月別:2023年01月

記事一覧
  • アメとムチ

     一番苦手なことを克服できれば、二番目、三番目に苦手なものはそんなに怖がらなくてもよくなる。 だから、最も苦手なことからやっつけていくべきだ。 という理屈はその通りだろうし、それができればいいに違いない。 でも、実際そんなふうにはできないことが多い。面倒なことは後回しにしたいし、嫌なことはできればやりたくない。 それが普通の感覚だ。 しかしなのだ。 この理屈は確かに正しい。それはもう疑問の余地がな...

    2023/01/31

    言葉(words)

  • 生きる理由

     死にたくない理由が一個でもあれば、それだけで生きていく価値はある。 生きることを全肯定する必要はない。  ...

    2023/01/30

    言葉(words)

  • エビフライがメインのサンデー料理

     ここ一週間ほど寒さが極まっている感じで、朝の室温も低い日は11度くらいまで下がっている。夏場はエアコンが24時間稼働しているのだけど、冬の暖房はストーブなので朝まで付けっぱなしというわけにはいかない。 それでも体が寒冷仕様に仕上がっているのですごく寒さを感じているわけではない。12月の方がもっと寒く感じられた。 1月もそろそろ終わりで、あとひと月我慢すればまた暖かくなる。とにかく早く冬が終わってほしい...

    2023/01/29

    料理(Cooking)

  • 定点観測

     今週は定点観測をお送りします。 ずっと代わり映えのしない風景と思っていたら、左下にあった古い家が取り壊されてシートが掛けられて工事が始まり、しばらくトンカン、トンカン音がしていたら、ほどなくして新しい家が建った。 そんなふうに少しずつ風景は変わっていく。  ...

    2023/01/28

    日常写真(Everyday life)

  • 好きと嫌いと

     嫌なことをやるよりも、好きなことをやめる方が難しい。 食べ物にたとえれると分かりやすい。好きなものを断つより嫌いなものを食べる方が簡単だ。 好きなことだけやって嫌なことをやらないでいると、罪悪感が生まれる。 だから、好きなことをやる代わりに嫌なこともした方がいい。その方が精神の均衡を保ちやすい。 肉ばかり食べずに野菜も食べろというのと同じだ。 何事もバランスが大事で、楽しいばかりが人生じゃない。...

    2023/01/27

    言葉(words)

  • 敬意は必要

     他者に対して敬意を払うことの大切さと難しさを思う。 誰に対しても敬意を払えればそれに越したことはないけど、心情的にはなかなかそうもいかない。 敬意を払うに値しないような人間も世の中にはいる。 ただ、忘れていけないのは、相手に対する敬意を失えれば相手の自分に対する経緯も失われるということだ。 こちらが敬意を払っていない人間にこちらへの敬意を要求するのは無理がある。 それを考えると、すべての人に対し...

    2023/01/26

    言葉(words)

  • 加害者は加害者のままに

     人に何かされて嫌な思いをしたら、同じ事をやり返したくなる。 でも、ちょっと待った。それをやればそいつと同じレベルに下がってしまう。 理不尽に殴られたら殴り返していいという理屈にはならない。 被害者は加害者になる権利を有しているわけではない。 どんな理由があっても、加害者になれば罪となる。 悔しくても被害者にとどまらなければいけない。 加害者を被害者にして救うようなことはしない方がいい。 加害者は...

    2023/01/25

    言葉(words)

  • 手ぶらで来て手ぶらで帰る

     そりゃあ何も失わずに済めばそれに越したことはない。 でも、失ってしまったものはもうあきらめるしかない。 中には二度と手に入らないものもある。 ただ、失うということはどこかで得たということで、マイナスになることはなくゼロになるだけだ。 人は誰もが裸で何も持たずに生まれてきた。 手に入れたものすべてはかりそめのものであり、肉体も借り物のようなものだ。 死ねばすべてを失うことになる。 持ち越せるものや...

    2023/01/24

    言葉(words)

  • 特別な一日

     特別ではない特別な一日。 特別な特別ではない一日。 きっと毎日はその両方だ。  ...

    2023/01/23

    空(Sky)

  • ちょっと変わった食材ありのサンデー料理

     1月も半ばを過ぎれば正月気分もすっかり抜けてつまらなくなる。これくらいの時期にあらためて、年末年始はよかったなと思う。 季節の花を追いかけていたときは早春の花が次々に咲いてくる楽しみがあったけど、今はそれもない。あれほど毎年楽しみにしていた桜もここ数年はそれほどでもなくなっている。 日々の暮らしが楽しくないわけではないけれど、何かもう少し高揚感だとか期待感がほしいところだ。 それは誰かがもたらし...

    2023/01/22

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測

     今週ももうひとつの定点観測をお送りします。 日没時間がまた少しずつ遅くなり始めた。  ...

    2023/01/21

    日常写真(Everyday life)

  • まっとうに還る

     悪名は無名に勝るという考え方は嫌いだし、そんなわけない。 誰がそんな間抜けなことを言い出したか知らないけど、逆説的な言い回しとしても決して真実などではない。 近年の炎上商法みたいなものも本当に愚かだし、そんなことがまかり通る世の中が嫌だ。 時代が一周回って、もう一度品行方正が尊ばれる世の中になってほしいと願う。 まっとうなことがまっとうに評価される世界だ。 時代も世の中も前へ進んでいて後戻りはで...

    2023/01/20

    言葉(words)

  • 寝るのが苦手

     毎日どうしてもやらなければいけないことと、やらなくてもいいけど習慣としてやらざるを得ないことがあるけど、その中で一番面倒に感じることが寝ることだ。 同じように感じている人も少なくないと思うけど、面倒というだけでなく苦手意識もあるからやっかいだ。 20代の頃ひどい不眠症に陥って、それがいまだに尾を引いているようだ。 毎日寝られているのに、今日は寝られるだろうかと毎日心配になる。眠ることに対する不安感...

