月別:2020年09月

記事一覧
  • 矢田の白山社を再訪した

     東区矢田にある白山社(地図)を再訪した。 前回訪れたのは2012年のことだった。 一風変わった矢田の白山神社  この頃はまだ名古屋神社ガイドを始めるずっと前のことで、それなりにあちこち訪れてはいたのだけど神社についての知識は乏しかった。 写真を撮り直したいと思いつつなかなか行く機会がなかった。少し前に、拝殿に棟札を撮ったらしい写真が貼られていると教えてもらって、それを確認しに行くことも今回の目的のひ...

    2020/09/30

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 不理解と自救

     自分でも自分の気持ちが分からないのに、他人に自分の気持ちを分かってもらえるとは思えない。 私たちは理解し合えないままやっていくしかないのだ。 人の気持ちを分かろうなどと思ってはいけない。 ましてや、分かったなどと思うのは大きな勘違いだ。傲岸不遜と言ってもいい。 たとえ他人の気持ちを理解できたような気がしたとしても、それでその人間を救えるわけでもない。 人は自分で自分を救う以外に道はない。  ...

    2020/09/29

    言葉(words)

  • 今起きている何か

     今この世界で何かが起きている。 それが何かはよく分からないのだけど、起きていることだけは間違いない。 コロナ騒動だけのことではない。人の心の内にまで入り込んでくる何かだ。 決していいことではない。ただ、まだそこまで絶望的とも思っていない。 今はまだ見守るしかないのだろう。 それでは手遅れになるかもしれないけれど、何ができるというわけでもない。 ここを超えた先に待っているのは明るい未来か、真っ暗な...

    2020/09/28

    言葉(words)

  • 蚊にやられまくりの9月半ばのサンデー料理

     だいぶ涼しくなってやれやれと思っていると蚊にやられまくって困る。真夏の暑いときはおとなしかったのに、ここへきて元気を取り戻したらしい。こんなことなら暑いままの方がよかったと思ったり、早くもっと涼しくなれと思ったりしている。 とにかく私は蚊が嫌いなのだ。蚊さえいなければ夏は文句なしに好きなのだけど。 9月も半ばを過ぎて、なんとなく年末が近づいてきた感じがしている。ここからは時間の流れが一気に加速し...

    2020/09/27

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測

     もうひとつの定点観測をお送りします。  ...

    2020/09/26

    日常写真(Everyday life)

  • ひとつの強み

     ひとつのことだけをやり続けるのはつらいものだ。 他のことをやりたいときもあるだろうし、たったひとつのことを投げ出したくなるときもあるはずだ。 けど、ひとつのことをやっている人間の強みというものが確かにある。 なんでもできることはいいことだけど、ひとつのことしかでない人間には決して勝てない。それが強みというものだ。 だから人は、自分が一番好きで一番得意なものだけをやった方がいい。 たとえ金にならず...

    2020/09/25

    言葉(words)

  • 信用第一

     信用は財産だ。 お金よりもずっと自分の助けになってくれる。 特に困ったときほど役に立つ。 逆に失った信用は借金と同じで、借金よりも損失が大きい。 信用第一という言葉は本当だ。充分すぎるくらい自覚しておかなければいけない。 信用を失いすぎると破綻する。借金が重なって自己破産するのと同じように。 そしてそれは致命傷となる。  ...

    2020/09/24

    言葉(words)

  • 祝福と呪い

     才能は---それがどんな種類のものであれ---祝福であると同時に呪いでもある。 呪いという言葉が当たらないなら、呪縛といってもいい。 どこへ行っても何もしてもつきまとい、捨てるに捨てられないやっかいな荷物のようなものだ。 才能がない人間は才能がある人間に憧れを抱くものだけど、才能がある人間は才能がない人間をうらやましく思うこともあるはずだ。 たぶん、中途半端な才能が一番本人を苦しめることになる。  ...

    2020/09/23

    言葉(words)

  • 想像力のあるなし

     突き詰めて言えば、想像力を持たない人間は何も持っていないのと同じだ。 そのことが分かるのであれば想像力を持っているということだし、想像力のない人間は想像力が一番大事だなどとは夢にも思わない。  ...

    2020/09/22

    言葉(words)

  • またね

     別れの挨拶は、じゃあ、またね。 さよならは大事なときのために取っておく。  ...

    2020/09/21

    言葉(words)

  • 夏が失速した9月半ばのサンデー料理

     残暑が厳しいの反対はどう表現したらいいだろう。残暑が優しいとは言わないし、残暑が厳しくないという言い回しも聞かない。 今年の夏も暑かったけど、9月に入って暑さが急速に失速した感がある。特に半ばを過ぎてからは朝晩涼しいくらいになった。残暑が厳しい年は10月に入ってもまだ暑かったりするのに。 この夏はコロナのせいでぼやけた夏だった。印象に残ったことがほとんどない。ただ出かけなかったというだけだ。 いろ...

    2020/09/20

    料理(Cooking)

  • いつもの定点観測

     近頃はもうひとつの定点観測が多くなっているのだけど、もともとはこちらで始めたのが定点観測だった。 というわけで、いつもの定点観測をお送りします。  ...

