月別:2016年08月

記事一覧
  • どまつり2016を撮る <2>

    OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO 昨日に続いて、どまつりの2回目をお送りします。 どまつりも年々洗練されて、衣装も派手で豪華になり、チームも淘汰されていった。5、6年前と比べても全体のレベルが上がっているのが分かる。ただ、底上げされた分、突出したチームがなくなってしまったようにも感じられる。初期の上位常連チームで消えてしまったところもあるし(不参加なだけかもしれないけど)、かつてほどの力がなく...

    2016/08/31

    イベント(Event)

  • どまつり2016を撮る <1>

    OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO 名古屋に夏の終わりを告げる、にっぽんど真ん中祭り。通称どまつりが先週末の金、土、日の3日間行われた。今年で18回目となり、名古屋の夏の風物詩としてすっかり定着した感がある。個人的には今年で7回目のどまつり撮影となった。 今年は土日とも曇り空で雨も降ったりして落ち着かない天候だった。気温は低めだったから踊り子さんたちにとっては多少楽だったんじゃないだろうか。撮る側...

    2016/08/30

    イベント(Event)

  • 長浜城跡と琵琶湖の夕景

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 黒壁スクエアを歩いたあと、長浜城方面へ向かった。駅を挟んだ反対側になるものの、距離としては700メートルほどなので歩いて15分くらいのものだ。 長浜城が築城されのは1573年で、浅井家攻めで活躍した秀吉に信長が今浜の地を与えたことに始まる。信長から一字をもらって長浜と地名を改め、長浜城を築城した。町は浅井家の居城があった小谷城下からごっそり移したと...

    2016/08/29

    城(Castle)

  • とてもスタンダードなサンデー料理

    OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO 今週はスタンダードなサンデー料理だった。毎週、スタンダードといえばそうなのだけど、今日は特にそうだった。何も考えずに冷蔵庫にある食材を使って料理をするとこうなるという見本のような3品だった。いつものメンバーで足りないものといえばエビくらいのものだ。 昨日どまつりを撮りにいってきて、今日は行かなかった。土日の2日間連続で通う気力はもうない。1日行くだけでもぎりぎ...

    2016/08/28

    料理(Cooking)

  • 長浜の街を歩く ~長浜駅から黒壁スクエア方面へ

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 今日は昨日の黒壁スクエア編の続きというか補足編ということでお送りします。長浜駅から黒壁スクエア方面へ。 駅の東口から出て、北東方面へ向かうと人がぞろぞろ歩いているから分かると思う。散策マップを持っていると、よりきめ細かく回れるから持っておいて損はない。駅の観光案内所などにも置いてあると思う。 毎年4月に行われる長浜曳山まつりは有名なようだ。...

    2016/08/27

    観光地(Tourist spot)

  • 長浜の街を歩く ~黒壁スクエア編

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 長浜にある黒壁スクエアを訪ねるのは5、6年ぶりになる。菅山寺での山歩きでヨレヨレになったものの、なんとか少し回復させて長浜の街を歩き回った。 黒壁スクエアとはなんぞやという人のために簡単に説明すると、滋賀県長浜市にあるガラス工芸品を中心としたショップやギャラリーなどが集まった観光施設のことだ。 長浜市は琵琶湖の東にあり、エリアでいうと湖北地...

    2016/08/26

    観光地(Tourist spot)

  • 夏の小幡緑地風景を撮りに

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 今日は夏の小幡緑地風景をお送りします。 ここ2、3年力を入れていた飛ぶトンボ撮りだけど、今年はあまり行けていない。まだ3、4回しかやっていない。久しぶりにやると勘が鈍っていてなかなか当てられない。やっぱり難しいとあらためて思う。難しいから面白いのだけど。 そんなトンボ風景も交えつつお届けします。 ...

    2016/08/25

    施設/公園(Park)

  • 余呉の菅山寺行き ---残りの写真編

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 今日は余呉の菅山寺へ行くシリーズの3回目で最終回。写真多めでお送りします。 ...

    2016/08/24

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 余呉の菅山寺行き ---番外編

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 昨日の菅山寺本編に続いて、余呉の菅山寺行き、番外編をお送りします。 JR北陸本線は、滋賀県の米原駅と石川県の金沢駅を結ぶローカル線のような幹線だ。琵琶湖のあたりは単線なので風情としてはローカル線っぽい。 このロケーションで列車が行く風景を一枚撮りたいと思ったのだけど、そう都合良くは来てくれなかった。今回の旅は鉄道もバスも本数が少なくて、一本...

    2016/08/23

    名所/旧跡/歴史(Historic Sites)

  • 余呉の菅山寺に大ケヤキを訪ねる

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 滋賀県長浜市余呉町の山の上に菅山寺(かんざんじ)というお寺がある。 山門の前にある二本の巨大なケヤキの木の写真を見たとき、自分も絶対撮ってみたいと思った。 樹齢1000年を超える欅で、それぞれ幹周りは5.8メートルと6.2メートル。高さは15メートルと20メートル。 菅原道真が44歳のとき、自らの手で植えたと伝わっている。 米原駅でJR北陸本線に乗り換え、...

    2016/08/22

    名所/旧跡/歴史(Historic Sites)

  • 三本柱不在のサンデー料理

    OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO 夏も後半。8月20日を過ぎるとなんとなくもの悲しいような気分になるのは、かつてこの時期に夏休みの終わりを感じたからだろう。たいていこれくらいからあわてて宿題を始めていた。宿題なんて最初に終わらせてしまった方があとは気兼ねなく遊べるのにと言っていた人たちの理屈は理解できても、その発想に共感はできなかった。宿題は追い詰められてからやった方がスピード感が出ていい、な...

    2016/08/21

    料理(Cooking)

  • 写真ノート<34> ---結果を求める

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4「結果を出す」、「自分らしい試合をする」、「もっと上を目指す」。スポーツの世界でよく使われる言葉だ。これを写真に当てはめるとどうだろう。「写真で結果を出す」、「自分らしい写真を撮る」、「もっといい写真を目指す」。写真もまた、結果を求めるものだと私は考えている。過程は過程で大切だとしても。 言うまでもなく人によって目指すべきものは違うし、写真に求めるものも人そ...

    2016/08/20

    写真ノート(Photo note)

  • 道ばたの風景

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 今日は道ばた風景をお送りします。 ...

    2016/08/19

    日常写真(Everyday life)

  • 名古屋と近郊で食パンをめぐる旅 ---フライベッカーサヤ/ベッカライ・ミヤガワ/Meisterかきぬま

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 名古屋と近郊で食パンをめぐる旅シリーズ。今回はドイツパン系の3つのお店を紹介します。「フライベッカーサヤ (Freibacker SAYA」さん(ドイツ語のつづりを正確に書くとFreibäckerになるのだけど文字化けするかもしれない)。 住居を兼ねたおしゃれな店構えだ。ドイツで修行してきた奥さまがやっている店で、営業は金、土のみということで、行きたいと思いつつなかなか行けないでい...

    2016/08/18

    パン屋(bakery)

  • 春日井市の松原神社を訪ねる

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 春日井市の落合公園の北に松原神社がある。落合公園は桜の季節などにちょくちょく訪れているのだけど、こんなところに神社があるとは知らなかった。『延喜式』に載っている春日部郡高牟神社はここのことではないかと考えられている。もう一社の候補は名古屋市守山区の高牟神社なのだけど、春日井の松原神社の方が可能性は高そうだ。 もともとこのあたりの地名は高牟(たかむ)といった...

    2016/08/17

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 初夏から夏にかけての平和公園風景

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 今日は名古屋市千種区にある平和公園の風景をお送りします。季節は初夏から夏にかけて。お盆を過ぎてもまだまだ暑いとはいえ、ウスバキトンボの群れが飛び始めると、そろそろ秋の気配だ。夕方にはツクツクボウシが鳴き始めた。 お盆の頃の平和公園の風景が好きだ。桜の名所ではあるけど、お盆の風景こそがもっとも平和公園らしいものだと思う。見渡す限りの灰色の墓...

    2016/08/16

    施設/公園(Park)

  • 宵の明治村へ行く 2016

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm 宵の明治村でのライブステージ撮影は、今年で3回目となった。個人的な夏の風物詩のひとつとして定着しつつある。ライブステージを間近で撮れるチャンスというのはっめったにないからありがたくもあり楽しくもある。今年もいい撮影タイムを過ごさせていただいた。 ステージ撮影の前と合間に少し時間があったので、明治村の中でもお気に入りの場所をいくつか回って写真...

    2016/08/15

    美術館・博物館(Museum)

  • レギュラーメンバーによるサンデー料理

    OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO この夏はなんだかぼんやりしたまま時間が過ぎていく。8月も半分近く過ぎてしまったなんて、ちょっと信じられない。この夏に少しでも心の引っかかりを残したいと思いつつ、できるかどうか自信が持てない。気分的な低調が続いている。後半は多少出かける予定もあるから、そこに期待したい。 金曜日は宵の明治村で、今年もステージ撮影をしてきた。そのときの模様は明日にでも紹介しようと...

    2016/08/14

    料理(Cooking)

  • 写真ノート<33> ---好きな写真集(3)

    日本鉄道美景 [ 田中和義 ]価格:2484円(税込、送料無料) (2016/8/13時点) 好きな写真集シリーズ。3回目の今回は、メインストリームからはやや外れたマイナーな写真集を何冊か紹介したいと思う。 田中和義『日本鉄道美景』。  けっこうな写真好きでも田中和義の名前を知っている人はさほど多くないのではないだろうか。「週刊新潮」の写真部員ということで、プロのカメラマンではあるけど写真家ではない(のちに写真家になった...

    2016/08/13

    写真ノート(Photo note)

  • 夏の道行き街の風景

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 今日は道行き街の風景編をお送りします。 ...

    2016/08/12

    日常写真(Everyday life)

  • 飛行機のいる風景

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 75-300mm F4.8-6.3 今日は飛行機のいる風景をお送りします。 ...

    2016/08/11

    飛行機(Airplane)

  • 興正寺千燈祭のちらしができました

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 八事山興正寺で毎年秋に行われている千燈供養会(せんとうくようえ)は、今年から名称を千燈祭(せんとうさい)と変えることになった。 ポスターやちらしに使う写真を提供させていただいていて、今年の分のちらしができあがってきた。 10月8日(土)と9日(日)の二日間行われる。 今年から稚児行列が境内だけでなく町内を練り歩くそうで、そのあたりも去年までとは違っている点だ。...

    2016/08/11

    風物詩/行事(Event)

  • 夏の道行き風景

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 今日は道行き夏の風景をお送りします。 学生たちは夏休み。うらやましいようなそうでもないような。懐かしい思い出は残っているけど、もう一度あの時間を過ごせといわれたら苦痛でしかないように思う。通り過ぎてしまったことが美しく思えるのは幻想だ。 月日が進み、季節が巡るように、私たちも前へ行こう。どちらが前か分からなくても、とにかくこの先を目指して。 夏が最高潮を迎...

    2016/08/10

    日常写真(Everyday life)

  • 春日井の朝宮神社を紹介する

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 春日井市朝宮町にある朝宮神社は何度か訪れている神社で、とっくに紹介したと思っていたらまだ出ていなかったようだ。前に載せたつもりだったのに勘違いだろうか。 朝宮公園の南にある小さな神社ながら、延喜式に載っている式内社の可能性もある歴史のある神社だ。ただし、山田郡和爾良神社(かにらじんじゃ)の候補は他にも何社かあって、どことも決められずにいるようだ。春日井市上...

