月別:2011年05月

記事一覧
  • ある日の矢田川河川敷風景

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 熱田神宮方面へ行った日の帰り道、矢田川沿いを行った。 いつもとは反対岸から見る景色は、ちょっと新鮮に映った。 河川敷もすっかり緑が濃くなった。暖かくなって、河原で過ごしている人たちも気持ちよさそうだ。 タモと虫かごを持って土手を歩く少年たち。 虫たちにとっては災難だけど、21世紀にもこの光景が残ったのはよかったと思う。 子供の頃にした虫とりの記憶は、今でもいい思い出と...

    2011/05/30

    河川敷(River beach)

  • 小さな写真 ~目に映る季節の風景

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 他 ああ、この感じ好きだ、と思いつつ、ちょっとよそ見をしたら、タイミングを逃した。しまった。一瞬、気づくのが遅れた。でも、ギリギリ入ったのでよかった。 河原の風景も、だいぶ夏めいてきた。 お揃いのはっぴを着たおばあちゃんが三人。ベビーカーを押して歩いていた。 和敬という文字が染め抜かれている。 少し前の風景。桜が咲いていた頃。 4月初め頃と比べても、緑...

    2011/05/30

    日常写真(Everyday life)

  • サンデー料理の仕上がりは作り手の事情で決まる

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今週はあまり深く考えず、単純な料理を目指した。のだけど、完成品は想像とは違っていた。予定着陸地点と実際の着地点がずれるのはよくあることだ。あまり気にしてはいけない。私の料理はメニュー表のない料理なのだから。私に料理を注文するときは、シェフお任せでお願いします。言われたものは作れんっ。 気分としては中華寄りの傾向が強かった。かといって出来上がった料理が中華かといえばそ...

    2011/05/29

    料理(Cooking)

  • 桜通線延伸で徳重に行く

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 ひと月も前のことになるのだけど、徳重に行ってきた。 3月27日に地下鉄桜通線が、天白区の野並駅から4つ駅が増えて、緑区の徳重駅まで延びたのだった。 特に何か用事があったわけではなく、せっかくだから一度くらい見にいってみようという軽い気持ちだった。緑区自体にあまり馴染みがなく、徳重もこんな機会でもなければ一生訪れることはなさそうだった。 それにしても、これ...

    2011/05/28

    名古屋(Nagoya)

  • 鶴舞公園のバラと高架下商店街

    PENTAX K-7+PENTAX TAMRON 90mm f2.8 / PENTAX 50mm f1.4 雨の合間をついて、ちょっとだけ鶴舞公園へ行ってきた。 バラはもう終盤で、かなり花が落ち始めていた。バラも花期はそれなりにあるけど、撮りどきとなるとごく短い。結局、ちゃんと撮ったのは王子バラ園での一回だけということになるかもしれない。 薄曇りくらいの方が色がよく出ていいといわれるものの、やっぱり光がないと寂しい。曇りだといろんな撮り方ができない...

    2011/05/27

    施設/公園(Park)

  • 近所の鉄道風景

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 FA 50mm f1.4 ここのところやや鉄道ネタの比率が高くなっている。力を入れて撮っているというほどでもないのだけど、気づくと身近に鉄道がけっこう走っていて、ちょこちょこ撮っていると、いつしか鉄道関係の写真在庫がたまっている。ある程度たまったところで、一度整理しておきたい。 まずは瀬戸電から。一番身近で、一番よく撮っている。ときにはこんないいシーンに出会うこともある。...

    2011/05/26

    飛行機(Airplane)

  • 今年も長久手の田んぼ風景

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / DA 16-45mm f4 季節の花に気を取られていたら、すっかり田植えが終わっていた。ちょっと出遅れたかと焦りながら、長久手の田んぼへ行ってみた。しかし、逆に早まった。お目当てのアマサギは一羽たりとも目にしなかった。たまたまタイミングが悪かっただけか、それともやはり6月に入ってからなのか。 肝心のアマサギがいなければ撮るものは他にあまりない。今年は春からあまり気温が上が...

    2011/05/25

    風景(Landscape)

  • 東山植物園の5月

    PENTAX K-7+PENTAX TAMRON 90mm f2.8 5月終わりの植物園は、春の気配が消えて、初夏の風景に取って代わられた。それが少し、寂しいような気もした。春はますます遠ざかる。 暑い夏が来る前に、雨の季節がもうすぐそこまで近づいている。新緑の緑は今月はじめよりも濃さを増したようだ。植物たちの命が輝いている。 モミジのピンクプロペラもたくさんプルンプルンと回っている。 水面に映り込む風景も、すっかり緑色になった。...

    2011/05/24

    花/植物(Flower/plant)

  • 移りゆく堀川沿いの風景

     今日は熱田から名城あたりにかけての堀川沿いの風景をお届けします。 小ネタの在庫がたまってきて、少しずつでも整理していかないといけない。ここのところ雨が多くて自転車で出かけられないから、ちょうどいいかもしれないのだけど、それでも季節は進んでいってしまう。 出発は、宮の渡し跡から。東海道唯一の海路で、熱田の宮と七里先の桑名との間を、旅人は舟で行き来した。 現在は宮の渡し公園として整理されている。七里...

    2011/05/23

    名古屋(Nagoya)

  • 軽井沢観光のない軽井沢行き

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 FA 50mm f1.4 親戚の結婚式に参列するため、軽井沢へ行ってきた。 軽井沢、遠っ。 日帰りの強行軍で、軽井沢観光は一切なしという、旅行とも言えないものとなってしまったのだけど、新幹線あさまを撮れたのはよかった。こんな機会でもなければ撮れるチャンスはなかっただろう。 東海道新幹線もよく知らないのに、長野新幹線などもっと知らない。これはE2系N2編成というものらしい。 車...

    2011/05/22

    イベント(Event)

  • 食材整理のわりには上手くいったサンデー

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今週もあまり手間暇かけずに作ったサンデー料理。たまには丼ものにしようかなと考えたのだけど、そこまで手を抜いてはいけないと思い直して、普通に作った。買い物は最小限にとどめ、在庫の食材を整理することを優先した。 以前はメニューを決めてから作っていたサンデー料理も、最近は食材から出発することが多くなった。趣味の料理からだんだん主婦モードになりつつある。今ではちょっとした食...

    2011/05/22

    料理(Cooking)

  • どこにも属さなかった写真を集めて並べる

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 FA 50mm f1.4 他 旅帰りで余力があまり残ってないので、今日は写真を並べるだけの簡単更新となる。 本編に入れられず、行き場をなくした写真たちを集めた。 一枚目は、黄砂の日の風景だ。霧がかかったように街は白く霞んでいた。 黄砂なんてない方がいいけど、ドラマチックな写真になったから、このときばかりは喜んだ。 ハトだったかカラスだったか。 ハトとカラスとスズメをもっと撮...

    2011/05/22

    日常写真(Everyday life)

  • 王子バラ園で春バラ・プロローグ

    PENTAX K-7+PENTAX TAMRON 90mm f2.8 季節が駆け足の4月から5月にかけては、のんびり構えていると花の開花に乗り遅れる。梅、桜、藤、杜若と来たら、次は春バラだ。 今年も王子バラ園に撮りにいってきた。ここ6、7年は毎年欠かさず行っていると思う。近場で、無料で、種類も多く、撮りやすいのも魅力となっている。 バラ撮りは、簡単と言えば簡単だし、難しいといえばこの上なく難しい。誰が撮ってもきれいだし、誰が撮っても似...

    2011/05/20

    花/植物(Flower/plant)

  • 見頃の小堤西池カキツバタを撮り切れず

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / TAMRON 90mmf2.8 / FA 50mm f1.4 緑が深まる5月半ば。カキツバタの季節がまたやって来た。 刈谷の小堤西池へ行くのは、今年で何回目になるだろう。5回か6回か。去年、おととしは休んだから、3年ぶりになる。 毎回遅刻していて、今年こそと意気込んでいたのだけど、やっぱり少し遅れてしまった。満開をやや過ぎたあたりで見頃には違いないものの、撮り頃としては2日、3日遅かった感じだ...

    2011/05/19

    花/植物(Flower/plant)

  • 足助の町の風景 <後編>

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今日は足助の後編を。 上の写真は、マンリン小路を登り切った先にある路地の風景だ。観光エリアから外れたところにも魅力的な風景が点在している。 ジンチョウゲが咲いているあたりが、ずいぶん前に撮ったものだと分かる。 足助川に架かる小さな橋。元は木橋だったのだろう、欄干に名残がある。 毎年8月、足助川万灯まつり「たんころりん」では、この川沿いにたくさんのロウソクが並べられる...

    2011/05/18

    観光地(Tourist spot)

  • 足助の町の風景 <前編>

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今日は4月に足助の町で撮った写真を。 足助はこれまでに何度か訪れている。もう5回くらいは歩いてるのではないかと思う。 中馬のおひなさんや紅葉の時期は賑わう足助も、普段はひっそりとした静かな町だ。このときはカタクリの時期だったので、少しだけ賑わいを見せていた。それでも、普段着に近い足助が見られたと思う。 古き良き時代の町並みという形容は、ここで暮らしている人たちにとって...

    2011/05/17

    観光地(Tourist spot)

  • 若宮まつりの試楽祭を撮りにいく

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 昨日今日の5月15日、16日、若宮八幡の若宮まつりが行われた。 16日の例祭には行けなかったので、前日の試楽祭を見にいってきた。 江戸時代の名古屋三大祭りの一つで、かつては盛大に行われたと伝わっている。あとの二つは東照宮の東照宮祭と、天王社の天王祭だった。 若宮八幡については、おととし訪れて、そのとき詳しく紹介した。説明するとちょっとややこしくなるので、こ...

    2011/05/16

    イベント(Event)

  • 街にはシーンがある ~モノクロシリーズ

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 モノクロシリーズをしばらくやっていなかった。少しずつ撮り溜めているうちに季節が進んでしまった。まだ冬の写真も在庫になっていた。少し季節外れになってしまったけど、モノクロ写真を一度まとめて出し切ってしまうことにした。 一枚目は、桜の季節に撮ったものだ。このときの主役は、桜ではなく二人だった。 今頃、雪が積もった写真に自分でもびっくり。名城公園の藤棚の下...

    2011/05/16

    モノクロ(Monochrome)

  • 少しはひねりたいサンデー料理

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 毎度お馴染みサンデー料理の時間です。 顔ぶれも常連めいてきた近頃ではあるけれど、少しでもアレンジを加えたいという思いは持ち続けている。 今週のひねり要素は、辛子明太子とタコだった。「タコとジャガイモの辛子明太子和え」 辛子明太子をもらったので、ご飯のお供に食べるだけでなく、料理にも使ってみようと思った。 ジャガイモとタコを、酒、みりん、白だし、水、塩で茹でる。途中で...

    2011/05/15

    料理(Cooking)

  • 熱田神宮の御衣祭

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / DA 16-45mm f4 昨日5月13日、熱田神宮で御衣祭 (おんぞさい)が行われた。 熱田の神に、衣を新調して奉納する祭りで、いわば神様の衣替えの儀式のようなものだ。 伊勢神宮は神衣祭 (かんみそさい)、京都の上賀茂神社では更衣祭 (ころもがえのまつり)と呼ばれて、同じような祭事が執り行われている。 熱田神宮では、6月5日の大祭の前に行われていて、初夏の風物詩となっている。 こう...

    2011/05/14

    風物詩/行事(Event)

  • 鉄の日 ~熱田から向野橋へ

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 今日は鉄の日。熱田神宮へ行った帰り、ふと思い立って新幹線を撮りにいった。少し前から新幹線を撮りたい気持ちが高まっていた。 上の写真は、もちろん新幹線の線路ではない。ナゴヤ球場近くで見た単線だ。地図で確認したところ、名古屋港の方に伸びている。貨物用か何かだと思う。隣が新幹線の線路だ。 まず向かったのが、七里の渡し跡だった。ここから橋梁を渡る新幹線が見えることは知...

    2011/05/13

    飛行機(Airplane)

  • 武豊が蔵の町だったとは知らなかった

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 武豊の町に何があるのか、行ってみるまではまったくイメージがなかった。漠然と港町のようなものを想像していたのだけど、その想像は当たっていなかった。その代わりというわけではないけれど、武豊は蔵の町だった。 特に大きな期待を抱いていなかった分、思いがけず魅力的な町並みで、とても良い印象を持ち帰ることになった。あんなにいいところとは知らなかった。 半田で酢の...

    2011/05/12

    観光地(Tourist spot)

  • 半田から武豊の鉄道風景

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 亀崎へ潮干祭を見にいった日、半田から武豊と回った。武豊線に乗り、駅周辺を散策するというのも、この日の目的の一つだった。 武豊線にはいくつか見所がある。日本最古の駅舎とされる亀崎駅の他、JRの現役最古の跨線橋が半田駅に残されている。明治43年(1910年)に作られたものだそうだ。 当時としてはモダンなデザインの跨線橋だったのではないかと思う。 隣にある赤レンガ...

    2011/05/11

    飛行機(Airplane)

  • 春から初夏にかけての矢田川河川敷風景

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 他 ホーム矢田川の河川敷風景写真がだいぶたまっていた。春先の茶色い景色の写真も使わないまま季節が進んだ。ここらで一回、まとめて出しておくことにした。 芝の色が茶色からだんだん緑色に変わっていくのが分かる。春から初夏へ。変わらないようで変わっていく風景の中で、自分も知らない間に変わっていっているのだろうか。 河川敷では犬を散歩させている人が多い。なので、犬の散歩写真が...