    2020/09/19

    日常写真(Everyday life)

  • 好き嫌い

     好き嫌いはいかんともしがたい。 好きなものは好きだし、嫌いなものはやはり嫌いだ。 そのことをこれまで生きてきた中で思い知らされた。 稀に好きなものが嫌いになったり、その逆もあるけど、それすら自分の意思ではないように思える。  ...

    2020/09/18

    言葉(words)

  • 非マイナス幸福

     人は持っていない幸せのことはよく分かるのに、持っている幸せのことはよく分からない。 特に日常的な幸福についてはなかなか自覚できない。 今持っている幸せをひとつずつ数え上げる毎日の点検作業が必要だ。 プラス要素だけでなく、非マイナス要素のことも忘れてはいけない。 何もなければそれだけで幸せだということを。  ...

    2020/09/17

    言葉(words)

  • 全力云々

     自分は全力を尽くしたと胸を張って言う人がいるけど、そういう人間に限って何もできない。 全力を出して結果を出せなければそれは実力不足ということだ。 恥じなければいけないのに威張ってどうする。 そんな人間が高い地位に就いていてはいけない。頑張っても駄目なら速やかにその地位を退くべきだ。 全力云々というのは下っ端が言い訳に使う陳腐な台詞であって、人の上に立つ人間が口にすべき言葉ではない。 求められてい...

    2020/09/16

    言葉(words)

  • 自分を許すしかない

     自分の生涯の評価は他者に委ねるしかないのだろうけど、もし自分で評価しなければならないとするならば、私は自分を許すだろう。 最終的な判断として。 ただしそれは、この続きがあると仮定しての話だ。 今回の一生が最初で最後の機会だったとしたら、いろいろと悔やむことはある。あまり上手くできたとはいえない。  ...

    2020/09/15

    日常写真(Everyday life)

  • 100年後の誰かのために

     自分が行けるよりもずっと先の未来を思うことは無駄なのだろうか。 いや、そんなことはないはずだ。 たとえば100年後の誰かに向けて、自分は何ができるだろうと考えてみる。 何かを成せば、時空を超えて誰かとつながれるのではないか。 私たちは過去を知ることで過去とつながり、何か残すことで未来とつながれるのだと私は信じている。  ...

    2020/09/14

    言葉(words)

  • 夏が行くサンデー料理

     9月に入って少し暑さが収まった。ただ、まだ暑い日もあって、完全に夏が終わったという気はしない。 それでも夜になると秋の虫の声が聞こえてきて確実に秋が近づいていることが分かる。 結局、今年の夏は思い出らしい思い出もないまま終わってしまった。 名古屋のコロナ感染もようやく下火になったようだから、このまま終息してくれることを願っている。 今年も残り3ヶ月半。そろそろ動き出したい。「イカソーメンのカルボナ...

    2020/09/13

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測

     もうひとつの定点観測をお送りします。 季節は引き続き夏真っ盛りの頃。  ...

    2020/09/12

    日常写真(Everyday life)

  • 善人チャレンジ

     善人として一生を過ごす。 とても難しいことだけど、チャレンジしてみる価値はある。 ただ、残念ながら、たいていの人は自分が思うほど善人ではない。  ...

    2020/09/11

    日常写真(Everyday life)

  • 思考は内よりも外に

     自己完結の思考だけでは限界がある。 内に向かうと狭くなる。 経験や学びを通じてこそ、思考は広がり、飛躍もするし、深化もする。 ネットは世界に向けて開かれた窓ではあるけれど、世界そのものではない。 なるべく外へ出た方がいい。 誰かが決めたことではなく、自分の肌感覚で体得したものを正しいと信じるべきだ。  ...

    2020/09/10

    言葉(words)

  • 物語の主人公として

     自分の人生において私たちは物語の主人公ではあるけれど、物語の書き手ではない。 だから思い通りの筋書きを描けない。 一番大切な物語の結末さえ自分では決められない。 一生を通じて、人は書き手の思いつきに翻弄され続ける。 我々は自分の物語の主人公という役割に徹するしかないらしい。 書き手とは別に人の物語を読む存在もいるのかもしれない。  ...

    2020/09/09

    言葉(words)

  • 宝は持ち腐れない

     宝の持ち腐れを恐れることはない。 お金があるからといって全部使わなければいけないわけではないし、才能があるからといってそれを発揮しなくてはいけない理由はない。 美人だからといって幸せになる義務もない。 自分が持っているものに振り回されず、足るを知り、自分が生きたいように生きるのが一番だ。 自分の中に眠る宝は、いつかどこかで役に立つこともあるだろう。 その宝が本物であればそう簡単に腐ったりはしない...

    2020/09/08

    言葉(words)

  • 魂のランク

     地上の地位は地上だけのもので、あの世では通用しない。(あの世があるとすれば) 今世でいくら高い地位にあったとしても、そのまま来世に持ち越せるわけでもない。 もしあの世にランク分けがあるとするならば、それは魂のランクがそのまま地位に反映されるのだろう。 それは誰が決めるのか? きっと魂としての存在に戻れば自ら分かる。分からなければ魂のランクが低いということだ。  ...

