月別:2017年06月

記事一覧
  • 西宮の影がちらつく露橋神明社

     中川区山王にある露橋神明社(地図)。 露橋(つゆはし)はかつての露橋村から来ている。 現在の地名の山王は、少し東にある古渡稲荷神社の山王社が由来となっている。 地名としての露橋はもう残ってないと思うのだけど、どこかに名残くらいはありそうだ。 ここ露橋神明社は、西宮とどこかでつながっている。くわしいことは分からないのだけど、書けるだけのことは神社サイトの露橋神明社のページに書いた。 単純な神明社で...

    2017/06/30

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 安産祈願だけじゃない盛りだくさんの西日置鹽竈神社

     中川区西日置にある鹽竈神社(地図)。 名古屋城築城にまつわる神社というのだけど、その創建のいきさつが今ひとつよく分からない。詳細は神社サイトの鹽竈神社のページに書いたので興味のある方はお読みいただければ。 なかなか立派な神社でもあり、盛りだくさんで楽しい神社だ。参拝者に畏敬の念を抱かせるばかりが神社の役割ではない。楽しませるというのも神社としてひとつの在り方だと思う。神社側としてはそんなつもりは...

    2017/06/29

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 大須の街外れにある古い白山神社

     大須商店街の賑わいから少しはずれた大須一丁目にある白山神社(地図)。 幹線道路沿いにもかかわらず、中は意外と静かだ。赤い鳥居を抜けた先の境内は少し空気が違う。やや重く、暗い。歴史の深さを感じる。 かつて鶯谷と呼ばれた面影は残っていないものの、神社は歴史を刻んで街中にひっそりと鎮まっている。 なかなかいい神社だと思った。大須にこんな神社があるのは知らなかった。 くわしくは神社サイトの大須白山神社の...

    2017/06/28

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 街に埋もれそうな猫の神社、大直禰子神社

     中区大須、上前津交差点から少し北へ行ったところに小さな神社がある。 名前を大直禰子神社(地図)という。大田田根子といえば神社や日本神話などに興味のある人は分かるだろうか。奈良県桜井市の大神神社にゆかりのある人物だ。 しかし、この神社の本体は大田田根子などとは関係なく、おからねこだ。地元では猫神社と呼ばれている。 そのいわれなどについては神社サイトの大直禰子神社のページに書いたので興味のある方はお...

    2017/06/27

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 春田神明社はわりと古い神明社

     中川区春田にある神明社(地図)。 中村区から中川区にかけての広い範囲に伊勢の神宮の荘園があったため、このあたりは神明社が多い。町名をつけて区別しないと、どこの神明社のことを言っているのか分からない。 春田といっても名古屋市外の人はよく分からないだろうし、名古屋の人間でも私のように東北エリアの住人はピンと来ないかもしれない。JR関西方面を利用している人なら春田駅は知っているだろうか。 江戸時代は春田...

    2017/06/27

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 太神社はよく分からないけどそれでもかまわない

     中川区春田にある太神社(ふとしじんじゃ)(地図)。 祭神はアマテラス(天照大神)らしいのだけど、神明社らしさはない。鳥居も明神鳥居だ。 神明社を名乗っていないから神明社ではないのだろうけど、それでは太(ふとし)とは何かというとそれが分からない。地名でもなさそうだ。 調べられるだけは調べたのだけど、結局よく分からなかった。以前戸田川沿いにあって、平成9年(1997年)に現在地に移されたとのことだ。  ...

    2017/06/26

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • パターンにはまったサンデー料理

     名古屋は雨模様の日曜日だった。ようやく少し梅雨らしくなった。そして、蒸し暑い。 夏バテとか夏痩せというのはほとんど経験がなくて、食欲も暑いから落ちるということはない。もともと食欲旺盛というわけではなく、年間を通じてあまり変わらない。 好きなものをたくさん食べるよりも、好きなものを何種類か少しずつ食べる方が好きだ。3種類か4種類がちょうどよくて、1種類の食事は満足度が低い。夕飯にパスタだけとかは嫌だ...

    2017/06/25

    料理(Cooking)

  • 独特なセンスを見せる春田熱田社

     中川区春田にある熱田社(地図)を見て思ったのは、白くない? というものだった。 白く塗られた社殿というのはコンクリート造のものがそうであるようにそれほど不自然には感じないのだけど、ここの白さはちょっと見たことがない白だったので軽く衝撃を受けた。すごく白いね、と。 白い社殿ばかりが印象に残って他のことはあまり覚えていない。本殿の囲いがちょっとユニークになっていることなどは、写真を見てから思い出した...

    2017/06/24

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 駐車場の中にあるのか中に駐車場があるのか富田忠魂社

     中川区の東春田にある富田忠魂社(地図)。 大正3年に富田中学に建てられたもので、戦後の昭和27年に中学の少し南の現在地に移されたとのことだ。 大正時代に町民主導で忠魂社が建てられた例がどれくらいあるのかは知らないけど、今でも町内でお金を出して守っているようだ。 この規模の神社の維持費というのがどれくらいのものなのか、まったく想像ができない。修繕費を出し合うということになれば、それはけっこう大変そう...

    2017/06/24

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 新家天満宮は天満宮らしくないけど天満宮

     中川区新家の天満宮(地図)も、万場の天神社同様、天満宮らしくない天満宮だ。 名前は天満宮だし、牛もいるし、祭神も菅原道真というから、天満宮としての要素はすべて兼ね備えているのに、たたずまいや雰囲気はおよそ天満宮らしくない。それは私の中にある天満宮のイメージが間違っているか狭すぎるせいだろうか。 もし天満宮ではないとしたらどの系統の神社かと問われると、それはそれで答えに詰まる。明神鳥居からすると神...

    2017/06/23

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 万場天神社は中川区北西部らしい特徴を備えた神社だ

     中川区万場の天神社(地図)。 天満宮とは思えないたたずまいで、もともとは菅原道真を祀る天満宮ではないだろうと思いきや、右近の馬場から勧請して祀ったというから、それなら道真さんを祀る天神社として創建されたのかと思い直す。 でも、何故、北野天満宮から勧請ではなく、あえて右近の馬場から勧請したと言うのか、そのあたりがよく分からない。 歴史などについては神社サイトの万場天神社のページで。 ここも鳥居の外...

    2017/06/23

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 赤星神社の雰囲気がよく分からない

     中川区富田町千音寺の赤星神社(地図)。 赤い彗星といえばシャア。赤星神社といえば、さて、神は何か? 星神社といえば、アマツミカボシやアメノカガセオなどの星の神を祀るものだけど、ここは根裂尊(ネサク)を祀っている。その神の正体はよく分からない。 もともとここは赤星村で、神社は地名から来ているのかもしれない。でも、だとしたら赤星村の由来は何なのかという話になる。隕石が落ちた村だからなどという話もあり...

    2017/06/22

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 中川区富田町の七所社は明治の木造社殿が印象に残った

     中川区富田町にある七所社(地図)。 入り口の社号標には「七所社神社」とある。社がかぶっているけどこういうのもありなのか。馬から落馬するみたいな、ちょっと違和感がある。 六所社や七所社はどうして「所」なのだろうといつも疑問に思う。場所を示す言葉なのか、「ショ」という読みが先行するものなのか。 社(やしろ)や神を数える柱(はしら)でもなく所とすることの理由は何なのだろう。 名古屋市内や近郊にある七所...

    2017/06/22

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • はっとりじゃなくはとり八幡神社

     中川区服部にある八幡神社(地図)。 服部は「はとり」と読む。読めない人が多いからだろう、わざわざ「はとり公園」とか「はとり中学校」とか、ひらがなにしているところもある。いちいち間違いを訂正するのも面倒だ。 近くにある保育園は「はとぽっぽ保育園」だ。特にネーミングに意味はないのかもしれない。 服部は機織から来ているという話など、歴史その他は神社サイトの服部八幡神社のページで。 隣接する観音寺。かつ...

    2017/06/21

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 朱塗りの山王鳥居がシンボル吉津日吉神社

     中川区吉津にある日吉神社(地図)。 シンボルはなんといっても朱色に塗られた山王鳥居だ。関係者と技術者がわざわざ滋賀県の日吉大社まで行って宮司に指導を受けてきたというから気合いが入っている。 大きさや迫力は及ばないものの、姿形は確かに似ている。 名古屋では日吉神社があまり流行らなかったようで、私の知る限り、中川区吉津と名東区にある日吉神社くらいだと思う。昔はもう少しあったのだろうけど。 日吉と日枝...

    2017/06/21

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 吉津津島社は地域を守り地域に守られる

     中川区吉津にある津島社(地図)。 新川と用水路に挟まれた小さな神社だ。一般の人がたまたま見つけてふと立ち寄るような神社ではないと思う。きちんと整備されているのは近所の人たちが大切に守っているからだろう。そういうことは必ず伝わる。いろいろ神社を回っているとそうじゃない無人の神社もけっこう多い。 明治34年に建てられた新しい神社だ。それでももう116年経っているから、この神社が創建されたときを見た人はこ...

