月別:2016年11月

記事一覧
  • 東山植物園便り ---紅葉が続く11月終わり

    OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO 東山植物園の紅葉ライトアップに出向いたのが11月18日。あれから2週間近く経って再び東山植物園へ行ってみた。 紅葉は今がピークといえるかどうか。かなり色づきが進んでいることは確かなのだけど、全体的に色がくすんでいて葉の傷みも目立つため、見頃といいたくてもいえない。今シーズンは盛りがないまま進行して終わってしまうのかもしれない。紅葉らしい鮮やかさに欠けるというのが...

    2016/11/30

    紅葉(Autumn leaves)

  • 桜通が桜並木ではなくイチョウ並木であるわけは

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm 名古屋中心部の東西を走る桜通はイチョウ並木の名所だ。私が初めて撮ったのは2009年のことだったと思う。 ずっと昔、この通りがまだ細い一本道だった頃、菅原通と呼ばれていたそうだ。その名の由来は桜天神社から来ている。 桜天神は、織田信秀(信長の父)が北野天満宮から菅原道真の木像を勧請して那古野城の祠に祀ったのが始まりとされている...

    2016/11/29

    紅葉(Autumn leaves)

  • 八事山興正寺も紅葉スポットだけど

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 名古屋市昭和区八事にある八事山興正寺。訪れたのは11月22日で、まだまだ紅葉し始めで見頃には遠かった。今日あたりはそれなりに色づきも進んでいるとは思うけど、今年は全体的に遅いから見頃となると12月に入ってからかもしれない。いずれにしても、ここもモミジの葉の状態は悪い。 10月に行われた千燈祭以来だからそんなに間は開いていない。今年もなんだかんだで...

    2016/11/28

    紅葉(Autumn leaves)

  • 紅葉の中休みサンデー料理

    OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO 紅葉シーズンの週末ということで各地の名所は賑わったことだろう。私はちょっと中休みで、雑事に追われていた。 今日、日曜日の名古屋は一日中雨が降り続いた。夜のライトアップはどうなるんだろうと少し心配になる。そういえば雨の夜の紅葉というのはこれまで一度も撮ったことがない。普段とは違うものが撮れそうではある。 11月もそろそろ終わりで、来週はもう12月だ。夏が過ぎると年...

    2016/11/27

    料理(Cooking)

  • 徳川園の紅葉ライトアップ2016 <後編>

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm 前編に続いて徳川園ライトアップ後編をお届けします。 ライトアップが始まったのは日没時間の夕方16時40分くらいだったと思う。今は日暮れが一年で一番早い時期だから、暮れ始めるとすぐに暗くなる。 この日は天気もよかったからあわよくば夕焼けもと思ったのだけど、太陽が建物などの影に隠れてしまって夕焼け空バックの庭園とはいかなかった。...

    2016/11/26

    紅葉(Autumn leaves)

  • 徳川園の紅葉ライトアップ2016 <前編>

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm 名古屋市東区にある徳川園。これまで何度となく訪れている場所で、このブログにもたびたび登場している。 徳川園の紅葉ライトアップを初めて撮ったのは2011年だった。紅葉のライトアップはあまり好きではなかったのだけど、それを変えてくれたのが徳川園だった。撮ってみるとけっこう楽しい。2012年も続けて出向いて、2013年は休んだものの、2014...

    2016/11/26

    紅葉(Autumn leaves)

  • モリコロパークも紅葉スポット

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO 愛知県長久手市にあるモリコロパーク。愛知万博「愛・地球博」の会場だったのももう11年も前のことになる。それ以前は青少年公園だったことを意識する人も少なくなっただろうか。 モリコロパークが紅葉スポットとして紹介されることはあまりない。けど、私はここの紅葉風景が好きで、毎年のように訪れている。一番のお気に入りは、かえで池の風景だ。紅葉し...

    2016/11/25

    紅葉(Autumn leaves)

  • 森林公園11月後半の風景

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm 昨日の紅葉編に続いて今日は森林公園11月の風景編をお送りします。 南門入り口のコスモス・ヒマワリ畑もさすがに枯れて、冬の訪れを感じさせた。湿地ではシラタマホシクサも茶色く枯れて、ホソバリンドウの姿もすでになかった。それでもまだトンボ(アキアカネかな)やイナゴもわずかにいてちょっと嬉しい気持ちになった。カナヘビたちもそろそろ...

    2016/11/24

    植物園(Botanical garden)

  • 森林公園の紅葉完成まではまだ少しかかりそう

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm 桜の何分咲きというのは分かりやすいけど紅葉の何分染まりかを判断するのは難しい。場所によってしっかり紅葉しているところもあればまだ青々している木もあるし、まだらに染まったところもある。ネット情報で見頃とあっても実際に足を運んでみないことには本当のところは分からない。一番頼りにしている情報はyahoo!!のリアルタイム検索なのだけど...

    2016/11/23

    植物園(Botanical garden)

  • 早く行き過ぎた揚輝荘の紅葉

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm 11月に入っても暖かい日が多くて名古屋市内の紅葉がなかなか進まない。せっかく撮るなら見頃に撮りたいとは思うのだけど、ぼんやり待っているだけではらちが開かない。それに見頃になったからといって一気にすべてを回れるわけでもない。まだ早いと知りつつ少しずつ順番に巡っていくしかない。 そんなわけで今日22日に出向いたのは名古屋市覚王山...

    2016/11/22

    紅葉(Autumn leaves)

  • 小幡城跡を訪ね歴史に思いをはせる

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 名古屋市守山区に戦国時代にあったとされる小幡城跡を訪ねた。 現在、介護施設ビブレにししろや駐車場になっているあたりに小幡城はあったとされている。 最寄り駅はゆとりーとラインの川宮か、川村か。名鉄瀬戸線の小幡駅でもいい。いずれにしても1.3キロくらいあるから20分ほど歩くことになる。 このあたりも宅地開発が進み、遺構は何も残っていない。駐車場の角...

    2016/11/21

    名所/旧跡/歴史(Historic Sites)

  • 継続か惰性かサンデー料理

    OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO 紅葉シーズンに入ってはいるものの、名古屋とその近郊のピークはもう少し先ということで、動きたくても動けないようなもどかしい今週末だった。来週はしっかり回ろうと思いきや、曇りや雨の日が多いらしく、今年の紅葉巡りは消化不良のままで終わってしまうかもしれない。 そうこうしているともう12月で、2016年も残り少なくなった。サンデー料理はこのまま最後まで今年も完走できそうだ...

    2016/11/20

    料理(Cooking)

  • 東山植物園の紅葉ライトアップは気軽に行ける夜紅葉スポット

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm 2013年に始まった東山植物園の紅葉ライトアップも今年で4回目となり、すっかり定着してきた。私もなんだかんだで、2013年、2014年、2015年と3年続けて出向いていて、今年もやっぱり行ってしまったのだった。 昨日(18日・金)が初日で、明日(20日)、23日(水・祝日)、25日(金)、26日(土)、27日(日)と行われる。 紅葉の進み具合としては...

    2016/11/19

    紅葉(Autumn leaves)

  • 大須の三輪神社はエピソードや楽しみがいろいろ

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm もうずいぶん前のことになるけど大須の神社巡りをしたことがあった。調べてみたら2008年のことだ。 大須では目立たない脇役の神社にもそれぞれの歴史がある そのとき三輪神社をひとつ見落としていて、あらためて行かなければいけないと思って出向くまでに8年もかかってしまった。 大須にある他の神社同様小さなものを想像していたら思った以上に立派だった。騒然と...

    2016/11/18

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • どうだん亭のドウダンツツジ紅葉 2016

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 愛知県尾張旭市にあるどうだん亭を初めて訪れたのは2010年の秋のことだった。 庭に植えられたたくさんのドウダンツツジの花が咲く春と、紅葉の秋、それからひな祭りの期間に一般公開される(秋は11月20日(日曜日)の午後4時まで)。 2011年春、2011年秋、2012年秋、2013年秋、2014年秋と続けて行っていたのに、去年2015年は休んでしまった。ここ2、3年、けっこう知られるようになっ...

    2016/11/17

    紅葉(Autumn leaves)

  • 秋色の杁ヶ池公園

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 愛知県長久手市にある杁ヶ池公園(いりがいけこうえん)。 前回訪れたのは今年の6月、新緑の季節だった。いつしか季節は移り変わり、秋になっていた。そういえばあのメタセコイアはどうなっただろうと思い出した。時期的に少し早いかとも思ったのだけど、ついでがあったので寄ってみることにした。 メタセコイアの紅葉だけを見ればやはりまだ完全には色づいていなか...

    2016/11/16

    施設/公園(Park)

  • 中小田井の町並み風景 ~付け足し写真

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 昨日の中小田井本編で使い切れなかった写真が残っていたので、追加で出しておくことにしたい。もう少しだけおつきあいください。 ...

    2016/11/16

    名古屋(Nagoya)

  • 中小田井再訪に8年の歳月は感じなかった

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 庄内緑地公園の西北に中小田井(なかおたい)という町がある。旧街道の面影を残す通りは、名古屋市の町並み保存地区に指定されている。 名古屋には四間道、有松、白壁・主税・橦木、中小田井の4つの町並み保存地区があって、それぞれこのブログでも登場している。ただ、白壁エリアに関しては、川上貞奴邸や橦木館、旧豊田佐助邸などを紹介しただけで、町並みについてはあまり載せてい...

    2016/11/15

    名古屋(Nagoya)

  • 楠ジャンクションで本番前の下撮りをする

    OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 9-18mm 黒川ジャンクションでの撮影が面白かったので他のジャンクションも撮りたいと思った。清洲ジャンクションはとっておきなので取っておくことにして、それに次ぐ存在として目をつけたのが楠ジャンクションだった。 ジャンクション撮影は夜というのがお決まりではあるのだけど、中小田井へ行ったときの帰りにちょうど通りかかったので、本番前にロケハンを兼ねて下撮りをすることにした。 しかし、...

    2016/11/14

    建物(Architecture)

  • 千種区の愛宕神社を訪ねる

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 名古屋市千種区の清明山交差点近くに愛宕神社(あたごじんじゃ)がある。大通りから少し入ったところにあってあまり目立たない。社殿が東向きなのは創建当時のままだろうか。 江戸時代中期に、尾張藩の火薬庫の守り神として建てられたという。 以前紹介した東区の須佐之男神社(東之切)から見て800メートルほど東へ行ったところだ。このあたりまで尾張藩の武家屋敷が建ち並んでいた...

    2016/11/14

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • これは日本の家庭料理なのかサンデー料理

    OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO 紅葉本番まではまだ少しあるということで、今週末はのんびり過ごした。天気はよかったし、暖かい日だったから、少しもったないない気がしないではなかった。これが来週末だったらよかったのに。 紅葉といっても今年は余り気合いが入ってなくて、近所を何ヶ所か巡って終わりになるのだろうけど。 今週もサンデー料理は普段通り。最後に特別なサンデー料理だったのは何年前になるだろう。...

