月別:2020年08月

記事一覧
  • ここにいる

     過去から離れようとする気持ちと引き戻そうとする力が引き合って、ここから一歩も動けない。 遠くへ行きたいわけではないけれど、ずっとここにもいたくない。  ...

    2020/08/31

    言葉(words)

  • テレどまつりは見なかったサンデー料理

     本来であれば8月の最終週の週末は、どまつり(Web)が行われるはずだった。 名古屋の夏の終わりを告げる風物詩としてすっかり定着して、今年で22回を数えることになる。 いうまでもなくコロナで中止となり、代替案として「テレどまつり」と題して、それぞれが録画した映像をネットで生配信するという試みがなされた。この時間もYouTubeとニコニコ動画で生配信されている。 まったくないよりはましとしても、やはりあれは生で...

    2020/08/30

    料理(Cooking)

  • 定点観測

     定点観測をお送りします。 ...

    2020/08/29

    日常写真(Everyday life)

  • 国家の品格

     どんなに駄目な国にも優秀な人間は一定数いるし、どんなに優れた国にもくだらない人間は大勢いる。 ただ、国家の品格というものは歴然としてある。 いうまでもなくそれは金では買えないものだ。 国家の品格というのはその国の人たちが長い時間をかけて地道に積み上げることでしか得られない。 しかしそれは、永久不変のものではなく、ときにあっけなく失われてしまうものでもある。   ...

    2020/08/28

    言葉(words)

  • うつろ舟

     戻れるか戻れないかじゃない。進むのだ。 ただもう前へ進んでいくしかない。 手ぶらだろうと抜け殻だろうとかまわない。 思い出はここに置いて、未来に希望も持たず、虚ろな心を入れた身ひとつで。  ...

    2020/08/27

    言葉(words)

  • 正論に気をつけて

     正論は言った方は気持ちがいいけど言われた方は気分が悪い。 正論は言葉の暴力になり得る。だから、慎重に扱わないといけない。 正論を振り回すやつほどたちの悪いものはない。 そういう人間に反論をしても無駄から、聞いているふりをして距離を取った方がいい。 内心馬鹿にしてもかまわない。   ...

    2020/08/25

    言葉(words)

  • 忘れないで

     忘れないでいるということは簡単なようで難しい。 普通に暮らしていると日々薄れていってしまう。 覚えておかなければならない約束も、幸福だった記憶さえも。 だから、日々思いを上書きする必要がある。 思い出さなくなったらあとは忘れてしまうばかりだ。  ...

    2020/08/24

    言葉(words)

  • 処暑だけど今日も暑かったサンデー料理

     必要以上に動けない日々が半年以上も続くとさすがに慣れてしまったけど、遠出の散策に出かけたいという気持ちがときどき込み上げてきて、とてももどかしい思いがする。 鉄道に乗って1時間か2時間、現地をひたらすら歩き続けるというスタイルの小旅行は、去年の10月の岐阜県各務原行きが最後になっている。その後、三重県松阪の神社巡りを計画したのだけど、実現しないまま月日が流れている。行けるのはいつになることか。今年は...

    2020/08/23

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測

     今回ももうひとつの定点観測をお送りします。  ...

    2020/08/22

    日常写真(Everyday life)

  • 不満のメカニズム

     不満というのは欲求が満たされないことから来る。 そんなことは当たり前だと思うだろうけど、まずその基本的なメカニズムをきちんと理解できていない人が多いのではないか。 不満を口にするばかりで何もしない人間がその典型だ。 たとえば、付き合いが長くなったり結婚したりすると不満が大きくなるのは、相手に対する要求が増えるからだ。原因は自分の側ではなく相手が変わったせいだと思い込みたがる。 不満を解消するため...

    2020/08/21

    言葉(words)

  • まずは技術から

     心を込めて作ったまずい料理と、一切気持ちの入っていない美味しい料理と、あなたはどっちが食べたいだろう? 心を込めて歌う下手な歌と、心を込めない上手な歌ではどっちが聴きたいかという問いでもいい。 勘違いしている人がいるけど、気持ちというのは技術の上に乗せるものであって気持ちだけを押しつけられても受け手は困ってしまう。 スポーツでも芸術でもそうで、まずは技術が先で、気持ちや心は後からついてくる。技術...