    2017/06/20

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 中川区伏屋の七所神社はよく分からない

     中川区伏屋にある七所神社(地図)。 近鉄名古屋線の伏屋駅から少し北へ行ったところにその神社はある。 道路と神社の関係が少し変わっている。東側の通りが神社をよけるように回り込んでいる。南西にある宝蔵院とかつては一体で、その間に強引に道を通したからこんなふうになったのかもしれない。だとすれば、かつての七所神社の入り口は今よりだいぶ南にあったということになりそうだ。 中村区、中川区、大治町には私の知る...

    2017/06/19

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 暖色系サンデー料理

     今日のサンデー料理は暖色だった。意識したわけではなくたまたまそうなっただけなのだけど。 名古屋は雨が降らない梅雨が続いている。そろそろ水不足という話も出てきているのだけど、名古屋の水道は木曽川からとっているので水不足とは縁がない。ありがたいことだ。水道水も美味しいので普通に飲んでいるし、料理にも当然使う。 ミネラルウォーターで料理を作ると味も少しは変わるだろうか。そこまで微妙な味の違いが分かるよ...

    2017/06/18

    料理(Cooking)

  • 椿大神社の6月の風景<後編>

     椿大神社<前編>に続いて後編は残りの写真を中心にお届けします。 大きな狛犬。 松下電器(松下電気器具製作所)創業者の松下幸之助が日本庭園とともに寄贈した茶室・鈴松庵。 一般に公開されていてお茶などをいただくことができる。 延命地蔵堂。 入り口近くにある庚龍神社(かのえりゅうじんしゃ)。 金龍龍神、白龍龍神、黒龍龍神が顔を揃える。 右奥に見えているのが獅子堂。 吉備真備が奉納したとされる獅子頭が伝...

    2017/06/18

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 椿大神社で泣かされ背中を押してもらう<前編>

     三重県鈴鹿市にある伊勢国の一宮の椿大神社(つばきおおかみやしろ)を訪ねた(地図)。 友人の車に乗せてもらっていったのだけど、神社に近づいたところで突然、全身が総毛立つようなおかしなことになり、感極まってついには泣くという、通常あり得ない反応を示した自分自身に戸惑った。 それは歓喜とか畏れとかそういったものではなく、なんだか正体不明の変な感覚だった。駐車場に着いて思ったのが、「行きたくない」だった...

    2017/06/17

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 一風変わった長須賀の八幡社は一見の価値あり

     中川区長須賀にある八幡社は変わっている(地図)。 あまりにもオープンな境内と、それとは裏腹なあまりにも閉じられている社殿との対比に驚かされる。 祭神がやけに多かったり、飛地境内社の社号標だけが建っていたりといった不思議もあるのだけど、その外観のインパクトの強さに他のことはどうでもよくなってしまうくらいだ。 歴史などについては神社サイトの長須賀八幡社のページで。 この潔いまでの晒され感。拝殿の向こ...

    2017/06/16

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 伏屋の白山社・秋葉社は秋葉社が主役

     中川区伏屋にある白山社(地図)。 隣接する秋葉社とともに、伏屋七所神社の飛地境内社という扱いになっている。合併したのは昭和33年で、それまでは独立した神社だったということだ。 白山社の方は特に感じるものはなかったのだけど、秋葉社から発せられているエネルギーの強さが印象に残った。写真からもそれは伝わるんじゃないかと思う。 歴史などについては神社サイトの白山社・秋葉社(伏屋)のページで。 こちらが秋葉...

    2017/06/16

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 土之宮神明社にかすかに感じた古社の残像

     中川区の庄内川西にある神明社・土之宮合殿(地図)。 入り口の社号標にあるように土之宮神明社で通っている。 土の中に点のある「圡」となっているので本来は「ヒヂノミヤ」じゃないかと思うのだけど、そういう史料もないため、確かなことは分からない。この神社を古くから知っている人に訊けば分かるんじゃないだろうか。現地ではこのことに気づかなくて、帰ってきて写真を見て気づいたのだった。 神明社・土之宮合殿となっ...

    2017/06/15

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 中川区の川前町白山社

     ここは中川区川前町の白山社(地図)。 中川区は神明社と白山社と八幡社が何社もあるから、地名をつけて覚えておかないと、どこがどこだか分からなくなってしまう。 川前町は中村区との境界に近い中川区の中央エリアの北部ということになる。この町だけぴょこんと中村区の方に出っ張っているのは何か理由があるのだろう。 現在の境内もそれほど狭くないけど、かつてはもっと広かったようだ。 あとは神社サイトの川前町白山社...

    2017/06/14

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 不思議だけど印象に残らない中村区の八所社

     中村区八社にある八所社を訪ねた(地図)。 八社の地名は、この八所社から来ているという。 入り口の社号標や地図では八社大明神となっている。神社庁の登録名は八所社だ。 明神は神仏習合の名残なのだろうけど、神仏習合していたときにどんな神を祀っていたのかが分からなくなってしまっている。現在の祭神が天神七代(てんじんしちだい)という漠然としたものとなっているのもその表れといえる。 八というのは具体的な数字...

    2017/06/13

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • どんな形であれ守っていこう岩塚八幡社

     中村区岩塚にある八幡社(地図)。 境内の半分が月極駐車場になっているのだけど、完全に駐車場用に神社が作りかえられているため、駐車場の中に神社があるみたいになっている。 中村区、中川区は神社の境内に対する考え方がドライというか合理的で、余っているものなら公園にするなり駐車場にするなりすればいいという発想らしい。 それにしてもこの岩塚八幡社の駐車場兼神社のデザインは斬新だ。 詳しくは神社サイトの八幡...

    2017/06/13

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 岩塚津嶌社は写真写りのいい神社

     中村区岩塚にある津島社(地図)。 旧佐屋街道から少し北へ入ったところにある。住宅事情からか、奥まったところにあって入り口は東側にあるから、通りからは見つけられないと思う。こういう神社を探してわざわざ行く人もあまりいないだろうけど。 入り口の社号標には津嶌神社と刻まれている。神社のちょっとしたこだわりなのか、昔からこの字を使っていたのか。本社の津島神社がこの字で表記されているものは見たことがない。...

    2017/06/12

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 忙しくても暇でもサンデー料理

     梅雨はどこへいった。名古屋は来週も雨は降らないようなことを言っている。カラ梅雨と決めつけるにはまだ早いけど、梅雨入り宣言を早まったかもしれない。個人的には雨が少ない方が助かるとはいえ、雨が降らないと困ることもある。 忙しくても暇でもサンデー料理はあまり変わらない。今日は少し忙しい一日だった。暇だからといって凝った料理をする気になるかといえばそうでもない。 季節にも多忙さにも影響されないのがサンデ...

    2017/06/11

    料理(Cooking)

  • 城屋敷神明社もちょっと変わってる

     中村区の神社めぐりは西南エリアに入った。 稲葉地神明社に続いて訪れたのは少し北にある城屋敷神明社だった(地図)。 城屋敷の地名は、かつてこの地に津田信光の居城、稲葉地城があったことから名付けられたとされる。 城屋敷の神明社を上ノ切、稲葉地の神明社を下之切といい、それぞれの氏神として祀ったという。 稲葉地神明社も神明社らしくない神社だったけど、こちらの城屋敷神明社もちょっと神明社らしくない神明社だ...

    2017/06/10

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 稲葉地神明社を訪ねる

     中村区稲葉地町にある神明社(地図)。 他の神明社と区別するため稲葉地神明社と呼ばれることも多い。 北にある城屋敷神明社を上ノ切神明社、ここ稲葉地の神明社を下之切神明社ともいう。 神明社とはなっているものの、稲葉地下之切の氏神というから、もともと神明社ではなかったかもしれない。社殿からしても神明社らしさをあまり感じない。 調べても詳しいことは分からなかったのだけど、その他のことは神社サイトの稲葉地...