    2016/08/09

    神社仏閣(Shrines and temples)

  • 道行き風景 ---移ろいゆく街の風景

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 今日は道行き風景。移ろいゆく街の風景編をお送りします。 古い建物はぽつりと取り残され、あるいは解体され、いつのまにかぽっかり空き地になっていたりする。新しいものが建ち、あちこちで建築工事が行われ、街の変化に終わりはない。 古い物がどんどん消えていくことは寂しいけれど、変わらないことをよしとしているわけではない。変わり続けることは必然だ。変化だけが存在の永続...

    2016/08/08

    日常写真(Everyday life)

  • 暑くても普通のメニューのサンデー料理

    OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO 今日は立秋。暦の上では秋の始まりだけど、実際はこれからが本当に暑くなってくる。夏が本気を出し始めたようで、8月いっぱいは35度をめぐるせめぎ合いということになりそうだ。34度ならなんとかなるけど36度はいけない。できることなら35度以下でお願いしたい。 サンデー料理は夏仕様ということもなく、一年を通じてあまり季節感はない。暑いから簡単に済まそうとかは思わない。夏野菜...

    2016/08/07

    料理(Cooking)

  • 写真ノート<32> ---写真の告白

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 世界の傍観者にこの世界の真実を写すことが果たしてできるのか? そんな自らの問いかけに自分自身、明確な答えを持てずにいた。でも、今はこう思っている。自分にしか捉えられない距離感があるではないか、と。 近づきすぎず、離れすぎず、自分の距離感でこの世界の有り様を捉えること。それしかできないけど、それができれば充分なのではないか。その結実が「名もなき風景の声を聞け...

    2016/08/06

    写真ノート(Photo note)

  • 愛知牧場のヒマワリ畑を撮りにいく 2016

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm / 60mm F2.8 日進市にある愛知牧場のヒマワリ畑の季節がまためぐってきた。ヒマワリは8月の花というより7月の花なのだけど、種まきの時期をずらせば8月でも9月でも咲かせることができる。たぶん10月でも。 愛知牧場のヒマワリ畑は、第一弾が終わり、第二弾なのか第三弾なのかが見頃を迎えている。今週末はちょうど撮り頃といったところだろう。 かれこれ10年くらい...

    2016/08/05

    花/植物(Flower/plant)

  • 名古屋と近郊で食パンをめぐる旅 ---アヴァンセ長久手/BENKEI/匠

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 名古屋と近郊で食パンをめぐる旅。今回は郊外店を3軒紹介します。 最初は「石窯パン工房 アヴァンセ 長久手店」さんから。 本店は小牧市にあって、長久手の他、西区や瑞穂区にも支店があるようだ。母体は本間製パン株式会社というから、店舗以外にパンの卸しもやっているのかもしれない。 長久手店とあるけど、猪高緑地の東側だから、名東区のような気がする。ただ、住所でいうと...

    2016/08/04

    パン屋(bakery)

  • 名前のない写真 ---光と色と戯れる

    OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 失敗から偶然生まれる名前のない写真。普通なら日の目を見ることがない写真たちを出せる場所があるのが嬉しい。 いい写真などではないし、誰かの役に立つものでもないけれど、たまにこんな写真で息抜きをしたくなる。いい写真とは何かなんてことは考えずに、光と色と戯れたい。 主観的なものでしかないとしても、そこにある種の幸福感のようなものがあるように思う。 ...

    2016/08/03

    その他

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どまつり2016を撮る <2>

イベント(Event)
どまつり踊り前の整列

OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 昨日に続いて、どまつりの2回目をお送りします。
 どまつりも年々洗練されて、衣装も派手で豪華になり、チームも淘汰されていった。5、6年前と比べても全体のレベルが上がっているのが分かる。ただ、底上げされた分、突出したチームがなくなってしまったようにも感じられる。初期の上位常連チームで消えてしまったところもあるし(不参加なだけかもしれないけど)、かつてほどの力がなくなってしまったところもある。県外からの参加チームも多くなった。
 今年は学生のチームが増えた印象が強かった。その代わりでもないのだろうけど、年配の踊り子さんや子供が少なくなったようにも思う。
 優勝は初優勝の「岐阜聖徳学園大学 柳」だった。残念ながら私が見ていたのとは反対岸での演舞だったので撮ることはできなかった。YouTubeでステージでの演舞を見たら、なるほど優勝にふさわしい演舞だと納得した。
 個人的に好きなのは、北海道大学縁や常磐、極津、名古屋学生チーム鯱などで、ここ数年変わっていない。笑"なども一度ちゃんと撮りたいと思いながら縁がないのか、いつもすれ違ってしまう。空~Qou~ を今年見なかったのだけど、不参加だったのだろうか。他の会場で出ていたのかどうか。
 どまつりも年々いろいろな変化があって、そういう部分でも思うところや感じるところがある。変わるのは自分もだ。撮るたびに下手になっていっているような気もするのだけど、去年とそれ以前の写真を見るとそんなことはない。でも、もっともっと撮れるようになりたいと思う気持ちは年を追うごとに強くなっている。



ピンクのひと




目のメイク




鳴子踊り




みよしのひと




笑顔




雄叫び




横顔




アップ




ポニーテール




ばんざい




駆ける跳ねる

 もう一回つづく。
 

どまつり2016を撮る <1>

イベント(Event)
どまつり

OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 名古屋に夏の終わりを告げる、にっぽんど真ん中祭り。通称どまつりが先週末の金、土、日の3日間行われた。今年で18回目となり、名古屋の夏の風物詩としてすっかり定着した感がある。個人的には今年で7回目のどまつり撮影となった。
 今年は土日とも曇り空で雨も降ったりして落ち着かない天候だった。気温は低めだったから踊り子さんたちにとっては多少楽だったんじゃないだろうか。撮る側からすると暑い方が汗の表現ができていいというのはあるのだけれど。
 例によって栄の大津通パレード会場でずっと撮っていた。毎年のことだけど6時間は長い。土日の2日間連続で行っていた年もあったけど、去年、今年と土曜日だけとなってしまった。日曜日も撮りたい気持ちはあったものの出向いていくには至らなかった。
 毎年、撮りきれないもどかしさが来年につながるというのはある。
 結局また、人を撮ることになった。踊りを撮るというより人を撮りたい。祭りや踊りというものは、人を日常から解き放つ。普段の取り繕った顔ではない素の表情を見せてくれる。そこがどまつりを撮る上での最大の魅力だと思っている。だからなるべく近くで撮りたい。遠くのステージで踊っているところを望遠レンズで撮っても楽しくない。
 いつかチャンスがあれば、オフィシャルのビブスをつけて間近から広角レンズで撮ってみたい。オフィシャルカメラマンはわがままな撮り方など許されていないのだろうけど。
 今年は3回シリーズになる予定。今日はどまつり2016の第1回をお送りします。



駆ける




踊る




決めポーズ




跳ねる




流れる汗




心からの笑顔




目線




素顔のままで




微笑み返し




外国人も




縁のはだか

 つづく。
 

長浜城跡と琵琶湖の夕景

城(Castle)
長浜城

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 黒壁スクエアを歩いたあと、長浜城方面へ向かった。駅を挟んだ反対側になるものの、距離としては700メートルほどなので歩いて15分くらいのものだ。
 長浜城が築城されのは1573年で、浅井家攻めで活躍した秀吉に信長が今浜の地を与えたことに始まる。信長から一字をもらって長浜と地名を改め、長浜城を築城した。町は浅井家の居城があった小谷城下からごっそり移したという。
 築城当時は琵琶湖に面するように天守があったようで、湖から直接船で城内に入ることができたという。
 本能寺の変(1582年)のあと、一時、柴田勝家のものになっていたものの、賤ヶ岳の戦い(1583年)で勝家が秀吉に敗れると、その後6年間は山内一豊が城主を務めることになる。
 1586年の天正地震で倒壊。
 関ヶ原のあとは内藤信成が城主となる。
 大坂の陣ののちは役割を負えると廃城が決まり(1615年)、取り壊された際に出た資材の大部分は彦根城築城(1622年)に流用されたという。
 現在のものは1983年に建てられた模擬天守で、再建ではない。正確な図面などが残ってないため、再現できなかったようだ。犬山城や伏見城をモデルに作ったのだとか。言われてみれば上の部分は犬山城に似ている。
 なお、これは長浜城とは呼ばず、長浜城歴史博物館というのが名称だ。
 私は以前訪れたときに入った記憶がある。このときは夕方でもう閉まっていた。開館は17時までで、9月1日から6日は休館となるようだ。



琵琶湖夕景

 城跡一帯は豊公園として整備されていて、わりと大勢の人が訪れていた。観光客というよりも市民の憩いの場のようだ。
 前回訪れたのは桜の季節で、夜桜見物と宴会で大変な賑わいだったのを覚えている。



秀吉像




神社と参拝者




古井戸跡




琵琶湖と夕陽




長浜城遠望




琵琶湖に沈む夕陽




琵琶湖夕暮れ




日暮れの琵琶湖畔




長浜城夕景

 

とてもスタンダードなサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 今週はスタンダードなサンデー料理だった。毎週、スタンダードといえばそうなのだけど、今日は特にそうだった。何も考えずに冷蔵庫にある食材を使って料理をするとこうなるという見本のような3品だった。いつものメンバーで足りないものといえばエビくらいのものだ。
 昨日どまつりを撮りにいってきて、今日は行かなかった。土日の2日間連続で通う気力はもうない。1日行くだけでもぎりぎりな感じになりつつある。
 そのときの写真は明日以降載せるとして、まずは今週のサンデー料理をいってみよう。



鯛のピカタ

「鯛のピカタ風」
 ピカタの定義が相変わらず分かっていないのでピカタ風としておく。鯛に塩、コショウ、酒を振って、小麦粉をまぶし、溶き卵に浸けてオリーブオイルで焼く。
 タマネギの刻みをココナッツオイルで炒め、酒、みりん、しょう油でソースを作る。



ジャガイモ鶏肉マヨチーズ

「ジャガイモと鶏肉のマヨチーズ和え」
 ジャガイモ、ニンジンを茹でて、鶏肉をオリーブオイルで炒める。コーンも加える。
 酒、みりん、しょう油、コンソメの素、マヨネーズ、塩、コショウで味付けをして、とろけるチーズを入れる。
 好きな料理だけど、見た目にもうひとつ品がない。ソースは絡めないで乗せるだけにして、食べるときに混ぜた方がいいかもしれない。



ナスと豆腐のピリ辛

「ナスと豆腐のピリ辛味」
 ナスはあく抜きをしてからごま油で炒める。
 絹ごし豆腐は茹でて温める。
 酒、みりん、しょう油、ショウガ、豆板醤、オイスターソース、鶏ガラだしで味付けをする。
 水溶きカタクリ粉でとろみをつける。
 

長浜の街を歩く ~長浜駅から黒壁スクエア方面へ

観光地(Tourist spot)
長浜曳山まつり看板

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 今日は昨日の黒壁スクエア編の続きというか補足編ということでお送りします。長浜駅から黒壁スクエア方面へ。
 駅の東口から出て、北東方面へ向かうと人がぞろぞろ歩いているから分かると思う。散策マップを持っていると、よりきめ細かく回れるから持っておいて損はない。駅の観光案内所などにも置いてあると思う。
 毎年4月に行われる長浜曳山まつりは有名なようだ。日本三大山車祭のひとつともされているそうで、国の重要無形民俗文化財に指定されている。全国32の「山・鉾・屋台行事」がこの秋にも世界文化遺産に登録される予定なのだとか。
 もともとは秀吉が長浜城主時代に長男誕生を祝って城下に金をばらまいて、庶民たちがそのお金で12台の山車を作って八幡宮の祭礼で引き回したのが始まりとされている。