    2011/05/10

    河川敷(River beach)

  • 天王川公園で藤撮り

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / FA 50mm f1.4 / 16-45mm f4 8日の日曜日に、津島市の天王川公園に藤を撮りに行ってきた。 藤のライトアップを撮ったことがなかったので、それを目当てに夕方到着するように遅く出た。 ここも藤の開花が遅れ、5日までだった藤まつりが8日まで延長された。満開をやや過ぎたところだった。 藤は手強い被写体で、ずっと苦手意識があった。けど、今年はなんとか撮りたいと思っていた。この...

    2011/05/09

    花/植物(Flower/plant)

  • 潮見から見る東海市の新日鉄住金工場夜景は名古屋の隠れ名所

     名古屋港の外れにあるブルーボネット(名古屋港フラワーガーデン/Web)から2キロちょっと南下したところに潮見町(地図)という町がある。 名古屋港で海釣りをする人以外はあまり訪れることがないであろう埠頭の町だ。対岸にある東海市の新日鉄住金工場が見えるこの場所は、工場撮りスポットとして一部ではわりとよく知られている。名港トリトン(Web)の撮影ポイントであり、伊勢湾岸自動車道の潮見ジャンクション(地図)の撮...

    2011/05/08

    名古屋(Nagoya)

  • 小幡緑地東園で見た季節の変わり目

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 先週、小幡緑地東園へ行ってきた。藤を少し撮るためだったのだけど、サトザクラの花吹雪に出会えて喜んだ。これがこの春、最後に撮った桜吹雪だった。 雨池公園の桜トンネルにも寄っていった。 桜が咲く風景はあれほど感動的だったのに、終わってしまえばそこにはもう特別なものはない。魔法は解けてしまった。 新緑の桜の下を、子供達は元気に駆け抜けていく。桜が咲いていようがいまいが、彼...

    2011/05/07

    施設/公園(Park)

  • 忘れ物の多いサタデー料理

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 明日は夜まで出かけるし、今日は時間がないしで、どうしようかと思いつつ、土曜日の今日、簡単に料理してしまうことにした。なるべく手間をかけず、短時間でできるものというので作ったのが今日の3品だ。簡単ということになると、調理は焼くか煮るかになる。皮むきも最小限にとどめたい。 取り立てて創意工夫もなく、手早く作って食べた。料理のジャンルや彩りなんかも考えてはいられない。「マ...

    2011/05/07

    料理(Cooking)

  • セントラルパークから名城公園へ

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / FA 50mm f1.4 / 16-45mm f4 昨日はこどもの日ということで、もう少しだけ鯉のぼりを撮っておこうと、栄のセントラルパークへ行ってきた。知り合いのブログを見てここのことを知ったのだった。 小さな鯉のぼりが300匹、新緑の中を泳いでいる。ついこの前まで桜を追いかけていたのに、季節はまた一気に進んだことを実感した。 岡本太郎デザインの鯉のぼりは、太郎鯉と呼ばれている。何年...

    2011/05/06

    施設/公園(Park)

  • 小牧の岩崎清流亭に藤を撮りにいく

     小牧にある岩崎清流亭(地図)の藤を撮ってきた。 ここも今年は遅れていて、5月に入ってようやく見頃となった。 何年も前から一度撮りに行きたいと思いつつ、なかなか行けずにいた。今年こそはと、昨日、自転車でひとっ走り行ってきたのだった。 名鉄小牧線「味岡駅」のすぐ西、国道102号線と新木津用水が交差したところにある。近くまで行けば、道沿いからでも見えるからすぐに分かると思う。地元ではけっこう有名な藤スポッ...

    2011/05/05

    花/植物(Flower/plant)

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ある日の矢田川河川敷風景

河川敷(River beach)
河原風景-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 熱田神宮方面へ行った日の帰り道、矢田川沿いを行った。
 いつもとは反対岸から見る景色は、ちょっと新鮮に映った。
 河川敷もすっかり緑が濃くなった。暖かくなって、河原で過ごしている人たちも気持ちよさそうだ。

河原風景-2

 タモと虫かごを持って土手を歩く少年たち。
 虫たちにとっては災難だけど、21世紀にもこの光景が残ったのはよかったと思う。
 子供の頃にした虫とりの記憶は、今でもいい思い出として自分の中にある。

河原風景-3

 倉庫か何かだろうか。5月の空にグリーンの小屋という組み合わせがよかった。

河原風景-4

 矢田川の橋梁を渡る中央線の列車。見慣れないカラーリングだった。
 その向こうに、ナゴヤドームの屋根が見えている。

河原風景-5

 お馴染みなのは、このカラーリングだ。

河原風景-6

 川が白く光って、強烈な照り返しがあった。日差しの強さを感じる。私は早くも自転車焼けをしてしまった。

河原風景-7

 瀬戸電の赤い列車。いつもの橋梁。

河原風景-8

 シルバーの車両をシルエットで。

河原風景-9

 夕方の光の中、それぞれの時間。

河原風景-10

 そんな矢田川河川敷の風景。

小さな写真 ~目に映る季節の風景

日常写真(Everyday life)
季節の風景-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 他



 ああ、この感じ好きだ、と思いつつ、ちょっとよそ見をしたら、タイミングを逃した。しまった。一瞬、気づくのが遅れた。でも、ギリギリ入ったのでよかった。

季節の風景-2

 河原の風景も、だいぶ夏めいてきた。

季節の風景-3

 お揃いのはっぴを着たおばあちゃんが三人。ベビーカーを押して歩いていた。
 和敬という文字が染め抜かれている。

季節の風景-4

 少し前の風景。桜が咲いていた頃。
 4月初め頃と比べても、緑の色が全然違う。

季節の風景-5

 キバナコスモスが咲く土手を散歩中のノラ。

季節の風景-6

 鳩は誰もいないグラウンドで拾い食い。

季節の風景-7

 麦がだいぶ色づき、収穫が近づいた。田植えが終わる頃、麦の刈り入れ時期になる。

季節の風景-8

 道路脇の植え込みに咲くツツジ。注目度は低い。こんなにきれいなピンク色をしているのに、ツツジの存在感は薄い。

季節の風景-9

 コンニチハ。なんとなく、目が合った。

季節の風景-10

 緑地の緑も鮮やかさを増した。気づいたらいつの間にか。

季節の風景-11

 キラリ太陽。

季節の風景-12

 コンニチハ・パート2。
 
 近頃、目に映った季節の風景。スモール・ピクチャー。

サンデー料理の仕上がりは作り手の事情で決まる

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今週はあまり深く考えず、単純な料理を目指した。のだけど、完成品は想像とは違っていた。予定着陸地点と実際の着地点がずれるのはよくあることだ。あまり気にしてはいけない。私の料理はメニュー表のない料理なのだから。私に料理を注文するときは、シェフお任せでお願いします。言われたものは作れんっ。
 気分としては中華寄りの傾向が強かった。かといって出来上がった料理が中華かといえばそうではなく、例によって和食とも洋食ともつかないようなものに仕上がった。食べる側の気分は、作り手の事情によって容易にねじ曲げられる。

サンデー2

「鯛蒸しの中華風あんかけ」
 白身魚の中でも鯛は抜群の安定感がある。味や香りにクセがないから、和食にも洋食にも使い勝手がいい。鯛自体が特別好きかというとそうでもないのだけど。
 鯛は塩、コショウ、酒を振って、タジン鍋で蒸し焼きにする。
 ニンジン、タマネギの刻みをオリーブオイルで炒める。酒、みりん、しょう油、砂糖、中華の素、豆板醤、唐辛子、砂糖、塩、コショウで味付けをする。
 終盤でアスパラを加え、水溶きカタクリ粉でとろみをつける。

サンデー4

「ポテトとチーズの焼きワンタン・トマトソースがけ」
 見た目は中華風だけど、ジャンル分けするなら洋食だ。
 ジャガイモを適当に切って、タッパーに入れて、レンジで5分ほど加熱して、つぶす。
 とろけるチーズ、マヨネーズ、塩、コショウ、コンソメの素をよく混ぜる。
 ギョーザではなくワンタンの皮を使ったのは、ワンタンの方が食感が好みなので。
 フライパンにオリーブオイルを入れ、ワンタンを並べて、強火で一気に加熱する。
 途中で熱湯をひたひたになるくらいまで入れて、フタをする。
 焦げ目がついたら出来上がりだ。
 簡単トマトソースをつけて食べる。
 おつまみやおやつとしてもいけるので、オススメ。
 焼き方によってもっとパリパリ仕上げにもできる。

サンデー3

「豆腐と卵と山芋のもんじゃ風」
 これはいろいろと失敗があった。どういうものになるのか完成図が思い浮かばないまま見切り発車で作り始めたら、訳の分からないものになった。出来上がったものを見た感想は、やっぱりな、だった。
 豆腐は絹ごしではなく木綿を使った方がよかっただろう。
 すり下ろした山芋と卵を入れたのは間違いじゃない。ただ、それだけではほとんど固まらなかったから、素直に小麦粉を加えるべきだった。そうするとお好み焼きみたいになってしまうかもしれないと思ってやめたのだけど。
 その他、刻みキャベツと、エリンギが入っている。刻んだ青ネギも入れてみた。
 味付けは、白だし、塩、コショウ、しょう油で、ごま油を使っている。
 味は問題なしで、けっこう美味しかっただけに、もう少し料理としての完成度を上げたかった。

 今週はシンプルを目指したことで、彩りも不足していた。もう少し頑張らねばなぁと思いつつ、今週はこんな感じ。
 季節は春から夏に移りつつある。食材も夏のものがぼちぼち出てくるだろうか。

桜通線延伸で徳重に行く

名古屋(Nagoya)
徳重-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4



 ひと月も前のことになるのだけど、徳重に行ってきた。
 3月27日に地下鉄桜通線が、天白区の野並駅から4つ駅が増えて、緑区の徳重駅まで延びたのだった。
 特に何か用事があったわけではなく、せっかくだから一度くらい見にいってみようという軽い気持ちだった。緑区自体にあまり馴染みがなく、徳重もこんな機会でもなければ一生訪れることはなさそうだった。
 それにしても、これで徳重は一気に便利な街となった。乗り換えなしで名古屋駅まで35分というのはいい。始発駅だから確実に座れる。駅ができるまでどんな街並みだったのかまったく知らないのだけど、ここ数年で激変したに違いない。今後もどんどん変わっていくだろうから、この時期に一度歩いて写真を撮っておいたのはよかったと思う。
 駅の上は、ヒルズウォーク徳重ガーデンズという施設になっている。たくさんの商業店舗が入り、憩いのための広場も用意されている。

徳重-2

 駅のホームも出来たてのピカピカだ。転落防止のフェンスも設置されている。名古屋では桜通線が初めてくらいかもしれない。
 この日はゴールデンウィークの祝日だったのだけど、利用客は少なかった。平日の朝夕は混雑するのだろうか。

徳重-3

 駅通路の壁に、名古屋の街並みを写した古い写真が展示されていた。
 ここ5、60年の間の変貌ぶりにあらためて驚く。
 今から50年後、名古屋の街はどんなふうになっているのか、想像がつかない。この日写した徳重の街並みも、古き良き風景ということになるのだろうか。

徳重-4

 ヒルズウォークの屋上に芝生広場があり、犬を放せるところが作られている。
 ベンチもたくさんあって、弁当を食べたりするにもいい。
 こういう施設がある駅というのはあまりない。

徳重-5

 バスターミナルも立派なのができている。各方面に出る路線があって、バス利用も便利になっているようだ。

徳重-6

 駅周辺を散策してみることにした。その街を知るには、歩いてみることが一番だ。
 駅の南に、要池というのがある。ため池で、特に面白いわけではない。

徳重-7

 扇川沿いを南下しながら歩いてみる。
 緑道が川沿いに作られていて、桜並木になっている。

徳重-8

 近所の香流川に感じが似ている。それで親近感を持った。

徳重-9

 公園があったのでちょっと寄ってみた。
 藤が咲いている風景も、もはや懐かしいものとなった。

徳重-11

 サトザクラもこの通り。ちょうど散り際で、風に花びらが舞っていた。

徳重-10

 緑道はまだずっと続いていて、どんどん歩いていってもキリがないので、適当なところで進路を北に変えた。
 このあたりの道は東西南北になっておらず、奥へ入るとゴタゴタしている。このあとずいぶん迷うことになった。

徳重-12

 神明社があったので挨拶していくことにした。徳重から外れて平手というところだったようだけど、とりあえず土地の神様ということで、立ち寄っておいた。
 創建は江戸時代前期の1652年だそうだ。
 祭神はアマテラスと、国之常立神(くにのとこたちのかみ)となっている。ちょっと珍しい。クニノトコタチは根源神として重要な神ではあるけれど、神明社で主祭神として祀っているところはあまりないんじゃないかと思う。

徳重-13

 乗鞍公園だったような覚えがあるけど、はっきりしない。
 平手池を探して見つけることができず、そろそろ歩き疲れていた頃だ。

徳重-14

 常安小学校の校舎のデザインが素敵だった。色遣いもいい。

徳重-15

 最後に駅北の神沢池まで足を伸ばした。
 これといった見所は見つからなかったものの、けっこう歩いたので、もうこれでよしとした。徳重に少しは馴染みができたと思った。
 これが最初で最後の徳重行きになるだろうか。今後、このあたりに用事ができる予定はない。
 もう少し行けば豊明市ということで、地下鉄がこれ以上延びることはないだろう。
 名古屋の地下鉄はこれでほぼ乗ったことになると思いきや、荒池までまだ乗ったことがないことに気づいた。次は荒池散策でもしてみようかと考えている。