    2017/06/10

    神社仏閣(Shrines and temples)

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西宮の影がちらつく露橋神明社

神社仏閣(Shrines and temples)
露橋神明社

 中川区山王にある露橋神明社(地図)。
 露橋(つゆはし)はかつての露橋村から来ている。
 現在の地名の山王は、少し東にある古渡稲荷神社の山王社が由来となっている。
 地名としての露橋はもう残ってないと思うのだけど、どこかに名残くらいはありそうだ。
 ここ露橋神明社は、西宮とどこかでつながっている。くわしいことは分からないのだけど、書けるだけのことは神社サイトの露橋神明社のページに書いた。
 単純な神明社ではないという感触はありつつ、一歩踏み込んで調べてみてもその正体は分かりづらいという印象を受けた。



露橋神明社参道から拝殿




露橋神明社拝殿




露橋神明社拝殿屋根と木々




露橋神明社境内の風景




露橋神明社境内社




露橋神明社しゃもじ




露橋神明社西宮社

 いぼの神様、西宮社。
 そもそもはシャグジ社だったのが斎宮司となり、西宮となったようだ。
 民間信仰から始まった神社には違いない。



露橋神明社須佐之男社と加具土社

【アクセス】
 ・名鉄名古屋本線「山王駅」から徒歩約3分
 ・駐車場 なし
 

安産祈願だけじゃない盛りだくさんの西日置鹽竈神社

神社仏閣(Shrines and temples)
鹽竈神社

 中川区西日置にある鹽竈神社(地図)。
 名古屋城築城にまつわる神社というのだけど、その創建のいきさつが今ひとつよく分からない。詳細は神社サイトの鹽竈神社のページに書いたので興味のある方はお読みいただければ。
 なかなか立派な神社でもあり、盛りだくさんで楽しい神社だ。参拝者に畏敬の念を抱かせるばかりが神社の役割ではない。楽しませるというのも神社としてひとつの在り方だと思う。神社側としてはそんなつもりはないと言うかもしれないけど。



鹽竈神社蕃塀




鹽竈神社拝殿

 拝殿前には神職さんがお祓いのときに振るふさふさのやつ(大麻/祓串)が置いてあって、参拝の前に各自振ってくださいとある。せっかくなので振っておいた。



鹽竈神社拝殿絵馬

 祭神はシオツチノオジ(塩土神)ということで安産祈願に御利益があるとされる。
 シオは海の潮にも通じるということで、潮の満ち引き=出産を司るというのがシオツチノオジを安産の神様とするゆえんだ。



鹽竈神社拝殿津島神明秋葉

 津島社、神明社、秋葉社が並ぶ。
 このパターンもけっこうあるのだけど、屋根神様の場合は神明の代わりに熱田社が入る。



鹽竈神社拝殿無三殿社石碑




鹽竈神社無三殿社石碑

 無三殿社では無三殿大神ことカッパを祀っている。
 見た目、おじさんだけど。
 近くを流れていた笈瀬川にはカッパが棲んでいるという伝承があり、痔を治してくれるらしい。



鹽竈神社白光龍神

 白光龍神。



鹽竈神社御神木




鹽竈神社白光龍神社




鹽竈神社稲荷さん




鹽竈神社境内風景

【アクセス】
 ・名鉄名古屋本線「山王駅」から徒歩約13分
 ・駐車場 あり(無料)
 

大須の街外れにある古い白山神社

神社仏閣(Shrines and temples)
大須白山神社

 大須商店街の賑わいから少しはずれた大須一丁目にある白山神社(地図)。
 幹線道路沿いにもかかわらず、中は意外と静かだ。赤い鳥居を抜けた先の境内は少し空気が違う。やや重く、暗い。歴史の深さを感じる。
 かつて鶯谷と呼ばれた面影は残っていないものの、神社は歴史を刻んで街中にひっそりと鎮まっている。
 なかなかいい神社だと思った。大須にこんな神社があるのは知らなかった。
 くわしくは神社サイトの大須白山神社のページで。



大須白山神社赤鳥居




大須白山神社狛犬




大須白山神社拝殿前階段




大須白山神社拝殿前の玉砂利

 拝殿前に玉砂利が敷かれている。名古屋市内ではあまりないのではないかと思う。
 拝殿前の玉砂利というと、瀧原宮が印象に残っている。



大須白山神社拝殿内部




大須白山神社神木と社殿




大須白山神社本殿




大須白山神社日吉社

 境内社の日吉社。かつては独立した神社で、山王社と呼ばれていた。



大須白山神社日吉社社




大須白山神社境内

【アクセス】
 ・地下鉄鶴舞線「大須観音駅」3番出口から徒歩約8分
 ・駐車場 なし
 

街に埋もれそうな猫の神社、大直禰子神社

神社仏閣(Shrines and temples)
おからねこ

 中区大須、上前津交差点から少し北へ行ったところに小さな神社がある。
 名前を大直禰子神社(地図)という。大田田根子といえば神社や日本神話などに興味のある人は分かるだろうか。奈良県桜井市の大神神社にゆかりのある人物だ。
 しかし、この神社の本体は大田田根子などとは関係なく、おからねこだ。地元では猫神社と呼ばれている。
 そのいわれなどについては神社サイトの大直禰子神社のページに書いたので興味のある方はお読みください。
 街中にある小さな神社は、その気になって調べないとどういう歴史があるか分からないものだ。由緒書きがあれば大まかなことは分かるにしても、くわしいことまでは知ることができない。都会の中に取り残されているような神社ほど、意外と奥深い歴史があったりする。



おからねこ本殿




おからねこ彫り物




おからねこ狛犬




おからねこ招き猫

 招き子の風化したものだろうか。なかなか味わい深い。
 おからねこはいつの間にかどこかへいってなくなってしまったらしいけど、もともとはこんな小さな置物が始まりだったのかもしれない。



おからねこ寄進者




おからねこ大池町

【アクセス】
 ・地下鉄鶴舞線/名城線「上前津駅」12番出口を出てすぐ
 ・駐車場 なし
 

春田神明社はわりと古い神明社

神社仏閣(Shrines and temples)
春田神明社

 中川区春田にある神明社(地図)。
 中村区から中川区にかけての広い範囲に伊勢の神宮の荘園があったため、このあたりは神明社が多い。町名をつけて区別しないと、どこの神明社のことを言っているのか分からない。
 春田といっても名古屋市外の人はよく分からないだろうし、名古屋の人間でも私のように東北エリアの住人はピンと来ないかもしれない。JR関西方面を利用している人なら春田駅は知っているだろうか。
 江戸時代は春田村だったところだ。
『尾張徇行記』に応永二年(1395年)の棟札があると記していることから、創建はそれ以前ということが分かる。室町時代か鎌倉時代か。名古屋南西部では古い神社のひとつと言えそうだ。
 詳しくは神社サイトの春田神明社のページで。



春田神明社拝殿




春田神明社覆殿




春田神明社社殿

 正式な尾張造ではないのだけど、なんとなく雰囲気が残っている。
 このスタイルは名古屋北東部にはほとんど残っておらず、南西部の神社めぐりをする中で見かける。
 祭文殿の代わりに屋根付きの扉があって、回廊や瑞垣の代わりに塀で囲んでいる。
 拝殿と祭文殿(本殿)との間に廊下などがない渡殿になっているのも特徴のひとつだ。江戸時代の絵図を見ると渡殿には玉砂利を敷いていたようだ。
 ここはわりと古い神明社ではあるけど、社殿は神明社らしくない。

【アクセス】
 ・JR関西本線「春田駅」から徒歩約9分
 ・駐車場 なし
 

太神社はよく分からないけどそれでもかまわない

神社仏閣(Shrines and temples)
太神社

 中川区春田にある太神社(ふとしじんじゃ)(地図)。
 祭神はアマテラス(天照大神)らしいのだけど、神明社らしさはない。鳥居も明神鳥居だ。
 神明社を名乗っていないから神明社ではないのだろうけど、それでは太(ふとし)とは何かというとそれが分からない。地名でもなさそうだ。
 調べられるだけは調べたのだけど、結局よく分からなかった。以前戸田川沿いにあって、平成9年(1997年)に現在地に移されたとのことだ。 
 それ以外のことは神社サイトの太神社のページで。
 左奥に見えているのはカグラ(神楽)の保存蔵だ。10月の例祭のときに出されて曳きまわされるのかと思ったら担ぎ手不足で出すだけらしい。それでも見るだけは見られる。
 どういう神社かよく分からないにしても、こういった小さな神社が町で守られていることはいいことだと思う。



太神社拝殿額




太神社拝殿から本殿




太神社狛犬




太神社本殿




太神社古い写真




太神社お堂

 お堂の中に石仏と社が同居している。



太神社屋根の猫の足跡




太神社枯れた榊

【アクセス】
 ・JR関西本線「春田駅」から徒歩約12分
 ・駐車場 なし
 

パターンにはまったサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 名古屋は雨模様の日曜日だった。ようやく少し梅雨らしくなった。そして、蒸し暑い。
 夏バテとか夏痩せというのはほとんど経験がなくて、食欲も暑いから落ちるということはない。もともと食欲旺盛というわけではなく、年間を通じてあまり変わらない。
 好きなものをたくさん食べるよりも、好きなものを何種類か少しずつ食べる方が好きだ。3種類か4種類がちょうどよくて、1種類の食事は満足度が低い。夕飯にパスタだけとかは嫌だ。それならコンビニ弁当の方がいい。
 今日のサンデー料理はパターンにはまった。定番というよりいつものパターンに完全にはまった感じだ。料理のクセというのも一度ついてしまうと直すのは難しい。



