト

「トマトのシーチキンとチーズ乗せ」

 輪切りしたトマトの上にタマネギ、シーチキンを乗せ、塩、コショウ、鶏ガラダシの元で味を付けをして、蓋をしてオリーブオイルで焼く。
 終盤にとろけるチーズを乗せて加熱する。
 仕上げに黒コショウを振る。


もうひとつの定点観測

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 今週ももうひとつの定点観測をお送りします。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10

 
 

必要な無駄

言葉(words)
空き地に夏草

 無駄をなくすことは大切だけど、省いていい無駄とそうでない無駄の区別は必要だ。
 水道を流しっぱなしで皿を洗うのはやめるべき無駄だけど、腹の足しにならない花を無駄としてしまうと味気ない。
 生活には彩りが欲しい。遊びといってもいい。
 節約というのも考えもので、広告の裏を切り分けてメモ用紙にするよりもお気に入りのメモ帳を買って使った方がメモするときもちょっと楽しい。
 穴の空いたTシャツを雑巾にして使うのはいいとしても、ダラダラに首が伸びたTシャツを着続けるのを節約とはいわない。
 とにかく貧乏くさいのはよくない。生活が荒れると心も荒む。
 人生には必要な無駄がある。
 そこのところを勘違いしないようにしたい。


堕落しないでいること

言葉(words)
空と月

 地球は堕落する要素にあふれている。
 悪いことをしようと思えばできるし、怠けることも享楽にふけることもできる。
 けど、そこが地球のいいところでもある。
 堕落できるのにしないという生き方も選べるということだ。
 悪いことをできない状況で悪いことをしないのは当たり前でそれでは善行とはならない。
 悪いことができるのにしないでいることが善につながる。
 誘惑だらけのこの環境はどう考えても普通に堕落する。
 それをどこまで踏みとどまれるかが修行だ。
 いい思いができなかったと嘆くことはない。しなくて助かったと思った方がいい。
 私たちは堕落しないでいるだけで充分といえるのかもしれない。


本物と偽物

言葉(words)
夏の紅葉

 本物と偽物の区別が付きづらくなった現代だから、本物か偽物かは自分で判断するしかない。
 本物だと思えばそれは自分にとっての本物となる。
 もはや客観的な評価には頼れない時代になっている。
 もう少し時代が進むとAIが絶対的な基準となるかもしれない。
 だからといってAIは神ではないし悪でもない。
 AIが本物であればより人間に近づき、感情的な揺れさえ獲得することになるだろう。
 そのときAIは愛になる。
 偽物に惑わされてはいけない。
 必ず本物の時代が来る。
 だからこそ、自分自身が本物にならなくてはいけない。


愛知県西尾市吉良の蛭子社

神社仏閣(Shrines and temples)
蛭子社

 デッドストック神社写真シリーズの今回は、愛知県西尾市の蛭子社(えびすしゃ/地図)です。
 訪れたのは2018年4月。吉良ワイキキビーチで撮影するために出向いたときに挨拶に立ち寄った。
 神社の東は恵比寿海岸で、神社がある場所は蛭子岬と呼ばれている。
 この蛭子社から名づけられているのだとしたら、地名は江戸時代以降だろうか。
 宮前は近くに幡豆神社があるからだ。幡豆神社はこのあたりの中心の神社で、そのうちまた紹介します。
 幡豆一帯はかつて尾張氏のタケイナダネ(建稲種命)が治めていた土地とされていて、ヤマトタケルの東征に従った後、駿河の海で命を落としてここ幡豆に流れ着いたという伝承もある。
 タケイナダネは別の場所で殺されてここに流れ着いたという話も聞いているのだけど、この蛭子社もそのあたりの話に関係があるのかもしれない。
『愛知県神社名鑑』によると、永禄3年(1560年)に今川義元がこの地を訪れた際に祀ったのが始まりといっているけど、ルーツはもっと古いように思う。
 そもそも、永禄3年といえば桶狭間の戦い(新暦で6月12日)があった年だ。のんきに吉良あたりで神社を建てている場合ではない。

