月別:2011年10月

記事一覧
  • ちょっと小幡緑地東園へ

    SONY α55 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5 90mm f2.8 APO 小幡緑地本園にはよく行く。東園は年に2、3回だろうか。行ってもたいして収穫はないと分かっていても、何もないわけではない。だから、たまに行きたくなる。 このときは、渋川神社で棒の手を撮った帰りだった。少し足を伸ばして行ってみた。 自転車でゆっくり巡りつつ、やっぱり何もないなと思う。何もない感じがいいといえばいい。 野球をしているような日時に行ったためし...

    2011/10/31

    施設/公園(Park)

  • 草津線の旅 <その5>

    PENTAX K-7 + DA 16-45mm f4 117系に乗って、甲西から石部へ。 1979年から製造された117系は、JR東海でもまだ見ることがある。名古屋近郊ではあまり見た覚えはないものの、中津川の宿場町トレインという臨時列車になっていたりするし、大垣あたりでも走っているとか。 それにしても、草津線はとても国鉄っぽい路線だ。非日常的な旅をしている気分になる。普段の生活で使っている人にしたら、ただの古い列車に過ぎないのだろうけ...

    2011/10/31

    鉄道(Railroad)

  • 草津線の旅 <その4>

    PENTAX K-7 + DA 16-45mm f4 貴生川駅から三雲駅方面に向かって、川沿いを歩いて行く。道路が踏切を渡ったあたりが、草津線ではよく知られた撮影ポイントだ。 列車が行く風景を撮る場所として、行く前から唯一決めていたのがここだった。他にも撮影ポイントはあるのだろうけど、下調べの段階では見つからなかった。あるとしてもそれほど多くはないようだ。 田園が広がり、風景として草津線を撮るには良い場所だ。 午後は順光に...

    2011/10/30

    鉄道(Railroad)

  • 冒険なきサンデー料理

    PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 今週も日曜日が雨だった。ここのところ3週連続で週末の雨が続いている。今週末は特にイベントはなかったものの、せっかくのいい季節だから、週末は晴れてほしいというのが願いだ。土曜はいい天気だったけど、出かけられなかった。 というわけで、今週は日曜にゆっくり料理することになった。時間をかければよい料理が作れるかといえばそうでもないのだけど。「鯛のトマトソース&バジルソースがけ」 ...

    2011/10/30

    料理(Cooking)

  • 在庫写真 ~生き物編

    SONY α55 + 50mm f1.4 他 本編用の写真の在庫がかなりたまってきているのに加えて、本編では使えなかった写真も在庫になってきている。 今回は生き物編ということで、在庫を少しでも減らしていこうということになった。 写真嫌いは相変わらずのアイだけど、もっと撮らなければと、いつも思っている。 道を歩いていた、まだ若いニホンカナヘビさん。 脱皮の皮がくっついていて、それが首に巻いたスカーフみたいでカッコイイ。...

    2011/10/29

    虫/生き物(Insect)

  • 草津線の旅 <その3>

    PENTAX K-7 + DA 16-45mm f4 寺庄(てらしょう)駅へとやってきた。 2010年の去年に新しい駅舎が完成したばかりで、大変立派なものになっていた。利用客にとっては歓迎すべきところなのだろうけど、写真で見た味わいのある駅舎がなくなってしまったのは、観光客にとっては残念に感じる。昔の駅を知っている人には、ちょっと驚きの変貌ぶりなんじゃないだろうか。 甲賀流忍術屋敷は、寺庄駅と次の甲南駅との中間にあって、どちの...

    2011/10/29

    鉄道(Railroad)

  • 草津線の旅 <その2>

    PENTAX K-7 + DA 16-45mm f4 柘植駅を出た草津線の列車は、ほどなく県境を超えて、滋賀県甲賀町に入る。 滋賀県最初の駅が、油日(あぶらひ)駅だ。 油日の名前は、油日神社の主祭神・油日神から来ている。油日岳(693メートル)のいただきに大明神が降臨した際、油を燃やしたような火を発したという伝説から名付けられたのだとか。 駅舎が変わった格好をしている。何のことか、このときはよく分からなかった。帰ってから調べ...

    2011/10/28

    鉄道(Railroad)

  • 草津線の旅 <その1>

    PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / 16-45mm f4 かれこれひと月半も前のことになるのだけど、草津線の旅をしてきた。9月はじめのことだった。 長期シリーズになりそうだったので、まとまった間が空いたらやろうと思っていたら、イベントや季節ものでどんどん先送りになって、結局今になってしまった。たぶん、5回くらいのシリーズになると思う。 天浜線でローカル線の魅力をあたらめて知り、またそんな旅に出たいと考えていた。そして...

    2011/10/27

    鉄道(Railroad)

  • 牧野が池のことを思い出す秋

    SONY α55 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5 / 100-300mm f4.5-5.6 APO 牧野が池は、渡りガモを撮るところという頭があって、春夏はあまり行く機会がない。年間を通じて花も少なく、虫もあまりいないところだから撮るものがないと思ってしまう。行けば行ったで何かしらの収穫はあるのだけど。 秋になるとここのことを思い出す。そろそろカモたちも渡ってきたんじゃないかと、久しぶりに行ってみることにした。先週のことだ。 最後はな...

    2011/10/26

    野鳥(Wild bird)

  • 夜のセントレアで撮る

    SONY α55 + SIGMA APO 170-500mm f5-6.3 少し前、常滑の大野町へ散策へ行ってきた。常滑まで行ってセントレアへ行かない手はないと、夕方セントレアまで足を伸ばした。 夕焼けどきに撮りたいというのが希望だったのだけど、この日は夕方になって太陽が雲に隠れてしまい、空は焼けなかった。そのままなし崩し的に夜の撮影となり、苦戦することになった。 通常ISO400までしか上げない感度を、段階的にISO800、1600、3200まで上げ...

    2011/10/25

    飛行機(Airplane)

  • もうちょっとだけアサギマダラ

    SONY α55 + TAMRON 90mm f2.8 Di 先週、ちょっとだけ東山植物園に行ってきた。 特に目的があったわけでもなかったのだけど、アサギマダラのことが気になっていたというのはあった。前回、もう一歩飛翔姿を撮りきれなかったのが心に引っかかっていた。 このときもまだ7、8匹飛んでいた。旅の途中でしっかり栄養補給するために、何日かとどまっていくのだろう。前回と同じ個体ではないとは思うけど。 今年は10月に入っても暖かい...

    2011/10/24

    虫/生き物(Insect)

  • 小幡緑地緑ヶ池夕景

    SONY α55 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5 小幡緑地本園の緑ヶ池で見る夕景が好きで、ちょくちょく行っている。この日は特に印象的な光と影の風景を見せてくれた。 少し風があって波が立っていた。波打ち際から小舟で漕ぎ出すイメージで。 まだ太陽が沈む前の時間帯。 オレンジに染まる西の空と、自衛隊の航空機。 いつの間にか、水際にけっこうな数のホテイアオイが咲いていた。 去年まではなかったはずだ。突然こんなものが自生...

    2011/10/23

    施設/公園(Park)

  • 体調不良のサタデー料理

    PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 今週の料理は土曜日だった。日曜はあちこち出かける予定が入っていた。 しかし、今週はじめからくすぶっていた風邪が悪化し、結局どこへも出かけられなかった。土曜日に料理しているときも、ちょっとしんどかったから、危ういなとは思っていたのだけど。 料理はとりあえず普通に作った。食欲がないわけではなく、食べるのも普通に食べた。「サーモンの蒸し焼き甘辛ソースがけ」 サーモンに塩、コシ...

    2011/10/23

    料理(Cooking)

  • モリコロパークのコスモス満開

    SONY α55 + TAMRON 10-24mm / 90mm f2.8 /100-300mm APO モリコロパークのコスモスが見頃とのことで、ちょっと撮りにいくことにした。アイボクで今年のコスモスはもう撮ったつもりでいたけど、場所が変われば写真も変わるもので、まったく別のコスモス写真になった。 しかし、ここのコスモス、わんさか咲きすぎている。花の密度が濃くて、風景としてコスモス畑を撮るならいいけど、コスモスそのものを撮ろうとすると撮りきれない...

    2011/10/22

    施設/公園(Park)

  • 花は少なめ王子バラ園の秋バラ

    SONY α55 + 50mm f1.4 / TAMRON 90mm f2.8 Di そろそろ秋バラのシーズンなのではないかと、王子バラ園に行ってみた。 いつもの年より一週間近く早かったのだけど、どうも花が少ない。早すぎたのかといえばそんな感じでもなく、つぼみもあまりなかった。今年は花つきが悪かったのだろうか。時期的に遅すぎたわけではないと思うのだけど。 それでも、ここは一番撮りやすい。花との距離が近いから、撮りたいものをある程度自由に撮...

    2011/10/21

    花/植物(Flower/plant)

  • 大道町人祭の大須を歩く

    PENTAX K-7 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5 名古屋まつりを見たあと、大須へ回った。 大須ではこの週末、大須大道町人祭というものが行われていた。大道芸の人たちがたくさん集まってパフォーマンスをするというもので、話には聞いていたけど見に行くのは初めてだった。今年で34回目を数える祭りということだから、私が知らない間に歴史を重ねていたのだった。 大須観音では、正月でもないのに出初式の梯子登りが行われていた。ただ...

    2011/10/20

    イベント(Event)

  • そこはかとなく楽しい名古屋まつり <後編>

    PENTAX K-7 + DA 55-300mm 今日は名古屋まつり後編をお届けします。 信長隊の濃姫役の人がとてもきれいだった。 三英傑ゆかりの姫たちに扮するのは、毎年、名古屋の百貨店店員で(三越、丸栄、松坂屋)、どうやって選ばれているかは知らないけれど、まあだいたいふさわしいと思われる人が選ばれているには違いない。 三英傑は自ら応募して、審査で選ばれる。それもやっぱり、イメージに合う人が選ばれるのが常となっている。 ...

    2011/10/19

    イベント(Event)

  • なんとなく楽しい名古屋まつり <前編>

    PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm 去年初めて名古屋まつりに出かけていって、今年もやっぱり行ってきた。行かなければ行かないでどうということもないのだけど、一度行くと次の年も行かないとなんとなく落ち着かない気分になる。 今年は土曜日が雨で、一日目のパレードは中止だった。その分、二日目はなかなか賑わったようだった。 行く途中に瀬戸電を撮りながら行ったら、すっかり出遅れてしまった。山車は行ったあと...

    2011/10/18

    イベント(Event)

  • 祈るということ ---八事興正寺千燈供養会

    PENTAX K-7 + TAMRON 10-24mm / 90mm f2.8 /DA 55-300mm 昨日、八事の興正寺で行われた千燈供養会を撮りにいってきた。 去年に続いて二度目となった今年は、祈るということについて思いを巡らす撮影となった。 今回は写真に語ってもらうことにして、言葉はこれくらいにしておく。                                                               ...

    2011/10/17

    イベント(Event)

  • 夏の中津川宿

    PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 8月の半ば、阿寺渓谷へ行ったとき、途中の中津川で中津川宿跡を歩いた。 中津川駅での連絡時間が30分以上あったので、名古屋からの便を早めて、中津川での散策時間を作ったのだった。 なんとなく後回しにしている間に季節は進み、あれから2ヶ月も経ってしまった。完全に夏の風景だけど、お蔵入りにするのはもったいないので、遅ればせながら載せることにした。 中津川宿は中山道45番目の宿場町で、...

    2011/10/16

    観光地(Tourist spot)

  • 茶色と緑のツートン・サタデー料理

    PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 今週末は土曜日がずっと雨降りで出かけることができず、すっかり予定が狂ってしまった。 日曜の朝も、明治村で早朝営業というのがあって、行く予定でいたのに、雨が残ってしまい、行くことができなかった。 そんなわけで、料理は土曜日に前倒しした。日曜の今日は、名古屋まつりに行っていた。 少し時間に余裕があったので、緑を使うことはできたのだけど、決定的に赤が足りなかった。黄色もなくて...

    2011/10/16

    料理(Cooking)

  • アイボクのコスモスが見頃撮り頃

    PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / TAMRON 90mm f2.8 / 10-24mm あなたに捧げるコスモス一輪。 そんなイメージで。 アイボクこと愛知牧場のコスモスが見頃を迎えたようだったので、撮りにいってきた。 雨上がりの曇り空で、期待していた夕焼けにはならず、光のない曇天での撮影になった。撮ろうと思っていたイメージではまったく撮れなかったのだけど、違うコスモスが撮れた。曇り空のコスモスも悪くないことを知る。 まだ蕾が多く...

