月別:2023年06月

記事一覧
  • ダサさの基準

     何をダサいと感じるかは人それぞれで、ダサさの許容量にも個人差がある。 私はダサいのはイヤだし、内心恐れてもいる。 もしかして自分はダサいのではないかと。 人に指摘されたことはなくてもそう思われていないとも限らない。 ただ、自分が思うダサさの基準に照らしてダサいのがイヤなだけで他人の基準によるダサさはそれほど気にならない。 そのへんが微妙なところなのだけど、他人に対してこいつダサいなと思うことはけ...

    2023/06/30

    言葉(words)

  • 愛知県一宮市の大神神社

     愛知県一宮市花池にある大神神社(地図)。 大神神社(おおみわじんじゃ)というと奈良県桜井市の大神神社がよく知られているけど、愛知県一宮市にも同名の神社がある。 たぶんほとんど誰も信じないと思うけど、大神神社の本家はこちらの方だ。『延喜式』神名帳(927年)では名神大社となっており、真清田神社とともに尾張国一宮を称することがある。 それも理由があることで、大神神社だけが勝手に言い張っていることではな...

    2023/06/29

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 愛知県一宮Sにある阿豆良神社

     デッドストック神社写真シリーズの今回は、愛知県一宮市あずらにある阿豆良神社(地図)です。 今回も写真は2017年の夏に撮影したものです。 阿豆良神社の阿豆良は、ツル植物の縵(あずら)から来ているというのが通説なのだけど、たぶんそれは違っていて別のところから来ていると思う。『延喜式』神名帳(927年)の尾張国丹羽郡 阿豆良神社は当社とされる。 旧地は現在地より200メートルほど北だったという説と、1キロほど北...

    2023/06/28

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 一宮市の酒見神社はいい神社だ

     愛知県一宮市今伊勢町にある酒見神社(地図)。 ここはいい神社だ。いい神社ですねと誰にともなく言いたくなる。 古社の香りが強いというか、風格と品がある。 元伊勢伝承地のひとつで、倭姫命が滞在した場所に神社が建てられたと社伝はいう。 ただ、ここは複雑な歴史を秘めていそうで、話はそう単純ではない。 その話はいずれということで、今回は写真の紹介です。 なお、この写真は2017年に撮影したものです。 社殿は非...

    2023/06/27

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 小牧市にある尾張神社

     愛知県小牧市小針にある尾張神社(地図)を訪ねたのは2017年の夏だった。 尾張の名を冠する神社ながらその存在感は薄い。地元のけっこうな神社好きでも尾張神社へ行ったことがあるという人はそれほど多くないんじゃないだろうか。 実際に出向いてみると、かつては田んぼの中に鎮座する村の鎮守だったんだろうなと想像ができる。格式の高い官社といった風情ではない。 ここは『延喜式』神名帳(927年)の山田郡 尾張神社に比定...

    2023/06/26

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 神社検定のない6月最終週のサンデー料理

     6月はあっけなく終わろうとしている。早かったというより何もないまま通り過ぎてしまった感じだ。 あれ? 6月の自分って何してたっけ? みたいに思う。 ただ、そんな中でもいくつかの懸案事項が片付いて、わりと気分的にはすっきりしている。 何もないように思っても実際は何かあって、日々の中身がスカスカということはない。 そういえば今日は6月の最終日曜日だから神社検定があったんじゃないだろうか。今ふと思い出し...

    2023/06/25

    料理(Cooking)

  • 第三の定点観測

     最初の定点観測、もうひとつの定点観測に続く第三の定点観測地点がある。もうひとつの定点観測の場所から少し右を向いた方向で、印象的な空なら撮るようにしている。 今日はそんな第三の定点観測をお送りします。 ...

    2023/06/24

    日常写真(Everyday life)

  • 大縣神社の紹介

     デッドストック写真シリーズ。今回は愛知県犬山市の大縣神社(おおあがたじんじゃ/地図)です。 現在の犬山の中心は北の木曽川沿いなのだけど、古代の中心地はもっと南の方だった。 尾張三山と呼ばれる山のひとつ、本宮山がその名の通り中心だっただろうと思う。 この大縣神社(公式サイト)は尾張国の二宮とされ、『延喜式』神名帳では名神大社となっている。 祭神は大縣大神で、その正体ははっきりしない。 古くから国狭...

    2023/06/22

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 尾張冨士大宮浅間神社

     一時的に写真の在庫がなくなったので死蔵状態になっている過去写真を引っ張り出してきた。 今回は愛知県犬山市にある尾張冨士大宮浅間神社(地図)をお送りします。 これは2017年に撮ったもので、まだ超広角レンズを使っていたときだ。なのでちょっと新鮮でもあり、自分の写真らしくないようにも感じる。今はこんなふうに撮らないし撮れない。 上の写真は尾張冨士と呼ばれる山の麓の光景だ。 左の石碑に石上げ祭とあるけど、...

    2023/06/21

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 求めること

     刺激、喜び、楽しみ、慰め。 感動、興奮、新鮮さ、安らぎ。 人は多くを求める。 求めすぎて不幸になることもあるのだけど、何も求めないよりは求めた方がいい。 求めることは自分が欲するものを自覚することになるから。 たとえ満たされなくても。 求めていないものが思いがけず手に入るよりも、ずっと求めていたものを得たときの方がずっと嬉しい。  ...

