月別:2020年03月

記事一覧
  • 前向きは迷惑

     前向きであることが常に正しいなどというのは間違った思い込みだ。 前へ進むといっても間違った方向に進めば目的地から離れてしまうのと同じで、方向性を間違えた頑張りは事態を悪化させるだけだ。 本人だけの問題ならともかく、そういう人間ほど周りを巻き込もうとするからたちが悪い。 だいたい、世の中をよく見渡してみてほしい。無駄に前向きな人間で正しいやつがいるだろうか? なんか違う、と思ったら、それはやはり間...

    2020/03/31

    言葉(words)

  • 努力は目的ではなく前提

     努力をしない人間に限って努力を馬鹿にする。 中途半端に努力した人間ほど努力を語りたがる。 努力は無駄にならないというのはその通りであり、間違ってもいる。 努力は報われるという言い方は巧妙なレトリックで、たとえばそれは、宝くじは買えば当たるというに似ている。確かに稀に当たることはあってもたいていは当たらない。同じように、努力は稀に報われることがあってもだいたいは報われない。それが実際のところだ。 ...

    2020/03/30

    言葉(words)

  • タケノコに春の到来を感じるサンデー料理

     新型コロナウィルスの世界的な流行はもはや歴史的な出来事と呼ぶレベルになってしまった。数年後の教科書に載るようなことだ。 ただ、人類はかつてスペインかぜを経験している。これが初めての未曾有の出来事ではない。 1918年のスペインかぜはとんでもない数字で、世界人口の約3割が感染して最大死者は1億人ともいわれている。日本の人口が今の半分の5,500万人程度だった時代に39万人が死亡したとされる。 あまりにも現実離...

    2020/03/29

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測

     もうひとつの定点観測をお送りします。  ...

    2020/03/28

    日常写真(Everyday life)

  • 忘れること

     忘れてしまった方がいいことと、忘れてはいけないことと、明確に区別して自覚することは案外難しい。 人は忘れっぽい生き物だから、忘れてはいけないことの多くを忘れている。 一方で忘れるべきことをいつまでも恨みがましく覚えていたりもする。 忘れることを自分の意志でコントロールすることはできないのかもしれない。  ...

    2020/03/27

    言葉(words)

  • 上と下

     上から見下ろしているだけでは見えないことがたくさんある。 下を這い回っているだけでは見えない風景もある。 上から見ると下の上の部分しか見えず、下から見ると上の下の部分しか見えない。 だから上と下とでは互いに理解し合えない。 想像で補うにしても限界がある。 上と下とで互いに思いやることが理想なのだけど、現実問題としてそれは難しいかもしれない。 個人として上と下の両方を経験すると上の気持ちも下の気持...

    2020/03/26

    言葉(words)

  • 勝手に発表第六弾 ~心に残る遠過去女性アーティスト編

     ときどき思い出したようにやってくる勝手に発表シリーズ。 第六弾となる今回は、「心に残る遠過去女性アーティスト編」と題してお送りします。 これまでの5回は以下の通り。 思い出のアニソンを勝手に発表 勝手に発表第二弾 ~心に残る近過去女性アーティスト曲 勝手に発表第三弾 ~心に残る中過去女性アーティスト編 勝手に発表第四弾 ~心に残る近過去男性アーティスト編 勝手に発表第五弾 ~心に残る中過去男性ア...

    2020/03/24

    音楽(music)

  • 小さな嘘

     嘘が世界を一時的に救って延命させたとしても、最終的には嘘が世界を殺す。 小さな嘘も積み重なると大きな嘘になる。 嘘は少しずつ信用を失わせる。 目に見えないくらいわずかずつ。 それでも人は残酷な真実に耐えられず嘘を重ねる。 その先に崩壊が待っていると知りながら。  ...

    2020/03/24

    言葉(words)

  • 今の結果

     今の自分は頑張った結果なのか、頑張らなかった結果なのか?  ...

    2020/03/23

    言葉(words)

  • 変わらない日常のありがたさを思うサンデー料理

     日常が変わりなく流れていくことのありがたみを再認識する。代わり映えしない退屈な日常は罪ではないのだ。不幸ではないということがすでに幸福であるということに気づかなければならない。 確かなことは、災難はこれが最初ではないし最後でもないということだ。その都度乗り越えていくしかない。時間だけが解決してくれることもある。 名古屋も桜が咲き始めた。暖冬だったからもっと早いかと思ったけどそれほどでもなかった。...

    2020/03/22

    料理(Cooking)

  • いつもの定点観測

     いつものように、いつもの定点観測をお送りします。  ...

    2020/03/21

    日常写真(Everyday life)

  • 絶望的な負け戦でも

     これは負け戦なのだ。それだけは最初にはっきりさせておかなければならない。 残念ながらどう頑張っても勝ちの目はない。 だからといって勝つことをあきらめてしまえば惨めな負けが待っている。 私たちにできることは戦い続けることだけだ。 勝てないまでも負けなければいい。 最後まで倒れずに立っていることが我々に残された矜持といえる。  ...

    2020/03/20

    言葉(words)

  • 走り出せ絶望を引きずりながら

     立ち上がれ。 そして駆け出すのだ。 希望はあるぞ。 でも、絶望も忘れるな。 私が自分にも人にも言いたいのはそんなことなのだろうと思う。  ...

    2020/03/19

    言葉(words)

  • 自分に合うボールペンを探しています 第1弾

     以前、阿久津直記『練習しないで、字がうまくなる! 』という本をこのブログで紹介した。 阿久津直記著『練習しないで、字がうまくなる! 』を読んで目が覚める  過去に何度も挫折しては数年後にまた懲りずにペン字の練習を再開するということを繰り返して現在に至っている私なのだけど、あの本の中で字がうまく見えるボールペン選びについて書かれているのを読んで、実際にいくつかボーペンを試してみた。そうしたら、ペン字よ...

    2020/03/18

    未分類

  • 消去不可

     悪事はその大小を問わず魂に永久に刻まれる。 どれだけ善行を重ねても消し去る方法はないし、上書きもできない。 悪行は自らの魂を傷つける行為だということを自覚しなければならない。  ...

