月別:2011年06月

記事一覧
  • 形原あたりを歩く

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 形原温泉にアジサイを撮りに行ったとき、吉良吉田駅で一枚。旅の思い出の名鉄写真。 名古屋から形原温泉へ行くためには、JRで蒲郡まで行って、乗り換えるなり、バスで行くなりするのが通常のルートだ。しかし、今回は名鉄を使って形原駅まで行き、そこから歩いて形原温泉へ向かった。最近、よく名鉄に乗っている。 吉良吉田から蒲郡行きの列車は、貸し切り状態のがらんどうだった。 それには...

    2011/06/30

    観光地(Tourist spot)

  • 超広角で街撮り

    PENTAX K-7 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5 超広角レンズで街並みを撮ってみる。 最初はやや手探りで。だんだん画角に馴染んでいった。 超広角レンズを風景に向けるとき、なんとなく見上げて撮りたくなる。こうすると周囲のビルなどは大きく傾き歪むのだけど、絵としてはとても超広角らしくなって面白い。水平線に構えると普通の写真になって退屈だ。地面を広く撮るのもいい。 仕上げはモノクロにした。これもなんとなくなんだけど...

    2011/06/29

    街(Cityscape)

  • α55はどうなんだろう ~東山植物園にて

    SONY α55 + TAMRON 90mm f2.8 Di ちょっとした気の迷いで、SONYのα55を買ってしまった。 ずいぶん前からαシリーズには興味があって、一度SONYのαを使ってみたいと思っていた。もう4、5年前になるだろうか。MINOLTAのα-7を少しだけ使ったことがある。あれから月日は流れ、時代は変わった。すでにMINOLTAは撤退し、SONYは次々に新しい一眼を開発してきた。 αにとっても、SONYにとっても、α55は一つの分岐点になるデジイチだと思う...

    2011/06/29

    カメラ(Camera)

  • 西尾劇場という風景

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 西尾の駅前に、大変古い映画館がある。その名は西尾劇場。現在でも映画が上映されている。 昭和15年(1940年)、西尾の駅前を賑やかにしようと、岡崎公園近くにあった龍城座(たつきざ)を移築して、西尾劇場と名付けた。 当時の西尾は、あらたな都市計画の元、イギリスの田園都市をモデルに、駅を中心に放射状に伸びる街造りを進めているところだった。その目玉としたのが、この西尾劇場だっ...

    2011/06/27

    施設/公園(Park)

  • 予想外に着地が上手くいったサンデー料理

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 毎週、習慣のように料理を作っているだけでは、料理の腕は上達しない。何事も、勉強、実戦、復習を積み重ねて上手くなるものだ。 サンデー料理の場合、ここのところ最初の段階の勉強がおろそかになっている。やはりレシピ本を読んで、もう一度基礎から勉強し直さないといけないのだろうと思う。店で美味しい料理を食べることも勉強になるけど、そういうことはしたくない。そもそも私は、美味しい...

    2011/06/27

    料理(Cooking)

  • アジサイを撮りに形原温泉へ

    PENTAX K-7 + DA 16-45mm / TAMRON 90mm / DA 55-300mm / FA 50mm どこかでちゃんとアジサイを撮らないといけないと思っていて、行くことにしたのは蒲郡の形原温泉だった。 5万株のあじさいが植えられているということで、おそらく愛知県では最も規模が大きなところだと思う。まだ一度も行ったことがなくて、前からずっと気になっていた。 ここのところの猛暑で、花が一気に進んだようで、傷みも目立ち始めていた。全体としては...

    2011/06/25

    花/植物(Flower/plant)

  • 空コレ ~2011年上半期

    PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / 16-45mm f4 他 見上げればいつもそこに空はある。 けど、見ているようで見ていない。覚えている空は、あっても年に数度だ。 ときどき印象的な空に出会って写真を撮ったりもする。ただそれも、たいていはその場限りで終わってしまう。 空をもっと見るために空の写真を撮っている。撮るために空を探している。空の表情を覚えておくようにするために。 早いもので今年ももう、半分終わろうとしてい...

    2011/06/24

    空(Sky)

  • 初夏の瀬戸電沿線風景

    PENTAX K-7 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5 / DA 16-45mm f4 タチアオイと赤い車両。初夏の瀬戸電沿線風景。 名古屋もいよいよ夏が本格化してきた。 今年はどんな夏の風景が撮れるだろう。 超広角をつけて自転車に乗りながらファインダーをのぞいて撮ると、遠近感と違いすぎて気持ち悪い。乗り物酔いしない私でも、5秒も走ると気分が悪くなる。 超広角レンズのときは、自転車をとめて撮ろう。 尾張旭のいつものたんぼ道。 左に...

    2011/06/23

    鉄道(Railroad)

  • 6月の風景

    PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm / 16-45mm よく咲いたタチアオイを見ると、いよいよ夏本番が近づいたなと思う。6月の日差しを一杯に受けて、気持ちよさそうに咲いていた。 この花も命が短く、ほどなく枯れ始め、ふと思い出したときにはもう終わっている。 花は自分が咲く時期を忘れず、去るときを間違えない。 新緑をバックにおすまし顔のカラスさん。 ずるがしこくて不気味なイメージが強い鳥だけど、よく見るとか...

    2011/06/22

    風景(Landscape)

  • 超広角は難しい

    PENTAX K-7 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5 久しぶりにレンズを買った。TAMRONの超広角ズーム10-24mm。35mm換算で15mm-36mmになる。 超広角は前から一度使ってみたいと思っていたのだけど、具体的に使い道があまり思い浮かばず、ずいぶん先送りになっていた。初めて興味を持ったのは、もう何年も前だ。 せっかく買ったので、まずは広いところを撮ってみようと思った。近くに海があればいいのだけど、海らしい海へ行こうとするとバス...

    2011/06/21

    日常写真(Everyday life)

  • なんとなく徳川園

    PENTAX K-7 + TAMRON 90mm f2.8 / DA 55-300mm / FA 50mm 千種公園にユリを撮りにいく前に、徳川園にもちょっと寄ってきた。 今の時期はあまり見所がないことは分かっていたのだけど、アジサイくらいは咲いているだろうと行ってみた。がしかし、ガクアジサイが何株か植わっているくらいで、他にもこれといって撮るものはなく、やや途方に暮れた。それでも入園料の300円分は撮らねばと貧乏根性でなんとか絞り出すように撮ってきた...

    2011/06/20

    施設/公園(Park)

  • 明るめのサンデー料理

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今日のサンデー料理も、ここ最近のいつもの感じ。安定感と引き替えに面白みを失った夕飯サンデーだ。 少し意識したのは、夏野菜だった。カボチャ、アスパラ、トマトあたりを使った。いまどきは一年中同じ野菜が出回っているから季節感を感じるものは少ないし、見た目も特に夏らしさは出ていないのだけれど。「マグロのステーキ風甘辛ソース」 マグロに塩、コショウ、酒を振ってしばらく置き、ビ...

    2011/06/19

    料理(Cooking)

  • 雨の日の散歩

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 雨が降ったりやんだりの梅雨らしい天気が続く。今週末から来週にかけて、ずっと雨模様のようだ。 雨だからといって家にすっこんでいるのはもったいない。カメラに50mmレンズをつけて、出かけよう。傘を差しての片手撮りになるから、オートフォーカスの単焦点レンズがいい。 雨にしか撮れない風景もある。雨の日にいい写真が撮れると、ちょっとだけ雨が好きになる。 民家の庭先に咲いていたアジ...

    2011/06/18

    日常写真(Everyday life)

  • 千種公園のユリは大遅刻

    PENTAX K-7 + TAMRON 90mm f2.8 千種公園のユリが見頃だという話は聞いていたのに、出向いていくのがすっかり遅くなってしまった。5月27日に下見をしたときはさすがに早すぎたとはいえ、6月17日ではいかにも遅すぎた。見頃は一週間くらい前だったんじゃないかと思われる状況だった。学校の授業でいえば、みんなが弁当を食べ終えて5時間目が始まったあたりだ。遅刻しすぎっ。 全体的に傷んだ花が多く、落花盛んの中、咲き残ってい...

    2011/06/17

    花/植物(Flower/plant)

  • 小ネタ写真特集

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 他 2007年に閉鎖された竜泉寺ウォーターパークを見下ろす。横を流れているのが庄内川で、その向こうは春日井の街並みだ。 竜泉寺ウォーターパークはテレビCMで見てその存在を知っていただけで、一度も行ったことがなかった。車の運転席からこの景色は見えない。こうして実際に見たのは始めてだった。 閉鎖されて4年も経っているのに、まだかなり原形をとどめている。再利用の当てがないのだろう...

    2011/06/16

    日常写真(Everyday life)

  • 鉄道と昭和

    PENTAX K-7 + DA 55-300mm / DA 16-45mm 廃工場と愛知環状鉄道の列車。 止まった時間と、動いている時間が、すれ違う。 初夏の草花たちは、今年も季節を間違えることなく同じ場所に咲き、6月の風に揺れている。 この風景に、どこか寂寥感のようなものを感じたのは、ただの感傷だったか。 世界は回り続ける。人のセンチメンタルなど置き去りにして。 とても昭和な風景だった。このテイストは、昭和40年代だろうか。 うちの母...

    2011/06/15

    モノクロ(Monochrome)

  • 6月の海上の森風景

    PENTAX K-7 + TAMRON 90mm f2.8 / DA 55-300mm / DA 16-45mm 前回の海上の森行きが4月の終わりで、5月は行けなかった。6月も中旬になって、季節がだいぶ進んでしまった。本格的な夏が来る前に、初夏の海上の森を撮っておきたかった。 4月の終わりと比べれば、森の様子は大きく変わっていた。緑は深くなり、花は少なくなった。相変わらずウグイスはよく鳴いていて、セミはさすがにまだ鳴いていない。チョウやガやトンボなど、虫た...

    2011/06/14

    森/山(Forest/Mountain)

  • 6月の河川敷風景

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 河川敷はすっかり緑色となった6月。いつもの矢田川。 季節は巡り、風景は少しづつ変化していく。 桜並木も、4月にそこに桜が咲いていたことを知らなければ、ただの面白みのない街路樹でしかない。 一年のうちのわずか2週間しか楽しめないことを残念に思うか、2週間だけでも花を楽しめることを喜びとするか。 待つ一年は長いけど、あれからもう、2ヶ月も経ってしまった。 平日には平日の河川...

    2011/06/13

    河川敷(River beach)

  • 季節の狭間のサンデー料理

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 週末は雨模様という予報だったので遠出する計画を立てなかったのに、実際はほとんど晴れていて、これなら出かける予定にすればよかったと後悔した。突然思いつきで出かけても中途半端に近場をうろつくだけになりそうだったので、おとなしくサンデー料理を作って食べた。 名古屋に関していえば、今年は梅雨入り宣言が早すぎて、ここまでは空梅雨傾向にある。沖縄は早々に梅雨明けしてしまったし、...

    2011/06/12

    料理(Cooking)

  • 中央線沿線風景 ~春日井編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今日の一枚目は、中央線の神領車両区から始まる。 グリーンピア春日井へ行ったとき、せっかくなので神領駅の手前から、なるべく中央線の線路沿いに行ってみた。 神領駅のすぐ西に、神領車両区がある。213号線の橋の上から見ると、たくさんの線路が並んでいるのが見える。しかし、残念ながら車両区側に歩道がなく、上から写真を撮ることができない。決死の覚悟で車道を横切って、車とフェンスの...

    2011/06/11

    鉄道(Railroad)

  • 日比野駅周辺を少し散策

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 津島の天王川公園に藤を撮りに行ったとき、津島駅から一つ先の日比野駅まで行って、そこから天王川公園まで歩いた。 どうしてそんなことをしたかといえば、理由は上の写真にある。 ホーム、狭っ。 鉄道ファンの間ではよく知られた駅らしく、行く前にたまたまその情報を知って、自分の目でも確かめたくなったのだった。 確かにこれは狭い。黄色い線の後ろに真っ直ぐは並べないから、横に並ぶ...

    2011/06/10

    街(Cityscape)

  • グリーンピア春日井は6月に行くところ

    PENTAX K-7 + TAMRON 90mm f2.8 6月になると、ふとグリーンピア春日井のことを思い出して、行きたくなる。他の月はほとんどグリーンピアのことを思い出さない。理由としては、ハナショウブとアジサイを一度に見られるからというのがある。それと、タイミングが合えばササユリも咲いている。 ということで、ひとっ走り自転車で行ってきた。んがっ、グリーンピアは遠かった。最後の長く続く上り坂が追い打ちをかけ、20キロ弱という...

    2011/06/09

    施設/公園(Park)

  • 内海の町を少し歩く

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 内海の海写真だけ紹介して、内海の町並み写真がまだだった。 上は太田川駅のホームだ。セントレアがある常滑線と、内海へ向かう河和線の分岐駅になっている。 平日の夕方ということで、学校帰りの高校生達が続々と乗り込んでいく。地図で見ると、近くに東海商業高校というのがある。他にもあるのかもしれない。 河和線はこの先、富貴駅で内海行きの知多新線と分かれる。 それにしても名鉄は...

    2011/06/08

    街(Cityscape)

  • 小幡緑地の6月

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 ふと気がつくと、夏の花々が賑やかに咲き始め、蝶やトンボが飛び回っている。今年の6月は物足りないくらい涼しい日が続いているけど、季節は着実に夏へと向かっている。月日は人の事情や思いを考慮したりしない。 この梅雨は空梅雨なのかどうなのか、梅雨入り宣言が出てからあまり雨が降らない。雨が少ない方が写真を撮るにはありがたいのだけど。 少しだけ小幡緑地へ行ってきた。初夏の風景を...

    2011/06/07

    施設/公園(Park)

  • 東山の動物たち

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 もぐもぐプレーリー。カワユイなぁ。 ちょっと久しぶりに東山動物園へ。今日はそのときの写真を。 こちらも食事中のヤマアラシくん。 東山も少しずつニューフェースが増えてきて、こいつも最近あたらしくやってきた。 あらたな飼育場も作られて、見せる展示へと移行しつつある。狭い檻に閉じ込めているのは、観客からしても気分がよくないし、子供の情操教育にもよくない気がする。 居...