    2023/06/20

    言葉(words)

  • 一個でいい

     何をしていても落ち着かないことがある。 あっちが気になり、そっちをやれば今度はこっちが気がかりといった調子だ。 そんなときは自分にこう言い聞かせるようにしている。 一個ずつ、一個ずつ、と。 同時にいくつものことをやろうとするから気が焦る。 一つずつ確実にやっていくことが結局は一番の早道だ。 一個しかできなくても、それで充分と思うことにしている。 自分を追い込んではいけない。 その代わり、一日一個...

    2023/06/19

    言葉(words)

  • 停滞前線みたいな6月のサンデー料理

     暑さに負けてついにエアコン生活に入った。できれば6月いっぱいは粘りたかったのだけど、無理をするのもよくない。 まだ体が暑さに慣れていないのでよけいに暑く感じられる。7月の終わり頃には体も夏仕様になるはずだ。 6月も停滞したまま半ばを過ぎた。 これはこれで心地いい時間なのだけど、怠けているといえば怠けている。 ただ、気持ちが動かないと体は動かないから、今は我慢して気持ちが動くのを待っている。 待つこ...

    2023/06/18

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測

     今週ももうひとつの定点観測をお送りします。  ...

    2023/06/17

    日常写真(Everyday life)

  • 勝手に紹介 ~既出アーティストの新曲紹介 2023年6月

     勝手に紹介シリーズの今回は、既出アーティストの新曲編をお送りします。 前回が3月23日だったので、もう3ヶ月近く経っていた。まあ、これくらいがいいペースかもしれない。 というわけで、早速いってみよう。 Awesome City Club  『アイオライト』 Awesome City Clubは久々の登場だ。『勿忘』以来じゃないかと思う。 atagiとPORINのツインボーカルなのだけど、この曲はPORINのソロだ。 PORINの歌が好きなので、個人的に...

    2023/06/16

    音楽(music)

  • 欲とつき合う

     不純な動機と思えても、頑張る理由としてはしごくまっとうだったりする。 異性にモテたいとか、金持ちになっていい暮らしをしたいとか、他人から褒められたいとかいったものだ。 少なくとも、頑張らない理由を探してばかりいる人間よりずっとましだ。 欲というのはやはり人の原動力で、欲がないと何事にも必死になれないというのがある。 欲に飲み込まれしまうのはよくないけど、無欲というのはそれはそれで問題がある。 少...

    2023/06/15

    言葉(words)

  • 言葉を飲む

     言わないことと言えないことは違う。 何を言って何を言わないでおくかの判断がつかないので、たいていは黙っている。 それが結果的に良いのか悪いのかは分からない。 言って失敗するよりも言わないことの方を選ぶ。 けれどそんなふうに言葉をずっと飲み込んでいるとやがて言葉が出てこなくなる。そして言いたいことも言えなくなる。 いっそのこと自分の中にある言葉を全部吐き出してしまえば楽なのだろうけど、やっぱりそれ...

    2023/06/14

    言葉(words)

  • 選ばなかった未来

     選んだ未来と、選ばなかった未来。 その正解、不正解を決める基準は何なのだろう。  ...

    2023/06/13

    言葉(words)

  • 夢の中

     この世界は夢であり、悪夢であり、正夢であり、逆夢でもある。 いつか夢から覚めるのか、覚めない夢を見続けることになるのか。 ずっと夢の中にいた方が幸せなのだろうか。  ...

    2023/06/12

    言葉(words)

  • 日曜日を思うサンデー料理

     日曜日の感じ方や思いは人それぞれで、日曜の夜が憂鬱という人も多いだろうけど、私は日曜の夕飯が終わるとホッとする。 なんというか、これでまた平常に戻れると思うからだろう。 何もない日はつまらないけど好きだ。 何かある日は面倒だけど面白い。 何もない日曜日は、その両方の感覚がある。 今年の梅雨はここまで梅雨らしい天気の日が続いている。今日も名古屋は一日中雨降りだった。明日も雨らしい。 梅雨だから仕方...

    2023/06/11

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測

     今週はもうひとつの定点観測をお送りします。  ...

    2023/06/10

    日常写真(Everyday life)

  • ルーズフィット

     ルーズフィットの服を昔から好んだ。 ルーズすぎず、フィットすぎない、ルーズフィットが好きだ。 それはそのまま人生観にも当てはまる。 大げにいえば、ルーズフィットという概念、もしくは観念を好むということだ。 タイトは嫌いだ。 ルーズフィットというのはルーズとフィットがバランスよく両立している状態であって、ルーズとフィットの中間のことではない。 しかし、バランスを保ち続けるのは難しく、どこかで崩れて...

    2023/06/09

    言葉(words)

  • 生まれがすべてではない

     他人の不幸が好きな人間は自分も不幸だ。 幸せなら他人の不幸を喜んだりしない。 意地悪だったり、必要以上に尖っていたりするのは、たいてい生い立ちにその要因がある。 親に地位やお金があっても問題がないわけではない。 不幸は自分の責任だけではないけれど、恵まれない育ちをした人間が全員不幸になるわけではない。 逆境を活かして人並み以上の幸せを掴む人間もいる。 逆風に流されて難破してしまうか、向かい風を利...

    2023/06/08

    言葉(words)

  • きれいに生きる

     きれいに生きたいと願ってそう生きられることもあるしそうではないこともある。 そんなことを最初から思わない人もいる。 いずれにしてもある程度生きればおろしたての白いTシャツのようではいられない。 汚れっちまった悲しみというやつはどうすれば浄化できるのだろう。 一度汚れたら二度ときれいにならないとしたら、それこそ悲しすぎる。 死んだら何もかもリセットされてきれいになるかといえばそうではない。 真っ白...