    2020/09/07

    言葉(words)

  • 何もできないまま9月に入ったサンデー料理

     9月に入って少し涼しくなった。ただ、ものすごく暑いのがやや弱まっただけだから相変わらず暑いのは暑い。 コロナは遠ざかったようなそうでもないような微妙な感じだ。名古屋の感染者数はかなり減ったとはいえ、毎日10人やそこらは出てるから収まったわけではない。 個人的にはそれほど恐れているわけではないけれど、いつ誰がかかってもおかしくないのだから、それが自分になるかもしれないとは思っている。自分だけは大丈夫...

    2020/09/06

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測 ~2020年夏

     夏真っ盛りのときのもうひとつの定点観測をお送りします。  ...

    2020/09/05

    日常写真(Everyday life)

  • 功罪

     安倍首相のせいで日本が右傾化などという人がいるけど、そんなのはまったく的外れな指摘だ。(そもそもそんな影響力があったとも思えない) あえて言うなら戦後アメリカによって植えつけられた歪んだ自虐史観から脱して中立に戻そうとしただけのことだ。 自分が生まれ育った国に愛着を抱いて誇りに思うことは当然のことで、それを否定してリベラルだなどとうそぶいているのはちゃんちゃらおかしい。 日本に誇りを持てないとし...

    2020/09/04

    言葉(words)

  • 早送り不可

     人生を早送りしたくなることもあるけど、巻き戻しはできないし、等倍でしか進まないから、今のこの時の中に身を委ねるしかない。 急ぎすぎず、のんびりしすぎないように。 最終的には必ず停止するから心配する必要はない。  ...

    2020/09/03

    言葉(words)

  • 高龗社参拝で13年かかって尾張旭神社巡りが完結

     尾張旭市桜が丘町西に高龗社(たかおかみしゃ)という小さな神社がある(地図)。 社は小さくささやかなものながら鳥居は標準サイズの立派なものだ。 与えられた境内地はわりと広めで、民家が二軒は建つくらいの敷地だ。 場所を言葉で説明するのがちょっと難しい。 名鉄瀬戸線印場駅(地図)の北に良福寺というお寺がある。その良福寺の東の道を北へ進み、自転車で行くとかなりしんどい坂道を上がると行き止まりになる。そこ...

    2020/09/02

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 見えていない部分

     目に見える事実によって逆に見えなくなることがある。 見えたことで分かった気になってしまい、見えない部分を想像することを怠ってしまうからだ。 実は見えていない部分にこそ真実が潜んでいることに気づいている人間は少ない。 何故あるのかを考えると同時に、何故ないのかを考えなければならない。 語られないことこそが真実を物語ることがある。 見えているものに誤魔化されてはいけない。 大事なことは見えている部分...

    2020/09/01

    言葉(words)

矢田の白山社を再訪した

神社仏閣(Shrines and temples)
矢田白山社

 東区矢田にある白山社(地図)を再訪した。
 前回訪れたのは2012年のことだった。

 一風変わった矢田の白山神社
 
 この頃はまだ名古屋神社ガイドを始めるずっと前のことで、それなりにあちこち訪れてはいたのだけど神社についての知識は乏しかった。
 写真を撮り直したいと思いつつなかなか行く機会がなかった。少し前に、拝殿に棟札を撮ったらしい写真が貼られていると教えてもらって、それを確認しに行くことも今回の目的のひとつだった。

 初めて訪れたときはなんだか暗くて変わった神社だなという印象だったけど、今回はそんなふうに感じなかった。700社以上も巡って私の感覚が変わってしまったというのもあるかもしれない。
 あるいは神社の側で何かあって気が抜けてしまったということもあるだろうか。
 数百年以上も経った神社は不変のように思いがちだけど、そんなことはない。神社もリアルタイムを生きていて目には見えなくても変わり続けている。8年も経てば何かが変わったり失われてしまったりしてもおかしくはない。
 宮司の交代などあれば、その変化は顕著なものとなる。



神紋

 手水舎の四隅に彫られていた紋。
 総本社の白山比咩神社の神紋で、三子持亀甲瓜花(みつこもちきっこううりのはな)というそうだ。



矢田白山社境内風景




矢田白山社拝殿

 拝殿の中央に龍、向かって右に兎などが彫られている。なかなか見事なものだ。



矢田白山社棟札

 これが棟札を写したと思われる写真だ。
 もともとの写真にシミがあったのか、ところどころ黒くて読めないし、写真自体が色あせてしまっている。現地ではガラスの反射と映り込みでほとんど読むことができない。写真をPCのモニターで見てなんとか半分くらい読めたけど、書かれている内容はよく分からなかった。
 詳しくは名古屋神社ガイドの白山社(矢田)のページに書いた。



矢田白山社本社

 もともとここには神明社があって、そこへ白山社が移されてきて社名も白山社になってしまった。
 本社はおそらく戦後に建て直された鉄筋コンクリート製だろうけど、一応神明造になっている。