秀吉と光成

 駅前にある秀吉と石田三成の像。有名な三献茶のエピソードのシーンになっている。



豊国神社

 豊国神社は、生まれた地とされる名古屋市中村区にもあって、何度も訪れているからおなじみだ。長浜の豊国神社は今回が二度目だと思う。
 秀吉3回忌の1600年に創建されたというから豊国神社では古い方だ。江戸時代に入ると秀吉を信仰することは禁じられたため、代わりに恵比寿様を祀っていたらしい。明治維新ののち、豊国神社に戻った。



お寺の参道風の店




日吉神社

 大通寺の近くにある小さな日吉神社。



もじゃハウスの店




水路のある民家風景




安藤家




長浜の名水




海洋堂フィギュアミュージアム




洋館風の建物




長浜の野良猫

 日没時間が近づいたところで長浜の街歩きを切り上げ、長浜城方面へ向かった。そこで琵琶湖に沈む夕陽を撮るつもりでいた。
 つづく。
 

長浜の街を歩く ~黒壁スクエア編

観光地(Tourist spot)
黒壁5号館

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 長浜にある黒壁スクエアを訪ねるのは5、6年ぶりになる。菅山寺での山歩きでヨレヨレになったものの、なんとか少し回復させて長浜の街を歩き回った。
 黒壁スクエアとはなんぞやという人のために簡単に説明すると、滋賀県長浜市にあるガラス工芸品を中心としたショップやギャラリーなどが集まった観光施設のことだ。
 長浜市は琵琶湖の東にあり、エリアでいうと湖北地区ということになると思う。長浜の街は、秀吉がまだ羽柴秀吉だった時代、初めて城持ちとなった際に城下町として整備したことに始まる。同時に北国街道が走る街道筋でもあり、物流の重要拠点としての性格も有していた。大通寺の門前町として栄えたという一面もある。
 今のように観光地となったは、1980年代後半から1990年代前半にかけてのことだ。きっかけは、黒壁銀行と呼ばれた旧第百三十銀行(1899年)の建物の取り壊しの話が出たことだった。それはもったいないということで、市民が保存活動を始め、長浜市と地元企業を巻き込んで街のありようが見直されることになる。1988年頃のことだ。
 第三セクター「黒壁」が設立され、街並み保存とあらたな整備計画が立てられ、第一弾となったのが旧第百三十銀行の建物を再利用した黒壁ガラス館のオープンだった(1989年)。これを一號館と名付け、以降、次々とガラスショップやギャラリー、美術館などが建てられ、合計で10の建物となった。黒壁スクエアは、それらの総称であり、このあたり一帯のエリアのことをいう。
 現在では年間300万人が訪れる人気の観光スポットとなっている。町おこしの成功例として、全国の自治体から視察に訪れているという。
 実際に訪ねてみると人気の理由が分かる。まず、駅から近いのがいい。入り口までは歩いて10分もかからない。あと、スケール感がちょうどいい。広すぎず狭すぎない。
 歩いて、見て回って、写真を撮って、体験をして、食べて、買い物をして、半日コースでもいいし、一日たっぷりでも楽しめる。
 カップルのデートにも向いているし、家族連れでも楽しめる。友だちでワイワイ行ってもいい。ひとりで行くとあまり楽しめないかもしれない。
 観光客がお金を落とす仕組みができあがっている点も見逃せない。人は大勢来てもなかなかお金を使ってもらえない観光地も多い。そういう観光地の自治体は黒壁スクエアに学ぶところが多々あると思う。
 写真を撮る人間からの要望としては、ぜひ電柱を地中化して欲しい。電柱、電線がないだけで写真は全然違ってくる。犬山の城下町などもずいぶんよくなった。

 そんなわけで、今日から何回かに分けて長浜の街を紹介することにしたい。まず今回は黒壁スクエア編をお送りします。



北国街道の通り




祝町通りアーケード




格子窓の二階




黒壁1号館




水路のある風景




大通寺参道




大通寺山門

 大通寺はたいへん立派なお寺だ。訪れたときは夕方でもう閉まっていて中に入ることはできなかったのだけど、山門だけでも見られたのでよかった。
 正式名は、真宗大谷派長浜別院大通寺。
 創建は江戸時代初期の1602年。長浜城跡に建てられたものを1652年に現在地に移した。
 本堂は伏見城の遺構とされるもので、重文指定の建築物の他、ふたつの庭園があり、円山応挙、狩野派の障壁画などを所蔵している。



飲み屋のビル




西日に染まるのれん




ながはま御坊表参道

 つづく。
 

夏の小幡緑地風景を撮りに

施設/公園(Park)
小川の風景

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8



 今日は夏の小幡緑地風景をお送りします。
 ここ2、3年力を入れていた飛ぶトンボ撮りだけど、今年はあまり行けていない。まだ3、4回しかやっていない。久しぶりにやると勘が鈍っていてなかなか当てられない。やっぱり難しいとあらためて思う。難しいから面白いのだけど。
 そんなトンボ風景も交えつつお届けします。



緑ヶ池




飛ぶヤンマ




雑木林の散策路




小川と少年




地面のクマゼミ




交尾飛行のコシアキトンボ





散策路の木漏れ日




ひび割れる地面




竜巻池の夕景




光のシャワー




ヤンマ飛翔

 

余呉の菅山寺行き ---残りの写真編

神社仏閣(Shrines and temples)
菅山寺の大ケヤキ青葉茂る

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 今日は余呉の菅山寺へ行くシリーズの3回目で最終回。写真多めでお送りします。



巨木杉の幹と根




ブナなどの原生林




巨木杉




山門と大ケヤキ




旧宝物庫




経堂内部




苔むした石碑




朱雀湖前




五社権現




日の当たる賽銭箱




古い絵馬




崩れそうな拝殿の屋根




本殿前の参道




菅山寺の大欅

 

余呉の菅山寺行き ---番外編

名所/旧跡/歴史(Historic Sites)
北陸本線と田んぼ風景

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 昨日の菅山寺本編に続いて、余呉の菅山寺行き、番外編をお送りします。
 JR北陸本線は、滋賀県の米原駅と石川県の金沢駅を結ぶローカル線のような幹線だ。琵琶湖のあたりは単線なので風情としてはローカル線っぽい。
 このロケーションで列車が行く風景を一枚撮りたいと思ったのだけど、そう都合良くは来てくれなかった。今回の旅は鉄道もバスも本数が少なくて、一本の遅れが致命傷になるため、粘ることはできなかった。



坂口バス停




菊水飴本舗

 坂口集落にある菊水飴本舗。江戸時代創業の老舗だそうだ。



坂口へおこしやす




大箕山




集落の牛さん




坂口の民家

 奥琵琶湖の更に奥にある坂口は、冬場は4~5メートルも雪が積もる土地なんだそうだ。ほとんど雪国といっていい。だから民家の屋根も雪国仕様になっている。
 そんなわけなので、冬場は菅山寺まで行けない可能性が高い。散策路が見えないほど雪が積もっているときに山に入ったら遭難してしまう。



植物に覆われた空き家




坂口集落の上から見下ろす




花が供えられた石仏




散策路と石仏




朱塗りの鳥居と小さな社




倒れた道先案内




歴代住職の墓標

 もう一回、続く。
 

余呉の菅山寺に大ケヤキを訪ねる

名所/旧跡/歴史(Historic Sites)
菅山寺大ケヤキ

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 滋賀県長浜市余呉町の山の上に菅山寺(かんざんじ)というお寺がある。
 山門の前にある二本の巨大なケヤキの木の写真を見たとき、自分も絶対撮ってみたいと思った。
 樹齢1000年を超える欅で、それぞれ幹周りは5.8メートルと6.2メートル。高さは15メートルと20メートル。
 菅原道真が44歳のとき、自らの手で植えたと伝わっている。

 米原駅でJR北陸本線に乗り換え、木ノ本駅で降りる。駅前のバス停から余呉バスに乗って10分(250円)。坂口という停留所で降りたらそこからは歩きだ。坂口の登山口から菅山寺までは約2キロ。山道を歩き慣れた人なら1時間といったところだろう。私は1時間半以上かかってヘロヘロになりながらなんとか辿り着いた。
 普段履きのスリッポンに30度を超える暑さ、朝飯昼飯抜きという悪条件が重なり、倒れそうになった。この道のりは決して楽しいハイキングなんかじゃない、ほぼ修行のレベルだ。道真さん、マジですか、と何度も心の中で天に問いかけていた。ここは山登りのつもりで行かないと痛い目に遭う。

 余呉湖の東3キロほどのところに、標高532メートルの呉枯ノ峰(くれかれのみね)を中心とした山があり、余呉三山と呼ばれている。
 菅山寺があるのは標高432メートルの大箕山(たいきざん)の山頂付近で、ピーク超えて少し下ったところだ。
 現在は坂口登山口からのコースが表参道ということになっているけど、かつては寺の東を流れる高時川近く、木之本町の大見いこいの広場から登る道が表参道だったという話だ。そちらのルートは坂口よりも険しいらしい。
 他には木ノ本駅近くの伊香高校グランド横から入って呉枯ノ峰を経由するルートと、観音寺から田上山を経由するルートもあるようで、それぞれ2時間弱のコースだとか。
 一番楽なのが県道284号線沿いのウッディパル余呉から入って林道を車で進んで道が途切れたところから歩くというコースだ。これなら15分くらいで行けるというからかえって物足りないくらいかもしれない。
 個人的には坂口から登って私と同じ苦しみを味わってもらいたいところだけど、あれくらいの歩きなんて楽勝という人もたくさんいるだろうから、あまり大げさに書くのもよくないかもしれない。結局、休みやすみ歩き、現地で撮影をして往復3時間半だった。二度はもう行けないと思った。私は一生に一度で充分だ。



坂口天満宮鳥居

 坂口停留所に着いたら道を渡って集落の方に入っていくと大きな赤い鳥居がある。横に散策路の案内板があり、ここが登山口ということになる。



弘善館

 菅山寺は現在、無住になっているため、60戸ほどある坂口集落の人たちが中心になって守っているそうだ。
 里にある弘善館は寺宝の宝物庫になっていて、予約をすると見学することができる(300円)。
 本尊の十一面観音立像の他、狛犬や仏像など、けっこうなお宝を所有している。



参道登山道

 歩き始めてすぐ、いきなりの急坂にのけぞる。トレッキングシューズにしようかとも思ったのだけど、そこまでの山道だとは思っていなかったのと、このあと長浜の街歩きをする予定だったので普段履きにしたのが失敗だった。足場は悪く、帰り道の下りは何度も足を滑らせて転びそうになった。
 前半の勾配がきつすぎていきなり深いダメージを負ってしまい、その後の蓄積ダメージと下りの膝への負担により足がおかしくなる。足は吊り、激しい筋肉痛に襲われる。
 本当に40過ぎの道真さんがこんな山道を行き来していたのだろうかと思ってしまう。貴族とはいえ、昔の人は体力が有り余っていたのだろうか。粗食なのに。



弘善館

 道々、石仏がたくさん置かれている。四国八十八ヶ所になぞらえたものだ。
 多くの石仏が頭を切られている。自然に落ちたものではなさそうで、明治の廃仏毀釈の跡ということだろうか。



ピーク

 雑木林の道はずっと見晴らしが開けず、腰掛けるベンチひとつない。休むにしても立ち止まって呼吸を整えるか、傾斜の斜面に腰を下ろすしかない。
 ようやくベンチをみつけてへたり込んだところは、峠のピークに当たる場所だ。これで全行程の3分の2くらいだろう。ここからはけっこう急な下り坂になって、やや開けた場所に菅山寺はある。
 下りだからといって喜んでばかりはいられない。帰りは同じ道を引き返すのだから、行きの下りは帰りの登りになるということだ。