    2011/06/06

    動物園(Zoo)

  • 見た目で損をしているサンデー料理

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今週のサンデー料理は、ちょっと見た目がよくない。味はよかったのに見た目で損をしている。見た目がよくなければ料理としては失敗といえばそうなのだけど。 食材としては先週残ったものを引き継いだ。長芋とか、ワンタンの皮とか。おかげで、ずいぶん安上がりな夕飯となった。コンビニ弁当を買うより安い。「マグロと長芋炒めとろろがけ」 マグロに塩、コショウ、酒を振り、長ネギの白い部分と...

    2011/06/05

    料理(Cooking)

  • 矢作ダムが初ダム撮り

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4/ DA 55-300mm f4-5.8 4月の終わり、上中のしだれ桃を見にいった日、その流れでmihopapaさんに矢作ダムに連れていってもらった。 ダムというものに特別な興味を持ったことはなかったのだけど、考えてみるとダムを間近で見たことがなかった。一度見てみればその魅力が分かるかもしれないと思った。 左上に見えているのが、矢作ダムだ。このときは放水は行われていなかった。 ダムのすぐ下の川沿...

    2011/06/04

    建物(Architecture)

  • 海が撮りたくて内海へ行く

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4/ DA 55-300mm f4-5.8 久しぶりに海を撮りたくなった。今回の名鉄の旅は、内海行きから始まっていた。安城やセントレアは、そのついでだった。 名鉄の列車で内海を訪れるのは初めてだった。学生時代から、内海は車で行く場所と決まっていた。 内海といっても私がいつも訪れていたのは、野間灯台のあたりだったから、正確に言えば内海ではない。野間海水浴場や、小野浦海水浴場あたりだ。 今回...

    2011/06/03

    海/川/水辺(Sea/rive/pond)

  • 二度目のセントレア飛行機撮り

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4/ DA 55-300mm f4-5.8 安城での新幹線撮りのあとは、中部国際空港セントレアでの飛行機撮りだった。 去年のちょうど同じ時期に、初めてセントレアを訪れた。今回は二度目だった。前回は夕方で、期待していた夕焼けがなく、薄暗い中での撮影となって難しかった。今回は昼間ということで、また違ったセントレアの一面を見ることができた。 ただ、明るくてもやっぱり飛行機は難しく、制約もあって...

    2011/06/02

    飛行機(Airplane)

  • 麦が色づく安城で新幹線撮り

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm / DA 16-45mm 6月、安城では黄金色に染まった一面の麦畑が見られる。去年、地元のニュースで初めてそのことを知り、来年は行こうと心に決めていた。 例年であれば5月下旬から刈り入れが始まるようだけど、今年は麦の成長も遅かったのか、5月最終日でまだ刈り入れは行われていないようだった。 安城は日本のデンマークと呼ばれるほど、農業に力を入れてきたところだ。減反政策で30...

    2011/06/01

    飛行機(Airplane)

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形原あたりを歩く

観光地(Tourist spot)
形原-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 形原温泉にアジサイを撮りに行ったとき、吉良吉田駅で一枚。旅の思い出の名鉄写真。
 名古屋から形原温泉へ行くためには、JRで蒲郡まで行って、乗り換えるなり、バスで行くなりするのが通常のルートだ。しかし、今回は名鉄を使って形原駅まで行き、そこから歩いて形原温泉へ向かった。最近、よく名鉄に乗っている。

形原-2

 吉良吉田から蒲郡行きの列車は、貸し切り状態のがらんどうだった。
 それには理由があった。ワンマン運転で無人駅が多いため、2両編成の後ろの車両は駅で扉が開かず、降りる場合は先頭車両の一番前の扉から降りなければならない。そのため、2両目に乗る人はほとんどいないのだった。終点まで乗る人か、私のように事情を知らない観光客くらいしか2両目にはいない。
 おかげで人目も気にせず車窓風景を撮ったりもできた。

形原-3

 車窓から見えたのは、西浦半島だろう。海岸沿いや高台には多くの建物が建ち並んでいる。
 西浦は私が思っているよりも発展した町のようだ。形原温泉よりも西浦温泉の方がメジャースポットなのかもしれない。東海の熱海とも呼ばれているんだとか。

形原-4

 駅から歩き出してほどなくしたところに大きな鳥居が建っていた。形原神社とある。
 寄っていこうかどうしようか迷ってやめてしまった。鳥居から神社までけっこう距離がありそうだったし、帰りに余力があれば行けばいいと思って。
 結局、帰りに余力はなく挨拶もできないなかった。延喜式に載っている由緒ある神社のようだ。それを知っていたら参拝していったのに。

形原-5

 大人としては、軽く手を上げて横断歩道を渡るのは照れくさい。

形原-6

 アクエリアスを2本持っていったのに、早くもここでペットボトルのコーヒーを買うことになった。
 ん? キットカットとカロリーメイトがある。
 たまに変わった自販機はあるけど、通常のジュース類を売る自販機の中にお菓子がラインナップされているのは初めて見た。私が知らなかっただけで、他でもけっこうあるのだろうか。

形原-7

 理容フクダの温泉支店。
 本店はどこか別の場所にあるのか。

形原-8

 山に埋もれるように見えた赤い屋根。お寺か神社か、一般の民家か。

形原-9

 ぽっかり浮かんだ二つの雲がよかった。

形原-10

 Sayounara,See you again
 その言葉に、少し切ないような気持ちになった。
 形原温泉を再訪する機会はあるだろうか。

超広角で街撮り

街(Cityscape)
街並み-1

PENTAX K-7 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5



 超広角レンズで街並みを撮ってみる。
 最初はやや手探りで。だんだん画角に馴染んでいった。
 超広角レンズを風景に向けるとき、なんとなく見上げて撮りたくなる。こうすると周囲のビルなどは大きく傾き歪むのだけど、絵としてはとても超広角らしくなって面白い。水平線に構えると普通の写真になって退屈だ。地面を広く撮るのもいい。
 仕上げはモノクロにした。これもなんとなくなんだけど、街並みの風景に合っている気がしたのと、実験的な部分もある。
 自転車に乗って被写体を探しつつ栄方面に向かった。

街並み-2

 天満センターあたり。以前もこの場所で撮ったことがある。
 超広角の広さと、写り込む人物の小ささと、両方を感じる。

街並み-3

 日泰寺の五重塔。京都八坂の五重塔の風景にちょっとだけ似ている。情緒はまったくないけれど。

街並み-4

 廃業した飲食店が廃墟風景を帯びていた。当然立ち入り禁止ではあるのだけど、もっと中まで入って撮りたいと思った。

街並み-5

 布池教会の大聖堂も楽々収まる。門の前から撮ってもまだ余裕がある。

街並み-6

 端に寄せると、テレビ塔はピサの斜塔どころではない傾きになる。

街並み-7

 水の宇宙船の上から見る栄の街並み。
 このあたりに高い建物があまりないのは、このすぐ下に広大な地下街が形成されているからだ。他県から名古屋を訪れた人は、意外と街を歩いている人が少ないという印象を受けるかもしれない。名古屋の人間の半分は地下を歩いている。

街並み-8

 水の宇宙船はさすがに巨大だった。下からでは全体を写すことができなかった。

街並み-9

 テレビ塔が解体されるかもしれないというニュースが流れた。アナログ放送終了で収入が大きく減り、維持費がまかなえないというのがその理由だ。
 今となってはほとんどの名古屋人はテレビ塔の存在をさほど重視していないとはいえ、いざなくなるとなれば黙ってはいないだろう。市や県の補助金も出るだろうし、寄付もある程度は集まるはずだ。
 とはいえ、現実問題として、名古屋からテレビ塔が消える日が来るかもしれないのは事実だ。今のうちに写真を撮っておいた方がよさそうだ。

街並み-10

 セントラルブリッジから道路を見下ろす。
 夜に三脚で撮ればカッコイイ写真が撮れそうだ。

街並み-11

 名古屋城も撮っていくことにした。
 端に寄せた名古屋城天守閣は横広のワイド仕様になった。

街並み-12

 切り株をベッドに、缶コーヒーを枕にするノラ。いい場所を見つけた。

 超広角の街撮りに可能性を感じたものの、自転車散策と超広角の相性はよくないことがはっきり分かった。何しろ届かないからもどかしい。広すぎて不自由を感じる。
 歩きなら被写体に寄れるとしても、自転車からではそうそう距離を詰めることもできず、望遠側でも36mm相当では勝手が悪い。
 超広角は目的をはっきりさせて、現場で使うというスタイルになりそうだ。
 次は夜のジャンクションを撮りたい。

α55はどうなんだろう ~東山植物園にて

カメラ(Camera)
東山植物園-1

SONY α55 + TAMRON 90mm f2.8 Di



 ちょっとした気の迷いで、SONYのα55を買ってしまった。
 ずいぶん前からαシリーズには興味があって、一度SONYのαを使ってみたいと思っていた。もう4、5年前になるだろうか。MINOLTAのα-7を少しだけ使ったことがある。あれから月日は流れ、時代は変わった。すでにMINOLTAは撤退し、SONYは次々に新しい一眼を開発してきた。
 αにとっても、SONYにとっても、α55は一つの分岐点になるデジイチだと思う。現状考えられるあれこれの機能を盛り込み、固定式の半透過ミラーという新たな技術を投入してきた。長らく待たれていたα700の後継機も、どうやらα55の延長線上に位置するα77になるようだ。
 ずっとα700が欲しくて手頃な値段のものを探していたのだけど、縁がなくてなかなか買えず、ひょんなことからα55が買えてしまったのだった。カメラやレンズではよくそういうことがある。金額だけで買える買えないが決まるわけではない。
 そんなわけで、しばらくα55を使っていこうと思っている。あっさり手放してしまうかもしれないし、もしかしたらPENTAXから乗り換えることもあるかもしれない。
 しかし、使うといってもまだレンズが揃っていないし、メインとしてバリバリ活躍させるというところまでいっていない。α55はバッテリーの持ちが悪く、予備のバッテリーを買わないと一日使えないという問題もある。100パーセントの表示からみるみる数字が減っていくのを見ると不安になる。
 今手元にあるαレンズでまともに使えるものはTAMRONの90mmマクロだけということで、まずは植物園で試し撮りしてみることにした。
 とりあえず2時間ほど使ってみた感想としては、質感が安いというのが第一印象だった。特にシャッターがよくない。感触もシャッター音もエントリー機のものだ。人前で押すのがためらわれる。
 全体的な印象は昔のnewキスデジに似ていると思った。最近のキスデジは触っていないからよく知らないのだけど。
 EVF(電子ビューファインダー)に関しては、思ったよりも違和感がない。ファインダーで見る映像と撮れる画像が近いというのはむしろ有利と言える。マニュアルでのピント合わせは少し厳しい。
 EVFと液晶ライブビューとの連動も悪くない。慣れればシーンに応じて素早く使い分けられるようになると思う。
 一番問題に感じたのは、上部に液晶の小窓がないことだ。ISO感度とか絞りとか残り撮影枚数とか、素早く確認したい情報がすぐに見られないのはすごく不便だ。いちいち液晶やファインダーをのぞかないといけない。
 使い始めてすぐ、これは駄目かなと正直思った。早くも売ることを考え始めたのだったけど、帰ってきて撮れた写真を見て、むむむ、とうなってしまった。トータル画質はK-7より上かもしれない。またちょっと考えが変わった。
 αシリーズを使ってみたいと思ったのは、α特有の色味を手に入れたいと思ったからだった。特にα700の画質にそれを感じた。ハイキーにしたときの透明感や色味といったものは、PENTAXでもCanonでも出せないものだ。
 どのメーカーにもそれぞれの特徴があり、一長一短がある。何を犠牲にして何を得るか、その選択が難しくもあり、楽しくもある。
 α700にいまさら戻ったところでたぶん不満も出てくるだろう。ライブビューがないのも痛い。αならいずれフルサイズのα900にステップアップということも考えられるから、まずはα55でレンズを揃えていくことにしようか。
 いずれにしても、写真を撮らなければ話にならないわけで、カメラがどうこういう前に、もっといい写真を撮れるようにならなければいけないのだった。

東山植物園-2

 αの色味の特徴として、緑の表現が独特というのがある。ちょっとやりすぎというか、やや作り物めいた感じがする。PENTAXも緑はきれいだけど、これほどきれいすぎない。
 しかし、解像してるなぁ。

東山植物園-3

 湿地エリアには、ハッチョウさんがたくさんいた。季節はもう、すっかり夏だ。
 ハッチョウトンボは海上の森で撮らないと気分が出ないので、そこそこで切り上げた。もっと光や水のキラキラと絡めて撮りたい。

東山植物園-4

 この色味が欲しかった。この色味と透明感は、PENTAXでは出せない。レタッチソフトでパラメーターをいじってどうにかなるものではない。
 これを見せられてしまうと、やはりαを使いたくなる。

東山植物園-5

 色の印象が強い。彩度を大きく上げているとかではない。
 色味についてはそれぞれの好みがあって、どれが正解というわけではないのだけど、私は好きだ。

東山植物園-6

 八重ヤマブキがポツリと一輪、咲き残っていた。

東山植物園-7

 ユリに似た小さな花だなと思ってプレートを見たら、ヒメユリとあった。なるほど、これがヒメユリか。見たのは初めてじゃないかもしれないけど、ちゃんとヒメユリと認識したのは初めてだった。

東山植物園-8

 ハエと思ったらハナアブか。
 花はオカトラノオだろうか。

東山植物園-9

 池ではたくさんのトンボたちが飛び交い、縄張り争いを繰り広げていた。
 飛んでいるトンボを狙うも不発に終わる。高速移動しているものを追うにはライブビューもEVFも不利のようだ。
 10連写はまだ試していない。オートフォーカスの追従性はどの程度のものなのか。

東山植物園-10

 葉っぱにしがみつくハナアブがかわいかった。

 2時間程度ではまだまだ使いこなすところまではいかなかった。もう少し回数を重ねないと分からないこともある。
 まずは50mmの明るい単焦点を買い足して、自転車散策でも使ってみたい。そのときの使い勝手次第ではメイン機に昇格させられる。