    2016/11/13

    料理(Cooking)

  • こぼれ写真あれこれ

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 今日は本編から漏れたこぼれ写真をお送りします。 そろそろ今年も残り少なくなってきて、在庫写真を出し切りたいという焦りが出てきた。特に夏秋に撮ったものはここで出しておかないと季節外れになって使えなくなってしまう。紅葉巡りが始まれば在庫整理どころではなくなる。 そんなわけで、道ばた、道行きシリーズからもはみ出してしまった写真たち。日の目を見させてあげることがで...

    2016/11/12

    日常写真(Everyday life)

  • 中区松原にクスノキさんは残った

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 名古屋市中区松原一丁目に、クスノキさんと呼ばれる楠の巨木がある。樹齢は千年を超えると言われ、弘法大師お手植えという伝承がある他、織田信長がこの木に戦勝祈願をしたなどのエピソードを持つ。 楠は寿命が長く、巨木になりやすいことから熱田神宮などにも大楠が何本かある。とはいえ、こんな住宅地に残っているのは珍しい。 このあたりは熱田台地の縁(へり)...

    2016/11/11

    名所/旧跡/歴史(Historic Sites)

  • 愛知県農業総合試験場のモミジバフウ並木紅葉を撮ってきた 2016

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO ここ7、8年、春の桜は高岳の早咲き桜に始まり、秋の紅葉は長久手の愛知県農業総合試験場モミジバフウ並木で始まるというのが定番化している。今年もそのパターンだった。 愛知県農業総合試験場を初めて訪れたのは2005年のことだった。紅葉並木を初めて撮ったのは2009年のことだ。それからはほぼ毎年訪れている。 ここの見頃を見極めるのは難しい。季節によ...

    2016/11/10

    紅葉(Autumn leaves)

  • 道ばた写真 ~夏から秋へ

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 今日は道ばた写真をお送りします。 道ばたも夏から秋へ。また少しずつ色を失っていく。道に落ちている手袋の片方を見ると、ああ、また冬が来たんだな思う。 ...

    2016/11/09

    日常写真(Everyday life)

  • 名古屋市東区は須佐之男神社がいっぱい

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 名古屋市東区を自転車で巡っているとあちこちで須佐之男関係の小さな神社を見かける。古出来から徳川町あたりにかけてのエリアだ。少し気になったので調べてみたところ、山車が練り歩く出来町天王祭がこれらの須佐之男神社の祭礼で、東区内に3つの須佐之男神社があることが分かった。それなら一度全部まとめて巡り直してみようと思い立って写真を撮りにいってきた。 ...

    2016/11/08

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • コスモスの写真 2016

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm 今日は立冬。季節は秋から冬へと移り変わっていく。名古屋もあさってから一気に寒くなるようだ。北海道では早くも大雪だとか。 今年の写真は今年のうちに出し切ってしまいところなのだけど、まだ在庫がけっこうあって出し切れずに年を越すことになってしまうかもしれない。出しそびれている去年の写真さえ何枚かあるくらいだ。 今回はコスモスの...

    2016/11/07

    花/植物(Flower/plant)

  • 題名のないサンデー料理

    OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO 今週のサンデー料理も、ノンテーマ、ノンジャンルでお送りします。 料理に定義は必要か? 必ずしも必要ではないだろうけど、人に説明するのに困ることはある。どんな料理を作ってるのと訊かれたとき、料理名で答えられるようなものは作ってないし、和食とも洋食とも中華ともつかない無国籍料理なので、説明するとすれば食材と調理方法でするしかない。えーと、ジャガイモとニンジンを細...

    2016/11/06

    料理(Cooking)

  • 写真ノート<43> ---写真の嘘

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 写真は嘘か誠か? 誠でもあり嘘でもある。嘘でもあり誠でもあると言った方がいいか。 目の前にある現実しか写らないという意味では真実だけど、ある場面のある瞬間を切り取ることで写真はある特定の意味を持つようになる。嘘ではないにしても、それは限定された真実だ。 無意識の嘘があり、意識的な嘘がある。 たとえば、目がかゆくて手で目をこすったシーンを撮って「泣いている人...

    2016/11/05

    写真ノート(Photo note)

  • 印場の良福寺に弘法像を撮りにいく

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 尾張旭市の印場にある良福寺。尾張旭方面への行き帰りに何度となく前を通っているのに、これまで一度も中に入ったことがなかった。今回行く気になったのは、尾張三大弘法のうちのひとつがここにあることを知ったからだった。あとのふたつは、尾張旭の退養寺と、守山区の小幡緑地本園北にあって、それぞれ以前に紹介したことがある。 そんなわけでちょっとお邪魔して...

    2016/11/04

    神社仏閣(Shrines and temples)

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東山植物園便り ---紅葉が続く11月終わり

紅葉(Autumn leaves)
ノムラモミジ

OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 東山植物園の紅葉ライトアップに出向いたのが11月18日。あれから2週間近く経って再び東山植物園へ行ってみた。
 紅葉は今がピークといえるかどうか。かなり色づきが進んでいることは確かなのだけど、全体的に色がくすんでいて葉の傷みも目立つため、見頃といいたくてもいえない。今シーズンは盛りがないまま進行して終わってしまうのかもしれない。紅葉らしい鮮やかさに欠けるというのが今年の印象だった。
 それでも撮れる部分は前回より増えていたので撮影としてはけっこう楽しめた。今週末までは充分持つと思う。いつもの年より長持ちしたといえばそうともいえる。
 11月終わりの東山植物園紅葉風景をお届けします。



紅葉モミジと合掌造




流れるモミジの葉




モミジトンネルの道




水面に映るモミジ




屋根に降る落ち葉




モミジ紅葉




モミジの赤と落ち葉と水面




モミジ和風




モミジ川流れ

 曇り空の無風で散り葉撮りはまったく可能性がなかったので、あらためて出直したい。
 

桜通が桜並木ではなくイチョウ並木であるわけは

紅葉(Autumn leaves)
日銀前交差点イチョウ風景

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm



 名古屋中心部の東西を走る桜通はイチョウ並木の名所だ。私が初めて撮ったのは2009年のことだったと思う。
 ずっと昔、この通りがまだ細い一本道だった頃、菅原通と呼ばれていたそうだ。その名の由来は桜天神社から来ている。
 桜天神は、織田信秀(信長の父)が北野天満宮から菅原道真の木像を勧請して那古野城の祠に祀ったのが始まりとされている。
 それが現在地に移されたのが1537年のこと。当時ここには萬松寺があり、その鎮守とされたという。萬松寺は1610年の名古屋城築城にともなって大須へ移ることとなり、桜天神だけはそのまま残った。
 当時はまだ桜天神という名前はついておらず、境内に桜の立派な木があり桜の名所だったことから桜天神と呼ばれるようになり、そのまま名称として定着した。
 ただ、 名物だった桜は、1660年の万治の大火で焼けてしまい残っていない。
 菅原通と呼ばれたのは桜天神に祀った神が菅原道真だったからであり、通りの名前が桜通になるのはずっとあとのことだ。桜通の由来が桜天神から来ていることは確かで、それはおそらく昭和12年(1937年)のことではないかと思うのだけど、ちょっとはっきりしたことは分からない(公募で決まったとか)。この年は国鉄名古屋駅の移転改築が行われた年であり、駅へと続く通りは一気に道幅50メートルに拡張され、同年に開催された名古屋汎太平洋平和博覧会の記念植樹としてイチョウの木が植えられたことで現在の風景が作られることになった。
 桜もないのに桜通という名前でイチョウ並木になっているのはそういうわけだ。桜通なんだから桜を植えておけばよかったのにと思ってる名古屋人は少なくないかもしれない。とりあえず手っ取り早く大きくなるという理由でイチョウが選ばれたのだとか。
 桜通久屋から国際センター駅あたりにかけて約120本のイチョウ並木になっている。



日銀前歩道橋から見るイチョウ並木

 日銀前交差点に架かる日銀前歩道橋西から名駅方面を見る。
 撮影としてはここが定番ポイントだ。
 イチョウの色づき具合としては、最近の雨風でだいぶ葉を落とした木もあり、まだ緑色が残っている木もありで、なんとも判別しがたい。今年は早くもピークが過ぎた感もあった。全体的に状態がよくない。




桜通イチョウ並木と名駅ビル




丸の内歩道橋から見るイチョウ並木と名駅ビル群

 1本西の丸の内歩道橋から見る風景。
 名古屋駅前の高層ビル群も、KITTE名古屋や大名古屋ビルヂングが完成してにぎやかさを増した。JRゲートタワーは来年2017年4月開業予定となっている。それが完成すれば駅前工事はひと段落ということになるのだろう。
 2009年を最後に休止している名古屋駅前のイルミネーション、タワーズライツも、2017年12月に再開予定ということだったけど、果たしてその約束は守られるのだろうか。駅前イルミネーションは、2010年に行って以来、しばらく行っていない。気が向けば今年は久々に行ってみようかと考えている。



イチョウと名駅ビル群




日銀前歩道橋風景




イチョウ並木と名駅ビル群

 堀川に架かる桜橋の手前あたりが一番きれいだった。

 今年の紅葉も今週いっぱいだろうか。
 

八事山興正寺も紅葉スポットだけど

紅葉(Autumn leaves)
興正寺中門

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 名古屋市昭和区八事にある八事山興正寺。訪れたのは11月22日で、まだまだ紅葉し始めで見頃には遠かった。今日あたりはそれなりに色づきも進んでいるとは思うけど、今年は全体的に遅いから見頃となると12月に入ってからかもしれない。いずれにしても、ここもモミジの葉の状態は悪い。
 10月に行われた千燈祭以来だからそんなに間は開いていない。今年もなんだかんだでよく興正寺を訪ねることになった。
 興正寺は一応、名古屋の紅葉スポットということになっているのだけど、それほどモミジが多いわけでもなく、紅葉目当てに出向くとちょっとがっかりしてしまうんじゃないだろうか。五重塔周辺が一番の見所ということになる。
 にもかかわらず毎年のように行ってしまうのは、やはり興正寺が好きだからということになるだろう。
 せめてもう少し紅葉が進んでいればそれなりに魅力的な様子をお届けできたのだろうけど、この日撮れたのはこれで精一杯だった。脳内フィルターで紅葉の赤をプラスして見てもらえればと思う。