    2011/10/15

    花/植物(Flower/plant)

  • 瀬戸電風景スライドショー

    http://www.youtube.com/watch?v=xJ1chqHdwRI 今日10月14日は鉄道の日ということで、瀬戸電風景のスライドショーを作った。 前回作ったのが3月だったから、半年以上も間が空いてしまったことになる。 ここらで一度、これまで撮ってきた瀬戸電写真をまとめておくのも悪くない。 第二弾を作れるように、これからももっと撮っていきたいと思っている。 BGMに曲をつけたのだけど、不具合か何かで上手く反映されない。時間が経てば...

    2011/10/14

    鉄道(Railroad)

  • 木曽三川から立田へ

    SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.7 多度駅から佐屋駅までの道のりは、木曽三川公園ではまだ半分いっていない。残りはその1.5倍あった。 公園内でもさんざん歩きまわったのだけど、佐屋駅までは歩くより他どうしようもない。バスもない。 タワーを背に、東へ向けて歩き出す。 見えているのは、長良川に架かる長良川大橋だ。 揖斐川、木曽川、長良川の木曽三川は、どれも川幅が広い立派な川だ。橋をひとつ歩いて渡るだけでもけっこ...

    2011/10/14

    施設/公園(Park)

  • 木曽三川公園でコスモスとか松原とか

    SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.7 / TAMRON 90mm f2.8 多度駅から歩いて、木曽三川公園へとやって来た。 ところで、木曽三川公園というと、個人的には138タワーなんかがある一宮の印象が強い。どうして岐阜にも同じ名前の公園があるのかと長らく疑問に思っていたら、二つは飛び地ながら同じ木曽三川公園ということなんだそうだ。上流地区(三派川地区)が一宮で、岐阜県海津町は中流地区(中央水郷地区)になり、下流地区(河口地区...

    2011/10/13

    施設/公園(Park)

  • 養老鉄道に乗る

    SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.7 津屋川にヒガンバナを撮りにいった日は、ヒガンバナだけが目的ではなかった。もう一つ大きな目的として、養老鉄道に乗るというものがあった。 JRで桑名まで行って、桑名から養老鉄道に乗換え、津屋川の最寄り駅である美濃津屋駅を目指した。 この日は週末ということで、休日フリーきっぷ(1,000円)を買った。 養老鉄道の駅では、「乗って残そう養老鉄道」の標語をあちこちで目にする。確かにそ...

    2011/10/12

    鉄道(Railroad)

  • ナゴヤ球場は今

    SONY α55 + SIGMA APO 170-500mm f5-6.3 ああ、ナゴヤ球場って、こんなに狭かったんだ。 久しぶりに訪れてそう思った。 レフトスタンドの向こうに新幹線が走っているのは相変わらずだ。 最後に訪れたのは、中学生のときだろうか。西武との日本シリーズや、さだまさしのコンサートなんかも観に行った。 1997年にナゴヤドームが完成して、中日ドラゴンズの本拠地はそちらに移った。 その後、ナゴヤ球場は二軍の本拠地となり、...

    2011/10/11

    スポーツ(Sport)

  • 渋川神社で棒の手奉納

    SONY α55 + TAMRON 10-24mm / 90mm f2.8 Di / 50mm f1.4 日曜日の昨日、尾張旭の渋川神社で棒の手奉納が行われたので、撮りにいってきた。 棒の手(ぼうのて)は写真で見て知ってはいたのだけど、実際に見るのは初めてだった。長い棒を使った武道の型(カタ)みたいなものを想像していたら、少し違っていた。 熱田神宮に棒の手発祥の地の石碑があるそうだけど、起源についてははっきりしていない。 室町時代、農民が自衛のため...

    2011/10/10

    イベント(Event)

  • 秋が深まる東山植物園

    SONY α55 + TAMRON 90mm f2.8 Di 東山植物園も、だんだん秋色が濃くなり、夏の名残を見つけるのが難しくなった。 わずかに遠くでツクツクボウシが鳴いていた。それがこの夏最後の声になりそうだった。 モミジの葉も、わずかに色づき始めた。来月には紅葉も山から里へ下りてくる。 アザミの紫。 彼岸花の終わり。 秋を告げる香りとして最も印象が強いのが、キンモクセイだ。この香りに本格的な秋の始まりを思う。 湿地ではま...

    2011/10/09

    花/植物(Flower/plant)

  • しっくりこないサタデー料理

    PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 今週は土曜日が空いて、日曜日が埋まっていたので、一日前倒しのサタデー料理だった。 今回はメニュー決めの段階で、あまり上手くいかないような予感がしていた。なんとなくしっくりこないというか、完成図が頭の中に見えなかった。 ただ、作ってみればそれなりにまとまって、そこそこの出来になった。相変わらず行き当たりばったりの料理人のままだ。 どう作っても食べられないような料理になるこ...

    2011/10/09

    料理(Cooking)

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ちょっと小幡緑地東園へ

施設/公園(Park)
小幡緑地東園-1

SONY α55 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5 90mm f2.8 APO



 小幡緑地本園にはよく行く。東園は年に2、3回だろうか。行ってもたいして収穫はないと分かっていても、何もないわけではない。だから、たまに行きたくなる。
 このときは、渋川神社で棒の手を撮った帰りだった。少し足を伸ばして行ってみた。
 自転車でゆっくり巡りつつ、やっぱり何もないなと思う。何もない感じがいいといえばいい。


小幡緑地東園-2

 野球をしているような日時に行ったためしがないというのがその理由なのだけど、いつ行ってもひとけのない野球グラウンド。
 天然芝のグラウンドはなかなか貴重だ。見ているだけで気持ちがいい。


小幡緑地東園-3

 落ち葉の影も長く伸びる10月の夕方。


小幡緑地東園-4

 芝生広場の向こうに沈んでいく夕日。
 メタセコイア並木は、まだ紅葉していなかった。今年は全般的に紅葉が遅れそうだ。


小幡緑地東園-5

 矢田川の河川敷に寄っていく。
 赤い夕日が雲の間からわずかに顔をのぞかせていた。


小幡緑地東園-6

 夕暮れどきを待っていたアブラコウモリたちが、空を舞い始める。
 これもまた、秋冬の風景の一つだ。

草津線の旅 <その5>

鉄道(Railroad)
草津線5-1

PENTAX K-7 + DA 16-45mm f4



 117系に乗って、甲西から石部へ。
 1979年から製造された117系は、JR東海でもまだ見ることがある。名古屋近郊ではあまり見た覚えはないものの、中津川の宿場町トレインという臨時列車になっていたりするし、大垣あたりでも走っているとか。
 それにしても、草津線はとても国鉄っぽい路線だ。非日常的な旅をしている気分になる。普段の生活で使っている人にしたら、ただの古い列車に過ぎないのだろうけど。


草津線5-2

 石部駅の駅前には、石部宿に関するミニ公園のようなものがあった。
 駅の南には旧東海道が通り、かつては東海道五十三次51番目の石部宿があった。
 江戸後期には、本陣2軒、旅籠32軒が1.6キロの街道筋に建ち並んでいたというから、けっこう大きな宿場町だ。京都から江戸に下る際、ちょうど夕方あたりで石部宿に辿り着くことから、初日の宿をここにとる旅人が多かったそうだ。新撰組局長時代の近藤勇もこの宿場の本陣に宿泊したという記録が残っている。


草津線5-3

 ここでもあまり時間が取れなかったのだけど、時間いっぱいまで歩いてみた。


草津線5-4

 東海道はその後幹線道路になったところが多く、宿場もかつての面影を残しているところは少ない。内陸だった中山道は、宿場も街道もわりと残っている。
 ここ石部宿も、かつての名残を見つけるのは難しかった。古い建物もあまりない。宿場町だったといわれなければ分からないくらいだ。


草津線5-5

 宿場の面影というより昭和の面影が少し残るくらいだった。
 歴史民俗資料館もあるようだけど、このときは見つけられなかった。


草津線5-6

 面白い姿をした山が見えた。


草津線5-7

 はがれかけたベンガラ色の格子に、わずかながら昔日の面影を見た。


草津線5-8

 草津駅の一つ手前、手原駅で降りるかどうか迷いつつ、やっぱり降りておくことにした。


草津線5-9

 国道1号線と国道8号線が交わる場所。
 ここが中山道と東海道の合流点かと思ったけど違った。追分はもっと草津寄りにあった。


草津線5-10

 太陽が沈んでいく。ちょっとピンチ。
 手原駅で降りたことは間違いではなかったけど、ここでの30分を草津に振り分けていれば、草津をもっと撮ることができたと思わないではなかった。


草津線5-11

 終点はもう目の前だった。列車に乗って、草津駅を目指した。


草津線5-12

 ちょっと長めのシリーズになってしまったけど、次回の草津編が最終回となる。
 つづく。

草津線の旅 <その4>

鉄道(Railroad)
草津線4-1

PENTAX K-7 + DA 16-45mm f4



 貴生川駅から三雲駅方面に向かって、川沿いを歩いて行く。道路が踏切を渡ったあたりが、草津線ではよく知られた撮影ポイントだ。
 列車が行く風景を撮る場所として、行く前から唯一決めていたのがここだった。他にも撮影ポイントはあるのだろうけど、下調べの段階では見つからなかった。あるとしてもそれほど多くはないようだ。


草津線4-2

 田園が広がり、風景として草津線を撮るには良い場所だ。
 午後は順光になる。
 ただ、手前の電線と電柱が入ってしまうので、こちらから撮ることは少ないみたいだ。撮られた写真を見ると、この裏手で撮られている。


草津線4-3

 9月のはじめということで、ちょうど稲刈りをしているところだった。初秋らしい風景を見ることができた。
 

草津線4-4

 裏手に回ってみると、なるほど、こちら側からの方がずっとすっきりしている。
 草津線は非電化単線だから、手前に障害物がないと、視界は良好だ。
 午後から逆光になるので、午前にこの場所から撮るのがスタンダードなのだと思う。


草津線4-5

 私はむしろ逆光を歓迎したい。
 10mmは出番がないだろうと持っていなかったのを、このときは悔やんだ。


草津線4-6

 ずっと引き返して、信楽高原鉄道のところまでやってきた。
 いい感じのところを見つけて、しばらく列車を待ってみたものの、いっこうに来る気配はなく、待てば来るといった路線でもないのであきらめた。30分くらいは粘ったのだけど。


草津線4-7

 歩き出してほどなくして後ろから列車がやってきた。そんなものだ。
 信楽高原鐵道は、貴生川駅と信楽駅を結ぶ14.7キロの第三セクターだ。
 終点の信楽には、たぬきの焼き物でお馴染みの信楽焼の里がある。たぬきづくしということで、列車にもたぬきの絵が描かれている。
 1時間に1本あるかないかの路線だから、タイミングは悪くても撮れただけでも運が良かった。
 機会があれば、近江鉄道とともに乗ってみたい。


草津線4-16

 せっかくだから近江鉄道も撮っておこうと、もう一度貴生川駅を超えて、近江鉄道が走っているところまでやってきた。
 現在は、本線の他、多賀線、八日市線があり、貴生川と米原を結んでいるのが本線だ。
 近江鉄道も、なかなか味わい深い路線なので、一度は乗っておきたいと思っている。


草津線4-9

 三雲駅は昔ながらの駅舎が残り、ローカル線の風情を漂わせていた。
 自動改札機がなければ、昭和の風景そのものだ。


草津線4-10

 昔は駅舎の中にKioskが入っていたようだ。今は自販機が埋め込まれている。
 そういえば、駅のKioskもどんどんなくなっている。


草津線4-11

 三雲での時間は30分しかなく、駅前をほんの少し歩くだけしかできなかった。


草津線4-12

 三雲駅前は、旧東海道で、古い家屋なども少し残っていた。
 時間があれば、甲西方面に向けて東海道を歩いてみるのも面白かっただろう。


草津線4-13

 甲西駅は、近くの甲西高校の生徒たちで賑わっていた。
 ここまで来ると、草津線の旅も終わりが近づく。


草津線4-14

 もう少し、列車を撮っておく。


草津線4-15

 このあたりも広い田園地帯になっている。
 後半は少し駆け足での散策となり、すぐに次の手原駅を目指すことにした。
 が、列車の到着が10分ほど遅れ、日没時間との競争になっていく。
 つづく。

冒険なきサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4



 今週も日曜日が雨だった。ここのところ3週連続で週末の雨が続いている。今週末は特にイベントはなかったものの、せっかくのいい季節だから、週末は晴れてほしいというのが願いだ。土曜はいい天気だったけど、出かけられなかった。
 というわけで、今週は日曜にゆっくり料理することになった。時間をかければよい料理が作れるかといえばそうでもないのだけど。

サンデー2

「鯛のトマトソース&バジルソースがけ」
 鯛にショウガをまぶし、塩、コショウ、酒を振って少し置く。
 タジン鍋で、酒蒸し焼きにする。
 タマネギの刻みとトマト、ケチャップなどでトマトソースを作る。
 バジルの葉を刻み、オリーブオイル、酒、みりん、しょう油、コンソメの素、砂糖、塩、コショウを煮立たせ、水溶きカタクリ粉でとろみをつける。
 もらいもののバジルをなんとか消費しようと作った料理だったのだけど、バジルソースが思ったよりも美味しくできた。もう少しあるから何かに使ってみよう。