    2020/08/20

    言葉(words)

  • セミについての誤解

     セミは7日間しか生きられないだとか、地中で7年も過ごすなど、セミについて誤解している人が多い。 実はこれほどありふれた生き物にもかかわらずセミについては分かっていないことが多い。 人工の環境で育成することが難しいこともあって、特に地中での生態がよく分からないとされる。 親ゼミは木に卵を産み付け、その卵は一年がかりで孵化し、生まれた幼虫(白アリみたいで気持ち悪い)は地中に潜っていって木の根から養分を...

    2020/08/19

    言葉(words)

  • どこまで捨てられるか

     コロナによって人間の虚飾性が暴かれた。 どこまで捨てられるか、今その態度と覚悟が問われている。 戦争で奪われ、戦後復興の中で肥え太ってきた我々は、自らの意思で自分たちの贅肉をそぎ落とすことができるだろうか。 それが無理だというのなら、人は滅びの道を進むしかないのかもしれない。  ...

    2020/08/18

    言葉(words)

  • 一瞬の連続

     過去を否定するわけではないけれど、肯定すべきは過去ではなく現在だ。 そして、現在は常に未来のためにある。 時の鎖につながれた私たちは、今この瞬間しか生きられない。 一瞬前でも、一瞬後でもなく。 生はパラパラ漫画のように一瞬の連続であり、死は次の一瞬が途切れることを意味する。 今この時をつなぐ以外に生きるすべはない。  ...

    2020/08/17

    言葉(words)

  • 夏は嫌いじゃないサンデー料理

     夏が本気を出して牙を剥いてきた。なかなかやる。 今年はあまり出かけられないからへばるほど暑い思いはしていないのだけど、エアコンを入れた部屋でも暑いから、やっぱり今年も暑いということになる。 毎年今年は異常だとかいうけど、地球規模で考えるとほとんど誤差の範囲で異常とは思わない。数万年単位というだけでなく千年単位でも気候はわりと大きく変動する。 縄文海進では今より海岸線が5メートル以上上昇したとされ...

    2020/08/16

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測

     梅雨は明けたけど定点観測の写真はまだ梅雨の続き。 今回はもうひとつの定点観測をお送りします。  ...

    2020/08/15

    日常写真(Everyday life)

  • 能力は二の次

     必要なのは、気持ちと時間と少々のお金。 その3つが揃えば多くのことができる。 一番大事なのはもちろん気持ちだ。気持ちがあればできるし、気持ちがなければできない。 自分がやりたいことをやるのに能力なんてそれほど重要ではないのだ。  ...

    2020/08/14

    言葉(words)

  • 本物の謙虚さとは

     批判されないための先回りの謙虚ではなく、批判にも耐えうる本物の謙虚さとはどういうものだろう。 度を超した謙虚は卑屈になる。 だからといって謙虚さを持たない人間は下品だ。 謙虚であることが美徳とされた時代はもう終わったかといえば私はそうは思わない。時代が変わろうとも謙虚であることは美しい態度に違いない。 それはあるいは日本人特有のものかもしれない。 世界がもっと成熟すれば人々は謙虚になるのだろうけ...

    2020/08/13

    言葉(words)

  • 同情の区別

     同情してもいい人間と同情してはいけない人間がいる。 それをはっきり区別しなければいけない。 同情する相手を間違えると親切のつもりが逆効果になる。 相手にとっても自分にとってもだ。 繰り返すけど、同情してはいけない相手には決して同情してはいけない。  ...

    2020/08/12

    言葉(words)

  • この時代の迷信

     マスクさえつけていればコロナから身を守れるというマスク信仰は、お守りさえ持っていれば神様が守ってくれると信じるのと同程度のものだ。 信じる者は救われるというけど、マスクはどう考えても気休めに過ぎない。 我々は100年前の人たちの迷信を笑う。しかし、我々もまた100年後の人たちに笑われることを覚悟しなければならない。  ...

    2020/08/11

    言葉(words)

  • 魂の救出

     心を閉ざした人にはどんな言葉も届かない。 かつての私もそうだった。 それでも、手を差し伸べ、声をかけ続けることは無駄ではない。そうやってもらうことで救われる命もある。 一番いけないのは孤独に陥ってしまうことだ。孤独は人の魂を殺す。 救える魂は救わなければならない。 誰の手も届かないところに落ちてしまう前に。  ...

    2020/08/10

    言葉(words)

  • 何もない8月のサンデー料理

     何もできないまま8月を迎え、何もできないまま8月が過ぎていく。何もできないまま今年は終わってしまうのだろうか。 まだ信じたくないのだけど、今の状況を普通の状況として受け入れるしかないのかもしれない。もしそうならば、世界はすっかり変わってしまったということだ。 それにしても、何事もないように普通に過ごすわけにもいかず、この夏もどこかへ出かける予定は立てていない。帰省先はもう何年も前からなくなっている...