矢田白山社神楽殿




矢田白山社神楽殿の面




矢田白山社境内社

 境内社が三社並んでいる。
 中央が秋葉社で、向かって右が社宮司社ということは社にかかる札に書いてあるので分かる。
 ただ、向かって左の一番大きな社が分からなかった。札の文字はすっかり消えて読み取れない。



矢田白山社社宮司社

 社宮司社は江戸時代まで矢田村に独立してあったもので、その後ここに移されたようだ。



矢田白山社境内社

 少し離れたところにあるのは、稲荷社と御嶽社だと思う。



矢田白山社二ノ鳥居

 二ノ鳥居には昭和三十八年 矢田の一新屋とある。



矢田白山社一之鳥居

 一之鳥居は昭和九年と彫ってある。



矢田白山社支那事変

 支那事変の記念碑。



矢田白山社年中行事

 年中行事の一覧に白山神社と六所神社があるので、分からなかった社は六所社かもしれない。六所社の御札もあるようだから、たぶんそうだろう。
 六所社地図)は矢田村の中で一番古くからある中心神社だった。
 あちらの六所社とこちらの境内社の六所社との関係は分からない。外に祀っていたものを境内に移したのか、もともと境内社として祀っていたのか。


【アクセス】
 JR/名鉄/地下鉄「大曽根駅」から徒歩約17分
 駐車場 あり
 
 

不理解と自救

言葉(words)
街の夕景

 自分でも自分の気持ちが分からないのに、他人に自分の気持ちを分かってもらえるとは思えない。
 私たちは理解し合えないままやっていくしかないのだ。
 人の気持ちを分かろうなどと思ってはいけない。
 ましてや、分かったなどと思うのは大きな勘違いだ。傲岸不遜と言ってもいい。
 たとえ他人の気持ちを理解できたような気がしたとしても、それでその人間を救えるわけでもない。
 人は自分で自分を救う以外に道はない。
 
 

今起きている何か

言葉(words)
彼岸花

 今この世界で何かが起きている。
 それが何かはよく分からないのだけど、起きていることだけは間違いない。
 コロナ騒動だけのことではない。人の心の内にまで入り込んでくる何かだ。
 決していいことではない。ただ、まだそこまで絶望的とも思っていない。
 今はまだ見守るしかないのだろう。
 それでは手遅れになるかもしれないけれど、何ができるというわけでもない。
 ここを超えた先に待っているのは明るい未来か、真っ暗な世界なのか。
 ただひとつ確かなことは、未来において確かなことなど何ひとつないということだ。
 いつの時代でも、我々は暗闇を手探りで進んでいくしかない。
 
 

蚊にやられまくりの9月半ばのサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 だいぶ涼しくなってやれやれと思っていると蚊にやられまくって困る。真夏の暑いときはおとなしかったのに、ここへきて元気を取り戻したらしい。こんなことなら暑いままの方がよかったと思ったり、早くもっと涼しくなれと思ったりしている。
 とにかく私は蚊が嫌いなのだ。蚊さえいなければ夏は文句なしに好きなのだけど。
 9月も半ばを過ぎて、なんとなく年末が近づいてきた感じがしている。ここからは時間の流れが一気に加速して年末まで走っていくことになる。その感じも嫌ではないのだけど、ほとんど何もできなかった今年のこれまでを振り返ると、今年くらいはもう少しゆっくり時間が流れてほしいと思う。
 そろそろ年末の大掃除のことが頭をよぎる。



刺身

「刺身あれこれ」
 たまには刺身なども食べてみる。
 生魚にはちょっと怖さがあって控えているのだけど、たまにはいい。たぶん大丈夫。
 大葉の刻みは生だと少し香りが強いので、レンジで1分加熱して乾燥状態にするとほどよい感じになる。
 そのままジッパー付きの袋に入れて冷蔵庫で保管すれば長持ちするので、まとめてやってしまうのがおすすめだ。



豆腐の卵とじ

「豆腐の卵とじ」
 長ネギ、ショウガ、シーチキン、唐辛子をオリーブオイルとごま油で炒める。
 豆腐を加え、酒、みりん、しょう油、和風だしの素で味付けをする。
 終盤に塩、コショウで味を調える。
 卵を割り入れてかき混ぜ、半熟で火を止める。
 振りかけているのはブロッコリーの芽で、最近気に入って食べている。これ自体美味しいわけではないけど、味や香りにクセがなく、肝臓だか腎臓だかにいいらしいし彩りにもなるし、何より安い。大量に入っていて80円くらいだ。
 今後もちょくちょく登場すると思う。



コンソメスープ

「鶏肉と野菜のコンソメスープ」
 具材は鶏肉、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ。
 味付けは酒、みりん、鶏ガラだしの素、コンソメの素、塩、コショウで。
 
 

もうひとつの定点観測

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 もうひとつの定点観測をお送りします。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10

 
 

ひとつの強み

言葉(words)
露草

 ひとつのことだけをやり続けるのはつらいものだ。
 他のことをやりたいときもあるだろうし、たったひとつのことを投げ出したくなるときもあるはずだ。
 けど、ひとつのことをやっている人間の強みというものが確かにある。
 なんでもできることはいいことだけど、ひとつのことしかでない人間には決して勝てない。それが強みというものだ。
 だから人は、自分が一番好きで一番得意なものだけをやった方がいい。
 たとえ金にならず、誰からも褒められなくても。
 