    2023/06/07

    日常写真(Everyday life)

  • あきらめるという方法

     何かをあきらめることで手に入るものもある。 人並みの幸せをあきらめることで心の平穏を得られるみたいなことだ。 あきらめることは負けではない。 戦術であり方法論だ。 あれこれ欲張って両手いっぱいに何でもかんでも抱えてしまうと、本当に大事なものが目の前にあっても手を伸ばせない。 手ぶらが一番といえばきっとそうなのだろう。 何も持っていなくても何でも掴める。  ...

    2023/06/06

    言葉(words)

  • 蓋は開く

     臭いものに蓋をするというのは誰しもがそうなのだろうけど、いったん蓋が取れるとそれまで押さえ込んできたものが一気にあふれ出てくる。 そうなったらもう、いくら押さえても吹きこぼれてきて、全部出るまで蓋を閉じることはできない。 蓋をしないのが一番健全だけど、そんなふうに開けっぴろげに生きられる人間は稀だ。 爆発しないように、ときどきはガス抜きのための罪の告白でもした方がよさそうだ。  ...

    2023/06/05

    言葉(words)

  • 6月は大事なつなぎの月だサンデー料理

     少し物事が動き始めて流れが変化しているのを感じる。 風がやんだら前へは進めないし、追い風が吹けば自分の意思とは無関係に進んでいく。向かい風なら戻される。 すべては風任せだ。 それはある種の信頼を意味している。 私は風を信じている。 あるいは、信じようとしている。 なるようになる。なるようにしかならない。 あるときから無駄な抵抗はやめた。 自分は自分のペースを守るだけだ。 外的な要素は自分ではどう...

    2023/06/04

    料理(Cooking)

  • 定点観測

     今回は最初の定点観測をお送りします。  ...

    2023/06/03

    日常写真(Everyday life)

  • 期待と不満

     不満は期待の裏返しだ。 期待するから満たされないと不満に感じる。 最初から何も期待というのもそれはそれで心が貧しいように思うけど、不満に思うのが嫌なら期待しすぎないことだ。 それは他人や社会だけでなく自分自身にもだ。 一番いいのはあらゆることに期待して、満足できなくても文句を言わない姿勢を貫くことだけど、果たしてそう上手くいくかどうか。 私は自分がそんな出来た人間だとは思っていないので期待するの...

    2023/06/02

    言葉(words)

  • 仮想の可能性

     基本的に乗り物酔いはしない方なのだけど、小船とVRは酔う。 船を操縦するVRゲームがあったら確実に吐く。 近未来技術には思いがけない敵がいるものだ。 それにしても脳って案外簡単に騙されるものだ。 自分の意思でコントロールしているつもりだけど、実際は脳が勝手に判断している。 VR技術がある一定のラインを越えたら、おそらく現実と仮想の区別がつかなくなる。 あるいは、我々が今こうして生きている世界がすでに仮...

    2023/06/01

    言葉(words)

ダサさの基準

言葉(words)
アマクリナム?

 何をダサいと感じるかは人それぞれで、ダサさの許容量にも個人差がある。
 私はダサいのはイヤだし、内心恐れてもいる。
 もしかして自分はダサいのではないかと。
 人に指摘されたことはなくてもそう思われていないとも限らない。
 ただ、自分が思うダサさの基準に照らしてダサいのがイヤなだけで他人の基準によるダサさはそれほど気にならない。
 そのへんが微妙なところなのだけど、他人に対してこいつダサいなと思うことはけっこうある。
 もちろん口に出したり面と向かって言ったりはしない。心の中でそう思っているだけだ。
 誰に対してそう思っているか言いたくて出かかって飲み込んだ。
 思っていても言わない方がいい。
 
 

愛知県一宮市の大神神社

神社仏閣(Shrines and temples)
大神神社

 愛知県一宮市花池にある大神神社(地図)。
 大神神社(おおみわじんじゃ)というと奈良県桜井市の大神神社がよく知られているけど、愛知県一宮市にも同名の神社がある。
 たぶんほとんど誰も信じないと思うけど、大神神社の本家はこちらの方だ。
『延喜式』神名帳(927年)では名神大社となっており、真清田神社とともに尾張国一宮を称することがある。
 それも理由があることで、大神神社だけが勝手に言い張っていることではない。
 歴史について書き始めると長くなるので、今回はやめて、写真だけの紹介とします。
 なお、今回の写真も2017年8月に撮影したものです。



大神神社社号標




大神神社拝殿

 境内はさほど広くはないものの、薬師寺、了慶寺と隣接して一体化しており、かつては広大な境内地を有していたと想像できる。



大神神社社殿横から

 誰ですか、拝殿をピンクに塗ってしまったのは。



大神神社社殿シルエット




大神神社離れ地

 少し離れた場所に小さな大神神社がある。
 大神神社の飛び地境内地なのか、もともとここにあったのか、事情はよく分からない。



大神神社飛び地社

【アクセス】

 名鉄尾西線「観音寺駅」より徒歩約15分

 駐車場 あり(?)