西尾劇場という風景

施設/公園(Park)
西尾1-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 西尾の駅前に、大変古い映画館がある。その名は西尾劇場。現在でも映画が上映されている。
 昭和15年(1940年)、西尾の駅前を賑やかにしようと、岡崎公園近くにあった龍城座(たつきざ)を移築して、西尾劇場と名付けた。
 当時の西尾は、あらたな都市計画の元、イギリスの田園都市をモデルに、駅を中心に放射状に伸びる街造りを進めているところだった。その目玉としたのが、この西尾劇場だったというわけだ。
 ただし、何故か駅にお尻を向けて建っている。駅から歩いていくと、古びた裏手にぶつかるので、少々戸惑う。
 最初は歌舞伎などを見せる芝居小屋としてスタートした。しかし、戦局の悪化と共に芝居どころではなくなり、戦後はGHQによって映画も管理されていたため、昭和21年から日米講和条約締結の昭和26年まで、ハリウッド映画専門の映画館となっていた。
 その後、西尾劇場は芝居小屋兼、映画館として再出発することになる。正面には舞台があり、スクリーンもある。花道もそのまま残っていたというから、奇妙な映画館だ。プロレスやストリップの興業をやったかと思えば、美空ひばりも舞台に立ったという。
 やがて日本映画の全盛時代が訪れる。劇場の賑わいや活気というものは、私たちの世代には想像することが難しい。古き良き時代の昔話だ。
 戦後、数多く建てられた映画館は一つ、また一つと閉館されていった。近年、シネコンがそれに追い打ちをかけ、昔からの映画館は本当に少なくなった。
 そんな中、西尾劇場は親子三代によって守り続けられている。今日も訪れる人は少ない。たぶん、明日も、あさっても。
 私が訪れたときは、残念ながら映画がかかっておらず、中に入ることはできなかった。ここはいつ上映されているのか、よく分からない。一日一回かもしれない。上映中であれば、館内で営業している駄菓子屋には自由に入ることができる。映画『20世紀少年』のロケで使われていた。
 映画館のまわりも、時が止まったような空間になっている。やや言葉を失いつつ、ぐるりと歩いて写真を撮った。
 今回は、リバーサルフィルム風仕上げにした。モノクロや銀残しも考えたのだけど、あえて強い色調のパキっとした調子がこの風景には似合う気がした。

西尾1-2

 横手にある小屋のような建物。窓が二つ並んでいる。かつてのチケット売り場だったところではないかと思う。
 映画館の「もぎり」という言葉も最近は使われない。

西尾1-3

 昔はここにポスターやお知らせの紙などを貼ったのだろうか。貼ってははがし、また貼ってははがし。
 テープの跡を残して、今は赤く錆び付いている。

西尾1-4

 横手に回ってみる。移築当時は巨大な木造建築だったそうで、横から見るとそれが分かる。
 正面はコンクリートなのかモルタルが塗られているかしていて、裏手はトタンで覆われているから、木造建築という感じはしない。

西尾1-5

 裏手はこうなっていて、駅の正面を向いている。
 うっすらと西尾劇場という文字が読める。

西尾1-6

 なんだか全体的にえらいことになっている。
 飲食街だった当時の面影を残しつつ、時に取り残されている。

西尾1-7

 見上げると、空の青さが少し悲しかった。
 看板には「お食 どじ」の文字が残されている。どしょうを出す店があったのだ。

西尾1-8

 右手に見えているのが西尾駅のロータリーで、とてもきれいになっている。
 かつての飲食街通りとのギャップが激しい。でも、この一角が再開発されずに残ったのを喜びたいと思う。
 スナックらしい看板には「みちづれ」とある。

西尾1-9

 向こう三軒両隣が道連れになってしまった感がある。

西尾1-10

 どこから始まったもじゃか分からないけど、建物を超えてつながっている。

西尾1-11

 ヤクルトももじゃっていた。建物に人の気配はない。

西尾1-12

 さろんどみもざ。アクセサリーの店だったようだ。

西尾1-13

 一周回って正面に戻ってきた。
 今かかっている作品は、『これでいいのだ!』だった。確かにそう、これでいいのだ。西尾劇場はずっとこのままでいて欲しい。
 いつか機会があれば、ここで映画を観よう。中の写真も撮らせてもらいたい。

予想外に着地が上手くいったサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 毎週、習慣のように料理を作っているだけでは、料理の腕は上達しない。何事も、勉強、実戦、復習を積み重ねて上手くなるものだ。
 サンデー料理の場合、ここのところ最初の段階の勉強がおろそかになっている。やはりレシピ本を読んで、もう一度基礎から勉強し直さないといけないのだろうと思う。店で美味しい料理を食べることも勉強になるけど、そういうことはしたくない。そもそも私は、美味しいものを食べたいという欲求が人よりずいぶん低いらしいのだ。
 まあそんなことを思いつつ、今週もまた日曜日がやって来た。習慣でもなんでも続けていくことは大切だ。一度怠けてしまうとクセになる。続けさえすれば、多少なりとも上達はするものだ。
 今日は結果的に見て、ちょっとこってり系の料理になった。出発したときはそれほどでもないと思っていたのだけど。

サンデー2

「エビと豆腐のチリソース風」
 過去に同じようなものを何度か作ったかもしれない。今回も適当に作ったのだけど、あとからレシピを見てみたら、全然作り方を間違えていたことを知った。
 オレ流エビチリでは、エビの皮をむいて背わたはらわたを取り、塩、コショウ、酒を振りかけて揉む。それを水ですすぎ洗いして、もう一度塩、コショウ、酒を振って、少し置く。
 フライパンでごま油、ショウガ、豆板醤、オイスターソースを熱し、刻み長ネギを炒める。
 そこにエビを入れ、火が通ったところで、絹ごし豆腐を入れ、酒、みりん、しょう油、中華の素、塩、コショウ、砂糖、ケチャップで味付けをして、しばらく煮込む。最後に水溶きカタクリを回し入れて、少し加熱したところで完成となる。
 しかし、正統派の作り方でいくと、まずエビにカタクリ粉をまぶして汚れを取ったあと水ですすぎ、卵白、酒、塩を塗り込むらしい。
 更に、エビは煮込むと固くなるので炒めるか湯通ししたあと、いったん取り出すのだとか。
 その後、豆板醤やケチャップなどでスープを作り、エビを戻して、水溶きカタクリ粉を入れて少し煮て完成となるという。
 なんか、いろいろ違っていた。我流でも美味しくできたつもりだけど、次はちゃんとした作り方でやってみる。はっきり違いが分かるくらい美味しさが増すのだろうか。

サンデー3

「もやしとニンジンの中華炒め卵とじ」
 もやし料理のつもりで作ったのに、鶏肉の存在感が大きくなってしまった。
 もやしはひげを取って、水にさらす。これがけっこう面倒だ。もやし料理を侮っているけど、作るのは手間がかかる。手間が報われにくい食材だ。
 ニンジンは細切りにする。
 ごま油で、もやし、ニンジン、鶏肉を炒める。
 酒、みりん、しょう油、白だし、塩、コショウ、砂糖で味付けをする。
 溶き卵を入れて、半熟まで固まったら出来上がりとなる。
 これが予想以上に美味しかったので、ちょっとオススメしたい。もやしは侮れない。

サンデー4

「ジャガイモのトマトソース絡め」
 ジャガイモボールのトマトソースにしようと作り始めて、すぐに気が変わった。ジャガイモを薄くスライスしたところで、そのままの形で作ることにした。
 スライスしたジャガイモをタジン鍋で蒸し焼きにする。
 タマネギをオリーブオイルで炒め、皮むきしたトマトを適当な大きさに切って入れる。
 酒、みりん、しょう油、コンソメの素、塩、コショウ、砂糖、ケチャップで味付けをする。
 ジャガイモを加え、後半にとろけるチーズを入れる。
 パセリ粉とあらびきコショウを振りかけて食べる。
 こういう形でもいけることが分かった。チーズとの相性もよかったし、つぶしたものとはまた違った食感になる。
 スライスしたジャガイモを素揚げするというパターンでもいけそうだ。そのうち試してみたい。

 見た目ほどこってりではなく、全体のバランスも悪くなかった。途中で少し迷いが生まれてどうなるかと心配したけど、上手く着地できた。レシピ通りに作らないことが思いがけない成功につながることもある。それはたまたまで再現性は低かったりするのだけど。

アジサイを撮りに形原温泉へ

花/植物(Flower/plant)
形原温泉-1

PENTAX K-7 + DA 16-45mm / TAMRON 90mm / DA 55-300mm / FA 50mm



 どこかでちゃんとアジサイを撮らないといけないと思っていて、行くことにしたのは蒲郡の形原温泉だった。
 5万株のあじさいが植えられているということで、おそらく愛知県では最も規模が大きなところだと思う。まだ一度も行ったことがなくて、前からずっと気になっていた。
 ここのところの猛暑で、花が一気に進んだようで、傷みも目立ち始めていた。全体としては、満開をやや過ぎたあたりだろうか。撮りどきのタイミングとしては2、3日遅かったようだ。
 この日は晴天で30度を超えていて、時間は昼の12時ということで、撮る条件としてはあまりよくなかった。アジサイなんてものは真上からの直射日光で撮るものじゃないとあらめて思った。曇天か、雨降りくらいが風情が出ていい。
 まあしかし、せっかく行ったからにはそれなりに撮らないといけないということで、園内を3周くらいしつつ、2時間ちょっとかけて撮った。

形原温泉-2

 どうして温泉地にアジサイなのか、いつから名所になったのか、そのあたりの事情はよく知らない。形原温泉といえばアジサイが有名で、温泉地としての知名度や評価がどうなのかも分からない。温泉施設を持つホテルや旅館が何軒か集まっているようだったけど、温泉街らしさは感じなかった。規模はごく小さいようだ。
 アジサイは主に、斜面に植えられている。あとは斜面の上の補陀ヶ池の周りと。
 撮りどころとしては決まってしまいがちで、変化が少ないので撮りがたくもある。
 色や種類が多い分、雑然としてまとまりがない。いっそのこと、エリアごとに青なら青で揃えてしまった方が見栄えがしたんじゃないかと思う。

形原温泉-3

 上から見えた補陀寺の屋根。お寺とアジサイは相性がいい。アジサイは神社よりもお寺のイメージが強い。

形原温泉-4

 池には鯉がいて、エサも売られている。
 あじさい祭りの期間中(6月30日まで)、土日はコンサートなどのイベントが行われている。
 毎日夜間営業もしていて、蛍も見られるそうだ。

形原温泉-5

 高台の上まで登ると、遠くに三河湾を眺めることができる。見えている島は、三河大島だ。普段は無人島で、夏のシーズンだけ海水浴客のために船が出る。
 一面に広がるアジサイと海の組み合わせで撮りたいと思っていたけど、そういうポイントはなかった。

形原温泉-6

 最近この手の鐘が増えた。恋人の聖地とかにあるやつだ。これが何の鐘なのかは分からない。ここまで登ってきた人は、とりあえず乱打していく。

形原温泉-7

 目的としてはアジサイ風景だったので、アジサイそのものはあまり撮るつもりがなかった。でも、ちょっとだけ撮っておく。

形原温泉-8

 鉢植えのアジサイが並んでいる一角があって、目についたものをいくつか撮っておいた。
 これはダンスパーティーという品種名だったか。

形原温泉-9

 メモ撮りしてないので名前は分からない。これはよかった。

形原温泉-10

 ポップコーンだったような気がする。弾ける感じからのネーミングだろうか。

形原温泉-11

 ガクの中で隠れるように小さく咲いているのがアジサイの花だ。
 もう少し本腰を入れて、アジサイの花を撮っておけばよかったと思った。珍しい品種もあったのだろう。

形原温泉-12

 撮れるだけ撮ったと思えたところで終わりにした。後半戦の西尾街歩きのために体力を残しておかなければいけないというのもあった。
 もう少し条件のいいときに行ければよかったのだけど、ずっと気になっていたところに行くことができたのはよかった。行かなければ分からないこともたくさんある。行きさえすれば、たとえがっかりしても、なるほどそういうことかと納得がいく。
 アジサイシーズンはまだしばらく続くから、他でも撮る機会はあるかもしれない。なかったとしても、これだけ撮ったから、まずは満足した。アジサイもクリアということにしていい。
 これで次はもうヒマワリになってしまうのだろうか。ヒマワリもできたら遠征して撮りたい。

空コレ ~2011年上半期

空(Sky)
空コレ-1

PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / 16-45mm f4 他



 見上げればいつもそこに空はある。
 けど、見ているようで見ていない。覚えている空は、あっても年に数度だ。
 ときどき印象的な空に出会って写真を撮ったりもする。ただそれも、たいていはその場限りで終わってしまう。
 空をもっと見るために空の写真を撮っている。撮るために空を探している。空の表情を覚えておくようにするために。
 早いもので今年ももう、半分終わろうとしている。半期に一度といえば、空コレだ。今回で4回目くらいだろうか。
 冬から初夏にかけては、強く記憶に残る空は少ない。空はやはり秋に限る。
 それほど特別ではないけれど、心に引っかかった空に向けてシャッターを切ったのが今回の空コレ写真だ。
 覚えているものもあるし、すっかり忘れていたものもある。

空コレ-2

 雲に開いた青い穴。雲の向こうはいつも青空。

空コレ-3

 一般的な鱗雲ではないけれど、こっちの方が鱗っぽい感じもする。
 ちょっと変わった雲が、薄く空一面を覆っていた。

空コレ-4

 黒雲対白雲の対決。今まさにぶつかるところ。
 もしくは、空が黒と白のふたつに割れたところ。

空コレ-5

 最近は空を撮るというより雲を撮っていることの方が多い。珍しい雲を見つけると撮るようにしている。

空コレ-6

 朝焼けに似た夕焼け。
 ここしばらくいい朝焼け空を見ていない。

空コレ-7

 まだら雲を突き抜ける線。

空コレ-8

 太陽のまわりにできた笠。
 プラズマの放電みたいに見えた。

空コレ-9

 太陽と雲が作ったドラマチックな表情。
 雲が複雑な色を持っている。

空コレ-10

 雲に隠れた月のような太陽。
 雲が厚すぎると太陽が見えないし、薄すぎると直視できない。ちょうどいい厚さになったとき、太陽を直接見ることができる。

空コレ-11

 微妙な色合い。これも太陽と雲が作った空の色。

空コレ-12

 空のチラリズムのようなもの。

空コレ-13

 うっすら姿を現した昼間の月。満月の一歩手前。

空コレ-14

 人の心を優しくするあかね色。

空コレ-15

 少し強めの夕焼け空。
 黒く浮かんだ雲が空をいく生き物のように見えた。

 特別ではない空も、もっと撮っておこう。
 空コレ下半期に続く。

初夏の瀬戸電沿線風景

鉄道(Railroad)
瀬戸電沿線-1

PENTAX K-7 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5 / DA 16-45mm f4