    2020/08/09

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測 ~梅雨時の風景

     梅雨時の風景。 もうひとつの定点観測をお送りします。  ...

    2020/08/08

    日常写真(Everyday life)

  • どっちにしても後悔はする

     やってしまった後悔よりもやらなかった後悔の方が一生残るから何事もやってしまった方がという教えがあるけど、本当にそうだろうか? 私はその考えには賛同できない。 時と場合によるし、物事はそれほど単純ではないからだ。 たとえば行かなくてもいい旅行に行ってコロナに感染して帰ってきてから自分きっかけでクラスターを起こして職場や学校を閉鎖に追い込んだ上に自分は後遺症が残ったとしたらどうだろう。それでもやって...

    2020/08/07

    言葉(words)

  • 違う物語を

     同じ人生を二度プレイするのは正直しんどい。 たとえ今の人生が名作だったとしても、一度で充分と思う。 繰り返すことで得られる気づきもあるだろうけど、限られた機会なら次は別の人生をプレイしてみたい。 きっとそこには、まだ経験したことのない感動や興奮があるはずだ。  ...

    2020/08/06

    言葉(words)

  • 願い

     願い、望み、祈り。 欲する、頼む、求める。 願望を表す言葉は多い。 それだけ人は欲深いということだろう。 何かが欲しいと願い、何かはいらないと祈る。 人は自分勝手でわがままだ。 この世界はいいことばかりではないと知っているはずなのに。  ...

    2020/08/05

    言葉(words)

  • 見えていない部分

     人の表から見える部分は氷山の一角のようなものだ。 能ある鷹は爪を隠すのたとえ通り、見えている部分は少なければ少ないほどよく、隠れている部分は多ければ多いほどいい。 すべてを晒す必要はないのに、自分を実際に以上に大きく見せようとする人がいる。それは逆効果だ。 表面を磨くよりも、見えていない部分を育てた方がいいことに気づかなければならない。 見えていなくても、分かる人には分かるから、心配しなくていい...

    2020/08/04

    言葉(words)

  • 今許す

     長い目で見れば許せることは、今すぐ許した方がいい。 どんなに許しがたく、感情的に納得がいかなくてもだ。 許すことが手遅れにならないうちに。  ...

    2020/08/03

    言葉(words)

  • 東京オリンピックだったのにサンデー料理

     コロナの再流行でまた動きが止まりかけている。少し前はようやくおさまってきてやれやれと思っていたら、ここへ来て感染者が激増してこれでは終りが見えてこない。 明日は我が身で、いつかかってもおかしくない状況になっている。 本来であれば今頃は東京オリンピックで盛り上がっている頃だった。ニューヒーローやニューヒロインの誕生で日本中が湧くといったこともあっただろうに。 来年の今頃はコロナも昔話になってオリン...

    2020/08/02

    料理(Cooking)

  • 定点観測

     定点観測をお送りします。 もともとこちらで始めたのが定点観測なのだけど、最近はもうひとつの定点観測が増えている。 それでも、こちらの定点観測も続けたい。  ...

    2020/08/01

    日常写真(Everyday life)

ここにいる

言葉(words)
ノウゼンカズラ

 過去から離れようとする気持ちと引き戻そうとする力が引き合って、ここから一歩も動けない。
 遠くへ行きたいわけではないけれど、ずっとここにもいたくない。
 
 

テレどまつりは見なかったサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 本来であれば8月の最終週の週末は、どまつり(Web)が行われるはずだった。
 名古屋の夏の終わりを告げる風物詩としてすっかり定着して、今年で22回を数えることになる。
 いうまでもなくコロナで中止となり、代替案として「テレどまつり」と題して、それぞれが録画した映像をネットで生配信するという試みがなされた。この時間もYouTubeニコニコ動画で生配信されている。
 まったくないよりはましとしても、やはりあれは生で見ないと意味がない。個人的には見るのではなく写真を撮るのが好きなだけだから、ネットで映像を見る気にはなれない。踊りを見るのが好きというわけではない。
 何もかもが取りやめになってしまった2020年という年をどう考えればいいのだろう。いまだ完全な終息は見通せず、このまま年末までこの状態が続いてしまいそうでもある。秋の紅葉もクリスマスもイベントは中止になってしまうのだろうか。
 それでも少しずつ暮らしは元に戻っていっていることを救いと見るべきか。あるいは、大災害よりましと言うべきか。