サンデー3

「湯豆腐の山芋とオクラとエリンギ乗せ」
 だし汁で絹ごし豆腐を湯がく。
 オクラは軽く茹でて、輪切りにする。
 山芋を細切りに、エリンギを裂いて細くして、ごま油で炒める。
 酒、みりん、しょう油、中華だし、めんつゆ、砂糖、塩、コショウ、唐辛子で味付けをする。
 豆腐をサイコロ切りにするか、あんかけにした方がよかったかもしれない。

サンデー4

「鶏肉じゃが」
 肉じゃがの変形というか、和風ポトフというか。
 鶏肉、ジャガイモ、ニンジン、タマネギを炒めず、酒、みりん、しょう油、だしの素、水で茹でる。
 アク取りをして、ある程度火が通ったら、アルミホイルで落としぶたをして、弱火で煮込んでいく。
 8割方完成したところで火を止め、いったん冷ます。
 ブロッコリーを加え、再加熱する。
 白だしと塩、コショウで味を調える。

 今週は落ち着いて作ったこともあって、全体的に出来は良かった。普通の夕飯としては申し分ない。趣味の料理としては少し物足りない。

在庫写真 ~生き物編

虫/生き物(Insect)
在庫写真-1

SONY α55 + 50mm f1.4 他



 本編用の写真の在庫がかなりたまってきているのに加えて、本編では使えなかった写真も在庫になってきている。
 今回は生き物編ということで、在庫を少しでも減らしていこうということになった。

 写真嫌いは相変わらずのアイだけど、もっと撮らなければと、いつも思っている。


在庫写真-2

 道を歩いていた、まだ若いニホンカナヘビさん。
 脱皮の皮がくっついていて、それが首に巻いたスカーフみたいでカッコイイ。


在庫写真-3

 ノーガード戦法でファイティングポーズのカマキリさん。
 これも道にいたところ。


在庫写真-4

 確か、モンキアゲハだったはず。
 少し前の写真で、今はもうアゲハも飛んでいるのをほとんど見なくなった。


在庫写真-5

 たぶん、アカタテハ。
 ツマグロヒョウモンのように斑点模様じゃない。


在庫写真-6

 ランタナがチョウには人気らしい。
 別の場所で撮ったアオスジアゲハ。


在庫写真-7

 岩屋堂で出会ったカエルさん。


在庫写真-8

 地面に生えた小さな芽。
 枯れ葉が守っているように見えた。


在庫写真-9

 一輪花。
 ムラサキカタバミかな。


在庫写真-10

 三羽が行く。

草津線の旅 <その3>

鉄道(Railroad)
草津線3-1

PENTAX K-7 + DA 16-45mm f4



 寺庄(てらしょう)駅へとやってきた。
 2010年の去年に新しい駅舎が完成したばかりで、大変立派なものになっていた。利用客にとっては歓迎すべきところなのだろうけど、写真で見た味わいのある駅舎がなくなってしまったのは、観光客にとっては残念に感じる。昔の駅を知っている人には、ちょっと驚きの変貌ぶりなんじゃないだろうか。
 甲賀流忍術屋敷は、寺庄駅と次の甲南駅との中間にあって、どちの駅からも2キロほど離れているので、歩いて行くには少し遠い。バスも出てるのだろうけど、このときは最初から行く気がなかった。そういえば、伊賀を訪れたときも忍者屋敷には行っていない。


草津線3-2

 JR東海では見かけない、とまれの踏切標識。草津線沿いではたくさん見かけた。


草津線3-8

 モータープールって、何だろう?
 プールの種類じゃないし、モーターって車か。ああ、なるほど、駐車場のことかと思いつくのに1分くらいかかった。
 少なくとも愛知県でモータープールという表示は見た覚えがない。三重県でも松阪近郊ではないのではないか。関西では一般的な呼び名なのだろうか。


草津線3-3

 甲南高校の野球グランド。
 校舎からは高校生たちの賑やかな声が響いていた。


草津線3-4

 六角堂をよけるように変形の四叉路になっている。
 街道沿いの曲がり角に六角堂が建っていて、あとから二本の道を継ぎ足したみたいな格好になっている。実際の歴史はよく分からないけど。
 江戸時代に建てられたものだそうだ。


草津線3-5

 1時間というのは片道30分で、乗り降りの時間もあるから正味で往路25分くらいしか歩けない。あまり深追いしてしまうと列車に乗り遅れる。草津線のように本数が少ないと、一本逃すと致命傷になる。
 六角堂の先の橋まで行って、早めに引き返すことにした。


草津線3-6

 漆喰が落ちかけた古い蔵。
 奥の建物を見ると、何かの醸造所だったところかもしれない。


草津線3-7

 唐突にこんな洋風の建物が建っていたりもする。
 それほど古いものではなさそうだ。何だったのかは表からでは分からなかった。

<追記>
 と思いきや、ヴォーリズが大正14年(1925年)に設計した、旧寺庄銀行だと教えていただいた。
 ロケーションからして、周囲から完全に浮いていたから、どこかの変わり者の経営者が建てた何かの店の名残としか思えなかった。
 ヴォーリズといえば、近江兄弟社を設立した人物でもあり、日本で数多くの建物を設計した建築家でもあった。
 近江八幡でヴォーリズの建物を見た。しかし、この建物がヴォーリズ建築だとは、まったく考えつかなかった。


草津線3-9

 列車に乗り込み、次の駅を目指した。
 このとき乗ったは、国鉄117系だった。
 時間の都合で甲南駅は飛ばした。結果的にこの判断はよかった。甲南で降りていたら、日没までに草津に間に合っていなかった。


草津線3-10

 貴生川(きぶかわ)駅に降り立った。
 ここは他の駅とは少し趣が違った。
 向かって左にとまっているのが信楽高原鉄道、右が近江鉄道で、その連絡駅になっている。
 ここから終点の草津までは、1時間に2本のダイヤになっているので、散策もしやすくなる。1時間でも1時間半でもいいとなると、気持ちにも余裕が生まれる。
 貴生川には列車を撮るのによい場所があることを事前に調べてあったので、たっぷり2時間ほどかけて歩いた。


草津線3-11

 バスコレクション。こうして並んでいるのを見ると、バスにもいろいろなタイプがあることをあらためて知る。


草津線3-12

 列車撮影ポイントに向かって歩いている途中。
 草津線を撮る旅では、ここ貴生川が中盤のハイライトとなる。
 次回に続く。

草津線の旅 <その2>

鉄道(Railroad)
草津線2-1

PENTAX K-7 + DA 16-45mm f4



 柘植駅を出た草津線の列車は、ほどなく県境を超えて、滋賀県甲賀町に入る。
 滋賀県最初の駅が、油日(あぶらひ)駅だ。
 油日の名前は、油日神社の主祭神・油日神から来ている。油日岳(693メートル)のいただきに大明神が降臨した際、油を燃やしたような火を発したという伝説から名付けられたのだとか。
 駅舎が変わった格好をしている。何のことか、このときはよく分からなかった。帰ってから調べたところ、忍者屋敷をモチーフにしているそうだ。言われてみればそういうことかと思わないでもない。


草津線2-2

 駅舎の中では、たくさんのサギソウが咲いていた。
 駅員さんいわく、ここまで咲かせるのに10年かかったそうだ。
 野生でこんなにもサギソウが咲いているところはないと思う。室内で大切に育てられているから、花の状態も見たことがないほどきれいだった。


草津線2-3

 後退禁止。
 なるほど、そうだ。人生の指針としたい。
 後退禁止。前進あるのみ。


草津線2-4

 このあたりの線路風景は、ローカル線の風情が漂っていた。
 次の寺庄(てらしょう)駅までは2キロくらいで、線路沿いに道が通っていたので、歩いて移動することにした。


草津線2-5

 田園風景の中をいく草津線の列車。
 とても牧歌的で平和そうな風景だった。


草津線2-6

 まっすぐ伸びる田んぼの中の農道。
 天気のいい日にこんなところをのんびり歩いていると、自分が今どこで何をしているのか分からなくなるようなトリップ感に襲われる。


草津線2-7

 なんとなく散居村っぽい風景に感じられた。


草津線2-8

 わざわざ柵の一部を開けて線路際まで導いておきながら、立て札には鉄道用地内には入らないで下さいと注意書きがある。
 線路の向こうには民家が並び、左右の踏切までは距離がある。


草津線2-9

 手作り感の強いキリスト教会らしい建物。


草津線2-10

 写真を撮ったり列車を待ったりしたので、50分くらいで甲賀駅に辿り着いた。
 草津線の駅舎はどこも新しい。ここ10年以内に建て替えられたものばかりといった様子だった。古い駅舎が残る時代に訪れていたら、また違った感想を抱くことになったのだろう。


草津線2-11

 甲賀といえば、やはり甲賀忍者を推してくる。構内のあちこちに忍者の絵が描かれていた。
 壁だけでなくベンチや床までペイントされているのがお洒落だ。


草津線2-12

 古い時代の名残か。


草津線2-13

 今度はカフェオレ列車に乗って次の駅を目指すことになった。


草津線2-14

 先入観のない目で見ると、草津線は緑の113系がよく似合うように思った。

 次回は寺庄散策編をお届けします。
 つづく。
 

草津線の旅 <その1>

鉄道(Railroad)
草津線-1

PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / 16-45mm f4



 かれこれひと月半も前のことになるのだけど、草津線の旅をしてきた。9月はじめのことだった。
 長期シリーズになりそうだったので、まとまった間が空いたらやろうと思っていたら、イベントや季節ものでどんどん先送りになって、結局今になってしまった。たぶん、5回くらいのシリーズになると思う。
 天浜線でローカル線の魅力をあたらめて知り、またそんな旅に出たいと考えていた。そして、目をつけたのがJR草津線だった。
 しかし、思っていたのとはずいぶん趣が違っていた。いわゆるローカル線的な情緒はあまりなく、駅舎やホームに魅力を見いだすことはできなかった。その代わり、国鉄色が強い車両に特徴があって、天浜線とはまた違ったローカル線の旅になった。
 草津線といってもどこのことかピンと来ない人も多いかもしれない。草津といえば温泉で有名な草津町を思い浮かべる人が多いだろうか。あれは群馬県で、草津線は滋賀県を走るJRの路線だ。終点の草津には、かつて東海道と中山道が交わる草津宿があった。
 三重県にある関西本線の柘植(つげ)と、滋賀県にある東海道本線の草津とを結ぶ36キロの線で、私はこんな機会でもなければ一生乗ることはなかったであろうと思う。
 名古屋から草津へ行く場合でも、米原経由で東海道本線を使う。あえて草津線を経由する理由はない。途中の甲賀あたりへ観光へ行くとしても、東海道本線から行った方が早いと思う。だから、この線のことに関しては、ほとんど存在さえ意識したことがなかった。だからこそ、あえて草津線に乗るというのが旅の理由になり得たのだった。
 亀山で関西本線の加茂行きに乗り換え、柘植まで行く。草津線の旅は柘植駅から始まる。


草津線-2

 亀山から柘植までは非電化で、かわいいディーゼルカーが運んでくれる。
 柘植で関西本線と草津線とに別れ、ディーゼルカーはそのままトコトコ加茂に向けて走り去っていった。
 加茂(かも)といっても関東や他の地域の人には馴染みが薄い地名かもしれない。京都の南部、木津川市(きづがわし)にある町で、奈良時代には恭仁京があったところだ。


草津線-3

 柘植から貴生川(きぶかわ)までは、1時間に1本、貴生川から草津までは1時間に2本というのが、この路線の列車本数だ。
 駅やホームにローカル線の風情を探しても見つかりそうにないことが分かり、草津線の旅は、各駅停車で駅周辺を1時間散策するというスタイルになった。


草津線-4

 柘植駅の駅舎。
 1時間に1本というのが示す通り、駅前はいたってのんびりしたムードが漂っている。
 基本的に観光路線でもないので、駅に降り立って、どっちへ向かって歩いて行ったらいいものか、しばし佇むことになる。これといった目的地はない。
 それでも、1時間ほど歩いていると、その町の空気に触れることはできるわけで、その感じがとても心地よかった。一度でも降り立った駅は、多少なりとも馴染みのある駅ということになる。
 どこへともなく適当に歩き出してみればいい。何かしら心惹かれる風景というものがあるものだ。