サーモン

「いつものサーモン」
 紫タマネギをさっと湯通しする。
 タレは、酒、みりん、しょう油、からし、塩、マヨネーズをひと煮立ちさせて作る。



鶏肉とインゲンの卵とじ

「鶏肉とインゲンその他のチーズ和え」
 使った具材は、鶏肉、カボチャ、インゲン豆、大豆、カニかま、シーチキン缶。
 オリーブオイルで炒めて、酒、みりん、しょう油、コンソメの素、塩、コショウで味付けする。
 とろけるチーズを加え、全体に混ぜ合わせる。



野菜の卵とじ

「ジャガイモその他野菜の卵とじ」
 具材は、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ブロッコリー、トマト。
 ジャガイモ、タマネギ、ブロッコリーは下茹でする。
 オリーブオイルで炒め、酒、みりん、中華の素、塩、コショウで味付けをする。
 卵に水とカタクリ粉を加え、卵とじにする。
 

独特なセンスを見せる春田熱田社

神社仏閣(Shrines and temples)
春田熱田社

 中川区春田にある熱田社(地図)を見て思ったのは、白くない? というものだった。
 白く塗られた社殿というのはコンクリート造のものがそうであるようにそれほど不自然には感じないのだけど、ここの白さはちょっと見たことがない白だったので軽く衝撃を受けた。すごく白いね、と。
 白い社殿ばかりが印象に残って他のことはあまり覚えていない。本殿の囲いがちょっとユニークになっていることなどは、写真を見てから思い出したくらいだ。いや、この本殿もなかなか変わっている。
 神社自体はわりと歴史のあるもので、新しいところではない。老舗がモダンな店構えになったからといって老舗であることに変わりがないように、外観が変わっても神社の中身が変わるわけではない。
 とはいえ、この奇妙なアンバランス感は忘れがたい印象を残した。
 詳しくは神社サイトの春田熱田社のページで。



春田熱田社拝殿

 スーパーホワイト、もしくはセラミックホワイトといったような白だ。通常、社殿に塗られる白はもう少しクリームがかっているものが多い。



春田熱田社扁額




春田熱田社拝殿内部




春田熱田社本殿

 本殿がおかしな格好をしていると思ったら、本体は中にあって、それを覆っている建築物が不思議なスタイルをしているのだった。これはどう見ても神社の建築様式ではない。山小屋風とでも言ったらいいだろうか。
 本殿を守るこういう建物を覆殿(おおいでん)というようだけど、このスタイルは他では見たことがない。



春田熱田社境内社と木




春田熱田社境内社

 境内社は普通、と思ったら、賽銭箱も白塗りだった。郵便ポストみたいだ。

【アクセス】
 ・JR関西本線「春田駅」から徒歩約7分
 ・駐車場 なし
 

駐車場の中にあるのか中に駐車場があるのか富田忠魂社

神社仏閣(Shrines and temples)
富田忠魂社

 中川区の東春田にある富田忠魂社(地図)。
 大正3年に富田中学に建てられたもので、戦後の昭和27年に中学の少し南の現在地に移されたとのことだ。
 大正時代に町民主導で忠魂社が建てられた例がどれくらいあるのかは知らないけど、今でも町内でお金を出して守っているようだ。
 この規模の神社の維持費というのがどれくらいのものなのか、まったく想像ができない。修繕費を出し合うということになれば、それはけっこう大変そうだ。
 神社の境内がどこからどこまでなのか判断がつかないのだけど、境内の余ったスペースを月極駐車場にして維持費を稼ぐことができれば、それは理にかなった神社経営といえるかもしれない。東京ではそういう神社を何社か見たことがある。
 その他のことは神社サイトの富田忠魂社のページで。



富田忠魂社鳥居と境内

 神社全体はこんな感じ。周りを囲っていないので、晒され感が強い。
 鳥居と本殿の位置はここでよかったのだろうか。12畳の部屋の真ん中にコタツを置いたみたいになっていて、ちょっと落ち着かない気がする。



富田忠魂社本殿

 本殿周りだけ見ると、いい感じにコンパクトにまとまっている。

 忠魂とか護国とかいわれるとちょっと身構えてしまいがちなのだけど、こういう神社があってもいいと思った。

【アクセス】
 ・JR関西本線「春田駅」から徒歩約7分
 ・駐車場 なし
 

新家天満宮は天満宮らしくないけど天満宮

神社仏閣(Shrines and temples)
新家天満宮

 中川区新家の天満宮(地図)も、万場の天神社同様、天満宮らしくない天満宮だ。
 名前は天満宮だし、牛もいるし、祭神も菅原道真というから、天満宮としての要素はすべて兼ね備えているのに、たたずまいや雰囲気はおよそ天満宮らしくない。それは私の中にある天満宮のイメージが間違っているか狭すぎるせいだろうか。
 もし天満宮ではないとしたらどの系統の神社かと問われると、それはそれで答えに詰まる。明神鳥居からすると神明社ではない。でも拝殿などは神明社っぽくもある。白山社とかそのあたりの感じに近いだろうか。
 とはいえ、天満宮というのだからこちらも天満宮として対処するのがいい。らしいらしくないというのは、訪問者の勝手な主観でしかない。



新家天満宮牛と拝殿




新家天満宮社殿斜めから




新家天満宮本殿横から




新家天満宮社社号標

【アクセス】
 ・JR関西本線「春田駅」から徒歩約45分
 ・駐車場 なし
 

万場天神社は中川区北西部らしい特徴を備えた神社だ

神社仏閣(Shrines and temples)
万場天神社

 中川区万場の天神社(地図)。
 天満宮とは思えないたたずまいで、もともとは菅原道真を祀る天満宮ではないだろうと思いきや、右近の馬場から勧請して祀ったというから、それなら道真さんを祀る天神社として創建されたのかと思い直す。
 でも、何故、北野天満宮から勧請ではなく、あえて右近の馬場から勧請したと言うのか、そのあたりがよく分からない。
 歴史などについては神社サイトの万場天神社のページで。
 ここも鳥居の外の柱の上に小さめの狛犬が乗っているというパターンだ。中川区の北西エリアでよく見かけた。デザインもよく似ているから同じ業者が手がけたのかもしれない。
 他の地区ではこういうスタイルは見たことがないのだけど、この一帯だけの流行りなのだろうか。



万場天神社社号標




万場天神社拝殿




万場天神社拝殿内部

 ここのところずっと中川区の神社ばかり見ていて、開放型拝殿が当たり前のように感じているけど、名古屋の神社のすべてがこのタイプというわけではない。地区ごとの社殿の特徴というのもあるので、今後そのあたりもまとめたいと思っている。



万場天神社社殿斜めから




万場天神社本殿




万場天神社石柱

 神社のある部分はこんもり盛り上がっていて、周囲が一段低くなっている。古墳ではないはずで、どうしてこういう地形になっているのだろう。周辺に水の気配はないのだけど、池に浮かぶ小島のようにも思えた。



万場天神社松ぼっくり

【アクセス】
 ・地下鉄東山線「岩塚駅」から徒歩約35分
 ・駐車場 なし
 

赤星神社の雰囲気がよく分からない

神社仏閣(Shrines and temples)
赤星神社

 中川区富田町千音寺の赤星神社(地図)。
 赤い彗星といえばシャア。赤星神社といえば、さて、神は何か?
 星神社といえば、アマツミカボシやアメノカガセオなどの星の神を祀るものだけど、ここは根裂尊(ネサク)を祀っている。その神の正体はよく分からない。
 もともとここは赤星村で、神社は地名から来ているのかもしれない。でも、だとしたら赤星村の由来は何なのかという話になる。隕石が落ちた村だからなどという話もありつつ、詳しくは神社サイトの赤星神社のページで。



赤星神社鳥居前




赤星神社蕃塀




赤星神社参道




赤星神社拝殿




赤星神社弊殿




赤星神社本殿横から




赤星神社津島社




赤星神社星の印




赤星神社何かの跡

 昭和55年に高速道路の建設に伴って現在地へ移されたことで、もともとこの神社が持っていた雰囲気が壊れてしまったように見える。その結果、よく分からない神社になってしまった。
 古社といえばそのようでもあり、違うといえば違うようにも思える。