 タチアオイと赤い車両。初夏の瀬戸電沿線風景。
 名古屋もいよいよ夏が本格化してきた。
 今年はどんな夏の風景が撮れるだろう。

瀬戸電沿線-2

 超広角をつけて自転車に乗りながらファインダーをのぞいて撮ると、遠近感と違いすぎて気持ち悪い。乗り物酔いしない私でも、5秒も走ると気分が悪くなる。
 超広角レンズのときは、自転車をとめて撮ろう。

瀬戸電沿線-3

 尾張旭のいつものたんぼ道。
 左に瀬戸電を捉えつつ、右にお城レストランが入るとは、やっぱり超広角は広い。
 このレンズで北海道の広い風景を撮りたくなる。

瀬戸電沿線-4

 お城レストランとスカイワードあさひを、こんなふうに正面から撮ったことはなかった。
 雲の表情も面白い。
 全体がびよーんという感じになる。

瀬戸電沿線-5

 矢田川の橋梁を渡る瀬戸電。

瀬戸電沿線-10

 生活路線の趣。
 線路沿いの風景も昔に比べてずいぶん変わっているはずだ。昭和の時代、このあたりはどんな町並みだったのだろう。20年後、30年後、どんなふうに変わるのだろうか。

瀬戸電沿線-9

 シルバーの新しい車両がどんどん増えている。でもまだまだ赤い車両も健在だ。半分は入れ替わっていないようにも思うけどどうだろう。そのうち赤いのが貴重になる日が来る。

瀬戸電沿線-8

 歩道橋の上から踏み切りをいく列車を撮る。
 タイミング的に走っている車と絡めて撮るのは難しい。

瀬戸電沿線-7

 雨の日の大森・金城学院前駅のホーム。

 こんなによく撮っている瀬戸電なのに、まったく乗っていない。今度は乗りながら撮ってみよう。

6月の風景

風景(Landscape)
季節の風景-1

PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm / 16-45mm



 よく咲いたタチアオイを見ると、いよいよ夏本番が近づいたなと思う。6月の日差しを一杯に受けて、気持ちよさそうに咲いていた。
 この花も命が短く、ほどなく枯れ始め、ふと思い出したときにはもう終わっている。
 花は自分が咲く時期を忘れず、去るときを間違えない。

季節の風景-2

 新緑をバックにおすまし顔のカラスさん。
 ずるがしこくて不気味なイメージが強い鳥だけど、よく見るとかわいかったり格好良かったりする。もっと積極的にカラスを撮っていきたい。

季節の風景-3

 6月の緑は深い。水面に映り込んだ緑は、初夏特有の色をしている。

季節の風景-4

 田植えが終わった田んぼの脇に、ハナショウブが咲いていた。
 こんなところに自生するはずもなく、農家さんが植えたのだろう。農作業の合間に愛でるためだろうか。

季節の風景-5

 少し伸び始めた稲。無事にいけば、今年も秋にはまた新米が食べられる。

季節の風景-6

 ツバメは子育ての時期のはずだ。そうでなくても、秋の渡りに備えて、夏はたっぷり食べておかないといけない季節だ。渡ってきた春に比べるとずいぶん体が大きくなった。
 巣でのエサやりシーンもぜひ撮りたい。

季節の風景-7

 カルガモの子供も誕生した。付き添っていたのは母親だったろうか。勝手に動き回るチビたちを見守っていた。

季節の風景-8

 もくもくの入道雲ができはじめた。名古屋もこれからは30度を超える日がだんだん増えてくる。
 梅雨が明ければもう真夏だ。今年も夏がやってきた。

超広角は難しい

日常写真(Everyday life)
超広角風景-1

PENTAX K-7 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5



 久しぶりにレンズを買った。TAMRONの超広角ズーム10-24mm。35mm換算で15mm-36mmになる。
 超広角は前から一度使ってみたいと思っていたのだけど、具体的に使い道があまり思い浮かばず、ずいぶん先送りになっていた。初めて興味を持ったのは、もう何年も前だ。
 せっかく買ったので、まずは広いところを撮ってみようと思った。近くに海があればいいのだけど、海らしい海へ行こうとするとバスと鉄道を使って2時間以上かかる。身近なところで広いところといえば、河原ということになる。
 しかし、このレンズ、思った以上に手強い。手持ちの広角ズームは16mm(24mm換算)で、ずいぶん前に銀塩で少しだけ使った17mmよりも更に広く、イメージする広さとファインダーをのぞいたときの広さが一致しない。目の前の風景を見て、これくらい広い範囲が入るかなと思ってファインダーを見ると、それより遙かに広い範囲が写る。カメラをちょっと下に振ると自分の足さえ入ってしまうくらいだ。
 あと、露出がとにかく暴れる。普段-0.3くらい撮っているのだけど、それでは全然オーバー過ぎて、空など完全に白飛びしてしまう。写る範囲が広いから明暗差が大きく、暗いところを明るくしようとする方向にセッティングされているようだ。-1.0でもまだ明るすぎるくらいで、シーンによっては-2.0とかで撮らないといけないこともあった。
 非常にクセの強いレンズのようだ。第一印象としては、面白いというより難しいという方が強く、正直あまり楽しくない。もうしばらく慣れが必要のようだ。

超広角風景-2

 広角特有の歪みや傾きは味として許容するしかない。
 隅の像の流れは大きめだ。F8まで絞っても解消されない。これ以上絞ると回折現象でかえって解像感が落ちる。
 総合的な画質では、SIGMAの10-20mmの方が評価が高い。

超広角風景-3

 超広角はとにかく被写体に寄らないと始まらない。広角と同じように撮っていたのでは、すべてが小さくなってしまって、何も写っていないようなことになりがちだ。
 寄ってもよっても被写体は小さく、もどかしい思いがする。ある意味では広さを捨てる勇気のようなものも必要で、とにかく寄らないと話にならない。

超広角風景-4

 露出との関係もあるのだけど、太陽を上手く撮れなかった。ぐっとマイナス補正すると、画面すべてが暗くなってしまうし、両立させようとすると太陽の形が出ない。
 太陽の光芒を写すには、夕陽とかの条件が揃わないと難しいのかもしれない。

超広角風景-5

 ゆとりーとラインの高架も広々写る。これは気持ちがいい。
 でも、バスはこんなに小さくなってしまう。けっこう近くから写しているのに。
 右端のツバメも実際はかなり近い。

超広角風景-6

 超広角でしか撮れないのは、こんなシーンだ。
 手前の被写体に寄れるだけ寄って大きく写しつつ、遠くの被写体や背景との関係を確立させること。
 超広角ポートレートなんかも面白い。

超広角風景-7

 せっかくのズームだし、広角の10mmにこだわらず望遠側の24mmも使っていくことを心掛けたい。35mm換算の広角レンズとして使ってもいいのだから。

超広角風景-8

 鉄道写真もシーンによっては使い勝手のいいレンズとなる。
 近くから新幹線を撮っても全部入れられそうだ。

超広角風景-9

 小牧空港まで足を伸ばしてみた。
 飛び立ってすぐの真下あたりで撮っているのにこの遠さというか小ささ。
 ジャンボが頻繁に離発着していた時代の名古屋空港ならよかったけど、今は国内線と自衛隊機くらいしか飛んでいない。

超広角風景-10

 コントラストの強いシーンでは、露出がかなり難しい。このレンズを使うときだけはカメラの設定を変えないといけないかもしれない。

超広角風景-11

 城北線と高速道路の立体交差。
 列車が来るまで待とうと思ったのだけど、10分であきらめた。上下線あわせても1時間に2本の城北線では、何分待てば来るか分からなかった。
 超広角を買ったからには、夜のジャンクション撮りは必須だろう。まずは一番近い上社ジャンクションからいってみよう。

 このレンズの出番が今後増えるかどうかはまだ分からない。使いこなせるようになれば楽しいのだろうけど、そこまでいかないうちに飽きて手放してしまうかもしれない。とりあえずいつでもバッグに入れておくには、大きくて重すぎる。自転車移動が基本の今、重さは敵なのだ。
 高いビルがある街撮りなんかでも威力を発揮しそうだから、次は都会編をいってみようかと考えている。

なんとなく徳川園

施設/公園(Park)
徳川園-1

PENTAX K-7 + TAMRON 90mm f2.8 / DA 55-300mm / FA 50mm



 千種公園にユリを撮りにいく前に、徳川園にもちょっと寄ってきた。
 今の時期はあまり見所がないことは分かっていたのだけど、アジサイくらいは咲いているだろうと行ってみた。がしかし、ガクアジサイが何株か植わっているくらいで、他にもこれといって撮るものはなく、やや途方に暮れた。それでも入園料の300円分は撮らねばと貧乏根性でなんとか絞り出すように撮ってきたのが今日の写真だ。
 少ない収穫の中、大曽根の瀧の苔はよかった。夏の渓流を撮りに行きたくなった。

徳川園-2

 ハナショウブも少しだけ。徳川園は池泉回遊式の日本庭園で、季節を通じて花はそれほど多くない。花の充実度でいえば、白鳥庭園の方が多彩だ。

徳川園-3

 一応、アジサイが目当てだったから、一枚でも撮っておくことにした。選んで撮れるほど選択の余地はなかった。

徳川園-4

 キンシバイかと思ったけど、あまり自信がない。
 ヤマブキとかとちゃんと区別がついていない。

徳川園-5

 テイカカズラを撮ったつもりが、写真を見るとどうも違う。調べたらクチナシだった。
 それを知ったとたん、くちなしの~白い花~おまえのような~花だった~♪ という曲がよみがえった。
 い~までは指輪も~ ま~わるほ~ど~♪ と歌っていた渡哲也、当時まだ30代前半。貫禄ありすぎ。

徳川園-6

 もうハギが咲いていてびっくり。秋の七草の一つが、梅雨の6月半ばに咲いている。早ければ7月くらいには咲いてくる花だけど、6月は早すぎる気がする。
 蜜を吸っていたのはミツバチではなくハナアブだったか。

徳川園-7

 早いといえばこれ、セミの抜け殻なのか。こんな抜け殻を残す虫がセミ以外にいるとは知らない。抜け殻自体も見覚えのない形だ。ハルゼミか何かの抜け殻だろうか。

徳川園-8

 千種公園で撮ったのと同じクモだと思う。
 透明感のある草色をしていて、手足がちょっと毛むくじゃらのやつ。

徳川園-9

 竹で編んだ塀。昔の人の知恵だ。

徳川園-10

 雨上がりで葉の上に残った水滴。

徳川園-11

 いつ行ってももうひとつだったなという思いを残しつつあとにすることになる徳川園なのに、ときどきまた行きたくなる。そういう魅力があそこにはある。もしかしたら次は何かいいものがあるんじゃないかという期待感を持たせるものが。
 夏の盛りにまた行ってみようか。

明るめのサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今日のサンデー料理も、ここ最近のいつもの感じ。安定感と引き替えに面白みを失った夕飯サンデーだ。
 少し意識したのは、夏野菜だった。カボチャ、アスパラ、トマトあたりを使った。いまどきは一年中同じ野菜が出回っているから季節感を感じるものは少ないし、見た目も特に夏らしさは出ていないのだけれど。

サンデー2

「マグロのステーキ風甘辛ソース」
 マグロに塩、コショウ、酒を振ってしばらく置き、ビニール袋に入れてカタクリ粉をまぶす。
 オリーブオイル、ショウガ、豆板醤、酒、みりん、しょう油、オイスターソース、砂糖でタマネギを炒める。
 マグロを追加して、更に炒める。
 砂糖、塩、コショウ、唐辛子、水で味を調える。
 やや濃いめに味付けをして、レタスと一緒に食べるとちょうどいい。

サンデー3

「夏野菜の彩り蒸し」
 カボチャは薄めに切って、素揚げにする。やや低温で3、4分。
 エビは下処理をして、タマネギと一緒にタジン鍋で酒蒸しにする。
 後半でアスパラとトマトを入れる。
 ソースは、酒、みりん、しょう油、コンソメの素、マヨネーズ、からし、塩、コショウをひと煮立ちさせて作る。
 カボチャは天ぷらが美味しいけど、素揚げでもいい。

サンデー4

「豆腐と白身魚のそぼろ」
 木綿豆腐を水切りする。
 白身魚は刻んで叩く。
 ニンジンと長ネギの白い部分も刻む。
 卵を加え、よく混ぜる。
 塩、コショウ、白だし、砂糖、唐辛子で味付けをする。
 かき混ぜながらオリーブオイルで炒める。
 これが素朴な美味しさで、食べ始めるとどんどん食べてしまう。ちょっとオススメしたい一品だ。

 今回は全体に明るいトーンの料理になった。なるべく茶色一色にならないようにというのは毎回気をつけている。そういう部分では、今日は成功だったと言える。
 味は普通に夕飯だった。

雨の日の散歩

日常写真(Everyday life)
雨の散歩-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 雨が降ったりやんだりの梅雨らしい天気が続く。今週末から来週にかけて、ずっと雨模様のようだ。
 雨だからといって家にすっこんでいるのはもったいない。カメラに50mmレンズをつけて、出かけよう。傘を差しての片手撮りになるから、オートフォーカスの単焦点レンズがいい。
 雨にしか撮れない風景もある。雨の日にいい写真が撮れると、ちょっとだけ雨が好きになる。

