月別:2017年07月

記事一覧
  • 正体は分からないけど何かがいる花車神明社

     名古屋駅にほど近い名駅5丁目にある神明社(地図)。かつての町名、花車町から花車神明社と呼ばれている。 この神社、始まりは神明社だったかもしれないけど、通常の神明社とはちょっと違っている。ある種、妖気みたいな空気が境内に漂い、何者かがいる気配がする。 感じない人は感じないと思うけど、感じる人は感じると思う。その空気感の正体が何なのかは私には分からないけれど、普通とは違うことは確かだ。 ときどきこう...

    2017/07/31

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 夏も来年も変わらないサンデー料理

     学生たちは夏休みに入っても、各地で祭りや花火大会があろうとも、私の日常に変わりはなく、相変わらず神社中心の日々を送っている。 今年は撮影に関してもすっかりあきらめてしまって、神社に専念している。サイト作りと平行してもうひとつやっている作業があって、その二本立てでいっぱいいっぱいだ。飛ぶトンボ撮りとかもしてる暇がない。花だけでなく虫の季節も素通りになってしまうとは、今年が始まるときには思いもしなか...

    2017/07/30

    料理(Cooking)

  • 小さなくなっても名駅前で頑張る津島社

     名古屋駅前に点在する小さな神社のひとつ、津島社(地図)。 かつての町名は東山柳町なので東柳町津島社と呼んで区別することにする。 今でこそビルとビルの間に挟まるように小さくなっているけど、かつては鎮守の杜を持つもっと大きな神社だったという。周辺の様子からこの場所にそんな神社があったことを想像するのは難しいのだけど、名古屋駅がJRセントラルタワーズとして建て替えられた1999年前後に駅前も大がかりな再開発...

    2017/07/29

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 都会の片隅に残った名駅迦具土社

     名古屋駅の表玄関に近い場所にある小さな迦具土社(地図)。すごいロケーションに残ったものだ。 千年続く神社も奇跡的だけど都会に生き残った小さな神社もそれに近い。神仏分離令、神社合祀政策、災害、空襲、戦後の都市計画をくぐり抜け、今日まで在り続けたというのはすごいことだ。 名古屋駅前には小さな神社がけっこうある。場所を移されたり大幅に境内を削り取られているけど、思う以上にその数は多い。駅の東だけでも10...

    2017/07/29

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 洲嵜神社を再訪する

     中区にある洲嵜神社(地図)を訪れるのはこれが二度目だった。初めて訪れたのは去年2016年の暮れで、そのときのことはこのブログでも紹介した。 洲崎神社は名古屋最古のルーツを持つ神社かもしれない 歴史などについては神社サイトの洲嵜神社のページに書いた。 前回は白龍龍寿大神のところに参ることができなかったのでそれが心残りになっていた。今回はそちらもちゃんと参ることができたのでよかった。 あらためてここはい...

    2017/07/28

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 歴史の深い空気感を今にとどめる泥江縣神社

     中区丸の内のオフィス街にある泥江縣神社(ひじえあがたじんじゃ/地図)。 創建は古く、社伝では平安時代前期の859年と伝える。 熱田台地の西の縁にあり、古代西側は海だった。名古屋城が築城されるのはそれよりずっと後のことだ。台地の上に堀川が掘られて境内は狭くなった。かつては桜通を挟んだ北にある白山権現も境内の中にあったという。 名古屋城以前からこの地にあった神社ということで、この神社の境内は重い、あるい...

    2017/07/27

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 都会に生きる丸の内白山神社

     中区丸の内の桜通に面した小さな神社、白山神社(地図)。 足早に通り過ぎる人たちの関心を引くことは少ないようだ。見慣れているせいか、目に入らないのか、ちらりと見やることもない。ひょっとすると毎日この道を通っていてもこの神社に気づいていないなんてことがあるかもしれない。私も神社めぐりをしてなければわざわざここまで来てこの小さな白山社に参ろうとは思わない。 桜通を挟んで南にある泥江縣神社とかつては同じ...

    2017/07/26

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 薬関係者による薬関係者のための少彦名神社

     名古屋城の南、外堀通りから一本南に入ったところに少彦名神社という小さな神社がある(地図)。 駐車場の奥にあって、駐車してある車によって隠されているので、入り口の社号標を見落とすと見つからない。 薬関係の人たちが薬祖神とされるスクナヒコナを祀った神社で、あまり一般向けではないのかもしれない。一般の知名度は低いと思われる。 創建されたのは大正5年と新しいものの、名古屋城下の京町と呼ばれる一画に一大薬...

    2017/07/25

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 中村区にある金山神社

     中村区長戸井町にある金山神社(地図)。 金山駅の近くにある金山神社とはまた別のものだ。 入り口の赤いスロープがよく目立つ。どうして赤色を選択したのだろう。イメージカラーとして採用したかったのか。 金山神社の歴史などについては神社サイトの長戸井町金山神社のページで。 鳥居も神明系だし、本殿も神明造だ。【アクセス】 ・近鉄名古屋線「米野駅」から徒歩約8分 ・駐車場 なし ...

    2017/07/24

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • ちょうどいいサンデー料理

     梅雨が明けて、学校は夏休みに入った最初の日曜日は、雨模様の一日となった。雨が降らなくて水不足のところもあれば、大雨で被害が出ているところもあって、ちょうどいいということは難しいものだとあらためて思うのだった。 サンデー料理は自分にちょうどいい料理なので不満はない。人様に食べてもらうほどの料理ではないけれど、自分が食べる分にはこれで満足だ。これ以上贅沢なものや美味しいものを食べたいという気持ちはあ...

    2017/07/23

    料理(Cooking)

  • すべて残った牧野5社のうちの1社、太閤厳島社

     名古屋駅の南西の住宅街の中にある小さな神社、厳島社(地図)。 住人以外、観光客でも、名古屋市民でもなかなか訪れないようなエリアだ。住所でいうと太閤5丁目になる。 江戸時代、牧野村にあった5つの神社のうちのひとつ。牧野村の神社はどこも小さくなったとはいえ、すべて生き残っている。神仏分離も、神社合祀政策も逃れ残ったのはたいしたものだ。住民の希望が強かったのか、神社側の努力によるものなのか。 歴史になど...

    2017/07/22

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 運河神社と呼ばれる月島町の金刀比羅社

     中川区の月島町にあるある金刀比羅社(地図)。 地図上では西宮社になっていて、同時に西宮社でもある。地元の人たちは運河神社と呼んでいるらしい。 その経緯はちょっと複雑でちょっと分かりづらい。 歴史などについては神社サイトの金刀比羅社(月島町)のページで。 西宮神社は、民間信仰のシャグジ信仰から来ている神社のようで、大きなシャモジが拝殿に架かっている。 参拝者は小さなシャモジに願い事を書いて奉納する...

    2017/07/22

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 熊野社も忘れない愛知神明社

     中川区の愛知町にある神明社(地図)。 入り口には神明社と熊野社の社号標が左右に建っている。合殿なのかと思ったらそうではない。熊野社は神明社の末社だ。 これほど熊野社の扱いが大きいということは、もともとあったのが熊野社で後から神明社が祀られたという話は本当かもしれない。 ただし、江戸時代後期にはすでに熊野社は神明社の末社になっていた。 歴史などについては神社サイトの愛知神明社のページで。 石造の太...

    2017/07/21

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • かつての本郷村にあった立派な小本神明社

     中川区小本にある神明社(地図)。 境内は狭いけど立派な社殿を持った神明社だ。 昭和52年(1977年)にここに移されてきたものなので、この地での歴史は浅い。 ただ、かつての本郷村に創建された神明社で、伊勢の神宮の荘園のにあったということで、歴史そのものは古い。 コンクリート造の社殿はどこか味気なくて物足りないものだけど、これだけ立派なものだと説得力がある。旧地は旧国鉄に買収されたということで、たっぷり...