【アクセス】
 ・JR関西本線「春田駅」から徒歩約35分
 ・駐車場 なし
 

中川区富田町の七所社は明治の木造社殿が印象に残った

神社仏閣(Shrines and temples)
七所社

 中川区富田町にある七所社(地図)。
 入り口の社号標には「七所社神社」とある。社がかぶっているけどこういうのもありなのか。馬から落馬するみたいな、ちょっと違和感がある。
 六所社や七所社はどうして「所」なのだろうといつも疑問に思う。場所を示す言葉なのか、「ショ」という読みが先行するものなのか。
 社(やしろ)や神を数える柱(はしら)でもなく所とすることの理由は何なのだろう。
 名古屋市内や近郊にある七所社は、熱田神宮と関係があるようだけど、熱田にある七社から神を呼んで七所としたのかどうか。その場合、どうして七社ではなく七所なのだろう。
 所という言葉が持つ意味を私が知らないだけかもしれない。
 歴史などについては神社サイトの七所社(千音寺稲屋)のページで。



七所社鳥居と参道




七所社拝殿内部




七所社弊殿と橋

 拝殿と弊殿を橋でつなぐという珍しいスタイルになっている。朱塗りも悪くない。
 昭和に入ってからも修繕はされているだろうけど、基本的には明治24年の建物がそのまま残っていると考えていいだろうか。



七所社本殿

 本殿の彫り物も凝っている。



七所社社殿のシルエット




七所社拝殿屋根と青モミジ




七所社境内の風景

 社殿のカッコよさが印象に残った神社だ。

【アクセス】
 ・JR関西本線「春田駅」から徒歩約50分
 ・駐車場 なし
 

はっとりじゃなくはとり八幡神社

神社仏閣(Shrines and temples)
服部八幡神社

 中川区服部にある八幡神社(地図)。
 服部は「はとり」と読む。読めない人が多いからだろう、わざわざ「はとり公園」とか「はとり中学校」とか、ひらがなにしているところもある。いちいち間違いを訂正するのも面倒だ。
 近くにある保育園は「はとぽっぽ保育園」だ。特にネーミングに意味はないのかもしれない。
 服部は機織から来ているという話など、歴史その他は神社サイトの服部八幡神社のページで。



服部八幡神社鳥居




服部八幡神社境内と拝殿




服部八幡神社拝殿額




服部八幡神社拝殿から見る境内の風景




服部八幡神社境内社




服部八幡神社観音寺

 隣接する観音寺。かつては八幡神社の神宮寺だっただろうか。
 はとり公園や服部会館などに挟まれて、ほっそりした境内になってしまっている。

【アクセス】
 ・JR関西本線「春田駅」から徒歩約20分
 ・駐車場 なし
 

朱塗りの山王鳥居がシンボル吉津日吉神社

神社仏閣(Shrines and temples)
日吉神社

 中川区吉津にある日吉神社(地図)。
 シンボルはなんといっても朱色に塗られた山王鳥居だ。関係者と技術者がわざわざ滋賀県の日吉大社まで行って宮司に指導を受けてきたというから気合いが入っている。
 大きさや迫力は及ばないものの、姿形は確かに似ている。
 名古屋では日吉神社があまり流行らなかったようで、私の知る限り、中川区吉津と名東区にある日吉神社くらいだと思う。昔はもう少しあったのだろうけど。
 日吉と日枝と猿のまさるさんのことなどは、神社サイトの吉津日吉神社のページで。



日吉神社蕃塀

 蕃塀のことを特に気にしているわけではないのだけど、見るとなんとなく撮ってしまう。
 あとあと何かの役に立つような気がするからかもしれない。役には立たないかもしれない。



日吉神社拝殿




日吉神社まさるさん

 子供を抱いたまさるさん。女まさるさんだ。
 日吉神社の使いは猿で、まさるは「魔が去る」、「勝る」などと引っかけている。



日吉神社拝殿額




日吉神社社殿を横から




日吉神社本殿を横から




日吉神社境内の風景

【アクセス】
 ・JR関西本線「春田駅」から徒歩約20分
 ・駐車場 なし
 

吉津津島社は地域を守り地域に守られる

神社仏閣(Shrines and temples)
津島社

 中川区吉津にある津島社(地図)。
 新川と用水路に挟まれた小さな神社だ。一般の人がたまたま見つけてふと立ち寄るような神社ではないと思う。きちんと整備されているのは近所の人たちが大切に守っているからだろう。そういうことは必ず伝わる。いろいろ神社を回っているとそうじゃない無人の神社もけっこう多い。
 明治34年に建てられた新しい神社だ。それでももう116年経っているから、この神社が創建されたときを見た人はこの世にひとりもいないということになる。
 歴史などについては神社サイトの津島社のページで。



津島社拝殿




津島社拝殿から本殿




津島社本殿と狛犬




津島社土手上から見下ろす

【アクセス】
 ・JR関西本線「春田駅」から徒歩約36分
 ・駐車場 なし
 

中川区伏屋の七所神社はよく分からない

神社仏閣(Shrines and temples)
伏屋七所社

 中川区伏屋にある七所神社(地図)。
 近鉄名古屋線の伏屋駅から少し北へ行ったところにその神社はある。
 道路と神社の関係が少し変わっている。東側の通りが神社をよけるように回り込んでいる。南西にある宝蔵院とかつては一体で、その間に強引に道を通したからこんなふうになったのかもしれない。だとすれば、かつての七所神社の入り口は今よりだいぶ南にあったということになりそうだ。
 中村区、中川区、大治町には私の知る限り4社の七所神社がある。どの神社も今ひとつよく分からない。熱田神宮に関係があるというのだけど、祭神の顔ぶれからして必ずしもそうとはいえない気がする。
 くわしくは神社サイトの伏屋七所神社のページで。



伏屋七所社蕃塀




伏屋七所社拝殿




伏屋七所社拝殿の彫り物




伏屋七所社拝殿の干支

 拝殿上部の彫り物は、十二支と、上にいるのは金剛力士像だろうか。ややデフォルメされている。
 このあたりに神仏習合時代の名残を見る。



伏屋七所社本殿




伏屋七所社狛犬

 鳥居の外にある石柱の高いところに小さめの狛犬がいるというスタイルは、ここ以外でも見た。中川区で流行ったのかもしれない。鳥居の外に狛犬がいる神社はあまり多くないと思うのだけど。

【アクセス】
 ・近鉄名古屋線「伏屋駅」から徒歩約4分
 ・駐車場 なし
 

暖色系サンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 今日のサンデー料理は暖色だった。意識したわけではなくたまたまそうなっただけなのだけど。
 名古屋は雨が降らない梅雨が続いている。そろそろ水不足という話も出てきているのだけど、名古屋の水道は木曽川からとっているので水不足とは縁がない。ありがたいことだ。水道水も美味しいので普通に飲んでいるし、料理にも当然使う。
 ミネラルウォーターで料理を作ると味も少しは変わるだろうか。そこまで微妙な味の違いが分かるような舌はしてないので、名古屋の水道水で充分か。



エビとトマト

「エビとトマトとカボチャの炒め煮」
 エビは下処理をして、塩とカタクリ粉で揉んで、水ですすいだら水気を拭く。軽く塩コショウして、卵白を揉み込んでから炒める。
 そうすると固くなりすぎずにぷるっとした食感が残る。
 カボチャはレンジで加熱してから、トマトと一緒にオリーブオイルで炒める。
 酒、みりん、しょう油、コンソメの素、塩、コショウで味付けをして、エビを戻す。
 仕上げにとろけるチーズを加えるつもりだったのに忘れていた。



中華風スープ

「ジャガイモとニンジンとタマネギとキャベツの中華味スープ」
 タイトルのまま。



ブロッコリーと鶏肉とアスパラの卵とじ

「ブロッコリーと鶏肉とアスパラの卵とじ」
 これもタイトルのまま。
 カニかまとかを入れたらもう少し彩りが華やかになった。
 これにチーズでもよかった。
 

椿大神社の6月の風景<後編>

神社仏閣(Shrines and temples)
椿大神社

 椿大神社<前編>に続いて後編は残りの写真を中心にお届けします。



椿大神社参道と灯籠




椿大神社狛犬

 大きな狛犬。



椿大神社手水舎と椿岸神社




椿大神社鈴松庵

 松下電器(松下電気器具製作所)創業者の松下幸之助が日本庭園とともに寄贈した茶室・鈴松庵。
 一般に公開されていてお茶などをいただくことができる。



椿大神社さざれ石




椿大神社龍神社




椿大神社木と作品




椿大神社延命地蔵堂

 延命地蔵堂。



椿大神社石仏




椿大神社庚龍神社

 入り口近くにある庚龍神社(かのえりゅうじんしゃ)。
 金龍龍神、白龍龍神、黒龍龍神が顔を揃える。

 右奥に見えているのが獅子堂。
 吉備真備が奉納したとされる獅子頭が伝わっており、聖武天皇勅願によって獅子舞が奉納されたということで、獅子舞発祥の社ともいわれる。
 3年に一度、獅子神御祈祷神事が今も行われているそうだ。