鶴舞公園のバラと高架下商店街

施設/公園(Park)
鶴舞方面-1

PENTAX K-7+PENTAX TAMRON 90mm f2.8 / PENTAX 50mm f1.4



 雨の合間をついて、ちょっとだけ鶴舞公園へ行ってきた。
 バラはもう終盤で、かなり花が落ち始めていた。バラも花期はそれなりにあるけど、撮りどきとなるとごく短い。結局、ちゃんと撮ったのは王子バラ園での一回だけということになるかもしれない。
 薄曇りくらいの方が色がよく出ていいといわれるものの、やっぱり光がないと寂しい。曇りだといろんな撮り方ができない。

鶴舞方面-2

 ちょっと変わったバラが目に付いたので撮ってみる。ヒラヒラのフリルのよう。

鶴舞方面-3

 平日の雨模様ということで訪れている人は少なめだった。それでも、ポツポツ人はやってきて、それぞれに写真を撮っていく。
 今日はあまりバラに集中できず、雨も落ちてきたので早々に鶴舞公園をあとにした。

鶴舞方面-4

 花菖蒲が咲き始めていた。例年通りなら6月の初めが見頃となる。今年は遅れ気味のようだ。それに、早くも梅雨に入ってしまったから、花菖蒲も雨の中ということになるだろうか。
 電車に乗って知立へ行くほどこの花に思い入れはない。グリーンピア春日井あたりで撮れたら撮りたい。

鶴舞方面-5

 今日一番の目的はここ、鶴舞駅のツルマイ高架下商店街だった。少し前にこの存在を初めて知って、一度見てみたいと思っていた。
 これがまた、なかなかの昭和っぷりだった。鶴舞駅の高架ができた1965年から続く商店街ということで、どっぷり昭和ムードに浸かっている。
 雰囲気としては、伏見駅の地下商店街に近く、あちらよりも更にダークだ。

鶴舞方面-6

 距離は短く、入っている店舗も少ない。調剤薬局や薬剤関係が多く、喫茶店や居酒屋、ギャラリーなどがある。
 駅への連絡路になっているから人通りはそれなりにあるものの、通り慣れている人はお店に目もくれようとはしない。お客が一人も入っていない喫茶店の店主が外を見ていて目が合いそうになったので、思わず目をそらしてしまった。
 チャンスがあれば、一度見ておいて損はない。

鶴舞方面-7

 高架下商店街を表から見たところ。こっちから見てもすごい。

鶴舞方面-8

 鶴舞駅と千種駅の間。
 夜はどんな感じなのか、今度通ってみよう。

鶴舞方面-9

 千種駅のホーム。
 聖橋から見る御茶ノ水駅みたいな風景が名古屋にもないだろうか。列車とホームと人の風景を撮りたいといつも思っているけど、なかなかいい場所を見つけられない。

鶴舞方面-10

 千種公園にも少し寄ってきた。ユリはようやく咲き始めといったろころで、見頃はまだ先になりそうだ。ユリも今年は遅れているように思う。
 6月はいろいろ行事や予定が立て込んでいて慌ただしくなりそうなのに、梅雨の長雨で足止めを食うことになりそうだ。雨の日に何を撮ればいいのか、今年も頭を悩ませることになる。

近所の鉄道風景

飛行機(Airplane)
鉄道-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 FA 50mm f1.4



 ここのところやや鉄道ネタの比率が高くなっている。力を入れて撮っているというほどでもないのだけど、気づくと身近に鉄道がけっこう走っていて、ちょこちょこ撮っていると、いつしか鉄道関係の写真在庫がたまっている。ある程度たまったところで、一度整理しておきたい。
 まずは瀬戸電から。一番身近で、一番よく撮っている。ときにはこんないいシーンに出会うこともある。

鉄道-2

 雨の日の瀬戸電。濡れた赤いボディがしっとりして、ちょっと情緒的に映る。

鉄道-5

 シルバーのステンレス車両が増えた。相対的に元々の赤色車両はどんどん減っている。

鉄道-3

 線路キラリ。

鉄道-4

 山里のローカル線みたいにノスタルジックだった。

鉄道-6

 矢田川の橋梁をいく。

鉄道-7

 夕暮れ時のホーム。

鉄道-8

 日が暮れて。

鉄道-9

 中央線の高架。ワイドビューだろうか。鶴舞あたり。
 高架下は店舗になっている。こちらは舞台裏。

鉄道-10

 個人的にまったく馴染みのない東海交通事業の城北線。その存在自体を忘れそうになるほどマイナーな路線だ。
 春日井市の勝川駅と清須市の枇杷島駅を結ぶ路線で、平日の朝夕も30分に1本程度というダイヤだ。
 一部名古屋市内も走っているのに非電化で、ICカードの導入予定も一切ないらしい。
 一生に一度くらいは乗っておくべきかもしれない。

鉄道-11

 名鉄名古屋駅ホーム。
 複線なので、列車がひっきりなしに入ってくる。朝夕だと1分おきくらい、昼間でも3分おきくらいと、何しろ慌ただしい。
 写真を撮るにもいいけど、人目も多い。

鉄道-13

 愛知環状鉄道の線路風景。ちらっとデジタルタワーの頭が見えている。

鉄道-14

 地下鉄の階段。
 名古屋の地下鉄は、市営地下鉄しかない。充分とは言えないものの、名城線も環状線になったし、昔に比べたらだいぶましになった。

鉄道-15

 中村公園駅のホーム。けっこう年季が入っている。

鉄道-12

 地下鉄桜通線の列車内だったと思う。
 この前、徳重駅に行ってきた。そのときのことはいずれ近いうちに紹介したい。

鉄道-16

 ついに鉄道に目覚めて全線制覇しようと思い立ったわけではない。写真を提供したので(飛水峡を渡るワイドビューの写真)、出来上がった手帳というか本を送ってもらったのだった。
 せっかくなので使うことにしよう。

今年も長久手の田んぼ風景

風景(Landscape)
長久手-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / DA 16-45mm f4



 季節の花に気を取られていたら、すっかり田植えが終わっていた。ちょっと出遅れたかと焦りながら、長久手の田んぼへ行ってみた。しかし、逆に早まった。お目当てのアマサギは一羽たりとも目にしなかった。たまたまタイミングが悪かっただけか、それともやはり6月に入ってからなのか。
 肝心のアマサギがいなければ撮るものは他にあまりない。今年は春からあまり気温が上がらないから、アマサギたちの渡りも遅れているのかもしれない。毎年6月、長久手の田んぼで再会できることを楽しみにしているのだけど。
 田んぼをぼんやり眺めていても仕方がないので、自転車でそこらを巡りながら何か撮るものはないか探すことにした。

長久手-2

 東小学校の南へやって来た。ここは空が広くて気持ちがいい。お気に入りの場所の一つだ。
 この風景の中に小学生達が歩いていると、それがまたとてもいいのだけど、残念ながら時間が少し遅かったようだ。

長久手-3

 道端ではキバナコスモスが咲き始めていた。
 キバナコスモスは夏の花だ。6月から11月くらいまで咲いているから、夏秋の花というべきか。

長久手-4

 こちらのエリアは、休耕田を畑にしたり、空き地になっているところもけっこうあって、田んぼは少ない。

長久手-5

 ツバメは子育ての季節に入った。何かをくわえて飛んでいたから、巣作りに使うものだろう。
 もう少ししたら、また巣から顔を出して鳴く子ツバメの姿が見られる。

長久手-6

 居残り組のカルガモさんたちも、この時期は田んぼに来ていることが多い。池よりも水が入った田んぼの方が美味しいものがあるのだろうか。

長久手-7

 映り込む瀬戸のデジタルタワー。
 そうこうしているうちに、地デジ完全移行が近づいた。まだ録画関連の準備が整っていない。

長久手-8

 道をふらつく猫。けっこう大柄のやつで、遠目に見たら子犬が歩いているのかと思った。

長久手-9

 前熊まで行ったら、モリコロパークはもうすぐそこだ。ついでに足を伸ばして行ってみた。
 モリコロもこの時期はあまり撮るものがない。お花畑のポピーと絡めてリニモでも撮ってみる。

長久手-10

 ポピーももう終盤だった。季節はとどまることなく進んでいく。
 アマサギは他でも撮るチャンスがあると思う。次に長久手のあのあたりに行くのは、蓮の花が咲いたときになるだろうか。

東山植物園の5月

花/植物(Flower/plant)
東山植物園-1

PENTAX K-7+PENTAX TAMRON 90mm f2.8



 5月終わりの植物園は、春の気配が消えて、初夏の風景に取って代わられた。それが少し、寂しいような気もした。春はますます遠ざかる。
 暑い夏が来る前に、雨の季節がもうすぐそこまで近づいている。新緑の緑は今月はじめよりも濃さを増したようだ。植物たちの命が輝いている。

東山植物園-2

 モミジのピンクプロペラもたくさんプルンプルンと回っている。

東山植物園-3

 水面に映り込む風景も、すっかり緑色になった。茶色が支配する季節は完全に終わった。

東山植物園-4

 映り込みを乱す鯉の泳ぎ。

東山植物園-5

 エゴノキは落花盛ん。見ている間にも、ポトポト花が落ちてくる。

東山植物園-6

 ユキノシタはわりとどこでも見ることができるからありがたみはない。めったに見られないダイモンジソウは貴重だ。台風の増水で流されてしまった岩屋堂のダイモンジソウは復活するだろうか。

東山植物園-7

 ナデシコの園芸種だと思う。
 野生のカワラナデシコが好きで、あちこち探しているのだけど、意外と見つからない。ここへ行けば確実にあるというところをまだ見つけていない。名前の通り、河原が狙い目だ。

東山植物園-8

 小さいバッタ的な虫。跳ねるかどうかは分からないし、そもそもバッタの仲間ではないかもしれない。
 あまりかわいくない。

東山植物園-9

 まぶしいくらいのバラの赤。
 朝まで降っていた雨が花の中に残っていた。

東山植物園-10

 バラのエッジとグラデーション。繊細で優美な色と線。

東山植物園-13

 美しいものには棘がある。棘もまた美しい。

東山植物園-11

 お馴染みのハナアブさん。蜜を吸っているのか、花粉を食べているのか、どちらにしても忙しそうで、こちらにかまっている暇はないといった様子だった。

東山植物園-12

 ハナムグリは花粉まみれになりながら、花の中でモゴモゴやっている。

東山植物園-14

 池の中で泳いでいるヒラタクワガタを救い出した。のんきに泳いでいるようでもあったけど、好きで水の中にいたわけではないと思う。
 茂みに置いたら、ゆっくり奥の方に歩いていった。

東山植物園-15

 この日もアメンボと遊んでもらった。アメンボ撮りは面白い。

 6月になればまた花の顔ぶれも変わる。梅雨の合間をついて、来月も出向いていこう。

移りゆく堀川沿いの風景

名古屋(Nagoya)
堀川沿い-1

 今日は熱田から名城あたりにかけての堀川沿いの風景をお届けします。
 小ネタの在庫がたまってきて、少しずつでも整理していかないといけない。ここのところ雨が多くて自転車で出かけられないから、ちょうどいいかもしれないのだけど、それでも季節は進んでいってしまう。
 出発は、宮の渡し跡から。東海道唯一の海路で、熱田の宮と七里先の桑名との間を、旅人は舟で行き来した。
 現在は宮の渡し公園として整理されている。七里の渡しの船便はない。
 カモメが空を飛び、堀川にはたくさんの魚が浮いている。遠く正面には、新幹線の橋梁が見える。

堀川沿い-2

 少し手前、白鳥あたりの工場地帯。灰色の風景にツツジが彩りを添える。

堀川沿い-3

 昭和レトロ感あふれる釣り船店。
 名古屋港までは4キロ弱ということで、河口や港で船釣りをするお客を運んでいるのだろう。
 漁師もやっているかもしれない。

堀川沿い-4

 だいぶ北上して尾頭橋あたり。久々にナゴヤ球場を見にいってみた。なんだか、妙にきれいになっている。最近改装したようだ。
 ナゴヤドームができたのが1997年。ドラゴンズの本拠地はそちらに移り、ナゴヤ球場はファームの練習場兼試合場になっている。
 私が最後にナゴヤ球場へ行ったのは、西武との日本シリーズだったか。もう相当、昔の話だ。さだまさしのコンサートも行った。

堀川沿い-5

 更に北上して名古屋駅の西。このあたりは昔ながらの家屋が建ち並んでいて、以前とあまり変わっていない。
 名古屋駅の東から見る高層ビルと、西から見る高層ビルとでは、なんだか全然違って見える。西から見ると、どこか他人事というか、別世界に感じられる。

堀川沿い-6

 堀川にかかる桜橋。
 見渡す限り、桜の木はない。かつてはこの近辺に桜がよく咲いていて、桜の町筋と呼ばれていたそうだ。桜橋から東へ700メートルほど行ったところに、桜天神がある。それも同じ由来だという。
 道が拡張されたとき、この通りは桜通と名付けられた。
 西へ向かうと、名古屋駅の正面に出る。