    2023/01/19

    言葉(words)

  • お守り代わり

     自殺は自分殺しの罪だという理屈は理解できるのだけど、自殺を頭ごなしに悪と決めつける考えには賛同しない。 個人的には肯定もしないし否定もしない。 自殺は一種の自己否定につながるからできれば避けたいところではあるけど、それを絶対に駄目だと封じられてしまうと心が苦しくなる。 いわば最後の砦として持っておきたい。お守り代わりのようなものだ。 そのことがどれだけ大きな反動と報いをもたらしたとしても、自殺が...

    2023/01/18

    言葉(words)

  • 頭と心と体

     体は自分の味方であり、自分の敵でもある。 体が自分を生かし、自分を殺しもする。 自分とは何か? 自分は心と体と頭から成り立っている。 三位一体であり、三つ巴であり、三すくみの関係でもある。 頭と心はたびたび意見が衝突するし、頭はすべてを支配しようとするけど体は言うことを聞かない。 心のない体はただの入れ物にすぎず、体が死ねば頭も死ぬ。 心が残るかどうかは分からない。 魂の正体が心なのかどうかも分...

    2023/01/17

    言葉(words)

  • 当たり前の質

     生きていく上で当たり前の質を高めることも大事なことのひとつだ。 家の中の整理整頓をすることとか、掃除が行き届いているとか、きれいな字を書くとか、物を丁寧に扱うといったことだ。 見聞を広めるための日々の勉強とか、困っている人には親切にするとか、心がけ次第できることはたくさんある。 それらはなにも特別なことではない。当たり前のことだ。 しかし、当たり前のことを当たり前にやっていては当たり前の質は上が...

    2023/01/16

    言葉(words)

  • 2025年問題を考えるサンデー料理

     1月も半分終わった。ついこの間、格付けを観ていたと思ったら。 一年で一番好きな年末が終わってしまうと次の年末までが遠い。 こうなると今度は春が待ち遠しくなる。早く暖かくなってほしい。 2023年がどんな年になるのか、今のところ上手くイメージできていない。 2025年にたぶん大きな節目になるから、そこに至るまでの2年間をどう過ごすかは大事だ。2025年になって慌てても遅い。 世紀末が叫ばれた1999年はきっと何もな...

    2023/01/15

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測

     今週はもうひとつの定点観測をお送りします。 先週の土曜日は出かけていたこともあって定点観測の日ということを忘れて通常の更新だった。定点観測のネタがなかったわけではない。 日没が少しずつ遅くなっている。 寒い日は続いているけど、季節は着実に進んでいっているのを感じる。...

    2023/01/14

    日常写真(Everyday life)

  • 正しいだけじゃダメかしら

     自分が正しければ安心安全かといえばそんなことはない。 青信号を守っていれば安全かといえばそうではないように。 何の落ち度がなくても正しい人が正しくない人に負けることがある。 大多数の人は基本的に正しいか正しくあろうとしていると思うけど、中には正しくない人もいる。それが事実であり現実だ。 自分が正しいだけでは充分ではないということだ。 正しくない人から自分を守るすべを身につけなければならない。 自...

    2023/01/13

    言葉(words)

  • 希望も絶望も

     希望も絶望も終わりではなく始まりだ。 あるいは、途中にあるものだ。 どちらも結論ではない。 それはつまり、希望も絶望も答えではないということだ。 この世界の本質でもない。 希望があり、絶望がある。それは間違いない。主観的にも客観的にも成立する。個人の中にはその両方がある。 ただ、希望も絶望も、あまり重視する必要はないのかもしれない。 本当に大切なことは、絶望も希望も超えた先にある。 そこには絶望...

    2023/01/12

    言葉(words)

  • 辿り着くべきところ

     どの道から行こうと辿り着くべきところに辿り着くことが大事で、それがすべてといってもいいのかもしれない。 辿り着いてしまえばどの道を通ってきたかなどはたいして問題ではなくなる。 辿り着いた先にあるのが人なのか場所なのか出来事なのかは人によって違うだろう。 行ってみれば分かるし、行かなければ分からない。 途中であきらめてしまえば永遠に答えは分からないままだ。  ...

    2023/01/11

    言葉(words)

  • 使命という呪い

     人にはそれぞれ使命がある。 使命に燃えようが無視しようが逃れることはできない。 使命はある種の呪いのようなものだ。 解放されたければ使命を果たすしかない。そうすれば自由になれる。 しかし、使命を持たない人間に存在意義はあるのか。 使命から解放された人間は用済みとして捨てられるのかもしれない。 それを祝福とするかどうか。  ...

    2023/01/10

    言葉(words)

  • 第三の選択肢

     神の国に行きたいかと訊かれて、行きたいです! と即答はできない。 回答を保留していったん持ち帰って考えたい。 ただ、悪魔の国に行けばどう考えても落ちこぼれるの明かだから、消去法で神の国を選ぶしかないのが実情だ。 憂いのない楽園も退屈そうで嫌だ。日がな一日浜辺のハンモックで寝て過ごしたり、お花畑を駆け回ったりは性に合わない。 もし地上での人間を選べるのであれば、それはもう迷いなく人間を選択する。こ...

    2023/01/09

    言葉(words)

  • 抱負はない2023年サンデー料理

     年が明けると日が経つのがますます早くて、何もしないうちに一週間が過ぎてしまった感じだ。 氷の上を滑っているようなこの感覚は春くらいまで続く。毎年のことだ。 以前はというか、もうずいぶん昔になってしまったけど、成人の日の1月15日まではなんとなく新年の気分が残ったものだった。今は祝日がずれてそういう感覚も薄れてしまった。 成人式は18歳になるとかならないとかで、もはや本来の意義を失いつつある。自治体が...

    2023/01/08

    料理(Cooking)

  • 手を抜かないこと

     誰も見ていない、誰も気づかないところで手を抜かないことが大事だ。 天が見ていてくれるからとかではなくて、そうやって成された仕事が美しいからだ。 手を抜いても表からは分からないことはたくさんある。 それでも細部まできちんと行き届いたものやことは人の心に何かしら訴えるものがある。 あとちょっとのところを頑張るかあきらめるか、その差は小さいようで大きい。 自分の仕事を振り返ってひとつも手を抜かなかった...