住職たちのお墓

 歴代住職たちの墓標。



本堂

 創建は奈良時代後半の764年。孝謙天皇の勅命を受けた照檀上人(しょうだんしょうにん)が開いたとされる。当初は竜頭山大箕寺という名前で、興福寺門法相宗のお寺だったという。
 その後やや衰退していたところを建て直すべく、889年に宇多天皇の命により菅原道真が入山して中興した。その際、菅原の菅の字を取って大箕山菅山寺に改めるとともに、真言宗豊山派へと改宗している。このとき道真は44歳。7年の歳月をかけて3院49坊を建立したと伝えられている。
 鎌倉時代の最盛期には僧房105、末寺は70を超えていたというから一時は大変立派な寺院に成長していたということになる。現在の様子からその頃の姿を想像するのは難しい。
 こんな滋賀県の山奥の寺に菅原道真がいたことを意外に思う人も多いだろう。道真はもうひとつ、このお寺にまつわる伝説が残されている。
 余呉湖は日本最古とされる羽衣伝説が伝わる地というのを知っているだろうか。『近江国風土記』に書かれているもので、これが元になって全国に同じような伝説が生まれたとも言われている。
 それによると、桐畑太夫という漁師が、余呉湖で水浴びをしていた天女の羽衣を隠してしまうところから話は始まる。羽衣がない天女は天に帰ることができず、仕方なく太夫の妻となりひとりの男児を産む。しかし、羽衣を見つけた天女はそれを身につけて天へと帰っていった。残された子供を哀れに思った菅山寺の僧、尊元阿闍梨は寺に連れていき育て、賢く育った男の子は京都の菅原是善卿の養子となる。その子こそ、菅原道真であったというものだ。
 菅原道真の生まれた地は諸説あってはっきりしていない(奈良市菅原町や京都市下京区、上京区、島根県松江市など)。その中のひとつに、余呉湖近くの川並村で生まれ、6歳から11歳まで菅山寺で学んだあと京都に移ったというものがある。
 いずれにしても、ここ菅山寺と菅原道真の縁は深いようだ。

 その後、寺の勢いは弱まりながらも、この地域にゆかりのある大名などが大事にしたことでお寺は保たれていくことになる。近江の浅井家が庇護し、石田三成も寺領30石を寄進している。
 余呉湖は、豊臣秀吉と柴田勝家が戦った賤ヶ岳の戦いの舞台となった場所で、そのとき菅山寺も焼け落ちたという。
 その前の天正の大地震でも本堂などが倒壊したというから戦国時代は受難の時代だった。
 江戸時代になって、徳川家康がこのお寺にあった教典7000巻のうち5714巻を増上寺に移してしまった。代わりに50石の寺領が与えられたといっても、寺側としては否応も無かったことだろう。ただ、そのまま菅山寺にあったとして、現在まで無事に伝わったかどうかというと何とも言えない。その教典は現在重要文化財に指定されている。
 現存する本堂などは、江戸時代に再建、または改築されたものだそうだ。ほとんどが朽ち果てそうになっている。運が悪いと拝んでいる最中に崩れてくるかもしれないくらいだ。
 明治以降は衰退し、ついには無住となる。大正時代に保存会が組織されて、現在に至っている。例大祭のときには坂口の住民などが一堂に会して盛大に祭りが行われているそうだ。



経堂

 経堂も傷みが激しい。裏に回ると扉が落ちて中が見える。
 専暁が宋から持ち帰った一切経7000巻が収められていたという。



鐘楼

 鐘楼に現在、鐘はない。2014年に1400万円かけて修復したというニュースがあったけど、弘善館に保存展示しているのだろうか。
 鎌倉時代中期の1277年に鋳造されたもので、重要文化財に指定されている。
 この銘文の中にも道真のことが出ている。



朱雀池

 本堂下の石段を進んだ先に朱雀池がある。神秘さをたたえた静かな池だ。
 この感じ、どこかで見た覚えがあると思った人は、映画『蟲師』を観た人かもしれない。
 ロケ隊のメンバーもみんなで山道を歩いて登ってきたのだろう。大変だったはずだ。機材を担いではさすがに無理ということで、機材だけはヘリコプターで運んだのだとか。



近江天満宮

 一番奥にあるのがかつては菅原神社といい菅原道真を祀る近江天満宮だ。
 道真が左遷された先の太宰府で亡くなったのが903年のこと。59歳だった。
 菅原神社が建てられたのが955年。道真の像を祀り、菅山寺の鎮守としたのが始まりという。
 本殿は江戸期に建てられたもので、拝殿は大正時代のものだそうだ。昭和5年に改築されている。
 近江天満宮と称されるようになったのは大正時代からのようだ。
 こちらも本堂に負けず劣らずの朽ちぶり。でも気をつけて参拝すれば大丈夫。

 写真がまたたくさん残っているので、続きはまた次回。
 

三本柱不在のサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 夏も後半。8月20日を過ぎるとなんとなくもの悲しいような気分になるのは、かつてこの時期に夏休みの終わりを感じたからだろう。たいていこれくらいからあわてて宿題を始めていた。宿題なんて最初に終わらせてしまった方があとは気兼ねなく遊べるのにと言っていた人たちの理屈は理解できても、その発想に共感はできなかった。宿題は追い詰められてからやった方がスピード感が出ていい、などと変な理屈をこねていただけのような気もするけど。
 いずれにしても夏は終わりに向かっている。夏まつりも行かず、花火大会にも出向かない夏ではあったけれど、夏の終わりはいつでも寂しいものだ。でも、この気分が実は嫌いじゃない私なのだった。

 今週のサンデー料理は少しだけイレギュラーだった。メインの魚がマグロでも鯛でもサーモンでもなくイカだったことが。たまには目先を変えようとそうしてみたら、やっぱり失敗だった。三本柱は動かさない方がいいとあらためて思った。
 残りの2品はいつもの調子で。



イカソーメン

「イカソーメンのごまだれ」
 たれは、ごま油、酒、みりん、しょう油、白ごま、塩、唐辛子をひと煮立ちさせて作った。
 刻んだ長ネギと大葉を散らせてできあがり。
 ほとんど手抜き料理のたぐいだ。



エビとトマトのチーズソース

「エビとトマトのチーズソース和え」
 トマトのスライスをオリーブオイルで焼き、エビを炒め、ブロッコリーを茹でる。
 刻んだタマネギとシーチキン缶を炒め、とろけるチーズを加えてソースにする。



長いも入り卵焼き

「長いも入り卵焼き」
 すり下ろした長いもに卵、小麦粉、鶏ガラだし、塩、コショウを混ぜ合わせ、オリーブオイルで両面を焼く。
 ふわふわの弾力がある卵焼きになって、食感が面白い。ちょっとお菓子っぽい。

写真ノート<34> ---結果を求める

写真ノート(Photo note)
宵の明治村ステージ

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



「結果を出す」、「自分らしい試合をする」、「もっと上を目指す」。スポーツの世界でよく使われる言葉だ。これを写真に当てはめるとどうだろう。「写真で結果を出す」、「自分らしい写真を撮る」、「もっといい写真を目指す」。写真もまた、結果を求めるものだと私は考えている。過程は過程で大切だとしても。
 言うまでもなく人によって目指すべきものは違うし、写真に求めるものも人それぞれだ。それぞれが自分の思うように写真を撮ればいいわけだけど、自分らしい写真を撮ってそれを結果につなげられている人がどれくらいいるだろう。そもそもでいえば、本気で自分の写真と向き合っている人間がどれくらいいるかという話だ。
 たとえ写真を仕事にしている人でも、自分が撮りたい写真を撮って、世間から評価されて、それで生活が成り立っている人間はごく一部だ。カメラマンという職業についている人なら、仕事で撮っている写真がそのまま自分の撮りたい写真であることはまずないだろう。
 アマチュアならどうだろうか。ひとつ、明確なものとしてフォトコンがある。あれは結果が分かりやすい。ただ、フォトコンをやっている人なら誰もが陥ることに、入選のための写真を撮ることが主目的になってしまうということがある。自分では意識していないつもりでも、フォトコンをやっていればフォトコンのための写真を撮ってしまう。土門拳はそれを、「月例作家の卑しい主題漁り」と戒めた。
 私たちは、結果を出すとはどういうことか、自分らしい写真を撮ることの意味は何なのかを、もう一度よく考えてみる必要があるんじゃないだろうか。

 趣味の写真は自分のために撮る。自己満足が最大の目的だ。しかし、ネットにしろ紙面にしろ発表することを前提に撮っているのだとしたら、本当にそれだけでいいのだろうか。見てくれる人の気持ちなどは考える必要がないのか? 人が求めている写真と自分が撮りたい写真が完全に一致することはないにしても、誰かのために撮るという姿勢や方向性がなければならないと思うのだ。
 フォトコンをやっていない人なら、写真を供するということがどういうことかを今一度自分に問いかけた方がいい。自分の写真が世のため人のために役立っているのか否か。役立っていれば価値があるし、役立っていなければ価値がない。本当に無価値な写真などないのかもしれないけど、あまりにも無自覚にばらまかれている写真が多すぎるように感じる。趣味で撮っているだけというなら、個人的なアルバムに収めて自分や近しい人たちだけで楽しむべきだ。
 フォトコンにしても、入選することはいいこととして、それが広く世間に公表されて注目されることを考えれば、人に与える影響というものを考えて応募する必要がありはしないだろうか。フォトコンの入選作で世界を変えるなどといったら大げさとしても、少なくとも、選者受けを狙ったものではなく、本当にいいものを出していかないといけないのではないか。
 入選しやすい写真の傾向やテーマというものは確かにある。選者の好みに合わせて応募写真を変えていくという戦法をとったりすることもあるだろう。入れば嬉しいし、撮り続ける原動力にもなる。ただ、そこで満足してしまえばその先はない。
 その入選作は本当に自分が撮りたいものなのか? その作品で世界を変えるというくらいの意気込みはあるのか? 自分の写真を追求するということは、高みを目指すということだ。それはフォトコンに入選する程度のものではないはずだ。
 フォトコンの入選作にしろ、ブログやSNS、写真投稿サイトの写真にしろ、私はもっともっとすごいのが見てみたい。これだけネットに写真があふれかえる時代でも、まだまだ写真には多くの可能性が残されていると信じている。
 世界の絶景だとか、練り込んだイメージ写真とか、そんなものが見たいわけではない。真に心を揺さぶられる本物の写真が見たいのだ。
 本物の写真を撮ること、写真で結果を出すということを考えたとき、それ以外のことはないのではないか。

 もはやいい写真を撮ることは一部のプロ写真家だけの役割ではなくなった。SNSやブログに写真を載せるだけでも、それは写真界の一翼を担っているという自覚が必要だ。自分が下手な写真を出してしまえば、写真界全体の質を下げてしまうことになる。逆に言えば、たかがブログの写真でも、プロを超えるすごい写真を出してしまっていいということだ。アマチュアがアマチュアらしく下手でよかった時代は終わった。その写真にお金が発生するとかしないとかはまた別のことだ。
 写真に関わる人間全員で写真界の質はもっともっと上げられる。写真をやっている人間ならいい写真を撮りたいと思うと同時にいい写真を見たいと願っているはずだ。
 いい写真というのは、単純に言ってしまえば、見る人間の心を動かす写真だ。ネット時代の今、それに付け加えるとしたら、人の心を動かし、足を運ばせ、シャッターを切らせる写真、と言うことができる。
 自分は誰かのために写真を撮っているわけじゃないとあなたは言うかもしれない。けれど、実際に自分の写真の向こう側には大勢の人がいて、多かれ少なかれ自分の写真が誰かに影響を与えてしまっているのだ。そうことについて思いを巡らせることが大切だ。
 写真は結果がすべてではないと人は言うだろうか。だとしても、写真がもたらす結果をおろそかにしていいはずがないと私は思う。結果は求めなくてはいけないものだ。
 スポーツ選手たちはよくこんなことも言う。「自分ひとりの力だけはここまで来られなかった。支えてくれた人たちに感謝したい」と。撮り手が感謝すべき対象はやはり被写体ということになるだろう。写真は被写体に対する恩返しでもある。
 