堀川沿い-7

 北の中橋から見る桜橋。横からの姿は、昔の面影をとどめている。

堀川沿い-8

 もう一本北は、五条橋だ。
 名古屋城が築城されたとき、五条橋も清洲から引っ越してきて、ここに架けられた。
 擬宝珠は復元のようだけど、かつてのものを再現している。
 この橋を渡った西は、名古屋レトロの代表的な商店街、円頓寺商店街だ。
 四間道の通りからこのあたりは、とても雰囲気の良いところだ。

堀川沿い-9

 名古屋城を右手に見ながら北上する。昔ながらの商店街を見つけた。柳原通商店街というところだ。この筋は初めて通ったところで、こんな商店街があるのは知らなかった。
 シャッターが下りているところが多く、少々寂しくはあるけど、懐かしさを感じさせる商店街だ。
 南を振り返ると、正面にテレビ塔が見えた。名古屋市内で遠くにテレビ塔が見えるところは少ない。

堀川沿い-10

 店の風情も昔ながらだ。

堀川沿い-11

 黒川ジャンクション。この下を堀川が流れている。
 夜のジャンクションも魅力的な被写体で、フィッシュアイレンズを買ったら撮って回ろう。

 こんなふうに変わりゆく名古屋の街並みの今を撮っておきたい。

軽井沢観光のない軽井沢行き

イベント(Event)
軽井沢行き-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 FA 50mm f1.4



 親戚の結婚式に参列するため、軽井沢へ行ってきた。
 軽井沢、遠っ。
 日帰りの強行軍で、軽井沢観光は一切なしという、旅行とも言えないものとなってしまったのだけど、新幹線あさまを撮れたのはよかった。こんな機会でもなければ撮れるチャンスはなかっただろう。
 東海道新幹線もよく知らないのに、長野新幹線などもっと知らない。これはE2系N2編成というものらしい。
 車両タイプはともかくとして、新幹線ボディの細かいうねうね感が好きだ。このうねうねを出すためには、望遠で圧縮効果を出す必要がある。
 しかし、ホームでの新幹線撮影は意外と難しい。簡単に考えすぎていた。思いのほか障害物が多く、黄色い線の内側に入りたいけど駅員の目が光る。なによりスピードが速い。考えながら撮ってる余裕がない。
 とりあえず5本くらいは撮って練習したかったところだけど、式の時間があるからそんなこともしてられない。

軽井沢行き-2

 向かいのホームにあさまが入ってきたので、慌てて撮る。焦って最後尾まで入れられず。レンズも50mmをつけていた。
 編成写真という写真があるそうで、それはもうルールが厳しいらしい。先頭から最後尾まできちっと収まっていて、なおかつ画面構成がどうで、割合がどうこうなど、一つでもダメなところがあると許されないんだとか。
 撮り鉄への道は険しい。

軽井沢行き-3

 新幹線好きらしいちびっこが、携帯で撮りまくっていた。昔も今も、新幹線は子供にとって憧れの的のようだ。
 並んだ新幹線は同じ型に見たけど、あ、違う、と彼はすかさず指摘していた。私には同じに見えた。
 一緒に来ていたお父さんとちびっこは、新幹線に乗るでもなく、ずっと新幹線鑑賞をしていた。入場券140円で2時間楽しめることを考えれば、安上がりな娯楽といえる。私も今度、名古屋駅で新幹線撮りをしよう。人目に2時間耐えられるだろうか。

軽井沢行き-4

 列車でつなげよう日本。
 被害を受けた路線も少しずつ復旧してきた。完全復旧までには何年もかかるだろうけど、いつかまたつながると信じたい。

軽井沢行き-5

 帰りに軽井沢駅で撮ったあさま。これはE2系N21編成というやつのようだ。
 2回撮れば多少上手くなるだろうと思ったら、そうもいかなかった。とにかくポジショニングと予測が大事なのは分かった。そのためには経験を積む必要がある。普通の列車とは違ってとっさには対応できない。
 細かいところをいえば、車両に映り込む影とかまで読まないといけない。そうなると、光の位置も重要になる。

軽井沢行き-6

 肝心なのは結婚式撮影であって、新幹線撮りではなかった。
 結婚式撮りは去年の3月に続いて二度目で、多少はコツが掴めていた。それでもやっぱり難しさはある。制約というか、ままならなさというか。

軽井沢行き-7

 いとこの新郎の結婚式ではあったのだけど、式の主役はなんといっても花嫁さんだ。終始、花嫁さんを追いかけることになる。

軽井沢行き-8

 いい写真を選んで、写真集(マイブック)にして贈ることにしている。前回もそうした。
 全体的にまずまずの出来になると思う。

軽井沢行き-9

 軽井沢で撮ったのは、駅構内のこの写真だけ。なんとも寂しいことになったものだ。
 観光エリアである旧軽井沢は、駅から少し離れていて、歩いていくと30分くらいかかる。中途半端にちら見するより、いつか再訪しようという思いを残して、あえて何も見ずに帰ってきた。
 震災以降めっきり客足が遠のいたと聞いていたけど、駅前は大勢の人がぞろぞろ歩いていた。また賑わいが戻ってきたようだ。

軽井沢行き-10

 ワイドビューしなのの車窓から見えたアルプスの山並み。まだ上の方には雪が残っている。
 北へ向かうほど季節が戻っていくのが分かる。藤やハナミズキが咲き、サトザクラもかなり残っていた。それなのに、田植えをしている農家の人たちがたくさんいて、なんだか不思議な感じがした。

軽井沢行き-11

 しなのの車内アナウンスで、日本三大車窓の一つが見えるとあった。
 姨捨山を正面に見て、千曲川が流れ、棚田が広がる善光寺平。  
 たぶんこのあたりなのだと思う。正面の山が姥捨山だろうか。

軽井沢行き-12

 列車はどんどん標高を上げ、山が多いこのあたりの地形の中で、唐突に現れる平野の風景が印象的だ。
 実りの秋の夕焼けどきなんかに通ると、更に美しいのだろう。

 とまあ、こんな感じの軽井沢行きなのであった。

食材整理のわりには上手くいったサンデー

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今週もあまり手間暇かけずに作ったサンデー料理。たまには丼ものにしようかなと考えたのだけど、そこまで手を抜いてはいけないと思い直して、普通に作った。買い物は最小限にとどめ、在庫の食材を整理することを優先した。
 以前はメニューを決めてから作っていたサンデー料理も、最近は食材から出発することが多くなった。趣味の料理からだんだん主婦モードになりつつある。今ではちょっとした食材があれば、食べられるものを作れるようになった。それも進歩といっていいのかもしれない。言い方を変えると、何を使ってもオレ流料理になってしまうということでもある。下手したら、伊勢エビやアワビでさえ刻んでしまいかねない自分が怖い。

サンデー2

「蒸し焼きマグロのショウガソースがけ」
 マグロは塩、コショウ、酒を振って、タジン鍋で蒸し焼きにする。
 レタスを刻んで敷く。
 たれは、酒、みりん、しょう油、ショウガたっぷり、白だし、砂糖、塩、コショウ、唐辛子を煮詰めて作る。
 ショウガだれで、マグロとレタスを一度に食べると美味しい。マグロを豚肉に変えても、そのままいけそうだ。

サンデー3

「ナスと鶏肉とエビの中華甘酢あん絡め」
 今回のヒットはこれ。
 ナスは乱切りにして、水に浸す。
 エビの下処理をして、塩、コショウ、酒を振ったあと、水気を拭く。
 鶏肉、エビ、ナスに、それぞれカタクリ粉をまぶす。ビニールに一緒に入れて振ると早い。
 ごま油で炒める。
 酒、みりん、しょう油、中華の素、酢、砂糖、塩、コショウ、唐辛子で味付けをする。
 水を少しずつ加えながら、味ととろみを調整する。
 最後に、黒コショウ、パセリ粉、白ごまを振りかける。
 あんがしっかり絡まって美味しい。オススメ。

サンデー4

「変わり卵焼きのトマトソースがけ」
 卵料理のレパートリーを増やすための試みを、前回に続いて今回もやってみた。これも成功だった。
 卵をとじ、コーン、とろけるチーズ、マヨネーズ、砂糖、塩、コショウ、コンソメの素、からしを混ぜる。
 タマネギ、ニンジン、キャベツの刻みをオリーブオイルで炒める。
 卵を加え、固まらないように混ぜながら加熱していく。半熟のところで止める。
 トマトソースは簡易版。オリーブオイル、酒、みりん、しょう油、コンソメの素、ケチャップ、砂糖、塩、コショウ、トマトを煮込んで作る。
 軽く茹でたアスパラを乗せて完成となる。
 見た目も華やかで、コーンの甘みがよく効いて美味しかった。

 全体の統一感は今ひとつながら、個別にはどれも上手くいったので、夕食のおかずとしては申し分なかった。
 今週はそんなサンデー料理だった。

どこにも属さなかった写真を集めて並べる

日常写真(Everyday life)
その他-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 FA 50mm f1.4 他



 旅帰りで余力があまり残ってないので、今日は写真を並べるだけの簡単更新となる。
 本編に入れられず、行き場をなくした写真たちを集めた。
 一枚目は、黄砂の日の風景だ。霧がかかったように街は白く霞んでいた。
 黄砂なんてない方がいいけど、ドラマチックな写真になったから、このときばかりは喜んだ。

その他-2

 ハトだったかカラスだったか。
 ハトとカラスとスズメをもっと撮りたいという思いがある。どれも身近すぎて撮ろうという気が起きない被写体ではあるけれど、実は大きな可能性を秘めているのではないかと最近思うようになった。目にしていても、じっくり観察しなければ見えてこないものもある。

その他-7

 主役を小さく写して絵として成立させるというのも、一つのテーマとして持っている。
 その場合、被写体は小さければ小さいほどいい。
 
その他-3

 鉄塔や鉄線は風景写真の敵だけど、被写体としての魅力を持ち合わせている。
 ラインの美しさがある。

その他-6

 電線と雲と空。
 線のクロス加減が好きだ。

その他-4

 光と影の階段模様。
 上っているのか下っているのか平行なのか、錯覚を起こさせる。

その他-5

 4とカラフル光線。
 何かに太陽が反射して、こんな光の色を作り出していた。

その他-8

 土手の草を揺らす風。
 雲のない5月の空。

その他-9

 夕陽が作るシルエットの風景。
 見えている通りに写らないのも、写真のいいところだ。

その他-10

 こんな夕空もある。

その他-11

 地下道走行中の別バージョン。こちらはハイキー仕上げ。
 なんだか近未来的でカッコイイ光景になった。

その他-12

 天王川公園の夜景。
 夜景撮りも楽しいから、またどこかでしたい。

 今日はこれまで。

王子バラ園で春バラ・プロローグ

花/植物(Flower/plant)
王子バラ園-1

PENTAX K-7+PENTAX TAMRON 90mm f2.8



 季節が駆け足の4月から5月にかけては、のんびり構えていると花の開花に乗り遅れる。梅、桜、藤、杜若と来たら、次は春バラだ。
 今年も王子バラ園に撮りにいってきた。ここ6、7年は毎年欠かさず行っていると思う。近場で、無料で、種類も多く、撮りやすいのも魅力となっている。
 バラ撮りは、簡単と言えば簡単だし、難しいといえばこの上なく難しい。誰が撮ってもきれいだし、誰が撮っても似たような写真になりがちで、工夫の余地がないようでいてあり、切り取り方のセンスを問われる。個人的には苦手意識が強い。
 今回、ある程度時間をかけて撮って、多少とっかかりのようなものが見えた気がした。今日は今年のバラのプロローグとして、とりあえずの成果を報告することにしたい。
 日中シンクロ・ナチュラルハイキー仕上げは、一つの方向性だと感じている。去年、カクテルでやって、ある手度感覚を掴んだ。もう少し実験を続けていって、完成度を上げたい。

王子バラ園-2

 一番好きなバラ、マダム・ヴィオレは素直に撮った。
 色といい、姿といい、気品が感じられる。
 全体的に少し咲きすぎていて、もう少し開きかけくらいの方が好きだ。

王子バラ園-3

 同じく菊雄氏作の荒城の月。
 荒城の月がたくさん咲いていて、ちょっと驚いた。あんなに花数を見たのは初めてだった。いつもは時期を外していただけだったのか。

王子バラ園-4

 エッジを立たせて、とろけさせるというのが、バラ撮りの常套手段の一つだ。
 どの花を選び、中心点をどこに持ってくるかというのが、なかなか難しいところだ。

王子バラ園-5

 プレゼントにする切りバラの代表は深紅のバラだろうけど、深紅系のバラというのはあまり多くない。むしろ少数派だ。赤系統はそれなりに種類があるもの、それでも赤いバラというのは必ずしも一般的なものではない。

王子バラ園-6

 ハナアブのホバリング。
 蝶などは飛んでおらず、飛びものはこいつくらいだった。ハナムグリは頭を突っ込んでいてお尻しか見えない。

王子バラ園-7

 バラの花を撮るというところから一歩進めて、バラを使って表現するということを考えたとき、バラの色とラインは大きな可能性を持っている。
 今後はこの方向を更に進めていきたい。何か撮れそうな気がした。