    2017/07/20

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 木造社殿がカッコイイ長良の八劔社

     中川区長良の八劔社(地図)。 中川区の北部は南部の新田村とは違って古くから人が暮らす土地だった。佐屋街道が整備されたのは江戸時代に入ってからだけど、それの元になる道はかなり前からあったのではないかと思う。 旧街道沿いには神社が多い。佐屋街道も例外ではない。その中でも目に付くのが、八劔社と七所社だ。八劔社は熱田の八剣宮から勧請したと思われる神社で、中川区では人気が高い神社のひとつだ。本社である熱田...

    2017/07/19

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 四女子八幡社は出雲龍蛇神がいる神社

     中川区の四女子町(しにょしちょう)にある八幡社(地図)。 中川区に何社かある八幡社のひとつで、特別印象に残る神社というわけではない。全体的になかなかいい雰囲気ではあるのだけど。 この神社は出雲龍蛇神を祀っているということで記憶に刻まれる。名古屋市内でも様々な龍神を祀る神社があるけど、出雲の龍蛇神を祀っているのはここくらいじゃないかと思う。 そのあたり、くわしくは神社サイトの四女子町八幡社のページ...

    2017/07/18

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • ピンクの拝殿が記憶に残る小塚町若宮八幡社

     中川区小塚町にある若宮八幡社(地図)。 ここはかつての小塚村にある若宮社だった。「塚」村の若宮といえば、恨みを抱いたか不慮の死を遂げた人間を祀ったのが始まりではないかと推測するのだけど実際はどうだったのだろう。 そのあたりについては神社サイトの小塚町若宮八幡社のページに書いた。 この神社はピンクの拝殿が印象に残る神社だった。なんであれ、特徴がないよりもあった方が覚えておきやすいからありがたい。 ...

    2017/07/17

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 太平通にあるけど篠原八幡社

     中川区太平通にある八幡社(地図)。 このあたりは江戸時代の丸米野村で、明治に入って篠原村となったことで、篠原八幡社と呼ばれるようになり、そのまま通称が今も続いている。 篠原の地名は小学校などにも残っている。 歴史などについては神社サイトの篠原八幡社のページで。『愛知縣神社名鑑』では本殿を八幡造としているのだけど、写真で見る限り流造に見える。【アクセス】 ・あおなみ線「荒子駅」から徒歩約22分 ・駐...

    2017/07/17

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 正解メニューのないサンデー料理

     ものすごい雨が降ったかと思えばよく晴れて蒸し暑い日が続いたりして、なんだか今年の梅雨は最初から最後までおかしかった。今日も少しだけ雨は降ったものの、明日あたり東海地方も梅雨明け宣言が出されるかもしれない。 サンデー料理はこの夏も代わり映えしないまま淡々と続いている。相変わらず季節感はない。 ときどき、すごく凝った料理を作ってみようかと思うことがあるのだけど、冷蔵庫の中身を見て現実に立ち返る。今そ...

    2017/07/16

    料理(Cooking)

  • 八家町神明社はクロマツで覚えておく

     中川区八家町(やつやちょう)にある神明社(地図)。 ここは公園と一体化していないと思いきや、隣が野球場などもある八家公園という大きな公園となっている。公園の一部はかつての神社の境内なのかもしれない。 現在、中川区の右側エリアをうろつきながら神社をひとつずつ拾うように巡っている。神明社が続くとどこがどこだったかあとから思い出すのに苦労する。 ここは八家町の神明社だと、写真と地図を見て頭に入れようと...

    2017/07/15

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 中野外新田の神明社

     中川区中野新町の神明社(地図)。 中川区の神社は外観がよく似ているところが多く、個別の印象があまり残らない。一日にまとめて20社も30社も回るものだから余計にそうなる。特に、八劔社、八幡社、神明社はそうだ。数が多い上に似ているから、撮った写真をあとから見ても記憶が蘇らない。 もちろん、行ったことは覚えているし、写真を撮ったときの印象も残っている。問題はそれが何町にあったかということだ。土地勘がほとん...

    2017/07/15

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 小碓4丁目ってどこだったんだろう明徳町神明社

     中川区明徳町にある神明社(地図)。 現在ある場所は、熱田新田の十八番割か十九番割だったあたりだと思うのだけど、昭和34年の伊勢湾台風の後に移ってきていて、その前は小碓4丁目にあったという。 明徳町の前は小碓村で、その前は明徳村だった。 現在、港区に小碓4丁目があるのだけど、そこにあったものを移したのか、明徳町内に小碓4丁目があってそこから移したのかがよく分からない。 いずれにしても番割の神社だとは思...

    2017/07/14

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 末社から独立した小碓知立社

     中川区松年町にある知立社(地図)。 かつての小碓村にあったということで、小碓知立社とも呼ばれる。 この知立社は「ちりふ」と読ませるようだ。江戸時代は池鯉鮒宿など、知立に池鯉鮒と字を当てたりした。 愛知県知立市にある三河国二宮・知立神社から勧請して建てたものと思われる。 もともとは十一番割にあった八劔社の境外末社だったのが、崇敬者が増えて独立神社になったという珍しいパターンだ。 珍しいといえば、名...

    2017/07/14

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • ここも公園と一体化している八剱町八劔社

     ここは中川区八剱町の八劔社(地図)。 例によって公園の中に神社があるというパターンだ。中村区と中川区はこれが好きでよくやっている。土地の有効活用といえばそうなのだろうけど、この光景に出くわすたびに軽い脱力感を味わうことになる。 公園は公園、神社は神社で、せめて区切って分けて欲しかった。一体化してると、そういうことじゃないんだよなぁと思う。 まあしかし、公園があるおかげで人が寄りつく場所になってい...

    2017/07/13

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 十一番八劔社はかつての熱田新田にある

     かつての熱田新田三十三場割の中の十一番割にあった八劔社(はっけんしゃ/地図)。 今も十一番町という地名が残っている。 新田に創建された神社は神明社と八劔社が多い。神明社だった理由はなんとなく分かるけど、八劔社を好んだ理由がよく分からない。どうして熱田社ではなく八劔社だったのだろう。 中川区はとにかく八劔社が多いので、それぞれの八劔社の区別がつかなくて困る。ここは十一番町。すぐ近くには八剱町の八劔...

    2017/07/12

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 中野神明社は神明社と八幡社と白山社のセット

     中川区元中野町にある神明社(地図)。 地図には中野神明社で載っているから、このあたりでは中野神明社で通っているのだろう。 名前こそ神明社となっているけど、八幡社、白山社とあわせて三社が一体となって成り立っている。 そのあたりのいきさつについては神社サイトの中野神明社のページに書いた。 蕃塀が行く手をふさぎ、完全に目隠しになっている。 本来の役割が不浄除けだったのかどうかは分からないけど、ここまで...

    2017/07/12

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 能褒野神社 ---ヤマトタケル終焉の地を訪ねる

     ヤマトタケル終焉の地とされる能褒野を訪ねた。 それは、三重県亀山市田村町とされ、ヤマトタケルを祀る能褒野神社(地図)がある。 先入観が邪魔しないように、あえて下調べをせずに出向いていった。知識が感覚を鈍らせるということがある。 能褒野神社に自分のみを置いてみると、うーん、なんだろう、何も感じない、と思った。林に囲まれた境内や参道はけっこういい雰囲気なのに、エネルギーが発せられていない。ここは違う...

    2017/07/11

    名所/旧跡/歴史(Historic Sites)

  • 雨の神、風の神、雨宮社

     中川区中郷にある雨宮社(地図)。 別のところにあった風宮社を移しているので、雨と風の神を祀る神社となっている。この組み合わせは名古屋では唯一ではないかと思う。 雨と風は少なすぎても多すぎても困る。台風などが来ればあっけなく作物は駄目になってしまうから、雨と風の神に祈る思いは切実だったはずだ。 ただ、どうしてこの村が雨の神と風の神を祀る神社を建てたのかは分からない。ここは特別変わった土地というわけ...