道ばたの風景

日常写真(Everyday life)
ガードレールと飲みかけ

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 今日は道ばた風景をお送りします。



白いヘルメット




布テープで補修




炊飯器とハンドルカバー




落下傘花火と思ったら




脱ぎ捨てられた服




ナイキのスニーカー片方




長靴とACアダプタ




ガードレールとサンバイザー




犬のぬいぐるみ




道に傘

 

名古屋と近郊で食パンをめぐる旅 ---フライベッカーサヤ/ベッカライ・ミヤガワ/Meisterかきぬま

パン屋(bakery)
サヤ店舗

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 名古屋と近郊で食パンをめぐる旅シリーズ。今回はドイツパン系の3つのお店を紹介します。

「フライベッカーサヤ (Freibacker SAYA」さん(ドイツ語のつづりを正確に書くとFreibäckerになるのだけど文字化けするかもしれない)。
 住居を兼ねたおしゃれな店構えだ。ドイツで修行してきた奥さまがやっている店で、営業は金、土のみということで、行きたいと思いつつなかなか行けないでいた。去年の暮れだったか今年の春先だったか、一度行こうとしたら子育て長期休暇中だったのがこの店だった気がする。最初に訪れたときは店に着いたのが4時過ぎで、すでに閉まっていた。早いところでも夕方5時まではやっているから、4時に閉まるとは思ってなかった。そんなこんなでようやく行けたのだった。
 場所はちょっと説明しづらい。亀の井3丁目で、目印は名東小学校と一社公園になるのけど、植田川から西へ入った住宅街の中にある。写真のように普通の一軒家なので見逃してしまうかもしれない。駐車場は店の前に3台分くらいある。



フライベッカーサヤ食パン

 本格的なドイツパンが食べられるパン屋さんということで、ドイツパン好きの人たちから熱い支持を受けている。だから私としてはむしろ少し警戒していたのだけど、食パンに関していえばそれほどドイツパン色は強くない。
 ドイツパンの特徴はライ麦粉とサワー種を使った固くて酸っぱいパンというのが一般的なイメージとしてあると思う。それが好きという人たちがドイツパンを求めるわけだけど、個人的には特別ドイツパンに思い入れがあるわけではないので、普通に美味しい食パンが食べたい。
 サヤさんの食パンはひと言で言って美味しい。一般的な食パンとはやはり違っているし、個人的な好みとも違うのだけど、これはこれでいける。
 第一の特色として香りの強さがある。手に持ったら手についた香りがなかなか消えないくらいの強さだ。でも、味は強くない。素朴な風味で、甘さもしょっぱさも控えめに感じる。ドイツパン特有の酸っぱさもない。
 もう一つの特徴は歯ごたえだ。独特の優しいもっちり感で、噛むほどの味がしみ出す。ドイツパン特有のものなのか、サヤならではの特色なのか、本場のドイツパンを食べたことがないので判断しようがないのだけど、なるほどこういう食パンもありだなと思った。
 ただ、気になった点としては、翌日の食感の落ち方が普通の食パンより大きいように感じたところだ。余分な砂糖などを使っていないせいだと思うけど、食べきれない分は冷凍した方がいいかもしれない。普通のドイツパンは常温で置いておいて翌日以降も美味しく食べられるということを聞いたことがあるけど、食パンとは事情が違っているだろうか。

 フライベッカーサヤ のHP
 お店の地図
 10時~16時
 営業日 金曜・土曜日



ミヤガワ店舗

 直線で180メートルほどしか離れていない場所にもう一軒のドイツパンの店「ベッカライ・ミヤガワ (BACKEREI MIYAGAWA)」さんがある。
 店のオープンは1987年というから、パン屋としてはもはや老舗の部類に入るといっていい。ただ、現在のオーナーは先代の息子さんで、2014年に引き継いだというから、それ以前とはパン屋としての方向性などが変わっている可能性が高い。先代が1987年からドイツパンをやっていたとは思えないのだけどどうだろう。
 こちらの店は説明がしやすい。高間町のイオンの東にある通り沿いなので、すぐに分かると思う。店構えもパン屋さんらしいものだ。駐車場も店の前にある。



ミヤガワ食パン

 選んだのは山食パンで、ドイツパンとは言えない。ただ、普通の食パンかといえばそうとも言えない。独特の甘い香りが特徴で、どんな粉をどんな配分で使っているのだろう。コーンの香りに似ている。
 表面は固く、中身は柔らかい。トーストすると外はザクザクで、中はふんわり口どけがいい。全体的によくまとまっているというか、普通に美味しい食パンだ。
 ただ、ドイツパン的な食パンを求めているとやや肩すかしかもしれない。特徴はあるけどどうしてもこれじゃなくてはいけないというほどでもないか。

 ベッカライ・ミヤガワのHP 
 お店の地図
 9時~19時
 定休日 火曜日・水曜日



かきぬま店舗

 千種区星ヶ丘のはずれというか桜が丘のはずれにある「Meisterかきぬまs Backstube」さん。愛知淑徳大学のすぐそばではあるけれど、星ヶ丘駅とは反対方向の住宅地の中なので、女子大生があふれる華やかな雰囲気ではない。裏道にひっそりたたずむパン屋さんだ。
 ドイツで10年修行してマイスターの資格を持つオーナーのお店ということでドイツパンの店と思い込んでいたら違っていた。ドイツパンをベースにしながら日本人の味覚に合うように作ったオリジナルのパンを売っているお店だ。私と同じように勘違いして敬遠している人もいるんじゃないだろうか。だとしたらもったいない。パン好きならこの店は外してはいけない。
 もったいないのは店側もそうで、オーナーの強いこだわりがお客を選んでしまっているところがある。逆にこだわりを隠してさりげない風を装って広く一般に食べてもらおうという姿勢でいる方がお客の方がこだわりに気づくんじゃないかと思う。余計なお世話とは思いつつ、もっと雑誌やテレビなどに積極的に出ていいお店だ。個人的には名古屋を代表するパン屋のひとつとしてオススメしたい。



かきぬま食パン

 食パンの名前を忘れてしまったのだけど、普通の山食とか角食パンとかではない。小さくて値段は高めだ。
 個人的なひとつの基準として、これ美味しいなと思うより一段上なのが、これ旨いなという感想を持ったときというのがある。「ポルカ」や「匠」のデニッシュトーストを初めて食べたときに感じたあの感覚だ。
 これまで味わったことがない独特の食感はどこから来るのだろう。ザクッでもなく、サクッでもなく、モチッでもない。無理にたとえるとサックリということになるのだけど、なんとも言い表すのが難しい。
 自然な風味で、甘さもしょっぱさも控えめで、あとからほんのりした甘みが追いかけてくる。雑味がなく、後味がいい。ゆっくり美味しいという言葉が思い浮かんだ。
 常食にするには割高ではあるけど、唯一無二の食パンとしてあえてこれを選ぶ理由はある。またひとつ、お気に入りの食パンを見つけた。次回は別の食パンを選んでみたい。



かきぬまクロワッサン

 めぐるべきパン屋はまだまだ残っているのだけど、だんだん家から遠いところばかりになってきてすぐに行けない状況になってきた。これまで行ったことがある店にもう一度行ってまた同じ食パンを買って食べるのは面白くない。ということで思いついたのが、二周目はクロワッサンをめぐる旅にしようということだった。
 クロワッサンもまた、食パン同様、その店の実力を知るのに適したパンだ。美味しいクロワッサンを焼くのは普通の菓子パンや総菜パンを焼くより難しいのではないか。誤魔化しが利かない分、職人の実力がはっきり表れる。店に入ったところ食パンが売り切れているということもちょくちょくあって、そういうときの逃げ道としてクロワッサンを選ぶという考えもある。
 クロワッサンめぐりはまだ始まったばかりで基準となる店のものが見つかっていない。「かきぬま」さんのクロワッサンは、表面サクサクではなく、しっとりもっちり系だった。個人的にはサクサク以上ザクザクくらいが好きなので、これがベストのクロワッサンとは思わない。ただ、生地はさすがに美味しい。余分な砂糖やバターを使わなくても美味しいパンは作れるのだということを「かきぬま」さんは教えてくれる。

 MeisterかきぬまのHP 
 お店の地図
 9時半~18時半
 定休日 木曜日
 

春日井市の松原神社を訪ねる

神社仏閣(Shrines and temples)
松原神社入り口

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 春日井市の落合公園の北に松原神社がある。落合公園は桜の季節などにちょくちょく訪れているのだけど、こんなところに神社があるとは知らなかった。
『延喜式』に載っている春日部郡高牟神社はここのことではないかと考えられている。もう一社の候補は名古屋市守山区の高牟神社なのだけど、春日井の松原神社の方が可能性は高そうだ。
 もともとこのあたりの地名は高牟(たかむ)といったそうだから、神社の名前も本来は高牟神社だったと考えられる。
 創建年ははっきりしないものの、社伝によると711年という。710年が平城京遷都の年だから、奈良時代が始まった翌年に当たる。
 中世以降、稲荷信仰が盛んになり、白孤義兼神社が合祀されて高牟稲荷大明神などと呼ばれていた時期もあったようだ。
 平安時代末期に作られた『尾張国内神名帳』には松原神社の記載があり、明治に入ってからこの神社がそれに当たるということで松原神社と改称されて現在に至っている。
 祭神はタカミムスビ(高皇産霊命)ということで、やはり高牟神社に違いないだろう。
 それにしても、高牟神社に関わるときいつも思うのが、どうしてタカミムスビなのだろう、ということだ。
 タカミムスビは天地開闢の際、二番目に現れた原初の神のうちの一柱で、非常に古いというか、人格といったようなものを持たない神だ。
 娘のタクハタチヂヒメがアマテラスの子供のアメノオシホミミと結婚して生まれたのが天孫降臨のニニギということで、天孫系には違いないのだけど、アマテラスの系統とはちょっと違う。
『古事記』、『日本書紀』の中では登場回数は多くないものの、時にアマテラスよりも指導的な神として力を発揮する場面が描かれている。一部ではタカミムスビこそが天皇家の皇祖神なのではないかという説もある。
 天皇家を守護する8神の一柱として八神殿(はっしんでん)で祀られている。
 私がどうもよく分からないと思うのは、こういう神を誰がどんな目的で祀った神社を作ろうと考えたのかということだ。もちろん、庶民の信仰ではない。皇室関係かといえばそうではないだろうし、地方の一豪族があえてタカミムスビを祀るだろうか? と思ってしまうのだ。飛鳥、奈良時代における人々のタカミムスビに対する思いや考え方が分からないから、それ以上思考が進まず止まってしまう。
 タカミムスビは高木神とも呼ばれ、全国的にいくつかの神社で祀られているものの、それほど多いわけでもメジャーでもない。どういうわけか尾張地方に多い。高牟神社という名前の神社もいくつかあるし、尾張旭の渋川神社などでもタカミムスビを祀っている。
 尾張物部氏との関係も指摘されているけど、タカミムスビと物部氏が直接結びつくような気はしない。もし、物部氏が自分たちを守護する神を祀る神社を作ろうと考えたなら、始祖であるウマシマジあたりを祀る方が自然だろう。物部神社や味鋺神社などがそうだ。
 あるいは渡来系との関わりを考えるべきなのかもしれない。松原神社の奥の院は白山社という話があって、渡来系の人たちは白山信仰を持っていたともいう。もし松原神社の創建を渡来系の人たちが主導したとするならば、渡来系とタカミムスビとの関係を考える必要が出てくる。
 アマテラスを天皇家の皇祖神としたのが天武天皇、持統天皇からであったとするならば、それ以前の人々にとってタカミムスビという神は現在の私たちが考える以上に重要な神だった可能性もある。『古事記』、『日本書紀』に書かれたことと、当時の人たちの知識や信仰心はまったく違うものだったはずで、記紀を基準に考えること自体が間違っていると言えばそうではあるけど、想像するにも限界がある。
 タカミムスビという神はどんな神なのかという問いに対する答えはそう簡単には出そうにない。