 

信用第一

言葉(words)
夕空と飛行機

 信用は財産だ。
 お金よりもずっと自分の助けになってくれる。
 特に困ったときほど役に立つ。
 逆に失った信用は借金と同じで、借金よりも損失が大きい。
 信用第一という言葉は本当だ。充分すぎるくらい自覚しておかなければいけない。
 信用を失いすぎると破綻する。借金が重なって自己破産するのと同じように。
 そしてそれは致命傷となる。
 
 

祝福と呪い

言葉(words)
夕空の雲

 才能は---それがどんな種類のものであれ---祝福であると同時に呪いでもある。
 呪いという言葉が当たらないなら、呪縛といってもいい。
 どこへ行っても何もしてもつきまとい、捨てるに捨てられないやっかいな荷物のようなものだ。
 才能がない人間は才能がある人間に憧れを抱くものだけど、才能がある人間は才能がない人間をうらやましく思うこともあるはずだ。
 たぶん、中途半端な才能が一番本人を苦しめることになる。
 
 

想像力のあるなし

言葉(words)
落ち葉と空き瓶

 突き詰めて言えば、想像力を持たない人間は何も持っていないのと同じだ。
 そのことが分かるのであれば想像力を持っているということだし、想像力のない人間は想像力が一番大事だなどとは夢にも思わない。
 
 

またね

言葉(words)
アブラゼミ

 別れの挨拶は、じゃあ、またね。
 さよならは大事なときのために取っておく。
 
 

夏が失速した9月半ばのサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 残暑が厳しいの反対はどう表現したらいいだろう。残暑が優しいとは言わないし、残暑が厳しくないという言い回しも聞かない。
 今年の夏も暑かったけど、9月に入って暑さが急速に失速した感がある。特に半ばを過ぎてからは朝晩涼しいくらいになった。残暑が厳しい年は10月に入ってもまだ暑かったりするのに。
 この夏はコロナのせいでぼやけた夏だった。印象に残ったことがほとんどない。ただ出かけなかったというだけだ。
 いろいろと規制解除されているとはいえ、やはり元には戻らないことを思い知らされている。
 今の世界は以前いた世界とそっくり同じように見えて実は別のパラレルワールドにジャンプしてしまったのではないか、そんなふうに思うこともある。
 コロナ以前にはもう戻れないのだろう。元通りになることはもうすっかりあきらめるしかない。
 自分が感染した後どうなるのかということは今のところイメージできない。ワクチンが完成したら打ちたいかといえば打ちたくはない。打たないと差別されるとかいう社会も嫌だ。
 私たちは未確定な未来を生きているということをあらためて認識させられた。これまでの常識が崩れることが過去に何度も起きていて、今回の騒動もそういうことのひとつに違いない。
 想像もしていなかったことが起きる。それもまたある意味ではありふれた現実だ。
 大きな災害もこれから何度も起きる。人類滅亡も空想上の出来事ではない。
 現実感はなくても地球は必ずいつか消滅するし、太陽も確実になくなってしまう。
 穏やかな日常こそが一番大事な宝物だということに気づけたとしたら、今回の出来事も悪いことばかりではなかったといえるかもしれない。



マグロ

「マグロのホイル包み焼き」
 オリーブオイル、マグロ、長ネギの刻み、酒、みりん、しょう油、塩、コショウをホイルで包んで魚焼きグリルで焼くだけ。
 簡単お手軽だけど、火加減がちょっと難しい。火を入れすぎると固くなる。今回は少し時間が長すぎた。



レンコンのフライ

「大葉とチーズ挟みレンコンフライ」
 レンコンを薄めにスライスして、大葉とスライスチーズを挟んで揚げる。
 これは天ぷらよりもフライの方が向いている。



トマトソース

「鶏肉と野菜のトマトソース煮」
 ジャガイモ、ニンジンを下茹でする。
 オリーブオイルでタマネギ、鶏肉、トマトを炒める。
 酒、みりん、コンソメの素、ケチャップを加え、しばらく煮込む。
 後半でジャガイモとニンジンを入れ、もう少し煮る。
 塩、コショウで味を調える。
 
 

いつもの定点観測

日常写真(Everyday life)
定点観測

 近頃はもうひとつの定点観測が多くなっているのだけど、もともとはこちらで始めたのが定点観測だった。
 というわけで、いつもの定点観測をお送りします。



定点観測2




定点観測3




定点観測4




定点観測5




定点観測6




定点観測7




定点観測8




定点観測9




定点観測10

 
 

好き嫌い

言葉(words)
影

 好き嫌いはいかんともしがたい。
 好きなものは好きだし、嫌いなものはやはり嫌いだ。
 そのことをこれまで生きてきた中で思い知らされた。
 稀に好きなものが嫌いになったり、その逆もあるけど、それすら自分の意思ではないように思える。
 
 