    2017/07/10

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 夏本番が近いサンデー料理

     雨は降らなくても困るし、降りすぎても困る。 名古屋はおおむねカラ梅雨傾向で今日も雨は降らなかった。水不足で水道がとまるといった心配はないとはいえ、やはり降るべきときに降らないと自然のリズムやテンポが狂うということはあるので、適度に降って欲しいと思う。 それにしても蒸し暑い一日だった。窓の外からはセミの声も聞こえてきて、梅雨が明ける前にもう夏本番といった感じだ。 サンデー料理はいつもと変わらず。「...

    2017/07/09

    料理(Cooking)

  • 二女子白山社にも寄っていく

     中川区二女子町の白山社(地図)。 ここから140メートルほど北にある熊野社(地図)の末社という扱いのようだ。熊野社の説明書きには別社とあった。 もともと別々の独立した神社だったのが、明治に入って無格社の白山社が村社の熊野社の末社(別社)になったということだと思う。 歴史などについては二女子熊野社のページで。 神社の規模としてはごく小さいのだけど、庭付きの家が建つ土地に、鳥居と狛犬と小さな社だけがあ...

    2017/07/09

    神社仏閣(Shrines and temples)

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正体は分からないけど何かがいる花車神明社

神社仏閣(Shrines and temples)
花車神明社

 名古屋駅にほど近い名駅5丁目にある神明社(地図)。かつての町名、花車町から花車神明社と呼ばれている。
 この神社、始まりは神明社だったかもしれないけど、通常の神明社とはちょっと違っている。ある種、妖気みたいな空気が境内に漂い、何者かがいる気配がする。
 感じない人は感じないと思うけど、感じる人は感じると思う。その空気感の正体が何なのかは私には分からないけれど、普通とは違うことは確かだ。
 ときどきこういう神社に出会うとはいえ、そうめったにあるものではない。かなり強い印象を残すことになった。
 歴史などについては神社サイトの花車神明社のページで。



花車神明社石像




花車神明社境内

 よく晴れた昼間なのに境内が暗く感じた。それは実際の明るさ暗さではなく、感じ方の問題といった方がいいのかもしれない。



花車神明社拝殿

 神明社だから祀られているのはアマテラスということになるのだろうけど、神明社らしくはない。ここの本体はもっと他の神のような気がする。



花車神明社本殿




花車神明社弁才天




花車神明社境内社




花車神明社獅子




花車神明社稲荷社




花車神明社乾坤不動




花車神明社石灯籠とお堂




花車神明社社務所

 なんかすごい神社だったなと、半ば呆然とするような心持ちでこの神社を後にしたのだった。

【アクセス】
 ・地下鉄桜通線「国際センター駅」3番出口から徒歩約5分
 ・駐車場 なし
 

夏も来年も変わらないサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 学生たちは夏休みに入っても、各地で祭りや花火大会があろうとも、私の日常に変わりはなく、相変わらず神社中心の日々を送っている。
 今年は撮影に関してもすっかりあきらめてしまって、神社に専念している。サイト作りと平行してもうひとつやっている作業があって、その二本立てでいっぱいいっぱいだ。飛ぶトンボ撮りとかもしてる暇がない。花だけでなく虫の季節も素通りになってしまうとは、今年が始まるときには思いもしなかった。
 人生はときに思いがけないことが起きるものだけど、逆に言えば思い通りにいくことの方が少ないのかもしれない。来年の今頃、自分が何をしているかなんて全然予測もつかない。たぶん、サンデー料理は続けてると思うけど。



鯛煮

「鯛の煮付け」
 鯛は余計なことをしない方がいい。少し前に鯛の天ぷらをしてみたけど、そんなに美味しいと思わなかった。
 好みとしては焼くより煮る方が好きだ。
 酒、みりん、しょう油、昆布つゆ、塩、コショウ、唐辛子、水のタレに浸けて、長ネギと一緒に弱火でじっくり煮る。



野菜とベーコンの炒め物

「野菜としいたけとベーコンその他の炒めもの」
 ニンジン、ブロッコリー、アスパラは下茹でしておく。
 その他の具材は、タマネギ、しいたけ、ベーコン、ソーセージ。
 オリーブオイルで炒め、酒、みりん、しょう油、和風ダシ、塩、コショウで味付けをする。



いろいろ入り卵焼き

「色々入り卵焼き」
 カボチャをレンジで加熱してつぶす。
 オクラを軽く茹でる。
 山芋をすり下ろす。
 これらの加え、切り分けたトマト、とろけるチーズ、卵、塩、コショウ、コンソメの素を混ぜ合わせ、オリーブオイルで両面蒸し焼きにする。
 仕上げにかつお節を振りかける。
 いろいろ入っていて味の変化を楽しめる卵焼きだった。
 

小さなくなっても名駅前で頑張る津島社

神社仏閣(Shrines and temples)
東柳町津島社

 名古屋駅前に点在する小さな神社のひとつ、津島社(地図)。
 かつての町名は東山柳町なので東柳町津島社と呼んで区別することにする。
 今でこそビルとビルの間に挟まるように小さくなっているけど、かつては鎮守の杜を持つもっと大きな神社だったという。周辺の様子からこの場所にそんな神社があったことを想像するのは難しいのだけど、名古屋駅がJRセントラルタワーズとして建て替えられた1999年前後に駅前も大がかりな再開発が行われたから、このあたりもそれ以前は今ほどビルはなかったのだろう。
 もとは天王社だっただろうか。秋葉社と熱田神社も一緒に祀っている。社号標の三面にそれぞれの神社名が彫られているのはちょっと面白い。道しるべの石柱みたいだ。
 あまり詳しいことは分からなかったのだけど、その他のことは神社サイトの名駅津島社のページで。



東柳町津島社鳥居前




東柳町津島社秋葉神社




東柳町津島社熱田神社




東柳町津島社本殿




東柳町津島社狛犬

【アクセス】
 ・鉄道各種「名古屋駅」から徒歩約14分
 ・駐車場 なし
 

都会の片隅に残った名駅迦具土社

神社仏閣(Shrines and temples)
名駅迦具土社

 名古屋駅の表玄関に近い場所にある小さな迦具土社(地図)。すごいロケーションに残ったものだ。
 千年続く神社も奇跡的だけど都会に生き残った小さな神社もそれに近い。神仏分離令、神社合祀政策、災害、空襲、戦後の都市計画をくぐり抜け、今日まで在り続けたというのはすごいことだ。
 名古屋駅前には小さな神社がけっこうある。場所を移されたり大幅に境内を削り取られているけど、思う以上にその数は多い。駅の東だけでも10社くらいあると知ったら名古屋の人間でも驚くじんじゃないだろうか。私も実際回ってみるまで知らなかった。
 小さなものまで含めて、できるだけ神社サイトに登録したいと思っている。
 名駅迦具土社のページ



名駅迦具土社鳥居




名駅迦具土社横から

 隣の稲荷社を含めて、コンパクトにぎゅっと押し込んでいる。



名駅迦具土社稲荷社




名駅迦具土社全景

 人通りが激しくて、参拝するときちょっと照れくさいのが難点だ。

【アクセス】
・鉄道各種「名古屋駅」下車、最寄りは地下鉄東山線一番出口から徒歩約2分
・駐車場 なし
 

洲嵜神社を再訪する

神社仏閣(Shrines and temples)
洲嵜神社

 中区にある洲嵜神社(地図)を訪れるのはこれが二度目だった。初めて訪れたのは去年2016年の暮れで、そのときのことはこのブログでも紹介した。
 洲崎神社は名古屋最古のルーツを持つ神社かもしれない
 歴史などについては神社サイトの洲嵜神社のページに書いた。
 前回は白龍龍寿大神のところに参ることができなかったのでそれが心残りになっていた。今回はそちらもちゃんと参ることができたのでよかった。
 あらためてここはいい神社だと思った。非常に強い気が満ちている。神社がそういう気をとどめているということもあるのだろうけど、もともとこの場所が特別な場所だったのではないかと思う。古い時代に石神を祀ったのはそのためだろう。