興正寺定番カット

 定番ポイント。
 結局、興正寺が一番絵になるのはここしかない。少し色づいたモミジが彩りを添えてくれる。



興正寺大仏




興正寺五重塔と鴉の群れ




興正寺本堂屋根




興正寺五重塔とモミジの紅葉




夕焼けの興正寺




興正寺参道風景

 興正寺webサイト
 

紅葉の中休みサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 紅葉シーズンの週末ということで各地の名所は賑わったことだろう。私はちょっと中休みで、雑事に追われていた。
 今日、日曜日の名古屋は一日中雨が降り続いた。夜のライトアップはどうなるんだろうと少し心配になる。そういえば雨の夜の紅葉というのはこれまで一度も撮ったことがない。普段とは違うものが撮れそうではある。
 11月もそろそろ終わりで、来週はもう12月だ。夏が過ぎると年末まであっという間に来てしまう。毎年のことながら恐ろしくもある。紅葉が終われば次はイルミネーションの季節で、師走は何かと気ぜわしい。大掃除のことも気になりだす。
 サンデー料理も今年は残すところあと4回となった。年末だからといって特に変わることはない。クリスマスが日曜日だからとて。



いつものサーモン

「いつものサーモン」
 私がお店だとして、いつものサーモンという注文が入ったらこれが出てくる。からしショウガマヨネーズしょう油ソース、それが決まりだ。
 他のソースにしようかと考えなくもないのだけど、これが自分にとって一番美味しいソースだと思うから、わざわざ二番目、三番目のソースにする必然もない。マグロならもっといろいろなアレンジも考えられるのだけど。



カボチャとナス焼き

「カボチャとナス焼き」
 ナスとカボチャの天ぷらにするつもりが、急遽天ぷらができなくなって苦し紛れに調理したら失敗した。
 両方、レンジで2分加熱したあと魚焼きグリルで焼いたら、パサパサになってしまった。ナスは水分が抜けすぎてカスカスになった。久々に大きな失敗だった。カボチャはまだよかった。
 魚焼きグリルで加熱するならアルミホイルで包んだらよかったかもしれない。



豆腐オムレツ

「豆腐オムレツ」
 珍しく名前のある料理だ。
 軽く水切りした絹ごし豆腐、刻んだタマネギ、シーチキン缶、卵、チーズ、塩、コショウ、コンソメの素を混ぜ合わせて、フライパンに蓋をして弱火でじっくり加熱する。ある程度焼けたらひっくり返す。
 トマトソースを作っている余裕がなかったのでケチャップにした。
 ふわふわ食感の豆腐オムレツはなかなかいい。中に山芋のすり下ろしなんかを入れてもよさそうだ。
 

徳川園の紅葉ライトアップ2016 <後編>

紅葉(Autumn leaves)
徳川園ライトアップ

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm



 前編に続いて徳川園ライトアップ後編をお届けします。
 ライトアップが始まったのは日没時間の夕方16時40分くらいだったと思う。今は日暮れが一年で一番早い時期だから、暮れ始めるとすぐに暗くなる。
 この日は天気もよかったからあわよくば夕焼けもと思ったのだけど、太陽が建物などの影に隠れてしまって夕焼け空バックの庭園とはいかなかった。夜になる前の夕暮れどきの日本庭園はなかなか雰囲気があっていい。
 写真中央の明るい星はきっと金星だろう。10月には十三夜を見る月見夜間営業も行われる。
 そんなわけで紅葉ライトアップは夜暗くなってからが本番。紅葉の赤色は足りなかったけど、ライトアップされた日本庭園の美しさは堪能することができた。



徳川園虎仙橋

 徳川園の日本庭園は主立ったところにそれぞれ名前が付けられている。
 真ん中の池は龍仙湖で、水の流れは大曽根の瀧から始まり、虎の尾と名付けられた小川を通って池に流れ込んでいる。
 写真に写っている橋は虎仙橋だ。



大曽根の瀧

 夜の大曽根の瀧。
 緑の葉はライトアップしてもやはり緑でしかない。



龍仙湖




菖蒲園近くの池




龍門の瀧

 もう一つの滝、龍門の瀧。



マガモのペア




観仙楼

 観仙楼と映り込みモミジ。



色づくモミジ




燃える水




西湖堤

 西湖堤。



徳川園庭園とマンションの風景

 以上が私の徳川園紅葉ライトアップのレポートです。
 紅葉はまだまだだけど、なんだかんだで夜の撮影は楽しいので、やっぱりおすすめということにしておこう。

 徳川園webサイト
 

徳川園の紅葉ライトアップ2016 <前編>

紅葉(Autumn leaves)
徳川園ライトアップ

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm



 名古屋市東区にある徳川園。これまで何度となく訪れている場所で、このブログにもたびたび登場している。
 徳川園の紅葉ライトアップを初めて撮ったのは2011年だった。紅葉のライトアップはあまり好きではなかったのだけど、それを変えてくれたのが徳川園だった。撮ってみるとけっこう楽しい。2012年も続けて出向いて、2013年は休んだものの、2014年2015年と毎年のように通うようになった。
 写真を振り返ってみると、同じ場所を同じように撮っている。感覚というのは年を重ねてもあまり変わらないものだということを再認識する。自分が思ってるほどこの5、6年で成長してないとも言える。

 ところで肝心の紅葉なのだけど、これがまだ全然見頃になっていない。去年の二の舞だ。全体の色づき具合としては3割程度じゃないだろうか。写真は紅葉している場所を選んで撮っているからそれなりに写っているけど、正直、こりゃあどうにもならないなとさじを投げそうになった。夕焼けしていない空を夕焼けしているように撮ることはできても、紅葉してないモミジを紅葉しているようには撮れない。無い袖は振れない。
 にもかかわらず、ライトアップ夜間営業は明日(27日・日曜日)までとなっている。紅葉基準で出向くなら来週末くらいがちょうどよさそうだ。ライトアップしてなければ撮れない光景もあるから、おすすめしていいのかどうかちょっと迷う。ひょっとするとライトアップ期間延長なんてことがなくはないかもしれない。
 営業時間は20時30分まで(入園は20時まで)。
 徳川園webサイト

 とりあえず、今日、明日出向こうと考えている方のために情報提供としてアップします。全力で紅葉している風に撮っているから、写真からはかなり割り引いて考えておいた方がいいと思う。



小川の流れと紅葉モミジ




夕暮れどきの徳川園




大曽根の瀧

 大曽根の瀧のあたりはこの通り。ほぼ紅葉していない。日当たりの悪い場所が紅葉するのはだいぶ先になりそうだ。



撮る二人




池の鯉




夕暮れ徳川園と入園者




夕暮れのシンメトリー

 風がないと鏡面の映り込みがきれいに撮れる。
 ブルーモーメントを撮るためにすっかり暮れる前に入園することをおすすめしたい。



茶室と紅葉モミジ




茶室のツバキと灯台躑躅の紅葉




徳川園たんころりん

 取り急ぎ報告まで。
 ライトアップ本番は続きの後編で。
 

モリコロパークも紅葉スポット

紅葉(Autumn leaves)
モリコロパーク紅葉風景

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 愛知県長久手市にあるモリコロパーク。愛知万博「愛・地球博」の会場だったのももう11年も前のことになる。それ以前は青少年公園だったことを意識する人も少なくなっただろうか。
 モリコロパークが紅葉スポットとして紹介されることはあまりない。けど、私はここの紅葉風景が好きで、毎年のように訪れている。一番のお気に入りは、かえで池の風景だ。紅葉している木々が何の木なのかはよく知らないのだけど。
 ただ、今年はやっぱりきれいじゃない。色の染まり具合もまだらだし、葉の傷みも目立つ。モミジはまだ紅葉途中だけど、紅葉したとしても期待できそうにない。今年の名古屋と近郊はほぼ全滅といった感じだ。暖かすぎる秋は紅葉の敵となる。10月の日照不足の影響も大きい。
 モリコロパークの紅葉見頃をいつと断定するのは難しい。モミジは他と同じくらいとして、かえで池の紅葉は11月の半ばくらいだろうか。今日の写真は昨日24日に撮ったもので、ちょっと遅かった。私が見た中では2012年のときが一番きれいだった。
 数少ない休日の土日に一日かけて行くほどのところではないだろうけど、近場の人にはちょっとおすすめしたい紅葉スポットなのだった。



かえで池




かえで池南側からの風景




かきつばた池

 かきつばた池の紅葉風景。
 きれいに紅葉したメタセコイアが西日を浴びていた。



柿の実




モミジ紅葉とミスト

 日本庭園のモミジとミスト。
 きれいにモミジが紅葉した年はなかなかの光景になる。今年は葉の状態が悪い。



メタ性コアの西日




日本庭園俯瞰

 日本庭園。



こいの池の北

 こいの池の北側。



夕焼け観覧車




水の広場の夕景




夕暮れとパンパスグラス

 今年のモリコロはこれで行き納めになりそうだ。
 

森林公園11月後半の風景

植物園(Botanical garden)
枯れヒマワリ

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm



 昨日の紅葉編に続いて今日は森林公園11月の風景編をお送りします。
 南門入り口のコスモス・ヒマワリ畑もさすがに枯れて、冬の訪れを感じさせた。湿地ではシラタマホシクサも茶色く枯れて、ホソバリンドウの姿もすでになかった。それでもまだトンボ(アキアカネかな)やイナゴもわずかにいてちょっと嬉しい気持ちになった。カナヘビたちもそろそろ越冬の準備に入っただろうか。そういえば秋の虫たちの声ももう聞かれない。



枯れたシラタマホシクサ




岩本池




百日紅の紅葉

 サルスベリも紅葉する。



枯れたコスモス




雑木林の紅葉




おんぶイナゴ




アキアカネ




黄葉




サルスベリの実




水仙

 早くもスイセンが咲き出していた。



秋枯れの雑木林

 来週、散り葉撮りのためにもう一度行きたいけど、行けなければ次はもう来年だ。 
 

森林公園の紅葉完成まではまだ少しかかりそう

植物園(Botanical garden)
森林公園展示館前紅葉

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm



 桜の何分咲きというのは分かりやすいけど紅葉の何分染まりかを判断するのは難しい。場所によってしっかり紅葉しているところもあればまだ青々している木もあるし、まだらに染まったところもある。ネット情報で見頃とあっても実際に足を運んでみないことには本当のところは分からない。一番頼りにしている情報はyahoo!!のリアルタイム検索なのだけど、それも情報量としては決して多いわけではない。
 今日11月23日時点での森林公園の紅葉情報を私がリポートするならば、見頃一歩二歩手前ところにより撮り頃、といったところだろうか。けっこう進んで葉が落ちているところがあるものの、全体としてはもう少し色づきが進むのを待ちたい。私の写真を見てもうこんなに紅葉してるなら急いで明日にでも行かなければと思うかもしれないけど早まることはない。今週末くらいでも充分間に合うし、それでもまだ少し早いくらいかもしれない。私も来週もう一度行きたいと思ってるくらいだ。
 そんなわけで今日は撮りたて森林公園紅葉情報ということでお届けします。



