
PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4
ひと月も前のことになるのだけど、徳重に行ってきた。
3月27日に地下鉄桜通線が、天白区の野並駅から4つ駅が増えて、緑区の徳重駅まで延びたのだった。
特に何か用事があったわけではなく、せっかくだから一度くらい見にいってみようという軽い気持ちだった。緑区自体にあまり馴染みがなく、徳重もこんな機会でもなければ一生訪れることはなさそうだった。
それにしても、これで徳重は一気に便利な街となった。乗り換えなしで名古屋駅まで35分というのはいい。始発駅だから確実に座れる。駅ができるまでどんな街並みだったのかまったく知らないのだけど、ここ数年で激変したに違いない。今後もどんどん変わっていくだろうから、この時期に一度歩いて写真を撮っておいたのはよかったと思う。
駅の上は、ヒルズウォーク徳重ガーデンズという施設になっている。たくさんの商業店舗が入り、憩いのための広場も用意されている。

駅のホームも出来たてのピカピカだ。転落防止のフェンスも設置されている。名古屋では桜通線が初めてくらいかもしれない。
この日はゴールデンウィークの祝日だったのだけど、利用客は少なかった。平日の朝夕は混雑するのだろうか。

駅通路の壁に、名古屋の街並みを写した古い写真が展示されていた。
ここ5、60年の間の変貌ぶりにあらためて驚く。
今から50年後、名古屋の街はどんなふうになっているのか、想像がつかない。この日写した徳重の街並みも、古き良き風景ということになるのだろうか。

ヒルズウォークの屋上に芝生広場があり、犬を放せるところが作られている。
ベンチもたくさんあって、弁当を食べたりするにもいい。
こういう施設がある駅というのはあまりない。

バスターミナルも立派なのができている。各方面に出る路線があって、バス利用も便利になっているようだ。

駅周辺を散策してみることにした。その街を知るには、歩いてみることが一番だ。
駅の南に、要池というのがある。ため池で、特に面白いわけではない。

扇川沿いを南下しながら歩いてみる。
緑道が川沿いに作られていて、桜並木になっている。

近所の香流川に感じが似ている。それで親近感を持った。

公園があったのでちょっと寄ってみた。
藤が咲いている風景も、もはや懐かしいものとなった。

サトザクラもこの通り。ちょうど散り際で、風に花びらが舞っていた。

緑道はまだずっと続いていて、どんどん歩いていってもキリがないので、適当なところで進路を北に変えた。
このあたりの道は東西南北になっておらず、奥へ入るとゴタゴタしている。このあとずいぶん迷うことになった。

神明社があったので挨拶していくことにした。徳重から外れて平手というところだったようだけど、とりあえず土地の神様ということで、立ち寄っておいた。
創建は江戸時代前期の1652年だそうだ。
祭神はアマテラスと、国之常立神(くにのとこたちのかみ)となっている。ちょっと珍しい。クニノトコタチは根源神として重要な神ではあるけれど、神明社で主祭神として祀っているところはあまりないんじゃないかと思う。

乗鞍公園だったような覚えがあるけど、はっきりしない。
平手池を探して見つけることができず、そろそろ歩き疲れていた頃だ。

常安小学校の校舎のデザインが素敵だった。色遣いもいい。

最後に駅北の神沢池まで足を伸ばした。
これといった見所は見つからなかったものの、けっこう歩いたので、もうこれでよしとした。徳重に少しは馴染みができたと思った。
これが最初で最後の徳重行きになるだろうか。今後、このあたりに用事ができる予定はない。
もう少し行けば豊明市ということで、地下鉄がこれ以上延びることはないだろう。
名古屋の地下鉄はこれでほぼ乗ったことになると思いきや、荒池までまだ乗ったことがないことに気づいた。次は荒池散策でもしてみようかと考えている。