 

愛知県一宮Sにある阿豆良神社

神社仏閣(Shrines and temples)
阿豆良神社

 デッドストック神社写真シリーズの今回は、愛知県一宮市あずらにある阿豆良神社(地図)です。
 今回も写真は2017年の夏に撮影したものです。

 阿豆良神社の阿豆良は、ツル植物の縵(あずら)から来ているというのが通説なのだけど、たぶんそれは違っていて別のところから来ていると思う。
『延喜式』神名帳(927年)の尾張国丹羽郡 阿豆良神社は当社とされる。
 旧地は現在地より200メートルほど北だったという説と、1キロほど北の馬見塚遺跡があるあたりだったという説がある。
 いずれにしても古い神社で、このあたりでも最古の部類とされる。
 現在地に移されたのは大正時代というのだけど、それもはっきりしないようだ。
 詳しい歴史はいずれまたということで。



阿豆良神社番塀




阿豆良神社番塀と松




阿豆良神社拝殿

 社殿は新しいのだろうけど、様式としてはわりと古いものが残っているのではないかと思う。たぶん江戸時代あたりの社殿を参考にしているのだろう。
 江戸時代は吾蔓大明神と称していた。



阿豆良神社拝殿内




阿豆良神社本殿横から




阿豆良神社境内社




阿豆良神社境内と空




阿豆良神社なおいぎれ


【アクセス】

 公共交通機関は不明

 駐車場 あり
 
 

一宮市の酒見神社はいい神社だ

神社仏閣(Shrines and temples)
酒見神社

 愛知県一宮市今伊勢町にある酒見神社(地図)。
 ここはいい神社だ。いい神社ですねと誰にともなく言いたくなる。
 古社の香りが強いというか、風格と品がある。
 元伊勢伝承地のひとつで、倭姫命が滞在した場所に神社が建てられたと社伝はいう。
 ただ、ここは複雑な歴史を秘めていそうで、話はそう単純ではない。
 その話はいずれということで、今回は写真の紹介です。

 なお、この写真は2017年に撮影したものです。



酒見神社社号標




酒見神社拝殿前




酒見神社拝殿より




酒見神社社殿横から

 社殿は非常に珍しい北向きとなっている。
 参拝者から見て伊勢の神宮を向いているといえばそうなのだろうけど、何か別の意味合いがありそうだ。



酒見神社本殿屋根




酒見神社社殿シルエット




酒見神社岩船

 岩船と呼ばれる岩が祀られており、古い磐座信仰の名残が見て取れる。



酒見神社熊野権現

 当然、熊野もある。熊野があるということが重要だ。



酒見神社手水




酒見神社伊勢遙拝所


【アクセス】

 名鉄「今伊勢駅」より徒歩約12分

 駐車場 あり
 
 

小牧市にある尾張神社

神社仏閣(Shrines and temples)
尾張神社

 愛知県小牧市小針にある尾張神社(地図)を訪ねたのは2017年の夏だった。
 尾張の名を冠する神社ながらその存在感は薄い。地元のけっこうな神社好きでも尾張神社へ行ったことがあるという人はそれほど多くないんじゃないだろうか。
 実際に出向いてみると、かつては田んぼの中に鎮座する村の鎮守だったんだろうなと想像ができる。格式の高い官社といった風情ではない。
 ここは『延喜式』神名帳(927年)の山田郡 尾張神社に比定されているのだけど、果たしてここが山田郡なのかという疑問を抱く。味鋺、味美を越えてこんな北まで山田郡だったとはちょっと信じられない。
 あるいは、山田郡には飛び地があって、そのひとつがこの場所だったのかもしれない。古くは尾張村と呼ばれていたというし、山田郡や春部郡の式内社の分布を見るとそうとでも考えないと辻褄が合わないところがある。
 詳しい歴史については、いずれ名古屋神社ガイドの市外編で書く予定でいる。
 今回は神社の風景をお届けします。



尾張神社入り口




尾張神社蕃塀

 尾張地方特有の蕃塀もある。



尾張神社拝殿




尾張神社尾張造

 社殿は昭和に入ってから建て直したものだろうけど、造りとしては尾張造の名残を残している。



尾張神社本殿




尾張神社本殿裏




尾張神社本殿反対側




尾張神社境内の木

 神社は交通の便の悪いところにあって公共交通機関で行くのはちょっと難しいかもしれない。近くをバスが走っているのかどうか。
 駐車場もなかった気がする。
 近くに小牧空港離発着の飛行機を見学することができる小針公園(地図)があって、そこから歩けば10分くらなので、飛行機を見に行ったついでにでも行ってみてください。
 
 

神社検定のない6月最終週のサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 6月はあっけなく終わろうとしている。早かったというより何もないまま通り過ぎてしまった感じだ。
 あれ? 6月の自分って何してたっけ? みたいに思う。
 ただ、そんな中でもいくつかの懸案事項が片付いて、わりと気分的にはすっきりしている。
 何もないように思っても実際は何かあって、日々の中身がスカスカということはない。

 そういえば今日は6月の最終日曜日だから神社検定があったんじゃないだろうか。今ふと思い出した。
 自分が受けなければまったくの他人事ですっかり忘れていた。
 あれがないと寂しいけど、一度切れた気持ちをつなぎ直すのは大変だ。
 壱級を2回受けて100点を取れなかったのは心残りだけど、現状の制度のままならもう受けることはないと思う。壱級の上が新設されたら考えたお。
 それでも集めた神社検定のテキストは手放す気になれず今も棚にずらりと並んでいる。過去問を入れると17冊。
 もうだいぶ忘れてしまっているだろうな。



サーモン

「サーモンの燻製」

 燻製といってももちろん自分でやったわけではなく燻製された切り落としを買ってきただけだ。
 燻製は頻繁に食べたいわけではないけど、たまに食べると美味しい。



豆腐としめじ

「豆腐としめじ」

 絹ごし豆腐、しめじ、長ネギをオリーブオイルで炒めて、酒、みりん、和風だしの素、昆布つゆ、塩、コショウ、唐辛子で味付けして少し、水を加えて煮込む。



天ぷら

「ジャガイモとブロッコリーの天ぷら」

 天ぷらをサクッと揚げるのが目標なのだけど、道半ばだ。
 油っぽく感じるのも何とかしたい。
 
 