草津線-5

 柘植駅の南には、かつて大和街道が通っていて、今でも古い建物が少し残っている。
 黒板張りと白漆喰の土蔵なども建っていた。


草津線-6

 このあたりにも旧街道の雰囲気が残っている。


草津線-7

 古い看板が落ちてひっくり返っているのかと思ったら、家屋の補修材として使われていた。


草津線-8

 柘植駅のある柘植町は、滋賀県との県境に近いながらも、まだ三重県だ。三重生まれの私でも、柘植にはまったく縁もゆかりもなかった。訪れたのはこのときが初めてだった。


草津線-9

 第一町人発見。
 風景がとても夏っぽい。今とは光と影の強さが違う。


草津線-10

 草津線の旅全般で感じたのだけど、このあたりまで来ると、文化圏が関西に属していて、中部圏では見ないような光景をあれこれ目にすることになった。
 こんな赤色灯付きの標識のようなものも初めて見た。これが関西特有のものかどうかは知らないのだけど。


草津線-11

 柘植は伊賀市の北東部にある。マンホール蓋には伊賀忍者が描かれている。
 甲賀忍者で知られる甲賀は、一山越えた北にあって、伊賀と甲賀はお隣同士のような関係ということをあらためて知った。


草津線-12

 柘植駅に戻ってみると、ホームには国鉄113系が待っていた。緑のやつだ。
 車両自体は国鉄時代の古いものながら、塗装は去年2010年に塗り替えられた新しいものだそうだ。
 それまではカフェオレと呼ばれる茶系統のツートンや、湘南色と呼ばれるオレンジと緑のツートンだった。
 今後は地域ごとにイメージカラーを決めて一色にしていくらしい。京都エリアは緑となったようで、今後はこの色に統一されていくんだそうだ。
 よそ者からするとどの色も新鮮に映るのだけど、この地域の人たちは初めて緑を見たときはかなり驚いたという。
 時代の流れでシルバー車両が増えていく中、あえて緑一色というのは斬新に感じられる。時代を逆行しているようにさえ思える。渋谷の駅前に置かれている青蛙みたいだ。

草津線-13

 窓が上に開く、古いタイプだ。懐かしい。子供の頃に見て以来かもしれない。

 こうして草津線の旅は始まった。
 途中の駅は9つ。時間の都合で一駅だけ飛ばしてしまったのだけど、それぞれの駅で降りて歩いた。
 次の停車駅は油日。
 つづく。

牧野が池のことを思い出す秋

野鳥(Wild bird)
牧野が池-1

SONY α55 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5 / 100-300mm f4.5-5.6 APO



 牧野が池は、渡りガモを撮るところという頭があって、春夏はあまり行く機会がない。年間を通じて花も少なく、虫もあまりいないところだから撮るものがないと思ってしまう。行けば行ったで何かしらの収穫はあるのだけど。
 秋になるとここのことを思い出す。そろそろカモたちも渡ってきたんじゃないかと、久しぶりに行ってみることにした。先週のことだ。
 最後はなかなかいい夕焼け空と映り込みを撮ることができた。そういえばここは、夕焼け撮影ポイントでもある。夏の間はそんなことさえ忘れている。


牧野が池-2

 ダイサギだと思う。ダイサギとチュウサギの区別がついていないから、たとえチュウサギを見たとしてもダイサギとして片付けてしまっている。ここらにチュウサギが飛んでくることもあるんだろうか。
 蓮の名残風景も撮りたいと思っていたけど、いい姿をしているものがなかった。牧野が池も蓮の数がずいぶん減ったように思う。


牧野が池-3

 やはりカモがたくさん来ていた。
 このときは何ガモか、よく見えなかった。


牧野が池-4

 こうやってみると、ヒドリガモのエクリプスに思えるけどどうだろう。
 渡ってきたばかりの頃は、まだ羽が生え替わっていなくて判別が難しい。
 この日は300mmしか持っていなかったから、広い牧野が池では届かないというのもあった。次は500mmを持っていこう。


牧野が池-5

 飛ぶのを気長に待って、やっと飛んだところを撮った。
 時間帯のせいか、このあとまったく飛ばなくなってしまった。


牧野が池-6

 遠くを飛んでいたのはダイサギだったか。


牧野が池-7

 浮き草が浮かぶ水面を照らす黄金色の西日。
 黒と金のゴージャスな世界。


牧野が池-8

 虫がめっきりいなくなったこの時期、代わりに相手をしてくれるのがカモたちだ。
 今年はカモのいい写真を撮りたい。


牧野が池-9

 飛んでいったのはカワウだっただろうか。
 薄暗くなると、アブラコウモリが飛び始める。やつらの動きは素早く、不規則で読めない。暗いというのもあって、かなり難度が高い。結局このときは一枚も当たらなかった。


牧野が池-10

 季節が変われば行き先も違ってくる。牧野が池の登場回数も増えるはずだ。
 そろそろ気持ちを紅葉に向けていかないといけない。もうそんな時期だ。今年はまだ、ほとんど何も決まっていない。紅葉と鉄道というテーマで撮りたいと思っているのだけど。

夜のセントレアで撮る

飛行機(Airplane)
夜セントレア-1

SONY α55 + SIGMA APO 170-500mm f5-6.3



 少し前、常滑の大野町へ散策へ行ってきた。常滑まで行ってセントレアへ行かない手はないと、夕方セントレアまで足を伸ばした。
 夕焼けどきに撮りたいというのが希望だったのだけど、この日は夕方になって太陽が雲に隠れてしまい、空は焼けなかった。そのままなし崩し的に夜の撮影となり、苦戦することになった。
 通常ISO400までしか上げない感度を、段階的にISO800、1600、3200まで上げていき、それでもシャッタースピードは1/4とか1/6しか稼げない。必然的に流し撮りをするしかなくなった。
 ただ、難度が上がれば上がるほど楽しいというのもあるので、だんだん夢中になって、最後は真っ黒な中、周りを見渡せば誰もいなくなっていた。
 セントレアはやっぱり楽しかった。

夜セントレア-2

 鉄道と同じで、機体そのものには特に思い入れはなく、飛行機がすごく好きというわけではないのだけど、飛行場は好きだ。駅や線路風景が好きなように。
 駅に1時間もいたら不審だけど、飛行場なら何時間いてもいい。セントレアのスカイデッキは特に居心地がいい。

夜セントレア-3

 結婚カップルの撮影が行われていた。
 かなり長い時間、丁寧な撮影をしていたけど、モデル撮影だったかもしれない。カップルができすぎなくらい美男美女すぎた。

夜セントレア-4

 この日は北向きの離発着だった。以前見たときは南向きだったから、最初ちょっと違和感があった。季節や風向きによって方向が決められるらしい。
 南向きと北向きと、どっちが撮りやすいということもなく、どちらにしても障害物があって、厳しいものがある。
 もっと内側でいいから、お立ち台のような展望スペースを作ってほしかった。

夜セントレア-5

 テイクオフ。
 だんだん暗くなって、厳しくなってきた時間帯。
 背景の海を入れて撮るなら、南向きの方が向いているかもしれない。

夜セントレア-6

 空港にはいろんな色の光があって、それがイルミネーションのようにきれいだ。

夜セントレア-7

 ブルーモーメント。
 動感撮影ではこれくらい暴れている方が個人的に好きだ。

夜セントレア-8

 離陸はまだスピードが出ていないから、流し撮りの振りがゆっくりになってかえって難しい。

夜セントレア-9

 夕方から夜にかけては離発着の便が多くて、どんどん降りてきたり飛んだりするから、長く撮っていても飽きない。
 今の小牧は間がありすぎて退屈してしまう。昔は小牧もひっきりなしで楽しかったそうだ。

夜セントレア-10

 なんだかんだで光源はあるので、オートフォーカスが迷うことは少ない。

夜セントレア-11

 帰る予定時間を過ぎてもなかなかやめられず、時間延長になった。
 2時間以上撮っていたけど、まだ1時間くらいは撮りたかった。

夜セントレア-12

 ほとんどがJALとANAで、たまにスカイマークや中国の航空会社が来る。
 エティハドとかはいつもセントレアにいるのに飛んでいるところは見たことがない。
 特別な機体が来たりすると、わんさと人が押し寄せる。この前B767が来たときも大賑わいだったそうだ。

夜セントレア-13

 ANAの小型機。

夜セントレア-14

 光を受けて輝く機体は美しい。

夜セントレア-15

 スポットライトを浴びるプリマドンナを連想した。

夜セントレア-16

 名古屋駅から30分そこそこだから近いといえば近いのだけど、運賃が微妙に高いのが難点だ。往復1,700円+バス代は、空港の入場料と考えると高く感じる。小牧なら自転車で行けたのに。
 まあしかし、楽しいのは間違いないから、また行くことになると思う。次も夕方から夜にかけての時間帯で決まりだ。

もうちょっとだけアサギマダラ

虫/生き物(Insect)
東山植物園-1

SONY α55 + TAMRON 90mm f2.8 Di



 先週、ちょっとだけ東山植物園に行ってきた。
 特に目的があったわけでもなかったのだけど、アサギマダラのことが気になっていたというのはあった。前回、もう一歩飛翔姿を撮りきれなかったのが心に引っかかっていた。
 このときもまだ7、8匹飛んでいた。旅の途中でしっかり栄養補給するために、何日かとどまっていくのだろう。前回と同じ個体ではないとは思うけど。
 今年は10月に入っても暖かい日が続いているから、アサギマダラたちも調子が狂っているかもしれない。


東山植物園-2

 ハチに襲われそうになって逃げるアサギマダラ。実際に襲いかかることがあるのかどうかは知らない。
 近頃、ハチに刺されたというニュースがよく流れる。自分も気をつけないといけない。


東山植物園-3

 思い描いていた飛翔姿を、ようやく撮ることができた。
 これでもう、今年のアサギマダラは思い残すことはない。
 あと撮りたいシーンは、太陽を画面に入れつつ、2匹のアサギマダラが飛んでいるところだ。それはぜひ、広角レンズで撮りたい。
 海を越えていくアサギマダラが撮れたら嬉しいけど、そんな写真はあるんだろうか。


東山植物園-4



東山植物園-5



東山植物園-6

 浅黄色に見える翅を太陽光で透かしてみると、黄色っぽくなる。レンズを通してだけでなく、肉眼でもこの色に見える。


東山植物園-7

 カタツムリは何月くらいまでいるんだろう。この姿のまま越冬するんだろうか。


東山植物園-8

 バラ園をのぞいてみるも、花数が少なくて低調だった。
 春でもここは撮りづらい。


東山植物園-9

 時間もなかったので、早々にバラ園をあとにした。


東山植物園-10

 この秋、白バラの美しさを再認識している。

 虫撮りはそろそろシーズンオフかなと思う。見かける姿もだんだん少なくなる。

小幡緑地緑ヶ池夕景

施設/公園(Park)
緑ヶ池-1

SONY α55 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5



 小幡緑地本園の緑ヶ池で見る夕景が好きで、ちょくちょく行っている。この日は特に印象的な光と影の風景を見せてくれた。
 少し風があって波が立っていた。波打ち際から小舟で漕ぎ出すイメージで。


緑ヶ池-2

 まだ太陽が沈む前の時間帯。
 オレンジに染まる西の空と、自衛隊の航空機。


緑ヶ池-3

 いつの間にか、水際にけっこうな数のホテイアオイが咲いていた。
 去年まではなかったはずだ。突然こんなものが自生するはずもない。誰かが持ち込んだのか、川を通って入ってきてしまったのか。
 こいつは爆発的に増えて生態系を壊すから、早めになんとかした方がいい。これから冬に向かっていったんは姿を消しても、来年は水面を覆うくらい繁茂してしまうかもしれない。
 見た目はきれいなんだけど。


緑ヶ池-4

 夕景は日没後からが面白い。ここからどんどん色が変化していく。オレンジからブルーモーメント、濃紺から黒へと移ろってゆく。


緑ヶ池-5

 ホテイアオイのシルエット。


緑ヶ池-6

 流木というか、朽ち木。


緑ヶ池-7

 日が沈んでしばらく経つと、空が再び赤みを増す。
 そして、夜空になる。


緑ヶ池-8

 粘ってここまで。これ以上暗くなると、さすがに撮れない。このときは手持ちだった。
 空は広いものの、周囲は街なので、星空を撮るには向かない。
 次は三脚とNDフィルタを持っていくことにしよう。

体調不良のサタデー料理

料理(Cooking)
サタデー1

PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4



 今週の料理は土曜日だった。日曜はあちこち出かける予定が入っていた。
 しかし、今週はじめからくすぶっていた風邪が悪化し、結局どこへも出かけられなかった。土曜日に料理しているときも、ちょっとしんどかったから、危ういなとは思っていたのだけど。
 料理はとりあえず普通に作った。食欲がないわけではなく、食べるのも普通に食べた。