椿大神社裏手の鳥居




椿大神社縣主神社

 御船磐座から少し西へ進んだところにある縣主神社(あがたぬしじんじゃ)。
『延喜式』神名帳の伊勢国鈴鹿郡縣主神社がこれとされる。ただ、紆余曲折あってここに移されたのが平成10年なので、新しい神社といえばそうかもしれない。
 倭建命(やまとたけるのみこと)とその子・建貝児王(たけかいこのみこ)を祀るとしている。



椿大神社護国神社

 しっかり回ったようでもあり、まだやり残したことがあるようでもあり、また呼ばれたら訪れることになるだろう。
 入道ヶ嶽にある奥宮も気になるところではあるのだけど、往復5時間コースと聞くと、ちょっとやめておこうとなる。行って行けないことはないだろうけど、道もけっこう険しいらしいから完全な登山を覚悟した方がよさそうだ。

【アクセス】
 ・東名阪自動車道の鈴鹿インターチェンジから約10分
 ・無料駐車場 あり(500台)
 ・JR四日市駅から三重交通バスで約1時間
 ・近鉄平田駅またはJR加佐登駅から鈴鹿市コミュニティ・バス(椿・平田線)で約50分
 

椿大神社で泣かされ背中を押してもらう<前編>

神社仏閣(Shrines and temples)
椿大神社

 三重県鈴鹿市にある伊勢国の一宮の椿大神社(つばきおおかみやしろ)を訪ねた(地図)。
 友人の車に乗せてもらっていったのだけど、神社に近づいたところで突然、全身が総毛立つようなおかしなことになり、感極まってついには泣くという、通常あり得ない反応を示した自分自身に戸惑った。
 それは歓喜とか畏れとかそういったものではなく、なんだか正体不明の変な感覚だった。駐車場に着いて思ったのが、「行きたくない」だった。
 一の鳥居をくぐって参道を歩きながら感じた第一印象は、「なんかうるさいな」というものだった。
 その頃には体調の異変はおさまっていたのだけど、この神社と波長を合わせるのに少し時間がかかった。
 うるさいと感じたのは、ここの波動がすごく強いからだ。それはなんというか、縦ノリの音楽がガンガンかかっているくらい波動が騒々しい。アメノウズメとサルタヒコが宴会で歌い踊ってるのかというくらいな感じだった。
 この神社をどう感じるかは人それぞれだろうけど、個人的にはすごく強い動的なエネルギーを感じた。それが波を打って境内に響き渡っている。全然鎮まっていないし、神々しい感じとも違う。
 伊勢の神宮や瀧原宮のような清浄で圧倒的な静けさをたたえているのとは正反対の空気感で、他のどの神社とも似ていないと思った。
 ここは心を静めにくる神社ではなく、沈んだ心を浮き上がらせるために訪れる神社という言い方ができるかもしれない。
 導きの神というけど、優しくこっちがいいですよなんてふうではなく、強引に腕を引っ張り回し、押すなよ、押すなよと言っても後ろから思い切り背中をどつかれるくらいの荒っぽい導き方だ。
 迷いを捨てて思い切って進めというメッセージを受け取ったと思った。



椿大神社

 鈴鹿市内からだいぶ山の方に入ったところに椿大神社はある。
 神社の背後は鈴鹿山系の山で、高山入道ヶ嶽と短山椿嶽(ひきやまつばきがたけ)を御神体として崇めたことも椿大神社創建につながっている。

 伊勢国の一宮というと伊勢の神宮ではないかと思うかもしれないけど、あれはすべての神社の中で別格なので、一宮ではない。この椿大神社が伊勢国の一宮だ。
『延喜式』神名帳に「伊勢国鈴鹿郡 椿大神社」として載っている。
 都波岐神社・奈加等神社(つばきじんじゃ・なかとじんじゃ)を伊勢国一宮とする説もあるけど、この椿大神社を差しおいてそちらが一宮だったというのはちょっと考えにくい。
 ただ、伊勢国総社が伊奈冨神社(鈴鹿市稲生西)と三宅神社(鈴鹿市国府町)と2社あり、国府も奈良時代のものと平安時代のものと2ヶ所あったりと、いろいろ複雑な事情がありそうなので、簡単に決めつけない方がいいかもしれない。
 奈良時代の国府は鈴鹿市広瀬町にあったことが発掘調査で分かっている。大量の瓦や主要建物の跡などが見つかっている。
 その後移った平安時代のものに関しては、鈴鹿市国府町にいくつかの痕跡が見つかっているものの、はっきりしたことは分かっていない。
 伊勢国分寺も鈴鹿市国分町にあったことが分かっている。伊勢国分尼寺も近くにあったとされるも、こちらは主要な建物の遺構は見つかっていない。
 古代、伊勢国の中心は伊勢ではなく鈴鹿にあった。それは古東海道の関所、鈴鹿関(すずかのせき)があったことと無関係ではない。関があった場所は三重県亀山市関町新所が有力とされている。
 789年に鈴鹿関が廃止されたあとは、鈴鹿峠の道(阿須波道)が開かれた。
 ここ鈴鹿は、ヤマトタケル終焉の地とされ、いくつかの伝説が残されている。
 伊吹山の神にやられて大和に戻る途中、力尽きたのが能褒野(のぼの)の地とされる。そこには能褒野神社(のぼのじんじゃ)や能褒野王塚古墳(のぼのおうつかこふん)があり、ヤマトタケルゆかりの加佐登神社(かさどじんじゃ)や白鳥古墳などもある。



椿大神社参道

 境内にはスギやヒノキの巨木などもあり、鬱蒼と生い茂る森となっている。



椿大神社手水舎のカエル

 手水舎やその他のところにカエルがたくさんいる。
 サルタヒコの使いがカエルとされるためなのだけど、どうしてカエルなのかはよく分からない。
 サルタヒコは天孫ニニギ一行を高千穂まで道案内して送り届けた後、アメノウズメと一緒に故郷の伊勢に戻って漁をしていたとき、比良夫貝に足を噛まれて死んでしまったということになっている。
 しかし、黄泉の国から蘇ったという話があり、よみがえる、黄泉カエル、カエルと転じてカエルが使いになったのだとか。
 夫婦岩で知られる二見の二見興玉神社にも多くのカエルがいる。あのカエルは「無事カエル」とか、「貸した物がカエル」などといわれている。
 二見興玉神社は夫婦岩の沖合700メートルほどの海底にある興玉神石を御神体としてサルタヒコを祀る神社だ。
 古くは、伊勢の神宮へ行く前に二見で禊(みそ)ぎをしてから行くのがならわしだった。
 伊勢の外宮の近くには猿田彦神社があり、サルタヒコは伊勢の神宮とも親しい関係にある。

 椿大神社がどうして椿なのか、はっきりしたことは分からないようだ。境内に椿がたくさんあったからとか、仁徳天皇の時代に霊夢に椿が出てきたから名付けたなどとされている。短山椿ヶ嶽から来ているのかもしれないけど、椿ヶ嶽よりも神社の方が先という可能性もあるだろうか。
「大祓詞(おおはらえのことば)」の中に出てくる高山、短山は、この椿大神社の御神体の山から来ているのだろう。

此く宣らば 天つ神は天の磐門を押し披きて 天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて 聞こし食さむ 
(かくのらば あまつかみはあめのいはとをおしひらきて あめのやへぐもをいつのちわきにちわきて きこしめさむ} 
國つ神は高山の末 短山の末に上り坐して 高山の伊褒理 短山の伊褒理を掻き別けて聞こし食さむ 
(くにつかみはたかやまのすゑ ひきやまのすゑにのぼりまして たかやまのいぼり ひきやまのいぼりをかきわめてきこしめさむ)

 このように祓の祝詞を唱えれば天津神は高天原の宮殿の磐門を開いて、天にかかる八重雲を吹き払って、言葉を聞き入れてくれるだろう。国津神は高山、短山の頂上に登って、たちのぼる雲や霧を払って聞いてくれるだろう、といった意味だ。
 高い山、低い山としてるものもあるようだけど、高山、短山といえば、やはり鈴鹿のこの山と椿大神社のことを指しているのではないかと思われる。



椿大神社拝殿前




椿大神社拝殿

 主祭神として猿田彦大神を祀るほか、相殿に瓊瓊杵尊(ニニギ)、栲幡千千姫命(タクハタチヂヒメ/ニニギの母)を祀る。
 その他、天之鈿女命(アメノウズメ)、木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメ)、行満大明神(ぎょうまんだいみょうじん)も祀っている。



椿大神社別宮椿岸神社

 別宮・椿岸神社(つばきぎしじんじゃ)が少し離れた隣にある。
 芸能の神でもあるアメノウズメを祀っている。
 一緒に太玉命(フトダマ)と天之児屋根命(アメノコヤネ)も祀る。
 こちらは本殿のあるエリアとはまた違った気に包まれている。優しく穏やかでちょっといたずらっぽい感じ。本殿の奥でアメノウズメがフフフと口を隠して意味深に微笑んでいる姿を想像した。