マグロのホイル包み

「マグロのホイル包み焼き」
 このところ続いているホイル包み焼き。今回はマグロだった。
 やり方はもう確立して、サンデー料理の定番となった。
 鍋で作るより手軽で手間いらずで一番の手抜き調理といっていいかもしれない。



ナスのトマトソース

「ナスのトマトソース煮」
 ナスを素揚げする。
 タマネギの刻み、トマト、エリンギをオリーブオイルで炒める。
 酒、みりん、鶏ガラだし、コンソメの素、ケチャップ、砂糖、塩、コショウで味付けをしてトマトソースを作る。
 ナスをトマトソースに加え、しばらく煮込む。
 とろとろのナスとトマトソースがよく合う。
 ナス料理の定番のひとつとして今後もちょくちょく登場しそうだ。



オムレツ

「ジャガイモのオムレツ」
 ジャガイモ、ニンジンを切り分けて下茹でする。
 卵、コンソメの素、シーチキン、マヨネーズ、とろけるチーズ、ジャガイモ、ニンジンを混ぜ合わせ、フライパンに蓋をしてオリーブオイルで片面を焼く。
 
 

定点観測

日常写真(Everyday life)
定点観測

 定点観測をお送りします。



定点観測2




定点観測3




定点観測4




定点観測5




定点観測6




定点観測7




定点観測8




定点観測9




定点観測10


 

国家の品格

言葉(words)
25棟

 どんなに駄目な国にも優秀な人間は一定数いるし、どんなに優れた国にもくだらない人間は大勢いる。
 ただ、国家の品格というものは歴然としてある。
 いうまでもなくそれは金では買えないものだ。
 国家の品格というのはその国の人たちが長い時間をかけて地道に積み上げることでしか得られない。
 しかしそれは、永久不変のものではなく、ときにあっけなく失われてしまうものでもある。 
 
 

うつろ舟

言葉(words)
雲模様

 戻れるか戻れないかじゃない。進むのだ。
 ただもう前へ進んでいくしかない。
 手ぶらだろうと抜け殻だろうとかまわない。
 思い出はここに置いて、未来に希望も持たず、虚ろな心を入れた身ひとつで。
 
 

正論に気をつけて

言葉(words)
香流川夏風景

 正論は言った方は気持ちがいいけど言われた方は気分が悪い。
 正論は言葉の暴力になり得る。だから、慎重に扱わないといけない。
 正論を振り回すやつほどたちの悪いものはない。
 そういう人間に反論をしても無駄から、聞いているふりをして距離を取った方がいい。
 内心馬鹿にしてもかまわない。
 
 
 

忘れないで

言葉(words)
空と雲

 忘れないでいるということは簡単なようで難しい。
 普通に暮らしていると日々薄れていってしまう。
 覚えておかなければならない約束も、幸福だった記憶さえも。
 だから、日々思いを上書きする必要がある。
 思い出さなくなったらあとは忘れてしまうばかりだ。
 
 

処暑だけど今日も暑かったサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 必要以上に動けない日々が半年以上も続くとさすがに慣れてしまったけど、遠出の散策に出かけたいという気持ちがときどき込み上げてきて、とてももどかしい思いがする。
 鉄道に乗って1時間か2時間、現地をひたらすら歩き続けるというスタイルの小旅行は、去年の10月の岐阜県各務原行きが最後になっている。その後、三重県松阪の神社巡りを計画したのだけど、実現しないまま月日が流れている。行けるのはいつになることか。今年はもう無理なんだろうか。
 今日は処暑だった。二十四節季では14番目に当たる。今年ももう残り4ヶ月ちょっとだ。
 何もない夏は何もないまま終わろうとしている。何年か後に2020年の夏を振り返ったとき、何を思い出すだろう。最後にひとつくらい思い出を作っておいた方がいいかもしれない。



タイのホイル包み

「タイのホイル包み焼き」
 ホイル包みが気に入って最近よく作っている。マグロよりもタイの方が合っている。タイの方がふんわりしっとり仕上がる。
 お手軽だし、コンロが2つ埋まっているときは空いている魚焼きグリルを活用すればいい。火を入れて放っておけばできあがる。
 ただし、調理していること自体を忘れがちなのが難点だ。