洲嵜神社二の鳥居と参道




洲嵜神社拝殿内




洲嵜神社境内社




洲嵜神社石神

 石神さんに願いを伝えるには、この小さな鳥居を腹ばいになってくぐらなければいけない。やってみると意外といけるらしい。



洲嵜神社白龍龍寿大神




洲嵜神社白竜社




洲嵜神社羽紋




洲嵜神社御神木のイチョウ




洲嵜神社境内末社




洲嵜神社縁結びの神




洲嵜神社境内の風景

【アクセス】
 ・地下鉄鶴舞線「大須観音駅」から徒歩約12分
 ・駐車場 なし
 

歴史の深い空気感を今にとどめる泥江縣神社

神社仏閣(Shrines and temples)
泥江縣神社

 中区丸の内のオフィス街にある泥江縣神社(ひじえあがたじんじゃ/地図)。
 創建は古く、社伝では平安時代前期の859年と伝える。
 熱田台地の西の縁にあり、古代西側は海だった。名古屋城が築城されるのはそれよりずっと後のことだ。台地の上に堀川が掘られて境内は狭くなった。かつては桜通を挟んだ北にある白山権現も境内の中にあったという。
 名古屋城以前からこの地にあった神社ということで、この神社の境内は重い、あるいは深い気に満ちている。もともと強い気が満ちていた土地に神社を建てたのかもしれない。今でもそのエネルギーは充分感じられる。
 名前だけは以前から知っていたのだけど訪れたのは今回が初めてだった。こんないい神社とは思ってなかった。
 熱田台地の縁と直下には力の強い神社が集まっている。それは当然、たまたまではない。
 歴史などについては神社サイトの泥江縣神社のページで。



泥江縣神社参道から拝殿




泥江縣神社拝殿

 江戸時代、二度の大火で焼け、空襲で焼け、不審火で焼けた。
 現在の社殿は鉄筋コンクリート造となっている。



泥江縣神社拝殿内




泥江縣神社境内社

 奥に境内社が集められている。
 ここの空気は更に古い感じがする。



泥江縣神社境内社が並ぶ




泥江縣神社蛭子社




泥江縣神社蛭子社の由来記

 蛭子神は耳が遠いということで、魚の姿をしたこれを木槌で打って来訪を知らせる。
 鉄製と思ったら木製なので、音は響かない。



泥江縣神社御神木の楠




泥江縣神社稲荷社




泥江縣神社イチョウの御神木を祀る




泥江縣神社願い石

 歴史的にも興味深い神社であり、境内は盛りだくさんで参拝も楽しめる。
 神社の周辺はオフィス街でざわざわしているので、週末に訪れると静かでいいかもしれない。

・地下鉄鶴舞線「伏見駅」から徒歩約7分
・駐車場 なし
 

都会に生きる丸の内白山神社

神社仏閣(Shrines and temples)
丸の内白山神社

 中区丸の内の桜通に面した小さな神社、白山神社(地図)。
 足早に通り過ぎる人たちの関心を引くことは少ないようだ。見慣れているせいか、目に入らないのか、ちらりと見やることもない。ひょっとすると毎日この道を通っていてもこの神社に気づいていないなんてことがあるかもしれない。私も神社めぐりをしてなければわざわざここまで来てこの小さな白山社に参ろうとは思わない。
 桜通を挟んで南にある泥江縣神社とかつては同じ境内にあったという。江戸初期の検地のときに切り離された。
 桜通が拡張される前の姿がどんなふうだったのか、今となっては想像がつかない。
 泥江縣神社が廣井八幡と呼ばれていた江戸時代、山車や山鉾が廣井八幡と白山権現の間を練り歩いたという。山車は火事や空襲などで焼けて失われ、祭りもなくなった。
 白山神社はビルの間にこそっと収まって、少し肩身が狭そうだ。それでも足を踏み入れてみると思ったよりも奥行きがあって、境内社もたくさんある。
 同じ桜通沿いにある桜天神と同じくらいの扱いを受けてもよさそうだけど、受験の神と山の神とでは人気に歴残とした差がある。ククリヒメに何をお願い事したらいいのか、私でもちょっと思いつかないくらいだ。
 歴史などについては神社サイトの丸の内白山神社のページで



丸の内白山神社全景

 少し引くとこんな感じ。



丸の内白山神社鳥居額とビル




丸の内白山神社本殿前




丸の内白山神社境内の風景




丸の内白山神社狛犬




丸の内白山神社境内社




丸の内白山神社灯籠その他




丸の内白山神社白玉稲荷




丸の内白山神社岩

【アクセス】
 ・地下鉄鶴舞線「丸の内駅」から徒歩約5分
 ・駐車場 なし
 

薬関係者による薬関係者のための少彦名神社

神社仏閣(Shrines and temples)
少彦名神社

 名古屋城の南、外堀通りから一本南に入ったところに少彦名神社という小さな神社がある(地図)。
 駐車場の奥にあって、駐車してある車によって隠されているので、入り口の社号標を見落とすと見つからない。
 薬関係の人たちが薬祖神とされるスクナヒコナを祀った神社で、あまり一般向けではないのかもしれない。一般の知名度は低いと思われる。
 創建されたのは大正5年と新しいものの、名古屋城下の京町と呼ばれる一画に一大薬問屋ができたのは江戸時代にさかのぼる。
 町や神社の歴史になどについては神社サイトの少彦名神社のページで。



少彦名神社鳥居

 おととしの2015年に創建100年を迎え、鳥居と社を新築したそうだ。高山の名工が作ったらしい。



少彦名神社本社

 祭神はスクナヒコナとオオクニヌシ。



少彦名神社本殿

 本殿はまだまだ新しさを保っている。



少彦名神社狛犬




少彦名神社ウサギ

 オオクニヌシの因幡の白兎にちなんだウサギさん。



少彦名神社全景

 神社のロケーションはこんなふうになっている。
 とまっている車は、神社とゆかりのある薬関係の会社のものと思われる。

【アクセス】
 ・地下鉄名城線「市役所駅」から徒歩約11分
 ・駐車場 なし
 

中村区にある金山神社

神社仏閣(Shrines and temples)
長戸井町金山神社

 中村区長戸井町にある金山神社(地図)。
 金山駅の近くにある金山神社とはまた別のものだ。
 入り口の赤いスロープがよく目立つ。どうして赤色を選択したのだろう。イメージカラーとして採用したかったのか。
 金山神社の歴史などについては神社サイトの長戸井町金山神社のページで。



長戸井町金山神社拝殿




長戸井町金山神社本殿

 鳥居も神明系だし、本殿も神明造だ。



長戸井町金山神社境内社




長戸井町金山神社境内社と鳥居




長戸井町金山神社像




長戸井町金山神社灯り

【アクセス】
 ・近鉄名古屋線「米野駅」から徒歩約8分
 ・駐車場 なし
 

ちょうどいいサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 梅雨が明けて、学校は夏休みに入った最初の日曜日は、雨模様の一日となった。雨が降らなくて水不足のところもあれば、大雨で被害が出ているところもあって、ちょうどいいということは難しいものだとあらためて思うのだった。
 サンデー料理は自分にちょうどいい料理なので不満はない。人様に食べてもらうほどの料理ではないけれど、自分が食べる分にはこれで満足だ。これ以上贅沢なものや美味しいものを食べたいという気持ちはあまりない。



サーモン

「サーモンのしょう油ソース」
 いつものサーモン。工夫はないけど、工夫の余地もない。あるとすればソースだ。しょう油ベースのソース以上にサーモンに合うものというとどんなのがあるだろう。からしマヨネーズしょう油も好きだ。



野菜煮込み

「野菜のコンソメスープ煮込み」
 野菜を切り分けて、オリーブオイルで炒めてからコンソメスープで煮込む。
 具材が柔らかくなるまで煮込むのが好みなのでそうしている。



鶏肉とコンニャクの味噌煮

「鶏肉とコンニャクと大豆とゆで卵の八丁味噌煮込み」
 ごま油で具材を炒め、酒、みりん、しょう油、水、八丁味噌、ダシの素、塩、白ごま、唐辛子で味付けをして煮込む。
 八丁味噌の甘みと旨みは、味噌汁以外でもいろいろ合うものがある。
 