王子バラ園-8

 とにかく良い状態の花を見つけるというのがバラ撮りでは重要な要素で、他の花と比べても、花自体の良さに依存する割合は大きい。

王子バラ園-9

 天然パーマ的なバラのライン。
 ウェーブの強さによっても印象は違ってくる。

王子バラ園-10

 ロゼッタ咲きの代表、ピエール・ド・ロンサール、だと思って撮ったのだけど、ちょっと自信がない。
 これも好きなバラで、自分で育てるならこれがいい。

王子バラ園-11

 夕方の光に照らされる蕾。蕾や開きかけのバラも、被写体として魅力的だ。

王子バラ園-12

 オマケは、シロツメクサの群生。
 シロツメクサ畑と呼びたくなるくらい、一面この状態だった。

王子バラ園-13

 オマケその2。ポピーの中。

 春バラの季節はもう少し続く。シーズンが終わるまでに、あと1回か2回はどこかで撮りたいと思っている。

見頃の小堤西池カキツバタを撮り切れず

花/植物(Flower/plant)
小堤西池-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / TAMRON 90mmf2.8 / FA 50mm f1.4



 緑が深まる5月半ば。カキツバタの季節がまたやって来た。
 刈谷の小堤西池へ行くのは、今年で何回目になるだろう。5回か6回か。去年、おととしは休んだから、3年ぶりになる。
 毎回遅刻していて、今年こそと意気込んでいたのだけど、やっぱり少し遅れてしまった。満開をやや過ぎたあたりで見頃には違いないものの、撮り頃としては2日、3日遅かった感じだ。満開になるとどうしても花の傷みがが目立ってくる。
 とはいえ、こんなにたくさん咲いているときに訪れたのは初めてだった。例年に比べて今年は花つきがよかったんじゃないかと思う。保存会の人たちの手入れの成果が出てきたのかもしれない。

小堤西池-2

 水際や水中に咲いている花も多い。今年は特に水量がたっぷりで、風景としてのよさもあった。年によってはからからに干からびていたときもある。
 天然のカキツバタ群生地としては全国一の規模で、これくらい咲いていれば遠方からでも訪れる価値はある。

小堤西池-3

 バスを借り切った団体さんもやって来ており、見物客で賑わっていた。ボランティアガイドさんが何人も出て、あちこちで説明をしている。
 明日(20日・金)とあさって(21日・土)、見学会が開催されて、人数限定で立ち入り制限区域に案内してもらえるらしい。
 見頃としては今週いっぱいだろう。

小堤西池-4

 ひとつ離れて咲く。

小堤西池-5

 カキツバタは水辺がよく似合う。
 けど、水の中でしか咲かないわけではなく、乾いたところで咲いているやつもいる。湿地の花というわけでもない。

小堤西池-7

 カキツバタと水風景を一通り撮ったところで行き詰まった。
 カキツバタの撮り方が分からなくなる。何度もこの場所で撮っていて、今年は特にいい時期に訪れたというのに、なんだか気持ちがもう一つ乗ってこない。萌えないというのか。
 カキツバタを撮るイメージが決定的に不足していた。

小堤西池-8

 カキツバタの色も見失った。紫なのか、青なのか、青紫なのか。
 アンダー気味で、渋い紫で仕上げてみる。
 が、もう一つしっくり来ない。

小堤西池-9

 思い切ってハイキーに仕上げてみたらどうだろうとやってみる。
 全体をこのトーンで統一すれば、これはこれでカキツバタの表現ということになるのだろうけど、この一枚だけではあまりにも唐突だ。

小堤西池-10

 誰もあまりやらない、カキツバタの長時間露光。
 PLとND400を重ねて10秒。
 ちょっと風があって、花が揺れてしまったのが惜しまれる。
 これ以上アイディアが出せなくなったところで、帰ることにした。もう一つ撮り切れなかった思いを残しつつも、集中力も切れてしまった。
 今年はこれで精一杯だった。

小堤西池-11

 みなさん、思いおもいにカキツバタを楽しんでいるようだった。普段めったに人が来ないようなところに大勢押しかけたから、カラスたちも落ち着かなかった。
 何はともあれ、今年もカキツバタを撮った。季節の花を一つずつクリアしていっている。次はバラということになるだろう。

足助の町の風景 <後編>

観光地(Tourist spot)
足助2-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今日は足助の後編を。
 上の写真は、マンリン小路を登り切った先にある路地の風景だ。観光エリアから外れたところにも魅力的な風景が点在している。
 ジンチョウゲが咲いているあたりが、ずいぶん前に撮ったものだと分かる。

足助2-2

 足助川に架かる小さな橋。元は木橋だったのだろう、欄干に名残がある。
 毎年8月、足助川万灯まつり「たんころりん」では、この川沿いにたくさんのロウソクが並べられる。

足助2-3

 展望台の案内表示に従って小山を登っていくと、朽ちそうなほど荒れたお寺があった。お世話をする人もいなくなり、住人も参拝に訪れなくなったのだろう。

足助2-4

 展望台から見下ろす足助の町並み。ここまで登ってきたのは初めてだった。
 狭い平地にびっしり家屋が建ち並んでいる。高い建物はない。

足助2-5

 ししなべのお店の店先には、猪の皮が吊り下げられている。ちょっと厳しい光景だ。

足助2-6

 藁を束ねたものに矢を刺している。火除けだったか厄除けだったかのおまじないとかなんとか聞いた覚えがあるけど、記憶が定かではない。

足助2-7

 厄除け好きの家らしい。蘇民将来子孫也(そみんしょうらいしそんなり)」の札は、京都八坂神社のものと(ほぼ)同じだから、その系列だろう。
 馬の蹄鉄をお守りとするのは西洋の風習としてよく知られている。日本でもあるようだ。
 西洋では魔除けのお守りだったり、福を呼び込むとされている。
 蹄鉄をUの字のように上向きにする場合は、幸運や金運をため込むためで、下向きにする場合は悪いものが入ってこないようにするためだそうだ。

足助2-8

 もう旅館としては営業していないということを伝えたかったのだろうけど、もう少しやり方があったような気がする。
 それとも、訂正したように見せかけて本音を漏らすみたいなあのやり方か。

足助2-9

 ひつじ堂さん。看板娘というか看板人形は羊には見えない。
 もしかすると、毛を刈られた黒い羊だろうか。

足助2-10

 古典的な魚屋さん。肉屋さんもある。
 車で少し走ればスーパーもあるけど、町の中に食料品店や日常生活に必要なものが売っている店があることが大切だ。お年寄りが歩いていけるところに店があることに価値がある。

足助2-11

 和菓子屋さんというのは古い町につきもので、移り変わりの激しい時代の中でも、しっかり生き残っている。個人的には年に一度買うか買わないかというくらいの利用頻度なのだけど、一般的な需要はけっこう安定してあるのだろう。

足助2-12

 何に使われるものなのか、籠がたくさん干されていた。作物の収穫用とかだろうか。
 こんな光景も、街中では見かけない。

足助2-13

 壁に飾られた小さな陶器のオブジェ。ちょっとお洒落だ。

足助2-14

 ギャラリーの看板。

足助2-15

 昔のホーロー看板。貝印の灯油って、昭和シェルのことだったか。
 KEROSIN(ケロシン)って何だろうと思ったら、灯油の主成分のことらしい。ケロシンがそろそろなくなったなんて言い回しは、うちのばあちゃんでもしてなかった。

足助2-16

 丸ポストに郵便を投函しているところを初めて目撃した。決定的瞬間を激写して喜ぶ(そんな大げさなことではない)。

 足助の町撮りは楽しいから、また行きたい。

足助の町の風景 <前編>

観光地(Tourist spot)
足助1-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今日は4月に足助の町で撮った写真を。
 足助はこれまでに何度か訪れている。もう5回くらいは歩いてるのではないかと思う。
 中馬のおひなさんや紅葉の時期は賑わう足助も、普段はひっそりとした静かな町だ。このときはカタクリの時期だったので、少しだけ賑わいを見せていた。それでも、普段着に近い足助が見られたと思う。
 古き良き時代の町並みという形容は、ここで暮らしている人たちにとっては嬉しくないものなのかもしれない。けど、街から訪れた人間からすると、ここの空気感はほっとさせてくれるものがある。うちの三重の田舎に少し近いところもあって、親近感を抱くというのもあるだろう。
 いつ行ってもあまり変わっていないように見える町も、こちらが変われば違って見える。今回もたくさんの印象的な光景に出会うことができた。
 写真家の師岡清高氏いうところの、「舞台を整えて登場人物を待つ」というのを実戦しやすい場所だ。

足助1-2

 足助の日常。
 特別すごいことが起きるわけではないけれど、淡々とした幸福な時間が流れているように感じる。
 こんな風景を見ていると、世界は平和で、何の問題が起きているような錯覚さえ覚える。

足助1-3

 風通しの良い町屋造りの家は、吹き抜ける風も優しい。
 のれんが柔らかく揺れている。

足助1-4

 足助の町のクライマックスはここ。最も有名な場所でもあり、見たら撮らずにはいられないポイントだ。前も撮ったしなと思いつつ、やっぱり撮ってしまう。

足助1-5

 江戸から続く玉田屋旅館。かつての旅籠の面影を残しつつ、現在も営業を続けている。

足助1-6

 貴重なのは、丸ポストではなく、丸ポストが似合う町並みであるということだ。

足助1-7

 陶製の郵便受け。ペンギンだとは思う。新種の生物かもしれない。

足助1-8

 観光の人もちらほら。足助は町おこしが成功したところとして、全国の自治体から話を聞きに訪れるという。
 中馬のおひなさんは、びっくりするくらい大勢の人がやってくる。香嵐渓の紅葉だけじゃない。
 香嵐渓ヘビセンターは、閉鎖して久しい。

足助1-9

 これといった名産品があるわけではないけど、お土産屋さんなどもある。店の中にも温もりが感じられる。

足助1-10

 おばあちゃんの語らい。幸福な光景だ。

足助1-11

 家と家との狭い路地。川沿いに建つ家は、どこも川に下りていけるようになっている。昔は川で洗濯をしたり、野菜を洗ったりしたのだろう。

足助1-12

 お米屋さんの店先にはお年寄り御用達のベビーカー。おばあちゃんがこんにちはと入っていくところ。
 足助の町が気持ちいいのは、シャッターが閉まっている店や空き家になっている家があまりないところだ。人の暮らしがきちんと回っている感じがある。ひなびてはいても、荒れてはいない。

足助1-13

 昭和の名残が色濃いお店。タイルがいい。

足助1-14

 観光客に対して必要以上に干渉しないのもここのいいところだ。お土産屋も控えめだし、店先でこれ見よがしに名物を売るわけでもない。それでいて、歓迎ムードは感じられる。よかったらゆっくり見ていってくださいくらいのスタンスが心地よい。

足助1-15

 住人でも観光客でもなさそうなお二人さん。

足助1-16

 風鈴につり下げられた「ぜんざ」と書かれた紙が風でくるくる回る。
 ぜんざ?
「い」の部分が切れてしまったのか、それともぜんざというものが売られているのか。

 一回に収まらなかったので、後編に続く。

若宮まつりの試楽祭を撮りにいく

イベント(Event)
若宮まつり-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4



 昨日今日の5月15日、16日、若宮八幡の若宮まつりが行われた。
 16日の例祭には行けなかったので、前日の試楽祭を見にいってきた。
 江戸時代の名古屋三大祭りの一つで、かつては盛大に行われたと伝わっている。あとの二つは東照宮の東照宮祭と、天王社の天王祭だった。
 若宮八幡については、おととし訪れて、そのとき詳しく紹介した。説明するとちょっとややこしくなるので、ここでは繰り返さないことにする。名古屋人もあまり意識していないけど、名古屋総鎮守の神社だったりする。

若宮まつり-2

 若宮八幡は福禄寿車という山車を持っている。名古屋にもかつてはたくさんの山車があった。それらの多くは空襲で焼けてしまった。この福禄寿車は、江戸時代前期の1676年に制作された貴重なものとなっている。
 名前の通り福禄寿が乗り、からくり人形が備え付けられている。

若宮まつり-3

 試楽祭は夕方から始まり、午後6時半、提灯に明かりが灯され、山車に飾り付けられた。
 例祭は翌日16日の午後からで、境内から曳き出され、那古野神社との間を往復する。
 この日も曳き出しがあるのかと思っていたのだけど、休日に当たっていたからか、境内から出ることはなかった。去年は薪能があったらしいのだけど、それも今年はなかった。年によって違いがあるのかもしれない。
 狭い境内に露店が並び、子供達が駆け回る。この前まで春だと思っていたら、もう夏祭りの季節になっていたのだ。

若宮まつり-4

 どういう内容のお祭りかよく分からないまま、何か始まらないかと境内で待っていた。そこらのものを撮りながら。

若宮まつり-5

 拝殿から中を見る。
 神職さんや巫女さんが慌ただしく動き回っていた。

若宮まつり-6

 だんだん暗くなって、提灯の明かりもいい感じになってきた。浴衣姿の子供達も気分を盛り上げる。
 しかし、特に何か始まる様子もなく、手持ちぶさたな感じが続く。

若宮まつり-7

 いい月が出ていた。薄い雲に覆われ、朧月だった。
 福禄寿は、月夜の下でうとうとしているように見えた。

若宮まつり-8

 特設ステージでは、着物姿のおばさまによる歌や、太鼓の演奏などが行われていた。

若宮まつり-9

 肩車された子供。

若宮まつり-10

 献灯の提灯が色鮮やかに境内を彩る。寄進した企業や見知った店の名前があった。矢場とん、とか。

若宮まつり-11

 ようやく山車に動きがあった。奉納のからくりに続いて、山車の曳き回しとなった。境内の中でぐるぐる回る。方向転換して、どんと山車を落としたときに、提灯が揺れるのがきれいだった。