ケチャップ炒め

「野菜とトマトのケチャップ炒め」
 トマトスープの汁が少ない版。
 ジャガイモ、ニンジン、アスパラを下茹でする。
 オリーブオイルでタマネギ、トマトを炒める。
 ジャガイモ、ニンジンを入れ、酒、みりん、コンソメの素、砂糖、ケチャップ、塩、コショウで味付けをする。
 終盤でアスパラを加える。



ナスの天ぷら

「ナスの天ぷら」 
 天ぷらは寒いときでも暑いときでも食べたくなる。天ぷらだけは食べたい4割、作りたい6割で、作りたい気持ちが上回る。
 この頃、衣がしゃびしゃびすぎて素揚げのようになることが多かったので少し粉を多めにしたのだけど、それでもまだ足りなかった。あまりごわごわの衣よりも薄めの方が好きなのだけど、これはちょっと薄い。もう少し厚くつけないと天ぷららしさがない。
 
 

もうひとつの定点観測

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 今回ももうひとつの定点観測をお送りします。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10




別定点観測11

 
 

不満のメカニズム

言葉(words)
空き家の夏

 不満というのは欲求が満たされないことから来る。
 そんなことは当たり前だと思うだろうけど、まずその基本的なメカニズムをきちんと理解できていない人が多いのではないか。
 不満を口にするばかりで何もしない人間がその典型だ。
 たとえば、付き合いが長くなったり結婚したりすると不満が大きくなるのは、相手に対する要求が増えるからだ。原因は自分の側ではなく相手が変わったせいだと思い込みたがる。
 不満を解消するためにはどうすればいいかは簡単で、欲求を減らせばいいだけだ。そうすれば不満は相対的に減る。
 絶対的な不満は人間存在そのもに関わることだから解消できないとあきらめるしかない。
 極端な話、何も欲しなければ何の不満もないということになる。
 そこまで悟ってしまったら生きることがつまらなくなってしまうからおすすめはしないけど、そこに近づく方向性というのは間違っていない。
 自分が限りなく空っぽになってしまえばいいのだ。そうすれば足りないという思いも浮かばないだろう。
 
 

まずは技術から

言葉(words)
雨と草

 心を込めて作ったまずい料理と、一切気持ちの入っていない美味しい料理と、あなたはどっちが食べたいだろう?
 心を込めて歌う下手な歌と、心を込めない上手な歌ではどっちが聴きたいかという問いでもいい。
 勘違いしている人がいるけど、気持ちというのは技術の上に乗せるものであって気持ちだけを押しつけられても受け手は困ってしまう。
 スポーツでも芸術でもそうで、まずは技術が先で、気持ちや心は後からついてくる。技術もないのに心を語るのは早すぎるというより意味がない。
 日本の教育が間違っていると思うのは、知識を教えるだけで技術を教えないことだ。だからどうやって勉強したらいいのか分からない人間に育ってしまう。
 勉強でもスポーツでも、まずは理論を伴った技術を徹底的に教えることから始めなければならない。
 技術は経験によって会得するものという考え方は間違っているから捨てるべきだ。
 これは考え方の問題で、大人でも手遅れではないから、今からでもあらためた方がいい。
 まずは技術が先で、次に知識、最後が気持ちという順番だ。
 
 

セミについての誤解

言葉(words)
アブラゼミ

 セミは7日間しか生きられないだとか、地中で7年も過ごすなど、セミについて誤解している人が多い。
 実はこれほどありふれた生き物にもかかわらずセミについては分かっていないことが多い。
 人工の環境で育成することが難しいこともあって、特に地中での生態がよく分からないとされる。
 親ゼミは木に卵を産み付け、その卵は一年がかりで孵化し、生まれた幼虫(白アリみたいで気持ち悪い)は地中に潜っていって木の根から養分を吸い取って生きる。
 どういう基準かは分からないのだけど気の早いやつで一年後には成虫になる一方、5年も6年も地中で過ごすやつもいる。性格なのか環境なのかは定かではない。
 成虫になったセミが繁殖のためだけに飲まず食わずで7日ほどしか生きられないというのも嘘で、寿命の長い個体で1ヶ月ほど生きることが分かっている。そうなると当然、何か摂取しないといけないわけで、しかもあれだけ鳴いたり飛んだりするわけだから相当なエネルギーを必要とする。主に木の樹液を吸っているようだ。
 セミのことをなんとなくかわいそうな虫と思っている人が多いだろうけど、それは完全に間違いということになる。5年以上も生きる虫は少ない。セミは昆虫の中では長寿なのだ。
 安全な地中でぬくぬくと暮らして、いよいよ外へ出ないといけなくなったときは、イヤイヤなのかもしれない。
 鳴き声を聞いているとほとんどやけっぱちのようにも思える。
 こういった知識はある意味では無粋なもので、あまり口に出さない方がいいとも言える。セミって7日しか生きられないんだよねと誰かが言ったら、そうなんだよねと同意しておく方が平和に過ごせる。
 いや、そうじゃないんだって、セミって地中では長生きでね、なんて知識を披露してもたいていは喜ばれない。
 