サタデー2

「サーモンの蒸し焼き甘辛ソースがけ」
 サーモンに塩、コショウ、酒を振って、タジン鍋で蒸し焼きにする。
 終盤でタマネギを追加する。
 白ワイン、オリーブオイル、みりん、しょう油、からし、砂糖、レモン水、塩、コショウをひと煮立ちさせて、ソースを作る。
 あとから思ったけど、ソースにとろみをつけて、品よくかけた方が美味しく見えたはずだ。
 アスパラあたりを加えると、彩りもよくなった。

サタデー3

「カボチャ・エビ・オクラの素揚げ」
 カボチャ、オクラ、エビに、それぞれカタクリ粉をまぶし、低温から素揚げする。
 たれは、酒、みりん、しょう油、白だし、めんつゆ、砂糖、唐辛子、塩、コショウを煮立てて作る。
 カボチャは揚げ物にするのが一番美味しいと思う。パクパク食べられる。

 もう一種類、「ほうれん草と山芋炒めの卵とじ」は、うっかり写真を撮り忘れた。食べてしまってから気づいても手遅れだ。全体写真の奥に写っているのがそれだ。
 鶏肉、ソーセージ、山芋をオリーブオイルで炒める。
 ほうれん草は軽く下茹でする。
 ほうれん草をあわせ、酒、みりん、しょう油、コンソメの素、塩、コショウで味を調える。
 トマト、スライスチーズを追加して、とじた卵を混ぜ入れる。
 卵がある程度固まったら完成だ。

 体調不良の中で、これだけ作って食べられたら上出来だ。
 早く回復しないといけない。

 ちょっとおまけ写真を。

航空祭-4

 出かけていく予定をしていた小牧基地の航空祭は、家のベランダから見ることになった。展示飛行中の航空機を遠くに少しだけ見ることができた。
 これは空中給油機のKC-767だと思う。
 自衛隊機に思い入れがあるわけではないけど、やっぱり動いているものを撮るのは楽しい。
 近い距離から500mmで撮るのは難しかったことだろう。

航空祭-2

 たぶん、F-2戦闘機だと思う。
 当初予定に入っていたF-15は、直前の予定表で消えていた。とりやめになったんだろうか。飛んでいたとしても、うちからは見えなかった。

 午前中に行くつもりだった三谷祭に行けなかった方が残念だった。来年のお楽しみとするしかない。
 航空祭でいうと、岐阜基地の航空祭が11月27日にあるのだけど、その日は鈴鹿のサンデーロードレースに行くことが決まっている。航空祭もまた来年ということになりそうだ。

モリコロパークのコスモス満開

施設/公園(Park)
モリコロ-1

SONY α55 + TAMRON 10-24mm / 90mm f2.8 /100-300mm APO



 モリコロパークのコスモスが見頃とのことで、ちょっと撮りにいくことにした。アイボクで今年のコスモスはもう撮ったつもりでいたけど、場所が変われば写真も変わるもので、まったく別のコスモス写真になった。
 しかし、ここのコスモス、わんさか咲きすぎている。花の密度が濃くて、風景としてコスモス畑を撮るならいいけど、コスモスそのものを撮ろうとすると撮りきれない。被写体ということを考えた場合、花はたくさん咲いてればいるほどいいというわけでもない。

モリコロ-2

 それにしてもよく咲いている。モリコロのコスモスがここまで咲いているのを見るのは初めてだ。
 少しずつ枯れていく花があるにしても、来週いっぱいくらいは見頃が続くんじゃないだろうか。

モリコロ-3

 こんな光景を見たらスイングしたくなる。

モリコロ-4

 もう、今年のコスモスはこれでいい。たくさん撮って、収穫もあった。

モリコロ-5

 少しずつ紅葉も進んでいる。
 池に浮かんでいたのは渡りのカモかと思ったら、カルガモだった。ぼちぼち渡ってきてもいい頃だ。

モリコロ-6

 さて、今年はどこで紅葉を撮ろう。計画を立てないといけない。

モリコロ-7

 小競り合いをするカイツブリたち。

モリコロ-8

 名駅方面の夕景を撮ろうと思っていたのに、この通り。白くかすんで高層ビルがやっと見えるだけだった。

モリコロ-9

 観覧車は動いていなかった。お客がいなかったからか、夕方で営業時間が終わっていたのか。

モリコロ-10

 日が沈めばすぐに暗くなるのが秋だ。
 少し先の話になるけど、来年の岐阜国体に先駆けて、年明けの1月に、ゆめリンク愛知大会が開催される。
 メイン会場は日本ガイシアリーナで、モリコロパークのスケートリンクはアイスホッケーの会場として使用される。
 アマチュアの大会とはいえ、いろんなスポーツを撮影できるチャンスだから、来年は国体を撮ることを一つの目標にしようと思っている。
 モリコロパークは、紅葉シーズンにまた訪れることにしたい。

花は少なめ王子バラ園の秋バラ

花/植物(Flower/plant)
王子バラ園-1

SONY α55 + 50mm f1.4 / TAMRON 90mm f2.8 Di



 そろそろ秋バラのシーズンなのではないかと、王子バラ園に行ってみた。
 いつもの年より一週間近く早かったのだけど、どうも花が少ない。早すぎたのかといえばそんな感じでもなく、つぼみもあまりなかった。今年は花つきが悪かったのだろうか。時期的に遅すぎたわけではないと思うのだけど。
 それでも、ここは一番撮りやすい。花との距離が近いから、撮りたいものをある程度自由に撮れる。東山植物園や鶴舞公園は、柵があって花壇に奥行きがあるから撮りづらい。
 ちょっと寂しい状況ながらも、きれいに咲いている花を選んで撮ってきた。
 最初は寺西菊雄作の荒城の月から。お気に入りの一つだ。


王子バラ園-2

 バラの色と形の可能性に魅力を感じて、バラ作りにのめり込んでいく人の気持ちが分かる気がする。
 これを何色と表現すればいいのか。オレンジなのか、黄色なのか。 


王子バラ園-3

 バラと太陽。
 TOKIOの「太陽と砂漠のバラ」を思い出した。あの曲が好きだった。 


王子バラ園-4

 不思議な斜めの光が走った。 


王子バラ園-5

 バラのアップをファインダーでのぞいていると、これ美味しそうだなと思うことがある。
 和菓子が食べたくなる。

 
王子バラ園-6

 バラの花びらの重なりは、魚の鱗や、鳥の羽に通じるものがある。


王子バラ園-7

 たまたまハチもチョウもいなくて、相手をしてくれたのはバッタさんだけだった。


王子バラ園-8

 バラを写すには薄曇りくらいがちょうどいいと言われるけど、個人的にはたっぷり光が当たっているときの方がいい。 

 
王子バラ園-9

 太陽があれば、キラキラバックも写せる。 


王子バラ園-10

 かざぐるまのよう。 


王子バラ園-11

 純白のバラというのは案外少なくて、絞り模様やシミのないものは更に少ない。 
 真っ白なバラの美しさは、際立っている。


王子バラ園-12

 エッジとグラデーション。

 それなりに撮れたけど、すっかり満足とはいかず、東山植物園も行ってみたものの、成果はあまりなかった。秋バラを撮るために遠い花フェスタまでは行きたくないと思ってしまう。残るは鶴舞公園か。
 もう少しどこか撮りやすいところを見つけたい。

大道町人祭の大須を歩く

イベント(Event)
大須-1

PENTAX K-7 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5



 名古屋まつりを見たあと、大須へ回った。
 大須ではこの週末、大須大道町人祭というものが行われていた。大道芸の人たちがたくさん集まってパフォーマンスをするというもので、話には聞いていたけど見に行くのは初めてだった。今年で34回目を数える祭りということだから、私が知らない間に歴史を重ねていたのだった。
 大須観音では、正月でもないのに出初式の梯子登りが行われていた。ただ、これを大道芸と呼んではいけない。
 実際の演技を生で見るのは初めてだった。見た目以上に難度は高いと思われる。やってみろと言われてやれる自信はない。10代の頃ならともかく。

大須-2

 がまの油売り実演なんてのもあった。
 昔リアルタイムで見たことがあるという人はけっこう上の世代だと思う。
 アーケード内のあちこちに分かれて、様々なショーが行われていたようだ。
 この祭りの目玉といえるのが、金粉ショーとおいらん道中で、残念ながら時間が合わずにどちらも見ることができなかった。見たければ名古屋まつりをあきらめてこちらに来なくてはいけない。金粉ショーは場所取りの段階から相当ヒートアップしているらしい。

大須-3

 大きな文字で、「自転車にはツーロック」と手書きされている。
 銀魂のタイトルみたいだ。
 大道芸を見たかったわけでもなかったので、ざっと通りを歩いていくことにした。

大須-4

 人が集まっていたのでのぞいてみたら、お犬様を取り囲んでの撮影会だった。
 おとなしいモデル犬で、じっとして撮られるに任せていた。

大須-5

 昔と比べれば大須の空気感もずいぶん変わったのだけど、昔も今も、もうひとつここの空気になじめない。上手く溶け込めない感じがする。

大須-6

 こんな細い路地の方が落ち着く。

大須-7

 自販機の前で踊る女の子。
 大須にはいろんな人がいる。

大須-8

 大須観音の境内は、パフォーマンスの人と観客と参拝客と出店と鳩が入り乱れ、なんだか大変なことになっている。

大須-9

 大衆娯楽遊技場。射的だったと思う。
 時代を反映して、景品類はAKBと嵐に席巻されている。

大須-10

 鳩が飛ぶ。

大須-11

 祭りの後といった光景。

大須-12

 日も傾いて、そろそろいい時間になったところで、千灯供養の興正寺へと移動することにした。

大須-13

 元気を出してワッショイとかけ声をあげながら歩くはっぴ姿の子供たち。近くの神社でも祭りがあったようだ。
 今でもこういう姿が残っていることに安心感を覚える。

そこはかとなく楽しい名古屋まつり <後編>

イベント(Event)
名古屋まつり2-1

PENTAX K-7 + DA 55-300mm



 今日は名古屋まつり後編をお届けします。
 信長隊の濃姫役の人がとてもきれいだった。
 三英傑ゆかりの姫たちに扮するのは、毎年、名古屋の百貨店店員で(三越、丸栄、松坂屋)、どうやって選ばれているかは知らないけれど、まあだいたいふさわしいと思われる人が選ばれているには違いない。
 三英傑は自ら応募して、審査で選ばれる。それもやっぱり、イメージに合う人が選ばれるのが常となっている。

名古屋まつり2-2

 秀吉隊でもまた戦闘シーンが行われた。どうやらこれもパレードのお楽しみの一つになっているようだ。
 去年と今年で3日間見て、やっと名古屋まつりのおおよそのことを知ったのだった。

名古屋まつり2-3

 さて、これは何の戦いの再現シーンだったか。秀吉が主役の大きな戦いというと、小牧長久手の戦いあたりだろうか。もしくは、賤ヶ岳の戦いか。

名古屋まつり2-4

 ちょっと白塗りが濃い秀吉さんだった。
 関白になってからは実際こんなふうだったのかもしれない。

名古屋まつり2-6

 正室のねねさん。
 大政所とかも乗っていたと思う。左の人がそうだろうか。
 茶々も一緒に乗っていたかどうか。

名古屋まつり2-7

 ここでまた唐突に、沖縄のエイサー隊がやって来た。
 秀吉と琉球は、関係があるといえば関係がある。

名古屋まつり2-8

 顔を白く塗っておどけてみせる人たちがいた。チョンダラーなどと呼ばれる人だそうだ。
 昔ながらのエイサーにはいない役割の人だそうで、これまで私が見たエイサーにはいなかった。今回初めて目にした。

名古屋まつり2-9

 単なる賑やかしではなく、エイサーの一隊を整理したりする重要な役回りも担っているんだとか。

名古屋まつり2-10

 私が知っているエイサーは、こういう人たちだ。太鼓を叩きながら飛んだり跳ねたり踊ったり。
 唄を歌う人や、三味線の人もいる。
 昔からの沖縄の盆踊りで、時代を経て少しずつスタイルが変わってきている。

名古屋まつり2-11

 家康隊の前には腰元たちが行進する。
 衣装が志村けんのバカ殿みたいだ。

名古屋まつり2-12

 千姫だったか。
 千姫といえば、江と徳川秀忠の長女で、7歳で豊臣秀頼と政略結婚させられて以降、波乱の人生を送った人物だ。

名古屋まつり2-13

 ええと、どちらさんでしょう?
 家康隊では、大坂の陣が再現されて、この人物は豊臣側で暴れていた。

名古屋まつり2-14

 マイクを使った放送があるのだけど、詳しいことまでは教えてくれないので戦いの状況がよく分からない。なんとなく雰囲気を楽しむものだといえばそうなのだろう。

名古屋まつり2-15

 大トリはやはりこの人、徳川家康だ。

 名古屋まつりとは、こんな感じの祭りだ。面白さのツボが伝わらないかもしれないけど、そこはかとなく面白いので、機会があれば見にいってみてください。
 この祭りは長く続いているにもかかわらず、食わず嫌いで見たことがないという名古屋人がけっこう多い。市内の中心が通行止めになって邪魔くさいくらいにしか思われていないところもある。
 一度見てみると、好きになって、私のように続けて見にいくようになるという可能性もある。私は来年もやっぱり見に行ってしまいそうな気がしている。