 詳しい歴史についてはまたいつかということで。



蛭子社入り口鳥居




蛭子社社殿




蛭子社境内


【アクセス】

・公共交通機関 不明

・駐車場 なし


愛知県清須市の河原神社

神社仏閣(Shrines and temples)
河原神社

 デッドストック神社写真シリーズの今回は愛知県清須市の河原神社(かわらじんじゃ/地図)です。
 神社の250メートルほど西に東海交通事業城北線の「尾張星の宮」駅(地図)がある。
 星宮という神社もないのになんでだろうと不思議に思った人もいるかもしれないけど、それはこの河原神社がかつて星宮と呼ばれていたためだ。星の宮は地名としても残っているし、近くの公園や小学校も星の宮なので、星の宮という社名の方が馴染み深かったのだろう。
『延喜式』神名帳には載っていないものの、『本国帳』に従三位河原天神とあるというから(未確認)古い神社には違いない。
 現在は住宅地の中に埋もれるように建っている。



河原神社鳥居前




河原神社説明書き

 江戸時代のこのあたりは阿原村で、阿原の地名は今も残っている。
 星宮と呼ばれるようになったのがいつからかは分からないのだけど、尾張には星宮が何社か点在していて、それらとの関係がありそうだ。
 祭神は大己貴命(オオナムチ)となっているけど、星宮というなら古くはカカセオとかアメノホアカリだったかもしれない。
 詳しい歴史についてはいずれまた。

 なお、この写真は2018年3月に撮影したものです。



河原神社拝殿前




河原神社拝殿彫り物

 拝殿は江戸末期から明治初期にかけて建てられたものだそうで、立派な彫り物が施されている。



河原神社拝殿から渡殿




河原神社本殿横から




河原神社本殿シルエット




河原神社水瓶

 かつて拝殿横から湧き出していた神眼池は埋められてしまって今は水瓶だけが名残をとどめている。
 この湧き水が眼病に効くと評判で多くの参拝者で賑わったという。



河原神社御嶽社




河原神社両部鳥居

 本殿裏手の鳥居は両部鳥居になっている。
 星宮という扁額がかかっているので古いものだろう。
 あえて両部鳥居にしたのか、特に深い意味はなかったのか。
 あえてだとすると、この神社の正体を紐解く一つのヒントになる。


【アクセス】
・城北線「尾張星の宮駅」より徒歩約6分

・駐車場 不明


ジャガイモの歴史を知るサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 9月になっても暑さが続いていていい加減腹も立ってくる。なんでいつまで経っても暑いんだーと思う。
 それでも夜になると遠くから虫の声が聞こえてきて季節が進んでいることを知る。
 昨日の夜聞いたツクツクボウシの鳴き声がこの夏の蝉の声の聞き納めになりそうだ。

 今年は目標を見失ったまま9月まで来てしまった。ほとんど何もしていなかったとさえ思える。
 ぼんやり過ごしているわけではないのだけど。
 少し涼しくなったら動き出したいと思っている。やらないといけないことがないわけではない。
 そうこうしていると11月になってまた大掃除の季節になる。
 いずれにしても夏はもう終わりだ。



刺身

「刺身の寄せ集め」

 刺身の盛り合わせと呼ぶには端切れすぎる。
 でも、美味しい刺身の切れっ端も美味しいわけで、これで充分だ。
 一種類をたくさん食べるより少しずつ何種類も食べる方が好きなので、こういうふうに売ってくれるのはありがたい。