雨の散歩-2

 民家の庭先に咲いていたアジサイ。雨粒に濡れて輝いていた。
 やっぱり、アジサイは雨の日に限る。

雨の散歩-3

 公園に咲いていたユリの花。雨粒をまとって、オレンジ色が一層鮮やかだ。

雨の散歩-4

 ひと気のない野球グラウンド。
 少々の雨なら子供たちも遊んでいるけど、このときは誰もいなかった。
 人のいない野球グラウンドは、どこかセンチメンタルだ。

雨の散歩-5

 水飲み場の蛇口に近づいたら、自分が映っているのが見えた。
 一人、二人、三人。よく見れば四人。

雨の散歩-6

 雨に打たれるおにぎりマン。

雨の散歩-7

 緑濃い桜トンネル。桜の花の名残はもうない。
 女子中学生が傘を振り回しながら通っていった。

雨の散歩-8

 いったん水を抜いて、この春もう一度水を戻した雨池。早くも水草がびっしり水面を覆っていた。
 アオサギやカイツブリが戻ってきたのを見て、少し安心した。

雨の散歩-9

 線路脇で揺れる草花。赤い瀬戸電が行く。

雨の散歩-10

 濡れスズメ。ブルブルっと羽のしずくを払って、飛び去った。

 また雨の日に撮りに出かけよう。もっと雨が好きになれるように。

千種公園のユリは大遅刻

花/植物(Flower/plant)
千種公園ユリ-1

PENTAX K-7 + TAMRON 90mm f2.8



 千種公園のユリが見頃だという話は聞いていたのに、出向いていくのがすっかり遅くなってしまった。5月27日に下見をしたときはさすがに早すぎたとはいえ、6月17日ではいかにも遅すぎた。見頃は一週間くらい前だったんじゃないかと思われる状況だった。学校の授業でいえば、みんなが弁当を食べ終えて5時間目が始まったあたりだ。遅刻しすぎっ。
 全体的に傷んだ花が多く、落花盛んの中、咲き残っているものを撮ってきた。シーズンとして完全な終わりというわけではなく、まだつぼみもけっこう残っているから、来週いっぱいくらいは花が続きそうだ。
 撮り頃としては、やはり6月早々だっただろう。

千種公園ユリ-2

 千種公園は、住宅地の中にあって、周囲に小中高校が集まっているため、夕方はいつも大勢の人で賑わっている。人の出入りも多く、写真を撮るには少々落ち着かない。
 ユリは公園の一角に密集して植えられている。1万本と聞くと広大なユリ園のようなものを想像しがちだけど、あまり過度の期待を抱いていくとがっかりする。多少大きめの花壇にユリが植わっているだけだ。
 どういう品種のユリなのかはよく知らないのだけど、野生のササユリやヤマユリなどとは違って、色とりどりの園芸種が咲いている。それをきれいとするか、派手すぎると思うかは、それぞれだろう。ユリはやっぱり白に限るという人も少なくないのではないかと思う。

千種公園ユリ-3

 カラフルなユリの中にあって、純白のユリはホッとさせるものがある。地味なようでもあり、目立つようでもある。
 ユリの花粉はつくとなかなか取れないので気をつけないといけない。

千種公園ユリ-4

 ユリはおしべに特徴があって、これを撮りたくなる。形の整ったおしべを探して撮る。

千種公園ユリ-5

 おしべ探しは続いた。
 真ん中の一本がめしべだ。
 この造形が美しい。

千種公園ユリ-6

 ユリの造形を撮るとしたら、こういう撮り方もできる。よくチューリップでやるやり方だ。

千種公園ユリ-7

 蜘蛛さん発見。ユリの色と自分の体の色が保護色になっている。カラーコーディネートでこのユリを選んだのだろうか。

千種公園ユリ-8

 目にもまぶしい鮮やかな赤。南国の青空が似合いそうだ。

千種公園ユリ-9

 花の中では食事中の蜘蛛さんが。
 ユリの香りはチョウやハチにはあまり人気がないようで、ハエが多かった。人間にとってはいい香りでも、虫たちにとってはあまりかぐわしい匂いではないのかもしれない。ユリの香りは、部屋の中にあると人間でも濃厚すぎると感じることがある。

 遅刻はしたものの、どうにかユリも撮れた。季節の花がこれでまた一つ終わった。
 次はハナショウブとアジサイだ。この二つも早くしないといい時期を逃してしまう。来週まで持ってくれるかどうか。

小ネタ写真特集

日常写真(Everyday life)
ネタ写真-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 他



 2007年に閉鎖された竜泉寺ウォーターパークを見下ろす。横を流れているのが庄内川で、その向こうは春日井の街並みだ。
 竜泉寺ウォーターパークはテレビCMで見てその存在を知っていただけで、一度も行ったことがなかった。車の運転席からこの景色は見えない。こうして実際に見たのは始めてだった。
 閉鎖されて4年も経っているのに、まだかなり原形をとどめている。再利用の当てがないのだろうし、取り壊すとなれば費用もかかる。
 プールの閉鎖後、横に「かけ流し天然温泉 竜泉寺の湯」ができた。こちらはけっこう流行っているようだ。いろんな入浴施設があって一日500円となれば、ちょっと行ってみようかという気になる。

ネタ写真-2

 これは何かの暗号か?
 左から、22、C、32、12と、数字と記号が並ぶ。そこに法則性は見いだせない。
 駐車場の番号かと思うと、パネルと駐車スペースの位置が合わない。
 しばらく考えてみたけど、分からなかった。

ネタ写真-3

 コーヒー マイケルン。
 響きがいいような、据わりが悪いような、不思議な名前だ。マイケルではなく、あえてのマイケルン。

ネタ写真-4

 喫茶・カメラ・貸衣装。
 ちょっと斬新な多角経営だ。
 喫茶店でコーヒーを飲みながらカメラの話をしつつ、貸衣装の相談をすれば、すべてにおいて無駄がない。撮影を依頼して、プリントをして、受け渡しのときにまたコーヒーを飲む。
 意外と上手く回るのかもしれない。

ネタ写真-5

 珈琲と寿司というのは、どちらもポピュラーでありながら、ありそうでなかった取り合わせだ。寿司をつまんで、締めにコーヒーを飲む。
 結果、どちらも説得力を欠きそうな気がしないでもない。

ネタ写真-6

 割烹喫茶というのも初めて聞くけど、メニューに目を奪われた。
 ひるめしって、メニューなのか? ざっくりしすぎではないのか?
 夏のお料理というのも中身が読めないし、冷麺こっぽらって何だろう。
 おそらく、入ってみれば謎は解ける。入らなければ謎は謎のままだ。

ネタ写真-7

 卓伸卓球道場。なんだか、スパルタな匂いを感じる。
 2号館ということは、1号館もあるのだろう。
 卓球も本格的にやるとなれば、ハードなスポーツだ。遊びのピンポンとは違う。
 道場と名付けたのは、そういうお遊び感覚の人はお断りという意思表示だろうか。

ネタ写真-8

 クスリの文字が震えているみたいで、なんとなくちょっと怪しい。

ネタ写真-9

 窓や出入り口の切り取り方が気になった。これで正解だったのか。
 建物全体は道路にあわせて右に傾いているけど、窓はわりと垂直だ。
 微妙なバランスを保って建っている。

ネタ写真-10

 幼稚園のピカチュウバス。

 今日はこんな小ネタ写真特集でした。

鉄道と昭和

モノクロ(Monochrome)
モノクロ-1

PENTAX K-7 + DA 55-300mm / DA 16-45mm



 廃工場と愛知環状鉄道の列車。
 止まった時間と、動いている時間が、すれ違う。
 初夏の草花たちは、今年も季節を間違えることなく同じ場所に咲き、6月の風に揺れている。
 この風景に、どこか寂寥感のようなものを感じたのは、ただの感傷だったか。
 世界は回り続ける。人のセンチメンタルなど置き去りにして。

モノクロ-2

 とても昭和な風景だった。このテイストは、昭和40年代だろうか。
 うちの母親の若い頃みたいだ。

 今日は手抜きというわけではないのだけど、この2枚にとどめておく。枚数を重ねると、印象を打ち消し合ってしまう気がしたから。
 ずっと一回の枚数を減らしたいと思っていた。13枚とか15枚とかは多い。せめて一回10枚以内にしたい。在庫が余っていると、そんなのんきなことも言っていられなくなるのだけど。
 ここ最近は、ほぼ在庫整理も済んで、リアルタイムに追いついてきている。雨が続けばネタ不足に陥るかもしれない。
 そろそろまた鉄道の旅にも出たい。

6月の海上の森風景

森/山(Forest/Mountain)
海上の森-1

PENTAX K-7 + TAMRON 90mm f2.8 / DA 55-300mm / DA 16-45mm



 前回の海上の森行きが4月の終わりで、5月は行けなかった。6月も中旬になって、季節がだいぶ進んでしまった。本格的な夏が来る前に、初夏の海上の森を撮っておきたかった。
 4月の終わりと比べれば、森の様子は大きく変わっていた。緑は深くなり、花は少なくなった。相変わらずウグイスはよく鳴いていて、セミはさすがにまだ鳴いていない。チョウやガやトンボなど、虫たちがたくさん飛んでいる。
 6月の海上の森は、あまり行ったことがないような気がする。3月、4月はよく行っていて、5月も何度か行っている。藤を見ているから、あれは5月だ。6月の印象はあまりなく、次はもう7月というのが常だった。梅雨で雨が多いからというのが理由ではないはずだ。なんとなくということだとは思う。
 今回もまた、いつものように四つ沢から篠田池、海上池を回るコースだった。主な目的は水風景を撮ることで、虫たちも撮れるだけ撮ろうと思っていた。
 一枚目は、篠田池の水風景だ。森の中は風があまりなかったのだけど、残念ながら日差しには恵まれなかった。その分、映り込みの色がもう一歩出なかった。

海上の森-2

 枯れ枝水没風景。これまで何度も撮っている。
 山に光が当たっていなかったので、水面の映り込みが淡い色合いになった。ここは秋の紅葉に限る。新緑の5月なら、きれいな緑色が撮れただろうか。

海上の森-3

 一番映り込みの色がきれいなところを選んだ。けど、枝の配置がよくない。

海上の森-4

 海上池の水風景。ここはもっと夏が深まってからの方がいい。次回の楽しみとしたい。

海上の森-5

 植林されたスギかヒノキ。
 間伐と枝打ちが行われたようで、ちょっとすっきりしていた。

海上の森-6

 海上の森でササユリを見たのは初めてだ。咲くことも知らなかった。
 だから、6月は訪れたことがないのだろうと思ったのだった。この時期は、篠田池方面ではなく、南の赤池方面に行っていたのかもしれない。
 今年はもう見られないかとあきらめていたら、思いがけないところで出会えてよかった。

海上の森-7

 カマキリの子供。
 本格的な虫シーズンはこれからだ。

海上の森-8

 ハナアブはスリーシーズンくらい活躍している。他の虫があまりいないときはいい被写体となってくれるけど、他の虫がたくさんいるときは注目度が低くなる。

海上の森-9

 きれいといえばきれいだけど、かわいくない毛虫。
 世の中には毛虫好きの人もいるのだろうが。

海上の森-10

 ニシカワトンボだろうか。このトンボはいくつかのバリエーションがあって、ちょっと確信が持てない。
 オオカワトンボは別名なのか、違う種類なのだろうか。

 あまり収穫は多くなかった6月の海上の森だけど、行っておいてよかった。ササユリが咲くことを知れただけでも行ったかいがあった。
 次は行ければ7月。ハッチョウトンボとの再会を楽しみにしている。

6月の河川敷風景

河川敷(River beach)
矢田川河川敷-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 河川敷はすっかり緑色となった6月。いつもの矢田川。
 季節は巡り、風景は少しづつ変化していく。

矢田川河川敷-2

 桜並木も、4月にそこに桜が咲いていたことを知らなければ、ただの面白みのない街路樹でしかない。
 一年のうちのわずか2週間しか楽しめないことを残念に思うか、2週間だけでも花を楽しめることを喜びとするか。
 待つ一年は長いけど、あれからもう、2ヶ月も経ってしまった。

矢田川河川敷-3

 平日には平日の河川敷風景があり、週末には週末の河川敷風景がある。時間帯によって顔ぶれも違う。

矢田川河川敷-4

 外装を改装中の住宅。ピカピカにきれいになったら、またいい背景になってくれるだろう。
 背景は舞台の書き割りのようなもので、背景と被写体は書き割りと役者の関係と同じだ。安っぽい書き割りが芝居そのものを台無しにしてしまうことがあるように、背景を間違えると被写体の魅力が下がってしまう。

矢田川河川敷-5

 ぐるぐる回転して遊ぶ遊具。そういえばこんなので遊んだなと、何十年かぶりに思い出した。昔はこんなものでも楽しくて、飽きもせずいつまでもやっていた。
 今はこれで回転しながら写真を撮ったら面白いものが撮れるかもしれないなどと考える。ひとりでやったりはしないけど。

矢田川河川敷-6

 こんなオブジェ、あったのか。何度も通っているのに、初めて気づいた。古びているから、最近できたものではない。なんで気づかなかったのか、不思議だ。
 どういう意味があるものなのかは、まったく分からない。

矢田川河川敷-7

 やせた河川敷の砂地にも花を咲かせようという気持ちを喜びたい。それほどきれいな花壇ではなかったとしても。

矢田川河川敷-8

 たぶん意味があるのであろう、ボコボコ形状。大水で溢れたときに、これで流れを弱めるとかそういうことだろうか。

矢田川河川敷-9

 河川敷と自転車の組み合わせは相性がいい。それが少年でも、高校生でも、お父さんでも。

矢田川河川敷-10

 遠くに見える名古屋駅の高層ビル。気づかないうちに街並みは変化していっている。

矢田川河川敷-11

 飛び交うカラスの群れ。
 太陽の日差しは、まだ夏の本気を出していない。

季節の狭間のサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 週末は雨模様という予報だったので遠出する計画を立てなかったのに、実際はほとんど晴れていて、これなら出かける予定にすればよかったと後悔した。突然思いつきで出かけても中途半端に近場をうろつくだけになりそうだったので、おとなしくサンデー料理を作って食べた。
 名古屋に関していえば、今年は梅雨入り宣言が早すぎて、ここまでは空梅雨傾向にある。沖縄は早々に梅雨明けしてしまったし、こちらも来週前半は雨が降りそうにない。6月の後半は雨続きになるのだろうか。
 季節は春から夏へ向かう途中で、食材もそろそろ切り替わるときだ。まだ夏野菜が一斉に出てきたという感じはない。ピーマンやキュウリが苦手だからそれらは使わないとして、トマトやナスは年中出回っているから夏野菜というイメージはない。夏らしい野菜といえば、カボチャくらいだろうか。
 魚でいうと、アジとかアユとかキスなどが旬を迎える。そのへんの魚はほとんど食材として使ったことがないから、この夏はちょっと挑戦してみようかと考えている。うなぎも、うな丼以外の料理にしてみたい。
 今日のサンデー料理は、季節感もなく、ジャンルも決めないノーマルなものだった。今の時期はこれといったイベントもない。