なんとなく楽しい名古屋まつり <前編>

イベント(Event)
名古屋まつり1-1

PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm



 去年初めて名古屋まつりに出かけていって、今年もやっぱり行ってきた。行かなければ行かないでどうということもないのだけど、一度行くと次の年も行かないとなんとなく落ち着かない気分になる。
 今年は土曜日が雨で、一日目のパレードは中止だった。その分、二日目はなかなか賑わったようだった。
 行く途中に瀬戸電を撮りながら行ったら、すっかり出遅れてしまった。山車は行ったあとで、神楽が出発するところだった。
 そんな時間では沿道の一番前を確保することもできず、市役所の反対側に陣取ることになった。順光になってしまったのがつまらなかったのだけど、場所としては案外悪くなかった。今年は動かず、最後までここで撮ることになった。
 一応、メインは郷土三英傑のパレードということになっている。その前にいろいろなパレードがあるわけだけど、ここぞという盛り上がるポイントがあるわけではなく、こちらもなんとなく流れていくパレードを撮っていくことになる。
 なんだか写真の枚数が増えてしまったので、前後半に分けることにした。このなんとなくゆるい感じのパレードが名古屋まつりと思ってもらっていい。

名古屋まつり1-2

 山車、神楽に続いて、子ども会みこしのパレードが始まる。

名古屋まつり1-3

 区ごとの代表子ども会が、手作りのおみこしを担いで歩く。
 名古屋で一番大きなお祭りとは思えない脱力感だ。
 子供たちの表情も、楽しそうというより照れくさそうで、それがまた笑えたりする。

名古屋まつり1-4

 楽器隊。

名古屋まつり1-5

 名古屋の友好都市である、ロサンゼルス市、メキシコ市、南京市、シドニー市、トリノ市の代表が、オープンカーに乗って手を振る。
 名古屋まつりを初めて見る人は、まだこのあたりでは名古屋まつりのどのあたりがどう面白いのかは分からないと思う。
 このあと一気に盛り上がるかといえば、まあ、そういうこともない。

名古屋まつり1-6

 ミス有松絞のみなさん。
 あ、あの子、かわいいなぁとか、そういった楽しみはある。

名古屋まつり1-7

 別の楽器隊。
 その他、一輪車の子供たちとか、バトントワリングなんかもある。

名古屋まつり1-8

 それがどういった人たちかはよく分からなくても、きれいどころが通るととりあえず撮っておく。

名古屋まつり1-9

 被写体に偏りが出るのはしょうがないところだ。

名古屋まつり1-10

 中日フォトメイツ。
 彼女たちは写真に撮られ慣れているのだろうと思う。
 でも、なんで白手袋をはめているんだろう。選挙カーから手を振る運動員みたいではないか。

名古屋まつり1-12

 いよいよ三英傑のトップとして信長隊が登場というとき、唐突に殺陣ショーみたいなのが始まった。こんなものもあるのを知らなかったので、ちょっと意表を突かれた。
 伊賀忍者村みたいだ。

名古屋まつり1-13

 今一つ登場人物と設定が分からない。
 信長絡みとすれば、やはり敵は伊賀忍者で、百地三太夫とかがいたんだろうか。

名古屋まつり1-14

 烏天狗も伊賀の一味だったか。

名古屋まつり1-15

 天狗も登場。
 状況はよく把握できないものの、けっこう楽しかった。個人的には盛り上がった。

名古屋まつり1-16

 槍や鉄砲隊の戦闘再現なども行われた。
 去年は大津通あたりで見ていたから、こういうのは知らなかった。市役所前を選択したのは正解だったようだ。

名古屋まつり1-17

 足軽隊による小競り合いのあと、信長本隊による鉄砲攻撃で敵方はバタバタ倒れていく。

名古屋まつり1-18

 敵将の親玉的な人物。誰を演じていたのかは、やっぱり分からない。

名古屋まつり1-19

 ようやく信長登場。
 衣装はわりと凝っているのに、かつらはコント用みたいなので、ギャップがある。
 せめて大河ドラマくらいのメイクにしてもいいんじゃないかと、去年も思った。

名古屋まつり1-20

 名古屋まつりの楽しさを言葉で説明するのは難しく、写真でも伝わったかどうか自信がないのだけど、沿道で見ているとなんとなく楽しいのが名古屋まつりだ。なんだかんで飽きることなく2時間以上見ていた。
 全体のスケジュールでいうと、ここまでで3分の2くらい終わったところだ。
 後編につづく。

祈るということ ---八事興正寺千燈供養会

イベント(Event)
千灯供養-1

PENTAX K-7 + TAMRON 10-24mm / 90mm f2.8 /DA 55-300mm



 昨日、八事の興正寺で行われた千燈供養会を撮りにいってきた。
 去年に続いて二度目となった今年は、祈るということについて思いを巡らす撮影となった。
 今回は写真に語ってもらうことにして、言葉はこれくらいにしておく。
 
 
千灯供養-2

 
 
 
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夏の中津川宿

観光地(Tourist spot)
中津川宿-1

PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4



 8月の半ば、阿寺渓谷へ行ったとき、途中の中津川で中津川宿跡を歩いた。
 中津川駅での連絡時間が30分以上あったので、名古屋からの便を早めて、中津川での散策時間を作ったのだった。
 なんとなく後回しにしている間に季節は進み、あれから2ヶ月も経ってしまった。完全に夏の風景だけど、お蔵入りにするのはもったいないので、遅ればせながら載せることにした。

 中津川宿は中山道45番目の宿場町で、本陣1、脇本陣1、旅籠29軒の、ややこぢんまりとした宿だった。
 自慢は皇女和宮が江戸に下る際、中津川宿で食事をしたというもので、それを再現した料理を出す旅館もあるという。
 まだ午前中の早い時間で、しかも雨が降っているという状況では、人影もまばらだった。見かけるのは住民のみなさんだけ。
 なかなかしっとりした町並みで、良い印象を持った。時間は1時間程度しかなかったのでざっと歩くことしかできなかったけど、それでも町の雰囲気を味わうことができてよかった。

中津川宿-2

 夏に見たら多少は涼し気な感じがしただろうけど、今となっては季節外れの写真でしかない。

中津川宿-3

 結局、この夏、まともに撮ったアサガオの写真はこれ一枚だった。
 アサガオは、毎年何故だか縁が薄い。

中津川宿-4

 中津川は栗きんとん発祥の地とされていて、秋になると町中が栗きんとん、栗きんとんとなる。
 このときは夏だったので、まだ栗きんとんは作られていない。

中津川宿-5

 町家造りの格子も、あちこちで目にすることができる。

中津川宿-6

 昔の町医者とかがこんな門構えだった。
 ここはどうか知らない。
 それよりも目を引いたのが、玄関の中に軽トラが収まっていることだった。
 ちょっと見たことがない光景に驚かされた。

中津川宿-7

 昔の名残が点在する。

中津川宿-8

 営業中の駄菓子屋さん。
 昔懐かしいそのままの佇まいだ。

中津川宿-9

 道路の下を道が通っている。自分が歩いていたのは旧中仙道だったつもりだけど、違ったのだろうか。江戸時代にこんな立体交差の道はなかったと思う。

中津川宿-10

 まだ朝早いということもあって、商店街風の通りは静かで、開いている店は数件しかなかった。

中津川宿-11

 宿場とは関係のない昭和の風情。

中津川宿-12

 文具店の看板犬。

中津川宿-13

 まったく馴染みのない看板の文字。

中津川宿-14

 町外れに、高札場が再現されている。

中津川宿-15

 乗り換え駅としてしょっちゅう乗り降りしている中津川駅ではあったけど、こうして駅から出て歩くのは初めてだった。どんな町並みか気になっていたから、これですっきりした。

茶色と緑のツートン・サタデー料理

料理(Cooking)
サタデー1

PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4



 今週末は土曜日がずっと雨降りで出かけることができず、すっかり予定が狂ってしまった。
 日曜の朝も、明治村で早朝営業というのがあって、行く予定でいたのに、雨が残ってしまい、行くことができなかった。
 そんなわけで、料理は土曜日に前倒しした。日曜の今日は、名古屋まつりに行っていた。
 少し時間に余裕があったので、緑を使うことはできたのだけど、決定的に赤が足りなかった。黄色もなくて、茶色と緑のツートンカラーになった。茶色一色よりはましとしても、そのツートンはやっぱりダメだろうと思う。緑も大事だけど、赤も同じくらい大事ということをあらためて知る。
 気分的には洋食より和食だった。出来上がった料理が和食の範ちゅうに入るかどうかは怪しいところだけど。

サタデー2

「エビとシイタケの甘辛あんかけ」
 エビの下処理をして、酒、塩、コショウを振り、カタクリ粉をまぶす。
 生シイタケを適当な大きさに切る。
 ごま油を熱し、エビとシイタケを炒める。
 酒、みりん、しょう油、中華の素、砂糖、塩、コショウ、唐辛子、白ごまで味付けをして、水溶きかたくり粉を加えてとろみをつける。
 刻んだ青ネギを乗せて完成となる。
 単純でひねりのない料理だけど、シイタケとエビの相性はよく、美味しかった。また作って食べたい。

サタデー3

「豆腐ととり肉の豆板醤炒め」
 タマネギととり肉をオリーブオイル、ショウガ、豆板醤で炒める。
 サイコロ切りした絹ごし豆腐を入れる。
 酒、みりん、白だし、砂糖、塩、コショウ、水で味付けをして、しばらく煮込む。
 後半で、きぬさやを入れる。
 卵とじにするかどうか考えてやめておいた。これはこれで成立している。

サタデー4

「マグロのつみれと白菜スープ」
 あらかじめ刻んであるマグロを買った。刻む手間が省けるだけでなく、自分で刻んだよりもまろやかな食感になる。
 ショウガ、卵、だしの素、塩、コショウ、カタクリ粉、長ネギをあわせ、よくこねる。
 塩とだしの素を入れた水を茹で、白菜、つみれを入れる。
 アクを取りながら、しばらく煮る。
 酒、みりん、しょう油、白だし、塩、コショウで味を整え、後半でしめじを追加する。
 鍋の個人用みたいな感じなので、味は間違いない。これから寒くなると食べたくなる料理だ。

 今回は無難にまとめたこともあって、問題なく美味しく食べられた。彩り不足の感は否めないものの、もともと茶色料理だから、こんなものといえばこんなものだ。
 来週の日曜は、三谷祭と早朝明治村と小牧航空祭がバッティングする。全部行くのは無理だから、どれかあきらめないといけない。さて、どうしたものか。

アイボクのコスモスが見頃撮り頃

花/植物(Flower/plant)
アイボクコスモス-1

PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / TAMRON 90mm f2.8 / 10-24mm



 あなたに捧げるコスモス一輪。
 そんなイメージで。

アイボクコスモス-2

 アイボクこと愛知牧場のコスモスが見頃を迎えたようだったので、撮りにいってきた。
 雨上がりの曇り空で、期待していた夕焼けにはならず、光のない曇天での撮影になった。撮ろうと思っていたイメージではまったく撮れなかったのだけど、違うコスモスが撮れた。曇り空のコスモスも悪くないことを知る。
 まだ蕾が多く、見頃には少しだけ早かったものの、ちょうど撮り頃だった。満開になってしまうと終わった花が画面に入ってきて、見栄えが悪くなる。
 週末の雨で開花が進んだかもしれない。

アイボクコスモス-3

 姿の良い花を見つけることが大事。

アイボクコスモス-4

 顔中黄色い花粉まみれにして蜜を集めていたミツバチたち。
 すごく忙しそうで、モデルをしてる暇などないといった様子だった。

アイボクコスモス-5

 ホバリングならスズメガにお任せ。
 ホウジャクと言った方が通りがいいだろうか。

アイボクコスモス-6

 強い色彩と模様のコスモス。
 基本的にはセンセーションで、全部で30万本だそうだ。
 違う品種も少し混ざっていると思う。

アイボクコスモス-7

 こういう形の花びらをしたやつもある。個体の突然変異とはではなく、そういう品種のようだ。

アイボクコスモス-8

 こんなコスモスもありかと。

アイボクコスモス-9

 コスモスのモノクロ表現。
 日中シンクロでわざとオーバー露出にして、画像処理でモノクロにすると、強いコントラストのモノクロになる。

アイボクコスモス-10

 開き切らないコスモスも奥ゆかしい。

アイボクコスモス-11

 日没時間。

アイボクコスモス-12

 まだしばらくコスモスは咲いているけど、コスモスだけをしっかり撮るのは、今年はこれが最後になると思う。
 最初と最後の二枚を撮れたことで、今年はもう満足してしまった。