    2023/01/07

    言葉(words)

  • 今年も初詣は近所の八剱神社へ

     2023年が始まったなと思っていたらいつの間にか6日になっていて焦る。というか信じられない。え? もう一週間終わってしまうの? と。 正月の門松を立てている期間を松の内というのだけど(常識?)、初詣はそれまでにしておいた方がいいとされる。 最大限延長するとして、正月15日の小正月までだろう。 逆に言うと、どうしても元日でなければいけないわけではない。 そもそも一般大衆の初詣の風習は明治以降のことで、歴...

    2023/01/06

    空(Sky)

  • 心に吹く風

     心の中に風が吹く。 ときには嵐のように吹き荒れる。 そのことに周りの人間は気づかない。家族や親しい間柄であってもだ。 風を甘く見てはいけない。 風が心を倒し、吹き飛ばすこともある。 うなりを上げる風音に耳を塞いで、収まるのをじっと待つしかない。 今日も心に風が吹く。少し強めに吹いている。  ...

    2023/01/05

    言葉(words)

  • 勝手に紹介 ~初出・既出取り混ぜておすすめアーティスト曲編

     勝手にアーティスト紹介シリーズはちょっと久しぶり。 前回の「月詠み編」が去年2022年の10月だったから、3ヶ月も経っていた。その前の既出アーティストの新曲紹介は8月だったから、実質的には5ヶ月ぶりくらいになる。もう少し短い間隔でやっていきたいと思っているのだけど。 新年一回目というのは特に関係なく、今回は初出アーティストと既出アーティストの新曲をあわせて紹介します。 ずっと紹介したいと思っていたアーテ...

    2023/01/04

    音楽(music)

  • 自覚的にやる

     好きなことを自覚的にやることが幸せになるコツだ。 自覚的というのが大事で、無自覚にやっていても幸福感は得られない。 幸せは状態よりも認識の問題だからだ。 よくよく考えてみると、人は日常生活の中で自分が好きなことをたくさんやっている。 テレビを見るとか、買い物をするとか、寝るとか、そういったことを習慣としてしまうから幸せを認識できていないということがある。食べるのが好きなら一日に三度かそれ以上は幸...

    2023/01/03

    言葉(words)

  • 正月らしさは何もないサンデー料理

     新年あけましておめでとうございます。 そういえば昨日は新年の挨拶をするのを忘れていた。 今年もよろしくお願いいたします。 というわけで、年が明ければあっという間に日々は過ぎていって、うっかりするとすぐに1月も終わってしまう。 ただ、こればかりは気をつけてもどうしようもなくて、できることといえば過ぎゆく時間に少しでも抵抗するくらいだ。しかし、それもほとんど手はない。 年が明けるとすぐに、ああ、年末...

    2023/01/02

    料理(Cooking)

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アメとムチ

言葉(words)
牧野が池緑地駐車場冬

 一番苦手なことを克服できれば、二番目、三番目に苦手なものはそんなに怖がらなくてもよくなる。
 だから、最も苦手なことからやっつけていくべきだ。
 という理屈はその通りだろうし、それができればいいに違いない。
 でも、実際そんなふうにはできないことが多い。面倒なことは後回しにしたいし、嫌なことはできればやりたくない。
 それが普通の感覚だ。
 しかしなのだ。
 この理屈は確かに正しい。それはもう疑問の余地がないほどに。
 夏休みの宿題だって最初の10日で終わらせてしまえば残り30日は気兼ねなく遊んで過ごせる。
 問題はこの苦々しい理屈をどうやって自分に飲ませるかだ。
 それこそ理屈抜きに飲み込むしかないわけだけど、どうにかもう少し上手く飲めないかと考えてみると、自分に褒美を与えるしかないのではないかという結論に辿り着く。
 飴と鞭とはよく言ったもので、それを自分にやるしかない。
 嫌なことと嬉しいことをセットにするのだ。そうやってペアにしていくことを習慣づければ嫌なことも乗り越えられそうな気がする。
 もちろん、嫌なことを先にやるようにしないといけない。
 
 

生きる理由

言葉(words)
捨てられ液晶

 死にたくない理由が一個でもあれば、それだけで生きていく価値はある。
 生きることを全肯定する必要はない。
 
 

エビフライがメインのサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 ここ一週間ほど寒さが極まっている感じで、朝の室温も低い日は11度くらいまで下がっている。夏場はエアコンが24時間稼働しているのだけど、冬の暖房はストーブなので朝まで付けっぱなしというわけにはいかない。
 それでも体が寒冷仕様に仕上がっているのですごく寒さを感じているわけではない。12月の方がもっと寒く感じられた。
 1月もそろそろ終わりで、あとひと月我慢すればまた暖かくなる。とにかく早く冬が終わってほしいと毎日思っている。
 2月は基本的に何もない月で、ぼんやり過ごしていると何もないまますぐに終わってしまう。他の月よりも自覚的に過ごさないといけない。



エビフライ

「エビフライ」

 ただのエビフライ。
 今回はネットのレシピをあらためて読んで基本に忠実に作ってみた。
 殻をむいたエビをカタクリ粉と塩をもみ込んで水洗いして水気を拭き、背わたを取って、腹に切り込みを入れて真っ直ぐにして、尾を半分切って水分を抜く。
 その後、塩、コショウを振って20分置く。
 小麦粉、卵、パン粉を付けて揚げる。
 天ぷらに比べるとフライは失敗が少ない。今回はけっこう上手くいった。



野菜炒めの味噌和え

「野菜と鶏肉炒めの味噌だれ和え」

 作り方は野菜炒めと同じで、味付けに味噌だれを絡める。



ナス

「ナスの蒸し焼き」

 ナスを蒸し焼きにして青い芽とかつお節を振りかける。
 何かの芽は豆豉(とうち)というものの芽の気がするのだけど、ネットで写真を見ると違うかもしれない。
 切ってもどんどん生えて伸びてくるのでちょちょこ食べないといけない。
 少し苦みや青臭さはあるけどカイワレのようなクセはない。
 