 

どこまで捨てられるか

言葉(words)
緑の牧野が池駐車場

 コロナによって人間の虚飾性が暴かれた。
 どこまで捨てられるか、今その態度と覚悟が問われている。
 戦争で奪われ、戦後復興の中で肥え太ってきた我々は、自らの意思で自分たちの贅肉をそぎ落とすことができるだろうか。
 それが無理だというのなら、人は滅びの道を進むしかないのかもしれない。
 
 

一瞬の連続

言葉(words)
クマゼミの死

 過去を否定するわけではないけれど、肯定すべきは過去ではなく現在だ。
 そして、現在は常に未来のためにある。
 時の鎖につながれた私たちは、今この瞬間しか生きられない。
 一瞬前でも、一瞬後でもなく。
 生はパラパラ漫画のように一瞬の連続であり、死は次の一瞬が途切れることを意味する。
 今この時をつなぐ以外に生きるすべはない。
 
 

夏は嫌いじゃないサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 夏が本気を出して牙を剥いてきた。なかなかやる。
 今年はあまり出かけられないからへばるほど暑い思いはしていないのだけど、エアコンを入れた部屋でも暑いから、やっぱり今年も暑いということになる。
 毎年今年は異常だとかいうけど、地球規模で考えるとほとんど誤差の範囲で異常とは思わない。数万年単位というだけでなく千年単位でも気候はわりと大きく変動する。
 縄文海進では今より海岸線が5メートル以上上昇したとされているし、平安海進ですら50センチ以上海面が上昇したことが分かっている。2万年前の最終氷期は海岸線が100メートル以上も下がった。平均気温が2、3度上がったり下がったりなんてことはなんでもない。
 個人的には寒いのが苦手で夏の暑さはわりと平気だ。ただこれもだんだん飽きてきて9月になるといいかげんうんざりしてくる。それもまた毎年のパターンだ。
 今年も暑いですねというのは季節の挨拶なので特に反論することもなく、そうですよねと同意している。今日も暑いですねと挨拶されて、いやいや、そのうちまた氷河期が来ますよなどと言い出すと話がややこしくなる。実際のところ、未来において氷河期は必ずまたやってくるのだけど。



マグロ

「マグロのホイル包まない焼き」
 アルミホイルが最後の切れっ端しか残っていなくて包もうと思って包めなかった。
 結果的に、ネギマのような食感と味になった。包まないのもありだ。
 作り方は簡単で、アルミホイルにオリーブオイルを塗って、切り分けたマグロ、長ネギを乗せ、酒、みりん、しょう油、塩、コショウを振りかけて魚焼きグリルで焼くだけ。
 わりとすぐに火が通ってしまうので、早めに火を止めた方がいい。



鶏肉と卵など

「鶏肉とトマトと卵」
 タイトルが思い浮かばない料理。
 鶏肉とオクラを下茹でする。
 オリーブオイルで鶏肉、トマト、シーチキンを炒める。
 酒、みりん、和風だしの素、鶏ガラだし、塩、コショウで味付けをする。
 別にスクランブルエッグを作る。
 オクラとスクランブルエッグを加え、全体に混ぜ合わせる。



ジャガイモ焼き

「ジャガイモ焼き」
 これも料理名のない料理。
 ジャガイモ、ニンジンを柔らかくなるまで茹でる。
 ジャガイモとニンジンを大雑把に潰し、刻んだタマネギ、小麦粉、コンソメの素、マヨネーズ、とろけるチーズ、塩、コショウを混ぜて、フライパンで蓋をして片面を焼く。
 ポテトサラダを焼いたようなものというかグラタンに近いか。
 
 

もうひとつの定点観測

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 梅雨は明けたけど定点観測の写真はまだ梅雨の続き。
 今回はもうひとつの定点観測をお送りします。


別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10

 
 