瀬戸電風景スライドショー

鉄道(Railroad)


http://www.youtube.com/watch?v=xJ1chqHdwRI

 今日10月14日は鉄道の日ということで、瀬戸電風景のスライドショーを作った。
 前回作ったのが3月だったから、半年以上も間が空いてしまったことになる。
 ここらで一度、これまで撮ってきた瀬戸電写真をまとめておくのも悪くない。
 第二弾を作れるように、これからももっと撮っていきたいと思っている。

 BGMに曲をつけたのだけど、不具合か何かで上手く反映されない。時間が経てば反映されるのかどうか。
 音がないと寂しいので、何か曲でも流しながら見てもらうと雰囲気が出ていいと思う。
 個人的には、Elton Johnの「Your Song」希望。

木曽三川から立田へ

施設/公園(Park)
立田へ-1

SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.7



 多度駅から佐屋駅までの道のりは、木曽三川公園ではまだ半分いっていない。残りはその1.5倍あった。
 公園内でもさんざん歩きまわったのだけど、佐屋駅までは歩くより他どうしようもない。バスもない。
 タワーを背に、東へ向けて歩き出す。

立田へ-2

 見えているのは、長良川に架かる長良川大橋だ。
 揖斐川、木曽川、長良川の木曽三川は、どれも川幅が広い立派な川だ。橋をひとつ歩いて渡るだけでもけっこう時間がかかる。
 手前に気になるものが写っていると思うけど、そのへんはスルーで。

立田へ-3

 東海三県が交わる場所であることを示すプレート。
 油島大橋の間に三重県と岐阜県の県境があり、長良川大橋の間に岐阜県と愛知県との境がある。なので、ここへ来ると、15分くらいで三県をまたぐことができる。

立田へ-4

 うろこ雲と鳥と飛行機と。

立田へ-5

 河川敷を走るランナー。
 学生時代はみんなあんなにも長距離を走らされることを嫌がっていたのに、大人になると多くの人が自ら走りたがる。
 名古屋も来年の3月、初めて市民参加のウィメンズマラソンが開催される。名城公園とかでも走っている女の人が増えた。

立田へ-6

 川の中州にできた風紋風景。

立田へ-7

 長良川の夕景。
 川面が西日に照らされ、舟が行く。

立田へ-8

 木曽川に架かる立田大橋を渡ると、そこには広大なレンコン畑が広がっている。
 旧立田村といえばハスの名所として、この地方ではよく知られている。昔からレンコンの産地で、生産量も全国3位だそうだ。
 このときはハス田の水が抜かれ、レンコンの収穫作業が行われていた。

立田へ-9

 美しいハスの花が咲き誇っていたときの面影はない。
 立田はもっと遠くて不便なところと思っていたけど、意外と近かった。佐屋駅からも充分歩いていける。来年はハスの季節に訪れたい。

立田へ-10

 秋の空。秋の雲。

立田へ-11

 工場と田んぼ。

立田へ-12

 雲の切れ目から夕焼け空がのぞいた。

立田へ-13

 咲き残っていたヒマワリと、秋の夕空。
 夏は終わり、秋が深まっていくのを感じた10月のはじめだった。

木曽三川公園でコスモスとか松原とか

施設/公園(Park)
木曽三川公園-1

SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.7 / TAMRON 90mm f2.8



 多度駅から歩いて、木曽三川公園へとやって来た。
 ところで、木曽三川公園というと、個人的には138タワーなんかがある一宮の印象が強い。どうして岐阜にも同じ名前の公園があるのかと長らく疑問に思っていたら、二つは飛び地ながら同じ木曽三川公園ということなんだそうだ。上流地区(三派川地区)が一宮で、岐阜県海津町は中流地区(中央水郷地区)になり、下流地区(河口地区)にはこれといった公園施設はない。全部あわせると日本一大きな国営公園らしい。そういうことだったのかと、ようやく疑問が解けてすっきりした。
 木曽三川公園を訪れた一番の目的はコスモスだった。しかし、このときすでに時期が遅かったようで、終わった花が多かった。今年は天候不順でコスモスのタイミングを読むのが難しかった。早かったところもあれば、今頃見頃を迎えているところもある。台風の大雨で被害を受けたところも少なくない。
 一枚目は、オヤジさんとコスモス。カッコイイおじさんはコスモスとの組み合わせでも絵になる。コスモスが似合うオヤジなんてのはそうめったにいるものではない。

木曽三川公園-2

 秋の澄んだ青空が希望だったのだけど、この日は雲が多くて太陽は出たり隠れたりだった。

木曽三川公園-3

 キラキラボケとコスモス。

木曽三川公園-4

 
木曽三川公園-5

 
木曽三川公園-6

 状態のいい花が少なくて、まだまだ物足りなかった。今シーズンの間に、どこかでもう一度コスモスを撮りたいと思っている。

木曽三川公園-7

 まだスイレンが咲いていて、ちょっと驚いた。

木曽三川公園-8

 古い農家の家屋と水屋が復元されている。せっかくなので、少しのぞいていった。

木曽三川公園-9

 木曽三川公園の南に、油島千本松原がある。
 江戸時代中期の1754年、暴れ川だった木曽三川の堤防工事に薩摩藩士が駆り出され、14年の歳月をかけて難工事を完成させた。多くの犠牲者も出している。
 治水工事が完成した折、薩摩藩士が堤防に日向松の苗を植えたのが始まりで、のちに松原として整備されて現在に至っている。樹齢200年を超える松も多いという。

木曽三川公園-10

 特に松原ファンというわけではないのだけど、気づけばいろいろなところで松原を見ている。
 気比の松原、三保の松原、御油の松並木など。こうなったら日本三大松原を制覇したいところだけど、残る虹の松原は佐賀県唐津なので、実現は難しそうだ。

木曽三川公園-11

 川端でノラと出会った。
 こんなところに住みついていてメシにありつけるのだろうか。

木曽三川公園-12

 ススキ、エノコログサ、チガヤといったこの手の植物は、種類がとても多い。区別が難しいし、そもそも覚えようという気持ちになれない。
 これはチカラシバだろうか。違うかもしれない。
 いずれにしても、季節は秋だ。

木曽三川公園-13

 黄色いヒガンバナに見えるのは、ショウキズイセン。ヒガンバナ科ではあるけど、ヒガンバナとは別物だ。
 昔は沖縄などの南国にたくさん自生していたらしいけど、最近はあまり見なくなったとか。
 東海地方に自生するようなものではないから、どこからから持ち込まれたものだろう。

木曽三川公園-14

 治水神社にも挨拶に寄った。
 宝暦治水工事の責任者、薩摩藩家老平田靭負を祭神として、昭和13年に創建された。
 賽銭箱にニワトリが。

木曽三川公園-15

 タワーには登らなかった。こんなときくらいしか登る機会はないだろうと思いつつも、登る明確な理由が思い浮かばなかった。高いところから木曽三川を眺めても面白いとは思えなかった。夕焼けどきなら登っただろうけど。

 木曽三川公園をあとにして、更に東へと進んだ。とりあえず目指したのは、ハスで知られる立田だった。
 つづく。

養老鉄道に乗る

鉄道(Railroad)
養老鉄道-1

SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.7



 津屋川にヒガンバナを撮りにいった日は、ヒガンバナだけが目的ではなかった。もう一つ大きな目的として、養老鉄道に乗るというものがあった。
 JRで桑名まで行って、桑名から養老鉄道に乗換え、津屋川の最寄り駅である美濃津屋駅を目指した。
 この日は週末ということで、休日フリーきっぷ(1,000円)を買った。
 養老鉄道の駅では、「乗って残そう養老鉄道」の標語をあちこちで目にする。確かにそうだ、廃線が決まってからでは手遅れだ。
 しかし、このフリーきっぷを買うのに手間取った。近鉄桑名のホームとは簡易改札で隔てられているだけで、近鉄のホームに養老鉄道の券売機がある。その券売機にフリーきっぷはなく、改札の駅員さんに訊くと、階段を上がって左の窓口に売っているという。
 教えられた通りに行ってみると、自動改札があり、窓口は外にある。出てしまっていいのだろうかと思いつついったん外に出て窓口を見ると、近鉄とある。どこを探しても養老鉄道の窓口はない。養老鉄道がもともとは近鉄の養老線だったことをすっかり忘れていたというのもあるのだけど、まさか近鉄の窓口で養老鉄道のフリーきっぷを売っているとは思わなかった。
 養老鉄道は本数が少ないから、こんなところで乗り遅れている場合ではなかった。

養老鉄道-2

 乗り込んでみると、養老鉄道は人気薄のようだった。
 ちょうどヒガンバナが見頃のタイミングで、土曜日の朝だったから、けっこう賑わっているんじゃないかと想像していたのに、まったく違った。みなさん車で訪れていたようだ。
 平日の朝夕は通勤通学でそれなりに混むのだろうけど、週末の利用客は少ないようだ。それでサイクルトレインといったアイディアを出してきたのだろう。
 レンタサイクルを借りて、養老鉄道に乗れば、沿線沿いの観光に便利だ。

養老鉄道-3

 オレンジ色のラビットカーが走っているのは知っていたから、どこかで撮りたいと思っていたのだけど、結局、車内から撮れたこの一枚きりだった。他に二度見たのも、すべて列車内にいてすれ違ったときだった。

養老鉄道-4

 美濃津屋駅のホーム。
 ローカル線の風情があって、いい感じだ。

養老鉄道-5

 美濃津屋駅の駅前。
 いきなり民家で、お店のたぐいは見当たらなかった。
 駅の東に旧街道が通っていて、その通りはちょっと雰囲気があった。

養老鉄道-6

 ヒガンバナの帰り。
 少し予定より早く終わったので、ひとつ北の養老駅まで足を伸ばしてみることにした。

養老鉄道-7

 養老には何年か前、車で訪れている。養老の滝を撮るためだった。
 鉄道の養老駅となると、子供の頃両親に連れてきてもらって以来だった。ほとんど記憶はないのだけど、駅舎は相当古かったから、当時とあまり変わっていないのではないかと思われる。
 駅前もひなびた観光地の風景が広がっている。
 折り返しの列車まで1時間近くあったので、養老公園の方までふらっと歩いて、戻った。

養老鉄道-8

 近鉄養老駅の看板は、そのままになっている。

養老鉄道-9

 再び養老駅。おみやげ屋さん兼喫茶。
 このあたりもとても昭和っぽい。

養老鉄道-10

 養老鉄道はワンマン運転で、途中、無人駅が多い。主要な駅だけ駅員さんがいて、切符の確認をしている。

養老鉄道-11

 ひょうたんだらけの養老駅ホーム。
 養老伝説に登場するひょうたんが養老の名物となっている。おみやげ屋さんでもたくさんひょうたんが売られている。
 私も子供の頃買ってもらった。今はもう手元にない。割れてしまったかどうかしたのだろう。

養老鉄道-12

 養老駅をあとにして、次は南下して多度駅を目指した。

養老鉄道-13

 多度といえば、多度山や多度大社が有名なところだ。
 それらは駅の西にあって、私は東へ向かって歩き出した。
 向かったのは、名鉄の佐屋駅だった。地元の人や土地勘のある人ならまずやらないだろうけど、多度駅から佐屋駅まで歩いた。寄り道もしたから、距離にして10キロくらいだっただろうか。

養老鉄道-14

 多度川の橋梁。
 この前の大雨で、汚れているところまで水かさが増したのだろう。

養老鉄道-15

 橋梁を行く養老鉄道。
 まだ先は長いので、今日のところはここまでとしたい。
 木曽三川公園編に続く。

ナゴヤ球場は今

スポーツ(Sport)
ナゴヤ球場-1

SONY α55 + SIGMA APO 170-500mm f5-6.3



 ああ、ナゴヤ球場って、こんなに狭かったんだ。
 久しぶりに訪れてそう思った。
 レフトスタンドの向こうに新幹線が走っているのは相変わらずだ。
 最後に訪れたのは、中学生のときだろうか。西武との日本シリーズや、さだまさしのコンサートなんかも観に行った。
 1997年にナゴヤドームが完成して、中日ドラゴンズの本拠地はそちらに移った。
 その後、ナゴヤ球場は二軍の本拠地となり、改修を経て、現在に至っている。
 夏くらいに球場の前をたまたま通って、ここの存在を思い出すことになった。長い間ずっと忘れていた。
 そのうちウエスタンの試合を観に行こうと思っていて、なんだかんだで最終戦になってしまった。当初、9月21日の予定だった広島戦は、雨で一日順延となり、出向いていったのは9月22日だった。
 全席自由席で、一般は1,000円。ファンクラブの会員だと500円になるようだ。
 本拠地最終戦ということもあっただろうか。観客は1,000人以上は入っていたと思う。