森林公園紅葉

 いつも散り葉撮りをやっているポイントも、まだ染まり途中で葉っぱがなかなか落ちてこない。散り葉撮りは来週以降になりそうだ。




四阿とモミジ紅葉




散策路とランナー




モミジの赤




秋の四阿




竹藪とモミジの紅葉




染まり行くモミジの葉




四季桜と楓の赤

 水生園近くのつつじ橋のところに冬の桜が咲いている。四季桜かコブクザクラか、そのあたりのやつだ。今年はタイミングがよかったのかいつもの年より盛大に咲いている印象を受けた。



展示館前のモミジ紅葉

 展示館前も紅葉撮りの定番ポイントで、毎年撮っている。
 メタセコイアの紅葉もだいぶ進んでいた。



日本庭園裏紅葉の散策路

 日本庭園裏のモミジの小径も好きだ。東門から入ると竹林を抜けてすぐなのだけど、北門や南門から入っているとここまであまり来ないかもしれない。
 こちらの紅葉はほぼ見頃になっていた。モミジが散って赤い絨毯になったときもいい。
 

早く行き過ぎた揚輝荘の紅葉

紅葉(Autumn leaves)
揚輝荘紅葉モミジ

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm



 11月に入っても暖かい日が多くて名古屋市内の紅葉がなかなか進まない。せっかく撮るなら見頃に撮りたいとは思うのだけど、ぼんやり待っているだけではらちが開かない。それに見頃になったからといって一気にすべてを回れるわけでもない。まだ早いと知りつつ少しずつ順番に巡っていくしかない。
 そんなわけで今日22日に出向いたのは名古屋市覚王山にある揚輝荘(ようきそう)だった。
 覚王山日泰寺のすぐ東にあり、北園の庭園は無料で一般公開されている(月曜日定休)。
 2010年に初めてここで紅葉を撮って以来、毎年訪れている。見頃はだいたい11月の終わりから12月初めにかけての年が多い。ここに関しては早すぎるよりも遅すぎるくらいがちょうどいい。今年はいかにもタイミングとして早すぎた。紅葉の完成まであと一週間はかかるだろう。
 松坂屋の前身であるいとう呉服店の初代社長伊藤次郎左衞門祐民の別荘として建てられた邸宅で、あれやこれやいろいろあったのちに名古屋市に寄贈され、2008年から一般公開されている。
 ここ数年でそれなりに知られたとはいえ、まだまだ訪れる人の少ない穴場の紅葉スポットだ。ネットの紅葉情報などでも出ることはあまりない。個人的にはもう少しメジャーになってもいいと思うのだけど。
 今週末でもまだ早すぎるくらいだろうから、これから訪れる人のための情報としては価値があるかもしれない。
 ただし、今年は母屋である伴華楼(ばんがろう)が工事中で外観がシートを被っていて、撮影はやや厳しい点があるのと、モミジの葉の傷みが目立つから、ちょっとオススメできない部分もある。当たり年、外れ年ということでいえば、今年は全体に外れの年だ。



豊彦稲荷

 豊彦稲荷の朱鳥居。



回遊式庭園の池と橋

 京都にある修学院離宮をモデルにした池泉回遊式庭園が作られている。



紅葉モミジ




白雲橋

 修学院離宮にある千歳橋を模した白雲橋。
 以前は橋の途中まで行くことができたのだけど今は進入禁止になってしまった。



色づきはじめのモミジ




三賞亭

 三賞亭も去年までは玄関口まで入れたのに今年は入り口に入ることもできなくなった。
 ここの障子を額縁に見立てて撮るのが好きだったから残念だ。



アート作品




池の落ち葉と紅葉のモミジ




三賞亭と紅葉




藤棚




真っ赤に染まるモミジ

 揚輝荘webサイト
 

小幡城跡を訪ね歴史に思いをはせる

名所/旧跡/歴史(Historic Sites)
小幡城跡

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 名古屋市守山区に戦国時代にあったとされる小幡城跡を訪ねた。
 現在、介護施設ビブレにししろや駐車場になっているあたりに小幡城はあったとされている。
 最寄り駅はゆとりーとラインの川宮か、川村か。名鉄瀬戸線の小幡駅でもいい。いずれにしても1.3キロくらいあるから20分ほど歩くことになる。
 このあたりも宅地開発が進み、遺構は何も残っていない。駐車場の角に説明板が立っているのみだ。



小幡城

 地形的に庄内川の河岸段丘の縁(へり)に当たり、この縁に沿って守山城竜泉寺城は建てられた。
 まばらに人家が建つ以外、建物がほとんどなかったであろう当時は、遠く小牧山城犬山城まで見えたんじゃないだろうか。
 鎌倉から戦国時代にかけて、守山区には11ほどの城郭があったとされている。しかし、城跡としてある程度はっきりしているのは、数ヶ所に限られている。小幡城跡はその中のひとつといってよさそうだ。

 1522年、織田敏信・信安親子の家臣、岡田重篤が築いたとされる。別の説ではその息子の重頼が築城したとも。
 織田信長などが生まれるまだずっと前のことだ。
 ちなみに、岡田重篤は南北城時代の武将・山田重忠の子孫に当たるらしい。承久の乱では後鳥羽上皇側について活躍したと伝わっている。山田重忠はこのブログでも何度か登場している。
 幸心地区二つの寺社巡りで歴史の意外なつながりを知ることとなった
 長母寺はカッコイイ禅寺だと思う
 北側は断崖のため、東西と南に二重の堀を巡らす本格的な城郭だったという。東西約200メートル、南北約70メートルというから、ビブレにししろ、駐車場、阿弥陀寺あたりまでがすっぽり入るくらいの広さだ。

 やがて岡田氏は名古屋市南区にあったとされる星崎城に移ることになり(星崎城は山田重忠が築城した城)、代わって入城したのが織田信秀(信長の父)の弟である信光(津田信光)だった。
 1535年、この地で世に言う森山崩れが起きるのだけど、少し前後の話を整理しておきたい。
 徳川家康の祖父・徳川清康は、敵対する尾張の織田信秀を倒すべく、本拠の三河岡崎城を出て、ここ小幡城に入る。城を出た清康軍は信光が守る守山城に攻め入った。あるいはすでに信光と通じていて、戦わずして入城したという説もある。しかし、守山城で信康は家臣の裏切りよって命を落とすことになる。そのあたりのいきさつについては守山城跡のときに書いた。
 守山城跡をたずねる
 信光が守山城から小幡城に移ったのは森山崩れの後なのだろうけど、そのあたりの経緯については私自身が把握していないのでよく分からない。移ったのがいつなのか、あるいは守山城と同時に支配していたのか。
 1551年、織田信秀が末森城で急死。信長が家督を継ぐ。
 信光は甥である信長側につき、敵対する織田信友を倒し、清洲城を奪取。清洲城を信長に譲り、自身は那古野城に移るも、そこで殺害されてしまう(1555年)。
 このような経緯を辿り、小幡城は一時廃城となっていたと考えられている。

 その小幡城が再び歴史の表舞台に立つことになったのは、1584年の小牧長久手の戦いのときだ。小牧長久手の戦いについてはこれまで何度か書いた。
 何もない長久手古戦場を歩きながら平和のありがたみを思う
 小牧歴史資料館紹介と小牧長久手の戦いについて
 秀吉との戦いに備え、家臣の本多広孝を派遣して小幡城を整備させ、家康自身がいったん小幡城に入り、竜泉寺城にいる秀吉軍と対峙することになる。両者の距離は約2.5キロ。戦国時代の戦場におけるこの距離感はほとんど目と鼻の先だ。
 しかしながらここでの直接対決を家康が避けたため、小幡城が戦場になることはなかった。祖父の清康が命を落とすきっかけになった城ということを多少は意識したのかもしれない。主な用途としては岡崎との連絡用に確保しておきたかったということらしい。
 竜泉寺城でせっせと土塁を築いたりして準備を整えていた秀吉軍を見据えつつ、夜陰に乗じて城を出たという。家康軍は小牧山城に入り、肩すかしを食った秀吉は楽田の本陣に戻るしかなかった。
 その際、秀吉軍は小幡城を焼き払っていったようで、小幡城は再び廃城となった。



小幡城跡からの眺め

 北西方向は現在でも広く視界が開けている。冬場は遠くの山並みまでよく見えそうだ。



西城小学校

 西には西城小学校がある。
 写真でも高低差が伝わるだろうか。



阿弥陀寺

 少し東へいったところに阿弥陀寺がある。
 城址山とある。
 創建など詳しいことは調べがつかなかった。
 このあたりが城の三の丸に当たると考えられている。



阿弥陀寺境内

 西城は古くから人が住んでいたようで、弥生時代後期から古墳時代前期にかけての住居跡や土器などが見つかっており、西城遺跡と呼ばれている。
 
 名古屋の城址巡りはシリーズ化していきたい。
 

継続か惰性かサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 紅葉シーズンに入ってはいるものの、名古屋とその近郊のピークはもう少し先ということで、動きたくても動けないようなもどかしい今週末だった。来週はしっかり回ろうと思いきや、曇りや雨の日が多いらしく、今年の紅葉巡りは消化不良のままで終わってしまうかもしれない。
 そうこうしているともう12月で、2016年も残り少なくなった。サンデー料理はこのまま最後まで今年も完走できそうだ。継続と惰性の違いは向上心の有無で、料理も作り続けていれば自然と上手くなるものではないと知ってから何年かが経った。今年の初めと終わりで少しは進歩しているだろうか。



マグロと山芋

「マグロと山芋炒めのしょう油味」
 マグロと山芋の組み合わせでいえば、山芋をすり下ろしてマグロは刺身で食べるのが定番だろうけど、それでは料理としては物足りない。山芋炒めは何度かやっていて美味しいのは分かっていた。マグロと山芋で炒めるのを今までやったことがあったかどうか覚えていない。でも今回ではっきり美味しいことが分かったから今後はマグロ料理の定番のひとつになりそうだ。
 ごま油で炒めて、酒、みりん、しょう油、塩、コショウ、ショウガ、唐辛子で味付けをする。



カボチャとニンジン

「カボチャとニンジンの甘酢炒め」
 カボチャとニンジンはレンジで加熱。
 タマネギとシーチキン缶をオリーブオイルで炒め、カボチャとニンジンを加える。
 酒、みりん、しょう油、鶏ガラだし、塩、あらびきコショウ、砂糖、酢で味付け。



ゴボウと鶏肉

「ゴボウと鶏肉とエリンギのココナッツオイル炒めカレー味」
 ゴボウは水にさらしてあく抜きをして、下茹でする。
 鶏肉、エリンギをココナッツオイルで炒める。
 ゴボウを加え、酒、みりん、しょう油、コンソメの素、カレー粉、塩で味付けをする。
 ゴボウのココナッツオイル・カレー味というのはちょっと変化球だ。悪くはないけど、これに関してはオリーブオイルの方が合いそうだ。
 