松原神社参道




境内と社殿

 社殿はなかなか雰囲気があるけど、それほど古いものではなさそうだ。
 それよりもさらされ感の強さが気になる。周辺を激しく開発されて境内がえぐり取られるような格好になっているため、なんだかそわそわして落ち着かない気分になる。神社というのは、空間に気をため込んでおかなければいけないところなのだから、どうにかもう少し周囲を囲んでおいてほしかった。
 一度抜けてしまった気は二度と戻ってこない。気の抜けた炭酸飲料のように。



拝殿と本殿




蕃塀




境内社

 近所から神社が集められていて、たくさんの寄り合い所帯になっている。



奉納手ぬぐい

 奉納と書かれた紅白の手ぬぐいが笹の枝に結ばれている。他ではあまり見ないように思う。



松原座

 江戸時代には境内に松原座という芝居小屋が建てられていたそうだ。神社や寺は江戸時代、庶民が集まる社交場だった。



白孤義兼神社の鳥居




御嶽社

 

初夏から夏にかけての平和公園風景

施設/公園(Park)
平和公園南エリア入り口

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 今日は名古屋市千種区にある平和公園の風景をお送りします。季節は初夏から夏にかけて。お盆を過ぎてもまだまだ暑いとはいえ、ウスバキトンボの群れが飛び始めると、そろそろ秋の気配だ。夕方にはツクツクボウシが鳴き始めた。
 お盆の頃の平和公園の風景が好きだ。桜の名所ではあるけど、お盆の風景こそがもっとも平和公園らしいものだと思う。見渡す限りの灰色の墓石と、供えられたホオズキのオレンジ色。夏の青空と強い日差し。あちこちで線香の煙が立ち上っている。お墓参りに訪れた家族連れの姿を見て、すでにこの世にいない人たちのことを思い出す。
 何度目かの夏が来て、夏が去ろうとしている。



初夏の頃の黄色い花




平和堂下の階段

 今愛知県代表で甲子園に出場している東邦高校の野球部は、いつもこの階段を上り下りしている。古典的な練習もけっこう役に立つものだ。



初夏の新緑




名古屋北東部から尾張旭方面




虹の塔




虹の塔の七色の光




緑の映り込み




平和堂

 お盆は平和堂の一般公開が行われる。この日は期間外で閉まっていた。



名古屋西部名駅方面




墓石の山




西日に照らされるウスバキトンボ

 

宵の明治村へ行く 2016

美術館・博物館(Museum)
尋常小学校

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm



 宵の明治村でのライブステージ撮影は、今年で3回目となった。個人的な夏の風物詩のひとつとして定着しつつある。ライブステージを間近で撮れるチャンスというのはっめったにないからありがたくもあり楽しくもある。今年もいい撮影タイムを過ごさせていただいた。
 ステージ撮影の前と合間に少し時間があったので、明治村の中でもお気に入りの場所をいくつか回って写真を撮った。すっかりおなじみ感が強くなった明治村ではあるのだけど、夕方から夜にかけて撮ることができるのは新鮮味がある。この日は残念ながら夕焼けは見られなかったものの、夕暮れ時の明治村は魅力的だ。
 浴衣を着ていくと入村料が500円になるということで、浴衣の女の子や甚平の男子などがたくさんいた。それもまた宵の明治村の風景だ。
 正門から入って、まずは尋常小学校へ向かった。私の一番のお気に入りの建物だ。



尋常小学校教室




着流しの人




弓道場




帝国ホテル玄関と浴衣のひと




帝国ホテルカフェ




金沢監獄門前




眼鏡橋と浴衣の子たち




夜の聖ザビエル天主堂




聖ザビエル天主堂の中




夜ライトアップされた帝国ホテル玄関




打ち上げ花火

 21時までナイター営業の宵の明治村はこのあと、明日16日(火)、20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)と行われる。
 いろいろイベントも行われているようだし、最後はちょっと花火も上がる。
 夜の明治村もなかなか楽しいのでオススメします。
 

レギュラーメンバーによるサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 この夏はなんだかぼんやりしたまま時間が過ぎていく。8月も半分近く過ぎてしまったなんて、ちょっと信じられない。この夏に少しでも心の引っかかりを残したいと思いつつ、できるかどうか自信が持てない。気分的な低調が続いている。後半は多少出かける予定もあるから、そこに期待したい。
 金曜日は宵の明治村で、今年もステージ撮影をしてきた。そのときの模様は明日にでも紹介しようと思っている。
 そんなわけでまた巡ってきた日曜日。今週もノーマルなサンデーだった。固定されたレギュラーメンバーの面々。はじめましての食材はひとつもない。いつでも新人は募集しているのだけど、なかなかやってくる気配はない。



マグロのマヨネーズチーズ

「マグロのグリル焼きマヨネーズチーズ和え」
 やっていそうでやっていなかったマグロとチーズの組み合わせ。以前やったことがあったどうか記憶にないということは初めてじゃないだろうか。
 しょう油ベースのソースとは別に作った。最初から混ぜてしまうと汚くなってしまうから。チーズソースは、オリーブオイルとマヨネーズと一緒に加熱して作った。


ナスの甘酢ソース

「ナスの甘酢ソースがけ」
 ナスは水に浸してあく抜きをしたあと、アルミホイルを敷いた魚焼きグリルで焼く。
 ソースは、酒、みりん、しょう油、味ぽん、塩、ごま油をひと煮立ちさせて、水溶きカタクリ粉でとろみを付ける。



豆腐入りオムレツ

「豆腐入りオムレツ」
 オムレツというか、卵焼きというべきか。
 中身は、水切りした絹ごし豆腐、卵、湯がいたジャガイモとニンジン、カニかま、塩、コショウ、コンソメの素で、フライパンに蓋をして両面をじっくり焼く。
 これは中身は何でもいい。あるものを適当に放り込んで一緒に焼いてしまえば美味しい卵焼きになる。
 

写真ノート<33> ---好きな写真集(3)

写真ノート(Photo note)
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日本鉄道美景 [ 田中和義 ]
価格:2484円(税込、送料無料) (2016/8/13時点)




 好きな写真集シリーズ。3回目の今回は、メインストリームからはやや外れたマイナーな写真集を何冊か紹介したいと思う。

 田中和義『日本鉄道美景』。
 けっこうな写真好きでも田中和義の名前を知っている人はさほど多くないのではないだろうか。「週刊新潮」の写真部員ということで、プロのカメラマンではあるけど写真家ではない(のちに写真家になったとか)。鉄道が走っている日本の風景を撮っているのだけど一般の鉄道写真というより風景写真に近い。しかしこれが、鉄道写真よりも風景写真よりもすばらしく素敵なのだ。こんな鉄道写真は他に見たことがない。それは専門の鉄道写真家ではないからということがあるように思う。
 急に思いついて鉄道風景を撮ったわけではなく、仕事の依頼で撮ったわけでもない。子供の頃から鉄道を撮るのが好きでずっと撮り続けているというから撮り鉄には違いない。どうして田中和義氏の撮る鉄道風景写真だけが特別に思えるのか、その理由は分かるようで分からない。実際に写真集を見てくださいと言ってしまえば無責任なのだけど、たぶん、鉄道写真にも風景写真にもさして興味がない人でもこの写真集を見れば何かしら感じるものがあるのではないか。ひと言で言えば、情感といったようなものだ。
 写真はすべて大判のフィルムカメラで撮られている。それが作品のスケール感の大きさにつながっている。キヤノンギャラリーで写真展も見たのだけど、やはりプリントもすごくよかった。
 鉄道写真はすでに撮られ尽くされていると思っている方はぜひこの写真集を見て欲しい。まだまだ鉄道写真には多くの可能性が残されているのだなと思い直すに違いない。






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Silent circus [ 原富治雄 ]
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 原富治雄(はらふじお)『SILENT CIRCUS』。
 F1をはじめ、モータースポーツ写真家の第一人者ということで、レース関係の写真をよく見る人にはおなじみだろう。一般的な知名度はさほど高くないと思われる。
 原富治雄によるF1写真の集大成と位置づけられたこの写真集は、モータースポーツ好きでなくても感じるものがあるはずだ。単にレースの様子を撮ったというだけではない人間ドラマがそこにはっきりと写し出されている。セナ、プロスト、中嶋世代のF1を観ていたという人には特にぐっとくるものがあるんじゃないだろうか。もちろん、モータースポーツの写真としてもすばらしい。群を抜いていると言っていい。
 私も一時、鈴鹿サーキットに通ってレース写真を撮っていたけど、あれは単に流し撮りをして遊んでいただけだった。レースというものをもっと近くから撮ることができたなら、それはきっとすばらしい体験になるだろうと思う。自分には決して撮れない写真だけに、あこがれと悔しさが入り交じる。





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海上の森の四季 [ 林田正義 ]
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 林田正義『海上の森の四季』。
 いつも行っている瀬戸市の海上の森に関する写真集や本は何冊も見ている。その中でもこれは特によかった。
 たぶんプロの写真家ではなく、地元に住んでいるアマチュア写真家なのだと思う。アマチュアっぽさはあるのだけど、とても丁寧に撮られているし、素直に撮っている写真に好感が持てる。決して下手ではない。かといって背伸びをして上手く撮ろうともしていない。通うことでしか撮れない写真が何枚もあり、何度となく行っている私でも見たことがない海上の森の姿がそこにあった。
 海上の森へ行ったことがない人が見て面白いかどうかはよく分からないけど、海上の森を知っている人が見れば、この写真集のよさが分かると思う。なかなかいい写真集なのでオススメしておきます。





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グラビア美少女の時代 [ 細野晋司 ]
価格:1296円(税込、送料無料) (2016/8/13時点)



 細野晋司 『グラビア美少女の時代 』。
 個人的にグラビア写真というものはほとんど見ないし興味もなかったのだけど、その思いを一変させたのがこの一冊だ。
『ヤングジャンプ』の表紙や巻頭に掲載された、綾瀬はるか、相武紗季、鈴木亜美、市川由衣、夏菜など、約200点のグラビア写真が集められている。
 パラパラとページをめくりながら気づいたのは、これは一種の成長物語なのだということだった。今の彼女たちを知った上で若い頃撮られた写真を見るのは、単純に言って思い出アルバムを見ている感覚に近い。懐かしくてなんだか切ない。過ぎてしまった時間のことを思う。
 グラビア写真はたいてい10代後半から20代前半にかけて撮られる。若くてかわいくてきれいだからというのがその理由の大半なのだけど、10年後、20年後、それは単なる記録を超えて歴史になり、ときに伝説になる。なるほど、グラビアというのはそういう役割も果たしているのかと、これを見ながら思い知ることになった。
 写真もいいし、いろいろな意味で魅力的な一冊だと思う。