 

定点観測

日常写真(Everyday life)
定点観測

 今週は定点観測をお送りします。
 ずっと代わり映えのしない風景と思っていたら、左下にあった古い家が取り壊されてシートが掛けられて工事が始まり、しばらくトンカン、トンカン音がしていたら、ほどなくして新しい家が建った。
 そんなふうに少しずつ風景は変わっていく。



定点観測2




定点観測3




定点観測4




定点観測5




定点観測6




定点観測7




定点観測8




定点観測9




定点観測10

 
 

好きと嫌いと

言葉(words)
雪と木

 嫌なことをやるよりも、好きなことをやめる方が難しい。
 食べ物にたとえれると分かりやすい。好きなものを断つより嫌いなものを食べる方が簡単だ。
 好きなことだけやって嫌なことをやらないでいると、罪悪感が生まれる。
 だから、好きなことをやる代わりに嫌なこともした方がいい。その方が精神の均衡を保ちやすい。
 肉ばかり食べずに野菜も食べろというのと同じだ。
 何事もバランスが大事で、楽しいばかりが人生じゃない。
 
 

敬意は必要

言葉(words)
自衛隊機と青空

 他者に対して敬意を払うことの大切さと難しさを思う。
 誰に対しても敬意を払えればそれに越したことはないけど、心情的にはなかなかそうもいかない。
 敬意を払うに値しないような人間も世の中にはいる。
 ただ、忘れていけないのは、相手に対する敬意を失えれば相手の自分に対する経緯も失われるということだ。
 こちらが敬意を払っていない人間にこちらへの敬意を要求するのは無理がある。
 それを考えると、すべての人に対して最低限の敬意は払うべきだろう。
 敬意など必要ないという独りよがりの哀れな人間になってはいけない。
 誰かに対して心の中で悪態をついてしまうときは、敬意、敬意、と自分を注意するようにしている。
 
 

加害者は加害者のままに

言葉(words)
サザンカ

 人に何かされて嫌な思いをしたら、同じ事をやり返したくなる。
 でも、ちょっと待った。それをやればそいつと同じレベルに下がってしまう。
 理不尽に殴られたら殴り返していいという理屈にはならない。
 被害者は加害者になる権利を有しているわけではない。
 どんな理由があっても、加害者になれば罪となる。
 悔しくても被害者にとどまらなければいけない。
 加害者を被害者にして救うようなことはしない方がいい。
 加害者は加害者のまま罪を負わせることだ。
 それがささやかな報復ということになる。
 
 

手ぶらで来て手ぶらで帰る

言葉(words)
何かの実

 そりゃあ何も失わずに済めばそれに越したことはない。
 でも、失ってしまったものはもうあきらめるしかない。
 中には二度と手に入らないものもある。
 ただ、失うということはどこかで得たということで、マイナスになることはなくゼロになるだけだ。
 人は誰もが裸で何も持たずに生まれてきた。
 手に入れたものすべてはかりそめのものであり、肉体も借り物のようなものだ。
 死ねばすべてを失うことになる。
 持ち越せるものや経験や記憶、感情や思考といった形のないものだけだ。
 失ったものを嘆いても仕方がない。
 手元に残ったものだけで満足するしかない。
 限りあるものだからこそ大事にしなければいけないともいえる。 
 

特別な一日

空(Sky)
白花名前知らず

 特別ではない特別な一日。
 特別な特別ではない一日。
 きっと毎日はその両方だ。
 
 

ちょっと変わった食材ありのサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 1月も半ばを過ぎれば正月気分もすっかり抜けてつまらなくなる。これくらいの時期にあらためて、年末年始はよかったなと思う。
 季節の花を追いかけていたときは早春の花が次々に咲いてくる楽しみがあったけど、今はそれもない。あれほど毎年楽しみにしていた桜もここ数年はそれほどでもなくなっている。
 日々の暮らしが楽しくないわけではないけれど、何かもう少し高揚感だとか期待感がほしいところだ。
 それは誰かがもたらしてくれるものではなくて自分で探して見つけるしかないことは分かっている。



サーモン

「いつものサーモン」

 芽が出る何らかの食材を彩りに使ってみた。名前は忘れてしまった。何やら健康にいいとかいう触れ込みだった。
 根がついていて、水につけておくと芽が出て伸びてくるので、その上の部分を切って使える。猫草みたいなものだ。
 味はそれほどクセはないので邪魔にならない。



天ぷら

「山芋その他の天ぷら」

 もらいものの山芋の最後は天ぷらにした。
 それだけだと寂しいので、エリンギとカリフラワーも天ぷらにしてみた。
 カリフラワーはめったに食べないのだけど、たまにはいいかと。
 ブロッコリーと比べると味がないというか味気ないので少し物足りない。


トマトスープ

「肉じゃがのトマトスープ仕立て」

 肉じゃがのトマトスープ版といえばそうなのだと思う。
 肉は珍しく豚肉を使った。鶏肉よりも肉の主張が強くなる。
 
 

もうひとつの定点観測

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 今週ももうひとつの定点観測をお送りします。
 日没時間がまた少しずつ遅くなり始めた。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10

 
 

まっとうに還る

言葉(words)
枯れ葉風景

 悪名は無名に勝るという考え方は嫌いだし、そんなわけない。
 誰がそんな間抜けなことを言い出したか知らないけど、逆説的な言い回しとしても決して真実などではない。
 近年の炎上商法みたいなものも本当に愚かだし、そんなことがまかり通る世の中が嫌だ。
 時代が一周回って、もう一度品行方正が尊ばれる世の中になってほしいと願う。
 まっとうなことがまっとうに評価される世界だ。
 時代も世の中も前へ進んでいて後戻りはできないけど、流行が繰り返されるように価値観も巡るものだ。
 世界が変われないなら日本だけでも我に返ってまともな社会の手本を示すべきだ。
 それはひとりひとりの在り方にかかっている。
 悪いことをすれば普通に軽蔑されるのが当たり前の世の中だ。
 