若宮まつり-12

 からくり人形は、神主が振る白いヒラヒラ(名前を忘れた)を振り回しながら踊る。

若宮まつり-13

 山車曳きが勢いを増して、盛り上がりを見せてきた。止まっているものより動いているものを撮る方が楽しい。
 見物人や撮影者があまり多くなかったので、近くから撮れた。

若宮まつり-14

 このまま表に曳き出すのかと期待したら、山車庫に向かい始めた。どうやら初日はここまでだったようだ。
 翌日の曳き回しも撮りたい気持ちが強まりつつも、この日はこれで帰った。今日はどんな感じだったのだろう。
 名古屋の祭りは、これからが本番だ。6月には筒井町の天王祭や徳川園の山車揃えなどもある。そのあたりも行けたら行きたいと思っている。

街にはシーンがある ~モノクロシリーズ

モノクロ(Monochrome)
モノクロ-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4



 モノクロシリーズをしばらくやっていなかった。少しずつ撮り溜めているうちに季節が進んでしまった。まだ冬の写真も在庫になっていた。少し季節外れになってしまったけど、モノクロ写真を一度まとめて出し切ってしまうことにした。
 一枚目は、桜の季節に撮ったものだ。このときの主役は、桜ではなく二人だった。

モノクロ-2

 今頃、雪が積もった写真に自分でもびっくり。名城公園の藤棚の下で撮ったものだ。季節は2つも3つも進み、藤の花は咲いて、終わってしまった。
 もはや、冬の寒さや、雪の冷たさも遠い日の出来事となり、その感覚を自分の中に再現することも難しくなった。

モノクロ-3

 これも冬の写真。
 親子の触れ合いも、モノクロにすると少し寂しげな感じがするときがある。

モノクロ-4

 氷店の前をいく自転車の高校生。
 自転車の二人乗り禁止なんてのは、カップルの場合無粋なルールだ。

モノクロ-5

 道路を挟んで信号待ちの二人。互いに意識してるようなしてないような。そんな微妙な感じがいいときは、シャッターを切りたくなる。

モノクロ-6

 下校途中の小学生を見ると、気をつけて帰るんだよと心の中で声をかけてしまう。歳を取ったと実感する瞬間だ。

モノクロ-7

 別にうらやましくないけどね、などと強がりながら、静かに接近して、パチリ。

モノクロ-8

 じゃれ合う中学生。自分にもあんな時代があったよねと思う。中学のときの自分は馬鹿だったなと苦笑いしながら思い出す。

モノクロ-9

 暖かくなったし、原付買おうかなと考えて、買ってしまうと自転車には乗らなくなるだろうなと、思いとどまる。
 ヘルメットもイヤだし。

モノクロ-10

 がんばろう、お父さん。背中が丸まってますよと、追い抜きざまに肩をポンと叩きたくなる。
 そんなことはしないけど。

モノクロ-11

 ぴょんと飛び出した長ネギは、買い物の代名詞みたいな感じがする。
 おじさんとか、若い女の子にはあまり似合わないかもしれないけれど。

モノクロ-12

 これはわりと最近の写真。服装は違っているけど、モノクロだとあまり季節感は分からない。

モノクロ-13

 歩道を自転車で走っているときの視線。最近ではすっかりお馴染みになった風景だ。自転車に乗ってみないと分からないことがたくさんあった。

モノクロ-14

 ホームでの人間模様をもっと撮りたいという思いがある。なかなかチャンスがなくて、あってもけっこう難しい。

モノクロ-15

 人がいる風景の主役は、人でもなく風景でもない、シーンこそが主役なのだ。
 シーンは物語であり、人そのものでもある。
 街には人がいて、人がいるから風景になる。
 これからもシーンを探して、それを撮りたいと思っている。

少しはひねりたいサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 毎度お馴染みサンデー料理の時間です。
 顔ぶれも常連めいてきた近頃ではあるけれど、少しでもアレンジを加えたいという思いは持ち続けている。
 今週のひねり要素は、辛子明太子とタコだった。

サンデー2

「タコとジャガイモの辛子明太子和え」
 辛子明太子をもらったので、ご飯のお供に食べるだけでなく、料理にも使ってみようと思った。
 ジャガイモとタコを、酒、みりん、白だし、水、塩で茹でる。途中で落とし蓋を乗せて、弱火で煮込む。
 取り出したタコとジャガイモに、辛子明太子を加えて、オリーブオイルで炒めながら絡めていく。煮汁も少し加える。
 あらびきコショウとパセリ粉を振りかけたら完成となる。
 夕飯のおかずというより酒のつまみみたいだけど、これがけっこういける。ジャガイモとタコの組み合わせもよかった。

サンデー4

「ツナとキャベツ入り卵焼き」
 卵をとじ、白だし、しょう油、砂糖、塩、コショウ、油切りしたツナ缶、みじん切りにしたキャベツ、刻んだ青ネギ、すり下ろした山芋をよく混ぜる。
 オリーブオイルで、じっくり焼いていく。常にかき混ぜながらスクランブルエッグのようにして、固まらないようにしつつ、ところどころに焦げ目をつける。
 ソースは、酒、しょう油、みりん、からし、マヨネーズ、ダシの素、砂糖、塩、コショウをひと煮立ちさせて作る。
 山芋によるフワフワ感と、キャベツのシャキシャキ感があって、ちょっとひねった卵焼きとなっている。ツナも効いている。

サンデー3

「タケノコ入りトマトスープ」
 タケノコもそろそろ終わりが近づいた。今週が今年最後になるかもしれない。
 トマト、下処理したエビ、鶏肉、ニンジン、タマネギを水、酒、みりん、しょう油、コンソメの素で煮込む。
 アク取りをして、落とし蓋をする。
 ケチャップ、砂糖、塩、コショウ、唐辛子で味付けをして、終盤でアスパラを追加する。
 タケノコとトマトソースの相性はいいから、トマトスープに入れても当然いける。

 こんな感じで、今週もサンデー料理を作って、美味しく食べた。

熱田神宮の御衣祭

風物詩/行事(Event)
熱田神宮-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / DA 16-45mm f4



 昨日5月13日、熱田神宮で御衣祭 (おんぞさい)が行われた。
 熱田の神に、衣を新調して奉納する祭りで、いわば神様の衣替えの儀式のようなものだ。
 伊勢神宮は神衣祭 (かんみそさい)、京都の上賀茂神社では更衣祭 (ころもがえのまつり)と呼ばれて、同じような祭事が執り行われている。
 熱田神宮では、6月5日の大祭の前に行われていて、初夏の風物詩となっている。
 こういった神社の祭事はあまり見る機会がなく、どんなものか見てみたいと思い、出向いていった。
 宮司を先頭に、大一御用(だいいちごよう)と染められた大幟を掲げ、約300人が列を作って本宮へと歩いていく。
 なかなか厳かな雰囲気で、普段の熱田さんとは少し空気が違っていた。

熱田神宮-2

 雅楽の調べに乗って、列はしずしずと進む。
 熱田の杜と5月の太陽が作る光と影のコントラストは強い。

熱田神宮-3

 想像していた以上に古式ゆかしい伝統に則ったスタイルで、ずっと昔から続く神社の伝統的儀式の一端を垣間見た気がした。
 日本人は、飛鳥、奈良、平安の昔から、ずっとこんなスタイルで神に礼を尽くしてきた。

熱田神宮-4

 列の後ろの方では、親に手を引かれた稚児たちが続く。
 何が行われているか理解できなくても、真面目な行事ということは分かっただろう。

熱田神宮-5

 神職は、本宮前に正座して並び、宮司の祝詞で祭礼は始まった。
 一般の見学者は拝殿の外から見ている。

熱田神宮-6

 奉献使によって、和妙(にぎたえ・絹布)と荒妙(あらたえ・麻布)が奉献される。

熱田神宮-7

 時代を遙かにさかのぼったようなトリップ感を抱いた。
 それは日常の中では味わえない感覚だった。

熱田神宮-8

 神職になりたての若手たちも外から見学をしていた。中で祭事を行えるようになるまでにはまだしばらく歳月がかかる。

熱田神宮-9

 儀式は45分くらいだっただろうか。途中で飽きてしまって辛抱できなくなった子供達もいた。小さな子供にとって祭事の45分は長い。

熱田神宮-10

 巫女さんが8人くらいで、お見送りをする。参列者に記念品を渡すのも彼女たちの仕事だった。

熱田神宮-11

 お役目を終えた巫女さんたちは、それぞれの札所に戻っていった。この日は総動員だったかもしれない。

熱田神宮-12

 私をお見送りしてくれたのは、こいつだった。境内で放し飼いになっているニワトリさん。たぶん、名古屋コーチンだ。

熱田神宮-13

 ご神木の大楠にも挨拶していった。
 新緑の5月になって、ますます元気に葉を茂らせていた。

熱田神宮-14

 拝殿前にあった立派な松。松も巨木になると迫力がある。

熱田神宮-15

 境内に露店が並んでいた。けど、普通の夏祭りなんかとは違って、花屋さんとか、金魚を売っている店だったりする。
 こんなあたりも、なんだかいい感じだった。

熱田神宮-16

 いいものを見せてもらえて満足した。
 6月5日の例祭は、もっと賑やかなお祭りだそうだ。できれば行きたいと思っている。

鉄の日 ~熱田から向野橋へ

飛行機(Airplane)
鉄撮り-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8



 今日は鉄の日。熱田神宮へ行った帰り、ふと思い立って新幹線を撮りにいった。少し前から新幹線を撮りたい気持ちが高まっていた。
 上の写真は、もちろん新幹線の線路ではない。ナゴヤ球場近くで見た単線だ。地図で確認したところ、名古屋港の方に伸びている。貨物用か何かだと思う。隣が新幹線の線路だ。

鉄撮り-2

 まず向かったのが、七里の渡し跡だった。ここから橋梁を渡る新幹線が見えることは知っていた。遊覧船で名古屋港まで行ったときは、堀川から見えた。
 しかし、ここは遠すぎる。300mm(450mm換算)では届かない。撮りたかったのは、正面からの図だった。
 更に南下して、向こう側の橋へ行ってみることにした。

鉄撮り-3

 堀川沿いを行くと、惜しいポイントがあった。もう少し高さがあればよかったのだけど、ここからでは顔が半分しか見えない。距離としてはごく近い。

鉄撮り-4

 紀左エ門橋から見たところ。高さとしては新幹線と同じくらいのレベルながら、やっぱり顔の下半分が隠れてしまう。もっと高さが必要だ。
 それに、ここからでは横の姿しか撮れない。撮りたいのはこういう図ではなかった。

鉄撮り-5

 流し撮りもしてみようと考えていた。1/100秒で流し撮りを試みる。新幹線は速いから、シャッタースピードとしてはこれくらいだろうか。
 ただ、このあたりの区間は本気を出していないようで、スピードがゆるい。住宅地だから制限がかかっているのかもしれない。
 ここでは撮りたいものが撮れそうになかったのであきらめた。そのまま名古屋駅へ向かってできるだけ線路沿いを北上してポイントを探すことにした。

鉄撮り-6

 在来線の東海道本線と並走しているところ。
 当たり前だけど、新幹線に踏切はない。地上も走らない。そりゃそうだよなと、今更ながらひとり納得した。
 ここはタイミングが合えば、在来線の列車とのツーショットが撮れる。

鉄撮り-7

 これといったポイントを発見できないまま、名古屋駅に到着してしまった。名古屋市内でバッチリ撮れるポイントがあれば、とっくに誰かが見つけて有名になっている。やはり公の場で撮影できるポイントはほとんどないのだろうか。それとも、みんな知っている隠しているのか。
 マンションとかの上の階で撮れるところはたくさんあるに違いないけれど。
 今日のところは新幹線撮影はここまでとした。大高あたりに一つポイントがあるようなので、近いうちに行ってみたいと思っている。

鉄撮り-8

 続いてやって来たのは、名古屋駅の西にある黄金跨線橋(こがねこせんきょう)だ。
 以前、向野橋(こうやばし)からの鉄道風景を紹介した。あの橋よりもう一本西に架かる橋だ。
 ここも一度訪れたいと思っていた。

鉄撮り-9

 この場所の見所の一つとして、転車台がある。蒸気機関車の時代に使われていたもので、現在は使用されていないようだ。
 正面遠くに見えている黄色い橋が向野橋だ。

鉄撮り-10

 それにしてもレールの本数が多い。全部必要なのかと疑ってしまう。レール好きにはたまらない。

鉄撮り-11

 少し間を置いて近鉄が走っている。名古屋駅から関西方面に二つ目の駅が黄金駅で、そこから黄金跨線橋は徒歩1分なので、アクセスはいい。名古屋に遊びに来て、時間に余裕があれば寄ってみてください。夕焼けや夜景もきれいなので、オススメ。

鉄撮り-12

 なんというか、ものすごいことになっている。この場所をスケッチで描こうとすると大変だ。線の数が尋常じゃない。

鉄撮り-13

 せっかくなので向野橋も再訪した。
 次は夕焼け時間に、光るレールを撮りたいと思っていたのだけど、ちょっと時間帯が早すぎた。

鉄撮り-14

 この前乗った武豊線の列車が洗車中だった。出てきたときは、明らかにピカピカになっている。

鉄撮り-15

 かなり頻繁に列車が行き来するので退屈しない。あおなみ線もよく通る。

鉄撮り-16

 線路を撮るのが好きなので、よく撮っている。線路のラインに心惹かれる。
 鉄道風景撮りがだんだん楽しくなってきた。新幹線も、他の列車も、また撮りにいこう。

武豊が蔵の町だったとは知らなかった

観光地(Tourist spot)
武豊-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4



 武豊の町に何があるのか、行ってみるまではまったくイメージがなかった。漠然と港町のようなものを想像していたのだけど、その想像は当たっていなかった。その代わりというわけではないけれど、武豊は蔵の町だった。
 特に大きな期待を抱いていなかった分、思いがけず魅力的な町並みで、とても良い印象を持ち帰ることになった。あんなにいいところとは知らなかった。
 半田で酢の香りを胸いっぱいに吸ったあと、今度は武豊で味噌とたまり醤油の匂いに包まれて、歩いているだけでおなかが一杯になった。人によってはおなかが空く町といえるかもしれない。