椿大神社かなえ滝

 願いを叶えてくれるという、かなえ滝。
 山の方から流れてくる清浄な水で、万病に効く霊水とされる。
 浄化作用もあるということで、我々も持っていったものをここで清めさせてもらった。



椿大神社行満堂

 賑やかしいと感じた境内の中で、行満堂神霊殿だけはとても静かだった。ここだけは他とは違う異空間だ。椿大神社の中で最も印象に残ったのがこの場所だった。
 猿田彦大神の末裔とされる行満大明神などを祀っている。



椿大神社行満堂内部

 中には入れないのだけど、外からのぞいているだけでここがものすごく居心地のいい空間だということが分かる。結界が張られたように外界とは隔絶されていて、守られすぎているだけにかえって危ういと感じた。こんなところにいたら、外のことなどどうでもよくなって出られなくなってしまう。
 写真を見ているだけで心がしんとする。



椿大神社土公神陵

 サルタヒコが眠る場所とも伝わる土公神陵(どこうしんりょう)。
 この古墳(前方後円墳)の近くにある御船磐座(みふねいわくら)近くに道別大神の社として社殿を建てたのが、椿大神社の実質的な創建とされる。それは伊勢の神宮の場所を決めた倭姫命(ヤマトヒメ)も関わっているという。

 もう少し写真があるので、後編につづく。
 
【アクセス】
 ・東名阪自動車道の鈴鹿インターチェンジから約10分
 ・無料駐車場 あり(500台)
 ・JR四日市駅から三重交通バスで約1時間
 ・近鉄平田駅またはJR加佐登駅から鈴鹿市コミュニティ・バス(椿・平田線)で約50分
 

一風変わった長須賀の八幡社は一見の価値あり

神社仏閣(Shrines and temples)
長須賀八幡社

 中川区長須賀にある八幡社は変わっている(地図)。
 あまりにもオープンな境内と、それとは裏腹なあまりにも閉じられている社殿との対比に驚かされる。
 祭神がやけに多かったり、飛地境内社の社号標だけが建っていたりといった不思議もあるのだけど、その外観のインパクトの強さに他のことはどうでもよくなってしまうくらいだ。
 歴史などについては神社サイトの長須賀八幡社のページで。



長須賀八幡社入り口鳥居




長須賀八幡社拝殿

 この潔いまでの晒され感。拝殿の向こうにこんなにも広い空が広がっている神社はなかなかない。
 ほぼ囲もうという意志がなく、鎮守の杜という概念はここには存在しない。
 境内の土の部分に雑草が生えて、なんだか芝生みたいになっている。それもまた神社らしくない印象を与える一因となっている。



長須賀八幡社斎宮社

 斎宮社の社号標だけはあって社がないので思わず周囲を探してしまった。飛地境内社になっていてここにはないということが何も説明されていないから、事情を知らずに訪れた人は戸惑う。
 それと、社殿を横から見て分かるだろうか。とにかく板張りで全面をきっちりふさいでいて、隙間といったものがない。前も横も後ろもこんなふうになっていて、中は一切見えない。拝殿と本殿は連結されていてその間にも隙間はない。
 いろいろ神社を見てきたけど、こんな様式の社殿は初めて見た。他のどことも似ていないオリジナリティがある。



長須賀八幡社木の苗木

 木の苗木が数本、植えられている。これが大きくなるにはまだ数十年かかるだろう。



長須賀八幡社戦勝記念




長須賀八幡社お堂

 一風変わった神社として記憶に残った。
 一見の価値があると思う。

【アクセス】
 ・JR関西本線「春田駅」から徒歩約28分
 ・近鉄名古屋線「伏屋駅」から徒歩約12分
 ・駐車場 なし
 

伏屋の白山社・秋葉社は秋葉社が主役

神社仏閣(Shrines and temples)
白山社・秋葉社

 中川区伏屋にある白山社(地図)。
 隣接する秋葉社とともに、伏屋七所神社の飛地境内社という扱いになっている。合併したのは昭和33年で、それまでは独立した神社だったということだ。
 白山社の方は特に感じるものはなかったのだけど、秋葉社から発せられているエネルギーの強さが印象に残った。写真からもそれは伝わるんじゃないかと思う。
 歴史などについては神社サイトの白山社・秋葉社(伏屋)のページで。



白山社・秋葉社二の鳥居前




白山社・秋葉社拝殿前




白山社・秋葉社拝殿から本殿




秋葉社

 こちらが秋葉社。
 二社並んでいる理由などはよく分からない。
 生い茂った木々が濃密な空気を閉じ込めている。なんらかのエネルギーがこの空間自体から発せられているように感じられた。



秋葉社拝殿から本殿




秋葉社木々と太陽

【アクセス】
 ・近鉄名古屋線「伏屋駅」から徒歩約4分
 ・駐車場 なし
 

土之宮神明社にかすかに感じた古社の残像

神社仏閣(Shrines and temples)
土之宮神明社

 中川区の庄内川西にある神明社・土之宮合殿(地図)。
 入り口の社号標にあるように土之宮神明社で通っている。
 土の中に点のある「圡」となっているので本来は「ヒヂノミヤ」じゃないかと思うのだけど、そういう史料もないため、確かなことは分からない。この神社を古くから知っている人に訊けば分かるんじゃないだろうか。現地ではこのことに気づかなくて、帰ってきて写真を見て気づいたのだった。
 神明社・土之宮合殿となっているように、もともと別の神社が合体している。合祀と合殿の明確な違いがあるのかどうかよく知らない。一般的に二柱以上の神を本殿で祀ることを相殿、合殿というのだけど、そんな例はいくらでもあるのに、すべてが神社名として合殿を名乗っているわけではない。合殿を名乗るのは稀だ。それゆえ何か特別な理由がありそうなのだけど、よく分からない。
 歴史などについては神社サイトの神明社・土之宮合殿のページで。



土之宮神明社参道と拝殿

 社殿はコンクリート造だし、境内の様子からしても、特に見所のある神社ではないのだけど、そこはかとなく古い歴史を感じるというか、高い位のかすかな残像みたいなものがある。時間の経過と時代の移り変わりの中で、それはほとんど消え去りそうになりながらわずかに残っている感じがした。



土之宮神明社狛犬




土之宮神明社拝殿




土之宮神明社社殿横から




土之宮神明社境内の風景




土之宮神明社境内社




土之宮神明社福留将監古城跡

 福留将監古城跡の石碑。
 このあたりに助光城があったと伝わっている。



土之宮神明社参道風景




土之宮神明社ケヤキ

【アクセス】
 ・近鉄名古屋線「伏屋駅」から徒歩約5分
 ・駐車場 なし
 

中川区の川前町白山社

神社仏閣(Shrines and temples)
川前白山社

 ここは中川区川前町の白山社(地図)。
 中川区は神明社と白山社と八幡社が何社もあるから、地名をつけて覚えておかないと、どこがどこだか分からなくなってしまう。
 川前町は中村区との境界に近い中川区の中央エリアの北部ということになる。この町だけぴょこんと中村区の方に出っ張っているのは何か理由があるのだろう。
 現在の境内もそれほど狭くないけど、かつてはもっと広かったようだ。
 あとは神社サイトの川前町白山社のページで。



川前白山社狛犬と拝殿




川前白山社拝殿から見る本殿




川前白山社社殿を横から




川前白山社本殿




川前白山社本殿を横から




川前白山社境内の風景




川前白山社御神木




川前白山社木々と境内の風景

【アクセス】
 ・JR関西本線「八田駅」から徒歩約30分
 ・駐車場 なし
 

不思議だけど印象に残らない中村区の八所社

神社仏閣(Shrines and temples)
八所社

 中村区八社にある八所社を訪ねた(地図)。
 八社の地名は、この八所社から来ているという。
 入り口の社号標や地図では八社大明神となっている。神社庁の登録名は八所社だ。
 明神は神仏習合の名残なのだろうけど、神仏習合していたときにどんな神を祀っていたのかが分からなくなってしまっている。現在の祭神が天神七代(てんじんしちだい)という漠然としたものとなっているのもその表れといえる。
 八というのは具体的な数字かもしれないし、多いという意味かもしれない。八柱の明神を祀っていたのか、そうではないのか。
 ヤマトタケルも合祀されていることと、八所明神は昭和区の御器所八幡もそう称していたことから、熱田神宮との関係も考えられる。
 あとは神社サイトの八所社のページで。



八所社

 中村区の神社をめぐっていると既視感に襲われることがある。こんな感じの神社がどこかにあったよなと思う。
 なんと表現したらいいのか、住宅地の中にある空き地の中に神社を置いたみたいな感じとでもいおうか。境内が境内らしくない。
 神社はたとえ鳥居や社殿がなくなっても神社の跡地と分かるはずだけど、ここなどは鳥居と社殿がなくなったら、もうそこは空き地でしかない。ひとつには、全体を玉垣で囲っていないということもありそうだ。でも、もっと根本的な空気の問題ともいえる。