 

寝るのが苦手

言葉(words)
矢田川冬風景朝

 毎日どうしてもやらなければいけないことと、やらなくてもいいけど習慣としてやらざるを得ないことがあるけど、その中で一番面倒に感じることが寝ることだ。
 同じように感じている人も少なくないと思うけど、面倒というだけでなく苦手意識もあるからやっかいだ。
 20代の頃ひどい不眠症に陥って、それがいまだに尾を引いているようだ。
 毎日寝られているのに、今日は寝られるだろうかと毎日心配になる。眠ることに対する不安感といったらいいだろうか。
 それに6時間とか7時間がすごく無駄に思えるのも嫌だ。
 寝ないと次の日に脳が使い物にならないから眠るのだけど、それにしても6時間は長すぎる。世の中には睡眠時間が短い人もいるようだけど、眠らなくても眠ったと同じ効果が得られる方法はないものだろうか。
 睡眠に関する研究も進んでいるにしても、根本的で画期的な発明はなされていない。
 薬でも機械でもいいから、一日の睡眠時間が10分くらいになる発明をしてほしい。
 睡眠時間が実質なくなればそれだけ長生きしたのと同じで、その分やれることも増える。
 寝る時間が近づいてくると気持ちがどんよりする。ああ、また寝ないといけないのかと。
 眠ることに対する苦手意識は一生消えそうにない。
 
 

お守り代わり

言葉(words)
落ち葉光と影

 自殺は自分殺しの罪だという理屈は理解できるのだけど、自殺を頭ごなしに悪と決めつける考えには賛同しない。
 個人的には肯定もしないし否定もしない。
 自殺は一種の自己否定につながるからできれば避けたいところではあるけど、それを絶対に駄目だと封じられてしまうと心が苦しくなる。
 いわば最後の砦として持っておきたい。お守り代わりのようなものだ。
 そのことがどれだけ大きな反動と報いをもたらしたとしても、自殺が人の権利であることに変わりはない。
 自分を殺さずにいられないところまで追い詰められてしまった人を責めるのは酷だ。
 むしろ皆で許し、救ってあげなければと思う。
 
 

頭と心と体

言葉(words)
瀬戸電沿線風景

 体は自分の味方であり、自分の敵でもある。
 体が自分を生かし、自分を殺しもする。
 自分とは何か?
 自分は心と体と頭から成り立っている。
 三位一体であり、三つ巴であり、三すくみの関係でもある。
 頭と心はたびたび意見が衝突するし、頭はすべてを支配しようとするけど体は言うことを聞かない。
 心のない体はただの入れ物にすぎず、体が死ねば頭も死ぬ。
 心が残るかどうかは分からない。
 魂の正体が心なのかどうかも分からない。
 上手くやっていくには、三者をなんとかなだめすかしてとりまとめるしかない。
 どれかひとつ欠けても自分として存在し得ないわけで、頭と心と体は運命共同体なのだから。
 
 

当たり前の質

言葉(words)
水仙の花

 生きていく上で当たり前の質を高めることも大事なことのひとつだ。
 家の中の整理整頓をすることとか、掃除が行き届いているとか、きれいな字を書くとか、物を丁寧に扱うといったことだ。
 見聞を広めるための日々の勉強とか、困っている人には親切にするとか、心がけ次第できることはたくさんある。
 それらはなにも特別なことではない。当たり前のことだ。
 しかし、当たり前のことを当たり前にやっていては当たり前の質は上がっていかない。ほんの少しだけ努力が必要になる。それが質を高めることにつながる。
 当たり前が身につけば人としての質も上がる。自分の質が上がれば自分の当たり前の質も上がっていく。
 
 

2025年問題を考えるサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 1月も半分終わった。ついこの間、格付けを観ていたと思ったら。
 一年で一番好きな年末が終わってしまうと次の年末までが遠い。
 こうなると今度は春が待ち遠しくなる。早く暖かくなってほしい。

 2023年がどんな年になるのか、今のところ上手くイメージできていない。
 2025年にたぶん大きな節目になるから、そこに至るまでの2年間をどう過ごすかは大事だ。2025年になって慌てても遅い。
 世紀末が叫ばれた1999年はきっと何もないだろうなと思っていたけど、2025年はそうはいかない。そこはもう半分諦めるしかない。
 問題は2025年以降のことだ。2025年をどう乗り切るか。
 もし何事もなければ向こう100年は大丈夫かもしれない。
 今年と来年の2年間は備えるための準備期間と考えた方がよさそうだ。



マグロ

「マグロのとんかつ風」

 マグロの調理法をいろいろやってきたけど、とんかつ風にして半生仕上げにするのが一番美味しいかもしれない。
 そのためには美味しい刺身用マグロを使うのが前提となるのだけど、焼いたり煮たりするより衣をつけた焼き揚げが最善ではないか。
 次はこれの味噌カツ風をやってみたい。



豆腐と山芋

「豆腐と山芋のオムレツ」

 水切りした木綿豆腐、すった山芋、卵、和風だしの素、白だし、塩、コショウを混ぜ合わせ、オリーブオイルで焼く。
 ふわふわ食感がよくて、少し焦げをつけると更に美味しい。



野菜コンソメ

「野菜のコンソメスープ仕立て」

 ジャガイモ、にんじん、鶏肉、玉ねぎを使った基本のコンソメスープで、サンデー料理では初期の頃から定番となっていた一品だ。最近少しご無沙汰だった。


もうひとつの定点観測

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 今週はもうひとつの定点観測をお送りします。

 先週の土曜日は出かけていたこともあって定点観測の日ということを忘れて通常の更新だった。定点観測のネタがなかったわけではない。

 日没が少しずつ遅くなっている。
 寒い日は続いているけど、季節は着実に進んでいっているのを感じる。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10