ナス

「ナスと白まいたけのあんかけ」

 ナスの焼き煮はよくやるけど、あんかけはあまりしてこなかった。
 もちろんあんかけも合うに決まってる。



肉ジャガ

「鶏肉ジャガ」

 肉ジャガは家庭料理でもあり和食でもあるのだけど、歴史はどれくらいあるのだろう。昭和に入ってからか、それとも江戸時代にはこんな料理を作っていたのだろうか。
 ジャガイモは1598年にオランダ人によってジャワ島のジャガトラ(ジャガタラ)を経由して長崎に持ち込まれたのが最初だそうだ。
 ジャガトラはジャカルタの旧名で、ジャガタライモと呼ばれていたものがジャガイモに転じたらしい。
 サツマイモもちょうど同じ頃に入ってきていて、中国から琉球を経て薩摩に入ってきたので薩摩芋と呼ばれた。
 一般的にジャガイモがよく食べられるようになるのは明治時代からというから、明治、大正あたりには肉ジャガのようなものが作られていたのではないかと思う。
 日本食もこの100年で大きく様変わりした。


もうひとつの定点観測

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 今週はもうひとつの定点観測をお送りします。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10


 

好きが財産

言葉(words)
枯れ紫陽花

 これまで好きになった人は自分にとってのお宝だ。
 あの世まで持っていける財産といえる。
 それはもちろん恋愛感情に限らない。
 人に限らず物でも事でも、好きなものが多ければ多いほど心も人生も豊かになる。
 不平不満を口にするより好きなものを増やす努力をする方が健全だ。
 好きなものは何ですかと訊かれてあれもこれもいっぱいありますと答えられる人は素敵だ。
 
 

愛知県あま市の萱津神社

神社仏閣(Shrines and temples)
萱津神社

 デッドストック神社写真シリーズの今回は、愛知県あま市の萱津神社(地図)です。
 参拝したのは2018年3月のことで、その存在は以前から知っていて、一度訪れたいと思っていた。
 ここは香の物、つまり漬物の神を祀る神社として知られている。日本で唯一とも称している。
 萱津(かやつ)は神社名でもあり、地名でもある。それは萱津神社で祀られている鹿屋野比売神(カヤノヒメ)から来ているのかもしれない。
『延喜式』神名帳(927年)には載っていないものの、『尾張国内神名帳』に萱津天神とあることから、萱津の表記は古い。 
 鹿屋野比売神を祀るのは日本唯一ではないけど、かなり珍しい。いわゆる草の神とされていて、萱は茅葺き屋根などのあの茅から来ているともいう。
 鹿屋野比売神の表記は『古事記』のもので別名を野椎神(ノヅチ)といっている。『日本書紀』には祖草野姫(クサノオヤカヤノヒメ)の名で出てくる。
 鹿屋野比売神と野椎神が同じであるなら、野椎神(野槌神)を祀る神社はそれなりにある。
 漬物の神というのは、日本武尊が東征の途中でこの神社に立ち寄ったとき、村人達が漬物を出したら日本武尊が喜んだという伝承が元になっている。
 熱田社(熱田神宮)の祭祀に漬物を特別奉納しているというから、熱田社や尾張氏との関係が深いということはいえそうだ。

 なかなか興味深い神社なので、いずれしっかり調べてまとめたいと思っている。



萱津神社説明板




萱津神社カヤノヒメの像

 近くに鹿屋野比売神の金ピカ像が建っている。神社の祭神がこういう形で表現されるのは珍しい。



萱津神社参道




萱津神社拝殿




萱津神社扁額




萱津神社境内とのぼり




萱津神社境内の風景




萱津神社石神




萱津神社境内社




萱津神社絵馬




萱津神社お池龍神

【アクセス】
・名鉄津島線「須ヶ口駅」より徒歩約30分

・駐車場 なし


愛知県あま市の月之宮神社

神社仏閣(Shrines and temples)
月之宮神社

 デッドストック神社写真シリーズの今回は、愛知県あま市の月之宮神社(地図)です。
 訪れたのは2018年の3月だった。
 どういう流れであま市の神社を訪れることになったのかは覚えていないのだけど、一番の目的は萱津神社(地図)だったのではないかと思う。
 この月之宮神社は萱津神社の境外摂社のような扱いになっているようだ。