ナゴヤ球場-2

 この日の先発は久本だった。
 そういえば久本はしばらく上で見ていなかった。こんなところで投げていたのか。
 この試合では確か6回までノーヒットピッチングだったと思う。フォアボールもなかった。
 このときのピッチングが認められたのか、その後一軍に上がって、今は中継ぎをしている。

ナゴヤ球場-3

 この頃、目の不調とかで調子を落としていた時期で、ベンちゃんが二軍にいた。先発はないだろうと思ったら、5番レフトでスタメンだった。
 一打席目は凡退だったものの、二打席目に貫禄のホームランを打つ。広島の先発はソリアーノ。

ナゴヤ球場-4

 テレビで見るそのままの風貌で、なんかちょっと嬉しかった。
 テレビではきゃしゃに見えても、実際に見るとがっちりしているという選手も多い。
 和田もこのあと間もなく一軍に上がって、今はスタメンに復帰している。目の調子も戻ったのか、バッティングも好調になった。

ナゴヤ球場-5

 ナゴヤ球場はホームが3塁側になっている。室内練習場や選手寮が3塁側の裏手にあって、移動に便利だからという理由らしい。

ナゴヤ球場-6

 聡文くんもこんなところで投げている場合ではない。去年は中継ぎでフル回転していたのに、いつの間にか二軍落ちしていた。故障でもしていたのだろうか。
 橋も、その後一軍に戻って投げている。

ナゴヤ球場-7

 ぶーちゃんもこのときはファームだった。今は一軍にいる。
 キャラとしては面白いのだけど、成績はもう一歩弾けない。
 たくさん声援は飛んでいた。

ナゴヤ球場-8

 この日、一番楽しみにしていたのが、この堂林だった。
 中京大中京で甲子園優勝投手となり、おととしドラフト2位で広島に指名された。高校時代から4番を打っていて、プロ入り後は野手も転向した。プロ入り前の評価も、野手としてのものだった。
 そろそろ一軍と期待していたのだけど、この日も3打数ノーヒットで、まだまだといった感じを受けた。
 スタンドからは、早く名古屋に戻ってこいよ、という声援や野次が飛んでいた。
 名古屋の野球ファンとしては、期待の大きい選手の一人だ。

ナゴヤ球場-9

 中日の期待の若手は、この人、立浪の背番号3を受け継いだPL出身の吉川だ。
 スタメンでの登場はなく、終盤に代打で出てツーベースを打った。
 来年は高木に監督が変わって、上に上げてもらえるかどうか。

ナゴヤ球場-10

 荒木、井端がベテランとなった今、次世代の二遊間は、吉川と堂上弟でいってほしい。ふたりともドラゴンズらしからぬスマートさと華やかさを持った選手だ。

ナゴヤ球場-11

 両チームのピッチャーがほとんど左で、最後にやっと右ピッチャーが出てきた。
 名前はちょっと忘れてしまったのだけど。

ナゴヤ球場-12

 中日も最後は、岡田や小川なんかの若手が一イニングずつ投げた。
 よく似た左ピッチャーで、今中タイプというのか、チームのスカウティングはけっこう偏りがある。
 結局、広島はこの日、1安打のみに終わり、中日も和田のホームランと、誰だったかの犠牲フライの2点のみと、試合としての盛り上がりには欠けた。

ナゴヤ球場-13

 今は二軍でもこういう勝利のタッチをやっているらしい。昔は一軍でもこんなことはやらなかった。

ナゴヤ球場-14

 本拠地最終戦ということで、最後は監督、コーチ、選手がグラウンドに整列して、挨拶をした。

ナゴヤ球場-15

 すでにウエスタンの優勝が決まっていて、試合後にちょっとした表彰式が行われた。いたって控え目なものだ。
 ドラゴンズの二軍は、日ハムとファーム選手権で戦い、日本一になった。
 井上一樹監督は、来年大丈夫だろうか。一軍はごっそりコーチが入れ替えになるから、二軍もそのままということはないかもしれない。

ナゴヤ球場-16

 球場には秋風が吹いていた。こんな風が吹いたら、野球シーズンもそろそろ終わりだ。
 しかし、一軍はまだ熱い戦いが続いている。兄弟優勝も見えてきた。
 ナゴヤドームも、久しぶりに行きたくなってきた。
 二軍の試合もけっこう楽しかったので、来年も機会があれば行ってみたい。

 これは言っておいたほうがいいだろうから付け加えておくと、私は江川以来の巨人ファンである。

渋川神社で棒の手奉納

イベント(Event)
棒の手-1

SONY α55 + TAMRON 10-24mm / 90mm f2.8 Di / 50mm f1.4



 日曜日の昨日、尾張旭の渋川神社で棒の手奉納が行われたので、撮りにいってきた。
 棒の手(ぼうのて)は写真で見て知ってはいたのだけど、実際に見るのは初めてだった。長い棒を使った武道の型(カタ)みたいなものを想像していたら、少し違っていた。
 熱田神宮に棒の手発祥の地の石碑があるそうだけど、起源についてははっきりしていない。
 室町時代、農民が自衛のために武術として訓練していたものが、五穀豊穣の祈願演武に変化していったのではないかと考えられている。
 江戸時代以降、尾張や西三河でいくつもの流派が生まれ、引き継がれていった。現在、県内では20以上の流派があり、愛知県の民族無形文化財に指定されている。
 この地方では、馬の塔(おまんと)と共に、神社に奉納されることが多い。
 同じような棒術舞踏が、埼玉の越谷や千葉の君津、石川県や宮崎県にもあるという。
 尾張旭は特に棒の手が盛んな地域らしく、この日、5つの流派が、多度神社、一之御前神社、渋川神社に分かれて奉納を行った。
 渋川神社にもたくさんの人が集まっていた。棒の手がそんなに関心の高いものだったとは知らなかった。

棒の手-2

 鉄砲隊も参加していた。棒の手の合間に空砲を撃っていた。

棒の手-3

 子供から大人まで、基本的には二人一組で組手を披露する。
 まったく初めてだったので、観客席から白い紙が一斉に投げ入れられたときには驚いた。
 ご祝儀の投げ銭で、子供が演技をするとき、親戚や近所の人たちが投げ入れるというのが決まりごとになっているようだ。
 演技が終わると、係の人が出てきて、それを拾い集める。それを何十回と繰り返す。小銭を相当用意していかないといけない。

棒の手-4

 投げ入れる楽しみもあるようで、ご祝儀袋を持った子供がダッシュで投げにいく姿も見られた。
 昔はお菓子なども投げ入れられたそうだ。

棒の手-5

 武術から発展していったものとはいえ、棒術の試合ではない。決まった型があるようで、それを演武する。
 神社への奉納ということで、和気あいあいという感じでもない。子供たちもこの日のために練習を積んできたのだろう、真剣に取り組んでいた。

棒の手-6

 動きもけっこうあって、意外と撮るのは難しい。
 撮り始めてしばらくは、撮りどころのツボみたいなのが掴めなかった。

棒の手-7

 撮る対象としては、踊りものに近い。
 どまつりのときと同じく、90mmマクロで撮った。

棒の手-8

 年齢が上がると、そのぶん、迫力が増す。
 棒の手といいつつも、槍や刀、鎌などを使う。

棒の手-9

 これが真剣勝負なら撮るのがもっと楽しかったのにと、ちょっと不謹慎なことを思ってしまう。
 ドラマで塚原卜伝を見ているせいもあったかもしれない。

棒の手-10

 絞り込んでシャッタースピードを遅くして、少しぶらしてみる。
 こんな撮影でもNDフィルターが必要だと再認識した。90mm用は持ってないので、一枚買うことにしよう。

棒の手-11

 子供のかわいさと、大人の迫力と、両方あるのがいい。
 流派の源流をたどれば、450年以上受け継がれていることになる。

棒の手-12

 演じていたのは全員男性だった。決まりがあるのだろうか。
 なんだかんだで1時間半くらい撮ったのだけど、ようやく勘所が掴めてきたところで終了となってしまった。
 撮る楽しさは想像以上だったので、また機会があれば撮りにいきたい。

棒の手-13

 お疲れ様でした。

棒の手-14

 最後は餅まきになった。
 写真を撮ること8割、餅を掴むこと2割という程度の態度で臨んだ私は、掴む気120パーセントの人々に押し飛ばされ、一回餅が手に触れただけで終わった。何度も足を踏まれ、カメラを守るだけで精一杯だった。餅まきは、面白いけど怖い。

棒の手-15

 子供たちは袋詰めされたお菓子をもらい、帰っていった。
 棒の手、侮りがたし。そんな感想を抱きながら、私も渋川神社をあとにしたのだった。

秋が深まる東山植物園

花/植物(Flower/plant)
東山植物園-1

SONY α55 + TAMRON 90mm f2.8 Di



 東山植物園も、だんだん秋色が濃くなり、夏の名残を見つけるのが難しくなった。
 わずかに遠くでツクツクボウシが鳴いていた。それがこの夏最後の声になりそうだった。
 モミジの葉も、わずかに色づき始めた。来月には紅葉も山から里へ下りてくる。

東山植物園-2

 アザミの紫。

東山植物園-3

 彼岸花の終わり。

東山植物園-4

 秋を告げる香りとして最も印象が強いのが、キンモクセイだ。この香りに本格的な秋の始まりを思う。

東山植物園-5

 湿地ではまだシラタマホシクサが咲いているものの、茎は鮮やかな黄緑色から黄色へと変色した。秋が進むと、更に茶色になっていく。

東山植物園-6

 サワギキョウにとまっていたのは、ハエかアブか。

東山植物園-7

 何セセリか分からなかったけど、セセリチョウ。
 まだもうしばらく飛んでいるはずだ。

東山植物園-8

 ヒョウモンチョウの翅は、もうボロボロだった。それでも最後までしっかり生きている。

東山植物園-9

 マユタテアカネと遊んでもらった。至近距離まで近づいても逃げずにモデルをつとめてくれた。

東山植物園-10

 キラキラバックのルリタテハ。

 虫を撮れる季節もあとわずかとなった。寒くなって虫がいなくなると、本当につまらない。花は動かないから。
 冬の間は渡りガモたちに相手をしてもらうしかない。

しっくりこないサタデー料理

料理(Cooking)
サタデー料理-1

PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4



 今週は土曜日が空いて、日曜日が埋まっていたので、一日前倒しのサタデー料理だった。
 今回はメニュー決めの段階で、あまり上手くいかないような予感がしていた。なんとなくしっくりこないというか、完成図が頭の中に見えなかった。
 ただ、作ってみればそれなりにまとまって、そこそこの出来になった。相変わらず行き当たりばったりの料理人のままだ。
 どう作っても食べられないような料理になることはなくなったのだけれど。

サタデー料理-2

「マグロステーキの温野菜添え」
 マグロは塩、コショウ、酒を振って少し置いたあと、小麦粉をまぶして、オリーブオイルで焼く。表面の色が変わる程度にとどめて、中はレアにすると柔らかさを保てる。
 ニンジン、タマネギも小麦粉をまぶして、タジン鍋で酒蒸し焼きにする。
 終盤に、アスパラとマグロを入れて、みりん、しょう油、砂糖、白だし、塩、コショウで味付けをして、もう少し蒸す。
 野菜にも味がよく絡まって、美味しかった。

サタデー料理-3

「揚げないポテトフライ風」
 ジャガイモを切って、少し水にさらす。
 水気を拭いて、小麦粉をまぶす。
 刻んだタマネギと一緒にオリーブオイルで炒めつつ、酒、みりん、しょう油、白だし、カレー粉、塩、コショウ、からしで味付けをして、刻んだトマトを加える。
 このままではまだ固いので、レンジで2分くらい加熱する。
 最後にパセリ粉とあらびきコショウを振りかける。
 見た目はポテトフライっぽいけど、実際は全然違う料理だ。

サタデー料理-4

「エビととり肉とキャベツ炒めのあんかけ風」
 下処理したエビととり肉に、塩、コショウをして、カタクリ粉をまぶす。
 こういう場合の小麦粉とカタクリ粉の使い分け方がよく分からなかったので、今回は実験的に両方やってみた。あまり大きな違いはないようにも思うけど、やはりカタクリ粉の方がとろみが強くなるようだ。
 ごま油で炒め、酒、みりん、しょう油、中華の素、砂糖、塩、コショウ、ラー油、唐辛子、白ごまで味付けをする。
 味は美味しかったのだけど、見た目がよくない。キャベツは別に炒めるか、後半で入れた方がよかったかもしれない。

 気づけば3品とも、とろみ料理になった。そんなつもりはなかったのだけど。
 やっぱり今回はちょっと調子が出なかった。
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