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写真集白夜行
価格:1645円(税込、送料無料) (2016/8/13時点)



『写真集 白夜行』。
 東野圭吾の原作を綾瀬はるかと山田孝之主演でドラマ化されたのが2006年だから、今更と思うかもしれないけど、これが写真集としての出来がいいのだ。一見の価値がある。
 ドラマのシーンのカットだけではなくオフショットもあり、誰が撮影を担当したのかは調べがつかなかったのだけど、スチールカメラマンがいたはずで、その人が撮った写真が使われていると思われる。ドラマの魅力を掘り下げるファンブック的な位置づけで企画発売されたものだろうけど、それで終わらせてしまうのはもったいない内容となっている。純粋に写真集として楽しめるので、機会があれば一度見てみて欲しい。
 私は何年か前から、ドラマや映画のスチール撮影をやってみたいという思いがあって、そのうちの何割かはこの写真集の影響がある。いつどこで見たのだったか忘れてしまったけど、撮影の合間にベンチに座ってぼおっとする松たか子の横顔の写真があって、それがずっと頭の中で消えずに残っている。


 

夏の道行き街の風景

日常写真(Everyday life)
ちくさ座

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 今日は道行き街の風景編をお送りします。



名古屋外国語大学近辺




アクアタワーとエノコログサ




山手グリーンロード工事中




ビル工事のクレーンと太陽




きしめん新大黒




夏のもじゃハウス




青猫前




かかしのある8月の田んぼ風景




閉鎖したドラッグストア




上社ジャンクションと枯れたヒマワリ

 

飛行機のいる風景

飛行機(Airplane)
飛行機のいる風景

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 75-300mm F4.8-6.3



 今日は飛行機のいる風景をお送りします。



うろこ雲と飛行機雲




FDAと月




長く伸びるひこうき雲




自衛隊輸送機




夕焼けの矢田川と飛行機




名古屋の街並みの上を行く




雲にかすむ飛行機




春日井王子製紙上空




夕暮れの自衛隊機




夕焼け色の中を行くFDA

 

興正寺千燈祭のちらしができました

風物詩/行事(Event)
千燈祭ちらし

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 八事山興正寺で毎年秋に行われている千燈供養会(せんとうくようえ)は、今年から名称を千燈祭(せんとうさい)と変えることになった。
 ポスターやちらしに使う写真を提供させていただいていて、今年の分のちらしができあがってきた。
 10月8日(土)と9日(日)の二日間行われる。
 今年から稚児行列が境内だけでなく町内を練り歩くそうで、そのあたりも去年までとは違っている点だ。興正寺の周囲をぐるりと一周するようで、2コースあって、所要時間は15分と20分とある。時間は18時半頃からのようだ。
 私も時間があれば、今年は稚児行列から撮りたいと思っている。名古屋一の巨大火祭りはなかなかのものなので、お近くの方はぜひ訪れてみてください。



ちらし中身




お稚児さん募集のちらし

 金銭問題その他で揺れている興正寺ではあるけど、いろいろお世話になっているし、好きなお寺でもあるから、ずっと応援したい気持ちでいる。
 

夏の道行き風景

日常写真(Everyday life)
夏休みの少年は公園に

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 今日は道行き夏の風景をお送りします。
 学生たちは夏休み。うらやましいようなそうでもないような。懐かしい思い出は残っているけど、もう一度あの時間を過ごせといわれたら苦痛でしかないように思う。通り過ぎてしまったことが美しく思えるのは幻想だ。
 月日が進み、季節が巡るように、私たちも前へ行こう。どちらが前か分からなくても、とにかくこの先を目指して。
 夏が最高潮を迎える頃、私はいつも寂しい気持ちになる。あとはもう夏が行くのをただ見送るしかないから。夏休みが終わってしまうあの悲しい感じは、これからもずっと続くのだろうか。
 夏休みの少年にかける言葉はない。もしあの頃の自分に会うことができてもなんと言ってあげればいいのか言葉が見当たらないように。
 愛おしむようにそっとシャッターを押す。それはきっと、あの頃の自分にレンズを向けているような気分なのだろう。



田んぼの草むしり中




暑い中ランニング




奇抜なファッション感覚




浴衣のひと




夏の桜木と自転車の青年




家はなくても本はある




草刈り作業




夕方の街角




踏切を渡る野球部少年




自転車のじいちゃんさま

 

春日井の朝宮神社を紹介する

神社仏閣(Shrines and temples)
朝宮神社入り口

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 春日井市朝宮町にある朝宮神社は何度か訪れている神社で、とっくに紹介したと思っていたらまだ出ていなかったようだ。前に載せたつもりだったのに勘違いだろうか。
 朝宮公園の南にある小さな神社ながら、延喜式に載っている式内社の可能性もある歴史のある神社だ。ただし、山田郡和爾良神社(かにらじんじゃ)の候補は他にも何社かあって、どことも決められずにいるようだ。春日井市上条町にも和爾良神社という名前の神社はあるし、名東区にも和爾良神社はある。そもそも山田郡というのがどこからどこまでかはっきりしていないから、長久手市の景行天皇社さえも候補のひとつになっている。他にも名東区の神明社や春日井市牛山町の天神社も論社として名前が挙がっている。
 神社はその歴史の中で場所が移されたり、他の神社と合祀されたりしているため、延喜式に出ている神社がどこにあってどういう名前だったのか、はっきり伝わっていない場合が多い。昔から変わらずそのままというところの方が少ないはずだ。候補になっているところは我こそはと思っているだろうけど、部外者からしたらそれほど重要なことではないのかもしれない。

 祭神として阿太賀田須命(アタカタス/アタガタス)と建手和爾命(タケタカニ)が祀られている。
 上条町の和爾良神社も同じ神様が祀られているのには理由がある。
 鎌倉時代前期の1218年、上条城主の小坂光善が上条町に和爾良神社を移して和爾良白山神社を建てる一方で、和爾良神社があった場所に加賀の白山比咩神社から勧請して朝宮白山宮を建てたのだという。
 その後、戦国時代に朝宮白山宮は戦火で焼けてしまい、江戸時代に入ってからこのあたりによく鷹狩りに来ていた尾張藩初代藩主の徳川義直によって再建されたのが現在の朝宮神社なのだそうだ。
 朝宮神社にククリヒメ(菊理姫命)が合祀されているのはそういう理由からだ。
 こんな神社のトレードのような形はちょっと珍しいと思うのだけど、朝宮神社と上条町の和爾良神社は姉妹神社のような関係といえるから、この二社が延喜式に載っている和爾良神社と考えるのが自然と思うのだけどどうだろう。反論はあるかもしれないけど。

 阿太賀田須命という神は、大国主6世の孫というのだけど、よくは知らない。オオクニヌシ系列ということであれば、出雲系、国津神ということになるだろうか。建手和爾命はその子孫という。
 いずれにしても和爾氏との関係が深いことは名前からもうかがい知れる。和爾氏の祖神ということだろうか。
 和爾氏は渡来系の有力豪族だったようで、尾張氏よりも古いと考えられている。春日氏や小野氏などと同族という説もあるようだ。のちに尾張氏や丹羽氏に勢力争いで敗れたようで、わずかに神社や地名などに痕跡を残すだけとなっている。
 あるいは、建手和爾は尾張氏の流れというから、追い出されたというより尾張氏に飲み込まれた格好だったのかもしれない。

 現在の社殿は鉄筋コンクリート造で情緒はない。昭和63年に改築されたものだそうだ。
 社殿は南向きではなく南東を向いているから、そのとき狭い土地に押し込められてそうなったのかもしれない。かつてはもっと広い境内を持つ神社だったはずだ。



入り口鳥居




手水舎




番塀




拝殿




境内社




朝宮御殿の碑

 朝宮神社から少し離れた西側に、朝宮御殿の碑が建っている。
 鷹狩りに訪れる徳川義直のために休憩所として建てられた朝宮御殿の跡地を示すものだ。実際の御殿はもう少し西にあったらしい。
 義直はかなり行動範囲の広い殿様だったようで、名古屋城からここまでは直線距離で10キロ近く離れているし、よく訪れていたという定光寺は20キロも離れている。馬で往復40キロ以上というと、馬も人も疲れてしまうんじゃないだろうか。そもそも、そんなにしょっちゅう遠出していいほど江戸時代初期の名古屋城下は平和だったのだろうか。
 ちなみに、遺言によって義直の墓は定光寺に建てられた。よほど鷹狩りが好きだったのか、瀬戸の山奥の風情が気に入っていたのか。
 二代藩主の光友も朝宮神社は大事にして、社殿などを寄進している。社紋として三ツ葉葵紋を使っているのはその関係だ。
 

道行き風景 ---移ろいゆく街の風景

日常写真(Everyday life)
鈴蘭南座解体中

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 今日は道行き風景。移ろいゆく街の風景編をお送りします。
 古い建物はぽつりと取り残され、あるいは解体され、いつのまにかぽっかり空き地になっていたりする。新しいものが建ち、あちこちで建築工事が行われ、街の変化に終わりはない。
 古い物がどんどん消えていくことは寂しいけれど、変わらないことをよしとしているわけではない。変わり続けることは必然だ。変化だけが存在の永続性を支える。
 私にはなすすべがない。変わり続ける姿を眺め、できることといえば写真を撮ることくらいだ。それを先回りのノスタルジーと呼んでいる。
 人もまた、同じ場所にとどまり続けることはできない。当然、自分も例外ではない。変わりゆく自分と変わる街、同じ瞬間はどこにもない。一切は通り過ぎてゆく。



建設予定地




古いアパート




花乃夢屋




街の充電ステーション




火事の跡




建設中の高架道路




古い日本家屋




煙突と銭湯




更地




階段前の木

 

暑くても普通のメニューのサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー料理

OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO



 今日は立秋。暦の上では秋の始まりだけど、実際はこれからが本当に暑くなってくる。夏が本気を出し始めたようで、8月いっぱいは35度をめぐるせめぎ合いということになりそうだ。34度ならなんとかなるけど36度はいけない。できることなら35度以下でお願いしたい。
 サンデー料理は夏仕様ということもなく、一年を通じてあまり季節感はない。暑いから簡単に済まそうとかは思わない。夏野菜を少しでも使いたいと思うくらいで。今日の場合はそれがオクラだった。オクラは普通に好きだから一年中あれば使いたいくらいだ。
 今日のメインはマグロではなく、ナスの天ぷらだった。天ぷらは何回やっても思っている以上に手間と時間がかかる。多少コツを掴んだようなそうでもないような。衣の作り方と油の温度なのだろうけど、上手くいったりいかなかったりで、まだまだ安定しない。



マグロと赤パプリカ

「マグロとパプリカのココナッツオイル炒め」
 赤パプリカは劇的に見た目が派手になる。トマトの赤よりも鮮やかだ。決して美味しいものとは思わないけど、ピーマンのような苦みがないから食べやすくはある。



イカソーメン

「イカとオクラのごま風味和え」
 オクラは塩もみをして、一本のまま2分ほど茹でて、冷水につけてから水気を拭き取るといいらしい。そうすると色鮮やかな仕上がりになるのだとか。確かにそんな気もする。
 イカはイカソーメンとして売られていたものだ。
 ごま油、酒、みりん、しょう油、味ぽん、白ごまをひと煮立ちさせてタレを作る。
 仕上げにかつお節を振りかける。



