
PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / TAMRON 90mm f2.8
昨日、瀬戸の愛知県陶磁資料館で行われた、ミスせともの撮影会に参加してきた。
mihopapaさんと一緒に行って、途中で
SIRUBEさんに見つかって、合流した。
ミスせとものの3人を初めて見たのは去年の秋のせともの祭りだった。そのときはパレードを遠くから撮っただけだった。その後、秋の岩屋堂撮影会で撮らせていただいて、この前、陶祖まつりのときに少しだけ撮った。なので、見るのは4回目、撮影会としては2度目ということになる。
ミスせとものは一年限りで、毎年新しいミスが選ばれる。去年の3人は、このときの撮影会が最後の活動ということで、彼女たちを撮ることができるのもこれが最後の機会ということになった。
前回は撮影会そのものがまったく初めてで、戸惑うことが多かった。思ったよりも近づけなかったことが一番イメージとは違っていた。
2度目となればもう言い訳はできない。黙っていい写真を撮って差し出すしかない。
撮影会というのはけっこう特殊な状況なので、完成度の高いポートレートを撮るのはすごく難しいと思う。こちらもアマチュアならモデルの彼女たちもそうで、2回目といえどもお互いに場慣れしているとは言い難い。
そしてやはり、距離の問題がある。
もしかしたら全部で30人くらいなんじゃないかと予想していたら、参加者は軽く100人は超えていた。看板に大撮影会とあって、なんて大げさなと思ったら、本当に大撮影会でびっくりした。こうなるともう、90mmでポートレートなんてことは望めない。早々に諦めて望遠ズームに切り替えた。
通常のモデル撮影の経験もないから実際のところは分からないのだけど、物理的にも精神的にも、最後まで距離を縮められなかったという思いが残った。ポートレートを撮るなら、その人をある程度理解しないといけないし、じっくり観察して見極め、時間もかける必要がある。
ひとりのモデルさんを数十人が囲んで撮るという状況では、写真はどうしても表面的なものになりがちだ。あの状況でも、しっかり撮りきった人もいるのだろうけど。
撮った写真を見返してみると、なんだか、恋するストーカーが撮ったような写真になっていた。カメラ目線はいらないと最初から思っていて、あえて外した。こちらが見つめる視線で、彼女たちの魅力を最大限に引き出すことをテーマとして撮ったら、そうなった。
これらの写真が成功だったのか失敗だったのか、今はまだよく分からない。もう少し時間が経つと見えてくるものもあると思う。
本人さんたちにしたら、こんなの自分らしくないと思うかもしれないけれど、彼女たちの中に見た私の理想像はこうだということで、写真を選んだ。
みなさん、とてもきれい。きれいじゃないように見えたとしたら、それは彼女たちのせいではなく、私の責任だ。なんとかぎりぎりでも役割を果たせているといいのだけど。

クイーンの葉月さん。
前回、3人の中で彼女のよさを一番引き出せていないように思えて、それが気になっていた。
今回はいい角度を見つけた。私が見た中では、これが一番いい角度だった。
一人の人物を1時間もかけて何枚も撮っていると、ちょっとした角度とか表情の変化で、印象がずいぶん変わるということを知る。
プロのカメラマンがモデル撮影をするときでさえ、何百枚、何千枚と撮るけど、あれの意味が分かった。プロだから一発必中とか百発百中だろうということはなくて、何百枚の中から当たりの写真が何枚があって、その中で奇跡の一枚と呼べるような大当たりがある。
グラビアではものすごくかわいい女の子が、テレビや実物で見るとたいしたことがないというのは当たり前で、写真は一番いいのを使っているから、ある意味では実物を超えてしまっている。
写真は真実も写すけど、嘘もつく。

川原理紗さん。
彼女は安定感があるから、とても撮りやすい。前回もそうだったし、今回も変わらなかった。
安定感に安心してしまって、今回あまり撮れなかったのが心残りだった。
川原さんはこのブログを見てる可能性があるので、特にきれいでしたと言っておかないといけない。ちょっと飛ばし気味に仕上げておきました。

撮影会開始前のモデルさん紹介と、主催者さんが挨拶をしている風景。
この日最初に撮ったのがこの一枚だったのだけど、SIRUBEさんの後ろ姿がしっかり写っていて、写真を見て気づいて、驚き笑えた。
お互いに面識はなく、写真も見たことがなく、ネットで言葉を交わしたことさえなかった。共通のネットの友人
lavieさんを通じて、相手を間接的に知っているだけだったから、現地では会っても分からないだろうと思っていたのに、使っているカメラがK-7という手がかりだけを頼りに私を見つけ出すとは、SIRUBEさん、恐るべし。
最近、あちこちでいろんな人に見つかっている。それらしい人がいたら、声をかけてください。

風子さん。彼女は写真写りがいい。というと実際はそうでもないと誤解されてしまうかもしれない。一番モデル向きだと感じる。きれいに見える角度を確かに持っている。特に横顔のラインがいい。
前回撮っているはまだそのことに気づかず、撮った写真を見て分かったから、今回は一番たくさん撮った。

3人とも、とてもスリム。立ち姿も絵になる。
もう少し、全身も撮っておけばよかったと、前回と同じく後悔することになった。

かわいさが身についているので、私が写真でどうこうするまでもない。
クイーンはやっぱりクイーンだなと思わせる。

後半になるにつれて、3人もだいぶモデルに慣れてきたように感じた。前回と比べれば、表情もかなり自然になった。
撮り手だけでなく、モデルさんも回数を重ねることで上手くなっていくものだ。

彼女は学校の教師なので、しぐさや態度にときどきそんな雰囲気が表れる。これなんかも、生徒の話を優しく聞いているところみたいだ。
学校の生徒に見せてあげたいような写真だけど、男子生徒はいない学校かもしれない。

寄れないなら寄れないで、こんな写真もいい。

最後のスリーショット。文字通りこれが最後の3人写真になってしまうのだろうか。
前回とあわせて、今回もどうもありがとうございました。モデル撮影会の楽しさを教えてもらったことに感謝。
またチャンスがあったら参加したいと思っている。
他の写真は続き(More)で。