    2020/03/17

    言葉(words)

  • 永遠という絶望

     永遠などないという人がいる。 けど、そう決めつけるのは危険だ。永遠はないかもしれないけどあるかもしれない。 人は永遠性というものを軽く考えすぎているところがある。 私たちは自分たちの意志とは無関係に永遠の中に囚われてしまっているかもしれない。 ここから永久に抜け出せないと知ったときの恐怖を想像できるだろうか。 今まで犯してきたことがすべて消えないと分かったときの後悔に耐えられるのか。 永遠性の本...

    2020/03/16

    言葉(words)

  • コロナな日々のサンデー料理

     コロナ騒動は当分収まりそうもなく、プロ野球もJリーグも開幕・再開は厳しそうだ。この状況ではとてもオリンピックができるとは思えない。延期という選択肢はあるのかないのか。 東京2020オリンピックが開催されないという予言はけっこうあるけど、こういう形で開催されないと予言した人間はたぶんいないだろう。伝染病が流行るなんて予言は誰でも言えることだから、予言というなら新型コロナと名指ししなければ当たったうちに...

    2020/03/15

    料理(Cooking)

  • もうひとつの定点観測 ~冬から春へ

     季節は冬から春へ。ずいぶん日が長くなった。太陽の光も強さを取り戻してきたように思う。 今日はもうひとつの定点観測をお送りします。  ...

    2020/03/14

    日常写真(Everyday life)

  • つまらない言い訳

     忙しさが原因でやれないことは実はそれほど多くない。 やれるやれないは優先順位の問題であって、多忙かどうかはあまり関係がない。 あるいは気持ちの問題で、気持ちがあれば忙しくてもやるし、気持ちがなければ時間があってもやらない。 忙しくてできないというのは思い込みであって、説得力のない言い訳でしかない。 そんなつまらない言い訳は他人にも自分にもしない方がいい。  ...

    2020/03/13

    言葉(words)

  • 三頭立て

     人は頭と心と自我で成り立っている。 脳と心臓と魂と言い換えてもいい。 たとえるならそれは、御者のいない三頭立ての馬車のようなものだ。 それぞれが勝手な方向へ行こうとするから足並みが揃わず真っ直ぐ進まない。 それでも同じひとつの体に乗り合わせているから離れることはできず、曲がりなりにも前へ進んでいく。 ときには一致することもあるけど、たいていは意見が合わない。 こんな調子で我々は目的地にたどり着け...

    2020/03/12

    言葉(words)

  • 全部ではあふれる

     何かを犠牲にしなければ何かをできない。それはもう残酷ともいえる現実だ。 犠牲になることはいろいろで、時間だったりお金だったり気持ちだったりするわけだけど、やりたいことややるべきことのすべてをできるわけではないことは確かだ。 人生という入れ物には限りがあって、ある程度年を取るとその容量は思ったより小さいことに気づかされる。 私たちはある部分ではあきらめ、ある部分では折り合いをつけてやれることをやっ...

    2020/03/11

    言葉(words)

  • 心次第

     終わりを決められないのは心の弱さゆえで、 始まりを決められないのは心の怠慢だ。 すべては心次第で僕たちは心の言うことを聞くしかない。  ...

    2020/03/10

    言葉(words)

  • 何もしないことの必要性

     この世には祈るだけの人や何もせず遊んでいるだけの人間が不可欠だ。 世界はそうやってバランスを取っている。 どの時代のどの国でもそうだ。 皮肉な話なのだけど、過剰な労働力は世界を崩壊させてしまう。 この世は全員が勤勉すぎても成り立たないようにできている。 遊んでいる人間は歯を食いしばって何もしないでいるということを忘れないで欲しい。  ...

    2020/03/09

    言葉(words)

  • 菜の花のサンデー料理

     芥川龍之介の言葉を思い出す。「人生は一箱のマッチに似ている 重大に扱うのは莫迦々々しい。 重大に扱わなければ危険である」 今の世界はそんな感じ。 何年後かに今年を振り返ったとき、私たちは2020年をどんな年だったと思い出すのだろう。 そのただ中にいる今は、深刻さの度合いがまだよく分かっていない。 1917-1918年に大流行したスペインかぜは、世界で5億人がかかって死者は1億人ともされるので、それと比べれば軽症...

    2020/03/08

    料理(Cooking)

  • いつもの定点観測

     いつもの定点観測をお送りします。  ...

    2020/03/07

    日常写真(Everyday life)

  • 獲得

     何もせずに上手くできるよりも、下手なのを練習して上手くなった方が価値がある。 親から受け継いだ財産よりも自分で稼いだお金の方がありがたみがあるのと同じだ。 努力して手に入れたものはかけがいのない財産になる。 ものによってはあの世にまで持ってけるだろうし、なんなら来世に役立つ可能性もある。 あるいは、生まれつき上手くできることは過去世で自ら獲得した能力なのかもしれない。  ...

    2020/03/06

    言葉(words)

  • 何もない日

     何かある日の喜びと、何もない一日の嬉しさと。 人にはその両方が必要だ。どちらか一方が続くと心が疲れてしまう。 なんでもない日をつまらない一日と思うのは間違いだ。何もないということは悪いことがないということで、それだけで幸せなことだからだ。 何もない日を喜びとして噛みしめたい。  ...

    2020/03/05

    言葉(words)

  • 天才信仰

     私は天才が好きなのだ。 それは別に重大な告白とかではないけれど、自分自身はっきり分かっていることだし、あえて声に出して言いたい。 愛の告白というよりも信仰の告白に近いものかもしれない。  ...

    2020/03/04

    言葉(words)

  • 想像力の欠如が招くこと

     駄目な人間の共通項ははっきりしていて、それは想像力が足りないことだ。 たとえば失言や嘘を重ねる政治家とか犯罪者などがその代表だ。 自分の言動がどういう結果を招くか想像できていないから失敗をする。想像力が足りないから失敗の原因が分からず同じことを繰り返す。 想像力というのはものすごく大切な能力で、それが人間と他の動物とを分ける大きな要因となっている。人がここまで進化できたのは想像力ゆえだ。 想像力...

    2020/03/03

    言葉(words)

  • 春を待つ風景

     今回は、春を待つ風景と題してご近所風景をお届けします。 春はもうそこまで来ている。 いい春になるかならないかは心持ち次第だ。  ...