武豊-2

 武豊駅から歩き始めた場合、駅を出て真っ直ぐ南へ向かい、廃線跡沿いを道なりに進むと、左右に案内標識が立っているので分かると思う。国道247号線と裏道との間の地区だ。
 小迎地区に1軒、大足地区に5つの蔵がある。最盛期は50軒以上の醸造蔵があったそうだ。時代の流れで、現在は6軒まで減ってしまった。
 しかしながら、この蔵があるエリアは、昔ながらの風情を色濃く残していて、魅力的な通りになっている。景観保存地区でもなく、観光地でもない、自然な姿に好感が持てる。

武豊-3

 路地の脇にこそっと小さな社がある。秋葉社だっただろうか。
 全体的にかなり年季が入っている。

武豊-4

 創業天保14年とある。新しいところでも明治創業で、どこも老舗の醸造蔵だ。
 一般向けに小売りをしているところもあるので、買いたければ買うことができる。こういうとき鉄道で旅しているとなかなか買えない。醤油の瓶を持って写真を撮るのはちょっと厳しい。ただでさえバッグは重い。

武豊-5

 赤レンガの塀などもさりげなく残っている。

武豊-6

 どこかでこんな感じの男を見かけたら、声をかけてください。

武豊-7

 だいぶ歩いてから気づいたのだけど、路地の入り口や分かれ道には、こんな案内がある。
 武豊駅に散策マップがあるだろうと思ったら置いてなかった。観光客誘致にはさほど力を入れていないようだ。名鉄の駅にはあるのだろうか。

武豊-8

 赤レンガと煙突。
 焼き物の町、常滑を思い出す。

武豊-9

 味噌樽の重しに使う石。醸造所の裏庭とかによく積んである。

武豊-10

 ゴールデンウィーク中の土曜午後にもかかわらず、ほとんど人は歩いていなかった。見かけたのは近所の住人だけだった。私も知らなかったくらいだから、ここの存在はあまり知られていないようだ。昔からずっとこの町並みはあったはずなのに。

武豊-11

 黒光りした板張りの蔵。明治村にある菊の世酒蔵の建物に似ている。

武豊-12

 手押し車か何かの車輪。
 伝統的な風景と生活感が混在している感じがいい。作り物めいていないのがここのよさだ。

武豊-13

 蔵のあるエリアはだいたい歩いたと思う。散策マップがあれば、もう少しきめ細かく歩けたと思うけど、満足したところでここをあとにした。
 半田運河とも近いし、セットで回ることをオススメしたい。古い町並みが好きな人なら、間違いないと思う。

 本編に入れられなかった写真は、続き(More)で。

半田から武豊の鉄道風景

飛行機(Airplane)
半田から武豊-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4



 亀崎へ潮干祭を見にいった日、半田から武豊と回った。武豊線に乗り、駅周辺を散策するというのも、この日の目的の一つだった。
 武豊線にはいくつか見所がある。日本最古の駅舎とされる亀崎駅の他、JRの現役最古の跨線橋が半田駅に残されている。明治43年(1910年)に作られたものだそうだ。
 当時としてはモダンなデザインの跨線橋だったのではないかと思う。
 隣にある赤レンガの建物は、夜間信号機の火に使う灯油が保管されていた小屋で、こちらは明治42年のものだという。

半田から武豊-2

 跨線橋の中。床が補強されていたり、階段に手すりがつけられていたりと、ある程度の改築は行われている。ペンキも何度も塗り直していることだろう。
 細かく見ると、あちこちに穴が空いていたり、そこをテープでふさいでいたりするのを見つける。

半田から武豊-3

 駅舎やホームも古めかしいというか歴史を感じさせる。
 武豊線の開通は明治19年で、そのとき半田駅もできている。愛知県では最も古い駅の一つだ。

半田から武豊-4

 武豊行きの列車が入ってきたところ。

半田から武豊-5

 半田駅のすぐ近くに、SLが静態保存されている。
 半田市鉄道資料館が隣接しているのだけど、ここの開館は第1、第3日曜の月2回のみなので、たまたま行って開いている確率はすごく低い。
 かつてJR乙川駅近くにあったもので、こちらに移設されてきた。何が展示されているのか知らないけれど、資料館自体は小さなプレハブ小屋だ。
 蒸気機関車はC11265。
 腕木式信号は、昭和52年まで東成岩駅で使われていたものだそうだ。

半田から武豊-6

 終点の武豊駅に到着した。
 ところで武豊は、「たけゆたか」ではない。「たけとよ」と読む。武豊が有名になって武豊も知られるようになったかといえば、どうだろう。武豊にはこれといった観光施設もなく、愛知県民でも訪れることはめったにない。
 終着駅で、折り返し運転なのに、右の方に線路が二本見えている。貨物を運ぶ線路があった時代の名残のようだ。
 その廃線跡がどうなっているのか、このあと歩いてみた。

半田から武豊-7

 車止めから先は、特に何も使われていない空き地になっている。
 武豊駅開業当時は、今よりも駅はもっと南だった。その駅はのちに貨物駅の武豊港駅として使われるようになり、昭和40年に廃止された。

半田から武豊-9

 線路が通っていた場所は、草が生い茂っているだけで何も残っていない。何年か前まで枕木だけは残っていたようだけど、今はそれも撤去された。

半田から武豊-10

 線路跡にポケットパークと名付けられた小さな公園が作られている。ちょっとした桜トンネルになっている。

半田から武豊-11
 駅から15分ほど歩いたところに、転車台が復元展示されている。武豊港駅があったのはこの場所だ。
 鉄製直角二線式という珍しい方式らしいのだけど、他のものと比べてどこがどう珍しいのか、私には分からない。

半田から武豊-12

 JR武豊駅の西南600メートルほどのところに、名鉄知多武豊駅がある。こちらは更に南の河和まで伸びていることもあって、JRよりもずっと利用客が多い。

半田から武豊-7

 知多豊田駅のホーム。こちらは複線だ。
 駅の開業は昭和7年。

半田から武豊-13

 駅裏というのか、駅前というのか、なかなかに味わい深い通りになっている。

半田から武豊-14

 パノラマカーがやって来た。

半田から武豊-15

 再び、JR武豊駅近く。

 今回は鉄道にまつわる写真だけだったけど、これだけで散策を終えたわけではなく、武豊の町も歩いてきた。最近は、蔵の町として売り出しているようで、案内標識なども整備されて、多少なりとも観光客を呼ぼうという姿勢が見えた。次回はそのあたりを紹介したいと思う。

春から初夏にかけての矢田川河川敷風景

河川敷(River beach)
河原風景-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 他



 ホーム矢田川の河川敷風景写真がだいぶたまっていた。春先の茶色い景色の写真も使わないまま季節が進んだ。ここらで一回、まとめて出しておくことにした。
 芝の色が茶色からだんだん緑色に変わっていくのが分かる。春から初夏へ。変わらないようで変わっていく風景の中で、自分も知らない間に変わっていっているのだろうか。

河原風景-2

 河川敷では犬を散歩させている人が多い。なので、犬の散歩写真が多くなる。
 誰もいないとただの河原風景で面白くない。小さくでも人が写っていると、なんとなく絵になる。

河原風景-3

 とりあえず犬を散歩させている人を見ると、撮ろうと構える。いい感じだと思えば撮り、そうでもないと思うと撮らない。特に決まった基準があるわけではない。

河原風景-4

 河原には少年がよく似合う。自分の子供時代を思い出す。

河原風景-5

 まだ桜が咲いていなかった頃。咲いたときにも撮ったけど、今はきれいな葉桜になっていることだろう。
 また桜が撮りたい。待つ一年は長い。

河原風景-6

 河原の上空はけっこう飛行機が通る。自衛隊機が多いけど、小牧の名古屋空港発着の民間機もたまに通る。
 セントレアができる前は、このあたりも飛行機がひっきりなしに飛んでいた。あの頃はうるさいと思っただけだったけど、今となってはあの頃が懐かしい。

河原風景-7

 自転車の高校生か、赤いカブの郵便配達人を待った。けっこう粘ったのに来なかった。引きが弱い。麻雀同様、引きの強さも撮影者には大事な要素だ。

河原風景-8

 土手の上のセンチメンタル。

河原風景-9

 青空の写真が少ない。河原へ行くときは曇っているときが多かったのだろうか。

河原風景-10

 わりと最近の写真で、芝がだいぶ緑色になっている。河川敷が少しずつ色を取り戻していくことでも、季節の移ろいを感じることができる。

河原風景-11

 桜が咲いていたとき。休日の河川敷は、平日とは違う光景が広がっている。

河原風景-12

 冬枯れだった木々も、若葉をつけて緑色に変身していた。いつの間にか。
 遠くの山並みは、春がすみでよく見えない。

河原風景-13

 鳩さんと、河川敷少年少女野球。

河原風景-14

 なんだか夢のように新緑色になってしまった。ここまで緑色になってしまうと、かえってかわいげがない。

河原風景-15

 川をまたぐゆとりーとライン。
 この日もやっぱり曇り空。

河原風景-16

 やがて光は差す。
 雨男を返上できるときが来るだろうか。

河原風景-17

 中学生がますます小さく見えるのが悲しい。

河原風景-18

 夕暮れどき。河川敷は暗く、夜が早い。

河原風景-19

 相変わらずこんな調子で、矢田川河川敷でちょこちょと撮っている。またたまったら載せることにしたい。

天王川公園で藤撮り

花/植物(Flower/plant)
天王川公園藤-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / FA 50mm f1.4 / 16-45mm f4



 8日の日曜日に、津島市の天王川公園に藤を撮りに行ってきた。
 藤のライトアップを撮ったことがなかったので、それを目当てに夕方到着するように遅く出た。
 ここも藤の開花が遅れ、5日までだった藤まつりが8日まで延長された。満開をやや過ぎたところだった。
 藤は手強い被写体で、ずっと苦手意識があった。けど、今年はなんとか撮りたいと思っていた。この日が今シーズン最後の藤撮りになるだろうということで、いつもの人入り写真は完全に放棄して、藤と正面から向き合った。近所の公園でイメージトレーニングをして、清流亭である程度手応えを掴んだ。その集大成として、天王川公園の藤撮りに臨んだのだった。
 そして、今年の藤写真の一枚として、上の写真を選んだ。
 風に吹かれる藤の甘い匂いが、画面を通して伝わるだろうか。

天王川公園藤-2

 藤棚の下から見上げる藤の花。
 天王川公園の藤は、これまで4回くらい訪れているはずだけど、考えてみると満開のときに当たったのは初めてだ。いつもゴールデンウィーク明けに行って遅刻していた。今年は開花が遅れてくれて、私にとっては幸運だった。

天王川公園藤-3

 見頃だったのは開花が遅い九尺藤などで、早咲きの藤はもう完全に終わっていた。
 藤の落花は、桜のようにきれいでもないし、詩的でもない。それでも、水路を埋め尽くす藤の花絨毯は、悪くなかった。

天王川公園藤-4

 この日はいい具合に風が吹いていた。個人的には願った通りの風だった。
 写真を撮るとき、たいてい風は敵になるのだけど、藤に関しては風が味方になる。だらんと垂れ下がっているだけの藤はつまらない。風にそよいでこそ繊細さが際立つ。

天王川公園藤-5

 藤の面白さは、光の加減によって色が大きく変わるところだ。赤色が濃い紫だったり、青みがかった紫になったりする。そのグラデーションがまたいい。
 望遠レンズの圧縮効果を利用するのは、常套手段だ。

天王川公園藤-6

 シンボルツリーとして、一本離れた場所に移植された藤の木がある。
 去年だか今年だかに移されたそうだけど、見事な花を咲かせていた。

天王川公園藤-7

 沈む夕陽と藤のシルエット。
 これも藤の表現の一つだ。

天王川公園藤-8

 藤は木の幹も魅力的だということに気づいていた。だから、木の幹とあわせて花を撮りたいと思っていた。
 藤棚は花をきれいに咲かせるために必然的な方法なのだけど、棚の枠組みや支え棒は写真では邪魔者になる。電柱や電線のようなもので、なるべく入れたくない。
 天王川公園は、藤棚が広くてスペースに余裕がある分、木を入れつつ棚を外すことが可能だ。公園なんかの藤棚だとそうはいかない。

天王川公園藤-9

 ライトアップされると、花の色味がまた変わる。夜は幻想的な雰囲気になる。

天王川公園藤-10

 ライトアップの光が水面を照らし、落ちた花びらが浮かぶ。

天王川公園藤-11

 夜の藤は妖艶だ。こんな姿を初めて知った。

天王川公園藤-12

 闇に浮かぶ藤。

 現状ではこれが精一杯だった。もう一度行ってもこれ以上のものが撮れるかどうか分からない。今回はこれで満足することにした。
 気持ちを切り替えて、次の花に向かうことにしたい。