東山植物園の紅葉ライトアップは気軽に行ける夜紅葉スポット

紅葉(Autumn leaves)
東山植物園奥池ライトアップ

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm



 2013年に始まった東山植物園紅葉ライトアップも今年で4回目となり、すっかり定着してきた。私もなんだかんだで、2013年2014年2015年と3年続けて出向いていて、今年もやっぱり行ってしまったのだった。
 昨日(18日・金)が初日で、明日(20日)、23日(水・祝日)、25日(金)、26日(土)、27日(日)と行われる。
 紅葉の進み具合としてはまだまだで、23日か、来週末の前半あたりが見頃ではないかと予想する。来週前半は気温が高めのようなので一気に紅葉が進むことはないと思うけどどうだろう。
 昨日は風もない穏やかな日で暖かかった。水面が静かだと映り込みがきれいになる。風があると水面が乱れてしまうからあまりよくない。
 ライトアップに関しても、年々改善されて少しずつよくなっているような印象を受ける。ただ、予算的には厳しいのか、それまであったオブジェがなくなったりしてちょっと寂しさも感じる。これ以上何か改善の余地があるかと考えるとあまりない気もするのだけど、せっかくの合掌造の家を活かせていないのがもったいない。合掌造家屋をライトアップで浮かび上がらせたら奥池の風景も更に良くなるんじゃないだろうか。



東山もみじトンネル

 ライトアップで全体的に色づいているように見えるけど実際はそれほど紅葉が進んでいない。もみじトンネルの見頃はまだ先だ。
 東山植物園のもみじは早いところと遅いところに差があって、12月に入ってやっと色づくところもある。



日本庭園の池周り




東山植物園紅葉




池の映り込み




紅葉狩りの少年たち




合掌造の障子の灯り




アオサギとモミジの映り込み




モミジのシルエット




紅葉ライトアップ定番ポイント




噴水ショー

 毎時、ガーデンテラス東山の前で行われる噴水ショー。



灯りのオブジェ

 星が丘テラスのイルミネーションも今日(19日)から始まった。なので、植物園門ではなく星ヶ丘門から入ると楽しみが増える。
 けっこう賑わうといっても混雑するというほどでもない。香嵐渓までは行く気になれないけど夜の紅葉も見たいという人におすすめしたい東山植物園のライトアップなのだった。
 

大須の三輪神社はエピソードや楽しみがいろいろ

神社仏閣(Shrines and temples)
三輪神社外観

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 もうずいぶん前のことになるけど大須の神社巡りをしたことがあった。調べてみたら2008年のことだ。
 大須では目立たない脇役の神社にもそれぞれの歴史がある
 そのとき三輪神社をひとつ見落としていて、あらためて行かなければいけないと思って出向くまでに8年もかかってしまった。
 大須にある他の神社同様小さなものを想像していたら思った以上に立派だった。騒然とした大須の街の中にあって、ここの一角だけが違う空気に包まれてしんとしている。鎮まっているというのはこういうことなのだと思った。
 矢場町交差点から大津通を南下して、赤門北交差点と赤門交差点の間の細い路地を西へ入っていったところにその神社はある。かつては広い境内を有していたと思われるけど、江戸時代と比べれば何分の一かに縮小されているのだろう。

 戦国時代後期の1570年頃、奈良県の桜井から牧氏がこの地に移ってきて小林城を築いた。その際、大神神社(おおみわじんじゃ)から三輪山の神を勧請して祀ったのが三輪神社の始まりとされている。
 牧氏は、尾張守護職・斯波氏と姻戚関係にあり、長義は織田信秀の妹と結婚し、息子の長清は信長の妹おとくの方を正室に迎えるなど、織田家との結びつきも強かった。
 小林城は三輪神社の少し北東、矢場町交差点南東にある清浄寺あたりにあったと考えられている。街中ということもあって遺構は残っていない。
 かつてこのあたりは前津と呼ばれていた。名前の通り目の前に津、つまり海があったことからそう名付けられた。今では考えられないことだけど江戸時代はこのあたりは海辺の土地だった。上前津などの地名に痕跡を残すのみとなっている。

 この神社の特徴のひとつに三輪鳥居(三ツ鳥居)が挙げられる。
 狛犬と重なって写真では分かりづらいけど、明神鳥居の両脇に小さな明神鳥居がくっついている様式だ。全国的に見てもこの鳥居は珍しいようだ。
 本家の大神神社ももちろんこの形式で、強い結界を意味するとも言われている。
 訪れたとき、若い女性の参拝客が次々にやってきて何事だろうと思った。まさかこぞって三輪鳥居を見に来たわけでもあるまいといぶかりつつ中に入っていてなるほどそういうことかと納得することになる。



三輪鳥居と狛犬





三輪神社拝殿

 ディズニーランドより、USJより、普通に神社が好き、という女の人もいるにはいるだろうけど、一般的に女性が神社を訪れる第一の目的は縁結びということだろうと想像する。昨今のパワースポットブームも拍車をかけているだろう。
 三輪神社は現在、女性が宮司をしているということで、さまざまな仕掛けというとちょっと言葉が悪いかもしれないけど、女心をくすぐるようなあれこれが用意されていて訪れる参拝客を楽しませてくれる。
 拝殿向かって右手に写っているのは、なでうさぎだ。なでると御利益があるとか。ピカピカで新しいところをみるとここ数年以内に新築されたものだろう。
 何故ウサギかといえば、ここで祀られているオオモノヌシに関係がある。
 大物主(オオモノヌシ)と大国主(オオクニヌシ)と大己貴(オオナムチ)の関係性について書き始めると長くなるので今回は省略することにして、一般的にオオモノヌシとオオクニヌシは同一神ということになっている。オオナムチもそうだ。オオクニヌシといえば出雲大社で祀られている神で、因幡の白兎の話がよく知られている。つまりはそういうことだ。
 けっこう強引にウサギを持ってきたなという印象ではあるけれど、訪れる人が喜んでなでているのだから罪はない。



街中の三輪神社




三輪神社本殿




三輪神社矢場跡

 矢場町という町名は消えてしまったものの、交差点名や駅名としては残っている。それは三輪神社に矢場があったことから来ている。
 江戸時代前期、関ヶ原も遠い過去になり、世の中が平和になると武士はやることがなくなった。それでも武士たるもの日々の鍛錬は欠かせない。ただ、刀で斬り合うわけにもいかず、弓矢が流行った。弓は武士のたしなみでもあった。 
 京都の三十三間堂(蓮華王院本堂)では夜通し矢を射続ける通し矢というのが盛んに行われていた。
 三代将軍家光の時代の1643年、江戸の浅草に蓮華王院を模した江戸三十三間堂と矢場が作られた。矢場というのは弓矢の訓練所のようなものだ。尾張藩もこれにならい、1668年、三輪神社の境内に矢場を設け、尾張藩士たちはここで矢の訓練に励んでいたという。
 矢場町は戦後の区画整理で町名が消え、現在は大須と栄に分かれている。とはいえ、名古屋の人間なら矢場町と聞けばだいたいあのあたりと思い浮かぶんじゃないだろうか。矢場とんのあるあたりでしょ、と。地名の由来が大須の三輪神社にあった矢場から来ていることを知っている人はあまり多くないだろうけど。



縁結びの五円

 赤い紐に結ばれた五円玉をご神木のクスノキに結ぶことで縁結びの願掛けとしているようだ。こういうちょっとした参加型のイベントがあると参拝が楽しくなる。いろいろこの神社は上手いなと思わせる。



クスノキのご神木

 クスノキの樹齢は450年ほどという。
 もう1本あったご神木は、昭和34年の伊勢湾台風で倒れてしまったのだとか。
 1986年に尾根村の村長から送られた薄墨桜の木もある。



福光稲荷社

 稲荷社自体はどこの神社にもあるものだけど、ここの稲荷社は矢場に関係があるようだ。江戸三十三間堂で矢場の守り神として矢崎稲荷神社が創建されたように、三輪神社の矢場に置かれたのがこの稲荷社だったということだろう。
 その他、猿田彦社を合祀した幸宮社(さちのみやしゃ)と白龍社がある。



しめ縄




三輪神社全景

 これでやっと大須の主立った神社を巡り終えたことになる。ずいぶん長い時間がかかってしまった。とりあえず気分としてはすっきりした。
 

どうだん亭のドウダンツツジ紅葉 2016

紅葉(Autumn leaves)
どうだん亭の紅葉風景

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 愛知県尾張旭市にあるどうだん亭を初めて訪れたのは2010年の秋のことだった。
 庭に植えられたたくさんのドウダンツツジの花が咲く春と、紅葉の秋、それからひな祭りの期間に一般公開される(秋は11月20日(日曜日)の午後4時まで)。
 2011年春2011年秋2012年秋2013年秋2014年秋と続けて行っていたのに、去年2015年は休んでしまった。ここ2、3年、けっこう知られるようになって人が大勢押し寄せるからちょっと腰が引けたというのがあった。今年も行くかやめるか迷って結局行くことにしたのは、この日他に行くところを思いつかなかったという消極的な理由からだった。
 けど、どうしたわけか今年は人が少なかった。たまたまタイミング的にそうだっただけか、みなさん一通り訪れて満足したのか、いずれにしてもホッとしたのは確かだった。屋内が満員電車のように混雑してしまってはおちおち写真も撮っていられない。
 肝心のドウダンツツジの紅葉はといえば、時期的なものよりも気象的な部分で今年は悪いように感じた。台風と日照不足で赤色がくすんでいる。いい年はもっと燃えるように真っ赤に染まる。夏の高温の影響もあるようで、傷んだ葉っぱも多い。
 とはいえ、モミジ以外でこれだけの紅葉が楽しめるところはそうはない。訪れる人が増えたとはいえ、メジャースポットとまでは言えない。穴場の紅葉ポイントとしておすすめしたい気持ちに変わりはない。



どうだん亭母屋外観

 どうだん亭の母屋は、江戸時代中期の1723年、岐阜県吉城郡坂下村(現・飛騨市)に建てられた合掌造りの家屋(荒木家住宅)を移築したものだ。
 もともとこの地は、陶器貿易で財をなした浅井竹五郎が所有していたもので、玄々荘と呼ばれた屋敷は現在天理教があるところを含む広大なものだったそうだ。屋敷を建て始めたのが昭和15年(1940年)で、荒木家住宅は昭和17年(1942年)に移築されている。その際、三階建てだったものを二階建てにあらためるとともに、外観を山村風の数寄屋建築にした。白川村などの合掌造とはずいぶん違う印象を受けるのはそのためだ。
 1967年(昭和42年)、所有者が大岩憲正となり、母屋が現在の場所に移され、離れが新築されている。ドウダンツツジの庭園が作られたのもそのときだった。
 平成9年(1997年)、尾張旭市に寄贈されて、平成11年(1999年)から文化施設として活用されるようになった。一般公開日以外にも、お茶会などで格安で使用することができる。使用にどの程度の制約があるのかは分からないけど、母屋で1時間350円、離れで1時間150円はいかにも安い。古民家でモデル撮影などもよさそうだ。