    2020/03/02

    日常写真(Everyday life)

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前向きは迷惑

言葉(words)
こぶしの花

 前向きであることが常に正しいなどというのは間違った思い込みだ。
 前へ進むといっても間違った方向に進めば目的地から離れてしまうのと同じで、方向性を間違えた頑張りは事態を悪化させるだけだ。
 本人だけの問題ならともかく、そういう人間ほど周りを巻き込もうとするからたちが悪い。
 だいたい、世の中をよく見渡してみてほしい。無駄に前向きな人間で正しいやつがいるだろうか?
 なんか違う、と思ったら、それはやはり間違っているのだ。
 道に迷ったときはそのまま進まず、まずは立ち止まって周りをよく見て、分かっている場所まで引き返すことをおすすめしたい。
 
 

努力は目的ではなく前提

言葉(words)
近所の桜

 努力をしない人間に限って努力を馬鹿にする。
 中途半端に努力した人間ほど努力を語りたがる。
 努力は無駄にならないというのはその通りであり、間違ってもいる。
 努力は報われるという言い方は巧妙なレトリックで、たとえばそれは、宝くじは買えば当たるというに似ている。確かに稀に当たることはあってもたいていは当たらない。同じように、努力は稀に報われることがあってもだいたいは報われない。それが実際のところだ。
 それでもなお、あえてこう自分に問いかけてみるといい。
 無駄な努力を厭って一体何ができるというのか? と。
 努力して成果が出るかどうかは二の次三の次であって、まずは努力をしてみなければ何も始まらない。
 できる限りの努力をしたなら、どんな結果でも受け入れられるはずだ。そのときはもう、努力を語ろうとは思わないだろう。
 
 

タケノコに春の到来を感じるサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 新型コロナウィルスの世界的な流行はもはや歴史的な出来事と呼ぶレベルになってしまった。数年後の教科書に載るようなことだ。
 ただ、人類はかつてスペインかぜを経験している。これが初めての未曾有の出来事ではない。
 1918年のスペインかぜはとんでもない数字で、世界人口の約3割が感染して最大死者は1億人ともいわれている。日本の人口が今の半分の5,500万人程度だった時代に39万人が死亡したとされる。
 あまりにも現実離れした数字で実感が沸かなかったのだけど、今回のコロナ騒動で多少なりとも分り始めてきた。今後どこまで被害が広がるか、まだ見当もつかない。
 個人的に頑張ろうにも何をどうしたらいいというわけではなく、とにかく今はかからないことだけを考えてやり過ごすしかない。
 まだ春がきたばかりなのに、早く今年が終わってほしいと願うことになるとは。秋くらいまでにはおさまるだろうか。



エビチリ

「エビチリ風」
 エビの背わた、はらわたを取って、水溶き片栗粉でよく洗い、水気を拭く。
 卵の白身をからめて、ごま油でざっと炒め、いったん取り出す。
 タッパーに酒、塩、コショウと一緒にエビを入れ、1分加熱する。
 生姜、豆板醤、長ネギの刻みを炒め、酒、みりん、醤油、鶏ガラだしの素、塩、コショウでスープを作る。
 エビを戻して、スープに絡めつつ加熱して仕上げる。



タケノコ入炒め

「タケノコとエリンギのケチャップ炒め」
 ようやくタケノコが出回ってきたので、今シーズン初のタケノコになった。季節感のあまりないサンデー料理において、タケノコは春を告げる食材として毎年登場している。タケノコが好きなので、この季節は楽しみだ。ここからひと月くらいしか味わえない。
 タケノコはアク抜きをしてあらかじめ下茹でをしておく。
 鶏肉、玉ねぎ、エリンギをオリーブオイルで炒める。
 タケノコを加え、酒、みりん、コンソメの素、ケチャップ、砂糖、塩、コショウで味付けをする。
 


ジャガイモと卵のサラダ

「ジャガイモと卵のからしマヨネーズ和え」
 ジャガイモを切り分けてレンジで5分加熱する。
 ほうれん草を下茹でする。
 ゆで卵を作る。
 ゆで卵の殻の剥き方をネットで見て試してみた。タッパーにゆで卵と水を3分の1くらい入れてシャカシャカ前後左右に振る。そうすると細かい亀裂が入ってその間に水が入り込むので、殻が剥きやすくなる。完璧にとはいかないものの、かなり剥きやすくなることは確かだ。
 酒、みりん、和風だしの素、塩、コショウ、マヨネーズ、カラシで味付けをする。
 エビに白身を使ったときに残った卵黄も混ぜ入れた。
 
 

もうひとつの定点観測

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 もうひとつの定点観測をお送りします。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9




別定点観測10

 
 

忘れること

言葉(words)
道路脇の風景

 忘れてしまった方がいいことと、忘れてはいけないことと、明確に区別して自覚することは案外難しい。
 人は忘れっぽい生き物だから、忘れてはいけないことの多くを忘れている。
 一方で忘れるべきことをいつまでも恨みがましく覚えていたりもする。
 忘れることを自分の意志でコントロールすることはできないのかもしれない。
 
 

上と下

言葉(words)
見下ろす駐車場

 上から見下ろしているだけでは見えないことがたくさんある。
 下を這い回っているだけでは見えない風景もある。
 上から見ると下の上の部分しか見えず、下から見ると上の下の部分しか見えない。
 だから上と下とでは互いに理解し合えない。
 想像で補うにしても限界がある。
 上と下とで互いに思いやることが理想なのだけど、現実問題としてそれは難しいかもしれない。
 個人として上と下の両方を経験すると上の気持ちも下の気持ちも分かるようになるのだけど。
 
 

勝手に発表第六弾 ~心に残る遠過去女性アーティスト編

音楽(music)
 ときどき思い出したようにやってくる勝手に発表シリーズ。
 第六弾となる今回は、「心に残る遠過去女性アーティスト編」と題してお送りします。
 これまでの5回は以下の通り。

 思い出のアニソンを勝手に発表
 勝手に発表第二弾 ~心に残る近過去女性アーティスト曲
 勝手に発表第三弾 ~心に残る中過去女性アーティスト編
 勝手に発表第四弾 ~心に残る近過去男性アーティスト編
 勝手に発表第五弾 ~心に残る中過去男性アーティスト編

