
SONY α55 + SIGMA APO 170-500mm f5-6.3
去年あたりから一度レースを撮ってみたいと思っていた。
先週の日曜日、鈴鹿サーキットでクラブマンレースとサンデーロードレースが同時開催されるということで、これはチャンスと行くことにしたのだった。
テーマはずばり、流し撮り。
しかし、流し撮りは一日してならず。
500mmのレンズを1/160秒や1/200秒で振り回して車体を写し止めるというのは、考えていた以上に難易度が高かった。高校野球や飛行機どころではない。
それでも、半日サーキットで撮ることで、終盤はだいぶ撮れるようになった。すっかりサーキット撮りの楽しさに目覚めた私は、これからしばらくサーキット通いをすることになりそうだ。来年の7月まで何度でもタダで入れるホンダの株主招待券も手に入れた。
というわけで、今回はサーキットで撮ってきた流し撮りの写真を中心にお届けします。

鈴鹿クラブマンレースというのは、35年以上の歴史を持つアマチュアのレースで、中嶋悟をはじめ、中部関西のレーサーの多くがここでレースデビューをしている。
カテゴリーがいくつかあって、本格的なフォーミュラカーの登竜門から、箱型でレースを楽しむサンデーレーサーまで、幅広い。
この日は第5戦が西コースで行われた。
クラブマンレースのいいところは、サーキットへの入場券だけで入れて、どの場所からも観戦できるところだ。観客は全体でも100人とか200人とかだったんじゃないだろうか。とにかく、のんびりレースを観たり撮ったりできる。
レース撮影初心者にとっても最適のレースだろう。
私は行かなかったのだけど、レース前にはコースに降りての撮影もできるらしい。

どのマシンがどのカテゴリーなのか、今ひとつ分かっていない。
とにかく流し撮りさえできれば何でもいいというのが、この日の私だった。
上の写真は、スーパーツーリングだろうか。

コース脇の観覧席と歩道は、だいたい行った。主だったポイントもほぼ見て、最終的にはどこで撮ればどういう写真になるか、おおよそのところは分かった。
ネックになるのは、やはりフェンスで、それを避けられる場所というのは限られる。フェンスがなくても、観客席から遠ければ500mmでも届かない。
西コースでいうと、ヘアピンコーナーの入り口もしくは出口、あるいはスプーンカーブの侵入あたりが狙いどころだと思う。
近ければ近いほど流し撮りは難しくなるのだけど。

このときはスプーンカーブあたりでうろうろしながら撮っていた。
背景がごちゃごちゃしていないところというのもポイントになる。

Super FJとFJ1600とフォーミュラ エンジョイの区別がついていない。

箱型のレースもあって、これはマーチだ。
シビックEK9などの混走もあったはずだけど、そのときはサンデーロードレースを撮っていたので見ていない。
市販ベースの箱型はスピードがなくて迫力不足なんじゃないかと思ったけど、流し撮りをするとなると充分手強い。

アニメカー。
最近はアニメ系デコレーションのマシンも増えているようだ。

マシンだけでなく、レーサーにまで迫れるような写真を撮りたいと思っていたのだけど、距離もあってなかなか難しかった。

FJ1600とスーパーFJと、どっちがどっちかますます分からなくなった。
次に行ったときは、もう少し余裕があるだろうから、現地で勉強してこよう。

ヘルメットがしっかり出ている方が絵になるし、流し撮りでも目標を定めやすい。
たぶん、ヘルメットにピントが来て、止まっていれば、流し撮りは成功なのだと思う。

このあたりはクラブマンレースの終盤で、だいぶコツが掴めたときだ。
流し撮りだけなら、コーナーよりもストレートの方がやりやすい。

流し撮りとしては並の出来。でもこれくらいきれいに決まることは少ないので、成功すると嬉しい。

この日の光の加減では、F9で1/160秒とか1/200秒とかだった。
F13あたりまで絞ってシャッタースピードを1/100秒、1/80秒とかにすると、とたんに難度が跳ね上がる。
それでも、動感重視の撮影で、1/50秒くらいで止められるようになりたい。
次回までにNDフィルターも用意しよう。

少し引いて300mmくらいで撮ると、流し撮りもけっこう簡単だ。でも、それでは面白くない。あくまでも500mmにこだわりたい。
今回は手ぶれ補正をオンにして撮っていたのだけど、やはりオフにした方がいいのかもしれない。
三脚は役に立たないのは分かっていたけど、一脚はあった方がいいように思えた。
第2回に続く。