第三の定点観測

日常写真(Everyday life)
第三定点観測

 最初の定点観測、もうひとつの定点観測に続く第三の定点観測地点がある。もうひとつの定点観測の場所から少し右を向いた方向で、印象的な空なら撮るようにしている。
 今日はそんな第三の定点観測をお送りします。



第三定点観測2




第三定点観測3




第三定点観測4




第三定点観測5




第三定点観測6


 

大縣神社の紹介

神社仏閣(Shrines and temples)
大縣神社

 デッドストック写真シリーズ。今回は愛知県犬山市の大縣神社(おおあがたじんじゃ/地図)です。

 現在の犬山の中心は北の木曽川沿いなのだけど、古代の中心地はもっと南の方だった。
 尾張三山と呼ばれる山のひとつ、本宮山がその名の通り中心だっただろうと思う。
 この大縣神社(公式サイト)は尾張国の二宮とされ、『延喜式』神名帳では名神大社となっている。
 祭神は大縣大神で、その正体ははっきりしない。
 古くから国狭槌尊説、天津彦根命説、少彦名命説などがありつつ、この地を開拓した一族の祖神とするのが妥当なところではないかと思う。
 一宮に次いで開拓された土地だったのだろう。
 近くには田縣神社(たがたじんじゃ/公式サイト)があり、この辺り一帯はセットで考えた方がよさそうだ。

 詳しい歴史などはいずれ名古屋神社ガイドの市外編で書きたいと思っている。
 今回は境内の様子を紹介します。
 なお、この写真は2017年当時のものです。



大縣神社参道




大縣神社手水舎




大縣神社拝殿

 もともとは本宮山の山頂にあったのを西の麓の現在地に移したと社伝はいう。
 現在も山頂に奥宮がある。
 西の鳥居から入って社殿が東の本宮山の方を向いているので他の一般的な神社とは違うちょっと変わった感覚になる。
 全体的にとても立派な印象を受ける。



大縣神社姫の宮

 姫の宮の祭神は玉姫命とされている。



大縣神社姫の宮正面

 この裏手にしだれ梅園がある。



大縣神社工事中

 このとき何かの建物を建てていた。
 もうとっくに建っているはずだ。



大縣神社境内社




大縣神社池




大縣神社参道帰り道

 名鉄小牧線 楽田駅(地図)より徒歩約30分

 駐車場 あり



尾張冨士大宮浅間神社

神社仏閣(Shrines and temples)
尾張富士麓

 一時的に写真の在庫がなくなったので死蔵状態になっている過去写真を引っ張り出してきた。
 今回は愛知県犬山市にある尾張冨士大宮浅間神社(地図)をお送りします。
 これは2017年に撮ったもので、まだ超広角レンズを使っていたときだ。なのでちょっと新鮮でもあり、自分の写真らしくないようにも感じる。今はこんなふうに撮らないし撮れない。

 上の写真は尾張冨士と呼ばれる山の麓の光景だ。
 左の石碑に石上げ祭とあるけど、そういう祭りが昔から行われている。隣にある本宮山より少し低いので、それに負けるなということで人々が石を持って山頂に登って石を積むというものだ。
 本宮山との標高差は18メートル。頑張って続ければいつか追いつけるかもしれない。



大宮浅間神社

 創建は古く、奈良時代前期の729年と伝わっている。
 邇波県主(にわのあがたぬし)の後裔の道直という人物が観請したという。
 春日井、犬山あたりは尾張二宮の勢力圏内で、尾張氏系といえばそうだし、タカミムスビや物部氏なども絡んでいる。
 いずれ名古屋神社ガイドの市外編でそのあたりについても書きたいと思っている。

 公式サイトはこちら



大宮浅間神社拝殿

 境内はひっそりとして薄暗く、なかなか雰囲気があって好きだ。



大宮浅間神社境内の木




大宮浅間神社全景

 ここは麓の本宮で、中腹に中宮、山頂に奥宮がある。
 交通が不便なところで、明治村(web)の近くなのだけど明治村から歩くには遠く、最寄り駅の名鉄小牧線の羽黒駅(地図)から歩くと更に遠い。45分くらいかかるんじゃないかと思う。
 確かバスが出てたと思うけど、たぶん本数は少ない。
 車の場合は無料駐車場があります。



大宮浅間神社工事中

 2019年の8月に再訪したときは大がかりな工事をしていた。
 屋根の葺き替えか、社殿自体の改築だったのか。



大宮浅間神社入り口

 
 

求めること

言葉(words)
空と雲

 刺激、喜び、楽しみ、慰め。
 感動、興奮、新鮮さ、安らぎ。
 人は多くを求める。
 求めすぎて不幸になることもあるのだけど、何も求めないよりは求めた方がいい。
 求めることは自分が欲するものを自覚することになるから。
 たとえ満たされなくても。
 求めていないものが思いがけず手に入るよりも、ずっと求めていたものを得たときの方がずっと嬉しい。
 
 