ナスとタマネギの天ぷら

「ナスとタマネギの天ぷら」
 わりときれいな仕上がりになった。ただ、衣のサクサク感がもう一歩足りない。どうしてもお店のようにはいかない。天ぷらはやっぱり難しい。
 

写真ノート<32> ---写真の告白

写真ノート(Photo note)
瀬戸電駅前風景

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 世界の傍観者にこの世界の真実を写すことが果たしてできるのか? そんな自らの問いかけに自分自身、明確な答えを持てずにいた。でも、今はこう思っている。自分にしか捉えられない距離感があるではないか、と。
 近づきすぎず、離れすぎず、自分の距離感でこの世界の有り様を捉えること。それしかできないけど、それができれば充分なのではないか。その結実が「名もなき風景の声を聞け」であり「a life」で、一定の評価を得られたことである種の確信を持つことができた。自分が思っていることや感じていること、自分が求めてきた写真は間違っていなかった。

 道ばたに転がっている、音なき音、声なき声、歌なき歌を拾い集めて回っている。どうしてそんなものを撮っているのかと訊かれたら、他に誰も撮っていないからと答えるだろう。誰かが撮らなければ永久に失われてしまう光景を、私だけでも立ち止まって見て、撮って、見送ってあげなければいけないという変な使命感みたいなものがある。誰かが撮っているものは自分が撮るまでもないという思いもある。

 自分以外に誰もいなくなってしまった街をうろつきながら、人が刻んだ痕跡を写して回っているような気分がある。
 どこかにいるかもしれない誰かに向かって放つように。あるいは、次に訪れるかもしれない誰かに対して残すように。
 自分の写真行為をそんなふうに感じている。

 見知らぬ世界の絶景よりも、日々の日常のキラキラを大切にしたい。よりミニマムな世界観を提出すること。
 自分はこの世界の真実を知っているんだというアピールのために写真を撮っているわけではない。世界の飢えた子供たちや、遠い国の戦争や、裏社会の姿や、正直そういうものに興味が持てない。少なくとも、私が撮るべき被写体だとは思わない。
 もっと肯定的に、日々の暮らしの美しいところ、よいところを見つけて撮っていくことをしたい。
 かつてよくこんなことを考えていた。生まれつき病気がちで学校にもなかなか行けず長く入院している10歳の女の子に、私たちが暮らしている世界のささやかな美しさや幸福を写真にして届けてあげる。自分の写真はそういうものでありたいと願っている。
 今よりもっと明るいメッセージ性のある写真を撮らなければいけないと最近感じている。幸福の側の写真が必要だ。
 その明るさの中に隠しきれない悲しみがにじみ出るとすれば、その方が物語をつむぐ方法論として正しいはずだ。

 この世界の本質は悲しみにある。でも、悲しみは結論ではない。絶望が目的地ではないように。
 悲しみから目をそらさず、悲しみを肯定すること。悲しみに共感し、悲しみを撮ること。そうして悲しみを最終結論とせず、愛おしさに昇華させること。それが私がやるべき写真だと考えている。
 悲しみと喜びの鮮やかなコントラストを光と影で描き出すことができれば、そこに世界は写っている。それはときどき、ひどく残酷すぎる光景だけれど。

 私が写真で目指している味わいは、ふわっ、ほろっ、しん、といったようなものだ。
 見たときに心がふわっと軽くなり、ほろりとして切なく、ときどき、しんとした気持ちになるような写真がいい。
 上手いだけ、きれいなだけの写真では心が動かない。気持ちをざわつかせてくれる写真を求めている。
 究極は、笑って泣ける写真だ。
 大きな写真でなくていい。小さな写真でもかまわない。写っているものがどれほどささやかなものだったとしても、大切なことの気づきがある写真でありたい。

 私はこの世界に絶望している。心の深いふかい場所で。
 けど、同時に人の営みを愛おしく思っている。そういう意味では、この世界に片思いしていると言えるかもしれない。
 その思いが写真に表れてくれるといいのだけど。

 誰にも求められず、誰にも褒められなくても、全力で撮ること。
 仕事でもない、趣味でもない写真を撮ることは、自分のためではあるけれど、それだけではない。自分の写真が誰かのためであってほしいと願わなければ撮り続けることはできない。写真で人の役に立ちたいという願いは偽物ではないと信じている。
 誰かに評価されるためではなく、誰かと共鳴し、共有するための写真でなければならない。人を感心させたり、驚かせたりする必要はない。
 この世界に対して、もっと優しい気持ちでありたい。そのためには、素直な気持ちで世界と向き合わなければならない。
 自分にとって写真の真実とは何なのかを、もう一度見つめ直している。

 自分は黒子に徹することを心がけている。作家性などどうでもいい。そんなものは大切なことじゃない。大事なことは、被写体の心を鑑賞者の心に届ける橋渡しをすることだ。
 自分が見ている世界を撮るためには、自分が関わってしまってはいけない。関わってしまえば、それはもはや自分が見ている世界ではなくなってしまう。見ている映画の中に自分が入り込んでしまうようなものだ。
 だから私は世界の傍観者でいいのだ。この世界を写すために。
 写した先に何があるのかは今はまだ考えまい。

 シャッターを押すことにもはや迷いはない。
 世界が私に向けて送ってくるサインに、ただ反応するだけだ。
 

愛知牧場のヒマワリ畑を撮りにいく 2016

花/植物(Flower/plant)
愛知牧場ヒマワリ畑

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 9-18mm / 60mm F2.8



 日進市にある愛知牧場のヒマワリ畑の季節がまためぐってきた。ヒマワリは8月の花というより7月の花なのだけど、種まきの時期をずらせば8月でも9月でも咲かせることができる。たぶん10月でも。
 愛知牧場のヒマワリ畑は、第一弾が終わり、第二弾なのか第三弾なのかが見頃を迎えている。今週末はちょうど撮り頃といったところだろう。
 かれこれ10年くらいは通ってる気がするけど、実際は7、8年くらいかもしれない。毎年自分の写真の変化が見られるから、自分でも楽しみにしている。今年はこれといったイメージを持たず、テーマも決めず、その場で感じたままに撮った。ヒマワリの気持ちを想像しながら。
 周囲に電線が多かったり、背景に余計なものが写り込んでしまうのは毎度のことだから、今更文句を言っても仕方がない。よけられるところはよけて、避けきれないものはレタッチでなんとかするしかない。
 今年は大垣のヒマワリは行けそうにない。いつか山梨明野のヒマワリ畑を撮りにいくことを夢見ているけど、いつか実現するだろうか。



逆光とヒマワリ




夏の青空とヒマワリ




ハイキーヒマワリ




ヒマワリの肖像




立ち並ぶヒマワリ白バック




ヒマワリの蕾




ヒマワリの花びら




ヒマワリ畑の迷路




ヒマワリと十字架




ヒマワリのシルエット

 

名古屋と近郊で食パンをめぐる旅 ---アヴァンセ長久手/BENKEI/匠

パン屋(bakery)
アヴァンセ店舗

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 名古屋と近郊で食パンをめぐる旅。今回は郊外店を3軒紹介します。

 最初は「石窯パン工房 アヴァンセ 長久手店」さんから。
 本店は小牧市にあって、長久手の他、西区や瑞穂区にも支店があるようだ。母体は本間製パン株式会社というから、店舗以外にパンの卸しもやっているのかもしれない。
 長久手店とあるけど、猪高緑地の東側だから、名東区のような気がする。ただ、住所でいうと確かに長久手市だ。長久手の一番西南、杁ヶ池公園の南に店はある。
 リニモの杁ヶ池公園駅からは歩くと遠すぎるので、近所の人以外は車で行くことになるだろう。駐車場は広いので困らない。
 カフェも併設している。



アヴァンセ食パン

 この店の名物は長久手カレーパンだ。テレビや雑誌などでもよく紹介されていて、けっこう有名なのだとか。
 私はいつものように他のパンはなるべく見ないようにして食パンのみを買って帰る。
 選んだのはハード食パンだった。写真では大きく見えるけど、実際は小型の山食パンだ。このサイズで税込み380円はまあまあ安い。
 香りはあまり強くない。食感は軽めで、口どけはいい。味は少ししょっぱいかなと思う。もうちょっと香りと甘みが強ければ言うことはなかった。それでも、おおむね好印象で、好きな食パンと言える。

 石窯パン工房 アヴァンセ 長久手店のHP 
 お店の地図
 9時~19時
 定休日 第2火曜日



ベンケイ店舗

 続いてはリニモのはなみずき通駅を出てすぐ北東にある「BENKEI」さん。
 全国に広く展開しているHEART BREAD ANTIQUEの姉妹店だ。どうしてここだけ「BENKEI」という名前にしたのかはよく分からない。
 この店はリニモの駅からも近いし、広い駐車場もあって利便性は高い。休日には駐車場待ちの列ができることもあるのだとか。
「アヴァンセ」とともに長久手を代表するパン屋と言っていいだろう。



ベンケイ食パン

 こちらはけっこう大ぶりの食パンだ。税込み610円はやや高いと感じるけど、サイズでいえば標準かむしろ安いと言えるかもしれない。
 ハード食パンで、ずっしり重い。中身はしっとり系だけど、口どけは悪くない。ただ、耳が固いのは好みじゃない。あと、塩気が強すぎると感じる。味を強めすぎると小麦の風味が打ち消されてしまうから、塩分は控えめにして、多少物足りないくらいで、あとから旨みが追いかけてくるくらいがちょうどいいと思うのだけど。
 チェーン店だからどこの支店で買っても同じなのか、店の職人によって味が違ってくるのか、そのあたりは気になるところだ。

 BENKEIのHP 
 お店の地図
 7時~19時
 定休日 なし(年末年始)



匠店舗

 こちらは日進市香久山の「ブーランジェリー匠」さん。
 牧野が池緑地から少し東へ行ったところなので、ここも名東区の感じがする。
 ご主人は高山市の有名店「トラン・ブルー」で修行されたとのことで、日進市ではよく知られた店のようだ。
 最初に書いてしまうと、ここの食パンは旨い。個人的なランキングでは上位に食い込んできた。お気に入りの店がまたひとつできた。
 最寄り駅はないので、市バスで行くか、車で行くしかない。駐車場は店の横に何台分かあったと思う。



匠食パン

 左の食パンの名前は忘れてしまった。右はデニッシュトーストだ。デニッシュトーストのラインナップといい、夫婦でやられている小さな店構えといい、食パンの見た目といい、味わいといい、「ポルカ」と印象が重なる。
 左側のも美味しかったけど、やはりデニッシュトーストは格別だ。柔らかさ、香り、食感、口どけと、すべて申し分ない。サクッとした歯ごたえとジュワッとした口どけの両立が上手くいっている。「ポルカ」のものに匹敵するんじゃないかと思わせた。いや、それでもやはり「ポルカ」はもう一段上か。
 ここの食パンは間違いなく私の好みだ。また買いにいきたい。

 お店の地図
 11時~18時
 定休日 日曜日・月曜日・祝日
 

名前のない写真 ---光と色と戯れる

その他
水面と光

OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4



 失敗から偶然生まれる名前のない写真。普通なら日の目を見ることがない写真たちを出せる場所があるのが嬉しい。
 いい写真などではないし、誰かの役に立つものでもないけれど、たまにこんな写真で息抜きをしたくなる。いい写真とは何かなんてことは考えずに、光と色と戯れたい。
 主観的なものでしかないとしても、そこにある種の幸福感のようなものがあるように思う。



青の風景




白と線




走る光




光る青の水面




沈み行く月




ピンクの花びら




水面に映る緑




光とピンク




青のライン

 
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