サンデー2

「スモークサーモンのカルパッチョ」
 美味しいけど手抜き料理。この程度は料理とも呼べないようなものだ。
 スモークサーモンを買ってきて、タマネギ、トマト、レタスと混ぜ、ソースをかけるだけ。これだけなら10分でできる。
 ソースは、酒、白ワイン、みりん、しょう油、からし、砂糖、酢、あらびきコショウ、塩、パセリ粉を混ぜて、ひと煮立ちさせる。
 タマネギは軽く湯通しした。

サンデー3

「豆腐としめじのカレー風味卵とじ」
 ごま油で長ネギ、しめじを炒める。
 木綿豆腐をサイコロ切りして、水切りせずに投入する。
 酒、みりん、しょう油、白だし、砂糖、唐辛子、カレー粉、塩、コショウで味付けをしながらしばらく煮込む。
 最後に溶き卵を回し入れ、ある程度固まったところで火を止める。
 やや濃いめの味付けを、卵がまろやかにしてくれる。カレー粉を使うかどうかは好みの問題だけど、思った以上によく合った。

サンデー4

「コンソメ味の野菜煮込みツナマヨ乗せ」
 写真を見て何か彩りが足りないと思ったら、アスパラを忘れていた。アスパラは今が旬の野菜だ。入ってれば、もう少し華やかな印象になったと思う。
 ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、キャベツ、鶏肉、ソーセージに、酒、みりん、しょう油、コンソメの素、水を加え、煮ていく。
 アク取りをして、アルミホイルで作った落とし蓋を乗せ、中弱火でしばらく煮る。
 塩、コショウで味を調える。
 ツナ缶の油抜きをして、一度出して包丁で叩き、酒、しょう油、みりん、唐辛子、砂糖を少し加えて炒める。冷めたらマヨネーズを絡める。
 チーズを使おうかどうしようか迷ったのだけど、使ってもよかった。

 今日は特に失敗もなく、バタバタせず、落ち着いて作れた。それほど手間もかかってないので、わりと短時間で作れた。普通に美味しく食べた日曜の夕食。

中央線沿線風景 ~春日井編

鉄道(Railroad)
中央線-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今日の一枚目は、中央線の神領車両区から始まる。
 グリーンピア春日井へ行ったとき、せっかくなので神領駅の手前から、なるべく中央線の線路沿いに行ってみた。
 神領駅のすぐ西に、神領車両区がある。213号線の橋の上から見ると、たくさんの線路が並んでいるのが見える。しかし、残念ながら車両区側に歩道がなく、上から写真を撮ることができない。決死の覚悟で車道を横切って、車とフェンスの間で瞬間的に撮ることはできるかもしれないけど、ちょっと身の危険を感じる。
 もう一本東の橋からなら撮れるのだろうか。今度確認してみよう。

中央線-2

 このあたりは庄内川の支流が何本も流れていて、いくつもの鉄橋を列車が渡っていく。
 住宅地の中では、鉄橋を通過する車両は狙い目となる。
 上の写真は、ワイドビューだと思う。

中央線-3

 小さな川に架かる短い鉄橋。
 中央線は何度も乗っているけど、車内から見る風景と、外から見る景色が一致しない。車内からは見ているようで案外景色を見ていない。
 春日井エリアも、特に何も印象に残っていない。ただ、こうして一度でも撮ってみると、次に乗ったときに、ああ、あそこだなと一致するんじゃないかと思う。

中央線-4

 高蔵寺付近は、住宅と田んぼが混在する郊外の風景で、まだローカル線めいてはいない。高蔵寺駅を過ぎると、とたんにローカル線のようになる。

中央線-5

 赤レンガの小さなトンネルを見つけた。レンガ自体は古いもののようで、ところどころに補修が施されている。昔のものをそのまま流用しているようだ。
 他の場所でも一部赤レンガが見えているところがあった。まだけっこう残っているのだろう。

中央線-6

 中央線の車両はどれも同じと思っていたけど、よく見るといくつかバリエーションがあることに気づく。
 上のタイプは新しいものなのか古いタイプなのか、あまり見かけないように思う。普段さほど中央線の列車を見ているわけではないから、実際はこのタイプもよく走っているのかもしれない。

中央線-7

 高蔵寺駅は初めて見た。
 高蔵寺といえば高蔵寺ニュータウンだ。大阪の千里、東京の多摩とともにニュータウンの走りで、1968年に完成した新しくて古い町だ。中央線一本で名古屋まで行けるということで、名古屋市のベッドタウンとして発展してきた。朝夕の乗り降りも多い。
 高架にどこかで見たような青いラインの列車がとまっている。このときは思い出せなかったのだけど、あとから考えたら愛知環状鉄道だ。そういえば愛知環状鉄道の始発駅は高蔵寺だった。瀬戸、八草、豊田を通って岡崎までつながっている。

中央線-8

 高蔵寺ニュータウンというと巨大な団地を思い浮かべるけど、それだけではもちろんない。40年以上経って、古い部分と新しい建物が混在している。駅前の通りなどは、昭和の風情が漂っていた。

中央線-9

 高蔵寺駅を出ると、線路沿いの道は途切れる。台地と川の入り組んだ地形を線路は通っている。

中央線-10

 しばらく行くと、また道路と線路が近づき、やや視界が開ける。列車を撮るにはいいポイントだ。

中央線-11

 だんだん路線風景がローカル線めいてくる。こんな渓谷のようなところまである。
 もう少しいけば断崖絶壁の定光寺駅だ。

中央線-12

 踏切から撮る線路の風景が好きで、よく撮っている。

中央線-13

 貨物列車が通るのを忘れていた。近所では見ないから、貨物の存在は頭に入っていない。

中央線-14

 帰りに撮った一枚。
 今回の中央線沿線風景は、これがラストカットだった。
 以前、定光寺あたりと、大曽根から新守山までを撮った。残っているのは、神領から西の春日井、勝川あたりまでだ。近いうちに撮りにいくことにしよう。

日比野駅周辺を少し散策

街(Cityscape)
津島-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 津島の天王川公園に藤を撮りに行ったとき、津島駅から一つ先の日比野駅まで行って、そこから天王川公園まで歩いた。
 どうしてそんなことをしたかといえば、理由は上の写真にある。
 ホーム、狭っ。
 鉄道ファンの間ではよく知られた駅らしく、行く前にたまたまその情報を知って、自分の目でも確かめたくなったのだった。
 確かにこれは狭い。黄色い線の後ろに真っ直ぐは並べないから、横に並ぶのだろう。それにしても、その間を通るのさえ難しい。この距離は、上りと下りで列車を待っている同士が尻相撲ができる距離感だ。
 どうしてこんな作りになってしまったかは分からない。こんなローカルで利用客が少ない駅なのに、高速通過すると危ないということで、特急が止まる。ある意味では運がいい駅と言える。

津島-2

 日比野駅から天王川公園の南までは1.6キロくらいの道のりだ。ここは昔、佐屋街道が通っていたところで、そのへんの面影を探しながら、少し遠回りして歩いた。
 佐屋街道というのは、熱田の宮の渡しと桑名を結ぶ陸の迂回路で、海路を嫌った旅人が利用していた。佐屋宿まで陸路で六里行き、佐屋宿から桑名宿までは海路を三里だった。
 佐屋街道の名前の通り、このあたりは昔、海部郡佐屋町だった。2005年、佐屋町、佐織町、立田村、八開村が合併して、愛西市(あいさいし)になった。
 愛知県の西部だから愛西市とはまた安易だ。北名古屋市とか、最近は名古屋の人間でもピンと来ない市が多くなった。あま市とかいわれてもどこのことをいってるのかよく分からない。

津島-3

 地図で見つけた神社に寄っていくことにした。
 由乃伎神社(ゆのぎじんじゃ)。
 延喜式に載っている式内社だから、平安時代にはすでにあった古い神社だ。
 現在は道を一本入った住宅地の裏手のようなところにこそっと建っていて目立たない。
 境内には児童公園や公民館がある。かつてはもっと広い境内を有していたはずだ。
 歴史的な重々しい空気感は、そこには感じられない。

津島-4

 祭神は日子湯支命(ヒコユギ)という、馴染みのない神だ。
 物部神社の祭神である宇摩志麻治命(ウマシマヂ)の子供ということで、物部氏関係が創建した神社なのだろう。
 江戸時代には神明社と称していたらしい。
 明治時代には天皇の勅使が玉串奉納に参拝したというから、やはり由緒のある神社のようだ。

津島-5

 佐屋街道は津島から南の佐屋へと向かう南北の道なので、西へ向かえばすぐに旧街道から外れてしまう。佐屋街道巡りはまたあらためてということにする。
 それでもこのあたりには昭和の面影を残す家屋が残っていたりして、懐かしさを感じることができた。

津島-6

 昔ながらの店構えの商店も、今は看板と自動販売機を残すのみとなった。

津島-7

 工場の裏手の光と影と雑草。

津島-8

 こんなものを撮りつつ、ぷらぷら歩いていたら天王川公園に着いた。

津島-9

 藤を撮りに行ったのは、もうひと月も前のことになる。季節は進んでしまった。

 気づくと最近、名鉄にちょくちょく乗っている。今月、もう一回名鉄の旅を予定している。さて、次はどこの駅で降りてみようか。

グリーンピア春日井は6月に行くところ

施設/公園(Park)
グリーンピア-1

PENTAX K-7 + TAMRON 90mm f2.8



 6月になると、ふとグリーンピア春日井のことを思い出して、行きたくなる。他の月はほとんどグリーンピアのことを思い出さない。理由としては、ハナショウブとアジサイを一度に見られるからというのがある。それと、タイミングが合えばササユリも咲いている。
 ということで、ひとっ走り自転車で行ってきた。んがっ、グリーンピアは遠かった。最後の長く続く上り坂が追い打ちをかけ、20キロ弱という距離以上に遠く感じられたのだった。きつさは明治村と同じくらいかもしれない。となると、半年は間を開けないと行くになれないということだ。
 それはともかくとして、問題は完全に時期を早まったことだった。今年の花の遅さを計算に入れていなかった。お目当ての花たちはどれもまだ全然咲き揃っていない。1週間か10日は早すぎたんじゃないかと思うほどだった。
 とはいえ、何も撮らずに帰ってくるわけにもいかず、無理矢理被写体を見つけ出して、撮れる範囲で撮ってきた。なければないなりに工夫して撮れないこともない。そこから思いがけない収穫が生まれることもある。
 上の写真は、シモツケのつぼみだ。つぼみがこんなにかわいいとは気づいていなかった。花は咲いている姿だけがシャッターチャンスではないことを再認識する。

グリーンピア-2

 ハナショウブはようやく咲き始めといったところで、メインの場所はまだほとんど咲いていなかった。
 例年なら10日くらいにはもう見頃になっている。今年は一週間以上遅れているんじゃないかと思う。
 お馴染みの木舟が消えていたのが気になった。老朽化で取り払ってしまったのか、ハナショウブが咲けば浮かべられるのか。

グリーンピア-3

 アジサイにいたっては、まだ全然咲いていない。1分咲きにも満たない0.5分咲きくらいで、なんとか写真を撮れる状態のものを見つけるのもやっとだった。
 グリーンピア春日井はやや奥まったところにあって標高も高いから、平地よりも花は遅れる。それにしても、今年は春から初夏にかけて涼しすぎる。

グリーンピア-4

 あまりにも咲いていないから、アジサイ撮りの練習にもならなかった。
 海に近い蒲郡形原温泉のアジサイは、今4分咲きくらいだそうだ。
 写真を撮るならアジサイも満開では遅すぎる。8分咲きくらいがいい。

グリーンピア-10

 ヤマボウシがよく咲いていた。この花は、一度見ると名前と姿が一致して、忘れない。

グリーンピア-5

 撮れそうな花が少なすぎたので、ターゲットを虫に切り替えた。
 見た目そのままのキイロテントウ。分かりやすくていい。

グリーンピア-6

 クマバチぶんぶんホバリング。
 ぶんぶん威嚇するように羽音を鳴らしているけど、すごくおとなしいハチで、まず人を刺すことはない。なので、安心して近づいて撮れる。
 しかし、落ち着きがないので飛んでいるところを撮ろうとすると、けっこう難しい。

グリーンピア-7

 チョウたちもたくさん飛んでいた。
 モンシロチョウは、この春生まれたものからもう何世代かあとのやつらだ。
 これは夏型だろうか。

グリーンピア-9

 葉の裏に隠れたクモさん。
 巣をかけないクモは、あまりグロテスクではない。小さくてかわいいやつもいる。

グリーンピア-11

 タンポポの綿毛。旅立ちの前。

グリーンピア-12

 グリーンピアとセットで行くのが、道一本隔てた西にある築水池湿地だ。
 ここではササユリを期待していたのだけど、この通り、まだつぼみの状態だった。残念。
 ここ数年、ササユリとは縁がない。自生しているところはごく限られているから、なかなか見られない。

グリーンピア-13

 築水池湿地でも収穫がなく、がっかりしていたら、ムカシヤンマが遊んでくれた。
 変わったトンボで、飛んでいることよりもこうして地面や葉っぱなんかにべたっと張り付いていることの方が多い。とにかくやる気のないトンボだ。
 それでいて、妙に人なつっこくて、こちらの頭や服なんかにも平気でとまってくる。
 原始的なトンボらしいから、あれこれ難しいことは考えていないのかもしれない。

グリーンピア-14

 たぶんタマムシの仲間だと思う。ムツボシタマムシだろうか。
 フラッシュを当てたら複雑な翅の模様が浮かび上がった。

 今回の収穫はこんなところだ。あまり花が咲いていなかったわりには撮れた方か。
 ハナショウブはいいとして、アジサイはどこかでしっかり撮りたいと思っている。公園でも植物園でも咲いているとはいえ、できれば風景としても撮りたい。となれば、形原温泉くらいは行かないといけないか。なばなの里という選択肢もある。

