
岐阜県揖斐郡
揖斐川町の桂川沿いに花桃(ハナモモ)が咲く風景がある。
岐阜県民以外で揖斐川町と聞いてすぐにそれがどのあたりにあるか分かる人はどれくらいいるだろう。木曽三川の一つ、揖斐川は知っていても揖斐川町がどこにあるかを知っている人は少ないかもしれない。私も行ってみるまで全然知らなかった。
ざっくりと説明すると、名古屋のすぐ北東にあるのが清洲市で、その先に一宮市があって、更に進むと岐阜市に当たる。そこから進路を西に変えて進んだ先に大垣市があり、
大垣駅から北上する養老鉄道養老線の終点が
揖斐駅、更に417号線を進んで揖斐川を渡った対岸に揖斐川町はある。
花桃並木となっているのは、揖斐川と平行して流れる支流の桂川沿いだ。
揖斐川町役場さえ見つかれば、花桃ポイントはすぐに分かる。役場のすぐ裏手がそうで、車も役場の駐車場にとめることができる。
町内を流れる桂川沿い5キロに渡って約2,000本の花桃が続く風景は、他ではちょっと見られないものだ。どうして花桃かといえば答えは単純で、揖斐川町の町の中が花桃だからだ。桜名所はたくさんあれど、花桃名所は少ない。名古屋近郊で花桃が見られるポイントというと、豊田市上中町のしだれ桃や猿投山麓の桃畑くらいじゃないだろうか。
山里を華やかに彩る上中町のしだれ桃 二度目の猿投桃畑散策でもベストビューポイントは見つからず ところで肝心の花桃の咲き具合なのだけど、これが完全に遅刻だった。ほぼ終わりが近いくらいで、上流の方でぎりぎり咲いているといった状態だった。一週間は遅刻だった。見頃は4月10日前後だったのではないだろうか。

花桃にもいろいろ種類があるそうで、ここでは10種類の花桃が植えられているということだ。
赤、白、ピンクと、鮮やかに咲いている。

残り花桃。

花桃の花びら絨毯。

この日は日曜日ということもあって、それなりに見物客が訪れていた。しかし、有名桜ポイントのように人が多いわけではないので、ゆっくり見たり写真を撮ったりできる。
東海三県でみても知名度はさほど高くないと思われる。

桂川沿いはよく整備されていて、散歩にも向いている。普段は近隣住民の散歩コースになっているのだろう。

黒猫発見。
他にも何匹かそこらを歩いている猫を見かけた。猫が多い町なのかもしれない。

ここまで北上してくると周囲を高い山に囲まれる。養老山や伊吹山なども見えていると思う。
花桃に菜の花も彩りを添える。

上流に向かって歩いていくと、だんだん山里の風景になっていく。まだ花桃の木は小さいけど、風景としての魅力がある。鏡面の川に映り込む花桃の風景も美しい。
桂川はホタルの里としても知られていて、6月にはゲンジボタルが飛ぶ風景が見られるそうだ。

花桃とスズメではちょっと絵にならなかったか。せめてメジロでもいてくれたらよかったのだけど。


タイミングを外してしまったのは残念だったけど、花桃風景はとてもよくて気に入った。次はちゃんとタイミングを合わせて訪れたい。
【アクセス】
・養老鉄道養老線「
揖斐駅」から徒歩約35分。
・
揖斐川町コミュニティバス 100円。
・無料駐車場 あり(揖斐川町役場駐車場)
揖斐川町webサイト