 女性アーティスト編としては、今回が一応最終回ということになる。

 思えば80年代というのはアイドル全盛というだけでなく歌謡曲の全盛時代だった。送り手にとっても受け手にとっても幸せな時代で、リアルタイムでたくさんの曲と出会えたことは私にとって幸運だった。その幸運は00年代までしか続かなかったように思う。
 今の曲が駄目とはいわないないけど、昔の曲がよかったのは本当だ。それは懐古趣味というだけではない。たとえ消費されるアイドル曲といえども、一流の作詞家、作曲家、編曲家が全力で楽曲を提供することで名曲が生み出されていた。
 時代の変化とともに音楽シーンも大きく様変わりしたから、今のアーティストは不運だという言い方もできるだろうか。
 もはや我々世代は新しい曲を必要としないのかもしれない。すでに多くのいい曲が自分の中にたまっているから。
 あるいは、歌謡曲はこの先で第二の全盛期を迎えるなどということもあるのだろうか。

 80年代のマイベストを10曲程度選ぶというのはなかなか難しいことで、忘れてしまっている曲や歳月の中でこぼれ落ちてしまったものも少なくない。当時よく聞いていた松田聖子などは今はもう残っていない。
 松任谷由実で選んだ曲は一部70年代の曲が入っている。世代的に上なので必ずしもリアルタイムで聴いたわけではなくて、少し遅れて聴いていた。
 山口百恵も上の世代なのだけど、小学生のとき初めて自分のお金で買ったレコードは山口百恵の「秋桜」だった。当時、さだまさしが好きで、この曲はさだまさしの作詞作曲だったということもある。
 心に残った曲ということだから、懐かしいというだけではなく、今でも聴く曲を選んでいる。10年後も変わらず聴いているかどうかはわからないけれど。




 小比類かほる 「I'm here」

 再生はYouTubeの公式 Kohhy OFFICIAL CHANNELで
(”この動画は YouTube でご覧ください。”をクリック)




 小比類かほる 「オーロラの瞳」

 再生はYouTubeの公式 Kohhy OFFICIAL CHANNELで
(”この動画は YouTube でご覧ください。”をクリック)




 松任谷由実 「ノーサイド」




 松任谷由実 「青春のリグレット」

 笑って話せるね
 そのうちにって握手した
 彼のシャツの色がまぎれた人混み
 バスは煙残し
 小さく咳こんだら
 前の前が滲んだ黄昏

 わずか6行の短い言葉で感情を一切説明せず情景描写のみで別れの場面を鮮やかに描いて見せている。
 松任谷由実の天才を確信させるに充分な歌詞だ。




 松任谷由実 「埠頭を渡る風」




 中島みゆき 「悪女」

 中島みゆきは「糸」も選びたかったのだけど、オリジナルが見つからなかった




 竹内まりや 「駅」




 竹内まりや 「シングル・アゲイン」




 原由子 「鎌倉物語」




 DREAMS COME TRUE 「未来予想図 Ⅱ」




 斉藤由貴 「卒業」




 ライブバージョン。こっちの方がぐっとくる。
 ニコニコ動画のページで見てください(”卒業”をクリック)。
 

小さな嘘

言葉(words)
香流川夕暮れ

 嘘が世界を一時的に救って延命させたとしても、最終的には嘘が世界を殺す。
 小さな嘘も積み重なると大きな嘘になる。
 嘘は少しずつ信用を失わせる。
 目に見えないくらいわずかずつ。
 それでも人は残酷な真実に耐えられず嘘を重ねる。
 その先に崩壊が待っていると知りながら。
 
 

今の結果

言葉(words)
道路脇のツクシ

 今の自分は頑張った結果なのか、頑張らなかった結果なのか?
 
 

変わらない日常のありがたさを思うサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 日常が変わりなく流れていくことのありがたみを再認識する。代わり映えしない退屈な日常は罪ではないのだ。不幸ではないということがすでに幸福であるということに気づかなければならない。
 確かなことは、災難はこれが最初ではないし最後でもないということだ。その都度乗り越えていくしかない。時間だけが解決してくれることもある。

 名古屋も桜が咲き始めた。暖冬だったからもっと早いかと思ったけどそれほどでもなかった。見頃は今月の終わりくらいだろうか。少しは写真も撮りたいと思っている。
 節目ふしめをきちんと踏んでいかないと季節感が曖昧になる。ここのところそんなぼんやりした感じが続いているから、桜くらいはしっかり見て味わっておいた方がよさそうだ。
 時は確実に過ぎていってとどまることも戻ることもない。



ナスと大葉の天ぷら

「ナスと大葉の天ぷら」
 ここのところ揚げ物率が高くなっているのは、揚げ物が食べたいからではなく揚げ物を作りたいからだ。揚げ物が特別好きというわけではない。
 料理の上手な男になりたいと思ったことはないけど、天ぷらを上手に揚げられる人になりたいという思いは強く持っている。
 料理が上手いことと揚げ物が上手なことは必ずしもイコールではない。
 私は天ぷらだけ上手く揚げられる人になりたいのだ。そのためには回数を重ねる必要がある。
 天ぷらは一度コツを掴んだと思っても再現性が低くて、揚げるごとに上手くいったりいかなかったりする。衣と温度だけなのだけど、それが難しい。
 天ぷら修行は続く。



サーモン

「いつものサーモン」
 天ぷらは手間暇がかかるからその他の2品は簡単なものになりがちだ。サーモンと天ぷらの相性はいいから、天ぷらのときはサーモンが多いかもしれない。



ジャガイモ卵

「ジャガイモその他のオムレツ風」
 薄切りしたジャガイモ、ニンジン、ブロッコリーをそれぞれレンジで加熱して火を通す。
 卵、シーチキン缶、タマネギ、コンソメの素、塩、コショウを混ぜ合わせ、オーブオイルで焼く。フタをして片面だけ。
 
 

いつもの定点観測

日常写真(Everyday life)
定点観測1

 いつものように、いつもの定点観測をお送りします。



定点観測2




定点観測3




定点観測4




定点観測5




定点観測6




定点観測7




定点観測8




定点観測9




定点観測10

 
 