すべて残った牧野5社のうちの1社、太閤厳島社

神社仏閣(Shrines and temples)
太閤厳島社

 名古屋駅の南西の住宅街の中にある小さな神社、厳島社(地図)。
 住人以外、観光客でも、名古屋市民でもなかなか訪れないようなエリアだ。住所でいうと太閤5丁目になる。
 江戸時代、牧野村にあった5つの神社のうちのひとつ。牧野村の神社はどこも小さくなったとはいえ、すべて生き残っている。神仏分離も、神社合祀政策も逃れ残ったのはたいしたものだ。住民の希望が強かったのか、神社側の努力によるものなのか。
 歴史になどについては神社サイトの太閤厳島社のページで。



太閤厳島社鳥居と本殿

 本社の周りに掘を掘って水を張っている。
 そのせいか、門の中に入って参拝することはできない。落ちると危ないということだろう。



太閤厳島社全域

 本社周辺の全景はこんな感じ。
 弁天社らしさといったものは残っていない。



太閤厳島社池に映る松




太閤厳島社神社の杜

【アクセス】
 ・鉄道各社「名古屋駅」から徒歩5分から17分
 ・地下鉄桜通線「中村区役所駅」から徒歩約12分
 ・駐車場 なし
 

運河神社と呼ばれる月島町の金刀比羅社

神社仏閣(Shrines and temples)
金刀比羅社

 中川区の月島町にあるある金刀比羅社(地図)。
 地図上では西宮社になっていて、同時に西宮社でもある。地元の人たちは運河神社と呼んでいるらしい。
 その経緯はちょっと複雑でちょっと分かりづらい。
 歴史などについては神社サイトの金刀比羅社(月島町)のページで。



金刀比羅社拝殿




金刀比羅社しゃもじ

 西宮神社は、民間信仰のシャグジ信仰から来ている神社のようで、大きなシャモジが拝殿に架かっている。
 参拝者は小さなシャモジに願い事を書いて奉納する。



金刀比羅社拝殿前のしゃもじ




金刀比羅社境内社の一画




金刀比羅社境内社三社

【アクセス】
 ・近鉄名古屋線「黄金駅」から徒歩約25分
 ・名鉄名古屋本線「山王駅」から徒歩約18分
 ・駐車場 なし
 

熊野社も忘れない愛知神明社

神社仏閣(Shrines and temples)
愛知神明社

 中川区の愛知町にある神明社(地図)。
 入り口には神明社と熊野社の社号標が左右に建っている。合殿なのかと思ったらそうではない。熊野社は神明社の末社だ。
 これほど熊野社の扱いが大きいということは、もともとあったのが熊野社で後から神明社が祀られたという話は本当かもしれない。
 ただし、江戸時代後期にはすでに熊野社は神明社の末社になっていた。
 歴史などについては神社サイトの愛知神明社のページで。



愛知神明社太鼓橋と蕃塀

 石造の太鼓橋があって、御神木の楠、蕃塀と続く。
 境内はわりと広い。



愛知神明社拝殿




愛知神明社拝殿内部




愛知神明社本殿




愛知神明社境内社




愛知神明社熊野社

 熊野社。
 社自体は他の境内末社くらいの大きさしかない。



愛知神明社金玉大神

 金玉大神。



愛知神明社天海龍神社

 天海龍神社。



愛知神明社境内の風景

【アクセス】
 ・近鉄名古屋線「黄金駅」から徒歩約11分
 ・駐車場 なし
 

かつての本郷村にあった立派な小本神明社

神社仏閣(Shrines and temples)
小本神明社

 中川区小本にある神明社(地図)。
 境内は狭いけど立派な社殿を持った神明社だ。
 昭和52年(1977年)にここに移されてきたものなので、この地での歴史は浅い。
 ただ、かつての本郷村に創建された神明社で、伊勢の神宮の荘園のにあったということで、歴史そのものは古い。
 コンクリート造の社殿はどこか味気なくて物足りないものだけど、これだけ立派なものだと説得力がある。旧地は旧国鉄に買収されたということで、たっぷり資金が入ってきたことで実現できたものだろう。
 歴史などについては神社サイトの小本神明社のページで。



小本神明社拝殿




小本神明社拝殿斜めから




小本神明社本殿屋根




小本神明社木漏れ日の風景




小本神明社秋葉社




小本神明社巨木

【アクセス】
 ・あおなみ線「小本駅」から徒歩約4分
 ・駐車場 なし
 

木造社殿がカッコイイ長良の八劔社

神社仏閣(Shrines and temples)
長良八劔社

 中川区長良の八劔社(地図)。
 中川区の北部は南部の新田村とは違って古くから人が暮らす土地だった。佐屋街道が整備されたのは江戸時代に入ってからだけど、それの元になる道はかなり前からあったのではないかと思う。
 旧街道沿いには神社が多い。佐屋街道も例外ではない。その中でも目に付くのが、八劔社と七所社だ。八劔社は熱田の八剣宮から勧請したと思われる神社で、中川区では人気が高い神社のひとつだ。本社である熱田社ではなく別社の八剣宮から勧請した理由はよく分からない。
 長良八劔社は祭神を熱田皇大神(あつたのすめおおかみ)としている。他の八劔社はヤマトタケルのところが多い。
 その他歴史などについては神社サイトの長良八劔社のページで。



長良八劔社入り口鳥居




長良八劔社拝殿




長良八劔社拝殿額




長良八劔社拝殿内




長良八劔社すだれ




長良八劔社社殿横から




長良八劔社白山大権現

 白山社ではなく白山大権現としている。



長良八劔社白山大権現の社




長良八劔社天満宮




長良八劔社境内社




長良八劔社境内の風景

 質実剛健という言葉が似合う、なかなかカッコイイ神社だ。

【アクセス】
 ・あおなみ線「小本駅」から徒歩約19分
 ・駐車場 なし
 

四女子八幡社は出雲龍蛇神がいる神社

神社仏閣(Shrines and temples)
四女子八幡社

 中川区の四女子町(しにょしちょう)にある八幡社(地図)。
 中川区に何社かある八幡社のひとつで、特別印象に残る神社というわけではない。全体的になかなかいい雰囲気ではあるのだけど。
 この神社は出雲龍蛇神を祀っているということで記憶に刻まれる。名古屋市内でも様々な龍神を祀る神社があるけど、出雲の龍蛇神を祀っているのはここくらいじゃないかと思う。
 そのあたり、くわしくは神社サイトの四女子町八幡社のページで。



四女子八幡社拝殿




四女子八幡社本殿横から




四女子八幡社本殿




四女子八幡社御神木




四女子八幡社クスノキ




四女子八幡社出雲龍蛇神

 出雲龍蛇神社。
 創建されたのは明治も終わろうかという明治40年のこと。
 その頃、四女子村ではケンカが絶えず、騒然としていたらしく、それを抑え込むために出雲の龍蛇神を迎えて祀ったという。



四女子八幡社出雲式注連縄




四女子八幡社出雲龍蛇神の社

【アクセス】
 ・あおなみ線「荒子駅」から徒歩約21分
 ・駐車場 なし
 

ピンクの拝殿が記憶に残る小塚町若宮八幡社

神社仏閣(Shrines and temples)
小塚町若宮八幡社

 中川区小塚町にある若宮八幡社(地図)。
 ここはかつての小塚村にある若宮社だった。「塚」村の若宮といえば、恨みを抱いたか不慮の死を遂げた人間を祀ったのが始まりではないかと推測するのだけど実際はどうだったのだろう。
 そのあたりについては神社サイトの小塚町若宮八幡社のページに書いた。
 この神社はピンクの拝殿が印象に残る神社だった。なんであれ、特徴がないよりもあった方が覚えておきやすいからありがたい。



小塚町若宮八幡社ピンクの拝殿

 たまにピンクの社殿を見るのだけど、ここはひときわかわいくてポップだ。
 21世紀の神社はこれくらい個性的であってもいいのかもしれない。
 宮司さんの趣味か、氏子さんたちの希望だったのか。