どうだん亭庭園




古いガラス




囲炉裏




板張りと漏れ入る光




古い柱時計




どうだん亭のアプローチ




光を浴びるドウダンツツジの紅葉




色づくモミジ




ドウダンツツジのグラデーション




ドウダンツツジと離れ

 

秋色の杁ヶ池公園

施設/公園(Park)
杁ヶ池

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 愛知県長久手市にある杁ヶ池公園(いりがいけこうえん)。
 前回訪れたのは今年の6月、新緑の季節だった。いつしか季節は移り変わり、秋になっていた。そういえばあのメタセコイアはどうなっただろうと思い出した。時期的に少し早いかとも思ったのだけど、ついでがあったので寄ってみることにした。
 メタセコイアの紅葉だけを見ればやはりまだ完全には色づいていなかった。ただ、公園全体が秋色に染まって、いい感じになっていた。杁ヶ池公園はこれまで3度か4度は訪れているはずだけど、秋の紅葉シーズンは初めてだと思う。紅葉の印象はなかった。
 今回も池の周りをぐるっと歩いて写真を撮った。



杁ヶ池とソメイヨシノの紅葉




秋色の散策路




カエデの落ち葉絨毯




杁ヶ池の紅葉




落ち葉と秋の日




メタセコイアの紅葉




杁ヶ池全景

 次は桜の季節に訪れたい。
 

中小田井の町並み風景 ~付け足し写真

名古屋(Nagoya)
中小田井の風景

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 昨日の中小田井本編で使い切れなかった写真が残っていたので、追加で出しておくことにしたい。もう少しだけおつきあいください。



星神社




ご神木




五所社




稽古羊土俵




屋根瓦




プラッシー




郵便配達




畑の花




古い床屋さん




夕暮れの中小田井

 

中小田井再訪に8年の歳月は感じなかった

名古屋(Nagoya)
中小田井の町並み

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 庄内緑地公園の西北に中小田井(なかおたい)という町がある。旧街道の面影を残す通りは、名古屋市の町並み保存地区に指定されている。
 名古屋には四間道有松、白壁・主税・橦木、中小田井の4つの町並み保存地区があって、それぞれこのブログでも登場している。ただ、白壁エリアに関しては、川上貞奴邸橦木館旧豊田佐助邸などを紹介しただけで、町並みについてはあまり載せていない。何度も行ってるからとっくに紹介したつもりになっていた。近いうちにあらためて出向いていって写真を撮ってこないといけない。
 中小田井は久々の再訪だった。前回は2008年だから、あれから8年も経っていた。また行きたいと思いつつなかなか実現できずにいた。
 久々に見る中小田井の町は、特に変わった様子もなかった。8年も経ったら変わっていないはずもないのだけど、印象として大きな変化は感じられなかった。一枚目に載せた写真の場所は特に印象深くてよく覚えていた。中小田井の町並みを代表する風景だ。
 二度目だから前回見つけられなかった光景を見つけたいと思ったのだけど、これといったものは見つけられなかった。前回は気づかなかった水屋を撮れたくらいのものだ。
 名鉄犬山線の中小田井駅から庄内川の堤防まで続く約500メートルの通り沿いが中小田井の町並みだ。ごく短い距離なので、写真を撮りながらゆっくり一往復しても30分もかからない。四間道や有松と同じようなものを求めていくと少し物足りないかもしれない。
 今回は時間がなくて寺社は素通りしてしまったけど、初めて訪れるなら善光寺別院願王寺五所社、少し離れたところにある星神社などもあわせて訪れることをおすすめしたい。寺社に関しては前回書いたので今回書き足すことはない。よければそちらをお読みください。

 小田井神社仏閣巡りは謎の多い星神社から始まる
 誰もが忘れた頃に再開した小田井の神社仏閣編の第二弾
 何かと変わった善光寺別院などを紹介して小田井編はやっと完結



黒板張りの家




古い家屋と土蔵




黒板の家と格子の小窓




レトロ風街灯




中小田井の風景




水屋の蔵




西日が当たる古い家屋




蔵の姿




取り壊される家




夕暮れの中小田井




蔵造りのシルエットと夕方の月

 中小田井のことはずっと気になっていて再訪できたのですっきりした。これでまたしばらくは行かなくていいだろうと油断していると町並みは変わっていってしまう。町並み保存地区といっても強い拘束力があるわけではなく、移り変わらない町などはどこにもない。
 店らしい店もなく、観光地でもないから中小田井のこれ以上の発展は難しそうだ。四間道や有松のようにはいかない。
 個人的な希望としては電柱・電線の地中化をぜひやってほしいのだけど、お金がかかわるわりにメリットがなさそうだからおそらく実現はしないだろう。
 中小田井はこのまま静かな町並みでいいのかもしれない。
 

楠ジャンクションで本番前の下撮りをする

建物(Architecture)
楠ジャンクション

OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 9-18mm



 黒川ジャンクションでの撮影が面白かったので他のジャンクションも撮りたいと思った。清洲ジャンクションはとっておきなので取っておくことにして、それに次ぐ存在として目をつけたのが楠ジャンクションだった。
 ジャンクション撮影は夜というのがお決まりではあるのだけど、中小田井へ行ったときの帰りにちょうど通りかかったので、本番前にロケハンを兼ねて下撮りをすることにした。
 しかし、楠ジャンクション、なかなかに手強い。これは攻略が難しいと見た。黒川ジャンクションのように定番ポイントが定まっておらず、撮れる場所がたくさんありすぎてどこから撮ったら一番いいのかが分からない。このときは時間もあまりなくて30分くらいで切り上げたのだけど、一回や二回ではとても撮りきれないと感じた。このとき撮ったのは北側エリアだけで、南側エリアはまた全然違った表情を見せてくれるのではないだろうか。
 とりあえず明るさが残る時間帯にある程度状況を把握することができたのは収穫だった。次回の本番につなげたい。
 それにしても、一般道とぐるぐる回っている歩道橋の関係性が把握できなかった。302号線沿いを東に向かって帰らなくてはいけないのに、歩道橋を渡って走り出したら41号線を北に向かっていた。全然方角が違ってしまっていた。その後も歩道を通って302号線に復帰することができず、仕方なく41号線を南下する道を辿った。撮影の攻略と同時に一般道の帰り道も攻略する必要がある。



楠ジャンクション2




楠ジャンクション3




楠ジャンクション4




楠ジャンクション5




楠ジャンクション6

 撮るのは難しいけど被写体としての魅力や可能性は感じた。次は三脚でしっかり撮りたい。
 

千種区の愛宕神社を訪ねる

神社仏閣(Shrines and temples)
愛宕神社

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 名古屋市千種区の清明山交差点近くに愛宕神社(あたごじんじゃ)がある。大通りから少し入ったところにあってあまり目立たない。社殿が東向きなのは創建当時のままだろうか。
 江戸時代中期に、尾張藩の火薬庫の守り神として建てられたという。
 以前紹介した東区の須佐之男神社(東之切)から見て800メートルほど東へ行ったところだ。このあたりまで尾張藩の武家屋敷が建ち並んでいただろうか。
 京都の人たちにとって愛宕神社は馴染み深いようだ。総本社は京都市にあって、火迺要慎(ひのようじん)の札を台所や飲食店などで貼っているところも多いという。地図で見ると鉄道も通ってない山の上といった感じなのに、京都の人たちは登山で参拝するのだろうか。
 名古屋では境内社のひとつとして愛宕社を祀っている神社は多いものの、独立した愛宕神社として残っているものは少ない。名古屋市内で数社しかないんじゃないかと思う。全国には900社ほどあるそうだ。
 火伏せの神として知られる愛宕神社ではあるけれど、元を辿ると必ずしもそうではない。山城国と丹波国にまたがる愛宕山の神を祀ったのが始まりで、神社というよりも寺だった。
 本家の創建は700年頃。修験道の祖とされる役小角と、白山の開祖である泰澄によって朝日峰に神廟(しんびょう)が置かれたことに始まる。その後、781年に和気清麻呂らによって愛宕大権現を祀る白雲寺が建立される。
 927年に完成した「延喜式神名帳」に載っている阿多古神社は、亀岡市にある愛宕神社のこととされているようだ。
 いずれにしても神仏習合の色合いが濃い神社に違いない。

 千種区の愛宕神社では、イザナミ(伊耶那美)とワクムスビ(稚産霊神)が祀られている。創建時からそうだったのかどうかは分からない。
 ワクムスビはイザナミの子供で、トヨウケヒメ(豊受比売神)の母に当たる神様だ。
 イザナミは火の神であるカグツチ(火之迦具土神)を生んだときに火傷を負ってしまう。その後、水の神ミズハノメ(弥都波能売神)を生み、続いてワクムスビを生んだ。
 ワクムスビのワクは若さを表し、ムスビは結び、物事の生成などを意味すると考えられている。娘のトヨウケビメは伊勢の神宮外宮で祀られている食物を司る神だ。
 どうして火薬庫の守り神としてワクムスビが選ばれたのかはよく分からない。イザナミも火や水に関係があるといっても火伏せの神というイメージでもない。
 本家の愛宕神社ではこのほかに土の神である埴山姫神(ハニヤマヒメ)や天熊人命(アメノクマヒト)などが祀られている。



愛宕神社拝殿

 コンクリート造の社殿は戦後に建て直されたものだろう。



愛宕神社本殿を見る




お供餅

 このへんを通りかかるのは午後や夕方が多いので、いつ見ても太陽を背にして日が当たらない神社という印象がある。午前中に見るともっと明るい神社に思えるだろうか。
 

これは日本の家庭料理なのかサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 紅葉本番まではまだ少しあるということで、今週末はのんびり過ごした。天気はよかったし、暖かい日だったから、少しもったないない気がしないではなかった。これが来週末だったらよかったのに。
 紅葉といっても今年は余り気合いが入ってなくて、近所を何ヶ所か巡って終わりになるのだろうけど。
 今週もサンデー料理は普段通り。最後に特別なサンデー料理だったのは何年前になるだろう。イベント絡みのものや、見知らぬ外国料理シリーズなども、遠い過去の出来事になった。ウガンダ料理だとかブルガリア料理とかも挑戦してみたい気がないではない。世界には200近い国があるのに、私が知ってる世界の料理はせいぜい10ヶ国くらいのものだ。考えてみると、それはちょっと寂しい。
 まあそれはともかくとして、私は私の料理を作るだけだ。これが日本の家庭料理と呼べるかどうかは別にして。