絶望的な負け戦でも

言葉(words)
側道のススキ

 これは負け戦なのだ。それだけは最初にはっきりさせておかなければならない。
 残念ながらどう頑張っても勝ちの目はない。
 だからといって勝つことをあきらめてしまえば惨めな負けが待っている。
 私たちにできることは戦い続けることだけだ。
 勝てないまでも負けなければいい。
 最後まで倒れずに立っていることが我々に残された矜持といえる。
 
 

走り出せ絶望を引きずりながら

言葉(words)
春先の蛾

 立ち上がれ。
 そして駆け出すのだ。
 希望はあるぞ。
 でも、絶望も忘れるな。

 私が自分にも人にも言いたいのはそんなことなのだろうと思う。
 
 

自分に合うボールペンを探しています 第1弾

未分類
ボールペン探し

 以前、阿久津直記『練習しないで、字がうまくなる! 』という本をこのブログで紹介した。

 阿久津直記著『練習しないで、字がうまくなる! 』を読んで目が覚める
 
 過去に何度も挫折しては数年後にまた懲りずにペン字の練習を再開するということを繰り返して現在に至っている私なのだけど、あの本の中で字がうまく見えるボールペン選びについて書かれているのを読んで、実際にいくつかボーペンを試してみた。そうしたら、ペン字よりもボールペン探しの方が面白くなってしまって、今はボールペンを買い漁る人になっている。完全に本末転倒だ。
 しかし、ボールペンといってもその種類は多く、意外にも奥が深い世界だということを思い知った。どれも一長一短があって完璧なボールペンというものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね(村上春樹)。
 ああでもないこうでもないといろいろ書き比べてみるのだけど、袋小路にさまよい込んだみたいになってどのボールペンがいいのか分からなくなってしまっている。自分ひとりでは判断できないので、皆さんに紹介して判断を半ば委ねてみようというのが今回の記事の主旨だ。

 まずは安いものからということで、すべて200円以下のものに限定した(一部200円を超えている)。
 まだまだ増殖中ということで、今後シリーズ化していくのではないかと思っている。
 カメラの世界にはレンズ沼という言葉があるのだけど、これはボールペン沼と呼んでいいだろうか。世間には文房具好きの人がたくさんいるようだから、いろんな文具の沼にはまっている人もいるのだろう。中でもボールペン沼というのは文房具界ではありがちなのかもしれない。ネットを検索するとオススメボールペンのページがけっこうあることからしても。

 まず断っておかなければいけないのは、あくまでもこれは私の個人的な感想であり、私は筆圧が弱いタイプだということだ。
 筆圧は個人差があって、私はほとんど力を入れずにサラサラ書きたい方なので、筆圧が強い人とは感想がずいぶん違ったものになるはずだ。筆圧が弱いのでわりとカスレが発生しがちで、カスレるボールペンは好みではないということになる。
 書く紙に関しては、Campusノートの澪という上質紙(中性紙)に書くことを前提にしている。下敷きは今回使用していない。



ジェットストリーム

《三菱鉛筆 ジェットストリーム 0.5》 油性

 安価なボールペンの王者。ボールペンの歴史を変えた金字塔的な存在。2010年代には年間1億本の売り上げを誇った。
 反日感情が高まる中で文在寅大統領の側近チョ・グクが会見中にジェットストリームを使っているのが見つかって韓国国内で叩かれていた。
 発売は2006年ながら今でも人気ボールペンランキンではトップになることが多い。
 各メーカーが追いつけ追い越せでジェットストリームの対抗ボールペンを開発、発売するも、王者は強し。
 自分に合ったボールペンを探そうとなったとき、まずはジェットストリームから始めるべきだと思う。これが基準となるからだ。
 しかしながら、個人的にはこれがベストとは思えない。なにかこうぐっと来ないというか物足りない感覚がつきまとう。
 確かになめらかな書き心地でカスレもまず発生しないのだけど、走り書きしたときの微妙なザラザラ感が気になるし、逆にゆっくり書くと少し滑る感じもする。
 優等生だけどどこか面白み欠けるというのが私のジェットストリーム評ということになる。
 ただ、油性ボールペンとしての信頼度は高いので、郵送物の宛名書きなどはこのボールペンを使うことが多い。

 ヨドバシ価格 113円~



ジムノックUK

《ゼブラ ジムノックUK 0.7》 油性

 ジェットストームの対抗馬の一本といえる油性ボールペン。
 芯が0.7mmということもあって、ジェットストリームよりも濃い字が書ける。
 書き味はなめらかながらジェットストリームよりも粘りがある。カスレも発生しない。個人的にはジェットストリームよりもこちらの方が好みだ。
 同じ油性の黒でも色味がメーカーやボールペンによってけっこう違っていて、書き比べると違いが分かる。ジェットストリームとジムノックUKでは色味の方向性が違うので、そのあたりは好みが分かれると思う。
 私としては一本、いい油性ボールペンを確保できたと感じている。

 ヨドバシ価格 81円~



アクロボール

《パイロット アクロボール 0.7》 油性

 とにかくなめらかさをとことん追求したボールペン。滑る、滑る。皮底の靴で氷の上を歩いているみたいだ。
 これを気持ちいいと感じるか、滑りすぎると感じるかは人によるだろう。私はちょっと苦手だ。
 速く書いてもゆっくり書いても滑りすぎてきれいな字が書けない。はねる必要のない線ではねてしまったりするし。
 過ぎたるは及ばざるがごとし、といったところか。

 ヨドバシ価格 140円~



ブレン

《ゼブラ ブレン 0.7》 油性+水性(エマルジョンインク)

 軸ががたつかない、ブレないことを目指して開発されたボールペンで、ブレンの名はそこから来ている。
 確かにブレはないし、書き心地はなめらかだ。評価も高く、ボールペンの人気ランキングで1位になることもある。
 ただ、評価の高さに反して個人的には今回紹介する中でもっとも苦手なボールペンとなっている。アクロボールが滑ることに特化しているのに、それよりもよく滑る。ボールペンはブレないけど書いているこっちの手がブレまくり。
 字が上手い人はこれくらい滑っても制御できるのだろうけど、下手な人間が使うとますます字が下手になる。これはいけないと思った。
 最初、0.5の芯を選んだら細すぎると感じたので0.7の替え芯を買って入れ替えたのだけど、太さ以前の問題だった。
 安価なボールペンの中ではデザインは一番好きなので、可能であれば他のボールペンの芯に入れ替えて使いたい。