小塚町若宮八幡社社殿




小塚町若宮八幡社本殿

 覆殿の中の本殿は伝統的なスタイルの木造で、屋根は茅葺じゃないかと思う。暗くてよく見えなかった。



小塚町若宮八幡社タブノキ

 本殿横にタブノキがある。中川区の保存樹第1号となったのがこの木だ。
 高さ18メートルで、これほど大きなタブノキは名古屋市内では珍しい。



小塚町若宮八幡社境内社




小塚町若宮八幡社境内の風景

 大塚村ではなく小塚村ということは、小さな墓地だったのか、もしくはひとつの塚から生まれた村名だっただろうか。その塚に埋められた人物が若宮で祀られたという可能性もある。
 桜の木の下には、という話があるけど、タブノキの下には誰かがいるのかもしれない。

【アクセス】
 ・あおなみ線「荒子駅」から徒歩約6分
 ・駐車場 なし
 

太平通にあるけど篠原八幡社

神社仏閣(Shrines and temples)
篠原八幡社

 中川区太平通にある八幡社(地図)。
 このあたりは江戸時代の丸米野村で、明治に入って篠原村となったことで、篠原八幡社と呼ばれるようになり、そのまま通称が今も続いている。
 篠原の地名は小学校などにも残っている。
 歴史などについては神社サイトの篠原八幡社のページで。



篠原八幡社鳥居




篠原八幡社境内の風景




篠原八幡社狛犬




篠原八幡社拝殿内




篠原八幡社本殿

『愛知縣神社名鑑』では本殿を八幡造としているのだけど、写真で見る限り流造に見える。



篠原八幡社拝殿の光と影




篠原八幡社クスノキ




篠原八幡社天満天神社




篠原八幡社天満天神社のお社




篠原八幡社境内

【アクセス】
 ・あおなみ線「荒子駅」から徒歩約22分
 ・駐車場 なし
 

正解メニューのないサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 ものすごい雨が降ったかと思えばよく晴れて蒸し暑い日が続いたりして、なんだか今年の梅雨は最初から最後までおかしかった。今日も少しだけ雨は降ったものの、明日あたり東海地方も梅雨明け宣言が出されるかもしれない。
 サンデー料理はこの夏も代わり映えしないまま淡々と続いている。相変わらず季節感はない。
 ときどき、すごく凝った料理を作ってみようかと思うことがあるのだけど、冷蔵庫の中身を見て現実に立ち返る。今そこにある食材で作ること、それがサンデー料理。



スズキのしゃぶしゃぶ

「スズキのしゃぶしゃぶ」
 サンデー料理の中ではちょっと変わり種の一品。
 スズキをだし汁でしゃぶしゃぶして、しょう油ダレで食べるというものだ。
 タレは、酒、みりん、しょう油、ショウガ、塩、コショウ、唐辛子をひと煮立ちさせて作る。
 刻み長ネギとかつお節を振りかける。



エリンギ炒め

「エリンギと野菜炒めマヨネーズチース和え」
 具材は、エリンギ、タマネギ、ニンジン、ハム、ちくわ。
 オリーブオイルで炒めて、酒、みりん、コンソメの素、塩、コショウで味付けをして、とろけるチーズとマヨネーズを加えて加熱しながら混ぜ合わせる。



豆腐といんげん

「豆腐とインゲン豆」
 豆腐とインゲン豆を下茹でする。
 ごま油で豆腐、インゲン豆、カニかまを炒める。
 酒、みりん、中華の素、塩、コショウで味付けをする。
 スクランブルエッグを別に作り、最後に混ぜ合わせる。

 シーチキン缶の買い置きがなかったり、白ごまを入れるのを忘れたりといったことはあったものの、料理はできあがったものが正解なのだと思うことにしている。
 メニューがないのがサンデー料理。
 

八家町神明社はクロマツで覚えておく

神社仏閣(Shrines and temples)
八家町神明社

 中川区八家町(やつやちょう)にある神明社(地図)。
 ここは公園と一体化していないと思いきや、隣が野球場などもある八家公園という大きな公園となっている。公園の一部はかつての神社の境内なのかもしれない。
 現在、中川区の右側エリアをうろつきながら神社をひとつずつ拾うように巡っている。神明社が続くとどこがどこだったかあとから思い出すのに苦労する。
 ここは八家町の神明社だと、写真と地図を見て頭に入れようとするのだけど、他の神社とあわせて全体を把握するのは難しい。
 歴史などについては神社サイトの八家町神明社のページで。



八家町神明社鳥居と境内




八家町神明社境内の風景




八家町神明社拝殿とクロマツ

 拝殿前に立派なクロマツの木がある。神社に松の組み合わせはなかなかいい。



八家町神明社社殿横から




八家町神明社本殿斜め後ろから




八家町神明社保存樹

【アクセス】
 ・あおなみ線「南荒子駅」から徒歩約18分
 ・駐車場 なし
 

中野外新田の神明社

神社仏閣(Shrines and temples)
中野新町神明社

 中川区中野新町の神明社(地図)。
 中川区の神社は外観がよく似ているところが多く、個別の印象があまり残らない。一日にまとめて20社も30社も回るものだから余計にそうなる。特に、八劔社、八幡社、神明社はそうだ。数が多い上に似ているから、撮った写真をあとから見ても記憶が蘇らない。
 もちろん、行ったことは覚えているし、写真を撮ったときの印象も残っている。問題はそれが何町にあったかということだ。土地勘がほとんどない中川区は私にとっては厳しいところだ。
 中野新町は江戸時代の中野外新田だったところだ。ただ、中野外新田といっても中川区のどのあたりかがはっきり分からない。区の右下エリアだったかなぁとぼんやり認識しているだけだ。
 とにかく、撮った写真を並べて、神社サイトの紹介文と連動させるということを目的としている。写真も神社サイトに一元化するという手もあるのだけど、今のところ上手い方法を思いつけずにいる。
 歴史などについては神社サイトの中野新町神明社のページで。



中野新町神明社拝殿




中野新町神明社狛犬




中野新町神明社注連縄




中野新町神明社本殿




中野新町神明社境内社前




中野新町神明社境内社

 中川区は公園と一体になった神社が多く、それに伴う措置として、灯籠や本殿などを檻で覆うようなことをよくしている。これは子供対策なのだろうけど、神社の風景としては美しくない。
 予算を考えるとそう簡単に新しくできないのは分かるけど、この光景は正直好きじゃないと思う。せめてもう少し景観に配慮したやり方はないものだろうか。木製にできるならその方がまだましだと思うのだけど。

【アクセス】
 ・あおなみせん「中島駅」から徒歩約23分
 ・駐車場 なし
 

小碓4丁目ってどこだったんだろう明徳町神明社

神社仏閣(Shrines and temples)
明徳町神明社

 中川区明徳町にある神明社(地図)。
 現在ある場所は、熱田新田の十八番割か十九番割だったあたりだと思うのだけど、昭和34年の伊勢湾台風の後に移ってきていて、その前は小碓4丁目にあったという。
 明徳町の前は小碓村で、その前は明徳村だった。
 現在、港区に小碓4丁目があるのだけど、そこにあったものを移したのか、明徳町内に小碓4丁目があってそこから移したのかがよく分からない。
 いずれにしても番割の神社だとは思うのだけど。
 ここもまた中川区の神社らしく公園と神社が一体化している。境内の余っている部分を公園にしたのは戦後のことなのだろうけど、それにしてもそういうところが多い。
 歴史などについては神社サイトの明徳町神明社のページで。