鯛の煮付け

「鯛のじっくり煮付け」
 塩、コショウ、酒を振ってしばらく置いた鯛を、酒、みりん、しょうゆ、昆布つゆ、唐辛子を混ぜて作ったタレに漬けて、弱火でじっくり煮付ける。低温からとろ火で時間をかけて煮ると、パサパサにならず旨みも逃げない。



ジャガイモのケチャップ炒め

「ジャガイモとニンジンとタマネギと鶏肉のトマトケチャップ炒め」
 これは面白い、と思う料理がたまにある。これもそうだった。作ったことがあるようでなかった料理で、これは意外とアリだと思わせる料理だ。名前は例によってない。私が知らないだけで、家庭によっては普通に作られている料理なのかもしれない。
 ジャガイモ、ニンジン、鶏肉を下茹でする。オリーブオイルでタマネギを炒め、鶏肉、ジャガイモ、ニンジン、トマトを加える。
 酒、みりん、しょう油、コンソメの素、ケチャップ、塩、コショウで味付けをする。
 家で作るケチャップスパゲティのジャガイモ版といったところだ。
 気に入ったから定番メニューに加えよう。



白菜のクリームソース風

「白菜その他のクリームソース風」
 クリームソース風であってクリームソースではない。卵、とろけるチーズ、マヨネーズでクリームソース風になっているだけだ。
 具材は、白菜、ちくわ、ブロッコリー、シーチキン缶。
 ごま油で炒めて、鶏ガラだし、塩、コショウなどで味付けをする。
 簡単クリームソース風は他にも流用できそうだ。
 

こぼれ写真あれこれ

日常写真(Everyday life)
トラックと砂山

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 今日は本編から漏れたこぼれ写真をお送りします。
 そろそろ今年も残り少なくなってきて、在庫写真を出し切りたいという焦りが出てきた。特に夏秋に撮ったものはここで出しておかないと季節外れになって使えなくなってしまう。紅葉巡りが始まれば在庫整理どころではなくなる。
 そんなわけで、道ばた、道行きシリーズからもはみ出してしまった写真たち。日の目を見させてあげることができてよかった。



火災報知器とミルクプロテイン




きけん立ち入り禁止




トラックの荷台




タヌキ




ひび割れた地面




ひかれたヘビ




道草を食う猫




光と影と自転車のシルエット




縁側に忘れ物の帽子

 

中区松原にクスノキさんは残った

名所/旧跡/歴史(Historic Sites)
クスノキさん

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 名古屋市中区松原一丁目に、クスノキさんと呼ばれる楠の巨木がある。樹齢は千年を超えると言われ、弘法大師お手植えという伝承がある他、織田信長がこの木に戦勝祈願をしたなどのエピソードを持つ。
 楠は寿命が長く、巨木になりやすいことから熱田神宮などにも大楠が何本かある。とはいえ、こんな住宅地に残っているのは珍しい。
 このあたりは熱田台地の縁(へり)にあたり、古くから人が暮らしていた土地だったとされている。かつては海岸線に近い場所だった。
 平安時代になると荘園が作られ、戦国時代には日置城が置かれた。築城者はよく分かっていないようだけど、織田家の土地だったことは確かなようだ。
 このあたりの松原という地名は、信長が植えた松林から来ているという。どうして信長がここに松を植えなければならなかったのかはよく分からないけど、明治時代にすべて枯れてしまったとのことで現在は松の木は残っていない。
 千年前のこの地について上手く想像ができない。ただ、自然にクスノキが生えてくるようなところではないから誰かが植えたのだろう。この場所に古墳があったという説もあるくらいだから、何か特別な場所だったのかもしれない。
 クスノキさんは第二次大戦の名古屋空襲で焼けて、木の幹が空洞になってしまった。それでも、そのまま枯れてしまわず生き残り、現在もまだ枝を伸ばし葉を茂らせている。
 かつてここには雲龍神社があった。クスノキさんをご神木として、空洞の中に社を入れて祀っていたという。今は土台だけが残っている。
 2002年に名古屋市が一方的にこの木を切って区画整理すると言い出した。しかし、住民の強い反対でクスノキさんは守られることになる。ただし、雲龍神社は廃止になってしまい、今は松原緑地と名前を変えている。
 幹周り約9メートル、高さ約6メートル。
 幹は空洞で枝を支柱で支えられているものの、まだ立派に立って生きている。クスノキさんは残った。



クスノキさん全景

 隣にあるクスノキの方がだいぶ若そうだけど、こちらは元気いっぱいでクスノキさんを守るように葉を茂らせている。



クスノキさん神社跡




フェンス

 現在は柵で囲われていて中に入ることができない。神社があった頃は近くまで行くことができたようだ。遠巻きにしか眺められないのがもどかしい。もっと近づいて撮りたかった。



大楠




石段

 少し引いてみると神社があった名残が見て取れる。
 古い写真を見ると入り口にはちゃんと鳥居もある。
 2002年というと、散策のお供としてコンパクトデジを買って間もない頃だったろうか。この木のことを知ったのが今年に入ってからだから、どのみちチャンスはなかった。



コメダ側から

 堀川を挟んで西側から見たところ。
 ちょうどコメダ日置橋店の裏手に当たる。
 このあたりの裏道は一方通行だらけなので、車で行くと現地に辿り着くのにちょっと苦労するかもしれない。
 最寄り駅は、地下鉄伏見線の大須観音駅か、名鉄名古屋本線の山王駅になる。
 近くには松重閘門もあるので、あわせておすすめしたい。
 

愛知県農業総合試験場のモミジバフウ並木紅葉を撮ってきた 2016

紅葉(Autumn leaves)
愛知県農業総合試験場

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 ここ7、8年、春の桜は高岳の早咲き桜に始まり、秋の紅葉は長久手の愛知県農業総合試験場モミジバフウ並木で始まるというのが定番化している。今年もそのパターンだった。
 愛知県農業総合試験場を初めて訪れたのは2005年のことだった。紅葉並木を初めて撮ったのは2009年のことだ。それからはほぼ毎年訪れている。
 ここの見頃を見極めるのは難しい。季節によるバラツキがモミジ以上に大きいからだ。だいたい10日前後に出向くことが多いのだけど、全然色づいていないときもあるし、ほとんど葉が散ってしまっているときもある。今年はどうだったかというと、まだ少し早いかなといった印象だった。染まり具合がまだらだし、落ち葉も少ない。今週末くらいがちょうど撮り頃だと思うけどどうだろう。
 相変わらずあまり知られていないマイナー・スポットには違いないものの、近年のネット普及で写真を撮りに来る人が少しずつ増えている。私はもう7回目くらいだからすっかり見慣れた風景になっているのだけど、初めて見るとちょっと感動するんじゃないだろうか。まっすぐ伸びるアップダウンの道の両脇に、グラデーションに色づいたモミジバフウがずっと続いている風景は、名古屋近郊のものとは思えない。個人的にはおすすめしたい気持ちもありつつ、ずっとマイナー・スポットであり続けてほしいとも思う。まあ、心配しなくてもマキノのメタセコイア並木のような観光スポットになることはないだろうけど。
 最寄り駅はリニモの芸大通駅で、栄徳高校県芸術大の南側になる。無料駐車場もあるけど、グリーンロードが立体交差になっているので、入り口の入り方がちょっと難しいかもしれない。



紅葉したアメリカ楓




モミジバフウ並木




落ち葉と実




作業用手袋の落とし物




丸ポスト




モミジバフウ




半月




落下する実




夕方のモミジバフウ並木

 

道ばた写真 ~夏から秋へ

日常写真(Everyday life)
道に線香

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 今日は道ばた写真をお送りします。
 道ばたも夏から秋へ。また少しずつ色を失っていく。道に落ちている手袋の片方を見ると、ああ、また冬が来たんだな思う。



草むらに青いキャップ




アナ雪の箸入れ




サッカーボール




ぺったんこの軍手




ガードレールにビニールバット




道にヘルメット




汚れた首輪




手提げ袋




植え込みに帽子




ピンクのスマイル

 

名古屋市東区は須佐之男神社がいっぱい

神社仏閣(Shrines and temples)
須佐之男東之切

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 名古屋市東区を自転車で巡っているとあちこちで須佐之男関係の小さな神社を見かける。古出来から徳川町あたりにかけてのエリアだ。少し気になったので調べてみたところ、山車が練り歩く出来町天王祭がこれらの須佐之男神社の祭礼で、東区内に3つの須佐之男神社があることが分かった。それなら一度全部まとめて巡り直してみようと思い立って写真を撮りにいってきた。
 3つの神社はそれぞれ、東之切、中之切、西之切と呼ばれているようだ。
 まずは古出来町交差点から南西に1本入った通りにある東之切の須佐之男神社から。
 どの須佐之男神社も、創建は江戸時代中頃のようだ。疫病が流行ったときに津島神社あたりから牛頭天王(ごずてんのう)を勧請して祀ったのが始まりではないかと推測される。江戸時代は神仏習合の時代で、牛頭天王とスサノオは同一視されていたから、須佐之男神社という名前にしたのだろう。それなら天王社でも、津島社でもよかったのだから、最初からスサノオを勧請して祀ったということだろうか。
 東区のこのあたりは、名古屋城から見て3キロほど東になり、主に中級、下級武士の屋敷が集まっていた。百人町などの地名にその名残をとどめている。少し北にある徳川園は、尾張藩2代藩主徳川光友の隠居所だった大曽根御屋敷があった場所だ。そういった武士階級にとってスサノオというのは近しくて頼りになる神様だったのかもしれない。

 向かって右手に写っているのは、山車をしまっておく山車蔵だ。3つの神社がそれぞれ山車を1輌ずつ持っていて、毎年6月の第1土曜日、日曜日の例祭日に町内を練り歩く。
 近くの筒井町にも2輌の山車があって、5輌の山車が徳川園に集結する様子はテレビのニュースでよくやっている。
 私はまだ見たことがないので、来年はチャンスがあれば撮ってみようかと考えている。



須佐之男神社本殿




石灯籠




須佐之男神社中之切

 同じ通りを西へ160メートルほど行ったところに中之切の須佐之男神社がある。
 神社の規模としてはよく似たものだ。隣には同じく山車蔵がある。



須佐之男神社中之切本殿




古い木戸と鳥居の影




須佐之男神社西之切

 1本北の広い出来町通に出て西へ進み、徳川園を過ぎてちょっと行ったところに西之切の須佐之男神社がある。
 かつては新出来二丁目にあったそうで、区画整理で現在の徳川町に移されたようだ。他の2社は雑然としているのに対して、こちらは整然とした印象を受けるのはそのためだろう。