一個でいい

言葉(words)
ガクアジサイ

 何をしていても落ち着かないことがある。
 あっちが気になり、そっちをやれば今度はこっちが気がかりといった調子だ。
 そんなときは自分にこう言い聞かせるようにしている。
 一個ずつ、一個ずつ、と。
 同時にいくつものことをやろうとするから気が焦る。
 一つずつ確実にやっていくことが結局は一番の早道だ。
 一個しかできなくても、それで充分と思うことにしている。
 自分を追い込んではいけない。
 その代わり、一日一個はやることを基本方針としている。
 焦らず、怠けずで毎日を過ごしたい。
 
 

停滞前線みたいな6月のサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 暑さに負けてついにエアコン生活に入った。できれば6月いっぱいは粘りたかったのだけど、無理をするのもよくない。
 まだ体が暑さに慣れていないのでよけいに暑く感じられる。7月の終わり頃には体も夏仕様になるはずだ。

 6月も停滞したまま半ばを過ぎた。
 これはこれで心地いい時間なのだけど、怠けているといえば怠けている。
 ただ、気持ちが動かないと体は動かないから、今は我慢して気持ちが動くのを待っている。
 待つことも生きることの一部だ。

 とりあえずぼちぼちいこうかというのがここ最近の感じかな。



イカソーメン

「イカそーめんの卵黄ソース」

 どうして遠い外国から運んできた魚が日本国内で獲れた魚より安いんだろうと思う。運搬費だってかかるだろうに。
 もうひとつ思うのが、どうして外国産は美味しくなくて日本産は美味しいのかということだ。
 それは気のせいとかではなく明らかに差がある。
 何もかもが値上がりしてる今こそ、食糧自給率を上げることを考えるべきなんじゃないだろうか。
 30パーセント台というのはいかにも低すぎる。



山芋オムレツ

「山芋オムレツのトマトソース」

 山芋をたっぷり入れたオムレツはふんわり食感で普通のオムレツとは別物だ。
 トマトソースとの相性もいい。



野菜炒め

「ツナ入り野菜炒め」

 野菜炒めっぽくはないのだけど、野菜を炒めたものなので野菜炒めとしか呼びようがない。
 なんか寂しいときはツナ缶を加えるというのは沖縄人的発想かもしれない。
 沖縄はツナ缶の消費量が全国平均の4倍らしい。私はそこまでではないけど。



もうひとつの定点観測

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 今週ももうひとつの定点観測をお送りします。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10

 
 

勝手に紹介 ~既出アーティストの新曲紹介 2023年6月

音楽(music)
空と雲

 勝手に紹介シリーズの今回は、既出アーティストの新曲編をお送りします。
 前回が3月23日だったので、もう3ヶ月近く経っていた。まあ、これくらいがいいペースかもしれない。
 というわけで、早速いってみよう。




 Awesome City Club  『アイオライト』

 Awesome City Clubは久々の登場だ。『勿忘』以来じゃないかと思う。
 atagiとPORINのツインボーカルなのだけど、この曲はPORINのソロだ。
 PORINの歌が好きなので、個人的にはこっちの方がいい。
 演奏でいうと、モリシーのギターは言わずもがな、atagiのベースがとてもカッコいいな。




 ヨルシカ 『斜陽』

 最近また発表するペースが上がっているように感じられるヨルシカ。
 もはや安定のヨルシカといい。
 これも名曲だね。




 佐藤千亜妃 『花曇り』

 きのこ帝国の後、ソロでの活動が続く佐藤千亜妃さん。
 発表曲は多くないものの、1曲1曲を丁寧に送り出している感じがする。




 アイナ・ジ・エンド 『Red:birthmark』

 来る6月29日の東京ドーム・ライブで解散が決まっているBiSH。
 メンバーのひとり、アイナ・ジ・エンドはこれまでもソロでの活動があったけど、今後はソロでやっていくことになるのだろう。
 クセが強い分苦手という人がいるにしても、この個性は得がたいものがある。
 個人的には好きだ。




 琴音 『ライト』

 私は琴音を応援している。応援しているアーティストという言い方でいうと唯一の存在かもしれない。
 琴音はもっとできるし、やらないといけない。




 琴音 『君に』

 琴音をもう一曲。




 文藝天国 『緑地化計画』

 ここ最近、真面目に(?)活動している文藝天国。
 いつも君たちの新曲を待っているリスナーがいることを忘れないで。




 あたらよ 『僕らはそれを愛と呼んだ』

 ずごく頑張っている、あらたよ。発表のペースが落ちないどころか上がっている。
 ここが正念場と踏ん張っているようにも感じられる。




 クレナズム 『夏日狂想』

 クレナズムも頑張って欲しいバンドの一つだ。
 いつか跳ねると信じている。




 月詠み 『逆転劇』

 とても現代的というか今風なのが月詠みだ。
 こういった曲が受け入れられるようになったことはJ-POPの広がりと深化を感じさせる。
 ユリイ・カノンの才能が突出しているということがあるのだけど。




 TOMOO 『夜明けの君へ』

 勝手に紹介シリーズでTOMOOを特集したいとずっと思っているのだけど、なんだかんだで先送りになっている。
Cinderella』で世間的に発見された感があるけど、少し遅れて今やっと才能が花開いた。
 今後ますます活躍することになるはずだ。


 これまでの勝手にシリーズは音楽カテゴリにまとめてあります。
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欲とつき合う

言葉(words)
紅葉青葉

 不純な動機と思えても、頑張る理由としてはしごくまっとうだったりする。
 異性にモテたいとか、金持ちになっていい暮らしをしたいとか、他人から褒められたいとかいったものだ。
 少なくとも、頑張らない理由を探してばかりいる人間よりずっとましだ。
 欲というのはやはり人の原動力で、欲がないと何事にも必死になれないというのがある。
 欲に飲み込まれしまうのはよくないけど、無欲というのはそれはそれで問題がある。
 少しくらい欲に振り回されても頑張ることが大事だ。
 欲と上手くつき合っていくことがいい人生を送る秘訣かもしれない。