 ヨドバシ価格 132円~



ブレン

《ゼブラ サラサクリップ 0.5》 ゲルインク

 ゲルインクボールペンの決定版的なボールペン。
 トータルの書きやすさでいえばこのボールペンが一番かもしれない。油性ならジェットストリーム、ゲルインクならサラサを買っておけばまず間違いない。
 丁寧に書いても、走り書きしても字が安定する。サラサラ書けるからサラサという名前なのだけど、ちょうどいい具合に制御が効くので、走りすぎないし引っかからない。そのあたりは絶妙のバランスだ。
 油性と比べると字がくっきり濃いのがゲルインクの特徴で、そこは用途と目的によって使い分けたい。
 ただ、いくつか不満もある。一番の不満はそのデザインだ。 
 見た目がどうにも安っぽい。いかにも事務用品といったふうで使っていて楽しくないし愛着が持てない。デザインはやはり大事で、安価だから仕方がないといわずもう少し値段が高くなってもいいからデザインを工夫してほしい。
 たぶんそういう声が多かったのだろう、高級版的な位置づけのサラサ グランドというのが出ている。定価は1,100円だ(ヨドバシ価格551円)。いやいや、それもいいのだけど、200円くらいでもう少しなんとかならないかと思ってしまう。
 せっかく書き味は抜群なのに、見た目の残念さから意外にも出番は少ない。
 ちなみに、ブレンとの軸の互換性はない。

 ヨドバシ価格 77円~



ジュースアップ

《パイロット ジュースアップ 0.4》 ゲルインク

 ジュースという製品の改良版でジュースアップ。ジュースについては使ったことがないので分からない。
”激細×なめらか”というコンセプトで、軸が非常に細い。シャープペンの軸先のような恰好をしている。そのため、とても繊細な書き味になっていて、第一印象はよかった。
 しかし、とにかくカスレる。書き出し、横線、縦線と、すべての線のどこかでカスレが発生してしまうことがストレスになる。ペンを寝かせ気味にしてもカスレるので、使い勝手が悪い。
 これは私のように筆圧の弱い人間には向かないボールペンだ。逆にいうと、ペンを立て気味にしてしっかり書くタイプの人なら使いやすいんじゃないかと思う。手帖に細かい文字を書き込んだりするのに向いている。
 しかし、自分に合わないボールペンほどデザインが気に入るというのは皮肉だ。

 ヨドバシ価格 196円~



フリクションボール

《パイロット フリクションボール ノック 0.5》 フリクションインキ

 軸についたラバーでこすると文字が消えるボールペン。これもボールペンの歴史を変えた商品といえるだろう。
 消えるボールペンなんて使い道があるのかなと思っていたけど、使ってみるとけっこう便利なものだ。摩擦熱で消えるようになって、わりと残らずしっかり消える。ただし、筆跡は残る。
 書き味はというと、これはもう一歩。少し滑りが悪くて引っかかる感じがあるし、カスレもときどき生じる。他のボールペンとは明らかに感触が違うので、これだけを使っていれば馴染むのだろうけど、他と書き比べるとやはり違和感がある。
 色も薄味傾向なので、濃くてくっきり書きたい人は不満を持つと思う。
 消せるという特徴を評価すれば他は我慢するしかないのか。

 ヨドバシ価格 202円~



ユニボール シグノ

《三菱鉛筆 ユニボール シグノ 極細シリーズ 0.5》 ゲルインク

 ゲルインクのボールペンの中ではスタンダードな一本。
 ボールペン探しをするずっと以前から長年使っている一本で、何も知らずに選んでいたけど、今回あらためて書きやすさを検証したらかなりいいということを再認識した。
 カスレもなく、滑りもちょうどいいので書き具合が安定している。可もなく不可もなしといえばそうなのだけど、不満がないというのはいいことに違いない。
 サラサ同様、見た目が事務用品なのはいただけない。

 ヨドバシ価格 147円~



ボールPentel B100

《ぺんてる ボールPentel B100 0.6》 水性

 水性ボールペンは油性やゲルインクと比べるとちょっと特殊なボールペンだ。インクがどばっと出るので字が濃い。この濃さが好きという人もいるだろうけど、水性ゆえの弱点も併せ持つ。
 やはり滲みやすいし、水気に弱い。大事な書類とかには使えない。
 ただ、書き味はよく、濃くてくっきりした字が書きたいときは水性ボールペンがいい。
 B100は昔からの定番商品なので、長く使っている人もいると思う。見た目は事務用品なのだけど、一周回って逆にカッコイイとも思える。
 軸先が丸いため、ペンを傾けるとカスレが生じるのは残念なところだ。構造上仕方がないとはいえ、あと一歩惜しいと感じる。
 0.6mmの水性ということで細かい字を書くのも苦手だ。

 ヨドバシ価格 86円~



Vコーン

《パイロット Vコーン 0.5》 水性

 これも昔から販売されている定番の水性ボールペンで、私もずいぶん長く使っている。連続して使っている筆記具としてはこれがたぶん一番長い付き合いだ。
 水性ボールペンとしてはもう完成していて、書き味に関しては何の文句もない。個人的には水性ボールペンはこれ一本で事足りる。
 インクはよく出るけど滲まないし、太すぎず細すぎないちょうどいい太さで、カスレも一切生じない。
 デザインは無骨だけど透明プラスチックのような安っぽさはないし、飽きもこない。グリップはないけど握りやすくて滑ったりすることはない。
 欠点を挙げるとすれば、水性ボールペンゆえにキャップ式でちょっと面倒なのと、渇きが遅いから書いてすぐに手で触れたりするとこすれてしまうといったあたりだろう。そういう点でいうと、左利きの人はちょっとやっかいだろうと思う。もしくは、縦書きの場合、問題が起きたりする。
 それでもこれを超える水性ボールペンはなかなかないだろうと思う。