 本編から漏れた写真は、追記(More)に。

潮見から見る東海市の新日鉄住金工場夜景は名古屋の隠れ名所

名古屋(Nagoya)
東海市新日本製鐵工場




 名古屋港の外れにあるブルーボネット(名古屋港フラワーガーデン/Web)から2キロちょっと南下したところに潮見町(地図)という町がある。
 名古屋港で海釣りをする人以外はあまり訪れることがないであろう埠頭の町だ。対岸にある東海市の新日鉄住金工場が見えるこの場所は、工場撮りスポットとして一部ではわりとよく知られている。名港トリトン(Web)の撮影ポイントであり、伊勢湾岸自動車道の潮見ジャンクション(地図)の撮影スポットでもある。
 南へ向かう一本道を進むと行き止まりとなり、目の前は海となる。そして、どんとそれは姿を現す。
 新日鉄住金の高炉が休むことなくもくもくと煙を上げて稼働している。威容とも言えるその存在感。こちらを威圧するようにでんと構えて建っている。まるで海上に浮かぶ要塞都市のようだ。
 おお、これがそうか、と思わずつぶやき、しばし見入ってしまった。四日市の工場夜景を初めて見たときよりもインパクトがあった。
 明るいうちに撮影ポイントを探りつつ、暗くなるまでしばらく待つことにした。



潮見から見る金埠頭

 右手の方に視線を移すと、金城ふ頭が見える。
 左の建物がリニア・鉄道館(Web)で、右手は名港トリトンの橋だ。
 東海市の工場夜景がきれいだという話は前から知っていたのだけど、狙うなら金城ふ頭からだと思っていた。リニア・鉄道館へ行ったときに、ついでに撮ろうと考えていた。けど、あちらは埠頭の先の方が立ち入り禁止で、撮れるスポットがないようだ。



潮見工場-3

 このあたりは工場が密集している港地帯なので貨物船の行き来も多い。



タンクの錆

 海辺は潮風にやられて何もかもが錆び付いている。それがアートに見えることがある。



工場の夕暮れ

 日が沈んで少しずつ光が青みを増していった。
 できれば夕焼けの工場というのも撮りたかったのだけど、この日は午後から曇ってしまい、まったく夕焼けはなかった。



港のキリン

 大きな港には海のキリンがいる。コンテナクレーンだ。



名古屋港の夜景

 名古屋港のポートビル(Web)やシートレインランド(Web)の観覧車が見える。



新日鉄住金の工場夜景

 工場夜景はやはりカッコイイ。街明かりの夜景とはまた違った美しさがある。それはもう、用の美とか人の思惑とかを超えている。



夜のクレーン

 夜のクレーン。



夜の工場地帯

 夜の工場地帯には、街中にはない色々な物や光があって面白い。



新日鉄住金工場夜景全景

 潮見から見る新日鉄住金の工場夜景の全景はだいたいこんな感じだ。規模としては小さく、四日市の工場夜景のようなものを期待していくと少しがっかりするかもしれない。
 吹きさらしなので夜景撮影では風との戦いになる。三脚では固定しきれず、地面において撮ることもあった。何か風よけを持っていくといいと思う。
 あまり一般的に知られていないところだけど、名古屋の隠れた名所のひとつとしてオススメしたい。
 熱田神宮近くの神宮東からバスが出ているので、公共交通機関で行くことができるのも魅力だ。ただし、バスの本数は限られるので注意が必要。

 二度目の潮見町工場撮り(2014年9月に再訪)

【アクセス】
 ・神宮東門停留所から「塩見町南行き」の名古屋市バスに乗って「塩見町南停留所」で下車(ワイルドフラワーガーデン止まりのバスに乗らないように)
 ・駐車場 なし(停めておくスペースはあり)
 

小幡緑地東園で見た季節の変わり目

施設/公園(Park)
小幡緑地東園-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 先週、小幡緑地東園へ行ってきた。藤を少し撮るためだったのだけど、サトザクラの花吹雪に出会えて喜んだ。これがこの春、最後に撮った桜吹雪だった。

小幡緑地東園-2

 雨池公園の桜トンネルにも寄っていった。
 桜が咲く風景はあれほど感動的だったのに、終わってしまえばそこにはもう特別なものはない。魔法は解けてしまった。
 新緑の桜の下を、子供達は元気に駆け抜けていく。桜が咲いていようがいまいが、彼らにはほとんど関係のないことだ。

小幡緑地東園-3

 学校帰りの中学生を見ると、なんとなく自分の中学時代の悲しい感じが蘇る。楽しかったこともたくさんあったのに、思い出されるのは中学生特有の悲しみなのだった。

小幡緑地東園-4

 桜の花撮りも、今シーズンはこのときが最後になった。
 たくさん撮っても、まだまだ撮り足りない思いが残った。もっと撮れたはずなのに。

小幡緑地東園-5

 藤はまだ咲き揃っていなかった。
 桜は咲き始めから咲き終わりまで楽しめるけど、藤は満開のときがいい。

小幡緑地東園-6

 青空バックの白藤。

小幡緑地東園-7

 メタセコイヤ並木も、すっかり若葉色になっていた。

小幡緑地東園-8

 この日は空模様がめまぐるしく変化する一日だった。晴れていたかと思ったら急に厚い雲に覆われたり、強い風が雲を吹き流してまた日差しが戻ったりといったふうだった。

小幡緑地東園-9

 小幡緑地とは思えないようなドラマチックな景色だった。

小幡緑地東園-10

 尾張旭の藤棚も見にいったけど、このときまだまだの状態だった。
 池にキンクロハジロがいて驚いた。もうみんな帰ったかと思ったら、まだ居残り組がいた。

小幡緑地東園-11

 5月はどんな風景に出会えるだろう。

忘れ物の多いサタデー料理

料理(Cooking)
サタデー料理-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 明日は夜まで出かけるし、今日は時間がないしで、どうしようかと思いつつ、土曜日の今日、簡単に料理してしまうことにした。なるべく手間をかけず、短時間でできるものというので作ったのが今日の3品だ。簡単ということになると、調理は焼くか煮るかになる。皮むきも最小限にとどめたい。
 取り立てて創意工夫もなく、手早く作って食べた。料理のジャンルや彩りなんかも考えてはいられない。

サタデー料理-4

「マグロと山芋の炒め物」
 こんにゃくとダイコンっぽいけど、違う。マグロと山芋だ。
 マグロは塩、コショウ、酒を振って、ショウガをすりこみ、しばらく置く。
 山芋は短冊切りにして、下茹でする。長ネギの白い部分も軽く茹でる。
 ごま油で、マグロ、山芋、長ネギを炒める。
 酒、みりん、しょう油、中華の素、塩、コショウ、唐辛子で味付けをする。
 山芋はすり下ろすだけではなく炒めても美味しい。マグロとの相性もいい。
 最後にかつお節を振りかける。写真には撮り忘れたけど、かつお節はけっこう大事だ。

サタデー料理-2

「タケノコと鶏肉の炒め物」
 差別化が図れず、同じような見た目の料理になってしまった。切り方だけでも別にすればよかったか。
 下茹でしたタケノコを短冊切りにする。
 鶏肉をオリーブオイルで炒める。タケノコを追加する。
 酒、みりん、白だし、砂糖、塩、あらびきコショウ、唐辛子で味付けをする。
 酒のつまみにもなりそうな一品だ。

サタデー料理-3

「焼きジャガイモのトマトソース」
 ジャガイモは適当に切って、タッパーに入れてレンジで5分加熱する。
 つぶして、塩、コショウ、コンソメの素で下味をつける。
 刻んだタマネギ、卵、小麦粉を加え、よく混ぜる。
 とろけるチーズも入れる。
 ミニハンバーグのような形にして、オリーブオイルで両面をじっくり焼く。
 トマトソースは、トマト、ケチャップ、コンソメ、タマネギ、白ワイン、みりん、しょう油、砂糖、塩、コショウを煮詰めて作る。
 そういえば、ここにレタスを付け合わせにしようと思っていて忘れていた。

 時間がなくて慌てていたこともあって、忘れ物も多かった。タケノコも、水溶きカタクリ粉でとろみをつける予定だったのを、今思い出した。慌てるとそういうことになる。
 それでも、とりあえず今日やることができたので、明日はゆっくり出かけていられる。
 今週はこんなもの。また来週だ。

セントラルパークから名城公園へ

施設/公園(Park)
栄から名城公園-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / FA 50mm f1.4 / 16-45mm f4



 昨日はこどもの日ということで、もう少しだけ鯉のぼりを撮っておこうと、栄のセントラルパークへ行ってきた。知り合いのブログを見てここのことを知ったのだった。
 小さな鯉のぼりが300匹、新緑の中を泳いでいる。ついこの前まで桜を追いかけていたのに、季節はまた一気に進んだことを実感した。
 岡本太郎デザインの鯉のぼりは、太郎鯉と呼ばれている。何年か前から、このイベントが始まったようだ。今年は8日の日曜日まで開催されている。

栄から名城公園-2

 写真を撮るとき、風はたいていやっかいな敵になるのだけど、鯉のぼりを撮るときには風が欲しい。この日は風が吹かなかった。何周も歩きながら風を待つも、吹かないときは吹かないものだ。せっかくだから、みんなで元気に泳いでいるところを撮りたかった。
 鯉はシワが寄って少々くたびれた感じになっていた。雨風に晒されたからだろうか。こういうものも遅いよりは早い方がいい。

栄から名城公園-3

 太郎鯉と新緑とテレビ塔。
 テレビ塔の展望台から見ると、どんなふうに見えるんだろう。

栄から名城公園-4

 この日のセントラルパークは、普段よりも人が少ないくらいで、休日特有ののんびりした空気感が支配していた。
 隣のオアシス21では何かのイベントが行われていたようだ。ピカチュウの着ぐるみが見えたから、そういう関係のショーだっただろうか。

栄から名城公園-5

 オアシス21の横にあるNHK名古屋放送センタービル。
 良く言えば銀箔みたい。悪く言えばアルミホイルを貼ったみたい。
 銀レフ効果で、このビルを利用してポートレートを撮るといい光が当たるかもしれない。

栄から名城公園-6

 セントラルパークはそれほど撮るものもなく、名城公園に移動した。藤棚がどうなったか気になっていた。

栄から名城公園-7

 人の姿を見ると寄ってくる鯉たち。ぬるんだ水の中で元気に泳いでいた。

栄から名城公園-8

 早咲きの藤は見頃が過ぎて、花もだいぶ傷んで、落ちていた。
 全体的に見ても、もう遅すぎた。

栄から名城公園-9

 遅咲きのものはあと一歩というところだった。今年は足並みが揃わなかった。
 一部、きれいに咲いているところを選んで撮る。

栄から名城公園-10

 九尺藤は、ほぼ見頃だった。ただ、去年の方がきれいだったように思う。

栄から名城公園-11

 藤撮りで大事なのは、光と背景。理想的なのは水と絡めることだけど、木々に光が当たっているところをバックに持ってくると、キラキラの玉ボケを作れる。

栄から名城公園-12

 今週末はまだゴールデンウィークの延長戦のようなものだ、藤の締めくくりとして津島の天王川公園に行きたいと思っている。あちらは見頃の一歩手前のようで、藤まつりのライトアップも8日まで延長になった。週末でも間に合いそうだ。

小牧の岩崎清流亭に藤を撮りにいく

花/植物(Flower/plant)
清流亭の藤

 小牧にある岩崎清流亭(地図)の藤を撮ってきた。
 ここも今年は遅れていて、5月に入ってようやく見頃となった。
 何年も前から一度撮りに行きたいと思いつつ、なかなか行けずにいた。今年こそはと、昨日、自転車でひとっ走り行ってきたのだった。
 名鉄小牧線「味岡駅」のすぐ西、国道102号線と新木津用水が交差したところにある。近くまで行けば、道沿いからでも見えるからすぐに分かると思う。地元ではけっこう有名な藤スポットとして知られている。



水辺の映り込み

 水路沿いに咲く藤ということで、映り込みを狙って少し離れた橋の上から、三脚を立てて望遠で撮ってみた。NDフィルターとPLフィルターを重ねて、F10、15秒露光。
 思ったほどロケーションがよくない。障害物も多いのできれいに収めるのは難しいと感じた。



咲く藤の縦位置

 普通に縦撮りするとこんな感じ。
 脚立を持参していた人がいたけど、それは正解だ。高い位置から狙えば、より水面を活かして撮れる。



建物と藤

 清流亭というのは料亭の名前で、藤はその庭に植えられている。
 料亭に入れば、中からも藤を見られるし撮れる。コース料金は5,000円ほどだそうだ(2011年現在)。
 もともとは江戸時代に、平手柳左ヱ門が休憩所を開いたことに始まる。当時からすでに清流亭という名前だったようで、外郎(ういろう)なんかを売っていたらしい。
 藤は、柳左ヱ門が岩崎山(小牧長久手の戦いで秀吉が砦を築いたところ)に住む兼松七左ヱ門という人にもらったものなんだとか。樹齢は300年程度と考えられている。



清流亭の藤全景

 料亭の藤全景。
 川の手前にフェンスがあるので必ずしも撮りやすい状況ではない。



定番構図

 清流亭の定番構図。
 撮りにいってみると分かるけど、結局ここなんだよねとなる。



たれる藤と川

 ここの藤はなかなかフォトジェニックだ。公園の藤棚よりも変化があって、撮っていても楽しい。



藤のアップとクマバチ




下から見上げる

【アクセス】
 ・名鉄小牧線「味岡駅」から徒歩約3分
 ・駐車場 不明(ありらしい?)
 
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