須佐之男神社西之切本殿




須佐之男神社西之切全景




須佐之男神社屋根神様

 山口町交差点から東へ少しいったところにも須佐之男神社らしき社がある。民家と民家の間の狭い空間にこそっと入り込むようにしてある小さな社は、神社と呼ぶには少し規模が小さすぎる。石柱には須佐之男命とある。
 なんでも、もともと屋根の上に乗っていた屋根神様だったのを降ろしてこの地に移してきたのだとか。
 屋根神様というと、西区那古野四間道のものがよく知られている。瀬戸市や岐阜県多治見市でも見たことがある。

 筒井町天王祭の山車は、建中寺と情妙寺の須佐之男社の祭礼だそうで、建中寺の須佐之男社は見たことがあるけど、情妙寺は知らない。あらためて出向いていって写真を撮ることにしたい。
 東区はスサノオが守る町だということを知った今回だった。
 

コスモスの写真 2016

花/植物(Flower/plant)
コスモス

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO / 9-18mm



 今日は立冬。季節は秋から冬へと移り変わっていく。名古屋もあさってから一気に寒くなるようだ。北海道では早くも大雪だとか。
 今年の写真は今年のうちに出し切ってしまいところなのだけど、まだ在庫がけっこうあって出し切れずに年を越すことになってしまうかもしれない。出しそびれている去年の写真さえ何枚かあるくらいだ。
 今回はコスモスの写真を出すことにした。何日か前、尾張旭の城山を通ったときに見たら、だいぶ傷んだ花が増えていて、今年のコスモス撮りはもう終わったかなと思った。もう一回くらいちゃんと撮りたかったのだけど、愛知牧場に撮りにいけたのでよしとする。
 コスモスが終われば次はもう紅葉ということになる。



コスモス2




コスモス3




コスモス4





コスモス5




コスモス6




コスモス7




コスモス8




コスモス9




コスモス10

 

題名のないサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 今週のサンデー料理も、ノンテーマ、ノンジャンルでお送りします。
 料理に定義は必要か? 必ずしも必要ではないだろうけど、人に説明するのに困ることはある。どんな料理を作ってるのと訊かれたとき、料理名で答えられるようなものは作ってないし、和食とも洋食とも中華ともつかない無国籍料理なので、説明するとすれば食材と調理方法でするしかない。えーと、ジャガイモとニンジンを細切りにして鶏肉と一緒にごま油で炒めて鶏ガラだしと塩コショウなんかで味付けしたやつ、みたいに。説明された方も頭に浮かんだ料理を料理名では答えられまい。あとはねえ、きぬさやとしめじとカニかまとちくわをオリーブオイルで炒めてコンソメの素とかで味付けして卵とじにしたやつ。いや、もういいです、と言われそう。



サーモン

「いつものサーモン」
 ソースもいつものように、からしマヨネーズしょう油ソース。



ジャガイモとニンジン

「ジャガイモとニンジンのやつ」
 ジャガイモはどう切り分けるのが一番いいんだろう。毎回切り方に迷って確信が持てない。切り方によって味も変わってくるのだとは思うのだけど、そのあたりのことはよく分からない。



卵とじ

「ひと言で言うと卵とじ」
 卵でとじると見た目も華やかになる。きぬさやの緑もわりと効いている。きぬさや自体は美味しいともまずいとも思わないけど、彩りとして使い勝手がいい野菜だ。
 

写真ノート<43> ---写真の嘘

写真ノート(Photo note)
道ばたの人形

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 写真は嘘か誠か? 誠でもあり嘘でもある。嘘でもあり誠でもあると言った方がいいか。
 目の前にある現実しか写らないという意味では真実だけど、ある場面のある瞬間を切り取ることで写真はある特定の意味を持つようになる。嘘ではないにしても、それは限定された真実だ。
 無意識の嘘があり、意識的な嘘がある。
 たとえば、目がかゆくて手で目をこすったシーンを撮って「泣いている人」というキャプションをつければ、それは泣いている人を撮った写真になってしまう。周りに大勢の人がいる中でたまたま横に並んだ男女の手と手が触れた瞬間を切り取って手つなぎデートの場面とすることだってできてしまう。写真はそういうあやうさをはらんでいる。キャパの「崩れ落ちる兵士」のエピソードなどはその典型的な例だろう。

 素敵な夢を見させてくれるのが写真なのだから、少しくらいの嘘があってもかまわないという考え方もある。その意見には私も賛成だ。写真が絶対非演出の絶対的真実でなければならないといったような考え方は持っていない。ただ、世の中にいい嘘と悪い嘘があるように、写真にもいい嘘と悪い嘘がある。そこを正しく区別する必要がある。厚化粧をしたようなデジタル写真も、私は悪い嘘の範疇に入ると思っている。
 夕焼け写真を撮ったけど思ったほど空が焼けずに物足りないとき、レタッチソフトでホワイトバランスをいじって印象的な夕焼け空を作ることはできる。でもそれは嘘か本当かでいえば嘘だ。写真を見た人にとってホワイトバランスをどうしようが関係ないとしても、撮り手の嘘はどこかでばれるような気がする。本物の夕焼け空を撮りたければ何度でも通って本物の夕焼けを撮ればいい。その方が写真としての説得力もあるはずだ。
 自分の写真以上によく見せようとすると、写真はどんどん真実から遠ざかっていってしまうだろう。

 要するに安易に嘘をついて写真を飾ってはいけないということだ。
 写真はときとして見た目を超える。夜景写真などは特にそうで、肉眼で見るよりも写真に写した方がずっときれいに見える。ただ、それは悪い嘘ではない。それが写真の持つ力のひとつであり、現実を超えていくことが写真の使命でもあるからだ。写真は現実のコピーとは違う。
 最初に書いたように、写真はある場面のある瞬間を写しとめることであらたな真実として提出される。もともと嘘なのだからどんな嘘も許されるだろうという考え方は間違っている。嘘だとしても、いや嘘だからこそ、ぎりぎりまで誠実でなければならないのだ。
 何がいい嘘で何が悪い嘘かはそれぞれが自問自答して決めるしかない。境界線は時と場合によって変わったりもする。
 それでも、結局のところ、嘘のない写真を目指すことがもっとも自分のためになるのではないかと、近頃の私は考えるようになってきた。人に褒められるいい写真や、誰かを感心させるカッコイイ写真などへの憧れはできるだけ捨てて、素直な心でありのままを撮ることだ。大切なのはどう撮るかよりも何を撮るかだという当たり前のことにあらためて思い至ったところだ。
 中級者、上級者といったレベルになると、どうしても欲が出るし、人とは違う写真を撮ってやるという虚栄心にとりつかれがちだ。それは向上心とは似て非なるもので、いい写真を撮りたいという思いが写真を歪ませることもある。フォトコンなんかをやっていると特にそうなりがちだ。知らず知らずのうちに嘘が上手くなり、嘘をつくことに慣れてしまう。そうして、自分は人より撮れる人間だと思い込む。そうなってしまうと、何が大事なことを置き忘れている。
 嘘のない写真とは何か? それは誤魔化しがなく、誰に対しても恥じるところのない写真だ。撮ったままの写真をそのまま人に渡すことができるか、と自らに問いかけてみれば分かる。
 写真は現場で完成していることが望ましいというのはそういうことでもある。家に帰ってからレタッチで仕上げればなんとかなるといった態度だとしたら、そこには不純な嘘が混じっている。

 写真の真実ってなんだろう? という問いかけはテーマが大きすぎてすぐには答えられないのが普通だ。でも、自分にとって写真の真実ってなんだろうという問いかけは常にしておく必要がある。写真をやっている人間なら、どうしても撮りたい写真の一枚や二枚は頭の中にあるはずだ。それこそが自分にとっての写真の真実ということになるだろう。現実問題として撮れる撮れないは別にして。
 嘘をつかないことで自分の写真がこれまでよりもつまらないものに感じられるようになってしまうかもしれない。でも、それでかまわないではないか。嘘のない正直な写真こそが至高なのだと私は思う。
 写真の質を上げるためには、撮り手である自分自身を高めるより他に道はない。自分のレベルが上がれば写真のレベルも上がる。
 写真は等身大の自分を映す鏡でありたい。取り繕った自分を本来の自分と思い込んではいけない。
 

印場の良福寺に弘法像を撮りにいく

神社仏閣(Shrines and temples)
良福寺外観

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 尾張旭市の印場にある良福寺。尾張旭方面への行き帰りに何度となく前を通っているのに、これまで一度も中に入ったことがなかった。今回行く気になったのは、尾張三大弘法のうちのひとつがここにあることを知ったからだった。あとのふたつは、尾張旭の退養寺と、守山区の小幡緑地本園北にあって、それぞれ以前に紹介したことがある。
 そんなわけでちょっとお邪魔してきた。



山門

 山門は清洲城の裏門を移築したものと伝わっている。
 あちこち修理はされているものの、基本的な部分は当時のままのようだ。
 もしかすると、清洲城で使っていた木材を譲り受けて、それを山門として作り直したということかもしれない。


良福寺本堂

 創建は古く、平安時代後期に土岐氏が建立して、無翁和尚が開山したという。尾張旭市内で最古のお寺とされている。
 土岐氏が保護をしたあとを受けて信長も400貫文を寄与したという。更に信長の次男・信雄も寺領を与えたというから、織田家も大事にしたということだろう。清洲城の門を譲り受けたという話も信憑性がある。
 しかし、秀吉の太閤検地で所領を取り上げられて勢いを失い、小牧長久手の戦いでは戦火に巻き込まれて全焼している。
 江戸時代に入って、尾張藩初代藩主・徳川義直の命によって槐山和尚(かいざん)が中興する。



本堂前の枯れハス




白壁に映る木々のシルエット




境内奥へ続く参道

 本堂の右手に参道が続いていて、尾張弘法はそこを進んだ奥にある。



水鏡




小さな祠




尾張弘法

 尾張三大弘法第弐番開運大師。
 退養寺は浅野祥雲(あさのしょううん)、小幡緑地は花井探嶺(はないたんれい)。では良福寺の弘法さんは誰が作ったのだろう。完成時期は昭和6年というから3体ともほぼ同じ時期だ。一見して地味な印象で、浅野祥雲とも花井探嶺とも違うように思う。そもそもこれはコンクリート像ではなく石像かもしれない。



卍と苔




尾張弘法像




お堂




欅だったかな

 ひとつ残っていた尾張三大弘法を撮ることができて気分的にすっきりした。他の2ヶ所に比べると地味な印象は否めないけど、三大といわれたら逃すわけにはいかない。良福寺に入るきっかけを与えてくれただけでもよかった。
 弘法前の参道脇にはモミジの木が何本か植えてある。紅葉の季節に寄れたらまた寄りたい。
 
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