八所社境内と拝殿




八所社拝殿




八所社本殿

 本殿を建物で覆っているのもどこかで見た。それがどこだったか思い出せないのは、ひとつひとつの神社の印象が弱いというのもあるかもしれない。
 あるいは、私が一日でたくさん回りすぎているせいか。



八所社末社




八所社境内社

 なんかよく分からないけど不思議な神社だったなという印象を持ってこの場を後にすることになった。

【アクセス】
 ・地下鉄東山線「岩塚駅」から徒歩約33分
 ・駐車場 なし
 

どんな形であれ守っていこう岩塚八幡社

神社仏閣(Shrines and temples)
岩塚八幡社

 中村区岩塚にある八幡社(地図)。
 境内の半分が月極駐車場になっているのだけど、完全に駐車場用に神社が作りかえられているため、駐車場の中に神社があるみたいになっている。
 中村区、中川区は神社の境内に対する考え方がドライというか合理的で、余っているものなら公園にするなり駐車場にするなりすればいいという発想らしい。
 それにしてもこの岩塚八幡社の駐車場兼神社のデザインは斬新だ。
 詳しくは神社サイトの八幡社(岩塚)のページで。




岩塚八幡社鳥居前

 駐車場になっている部分もかつての境内だとして、もともとこんな右に寄った配置になっていたのだろうか。敷地に対してこのポジションは不自然だ。社殿ごと右に移したか、もしくは右側の道路になっている部分もかつては境内だったか。
 すぐ北に旧佐屋街道が通っていて、神社は道に背を向けて南向きに建っている。
 神社の東には佐屋宿の本陣があったというから、かつての神社は現在とはずいぶん違う姿をしていたかもしれない。



岩塚八幡社拝殿




岩塚八幡社本殿

 なんだこれは、と驚いた。こんな格好をした本殿は見たことがない。
 実はこれ、本殿の茅葺屋根を守るために鉄板を被せて覆っているのだ。こういうデザインで設計されたわけではない。
 でも、それを知らなければ普通驚く。私も帰ってきてから知って、なるほどそういうことだったのかと納得した。



岩塚八幡社本殿中身

 格子の間から中をのぞき見たところ。
 屋根の状態は確認できなかった。



岩塚八幡社拝殿から見る境内

【アクセス】
 ・地下鉄東山線「岩塚駅」から徒歩約25分
 ・駐車場 なし
 

岩塚津嶌社は写真写りのいい神社

神社仏閣(Shrines and temples)
津嶌神社

 中村区岩塚にある津島社(地図)。
 旧佐屋街道から少し北へ入ったところにある。住宅事情からか、奥まったところにあって入り口は東側にあるから、通りからは見つけられないと思う。こういう神社を探してわざわざ行く人もあまりいないだろうけど。
 入り口の社号標には津嶌神社と刻まれている。神社のちょっとしたこだわりなのか、昔からこの字を使っていたのか。本社の津島神社がこの字で表記されているものは見たことがない。
 この規模の神社で鳥居がないところはあまりないように思う。もともとなかったとは思えないから、倒れたか老朽化して取り外してそのままになっているのだろうか。
 もう少し詳しいことは神社サイトの津島社(岩塚)のページで。



津嶌神社境内




津嶌神社拝殿




津嶌神社本殿前




津嶌神社本殿横からクロガネモチ




津嶌神社本殿後ろから

 こうして写真で見ると、この津嶌社もなかなか悪くないと思える。
 自分の目で見て感じた印象と、自分が撮った写真を見たときの印象が一致しないことがある。神社にも写真写りのよしあしというのがあるようで、そういう意味では、この津嶌社は写真写りのいい神社といえるかもしれない。

【アクセス】
 ・地下鉄東山線「岩塚駅」から徒歩約20分
 ・駐車場 なし
 

忙しくても暇でもサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

 梅雨はどこへいった。名古屋は来週も雨は降らないようなことを言っている。カラ梅雨と決めつけるにはまだ早いけど、梅雨入り宣言を早まったかもしれない。個人的には雨が少ない方が助かるとはいえ、雨が降らないと困ることもある。
 忙しくても暇でもサンデー料理はあまり変わらない。今日は少し忙しい一日だった。暇だからといって凝った料理をする気になるかといえばそうでもない。
 季節にも多忙さにも影響されないのがサンデー料理だ。降っても晴れても。



マグロの卵とじ

「マグロの卵とじ」
 マグロに塩、コショウ、酒を振って、オリーブオイルで表面をざっと焼き、溶き卵でとじる。
 味付けは、酒、みりん、しょう油、塩、コショウで。



豆腐のホワイトソース風

「豆腐入りホワイトソース風」
 バターの代わりにマーガリンを使い、牛乳、マヨネーズ、小麦粉、コンソメの素、塩、コショウを煮詰めてホワイトソース風のものを作る。
 切り分けた豆腐を湯がいて温め、タマネギ、しめじ、豆腐を加え、しばらく煮込む。



トマトと野菜と鶏肉

「野菜と鶏肉のトマトスープ仕立て」
 具材は、トマト、鶏肉、ニンジン、キャベツ、ブロッコリー。
 ニンジンとブロッコリーはあらかじめ茹でておく。
 オリーブオイルで炒め、酒、みりん、しょう油、ケチャップ、中華だし、塩、コショウで味付けをする。
 

城屋敷神明社もちょっと変わってる

神社仏閣(Shrines and temples)
城屋敷神明社

 中村区の神社めぐりは西南エリアに入った。
 稲葉地神明社に続いて訪れたのは少し北にある城屋敷神明社だった(地図)。
 城屋敷の地名は、かつてこの地に津田信光の居城、稲葉地城があったことから名付けられたとされる。
 城屋敷の神明社を上ノ切、稲葉地の神明社を下之切といい、それぞれの氏神として祀ったという。
 稲葉地神明社も神明社らしくない神社だったけど、こちらの城屋敷神明社もちょっと神明社らしくない神明社だった。
 詳しくは神社サイトの城屋敷神明社のページで。



城屋敷神明社参道と境内




城屋敷神明社拝殿




城屋敷神明社拝殿斜めから




城屋敷神明社東鳥居

 東側の鳥居。



城屋敷神明社蕃塀

 蕃塀が不思議な場所にある。
 通常、南鳥居をくぐってすぐくらいの正面にあるものなのに、東鳥居から入って参道から外れたところにある。ここでは役割を果たせない気がするのだけど、とりあえずあるだけでよしということだろうか。



城屋敷神明社狛犬




城屋敷神明社末社

 末社が並ぶ。
 十二所社、毘沙門社、鎮守社など、顔ぶれが少し変わっている。



城屋敷神明社龍の賽銭箱

 一番印象に残ったのがこれ。青く塗られた賽銭箱に金色の龍がくっついている。
 特に龍神を祀っているような形跡はないのだけど、神社の人の趣味だろうか。



城屋敷神明社稲葉地城跡の石碑

 親の兄なら伯父、弟なら叔父。
 親の姉なら伯母、妹なら叔母。
 津田信光は信長の父・信秀の弟なので、信長から見ると叔父になる。



城屋敷神明社境内の風景

【アクセス】
 ・地下鉄東山線「中村公園駅」から徒歩約27分
 ・駐車場 なし
 

稲葉地神明社を訪ねる

神社仏閣(Shrines and temples)
稲葉地神明社

 中村区稲葉地町にある神明社(地図)。
 他の神明社と区別するため稲葉地神明社と呼ばれることも多い。
 北にある城屋敷神明社を上ノ切神明社、ここ稲葉地の神明社を下之切神明社ともいう。
 神明社とはなっているものの、稲葉地下之切の氏神というから、もともと神明社ではなかったかもしれない。社殿からしても神明社らしさをあまり感じない。
 調べても詳しいことは分からなかったのだけど、その他のことは神社サイトの稲葉地神明社のページで。



稲葉地神明社拝殿と狛犬




稲葉地神明社拝殿内




稲葉地神明社狛犬




稲葉地神明社渡殿と本殿横から




稲葉地神明社境内社




稲葉地神明社寄進者名のプレート




稲葉地神明社境内の風景

 境内に松の大木がたくさんあるのが印象的だった。
 かつては名古屋市内も多くの松の木が自生していたそうだけど、近年めっきり減って松林などを見ると珍しいものでも見たような気分になる。
 中村区の西南から中川区にかけては松の木のある神社が多い。災害対策といった意味合いでもあるのだろうか。

【アクセス】
 ・地下鉄東山線「中村公園駅」から徒歩約26分
 ・駐車場 なし
 
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