非マイナス幸福

言葉(words)
公園風景

 人は持っていない幸せのことはよく分かるのに、持っている幸せのことはよく分からない。
 特に日常的な幸福についてはなかなか自覚できない。
 今持っている幸せをひとつずつ数え上げる毎日の点検作業が必要だ。
 プラス要素だけでなく、非マイナス要素のことも忘れてはいけない。
 何もなければそれだけで幸せだということを。
 
 

全力云々

言葉(words)
矢田川

 自分は全力を尽くしたと胸を張って言う人がいるけど、そういう人間に限って何もできない。
 全力を出して結果を出せなければそれは実力不足ということだ。
 恥じなければいけないのに威張ってどうする。
 そんな人間が高い地位に就いていてはいけない。頑張っても駄目なら速やかにその地位を退くべきだ。
 全力云々というのは下っ端が言い訳に使う陳腐な台詞であって、人の上に立つ人間が口にすべき言葉ではない。
 求められているのは姿勢ではなく結果なのだから。
 
 

自分を許すしかない

日常写真(Everyday life)
夜の落ち葉

 自分の生涯の評価は他者に委ねるしかないのだろうけど、もし自分で評価しなければならないとするならば、私は自分を許すだろう。
 最終的な判断として。
 ただしそれは、この続きがあると仮定しての話だ。
 今回の一生が最初で最後の機会だったとしたら、いろいろと悔やむことはある。あまり上手くできたとはいえない。
 
 

100年後の誰かのために

言葉(words)
夕空

 自分が行けるよりもずっと先の未来を思うことは無駄なのだろうか。
 いや、そんなことはないはずだ。
 たとえば100年後の誰かに向けて、自分は何ができるだろうと考えてみる。
 何かを成せば、時空を超えて誰かとつながれるのではないか。
 私たちは過去を知ることで過去とつながり、何か残すことで未来とつながれるのだと私は信じている。
 
 

夏が行くサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 9月に入って少し暑さが収まった。ただ、まだ暑い日もあって、完全に夏が終わったという気はしない。
 それでも夜になると秋の虫の声が聞こえてきて確実に秋が近づいていることが分かる。
 結局、今年の夏は思い出らしい思い出もないまま終わってしまった。
 名古屋のコロナ感染もようやく下火になったようだから、このまま終息してくれることを願っている。
 今年も残り3ヶ月半。そろそろ動き出したい。



イカソーメン

「イカソーメンのカルボナーラ風」
 イカソーメンとして売っているイカの刺身に卵を絡めて、しょう油ソースをかけただけ。
 マグロとサーモンと鯛を回しているだけでは飽きるので、たまにはこういうのも挟んでいきたい。



ナスとトマト

「ナスの素揚げ炒め」
 ナスは水にさらしてあく抜きをして水気を拭く。
 片栗粉をまぶして素揚げする。そうすることでトロッと仕上がる。
 ブロッコリーは下茹でして、あとはオリーブオイルで炒めて、酒、みりん、しょう油、コンソメの素、塩、コショウで味付けをする。



ジャガイモ炒め

「ジャガイモその他炒め」
 鶏肉の肉じゃが風といった方がいいかもしれないけど、汁気がないのでやはり炒め物か。
 ジャガイモとニンジンをしっかり茹でて、鶏肉、タマネギをオリーブオイルで炒め、ジャガイモ、ニンジンを加える。
 酒、みりん、しょう油、鶏ガラだしの素、塩、コショウで味付けする。
 
 

もうひとつの定点観測

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 もうひとつの定点観測をお送りします。
 季節は引き続き夏真っ盛りの頃。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10

 
 

善人チャレンジ

日常写真(Everyday life)
夕空と飛行機

 善人として一生を過ごす。
 とても難しいことだけど、チャレンジしてみる価値はある。
 ただ、残念ながら、たいていの人は自分が思うほど善人ではない。
 
 

思考は内よりも外に

言葉(words)
矢田川夏の風景

 自己完結の思考だけでは限界がある。
 内に向かうと狭くなる。
 経験や学びを通じてこそ、思考は広がり、飛躍もするし、深化もする。
 ネットは世界に向けて開かれた窓ではあるけれど、世界そのものではない。
 なるべく外へ出た方がいい。
 誰かが決めたことではなく、自分の肌感覚で体得したものを正しいと信じるべきだ。
 
 

物語の主人公として

言葉(words)
コーポつるぎ

 自分の人生において私たちは物語の主人公ではあるけれど、物語の書き手ではない。
 だから思い通りの筋書きを描けない。
 一番大切な物語の結末さえ自分では決められない。
 一生を通じて、人は書き手の思いつきに翻弄され続ける。
 我々は自分の物語の主人公という役割に徹するしかないらしい。
 書き手とは別に人の物語を読む存在もいるのかもしれない。
 
 

宝は持ち腐れない

言葉(words)
フヨウ

 宝の持ち腐れを恐れることはない。
 お金があるからといって全部使わなければいけないわけではないし、才能があるからといってそれを発揮しなくてはいけない理由はない。
 美人だからといって幸せになる義務もない。
 自分が持っているものに振り回されず、足るを知り、自分が生きたいように生きるのが一番だ。
 自分の中に眠る宝は、いつかどこかで役に立つこともあるだろう。
 その宝が本物であればそう簡単に腐ったりはしない。
 