内海の町を少し歩く

街(Cityscape)
内海-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 内海の海写真だけ紹介して、内海の町並み写真がまだだった。
 上は太田川駅のホームだ。セントレアがある常滑線と、内海へ向かう河和線の分岐駅になっている。
 平日の夕方ということで、学校帰りの高校生達が続々と乗り込んでいく。地図で見ると、近くに東海商業高校というのがある。他にもあるのかもしれない。
 河和線はこの先、富貴駅で内海行きの知多新線と分かれる。
 それにしても名鉄は不便だ。知多半島の西を常滑まで南下したならそのまま内海まで行って欲しいところを、大きく太田川まで北に戻って、もう一度半島の東から南下し直さないといけない。すごく無駄に思える。
 三河と南知多との連絡は更に悪く、碧南から川一つ隔てた半田へ行くのに、神宮前まで戻らなくてはならない。ものすごい大回りだ。
 当初、名鉄が知多半島の路線をどんなふうに計画していたのかは知らないけど、とにかく横の連絡が悪すぎる。今更どうにもならないだろうからあれこれ言っても無駄とは知りつつ、もう少しなんとかならなかったのかと思わずにはいられない。などと言ってると、もっと廃線が増えてますます不便になりかねない。
 名鉄のライバル会社がもう一社でもあれば、愛知の鉄道事情も変わったんじゃないかと思う。

内海-2

 内海駅で降りて、海に向かって歩き出した。
 駅からちょっと行ったところに、梅原猛の生家という案内が出ていた。梅原猛が内海の出身だとは、まったく知らなかった。
 帰ってきてから調べたところ、生まれたのは仙台で、幼い頃に母親を亡くして、内海の伯父夫婦の養子になったんだそうだ。東海中学に通っていたというのも初めて知った。
 このときは時間がなくて家は見にいけなかったけど、ちょっと面白い意外な発見を喜んだ。
 看板の「さわやかな笑いがたえない明るい家庭」というのは、クスッと笑えた。

内海-3

 紀文。はんぺん屋さんではないと思う。

内海-4

 謎の店。キットハウス。
 ビジネスジク。香も女。それらが何を意味するかは、分からない。

内海-5

 だんだん海辺の町といった風情になってきた。古い黒板張りの家屋も少し残っている。
 運河というほどではない水路も流れている。

内海-6

 猫が前を横切った。

内海-7

 海の近くは潮風対策の黒板張りの家が多い。昔はどこもこんな外観だったのだろう。最近建てられた家はそうではない。
 住む人にとっては風情優先ではいられない。

内海-8

 この井戸はまだ使われているのだろうか。

内海-9

 時間の余裕がなく、路地裏探索はおあずけ。裏道をもっと歩いてみれば、いろいろ収穫があるんじゃないかと思う。

内海-10

 潮風は鉄を錆びさせる。

内海-11

 小さな船が係留されている川というか運河。
 ここまで来れば、海はもうすぐそこだ。
 少しだけだったけど、内海の町を歩けてよかった。車で訪れていたら、こんなところを歩くことはなかった。
 チャンスがあれば、もうちょっと時間の余裕をもって再訪したい。

小幡緑地の6月

施設/公園(Park)
小幡緑地-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 ふと気がつくと、夏の花々が賑やかに咲き始め、蝶やトンボが飛び回っている。今年の6月は物足りないくらい涼しい日が続いているけど、季節は着実に夏へと向かっている。月日は人の事情や思いを考慮したりしない。
 この梅雨は空梅雨なのかどうなのか、梅雨入り宣言が出てからあまり雨が降らない。雨が少ない方が写真を撮るにはありがたいのだけど。
 少しだけ小幡緑地へ行ってきた。初夏の風景を求めて。

小幡緑地-2

 緑が深くなった。もはや新緑とは呼べないくらいだ。
 どんどん後方へ過ぎていってしまう季節を思って、ちょっと寂しいような気持ちになった。まだ桜への未練が残っているくらいなのに。

小幡緑地-3

 夏の風景には少年がよく似合う。

小幡緑地-4

 水面から突き出た枯れ木。
 なんとなく撮りたくなる存在だった。
 この上にカラスでもとまってくれるとよかった。せめてトンボでも。

小幡緑地-5

 流れる小川の水もぬるんだ。もう手を入れても冷たくない。
 ここの小川は、蛍が出る。たぶん、幼虫を放しているのだと思う。何年か前に一度、見にいったことがある。いくつかの光がふわりふわりと飛んでいた。

小幡緑地-6

 遊具のある広場の子供たち。
 変わらない風景に安心する。
 昔はこんな洒落たデザインの遊具はなかったけれど。

小幡緑地-7

 朝顔の仲間だろうか。欄干につるを巻き付けて、葉を茂らせていた。
 毎年朝顔をあまり撮れていない。今年は頑張って撮りたい。

小幡緑地-8

 太陽の映り込みとトンボを狙っていたら、カラスが上空を通過したので、反射的に撮った。
 トンボは端っこにかろうじて入っている。

小幡緑地-9

 最近凝っているアメンボ撮り。
 水紋が面白い。

小幡緑地-10

 オニヤンマか何か。縄張り争いが激しくて、2匹が牽制しながら飛び回っていた。
 飛ぶコースはだいたい決まっているから、待っていればそこを通る。ただ、スピードが速いから、捉えるのは難しい。望遠レンズになると更に難度が上がる。
 飛んでいるトンボを正面から撮るのがこの夏の目標だ。

小幡緑地-11

 飛び去る飛行機。
 被写体としてはぎりぎりの小ささ。

小幡緑地-12

 猫さんたちも気持ちよさそうにひなたぼっこをしていた。
 幸せを感じる光景だった。

 そんな6月の小幡緑地。

東山の動物たち

動物園(Zoo)
動物園-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8



 もぐもぐプレーリー。カワユイなぁ。
 ちょっと久しぶりに東山動物園へ。今日はそのときの写真を。

動物園-2

 こちらも食事中のヤマアラシくん。
 東山も少しずつニューフェースが増えてきて、こいつも最近あたらしくやってきた。
 あらたな飼育場も作られて、見せる展示へと移行しつつある。狭い檻に閉じ込めているのは、観客からしても気分がよくないし、子供の情操教育にもよくない気がする。

動物園-3

 居眠り中だったカバさんは、エサをドバッと置かれると、めんどくさそうに起き上がり、それでも美味しそうにむしゃむしゃ食べていた。
 カメラのレンズが気になったのか、こちらを見ている。

動物園-4

 巨体の草食動物って不思議だ。どうして草とかでおなかいっぱいになって生きていけるのだろう。もちろん、量はものすごく食べるのだけど。

動物園-5

 アクシスジカと見つめ合う。
 ふと思い出し、このあと万城目学の『鹿男』の原作本を今更ながら買った。ドラマはとても好きだった。
 読んだら鹿とおしゃべりできるようになるかもしれない。

動物園-6

 ゴリラくらいになると、あれこれいろんなことを考えていそうに見える。喜怒哀楽だけでない思考も持っているのだろう。

動物園-7

 昼間のコアラは、起きていても半分寝ぼけたようにぼぉーっとしている。夜になればもう少し活発に行動しているのだろう。
 展示室に夜間に撮影した映像を流してくれたらいいのに。

動物園-8

 ベニイロフラミンゴだったと思う。
 気性が荒いのか、よくモメ事を起こしている。たまに仲のいいやつらもいる。
 ハート型を狙うも、不完全に終わった。粘れば撮れそうな気がする。

動物園-9

 地上ではよちよち歩きのペンギンも、ひとたび水の中に入れば飛ぶように泳ぐことができる。

動物園-10

 何が言いたいのか、一日中、アウアウ鳴いているカリフォルニアアシカさん。動物園中に響き渡るくらい声が大きい。

動物園-11

 けっこうブチャイクなゴマフアザラシ。そこがキュートだったりもする。

動物園-12

 そんなに暑くなかったけど、水中でバシャバシャ暴れるシンリンオオカミたち。
 やっぱり犬っぽい。

動物園-13

 仲良しのシマウマさんたちがスリスリ。

動物園-14

 飼い慣らされたライオンは猫同然で、あられもない姿に。

 動物園撮りの楽しさを再認識した。また近いうちに行こう。

見た目で損をしているサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今週のサンデー料理は、ちょっと見た目がよくない。味はよかったのに見た目で損をしている。見た目がよくなければ料理としては失敗といえばそうなのだけど。
 食材としては先週残ったものを引き継いだ。長芋とか、ワンタンの皮とか。おかげで、ずいぶん安上がりな夕飯となった。コンビニ弁当を買うより安い。

サンデー2

「マグロと長芋炒めとろろがけ」
 マグロに塩、コショウ、酒を振り、長ネギの白い部分と一緒にタジン鍋で蒸し焼きにする。
 長芋を細切りにして、オリーブオイルで炒める。
 そこにマグロと長ネギを加え、酒、みりん、しょう油、めんつゆ、塩、コショウ、唐辛子で味付けをする。
 すりおろしたとろろをかけて食べる。
 とろろをかけたマグロ丼というのもあるけど、こうやって味付けをしても美味しい。炒めた長芋のシャキシャキ感も効いている。
 そういえば、かつお節を振りかけるのを忘れていた。

サンデー3

「ナスの甘辛とろとろ焼き煮」
 ナスは輪切りにして、水にさらす。
 ごま油でナスを焼く。弱火でフタをして、じっくり両面を焼いていく。
 酒、みりん、しょう油、白だし、塩、コショウ、砂糖、唐辛子、白ごまを混ぜたものを回し入れ、焼き煮にする。そのまま柔らかかくなるまで煮ていく。
 仕上げに水溶きカタクリ粉を入れて、とろみをつけたら完成となる。
 刻んだ長ネギを乗せる。
 見た目ほど濃厚な味でもなく、長ネギがいい具合に調和する。

サンデー4

「ワンタンの皮入り野菜の中華スープ」
 ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、鶏肉、ソーセージ、キャベツがひたひたになるくらい水を入れて茹でていく。
 アク取りをして、酒、みりん、しょう油、白だし、中華の素、砂糖を加え、アルミホイルの落とし蓋を乗せてしばらく煮込む。
 終盤でワンタンの皮、アスパラを追加して、塩、コショウで味を調える。
 ワンタンの皮が余ったときは、こんな使い方もある。ツルッとした食感が、スープのいいアクセントになる。

 今週は赤や黄色が少なかった分、華やかさを欠いた。茶色料理になりそうなところを、ぎりぎりスープの彩りが救ってくれた。
 長芋とマグロのやつは美味しかったので、もう一歩進めて、料理としての完成度を上げたいところだ。これで見た目が美味しそうなら言うことない。

矢作ダムが初ダム撮り

建物(Architecture)
矢作ダム-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4/ DA 55-300mm f4-5.8



 4月の終わり、上中のしだれ桃を見にいった日、その流れでmihopapaさんに矢作ダムに連れていってもらった。
 ダムというものに特別な興味を持ったことはなかったのだけど、考えてみるとダムを間近で見たことがなかった。一度見てみればその魅力が分かるかもしれないと思った。
 左上に見えているのが、矢作ダムだ。このときは放水は行われていなかった。
 ダムのすぐ下の川沿いに民家が集まっている。こんなところにこれほど人が住んでいるとは考えてなかったので、ちょっと意外に感じられた。ダムができる前は、川沿いにもっと大きな集落があったのだろう。
 高い道路から見下ろすと、ミニチュアの町みたいに見えた。

矢作ダム-2

 矢作ダムはかなりの巨大建築で、近くから見るとその迫力に驚く。上から下を見ると、怖い。
 高さ100メートルのアーチ式コンクリートダムで、1970年(昭和45年)に、愛知県初のアーチダムとして建造された。
 この矢作第一ダムが矢作川水系で最大規模のダムだ。
 場所は、昔でいうところの愛知県東加茂郡旭町と岐阜県恵那郡串原村にまたがっている。現在の地名でいうと豊田市と恵那市ということになる。
 目的は水力発電だけでなく、洪水対策や灌漑用など、多目的ダムということになっている。

矢作ダム-4

 矢作川を堰き止めてできた人造湖は、奥矢作湖と名付けられている。
 湖の下には177戸の家屋が水没しているという。
 最初に矢作川を水力発電として利用したのは、福澤桃介だった。大正末期の1926年(大正15年)の百月発電所を皮切りに、次々とダムを建設していった。
 福澤桃介というのは名古屋には馴染みがある人物で、日本の電力王と呼ばれた。福澤諭吉の娘婿として養子に入り、日本初の女優・川上貞奴の愛人だったことでも知られている。東区にある二葉館は、桃介と貞奴が住んでいた家を移築したものだ。
 桃介は、のちの関西電力、中部電力、東邦ガス、名鉄、大同特殊鋼などの創設にも深く関わった起業家であり、衆議院の代議士も務めた。
 矢作第一ダムは、桃介の会社の事業を中部電力が引き継いで建造したものだ。

矢作ダム-3

 空を映す矢作川。このあたりに昔の自然の姿を見いだすことはできない。ダムがもたらしたものと引き替えに失ったものは少なくない。

矢作ダム-5

 わずかにサトザクラかヤマザクラが咲き残っていた。

矢作ダム-6

 大雨のときだけ姿を現す滝の名前を募集している。
 大雨というのがどれくらの雨なのか、よく分からない。

矢作ダム-7

 少し下流に、矢作第二ダムがある。
 このときは一ヶ所だけ放水していた。

矢作ダム-8

 このあたりも、春は桜、秋は紅葉の名所となるんだとか。
 ダムは私が考えていた以上の観光スポットで、この日もツーリングのバイクや他県ナンバーの車などが駐車場にとまっていた。自転車で来ていたツワモノもいた。
 行楽シーズンはけっこうな賑わいを見せるらしい。

矢作ダム-9

 放水のあとの白い泡がちょっと気になった。

矢作ダム-10

 更に下流に、阿摺ダムというのがあった。ここではけっこうな放水が行われていて、なかなかの迫力だった。水力というものの力強さを再認識する。

矢作ダム-11

 こうなったら黒部ダムも見ないといけないか。しかし、遠いから、日帰りは厳しい。立山黒部アルペンルートを抜けて富山で一泊するくらいの勢いが必要だ。
 でも、まだそこまでダム好きにはなっていない。