 ヨドバシ価格 86円~


トラディオプラマン

《ぺんてる トラディオプラマン 0.4-0.7》

 これは番外編。ボールペンではなく、プラマンの名が示すのはプラスチック万年筆の略だ。
 字の濃さや書き味は水性ボールペンに似ている。万年筆のような繊細さはない。
 軸先が特殊で、力の入れ具合で線の太い細いを表現できるようになっている。筆圧が弱くてもカスレたりすることはなく、安定した線が書けるのも魅力だ。字だけでなく絵を描くのにもいいんじゃないかと思う。
 ただ、ちょっとしたというか、状況によって大きな欠点となるのは、裏写りの問題だ。普通のノートに書くと裏面だけでなく次のページにもインクがついてしまうので、そこは注意が必要だ。なので、使えるシーンと使えないシーンがはっきりしている。
 私のお気に入りの一本ということで紹介したかった。300円オーバーと少し高めではあるのだけど、一度試してみてほしい。字を書くことが楽しく思えるペンというのはそうめったにあるものではない。本来の自分の字の20パーセントアップくらい上手く見える。


 自分に合うボールペン探しの旅はまだ始まったばかりだ。
 上に紹介したものとは別に手元にはすでに3本増えている。第2弾もそれほど遠くなさそうだ。
 あなたもボールペン探しをしてみませんか? 10本買っても1,500円くらいだし、楽しいですよ。
 

 第二弾はこちら。

 続・自分に合うボールペンを探しています。
 
 

消去不可

言葉(words)
落ちもの

 悪事はその大小を問わず魂に永久に刻まれる。
 どれだけ善行を重ねても消し去る方法はないし、上書きもできない。
 悪行は自らの魂を傷つける行為だということを自覚しなければならない。
 
 

永遠という絶望

言葉(words)
昼の月

 永遠などないという人がいる。
 けど、そう決めつけるのは危険だ。永遠はないかもしれないけどあるかもしれない。
 人は永遠性というものを軽く考えすぎているところがある。
 私たちは自分たちの意志とは無関係に永遠の中に囚われてしまっているかもしれない。
 ここから永久に抜け出せないと知ったときの恐怖を想像できるだろうか。
 今まで犯してきたことがすべて消えないと分かったときの後悔に耐えられるのか。
 永遠性の本質的な恐ろしさは終わらないことの絶望感なのだ。
 そのことに思い至りもせず安易に永遠を否定する態度は危うい。
 
 

コロナな日々のサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 コロナ騒動は当分収まりそうもなく、プロ野球もJリーグも開幕・再開は厳しそうだ。この状況ではとてもオリンピックができるとは思えない。延期という選択肢はあるのかないのか。
 東京2020オリンピックが開催されないという予言はけっこうあるけど、こういう形で開催されないと予言した人間はたぶんいないだろう。伝染病が流行るなんて予言は誰でも言えることだから、予言というなら新型コロナと名指ししなければ当たったうちに入らない。ネットの未来人もそんなことは言ってなかったんじゃないかと思う。
 SARSのときは日本は対岸の火事で他人事だったから、あのときの騒動がよく分かっていないというのがある。今回、あらためて未知の感染症の恐ろしさを知ることとなった。
 実際に病気にかかるかからないよりも、そのことによって社会が麻痺しかけていることの方が深刻だ。この状況が半年、一年続いたら世界経済は保てるのだろうか。

 そんなことをつらつら考えながら日曜日はまたやってきて、いつものようにサンデー料理を作って食べて、夜が更けていく。私自身の状況としてはそれほど大きな影響は受けていない。今のところというべきかもしれないけど。



マグロ

「マグロの甘酢だれ」
 マグロを切り分け、塩、コショウ、酒を振り、魚焼きグリルで焼いた。
 半生で止めるつもりが、忘れていて火が通りすぎた。もう少し柔らかく仕上げたかった。
 たれは甘酢。



味噌煮

「大根その他の味噌煮」
 そろそろ冬が終わりそうなのでもう一度味噌煮を作った。味噌煮は暑い季節にはあまり食べたいと思わない。
 具材は大根、鶏肉、ニンジン、長ネギ、ゆで卵。



ジャガイモチーズ

「ジャガイモその他のチーズマヨネーズ」
 ジャガイモをレンジで加熱して火を通す。
 ブロッコリーもレンジで1分。
 オリーブオイルでタマネギ、トマト、ジャガイモを炒める。
 酒、みりん、コンソメの素、塩、コショウで味付けをする。
 終盤でブロッコリーを加える。
 マヨネーズ、とろけるチーズを入れて、塩、コショウで味をととのえる。
 
 

もうひとつの定点観測 ~冬から春へ

日常写真(Everyday life)
別定点観測

 季節は冬から春へ。ずいぶん日が長くなった。太陽の光も強さを取り戻してきたように思う。
 今日はもうひとつの定点観測をお送りします。



別定点観測2




別定点観測3




別定点観測4




別定点観測5




別定点観測6




別定点観測7




別定点観測8




別定点観測9

 
 

つまらない言い訳

言葉(words)
空き家の空き地

 忙しさが原因でやれないことは実はそれほど多くない。
 やれるやれないは優先順位の問題であって、多忙かどうかはあまり関係がない。
 あるいは気持ちの問題で、気持ちがあれば忙しくてもやるし、気持ちがなければ時間があってもやらない。
 忙しくてできないというのは思い込みであって、説得力のない言い訳でしかない。
 そんなつまらない言い訳は他人にも自分にもしない方がいい。
 
 

三頭立て

言葉(words)
旧サニー

 人は頭と心と自我で成り立っている。
 脳と心臓と魂と言い換えてもいい。
 たとえるならそれは、御者のいない三頭立ての馬車のようなものだ。
 それぞれが勝手な方向へ行こうとするから足並みが揃わず真っ直ぐ進まない。
 それでも同じひとつの体に乗り合わせているから離れることはできず、曲がりなりにも前へ進んでいく。
 ときには一致することもあるけど、たいていは意見が合わない。
 こんな調子で我々は目的地にたどり着けるのだろうか。
 どいつの意見が正しいにせよ、結局のところ一番強く主張したのが勝って、そいつか行きたい方向へ行くことになるのだろうけど。
 
 