 神社は新川の右岸(西側)に位置しているのだけど、新川はすぐ東を流れる庄内川の氾濫を減らすために江戸時代中期に掘られた人口の運河なので、もともとこのロケーションにあったわけではない。
 中世には鎌倉街道が通っていて萱津宿が置かれていた。
 庄内川の渡しがこのあたりにあったと伝わっている。

 月之宮という名前からして月神を祀っていることは分かるのだけど、着きの神から月神に転じたというからちょっと面白い。
 大水のときに流れ着いた神を祀ったのが始まりというから、歴史はそれほど古くないのかもしれない。
 しかし、流れ着いた神とは何だったのか。神像のようなものだったのか、お札の類いだったのか。
 後に月之宮と称するようになり、現在は月夜見命を祭神としている。

 詳しい歴史についてはいつか名古屋神社ガイドの市外編で書きたいと思う。



月之宮神社参道




月之宮神社拝殿内




月之宮神社狛犬

 大正六年の狛犬で、だいぶ摩耗している。



月之宮神社本社

 こぢんまりした本社。
 古くはこの社だけで祀っていたのだろう。
 拝殿などは新しく建て直したものだ。



月之宮神社本社前




月之宮神社境内




月之宮神社落花サザンカ




月之宮神社境内の木

【アクセス】
・公共交通機関 不明

・駐車場 なし


愛知県西春日井郡豊山町の八劔神社

神社仏閣(Shrines and temples)
豊山町八劔神社

 デッドストック神社写真シリーズの今回は、愛知県西春日井郡豊山町の八劔神社(地図)です。

 昨日紹介した冨士神社に続いて訪れたところで、豊山町の北部にその神社はある。
 味美、味鋺エリアよりも北で、このあたりは尾張氏の色合いが濃い。もう少し北の小牧市小針には尾張神社(地図)もある。

 なお、写真は2018年2月に撮影したものです。



豊山町八劔神社神門




豊山町八劔神社説明板

 説明板には祭神が須佐之男命とある。
 熱田神宮の別宮の八剣宮から勧請したのであれば日本武尊を祀っていそうだけどそうなっていない。
 もしかすると別系統かもしれない。
 近くには八所神社もあり、八の思想が感じられる。

 詳しい歴史についてはいずれまた。



豊山町八劔神社参道

 説明板には古墳だったと書かれているのだけど、見た感じそんなふうではなかった。
 大きく削ってしまっただろうか。



豊山町八劔神社拝殿

 立派な彫り物のある拝殿。
 全体的に古社の風格がある。



豊山町八劔神社拝殿内




豊山町八劔神社狛犬




豊山町八劔神社本社




豊山町八劔神社社殿

 社殿は何度も建て直しているだろうけど、尾張造の名残が見られる。



豊山町八劔神社境内社


【アクセス】

・公共交通機関 不明

・駐車場 なし


愛知県西春日井郡豊山町の青塚古墳と冨士神社

神社仏閣(Shrines and temples)
豊山町冨士神社

 デッドストック神社写真シリーズの今回は、愛知県西春日井郡豊山町の冨士神社(地図)です。
 豊山町の八所神社の後に訪れたところで、2018年2月の終わりだった。

 ぱっと見、小高い山の上に神社があるので古墳だなとすぐに分かる。
 古墳は青塚古墳と呼ばれている。
 詳しい調査が行われていないので不明ながら、前方後円墳の後円部分のみが残っていると考えられている。
 すべて残っていれば100メートルを超えるという推測もあり、この地方では大型の前方後円墳ということになる。
 青塚古墳というと犬山市のものがよく知られているけど、そちらと何か関係があるだろうか。
 味美、味鋺エリア一帯は古墳密集地区で、この古墳もその一部と考えてよさそうだ。
 物部氏の祖といえる宇麻志麻遅(ウマシマジ)のものという話があるくらいなので、尾張の物部氏系の古墳ではないかと思う。