明徳町神明社参道と境内




明徳町神明社拝殿




明徳町神明社拝殿内部




明徳町神明社本殿




明徳町神明社北側鳥居




明徳町神明社遊具と神社




明徳町神明社十八番十九番札所

 かつて三十三番割にあった番割観音堂の一部が現存している。ここは十八番と十九番の観音堂だ。



明徳町神明社番割観音地蔵

【アクセス】
 ・あおなみ線「中島駅」から徒歩約17分
 ・駐車場 なし
 

末社から独立した小碓知立社

神社仏閣(Shrines and temples)
知立社

 中川区松年町にある知立社(地図)。
 かつての小碓村にあったということで、小碓知立社とも呼ばれる。
 この知立社は「ちりふ」と読ませるようだ。江戸時代は池鯉鮒宿など、知立に池鯉鮒と字を当てたりした。
 愛知県知立市にある三河国二宮・知立神社から勧請して建てたものと思われる。
 もともとは十一番割にあった八劔社の境外末社だったのが、崇敬者が増えて独立神社になったという珍しいパターンだ。
 珍しいといえば、名古屋には知立社が少なくて、ここともう一社、港区の池鯉鮒神社の2社しかない。
 歴史などについては神社サイトの知立社のページで。



知立社

 中川区の神社らしい神社だ。木々が境内を覆っていて、公園と一体化しているという典型的なスタイルだ。



知立社拝殿




知立社社殿の様子




知立社境内社




知立社境内の風景

【アクセス】
 ・地下鉄名港線「六番町駅」から徒歩約29分
 ・あおなみ線「中島駅」から徒歩約23分
 ・駐車場 なし
 

ここも公園と一体化している八剱町八劔社

神社仏閣(Shrines and temples)
八剱町八劔社

 ここは中川区八剱町の八劔社(地図)。
 例によって公園の中に神社があるというパターンだ。中村区と中川区はこれが好きでよくやっている。土地の有効活用といえばそうなのだろうけど、この光景に出くわすたびに軽い脱力感を味わうことになる。
 公園は公園、神社は神社で、せめて区切って分けて欲しかった。一体化してると、そういうことじゃないんだよなぁと思う。
 まあしかし、公園があるおかげで人が寄りつく場所になっているというよさはある。近くで子供たちの声が響く神社はいい。誰も訪れない神社は寂しいものだ。

 歴史などについては神社サイトの八剱町八劔社のページで。



八剱町八劔社拝殿

 木漏れ日が作り出す風景が美しかった。



八剱町八劔社拝殿内




八剱町八劔社社殿横から




八剱町八劔社本殿




八剱町八劔社秋葉社

 末社というより独立した格好になっている秋葉社。
 たぶん他から移してきたものだと思う。
 マピオンには秋葉社の表記だけあって八劔社がない。



八剱町八劔社神松樹

 かつては御神木となっていた松の木があったのだろう。



八剱町八劔社境内の風景

 中川区にたくさんある八劔社をどう区別して覚えておけばいいのか、ちょっと頭を悩ませている。たぶんそんな悩みを抱えている人間はあまりいない。

【アクセス】
 ・地下鉄名港線「六番町駅」から徒歩約18分
 ・駐車場 なし
 

十一番八劔社はかつての熱田新田にある

神社仏閣(Shrines and temples)
十一番八劔社

 かつての熱田新田三十三場割の中の十一番割にあった八劔社(はっけんしゃ/地図)。
 今も十一番町という地名が残っている。
 新田に創建された神社は神明社と八劔社が多い。神明社だった理由はなんとなく分かるけど、八劔社を好んだ理由がよく分からない。どうして熱田社ではなく八劔社だったのだろう。
 中川区はとにかく八劔社が多いので、それぞれの八劔社の区別がつかなくて困る。ここは十一番町。すぐ近くには八剱町の八劔社もある。
 歴史などについては神社サイトの十一番八劔社のページで。



十一番八劔社鳥居と拝殿




十一番八劔社拝殿




十一番八劔社覆殿と本殿




十一番八劔社狛犬




十一番八劔社境内社




十一番八劔社境内の風景

 中川区の八劔社を全部回って、写真を撮って、神社サイトのページ作りを終えたら、自分の中で八劔社の整理がつくようになるだろうか。

【アクセス】
 ・地下鉄名港線「六番町駅」から徒歩約14分
 ・駐車場 なし
 

中野神明社は神明社と八幡社と白山社のセット

神社仏閣(Shrines and temples)
中野神明社

 中川区元中野町にある神明社(地図)。
 地図には中野神明社で載っているから、このあたりでは中野神明社で通っているのだろう。
 名前こそ神明社となっているけど、八幡社、白山社とあわせて三社が一体となって成り立っている。
 そのあたりのいきさつについては神社サイトの中野神明社のページに書いた。



中野神明社鳥居と蕃塀

 蕃塀が行く手をふさぎ、完全に目隠しになっている。
 本来の役割が不浄除けだったのかどうかは分からないけど、ここまでがっちりガードしている蕃塀はあまりない。こんな飾り気のない石造のものも珍しい。



中野神明社拝殿




中野神明社拝殿内部




中野神明社本殿

 神明社、八幡社、白山社が並んでいる。



中野神明社境内社と長円寺

 裏手にある長円寺とかつては一体化していたのではないかと思う。
 今は塀で仕切られている。

【アクセス】
 ・地下鉄名港線「日比津駅」から徒歩約33分
 ・駐車場 なし
 

能褒野神社 ---ヤマトタケル終焉の地を訪ねる

名所/旧跡/歴史(Historic Sites)
のぼの

 ヤマトタケル終焉の地とされる能褒野を訪ねた。
 それは、三重県亀山市田村町とされ、ヤマトタケルを祀る能褒野神社(地図)がある。
 先入観が邪魔しないように、あえて下調べをせずに出向いていった。知識が感覚を鈍らせるということがある。
 能褒野神社に自分のみを置いてみると、うーん、なんだろう、何も感じない、と思った。林に囲まれた境内や参道はけっこういい雰囲気なのに、エネルギーが発せられていない。ここは違うだろうと。
 帰ってきて神社が建てられたのが明治28年(1895年)と知り、拍子抜けした。それは何も感じないわけだ。
 ただ、目的は能褒野神社に参ることではなくて、能褒野の地に行ってみることだったので、神社自体はさほど重視していなかった。すぐ近くにあるヤマトタケル陵とされる能褒野王塚古墳(のぼのおうつかこふん/地図)はちょっと良かった。古墳があるエリアはしっかり空気を出していた。本体はここかと思った。



能褒野神社

『古事記』、『日本書紀』は、尾張のミヤズヒメの元に草薙剣を置いたまま伊吹山の荒ぶる神退治に出向いたヤマトタケルは、伊吹山の神に負けて深手を負って山を下り、故郷の大和に戻る途中の能褒野で力尽きて命を落としたとしている。
 ヤマトタケルを葬る墓を能褒野に作ったと『延喜式』諸陵寮にも書かれている。
 魂は大和を目指して白鳥に姿を変えて飛んでいったという伝説があり、ヤマトタケル関係の古墳などは白鳥と名付けられたものが多い。
 能褒野には多くの古墳があり、どれがヤマトタケルの墓かというのは昔からいろいろ言われてきた。加佐登の白鳥塚や、長沢の武備塚、鈴鹿市上田町の二子塚などが候補に挙げられつつ、明治12年(1879年)、内務省によって王塚(丁字塚)が治定されて能褒野王塚古墳と名付けられた。
 全長90メートルの前方後円墳で、北伊勢最大というのが決め手になったようだ。ただし、築造時期は4世紀末とされているため、年代的には合わないか。
 これによりヤマトタケルを祀る神社も必要だろうという話が持ち上がり、明治28年(1895年)に創建されたのが能褒野神社だ。
 この神社は民間ではなく皇族主導で建てられたという特徴を持っている。有栖川宮をはじめとした皇族がお金を出し、当時伊勢の神宮の祭主をしていた久邇宮朝彦親王(くにのみや あさひこしんのう)によって能褒野神社と社号が選定された。明治天皇も伊勢の神宮へ行く途中に立ち寄っている。



能褒野神社参道




能褒野神社拝殿

 ヤマトタケルを主祭神として、配祀として建貝児王(たけかいこのみこ)と弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと)を祀っている。
 これは明治終わりの神社合祀政策のとき、縣主神社と元小天宮を合祀したことによる。
 その他、式内社の那久志里神社や志婆加支神社を含む約40の神社がここに集められた。
 こんなにたくさんの神様が集められているにもかかわらず、ここは留守なのかと思うほど気配がない。みんな散り散りにどこかへいってしまったのだろうか。