全部ではあふれる

言葉(words)
捨てられたマスク

 何かを犠牲にしなければ何かをできない。それはもう残酷ともいえる現実だ。
 犠牲になることはいろいろで、時間だったりお金だったり気持ちだったりするわけだけど、やりたいことややるべきことのすべてをできるわけではないことは確かだ。
 人生という入れ物には限りがあって、ある程度年を取るとその容量は思ったより小さいことに気づかされる。
 私たちはある部分ではあきらめ、ある部分では折り合いをつけてやれることをやっていくしかない。全部は抱えられないのだから、捨てるものを決めなければならない。
 優先順位を間違えると犠牲にしたものが無駄になりかねないので気をつけたい。
 
 

心次第

言葉(words)
梅の終わり

 終わりを決められないのは心の弱さゆえで、
 始まりを決められないのは心の怠慢だ。
 すべては心次第で僕たちは心の言うことを聞くしかない。
 
 

何もしないことの必要性

言葉(words)
麒麟の親子

 この世には祈るだけの人や何もせず遊んでいるだけの人間が不可欠だ。
 世界はそうやってバランスを取っている。
 どの時代のどの国でもそうだ。
 皮肉な話なのだけど、過剰な労働力は世界を崩壊させてしまう。
 この世は全員が勤勉すぎても成り立たないようにできている。
 遊んでいる人間は歯を食いしばって何もしないでいるということを忘れないで欲しい。
 
 

菜の花のサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 芥川龍之介の言葉を思い出す。

「人生は一箱のマッチに似ている 重大に扱うのは莫迦々々しい。 重大に扱わなければ危険である」

 今の世界はそんな感じ。
 何年後かに今年を振り返ったとき、私たちは2020年をどんな年だったと思い出すのだろう。
 そのただ中にいる今は、深刻さの度合いがまだよく分かっていない。
 1917-1918年に大流行したスペインかぜは、世界で5億人がかかって死者は1億人ともされるので、それと比べれば軽症ではある。スペインかぜでは日本人も39万人が死亡したとされている。
 長いスパンで見ると、こういった流行病は過去に何度もあったし、これから先も何度もある。ただの風邪で死ぬこともあるし、道を歩いているだけで車にひかれることもある。流行病に当たるか当たらないかは運なのか運命なのか。
 いずれにしても、かかるときは家にいてもかかる。たとえかかってもやられなければ負けではない。



イカそうめん

「イカそうめんの菜の花和え」
 サンデー料理では珍しく、季節の食材を使ってみた。
 菜の花は苦いというイメージがあるのだけど、これは苦くなかった。通常の菜の花ではない食用だろうか。
 タレは、ごま油、酒、みりん、しょう油、塩、唐辛子、白ごまをひと煮立ちさせて作った。



カボチャオムレツ

「カボチャ入りオムレツ」
 カボチャ、ニンジン、ブロッコリーをレンジで加熱する。カボチャは5分、ニンジンとブロッコリーは1分。
 卵、とろけるチーズ、マヨネーズ、コンソメの素、塩、コショウを混ぜ合わせ、オリーブオイルで片面を焼く。最初強火で、その後とろ火にして蓋を乗せる。
 ソースはタマネギ、トマト、ケチャップなどで作ったトマトソース。



鶏肉ジャガ

「鶏肉ジャガ」
 肉じゃがの鶏肉版。
 ジャガイモ、鶏肉、タマネギをオリーブオイルで炒める。
 酒、みりん、しょう油、鶏ガラだし、白だし、塩、コショウで味付けをして、蓋をして煮込む。
 
 

いつもの定点観測

日常写真(Everyday life)
定点観測

 いつもの定点観測をお送りします。



定点観測2




定点観測3




定点観測4




定点観測5




定点観測6




定点観測7




定点観測8




定点観測9




定点観測10

 
 

獲得

言葉(words)
配水塔

 何もせずに上手くできるよりも、下手なのを練習して上手くなった方が価値がある。
 親から受け継いだ財産よりも自分で稼いだお金の方がありがたみがあるのと同じだ。
 努力して手に入れたものはかけがいのない財産になる。
 ものによってはあの世にまで持ってけるだろうし、なんなら来世に役立つ可能性もある。
 あるいは、生まれつき上手くできることは過去世で自ら獲得した能力なのかもしれない。
 
 

何もない日

言葉(words)
猫のいる風景

 何かある日の喜びと、何もない一日の嬉しさと。
 人にはその両方が必要だ。どちらか一方が続くと心が疲れてしまう。
 なんでもない日をつまらない一日と思うのは間違いだ。何もないということは悪いことがないということで、それだけで幸せなことだからだ。
 何もない日を喜びとして噛みしめたい。
 
 

天才信仰

言葉(words)
空と電線

 私は天才が好きなのだ。
 それは別に重大な告白とかではないけれど、自分自身はっきり分かっていることだし、あえて声に出して言いたい。
 愛の告白というよりも信仰の告白に近いものかもしれない。
 
 

想像力の欠如が招くこと

言葉(words)
落ちもの

 駄目な人間の共通項ははっきりしていて、それは想像力が足りないことだ。
 たとえば失言や嘘を重ねる政治家とか犯罪者などがその代表だ。
 自分の言動がどういう結果を招くか想像できていないから失敗をする。想像力が足りないから失敗の原因が分からず同じことを繰り返す。
 想像力というのはものすごく大切な能力で、それが人間と他の動物とを分ける大きな要因となっている。人がここまで進化できたのは想像力ゆえだ。
 想像力がない人間の一番の被害者は本人だから放っておけばいいのだけど、我が身のこととして考えると、とにかく想像力を働かせて身の処し方を決めなければならないことだけははっきりしている。
 想像するという行為を軽く考えてはいけない。
 
 

春を待つ風景

日常写真(Everyday life)
香流川桜並木の2月

 今回は、春を待つ風景と題してご近所風景をお届けします。



空き家の梅




香流川冬の光




牧野が池緑地の駐車場風景




桜の枝と蕾




天白川の冬風景




空き家の梅咲き始め




木瓜の花




近所の梅




空き家の梅が満開

 春はもうそこまで来ている。
 いい春になるかならないかは心持ち次第だ。
 
 
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