正しいだけじゃダメかしら

言葉(words)
冬枯れ街路樹

 自分が正しければ安心安全かといえばそんなことはない。
 青信号を守っていれば安全かといえばそうではないように。
 何の落ち度がなくても正しい人が正しくない人に負けることがある。
 大多数の人は基本的に正しいか正しくあろうとしていると思うけど、中には正しくない人もいる。それが事実であり現実だ。
 自分が正しいだけでは充分ではないということだ。
 正しくない人から自分を守るすべを身につけなければならない。
 自分が正しくて相手が間違っていたとしても、やられてしまえば負けなのだ。
 それは個人のことだけではなく、組織や国同士にもいえる。
 いうまでもなく正しくあることは大事だ。それは前提となる。
 けれど、自分を守ろうとするならば正しさを越えた防御力が必要で、その部分で戦って勝つか負けるかということになる。
 正しければ安心して暮らせる世界であればそれに越したことはないのだけれど。
 
 

希望も絶望も

言葉(words)
跡地の芽

 希望も絶望も終わりではなく始まりだ。
 あるいは、途中にあるものだ。
 どちらも結論ではない。
 それはつまり、希望も絶望も答えではないということだ。
 この世界の本質でもない。
 希望があり、絶望がある。それは間違いない。主観的にも客観的にも成立する。個人の中にはその両方がある。
 ただ、希望も絶望も、あまり重視する必要はないのかもしれない。
 本当に大切なことは、絶望も希望も超えた先にある。
 そこには絶望もなければ希望もない。
 私たちはそこを目指すべきなのかどうかは私には分からない。
 
 

辿り着くべきところ

言葉(words)
天白川冬景

 どの道から行こうと辿り着くべきところに辿り着くことが大事で、それがすべてといってもいいのかもしれない。
 辿り着いてしまえばどの道を通ってきたかなどはたいして問題ではなくなる。
 辿り着いた先にあるのが人なのか場所なのか出来事なのかは人によって違うだろう。
 行ってみれば分かるし、行かなければ分からない。
 途中であきらめてしまえば永遠に答えは分からないままだ。
 
 

使命という呪い

言葉(words)
道の輪

 人にはそれぞれ使命がある。
 使命に燃えようが無視しようが逃れることはできない。
 使命はある種の呪いのようなものだ。
 解放されたければ使命を果たすしかない。そうすれば自由になれる。
 しかし、使命を持たない人間に存在意義はあるのか。
 使命から解放された人間は用済みとして捨てられるのかもしれない。
 それを祝福とするかどうか。
 
 

第三の選択肢

言葉(words)
鳥居

 神の国に行きたいかと訊かれて、行きたいです! と即答はできない。
 回答を保留していったん持ち帰って考えたい。
 ただ、悪魔の国に行けばどう考えても落ちこぼれるの明かだから、消去法で神の国を選ぶしかないのが実情だ。
 憂いのない楽園も退屈そうで嫌だ。日がな一日浜辺のハンモックで寝て過ごしたり、お花畑を駆け回ったりは性に合わない。
 もし地上での人間を選べるのであれば、それはもう迷いなく人間を選択する。ここなら退屈しないから何度でも繰り返せる。
 この世界はそんなふうに第三の選択をした連中の吹きだまりなんじゃないか。
 玉石混淆というか烏合の衆というか、雑多な集まり感が強い。
 人間でい続けるためにはあまり良いこともせず悪いこともせず、上手いこと調整しないといけない。
 相撲の番付でいうと幕内の前頭十枚目あたりを行ったり来たりする感じだ。あまり勝ち越さず、大きく負け越さずにやることだ。
 それでもいつかは人間を引退するときが来る。
 そのときまでにはなんとかギリギリ神の国に滑り込めるくらいの位置にいないといけない。
 最初の問いに戻ると、なんとか人間でお願いしますというのが私の回答ということになる。
 
 

抱負はない2023年サンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 年が明けると日が経つのがますます早くて、何もしないうちに一週間が過ぎてしまった感じだ。
 氷の上を滑っているようなこの感覚は春くらいまで続く。毎年のことだ。
 以前はというか、もうずいぶん昔になってしまったけど、成人の日の1月15日まではなんとなく新年の気分が残ったものだった。今は祝日がずれてそういう感覚も薄れてしまった。
 成人式は18歳になるとかならないとかで、もはや本来の意義を失いつつある。自治体が開催する成人式も時代に合わなくなっているのだろう。ただ、なくなってしまえば晴れ着を着る機会や昔の同級生と会うこともなくなるから、ないよりはあった方がいい。それはやはり18歳ではなく20歳だろうとは思う。

 この冬は12月から一気に寒くなってどうなるかと心配したけど、その後、寒さは横ばいが続いている。大雪が一度降った以外は雨さえ降らず、最低気温が大きくマイナスになることもない。体も寒冷仕様になってきた。
 このままなんとなくずるずると1月、2月が過ぎていって3月になってほしい。
 そうこうしているとまた花粉症の季節がやってくる。

 今年も抱負らしい抱負はなく、目の前のやれることをやっていくだけだ。
 世界は世界として、個人は個人としてある。希望を持てるかどうかは個人の問題で世界の問題ではない。
 世界が自分に何をしてくれるかより自分が世界に何ができるかを考える方が健全だ。
 いじけていても事態は好転しない。
 できるだけ明るく前向きでいることが大切だ。それを馬鹿にしてはいけない。



サーモン

「いつものサーモン」

 サーモンとは名ばかりのいつものトラウトサーモン。
 刺身用として売っているものは刺身で食べるに限る。



ナスと山芋

「ナスとヤマイモの炒め物」

 いただきもののヤマイモがまだまだあるので毎週でも使っていかないといけない。
 今回は短冊切りにしてナスと一緒に炒めた。
 これはこれで悪くない。ジャガイモやサトイモとは違った食感だ。



豆腐と白菜

「豆腐と白菜のピリ辛」

 白菜、シーチキン、ショウガ、豆板醤をごま油で炒める。
 豆腐を加え、酒、みりん、和風だしの素で味付けをしてしばらく煮る。
 塩、コショウで味を調える。
 
 