 

魂のランク

言葉(words)
青空と雲

 地上の地位は地上だけのもので、あの世では通用しない。
(あの世があるとすれば)
 今世でいくら高い地位にあったとしても、そのまま来世に持ち越せるわけでもない。
 もしあの世にランク分けがあるとするならば、それは魂のランクがそのまま地位に反映されるのだろう。
 それは誰が決めるのか?
 きっと魂としての存在に戻れば自ら分かる。分からなければ魂のランクが低いということだ。
 
 

何もできないまま9月に入ったサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 9月に入って少し涼しくなった。ただ、ものすごく暑いのがやや弱まっただけだから相変わらず暑いのは暑い。
 コロナは遠ざかったようなそうでもないような微妙な感じだ。名古屋の感染者数はかなり減ったとはいえ、毎日10人やそこらは出てるから収まったわけではない。
 個人的にはそれほど恐れているわけではないけれど、いつ誰がかかってもおかしくないのだから、それが自分になるかもしれないとは思っている。自分だけは大丈夫だなどとは思ってない。
 気象庁が脅しまくっている今回の台風はどうなんだろう。当初の予想よりは発達しないようで、被害が少なく済めばいいのだけど。
 今年はもうどうにもならない感じで9月まで来てしまった。残り4ヶ月で何ができるだろう。
 一度切れた気持ちの糸を結び直すのは簡単ではない。コロナの終息よりも自分の気持ちを立て直す方が先だ。



サーモン

「サーモンの刺身辛子マヨネーズだれ」
 いつものサーモン。アスパラを添えて、大葉の刻みを振りかけたところがいつもと少し違っている。



ジャガイモその他

「ジャガイモとニンジン煮の卵そぼろがけ」
 ジャガイモ、ニンジン、オクラを下茹でする。
 オリーブオイルで炒めて、酒、みりん、コンソメの素、塩、コショウで味付けをする。
 卵のそぼろを作り、最後に加えて混ぜ合わせる。



豆腐とえのき

「豆腐とキノコ」
 ごま油でショウガ、えのき、ヒラタケ、シーチキンを炒める。
 豆腐を加え、酒、みりん、しょう油、鶏ガラだしの素、唐辛子、塩、コショウで味付けをする。
 終盤に水溶き片栗粉を入れてとろみをつける。
 
 

もうひとつの定点観測 ~2020年夏

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 夏真っ盛りのときのもうひとつの定点観測をお送りします。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10

 
 

功罪

言葉(words)
安倍首相ポスター

 安倍首相のせいで日本が右傾化などという人がいるけど、そんなのはまったく的外れな指摘だ。
(そもそもそんな影響力があったとも思えない)
 あえて言うなら戦後アメリカによって植えつけられた歪んだ自虐史観から脱して中立に戻そうとしただけのことだ。
 自分が生まれ育った国に愛着を抱いて誇りに思うことは当然のことで、それを否定してリベラルだなどとうそぶいているのはちゃんちゃらおかしい。
 日本に誇りを持てないとしたら、それは日本の歴史を知らないからだ。単なる勉強不足でしかない。
 ちゃんと日本のことを知れば、日本の独自性や素晴らしさは分かる(好き嫌いは別にして)。
 言うまでもなく、他国のことを貶めたり攻撃することは愛国心などではない。自国の優位性を誇ることとも違う。
 本物の愛国者ならば、自分の国を愛し、他国を尊重することができるはずだ。
 たとえばオリンピックでアスリートたちが他国のアスリートをリスペクトする姿勢などがそうだ。
 安倍首相の功罪については未来の歴史が決めることだ。我々が今判断するのは少し早い。
 美しい国、日本をどこまで取り戻せただろう。
 令和の時代を通じて日本人が日本人らしさに目覚めることを願っている。
 
 

早送り不可

言葉(words)
名鉄瀬戸線とパンパスグラス

 人生を早送りしたくなることもあるけど、巻き戻しはできないし、等倍でしか進まないから、今のこの時の中に身を委ねるしかない。
 急ぎすぎず、のんびりしすぎないように。
 最終的には必ず停止するから心配する必要はない。
 
 

高龗社参拝で13年かかって尾張旭神社巡りが完結

神社仏閣(Shrines and temples)
高龗社

 尾張旭市桜が丘町西に高龗社(たかおかみしゃ)という小さな神社がある(地図)。
 社は小さくささやかなものながら鳥居は標準サイズの立派なものだ。
 与えられた境内地はわりと広めで、民家が二軒は建つくらいの敷地だ。
 場所を言葉で説明するのがちょっと難しい。
 名鉄瀬戸線印場駅(地図)の北に良福寺というお寺がある。その良福寺の東の道を北へ進み、自転車で行くとかなりしんどい坂道を上がると行き止まりになる。そこを右に折れ、すぐを左に折れた左手に神社はある。
 駐車場はないものの、短時間なら路上駐車しておけるスペースはある。
 今でこそこのあたりは住宅地になっているものの、明治時代くらいまではほとんど民家のない丘陵地だっただろう。社は小山の山頂と呼べるような場所に祀られ、八竜社と称していた。