能褒野神社絵馬




能褒野神社山神水神




能褒野神社社号標




能褒野神社能褒野陵案内




能褒野神社能褒野陵への道




能褒野陵入り口

 伊吹山には何がいたのか?
 ヤマトタケルはどうして草薙剣をミヤズヒメの元に置いていったのか。いや、草薙剣ではなくても普通の武器を持っていくべきだったのではないか。
『古事記』では伊吹山にいたのは白くて大きな猪だったとする。それは神が姿を変えたもので、無視して進んだために怒りを買って氷雨を降らされ、ヤマトタケルは失神。命からがら山を下りたタケルは関ヶ原(醒ヶ井)の居醒めの清水で水を飲んでやや回復するも、重い病にかかっていた。
『日本書紀』では現れたのは大蛇で、神の使いと知らずにまたいでいったことで神が怒ったとする。
 ヤマトタケルは伊吹山に一体何をしにいったのか? 荒ぶる神を退治にしにいったはずが、ほぼ戦わずして負けて逃げ帰ったという話の意味がよく分からない。
 東征では何度もピンチに陥りながら人の助けもあって乗り切った。それが伊吹山に限っては助けを得られなかった。そこにはどんな理由があったのか。
 一番納得いかないのは、ヤマトタケルが歩いたルートだ。タケルはどこへ行きたかったのだろう?
 能褒野まで辿り着いたときに辞世の句のように大和を思う歌を残しているから大和へ向かっていたのだろうと思いがちなのだけど、タケルが進んだ道はどう考えても伊吹山から大和へ向かう道ではない。
 伊吹山を下りて関ヶ原に着いたなら、そこから進路を西にとって琵琶湖に出てるのが普通のルートだ。琵琶湖沿いを陸路でいくか、船で瀬田か山科あたりまで行って、そこから大和に向かって南下した方が早いし道のりも楽だったはずだ。
 なのに、関ヶ原から東に向かって養老町を通って、桑名、四日市と南下し、鈴鹿へ向かっている。これではものすごく遠回りだし、このルートでいくと険しい鈴鹿山脈、伊賀を越えていかなければならない。病気の体でそれは無理というものだ。
 かといって尾張のミヤズヒメのところに戻ろうとしたわけでもない。本当にヤマトタケルは何がしたかったのだろう。
 伊吹山から能褒野まで来てこの先に何があるかと考えたとき、ひょっとしたらヤマトタケルは伊勢に向かったのではないか。伊勢にはヤマトヒメがいる。これまで何度も助けてもらったヤマトヒメにもう一度助けを求めたということは考えられないだろうか。何の根拠もない思いつきでしかないけど。
 それにしても、物語の作者はどういう意図を持ってこういう話にしたのか。実際にはこれらの出来事はなかったとしても、正史として書く以上、そこには何らかの根拠なり、伝えたい物語などがあったとみるべきで、何を書き残そうとして、何を隠したがったのかを考える必要がある。ま、それは私の役目ではないので他の方に譲りたい。私としては不思議だなぁと思うくらいのことだ。

 倭は 国の真秀ろば たたなづく 青垣 山籠れる 倭し麗し

 ヤマトタケルは荒々しいだけの英雄ではなく、ときに恋する悩み多き青年であり、感傷的な詩人でもあるという複雑な人物像が日本人の心をくすぐるのだろう。



能褒野陵

 ヤマトタケルの足跡を追う旅は、加佐登神社(かさどじんじゃ)編につづく。
 
【アクセス】
 ・JR関西本線「井田川駅」から徒歩約40分
 ・駐車場 あり(無料)
 

雨の神、風の神、雨宮社

神社仏閣(Shrines and temples)
雨宮社

 中川区中郷にある雨宮社(地図)。
 別のところにあった風宮社を移しているので、雨と風の神を祀る神社となっている。この組み合わせは名古屋では唯一ではないかと思う。
 雨と風は少なすぎても多すぎても困る。台風などが来ればあっけなく作物は駄目になってしまうから、雨と風の神に祈る思いは切実だったはずだ。
 ただ、どうしてこの村が雨の神と風の神を祀る神社を建てたのかは分からない。ここは特別変わった土地というわけではない。海からさほど遠くない低地ということはあるにしても、古くから荘園があったところだ。
 あるいは、雨の神と風の神でなければならない事情でもあったのだろうか。
 雨宮では高龗神(たかおかみのかみ)を祀り、風宮では志那都比古神(しなつひこのかみ)を祭神としている。
 詳しくは神社サイトの雨宮社のページで。



雨宮社境内と参道




雨宮社拝殿の額と彫り物




雨宮社境内の風景




風宮社

 本社は雨宮社なのだけど、風宮社の方に強く惹かれた。本社の隣のやや奥まったところにあり、そこだけ濃密な空気が満ちている。はっきりと境界線があるみたいに空気の質感が違う。
 風宮の神の気が強い。たぶんそれは気のせいではない。



雨宮社風宮狛犬




雨宮社稲荷鳥居




雨宮社稲荷のお供え物の油揚げ

 風宮社の前にいるとき、強い風が吹いて雨が落ちてきた。空気がざわついていた。
 ここはもう一度訪れなければいけないような気がした。
 晴れた日に訪ねたらまた違った印象を受けるかもしれない。

【アクセス】
 ・地下鉄東山線「高畑駅」から徒歩約19分
 ・駐車場 なし
 

夏本番が近いサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 雨は降らなくても困るし、降りすぎても困る。
 名古屋はおおむねカラ梅雨傾向で今日も雨は降らなかった。水不足で水道がとまるといった心配はないとはいえ、やはり降るべきときに降らないと自然のリズムやテンポが狂うということはあるので、適度に降って欲しいと思う。
 それにしても蒸し暑い一日だった。窓の外からはセミの声も聞こえてきて、梅雨が明ける前にもう夏本番といった感じだ。
 サンデー料理はいつもと変わらず。



エビとキャベツ

「エビとキャベツのピリ辛オーロラソース風」
 具材はエビとキャベツのみというシンプルな構成。
 豆板醤で辛みをつけて、中華の素、マヨネーズ、ケチャップ、塩、コショウで味付けをする。



野菜炒め煮

「野菜を煮てから炒める」
 料理名とはいえないタイトルだけど、なんと表現していいか分からない。
 ジャガイモ、ニンジン、ブロッコリーを茹でる。
 オリーブオイルでタマネギ、鶏肉、ソーセージを炒める。
 ジャガイモ、ニンジン、ブロッコリーを加え、酒、みりん、しょう油、コンソメの素、塩、コショウで味付けをする。
 溶き卵ととろけるチーズを入れ、加熱しつつ全体に混ぜ合わせる。



豆腐とシーチキンとカニかま

「豆腐とシーチキンとカニかま」
 豆腐をゆがく。
 オリーブオイルで豆腐を炒め、シーチキン缶とカニかまを加える。
 酒、みりん、ダシの素、塩、コショウで味付けをする。
 水溶きカタクリ粉を入れて、とろみをつける。
 

二女子白山社にも寄っていく

神社仏閣(Shrines and temples)
二女子白山社

 中川区二女子町の白山社(地図)。
 ここから140メートルほど北にある熊野社(地図)の末社という扱いのようだ。熊野社の説明書きには別社とあった。
 もともと別々の独立した神社だったのが、明治に入って無格社の白山社が村社の熊野社の末社(別社)になったということだと思う。
 歴史などについては二女子熊野社のページで。



二女子白山社境内の風景

 神社の規模としてはごく小さいのだけど、庭付きの家が建つ土地に、鳥居と狛犬と小さな社だけがあるというのは、考えようによっては贅沢な空間だ。



二女子白山社本殿と狛犬

【アクセス】
・JR東海道本線「尾頭橋駅」から徒歩約28分
・駐車場 なし
 
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