手を抜かないこと

言葉(words)
どんぐり

 誰も見ていない、誰も気づかないところで手を抜かないことが大事だ。
 天が見ていてくれるからとかではなくて、そうやって成された仕事が美しいからだ。
 手を抜いても表からは分からないことはたくさんある。
 それでも細部まできちんと行き届いたものやことは人の心に何かしら訴えるものがある。
 あとちょっとのところを頑張るかあきらめるか、その差は小さいようで大きい。
 自分の仕事を振り返ってひとつも手を抜かなかったと思えれば、その仕事を誇らしく思うことができるはずだ。
 
 

今年も初詣は近所の八剱神社へ

空(Sky)
森孝八剱神社

 2023年が始まったなと思っていたらいつの間にか6日になっていて焦る。というか信じられない。え? もう一週間終わってしまうの? と。
 正月の門松を立てている期間を松の内というのだけど(常識?)、初詣はそれまでにしておいた方がいいとされる。
 最大限延長するとして、正月15日の小正月までだろう。
 逆に言うと、どうしても元日でなければいけないわけではない。
 そもそも一般大衆の初詣の風習は明治以降のことで、歴史としてはごく浅い。しかも、鉄道会社が始めたイベントなので、いうなればバレンタインデーでチョコレートを贈るようなものだ。古来からの神聖な儀式とかではない。
 とはいえ、一年の始まりに寺社を詣でて決意を新たにすることは悪いことではないし、神社との縁を考えても行けるものなら行っておくのがいいように思う。

 私は今年も去年に続いて近所の八剱神社で参拝してきた。産土神は別なのだけど、一番近い身近な神社となるとここだ。
 遠くの親戚より近くの他人というけど、それは神社にも当てはまる。日頃行かない有名神社より近場の神社の方が何かと力になってくれそうな気がする。
 そういう神社は初詣ではなくても一年に一度くらいは挨拶に訪れておきたい。
 挨拶さえ済ませれば気持ち的にもすっきりする。

 そんなわけで、2023年もゆるゆると進めていくことにする。
 
 

心に吹く風

言葉(words)
住宅と空

 心の中に風が吹く。
 ときには嵐のように吹き荒れる。
 そのことに周りの人間は気づかない。家族や親しい間柄であってもだ。
 風を甘く見てはいけない。
 風が心を倒し、吹き飛ばすこともある。
 うなりを上げる風音に耳を塞いで、収まるのをじっと待つしかない。
 今日も心に風が吹く。少し強めに吹いている。
 
 

勝手に紹介 ~初出・既出取り混ぜておすすめアーティスト曲編

音楽(music)
空と雲と電線

 勝手にアーティスト紹介シリーズはちょっと久しぶり。
 前回の「月詠み編」が去年2022年の10月だったから、3ヶ月も経っていた。その前の既出アーティストの新曲紹介は8月だったから、実質的には5ヶ月ぶりくらいになる。もう少し短い間隔でやっていきたいと思っているのだけど。

 新年一回目というのは特に関係なく、今回は初出アーティストと既出アーティストの新曲をあわせて紹介します。
 ずっと紹介したいと思っていたアーティストが何人(何組)かいるのだけど、特集しようとすると時間がかかってしまうので、まずは1曲か2曲だけでも出しておいて、またあらためて特集することにしたい。
 お気に入りアーティストたちの新曲も続々と発表されているので、ぼんやりしているとついていけなくなってしまう。
 というわけで、前置きはこれくらいにして早速いってみよう。




 NOMELON NOLEMON  『night draw』

 YouTubeのオススメ広告で出会って一発で気に入った曲だ。
 ああ、この感じ好きだと思った。
 2021年、ボカロPとして活動していたツミキがシンガーソングライターのみきまりあをボーカルに迎えて作ったユニットで、まだ一般的な知名度はそれほど高くないものの、YouTubeのチャンネル登録者数は18万人を超えている。 
 今後必ず伸びていくはずだから、今から追っていけば古参を名乗れる。
 みきまりあは、YOASOBIの幾田りらやにしなと同じ”ぷらそにか”(web)出身の21歳だ。
 NOMELON NOLEMONでの活躍を経て個人としても今後出てくるのではないかと思う。
 とてもセンスのある言葉で綴られた歌詞と魅力的な歌声で、特徴的なのだけど飽きが来ない。繰り返し聴いていたいと思わせる。




 NOMELON NOLEMON 『線香金魚』

 NOMELON NOLEMONからもう一曲。




 坂口有望 『サイレント』

 もうひとりぜひ紹介したいと思っていたのが、この坂口有望(さかぐちあみ)だ。
 ドラマ『科捜研の女 2022』(web)を観た人なら、あ、この曲、と気づくかもしれない。主題歌としてたまにドラマの中で一部がかかっていた。
 個人的には下で紹介する『2020』で知っていて、ちょっと変わった曲を歌うアーティストという印象だったので、こういうオーソドックスなバラード系の曲を歌うのが逆に意外だった。
 大阪出身の21歳と若いながら活動期間は5年を超える実力派シンガーソングライターだ。
 好きな小説がスコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』というのは渋い。
 今後の活躍を大いに期待したい。




 坂口有望  『2020』

 売れてもこういった個性的な曲を今後も作っていってほしい。




 RADWIMPS 『すずめ feat.十明』

 映画『すずめの戸締まり』(web)の主題歌で、公開前に一部がYouTubeにアップされて、主役のすずめ役の声優を演じた原菜乃華が歌っているのではないかという噂が流れて、私もそう思っていたのだけど、実際は十明(とあか)という無名のアーティストが抜擢されたのだった。
 とても魅力的な歌声だ。
 ただ、先行発表されたときの予告動画のときの息づかいが弱まってしまったのはちょっと残念だった。ああいうブレスもまた曲の一部であり、表現だと思うから。
 アイナ・ジ・エンドなどはそのあたりを効果的に使って表現している。