言葉を飲む

言葉(words)
香流川初夏

 言わないことと言えないことは違う。
 何を言って何を言わないでおくかの判断がつかないので、たいていは黙っている。
 それが結果的に良いのか悪いのかは分からない。
 言って失敗するよりも言わないことの方を選ぶ。
 けれどそんなふうに言葉をずっと飲み込んでいるとやがて言葉が出てこなくなる。そして言いたいことも言えなくなる。
 いっそのこと自分の中にある言葉を全部吐き出してしまえば楽なのだろうけど、やっぱりそれはできない。
 言って後悔することが本当に嫌だから。
 
 

選ばなかった未来

言葉(words)
ツバメ

 選んだ未来と、選ばなかった未来。
 その正解、不正解を決める基準は何なのだろう。
 
 

夢の中

言葉(words)
ツツジ始まりの頃

 この世界は夢であり、悪夢であり、正夢であり、逆夢でもある。
 いつか夢から覚めるのか、覚めない夢を見続けることになるのか。
 ずっと夢の中にいた方が幸せなのだろうか。
 
 

日曜日を思うサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 日曜日の感じ方や思いは人それぞれで、日曜の夜が憂鬱という人も多いだろうけど、私は日曜の夕飯が終わるとホッとする。
 なんというか、これでまた平常に戻れると思うからだろう。
 何もない日はつまらないけど好きだ。
 何かある日は面倒だけど面白い。
 何もない日曜日は、その両方の感覚がある。

 今年の梅雨はここまで梅雨らしい天気の日が続いている。今日も名古屋は一日中雨降りだった。明日も雨らしい。
 梅雨だから仕方がないとはいえ、晴れている方が制約がなくていい。
 早く梅雨が明けて欲しいけど、まだひと月くらい続くのだろう。

 6月は5月より時間が過ぎるのが早く感じられる。始まったと思ったらもう10日過ぎていた。
 6月は無抵抗のまま終わってしまいそうだ。



マグロ

「マグロの切り落とし」

 最近マグロの短冊が妙に高くて切り落としになるパターンが多い。
 世の中何もかもが値上がりしていて、ほとんど例外はない。こんなものまで何で値上がりするんだろうというものも上がっている。
 その理由はたいてい、燃料費や人件費の高騰というのだけど、そう言われてしまうと返す言葉がない。
 ゆうパックもまた値上げだとか。



オクラ

「オクラと豆腐とトマトのコンソメスープ仕立て」

 春はタケノコで、夏はオクラというイメージがある。
 オクラは好きなのでサンデー料理でも積極的に使っていきたい。
 この夏もたびたび登場することになると思う。
 もう少しレパートリーも増やしたい。



ナス

「ナスのツナマヨ乗せ」

 もはやすっかり定番として定着したナスのツナマヨ乗せだ。
 ナスの天ぷらも作りたいけど、そこまで手間をかけたくないときはこれになる。

 ところでナスのアク抜きは必要なのか不要なのかという問題がある。
 これまで何の疑問も持たずにやるものだと思って必ずやっていたのだけど、切り分けてすぐに調理する場合は必要ないというのを読んで、え? そうだったの? と思ったのだった。
 ナスの場合はアクを抜くよりも見た目の変色を防ぐ目的らしいからそれなら必要ないのかもしれない。
 とはいえ、これからもやっぱりアク抜きはやめないと思う。気分的な問題として。
 
 

もうひとつの定点観測

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 今週はもうひとつの定点観測をお送りします。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10

 
 

ルーズフィット

言葉(words)
長久手田んぼ風景

 ルーズフィットの服を昔から好んだ。
 ルーズすぎず、フィットすぎない、ルーズフィットが好きだ。
 それはそのまま人生観にも当てはまる。
 大げにいえば、ルーズフィットという概念、もしくは観念を好むということだ。
 タイトは嫌いだ。
 ルーズフィットというのはルーズとフィットがバランスよく両立している状態であって、ルーズとフィットの中間のことではない。
 しかし、バランスを保ち続けるのは難しく、どこかで崩れてしまう。
 お気に入りのTシャツの首が伸びてしまうみたいに。
 だから、常にそのときどきのちょうどいいルーズフィットを探し求めることになる。
 ピタリとはまったときはとても気持ちがいい。
 求めている人間関係もたぶん同じだ。
 
 

生まれがすべてではない

言葉(words)
空き地の野草

 他人の不幸が好きな人間は自分も不幸だ。
 幸せなら他人の不幸を喜んだりしない。
 意地悪だったり、必要以上に尖っていたりするのは、たいてい生い立ちにその要因がある。
 親に地位やお金があっても問題がないわけではない。
 不幸は自分の責任だけではないけれど、恵まれない育ちをした人間が全員不幸になるわけではない。
 逆境を活かして人並み以上の幸せを掴む人間もいる。
 逆風に流されて難破してしまうか、向かい風を利用して前へ進むかは本人の生き方にかかっている。
 人生はそんなに単純ではないといえばそうなのだけど、駄目な人間に共通するのは不幸の原因を自分以外のせいにすることだ。
 たとえば自然災害は誰のみに起きうることで、そこで負けてしまうか負けないかで大きな違いになる。
 誰にも不幸の要素はある。
 不幸な人間の側にいないことが大切だ。
 少なくとも自分を不幸だと思ったら負けになる。
 