能力は二の次

言葉(words)
ごまだらカミキリムシ

 必要なのは、気持ちと時間と少々のお金。
 その3つが揃えば多くのことができる。
 一番大事なのはもちろん気持ちだ。気持ちがあればできるし、気持ちがなければできない。
 自分がやりたいことをやるのに能力なんてそれほど重要ではないのだ。
 
 

本物の謙虚さとは

言葉(words)
香流川キラキラ

 批判されないための先回りの謙虚ではなく、批判にも耐えうる本物の謙虚さとはどういうものだろう。
 度を超した謙虚は卑屈になる。
 だからといって謙虚さを持たない人間は下品だ。
 謙虚であることが美徳とされた時代はもう終わったかといえば私はそうは思わない。時代が変わろうとも謙虚であることは美しい態度に違いない。
 それはあるいは日本人特有のものかもしれない。
 世界がもっと成熟すれば人々は謙虚になるのだろうけど、それは遠い未来のおとぎ話のようにも思える。
 
 

同情の区別

言葉(words)
道ばたの野良猫

 同情してもいい人間と同情してはいけない人間がいる。
 それをはっきり区別しなければいけない。
 同情する相手を間違えると親切のつもりが逆効果になる。
 相手にとっても自分にとってもだ。
 繰り返すけど、同情してはいけない相手には決して同情してはいけない。
 
 

この時代の迷信

言葉(words)
アパートのアンテナ

 マスクさえつけていればコロナから身を守れるというマスク信仰は、お守りさえ持っていれば神様が守ってくれると信じるのと同程度のものだ。
 信じる者は救われるというけど、マスクはどう考えても気休めに過ぎない。
 我々は100年前の人たちの迷信を笑う。しかし、我々もまた100年後の人たちに笑われることを覚悟しなければならない。
 
 

魂の救出

言葉(words)
台湾百合

 心を閉ざした人にはどんな言葉も届かない。
 かつての私もそうだった。
 それでも、手を差し伸べ、声をかけ続けることは無駄ではない。そうやってもらうことで救われる命もある。
 一番いけないのは孤独に陥ってしまうことだ。孤独は人の魂を殺す。
 救える魂は救わなければならない。
 誰の手も届かないところに落ちてしまう前に。
 
 

何もない8月のサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 何もできないまま8月を迎え、何もできないまま8月が過ぎていく。何もできないまま今年は終わってしまうのだろうか。
 まだ信じたくないのだけど、今の状況を普通の状況として受け入れるしかないのかもしれない。もしそうならば、世界はすっかり変わってしまったということだ。
 それにしても、何事もないように普通に過ごすわけにもいかず、この夏もどこかへ出かける予定は立てていない。帰省先はもう何年も前からなくなっている。
 この調子では先祖もお盆に戻ってこないのではないか。心の中で思い出すしかないのか。
 子どもたちからも多くの機会を奪ってしまった。こんなにも多くのことを奪う権利が誰にあるというのだろう。
 なんだかやり場のない気持ちを抱えたまま日々を過ごしている。



サーモン

「いつものサーモン」 
 サーモンは余計なことをせず、好きなタレを作って生で食べるのが一番だ。



ジャガイモなど

「野菜と鶏肉炒め」
 ジャガイモ、ニンジン、鶏肉、ブロッコリーを茹でる。
 オリーブオイルでタマネギを炒め、茹でた野菜と鶏肉を加え、酒、みりん、しょう油、コンソメの素、マヨネーズ、塩、コショウで味付けをする。



豆腐とオクラ

「オクラ入り豆腐ゴマ風味」 
 ごま油で豆腐とシイタケを炒める。
 オクラを茹でる。
 酒、みりん、鶏がらだしの素、昆布つゆ、水で味付けする。
 そのまましばらく加熱して、塩で味を調える。
 仕上げに白ごまを振りかける。
 
 

もうひとつの定点観測 ~梅雨時の風景

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 梅雨時の風景。
 もうひとつの定点観測をお送りします。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10

 
 