 にしな 『ホットミルク』

 安定のにしなさんの才能だ。

 寒くなり始めた夜に
 窓ガラス開け放って
 毛布の中くるくるくるまる夜
 つま先から凍えてゆく温度
 重ねて温め合う
 なぞる2つの記憶

 ねぇいつかは終わる恋をしていたのね、私達も
 かき混ぜれば解けてゆく悲しみさえ切ない

 上手に眠れない夜の隅
 飲み干すホットミルク
 かき混ぜたスプーンに残る熱が
 ゆっくり溶けてく
 もう1人でも平気よ

 何気ない歌詞のように思えて実はけっこう高度なことをしている。
 重ねて温め合ってなぞっているのは二つの記憶と二人の体で、混ぜ合わせて溶かしているのはホットミルクと二人の悲しみ、冷めていくのは二人の恋とホットミルクで、それぞれに掛かっている。
 もちろん無意識にではなく意識的にやっている。こんな古典的な和歌のような手法を使ってJ-POPの歌詞を書いているアーティストはほとんどいない。にしなくらいだ。




 あたらよ 『また夏を追う』

 あらたよは一曲、いっきょく、身を削って書いているような感じがする。実際はそんなことはなくて余裕を持って作っているのかもしれないけど、聴き手の勝手な印象としてそんなふうに思う。
 天才タイプのにしなと、凡人タイプのあらたよというと、あらたよに失礼だけど、結果としてあらたよはいい曲を出してくる。
 一曲を一気に書き上げたモーツァルトと何度も何度も書き直して苦労して書いていたベートーベンのように違うタイプの天才といった方がいいのかもしれない。
 昔、尾崎豊がインタビューの中で、80点の曲ならいくらでも書けるんだけど、と言ってその後の言葉を飲み込んだのを思い出す。




 上野優華 『ジコアイキセイ』

 上野優華は『あなたの彼女じゃないんだね』のようなラブソング系が似合うアーティストだと思っていたけど、こういったおしゃれ系(?)の曲もしっかり歌いこなせるのか。
 作詞作曲は秋元リョーヘイ。
 上野優華は歌唱力というより表現力に優れた歌手で、カラオケが上手いだけでは歌手になれないということは、彼女の歌を聴けば分かる。
 歌唱力プラス・アルファのアルファとは何かというのは難しいところなのだけど、人の心に訴える力で、それはもう天性のものとしかいいようがないのだと思う。練習で身につくようなものではない。


 今回はちょっと曲数少なめで、特にいい曲、好きな曲を紹介しました。
 今回紹介しきれなかった分の新曲は、近いうちにまたやりたいと思ってます。

 これまでの勝手にシリーズは音楽カテゴリにまとめてあります。
 さかのぼるときは”次”をクリックしてください。

自覚的にやる

言葉(words)
側道冬風景

 好きなことを自覚的にやることが幸せになるコツだ。
 自覚的というのが大事で、無自覚にやっていても幸福感は得られない。
 幸せは状態よりも認識の問題だからだ。
 よくよく考えてみると、人は日常生活の中で自分が好きなことをたくさんやっている。
 テレビを見るとか、買い物をするとか、寝るとか、そういったことを習慣としてしまうから幸せを認識できていないということがある。食べるのが好きなら一日に三度かそれ以上は幸福感を得られるはずなのだ。
 何をするにも自分は今好きなことをやっている、だから幸せなんだと、いちいち確認した方がいい。
 そうすれば、一日の終わりに今日も楽しかったなと思えるし、明日を楽しみに眠りにつける。
 好きなことを自覚的にやるからないか、違いはそこだけなのだ。
 
 

正月らしさは何もないサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 新年あけましておめでとうございます。
 そういえば昨日は新年の挨拶をするのを忘れていた。
 今年もよろしくお願いいたします。

 というわけで、年が明ければあっという間に日々は過ぎていって、うっかりするとすぐに1月も終わってしまう。
 ただ、こればかりは気をつけてもどうしようもなくて、できることといえば過ぎゆく時間に少しでも抵抗するくらいだ。しかし、それもほとんど手はない。
 年が明けるとすぐに、ああ、年末はよかったなと思う。2日にして早くも年末が恋しいし待ち遠しい。

 今年最初の日曜日は元日だったのでサンデー料理はせずにおせち料理を食べて、翌2日にサンデー料理をして、3日からまたおせち料理に戻るというのは去年から決めていた。三が日ずっとおせち料理だと飽きるから、間にサンデー料理を挟むのは悪くない。
 なので、正月らしさはまったくない通常の料理を作って食べた。
 サンデー料理で日常モードに切り替わった。明日からはもう平常通りだ。

 田舎に里帰りしなくなってもう10年以上になる。家で過ごす年末年始にもすっかり慣れた。楽だけど味気ない。
 届く枚数は年々少なくなるけど、旧友からの年賀状を読むと安心する。



サーモン

「サーモンのトマトソースチーズ」

 市販のレトルトのタレを使って作ったもの。
 トマトソースとサーモンを一緒に入れて煮込むだけなので手間が掛からない。
 フタをして10分ほど煮込み、終盤にとろけるチーズを加える。
 美味しいけど、これくらのトマトソースなら自分好みのソースを作った方がいい。



ジャガイモ

「ジャガイモのハンバーグ風」

 豆腐ハンバーグのようにも見えるけど主な材料はジャガイモだ。
 ジャガイモをレンジで加熱してつぶし、シーチキン、マヨネーズ、コンソメの素、小麦粉、塩、コショウを混ぜ合わせ、成形して両面をオリーブオイルで焼く。



オムレツ

「山芋入りオムレツ」

 いただきものの山芋を活用すべく、今回はすりおろしてオムレツを作った。こうするとすごくふわふわ食感のオムレツになる。
 すりおろした山芋はお好み焼きを作るときにも有効だ。
 オムレツをトマトソースで食べるのが好きなのだけど、今日はサーモンがトマトソースだったのでそれはやめて、和風だしの素と白しょう油で味付けをした。
 
 
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