『寛文村々覚書』(1670年頃)の印場村の項に「八龍社 前々除」とあることから、1608年の備前検地以前からあったことが分かる。祀られたのは少なくとも江戸時代以前に遡るということだ。
 丘陵地で作物を作るにはあまり適さなかっただろうことは現地に赴いてみれば明らかで、今昔マップ(Web)の明治中頃(1888-1898年)を見ると、たくさんのため池があったことが見て取れる。
 龍神は雨を降らせる神とされていたから、村人たちが雨乞いのために龍神を祀ったのが始まりだったろう。一説では丹生川上神社から勧請したというのだけど、そこまで大げさなことではなく単に村人が雨乞いのために龍神を祀ったと考えた方が自然だ。
 八龍というと、すぐ西の大森村にも八龍神社があった。大森八龍という町名が今も残り、八竜緑地の中に八龍神社は現存している。
 八龍神というのが具体的に特定の神のことをいっているのか、そうではないのかはよく分からない。名古屋にも八龍と名のつく神社は何社かあって、それらはある共通の概念を持っていたのかもしれない。
 尾張地方にとって”八”というのは重要なキーワードで、それとも関係しているかもしれない。八剣、八雲、八幡、八重、八坂など、八は明らかに何かを示している。

 社名が高龗社になったのは明治以降ではないかと思う。明治の神仏分離令を受けて神仏習合を廃して高龗社としたのだろう。
 小さな規模ながら神社本庁に所属している。現在は印場にある澁川神社(Web)の境外末社という扱いになっている。
 高龗(たかおかみ)というのもよく分からない神様で、『日本書紀』の一書ではイザナミが火の神カグツチを生んだのが原因で死んでしまったことに怒ったイザナギがカグツチを斬り殺したとき化成した神の一柱として登場する。
『古事記』や『日本書紀』の別の一書では闇龗(くらおかみ)の名が出てくる。
 高龗は京都の貴船神社(Web)の祭神としてよく知られている他、丹生川上神社上社(Web)でも主祭神として祀られる。
 龗は龍の古語とされ、闇龗を谷、高龗を山として対の関係で祀る場合もある。



高龗社全景

 全景はこんな感じ。住宅地の中でけっこうな違和感がある。
 まだ全体に新しさが残っているから、ここ十年くらいの間に作り直されたものだろう。
 桜ヶ丘の住宅地が作られたのはもちろん戦後のことで、町名は桜が丘町西ながら住宅としてはつつじヶ丘団地となっている。
 坂道が厳しすぎて自転車乗りには厳しいところだ。



高龗社近景




高龗社馬の塔説明

 古くは雨乞いのためにここまで馬を上げて祈願したそうで、それが簡略化されて飾り馬を奉納する祭祀を行っていた。この地方では”おまんと”(馬の塔)と呼ばれ、あちことで行われていた。
 昭和初期まで続いていたようだけど、今は途切れてしまった。
 5月と9月の第一日曜日に例祭が行われている。



高龗社後ろから

 もう少し木を植えて囲った方がいいと思う。今は晒され感が強い。



高龗社社号表

 社号表の裏に平成十九年の日付があるから、これが改築された年かもしれない。

 2007年から始まった尾張旭市の神社巡りが13年かかってようやく完結した。あまりにも長くかかってしまったのだけど、その間に廃社などなくてよかった。
 澁川神社は一度火事で焼けて再建された。真新しい社殿を見たときは新鮮だった。
 その後、名古屋の神社巡りを本格的に初めて、名古屋神社ガイドという形になった。そちらの完結は近いようで遠い。
 まだまだ神社巡りは続く。

 急な思いつきで始まった尾張旭神社仏閣巡りの旅第一弾は渋川神社

 忘れた頃にやって来る尾張旭の神社巡り第二弾は一之御前と直會神社

 井田八幡神社へ行って八幡神のことを少し知る ---尾張旭神社巡り第三弾

 又太郎良春さんはアマツヒコネがお好き? ---尾張旭神社巡り第四弾

 こんなところにあったのか本地ヶ原神社 ---尾張旭神社巡り第五弾

 尾張旭神社巡り第六弾で9つ制覇するもまだ完結に至らず

 超復活した渋川神社再訪で尾張旭神社シリーズは完結<第7弾>

 渋川神社へ

 尾張旭市の一之御前神社を再訪する
 
 

見えていない部分

言葉(words)
忘れ物の帽子

 目に見える事実によって逆に見えなくなることがある。
 見えたことで分かった気になってしまい、見えない部分を想像することを怠ってしまうからだ。
 実は見えていない部分にこそ真実が潜んでいることに気づいている人間は少ない。
 何故あるのかを考えると同時に、何故ないのかを考えなければならない。
 語られないことこそが真実を物語ることがある。
 見えているものに誤魔化されてはいけない。
 大事なことは見えている部分の背後に隠れているかもしれない。