
SONY α55 + SONY 35mm f1.8
3年に一度の現代アートのイベント、あいちトリエンナーレ2013が、8月10日から10月27日まで開催された。
前回の2010が初めての愛知開催で、今回が二回目となった。
たいして期待せずに行った前回のトリエンナーレが予想を大きく上回る面白さで、今回も早々に前売りチケットを買って行く準備をしていた。
しかし、いざ始まってみると腰が重くてなかなか行けず、最終週になってようやくその気になって行ってきた。手つかずだった夏休みの宿題のように。
それにしても今回のトリエンナーレはいったいどうしたことか。前回に比べて大幅なパワーダウンではないか。驚いたというか、あっけにとられてしまった。予算が4分の1くらいになったんじゃないかと思うほどで、ちょっと信じられないほど内容が薄かった。そもそも作品数が少なすぎるし、印象に残るものがほとんどなかった。
ナフタリン製で期間中だんだん気化して溶けていく透明な靴だとか、図鑑のチョウをひたすら切り抜いたものとか、台所用品などを磨きまくったやつとか、いい意味で偏執狂的な作品がいくつもあって、3年経っても強く印象に残っているのに、今回はそういうものがまったくなかった。
前回のトリエンナーレで、インスタレーションという言葉やその魅力を知ったという人も多かっただろうに、そういう部分でも物足りなかった。置いてあるだけの作品では面白くない。
来場者数は前回よりも5万人も増えたそうだけど、がっかりした人も少なからずいたんじゃないだろうか。
名古屋地区しか回らなかったら、本当に今回は薄い印象しか残さなかった。ただ、最終日に行った岡崎のシビコがとてもよかったので、個人的にはあれでかなり救われた。
とりあえず一回目の今日は、愛知県美術館と名古屋市美術館編を紹介します。









とにかく撮りたくなるようなものがない。前回は市と県の美術館ももっとたくさんの作品があった。
盛況で評判もよかったトリエンナーレ2010を受けての2013ということで、前回以上の内容を期待したくなるのは当然のことだ。そうではなかったのは残念だった。先細りになって数回で終わってしまわないためにも、次回はさらなる内容の充実を希望する。
気を取り直すためにも、2回目は岡崎シビコ編をお送りします。
つづく。