 

きれいに生きる

日常写真(Everyday life)
ツツジ

 きれいに生きたいと願ってそう生きられることもあるしそうではないこともある。
 そんなことを最初から思わない人もいる。
 いずれにしてもある程度生きればおろしたての白いTシャツのようではいられない。
 汚れっちまった悲しみというやつはどうすれば浄化できるのだろう。
 一度汚れたら二度ときれいにならないとしたら、それこそ悲しすぎる。
 死んだら何もかもリセットされてきれいになるかといえばそうではない。
 真っ白な骨だけになれば体だけはきれいになったといえるだろうか。
 
 

あきらめるという方法

言葉(words)
梅の実

 何かをあきらめることで手に入るものもある。
 人並みの幸せをあきらめることで心の平穏を得られるみたいなことだ。
 あきらめることは負けではない。
 戦術であり方法論だ。
 あれこれ欲張って両手いっぱいに何でもかんでも抱えてしまうと、本当に大事なものが目の前にあっても手を伸ばせない。
 手ぶらが一番といえばきっとそうなのだろう。
 何も持っていなくても何でも掴める。
 
 

蓋は開く

言葉(words)
ドクダミ

 臭いものに蓋をするというのは誰しもがそうなのだろうけど、いったん蓋が取れるとそれまで押さえ込んできたものが一気にあふれ出てくる。
 そうなったらもう、いくら押さえても吹きこぼれてきて、全部出るまで蓋を閉じることはできない。
 蓋をしないのが一番健全だけど、そんなふうに開けっぴろげに生きられる人間は稀だ。
 爆発しないように、ときどきはガス抜きのための罪の告白でもした方がよさそうだ。
 
 

6月は大事なつなぎの月だサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 少し物事が動き始めて流れが変化しているのを感じる。
 風がやんだら前へは進めないし、追い風が吹けば自分の意思とは無関係に進んでいく。向かい風なら戻される。
 すべては風任せだ。
 それはある種の信頼を意味している。
 私は風を信じている。
 あるいは、信じようとしている。
 なるようになる。なるようにしかならない。
 あるときから無駄な抵抗はやめた。
 自分は自分のペースを守るだけだ。
 外的な要素は自分ではどうにもならない。

 だいぶ暑くなってきて、そろそろエアコンを入れようかと思い始めている。
 家の中ではすっかり半袖生活になって、外でも半袖となればいよいよ夏だ。
 アイスクリームを食べたくなるのも夏を告げるサインのひとつとなっている。

 6月は5月とも7月とも違う少し特殊な位置づけの月だ。
 何もないといえば何もないけど、つなぎの月としてわりと大事ではある。
 ここ5年くらい神社検定を受けていて、検定日が6月の最終日曜日だったから、この時期は勉強の追い込みだった。
 今年はそれがないので気が抜けている。
 ちょっと恋しくもある。
 でも、検定が受けたいわけでも勉強がしたいわけでもないから、神社検定以外は受けようとは思わない。
 神社検定の特級を新設してくれないかな。



サン

「ブリのピリ辛煮」

 ブリはたまに登場する。
 普段から好んでは食べない。
 ブリというと照り焼きかブリ大根しか思いつかないので、それとは違う豆板醤煮にしてみた。
 毎週は嫌だけどたまにはこれも悪くない。



えのき

「エノキの卵とじ」

 ちょっと問題作だった。
 エノキのみを卵とじにするという試み自体は悪くなかったのだけど、エノキの量が多すぎた。この半分でよかった。
 そもそも、エノキは脇役で光る存在で主役は少し荷が重かったか。



鶏肉と野菜

「鶏肉とピーマン炒め」

 ピーマンは昔から苦みが苦手でほとんど食べないのだけど、人にいただいたのでサンデー料理に使ってみた。
 あれ? ピーマンってこんなに苦くなかったっけ? と思った。
 最近はトマトも甘いし、ピーマンも苦みを抑える方向に向かっているのかもしれない。
 これくらいならもっと積極的に使ってもいい食材かもだ。
 パプリカも彩りに使える。
 
 

定点観測

日常写真(Everyday life)
定点観測

 今回は最初の定点観測をお送りします。



定点観測2




定点観測3




定点観測4




定点観測5




定点観測6




定点観測7




定点観測8




定点観測9




定点観測10

 
 

期待と不満

言葉(words)
空と電線

 不満は期待の裏返しだ。
 期待するから満たされないと不満に感じる。
 最初から何も期待というのもそれはそれで心が貧しいように思うけど、不満に思うのが嫌なら期待しすぎないことだ。
 それは他人や社会だけでなく自分自身にもだ。
 一番いいのはあらゆることに期待して、満足できなくても文句を言わない姿勢を貫くことだけど、果たしてそう上手くいくかどうか。
 私は自分がそんな出来た人間だとは思っていないので期待するのはほどほどにして心を守るようにしている。
 
 

仮想の可能性

言葉(words)
穂

 基本的に乗り物酔いはしない方なのだけど、小船とVRは酔う。
 船を操縦するVRゲームがあったら確実に吐く。
 近未来技術には思いがけない敵がいるものだ。
 それにしても脳って案外簡単に騙されるものだ。
 自分の意思でコントロールしているつもりだけど、実際は脳が勝手に判断している。
 VR技術がある一定のラインを越えたら、おそらく現実と仮想の区別がつかなくなる。
 あるいは、我々が今こうして生きている世界がすでに仮想空間なのかもしれない。
 一体現実とは何なんだと思う。