どっちにしても後悔はする

言葉(words)
ハナムグリ

 やってしまった後悔よりもやらなかった後悔の方が一生残るから何事もやってしまった方がという教えがあるけど、本当にそうだろうか? 私はその考えには賛同できない。
 時と場合によるし、物事はそれほど単純ではないからだ。
 たとえば行かなくてもいい旅行に行ってコロナに感染して帰ってきてから自分きっかけでクラスターを起こして職場や学校を閉鎖に追い込んだ上に自分は後遺症が残ったとしたらどうだろう。それでもやってしまった後悔の方がましだと言えるだろうか?
 人はなぜか、後悔することがいけないことのように思い込んでいるところがある。私はその発想自体が間違っていると思う。
 人生に後悔はつきもので、やっても後悔するしやらなくても後悔するのが人の一生だ。後悔しないと頑張ること自体が無駄な気がする。
 後悔というのは一種の思い出で、それはむしろ愛おしいいものではないのか。あの世まで持っていける数少ないもののひとつだ。
 悔いることに固執してはいけない。でも、後悔することを厭う必要もない。
 やるからないか迷ったときは、最悪の結果を想定して、それを受け入れる覚悟を決めることだ。
 どちらにしても後悔はある。選ばなかった方がより大きな後悔をもたらしていたかもしれない。
 
 

違う物語を

言葉(words)
セレクト・スタート

 同じ人生を二度プレイするのは正直しんどい。
 たとえ今の人生が名作だったとしても、一度で充分と思う。
 繰り返すことで得られる気づきもあるだろうけど、限られた機会なら次は別の人生をプレイしてみたい。
 きっとそこには、まだ経験したことのない感動や興奮があるはずだ。
 
 

願い

言葉(words)
8月の満月

 願い、望み、祈り。
 欲する、頼む、求める。
 願望を表す言葉は多い。
 それだけ人は欲深いということだろう。
 何かが欲しいと願い、何かはいらないと祈る。
 人は自分勝手でわがままだ。
 この世界はいいことばかりではないと知っているはずなのに。
 
 

見えていない部分

言葉(words)
マツバギク

 人の表から見える部分は氷山の一角のようなものだ。
 能ある鷹は爪を隠すのたとえ通り、見えている部分は少なければ少ないほどよく、隠れている部分は多ければ多いほどいい。
 すべてを晒す必要はないのに、自分を実際に以上に大きく見せようとする人がいる。それは逆効果だ。
 表面を磨くよりも、見えていない部分を育てた方がいいことに気づかなければならない。
 見えていなくても、分かる人には分かるから、心配しなくていい。
 
 

今許す

言葉(words)
空き地の夏

 長い目で見れば許せることは、今すぐ許した方がいい。
 どんなに許しがたく、感情的に納得がいかなくてもだ。
 許すことが手遅れにならないうちに。
 
 

東京オリンピックだったのにサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 コロナの再流行でまた動きが止まりかけている。少し前はようやくおさまってきてやれやれと思っていたら、ここへ来て感染者が激増してこれでは終りが見えてこない。
 明日は我が身で、いつかかってもおかしくない状況になっている。
 本来であれば今頃は東京オリンピックで盛り上がっている頃だった。ニューヒーローやニューヒロインの誕生で日本中が湧くといったこともあっただろうに。
 来年の今頃はコロナも昔話になってオリンピックを楽しめているだろうか。
 今年の夏くらいつまらない夏もない。子どもたちにとっても持てるはずだった夏の思い出を失ってしまった。子供にとっての一年は大人の一年とは価値が違うから、本当にかわいそうだと思う。
 コロナについては、天を恨んでも天に祈っても意味がないような気がしている。自然の摂理といえばそれまでで、自然に収まるのを待つしかないのだろう。
 8月になっても暑さに慣れていないから、日負けには気をつけたい。



マグロのホイル

「マグロとネギのホイル包み焼き」
 アルミホイルに、マグロ、長ネギの刻み、オリーブオイル、酒、みりん、しょう油、塩、コショウを全部入れて包み、魚焼きグリルで焼く。
 鍋でやるのと変わらないけど、コンロが他の鍋やフライパンで埋まっているときはこの手もある。



ジャガイモと玉ねぎ

「ジャガイモとタマネギの天ぷら」
 天ぷらなんだけど衣がしゃびしゃびすぎて素揚げのようになってしまった。天ぷらは衣の加減が難しい。
 タマネギの天ぷらは辛味が出てしまうので、そこをなんとかしないといけない。
 カキアゲはカキアゲで難しさがある。



鶏肉とアスパラ

「鶏肉とアスパラなど炒め」
 ニンジン、アスパラ、鶏肉、トマトを下茹でする。
 取り出してオリーブオイルで炒め、酒、みりん、和風だしの素、塩、コショウで味付けする。
 
 

定点観測

日常写真(Everyday life)
定点観測

 定点観測をお送りします。
 もともとこちらで始めたのが定点観測なのだけど、最近はもうひとつの定点観測が増えている。
 それでも、こちらの定点観測も続けたい。



定点観測




定点観測3




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