 それにしても、物部氏系古墳の上にどうして冨士社だったのか。
 調べていないのでどういう神社か分からないのだけど、江戸時代までは浅間社だったかもしれない。
 いずれ名古屋神社ガイドの市外編で書きたいと思う。



豊山町冨士神社石段




豊山町冨士神社拝殿




豊山町冨士神社本社




豊山町冨士神社上から

 上から見るとかなり高さがあることが分かる。



豊山町冨士神社古墳の様子

 天正12年(1584年)の小牧長久手の戦いのとき、秀吉方の森長可(もりながよし)が砦を築いて守っていたという話が伝わっている。


【アクセス】
 公共交通機関 不明
 近くに青塚古墳前というバス停がある

 駐車場 なし


新常識の9月のサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 9月になっても気温は下がらず、35度近い日が続いている。
 時代が移れば過去の常識が通用しないのは気候も同じようで、もはや平年と比べることは意味がないのかもしれない。
 夏は35度超えが当たり前で9月になってもずっと暑いままというのが新常識になっていくのだろう。
 夏は好きだけど度を超すと好きも好きではなくなる。
 どうせ暑いなら冬も暖かくなればいいのに、冬は冬で寒い。だから地球温暖化は信用していない。

 気づけば9月で年末も近づいてきた。今年がもう3分の2も終わってしまったなんて信じられないというか信じたくない。今年の正月のことだってそんなに遠い感じはしない。
 日の経つのは思っている以上に早く、一年はイメージするよりずっと短い。でも、その感覚に一生馴染めない気がする。
 年を取れば一年が長く感じられると思ったけどそうでもなかった。

 あまりいいニュースがない中、バスケットボールのワールドカップは盛り上がってよかった。
 日頃バスケなど微塵も興味がないのだけど、今回はちょこっと観ていた。
 オリンピックはもう少しちゃんと観ると思う。
 TOKYO2020からもう3年になる。東京オリンピックももう2年前になるのか。
 そう思うと、なんだかぼんやり過ごしているうちに時間が流れたなと思う。



サーモン

「いつものサーモン」

 サーモン(トラウトサーモン)の値段がまだこなれてきた。一時期、倍くらいに値上がりしていて、サーモンが高級魚のようなっていたけど、ここへきてだいぶ落ち着いてきた。
 これが一時的なものなのか、また値上がりしていくのかはよく分からない。
 サーモンは安定的に美味しいから手頃な価格であってほしい。



オムレツ

「山芋オムレツのトマトソース掛け」

 すり下ろした山芋を入れるとオムレツは劇的に食感が変わる。普通のオムレツとはほぼ別物だ。
 トマトソースとの相性もいい。



豆腐とマイタケ

「豆腐とマイタケその他炒め」

 木綿豆腐、マイタケ、ニンジン、キャベツ、アスパラをごま油で炒めて、鶏ガラだし、酒、みりん、塩、コショウで味付けをする。
 昔は絹ごし豆腐の方が好きだったけど、今は木綿豆腐の方が好きになった。
 料理によって使い分けている。


第三の定点観測

日常写真(Everyday life)
第三定点観測

 今週は第三の定点観測をお送りします。



第三定点観測2




第三定点観測3




第三定点観測4




第三定点観測5




第三定点観測6




第三定点観測7




第三定点観測8




第三定点観測9



まさかはある

言葉(words)
ビールの空き缶

 これまで生きてきた中で、いくつもの”まさか”があった。
 まさかこんなことが起きるとはとか、逆にまさか何もないなんてとか。
 まさかこんな時代になるとは思わなかったし、まさかあんなことが実現するとは想像もしてなかったとか。
 一番の驚きは自分自身についてだ。
 まさかこんなふうになるとは思ってなかった。
 この先もまだまだまさかはあるのだろう。良いことならいいけど悪いことの方がきっと多い。
 それでも、意外なことがあるから生きていて退屈しないで済む。
 まさかのない人生なんてつまらない。