海が撮りたくて内海へ行く

海/川/水辺(Sea/rive/pond)
内海-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4/ DA 55-300mm f4-5.8



 久しぶりに海を撮りたくなった。今回の名鉄の旅は、内海行きから始まっていた。安城やセントレアは、そのついでだった。
 名鉄の列車で内海を訪れるのは初めてだった。学生時代から、内海は車で行く場所と決まっていた。
 内海といっても私がいつも訪れていたのは、野間灯台のあたりだったから、正確に言えば内海ではない。野間海水浴場や、小野浦海水浴場あたりだ。
 今回訪れた内海の中心、千鳥ヶ浜海水浴場は初めてだった。駅からはここが一番近く、約1.5キロ、歩いて20分くらいだ。
 愛知県の人間は、このあたり一帯の海のことを内海(うつみ)と呼んでいる。内海海水浴場というのは通称で、千鳥ヶ浜海水浴場が正式名なのだけど、千鳥ヶ浜へ行こうぜ、などと言っても県民にはたぶん通じない。
 内海はおととしの7月以来だった。5月終わりの海にひと気は少なく、吹き来る風が冷たかった。まだ海水浴シーズンは遠い。

内海-2

 目的は夕焼けから夕暮れ、できれば夜の星空まで撮るというものだった。しかし、空は焼けず、雲に覆われ、星は見えそうもなかった。日没までは粘ったものの、最後は寒さに負けて退散することになった。薄い上着では夜の海の寒さに勝てなかった。

内海-3

 ときどき雲の間から太陽が顔をのぞかせることがあって、少しだけ夕焼け空が見えた。
 遠くの山並みは霞んではっきりしない。
 海は少し、波が立っていた。

内海-4

 波打ち際の夕照。浜が黄金色に染まったのは、ほんの短い間だけだった。

内海-5

 光が消えると、海は荒々しい表情を見せる。力強い波が打ち寄せ、秘めた力を思わせる。

内海-6

 トンビが頭上を舞っていた。私に狙いを定めたように、つかず離れず、こちらをうかがっている。猫のカリカリの匂いでも嗅ぎつけていたのか。

内海-7

 また明るさが戻った。薄い光のシャワーが降る。

内海-8

 NDフィルターで長時間露光をする。これが撮りたくて行ったようなものだった。三脚を持参したのもこのためだった。

内海-9

 海苔か何かの養殖場だろうか。
 風が強すぎたのと、光が足りなかった。

内海-10

 普通に撮るとこうなる絵が、15秒露光をすると下のようになる。

内海-11

 同じ場所、同じ時間帯に撮ったものとは思わないだろう。
 最後の一枚を撮ったところで、ある程度納得できたので、帰ることにした。
 風と雲がない条件で、夜の海を撮りたい。日没が早い秋が狙い目になるだろうか。

二度目のセントレア飛行機撮り

飛行機(Airplane)
セントレア-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4/ DA 55-300mm f4-5.8



 安城での新幹線撮りのあとは、中部国際空港セントレアでの飛行機撮りだった。
 去年のちょうど同じ時期に、初めてセントレアを訪れた。今回は二度目だった。前回は夕方で、期待していた夕焼けがなく、薄暗い中での撮影となって難しかった。今回は昼間ということで、また違ったセントレアの一面を見ることができた。
 ただ、明るくてもやっぱり飛行機は難しく、制約もあって、なかなか思い通りにはいかなかった。海上の吹きさらしなので、風も強烈に吹いている。

セントレア-2

 広いスカイデッキ。事故防止のためのフェンスが高くなっているのは仕方がないところか。編み目はスプリングになっていて、レンズを出すことはできるものの、自由に振り回せるわけではなく、もう少しなんとかして欲しかったところだ。部分的でも撮影に特化した場所があればよかったのだけど。
 空港は飛行機に乗るために訪れるだけのところではない。観光地でもあり、ショップの売り上げによって経営が成り立っている。飛行機見物客や飛行機撮影組がそれほどたくさんお金を使うわけではないにしても、撮影の自由度が高い空港ということになれば全国から人が訪れることになる。そういうことでいえば、セントレアはまだまだ工夫の余地がある。

セントレア-3

 エティハド航空の旅客機。アラブのお金持ち航空会社のもので、なかなか評判はいいようだ。
 飛行機をアップで撮るのが好きなのは、新幹線と同じ理由だ。できればもっと寄りたいところで、300mmのレンズでは届かない。飛行機撮りは500mmが欲しい。

セントレア-4

 セントレアは、知多半島の常滑沖に突き出した人工の島で、間に伊勢湾を挟んで対岸に桑名から四日市、鈴鹿あたりが見える。
 スカイデッキは西向きなので、夕焼けや夕陽と絡めて撮ることができる。
 現在は津と松阪から船便が出ていて、それに乗れば船からセントレアを狙える。以前は四日市あたりからも出ていたような気がするけど、廃止になったのかもしれない。
 チャンスがあれば一度乗ってみたい。

セントレア-5

 わりと頻繁に離陸していくから退屈しない。5分おきくらいに何かは飛び立っていく。
 滞在時間は1時間半ほどと短かったから珍しい飛行機は見なかったけど、一日いたらいろいろ見られるんじゃないかと思う。

セントレア-6

 知り合いが乗っているわけでもないのに、飛行機を見送るのはどことなく寂しい気持ちになるものだ。

セントレア-7

 どんどん離陸していくのに対して着陸する飛行機は少ない。たまたまそういう時間帯だったのだろうか。
 昼間は明るすぎて流し撮りができない。暗くなってから流し撮りすると、火花が散ったりするところを撮ることができる。

セントレア-8

 背景を決めて離陸する飛行機が通過するのを待っていたら、飛行機の姿が消えた。思ったよりずいぶん前で離陸してしまった。機体によって離陸位置に違いがあることを知る。
 影だけが写った。

セントレア-9

 働く人たち。

セントレア-10

 ANAの機体には、心をひとつに、がんばろうニッポンの文字が。
 機体の種類とかに関しては、新幹線よりも知識がない。ジャンボジェットとエアバスの区別さえついていない。

セントレア-11

 みなさん狙うのはやはり離陸シーンで、飛び立つときになると一斉にシャッターが切られる。
 私は飛行機よりも背景に狙いをつけて撮りたいという気持ちが強かった。しかし、いい背景を決めても、そこに飛行機がちょうど来るわけでもなく、もう少し離陸を早くとか、もっと高い位置でとか、あれこれ注文をつけいたい気持ちだった。
 思い通りに撮るには、何度も通わないといけないのは、他のどの被写体でも同じことだ。飛行機のように軌道が決まっていない動きものなら尚更。

セントレア-12

 尾翼に鶴のマーク。一時なくなっていたものが最近復活したとかなんとか、ニュースで見た記憶がある。機体も白一色で、ちょっとイメージが違った。
 がんばろう日本の文字があるから、ここ最近作られたものだろうか。

セントレア-13

 次の予定地へ向かう時間となった。ここでももっと撮っていたい気持ちがありつつも、スカイデッキをあとにした。
 最後に撮った一枚は、飛行機の位置がフェンスを越えていたらもっとよかった。

セントレア-14

 少し前に、中部武将館というのができたというのをニュースで知った。せっかくなので見ておこうと探すも、なかなか見つからず。
 なんだか、ひと気のないフロアに迷い込んだりした。

セントレア-15

 更にさまよいながら写真を撮る。カッコイイ空間が見つかったので、これはこれで喜んだ。

セントレア-16

 やっと見つけた。1階の分かりづらいところにある。鉄道で訪れると2階、3階フロアで、スカイデッキはその上なので、1階に行くことはない。さまよっていた1階の奥とは連絡していないので、余計に見つけづらかった。
 せっかく発見はしたものの、なんとなく入りにくい感じで、前を素通りしてしまった。
 武将に関する展示の他、甲冑を身につけて記念撮影をできたり、武将本を揃えたカフェや武将グッズの販売コーナーなどがある。戦国BASARAエリアなどもあり、いまどきの戦国ブームに乗ろうとしているのは明らかだった。

セントレア-17

 もう一度名鉄に乗り、この日最後の目的地、内海を目指した。
 もっとゆっくりセントレアを撮りに訪れたいと思った。

麦が色づく安城で新幹線撮り

飛行機(Airplane)
安城-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm / DA 16-45mm



 6月、安城では黄金色に染まった一面の麦畑が見られる。去年、地元のニュースで初めてそのことを知り、来年は行こうと心に決めていた。
 例年であれば5月下旬から刈り入れが始まるようだけど、今年は麦の成長も遅かったのか、5月最終日でまだ刈り入れは行われていないようだった。
 安城は日本のデンマークと呼ばれるほど、農業に力を入れてきたところだ。減反政策で30年ほど前から米に代わって麦を栽培する農家が増えたそうだ。現在は、市内に約1200ヘクタールの麦畑が広がっている。
 新安城駅での乗り継ぎに失敗してしまい、当初予定していた南安城駅ではなく新安城駅でレンタサイクルを借りて、安城の麦畑探しに出かけた。
 安城駅や公園など、市内に10ヶ所のレンタサイクル拠点があり、どこで借りてどこに返してもよくて、料金は無料となっている。借りた自転車はブリジストンの3段変速付きでなかなか快適だった。
 街中を少し外れると、すぐに麦畑は見つかった。ただ、見渡す限りというポイントは最後まで見つけられず、広範囲にわたって点在しているという印象だった。上から俯瞰できる場所を探したけど、それも発見できなかったのは、ちょっと残念だった。

安城-2

 安城といえば、新幹線の三河安城駅があり、市内を斜めに新幹線の線路が貫いている。こだまが上下線とも1時間に2本程度止まり、のぞみなどが5分おきくらいに通過する。
 麦畑を探しつつ、新幹線の撮影ポイントを探っているうちに、いつしか気持ちは新幹線に大きく傾くことになった。
 名古屋市内では撮れないような広く全景を入れた写真が撮れるのが新鮮だった。障害物も少なく、撮影ポイントはけっこうありそうだ。

安城-3

 麦畑と新幹線を撮った。
 上から見下ろす図も撮りたかったけど、このあたりに高い建物はない。

安城-4

 いくら逆光が好きでも、新幹線撮りの場合は素直に順光の方がよさそうだ。空の色もきれいに出る。
 それにしても、新幹線は長い。24mmの広角でも、ある程度距離を取らないと全車両を収められない。普通の列車とは別物の撮影だ。スピードも速い。

安城-5

 近づいて望遠で流し撮り。
 正面から撮るポイントも見つけられず。

安城-6

 時速300キロをアップで撮るのは難しい。正確には狙えない。
 あとから思いついたのだけど、三河安城駅のホームから撮ればよかったのだ。利用客も多くないだろうから、人目もそれほど気にせず撮れたんじゃないかと思う。至近距離で通過する300キロを捉えるのは相当難しいだろうから、いい練習にもなる。

安城-7

 矢作川の土手からだと、高さがあるのでやや見下ろす感じで撮れる。ただ、距離がちょっとあって、角度もあまりよくない。
 後ろに見えているのは堀内公園の観覧車だ。

安城-8

 田植えが終わった田んぼの水鏡と新幹線。
 これまた長いと思ったら、16両編成か。
 この日は雲が多くて青空が少なかったのだけど、良く晴れた日とか、夕焼けのときなんかはドラマチックな風景が撮れそうだ。夜の光のラインなんかもいい。
 いつまでも撮っていたかったけど、このあとの予定もあった。腹八分目くらい堪能したところで戻ることにした。

安城-9

 名鉄西尾線だと思う。結局、この線は乗らなかった。ずっと単線なんだろうか。

安城-10

 名鉄の赤い列車。
 これはたぶん、名鉄名古屋本線だ。

安城-11

 堀内公園にあるレトロチックなデザインの観覧車。
 この観覧車に乗って見下ろせば麦畑を俯瞰できるのかもしれないと思いついたのも、帰ってきてからのことだった。
 しかし、ひとり観覧車はまだしたことがない。ひとりボーリングと同じくらい難度が高そうだ。

安城-12

 自転車で走っている途中、古墳があったので寄ってみた。
 碧海山古墳。
 安城のこのあたりはかつて海に近く、そばを矢作川などが流れていることから、古くから人が住んでいたと思われる。
 桜井古墳群と称される古墳がいくつも集まっていて、碧海山古墳もその中の一つだ。
 南北22メートル、東西17メートルほどの円墳で、古墳時代前期の4世紀初頭のものと考えられている。
 ここらに西三河の中心地があったようだ。

安城-13

 二子古墳は更に大きな前方後円墳で、全長は68メートルある。
 矢作川流域では,吉良町の正法寺古墳に次ぐ規模で、桜井古墳群の代表的な古墳とされる。
 これも4世紀初め頃のものだという。

安城-14

 赤い鳥居が目に付いたので挨拶していくことにした。
 若一「なんとか」社とあり、よく読めなかった。
 帰ってから調べたところ、神社の神の字を王子と彫り直したらしい。そんな無茶な。
 最初は若一神社だったものが、若一王子社になったようだ。それにしても、書き直しならぬ彫り直しなんてのは初めて見た。

安城-15

 創建は1350年という。
 拝殿の彫り物などは立派なものの、社殿自体はそれほど古いものではなさそうだ。
 祭神は、天穂日命(アメノホヒ)。
 アマテラスの第二子で、オオクニヌシに国譲りを迫るために派遣されたのに、オオクニヌシに心酔して手下になってしまったというユニークな経歴を持つ天孫系の神だ。
 若一神社というのは各地にあって、神仏習合の若一王子(にゃくいちおうじ)を祀っているところが多いようだ。仏教でいうところの十一面観音、神としてはアマテラスやニニギとされている。
 この若一王子社でアメノホヒを祀るようになった経緯などはよく分からない。

 すっかり新幹線撮りの楽しさに目覚めた。これからも新幹線の撮影ポイントを探したい。大府駅から共和駅あたりにもポイントがあるらしい。
 安城もそう遠いところではないし、チャンスがあれば再訪したい。
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