月別:2011年04月

記事一覧
  • 在庫一掃街の風景編

    PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / RICOH Caplio GX100 他 本編から漏れた写真が、まただいぶ溜まってきた。ここらで一度、在庫一掃整理をしておくことにする。 自転車移動の行き帰りに見た街の風景編ということで、お届けします。 一枚目は、五条川へ向かっているときに見つけた風景。煙突なのか、塔なのか、田園風景の中に忽然と現れて、ぬっと立っている。 横についているのはハシゴらしきもので、上の方に見張り台のようなもの...

    2011/04/30

    街(Cityscape)

  • 興正寺フォトコン授賞式に行く

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 八事山興正寺のフォトコン表彰式に、昨日行ってきた。フォトコンの表彰式などというものは初めてで、どんなものかと思いつつ、せっかくの機会なので参加させてもらった。 去年の10月に撮った千燈供養会の写真で、一番右端のものがそうだ。フォトコンのテーマは「興正寺の四季」というものだったので、テーマから外れているからあまり期待していなかったのだけど、審査員特別賞というのをいただい...

    2011/04/30

    フォトコン・写真(Photo Contest)

  • 雨上がりの海上の森を歩く

    PENTAX K-7 + TAMRON 90mm f2.8 雨が降ったりやんだり晴れたりと、落ち着かない天気の中、晴れ間をついて海上の森へと向かった。森まで持たず、途中から雨が降り出し、本降りになった。 昔の私なら晴れさせたところだろうけど、今の私は降水確率10パーセントでも雨が降る。 雨降りの中、傘もささずに海上の森を歩くことになった。 赤池に落ちる雨。遅咲きの桜の花びらが浮いている。 森も、春から初夏へと季節は移ろいかけて...

    2011/04/29

    森/山(Forest/Mountain)

  • 名鉄三河線の廃線風景

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 4月始めに足助にカタクリを見にいった日、名鉄三河線の廃線跡をmihopapaさんと一緒に少し歩いた。 鉄道車両にはあまり思い入れがない私ではあるのだけど、鉄道風景は好きでよく撮っている。線路もかなり好きな方だ。廃線跡というのも、なにやら心惹かれる存在だった。 足助方面へ行くとき、道路脇に線路がちらちら見えているのが前から気になっていた。あんなところを電車が走っていたことも知...

    2011/04/28

    飛行機(Airplane)

  • 名城公園で藤撮りのイメージトレーニング

    PENTAX K-7 + TAMRON 90mm f2.8 / RICOH Caplio GX100 4月終わりから5月始めにかけては、藤がシーズンを迎える。この花は撮るのが難しくて、おまけにゴールデンウィークにぶつかることから、ずっと苦手意識を振り払えないでいる。今年はなんとか撮りたいという思いが強くあって、早めに動くことにした。咲き具体の下見と予行演習を兼ねて、昨日名城公園へ行ってきた。 まだタイミングとしては早すぎることは分かっていた。藤を撮...

    2011/04/27

    花/植物(Flower/plant)

  • 山里を華やかに彩る上中町のしだれ桃

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 陶磁資料館のミスせともの撮影会のあと、上中町のしだれ桃を撮りにいった。 しだれ梅やしだれ桜は何度も見てるけど、しだれ桃というのは知らなかった。あまりないんじゃないかと思う。4月の初めに、足助に行ったとき、貼ってあるポスターを見て知った。 昔でいうところの東加茂郡旭町、現在は豊田市に合併されて、上中町にそれはある。もう少し行けば、岐阜県恵那市という山里...

    2011/04/26

    観光地(Tourist spot)

  • 二度目のミスせともの撮影会

    PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / TAMRON 90mm f2.8 昨日、瀬戸の愛知県陶磁資料館で行われた、ミスせともの撮影会に参加してきた。 mihopapaさんと一緒に行って、途中でSIRUBEさんに見つかって、合流した。 ミスせとものの3人を初めて見たのは去年の秋のせともの祭りだった。そのときはパレードを遠くから撮っただけだった。その後、秋の岩屋堂撮影会で撮らせていただいて、この前、陶祖まつりのときに少しだけ撮った。...

    2011/04/25

    イベント(Event)

  • 小幡緑地で春のスケッチ

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8 ようやく暖かくなったかと思ったら、春はもうすぐ終わりで、季節はすでに初夏へと向かっている。春の花も一段落して、少し寂しくなっている。 先週、ちょっとだけ小幡緑地に行ってきた。春の風景を求めて。 足元に光が当たる小さな葉を見つけて喜ぶ。かわいい。 春色の空。冬の空とも、夏の空とも違う。春先よりも少し青が濃くなった気がする。 アオサギさんは、つれな...

    2011/04/24

    施設/公園(Park)

  • 普通のサンデー

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今週のサンデー料理はサタデーに作ったのだけどサンデーに紹介するからサンデー料理ということにしよう。 今回もこれといったテーマはなく、春野菜を取り入れつつ、ジャンルを決めずに、作りたくて食べたい料理を3品作った。和食っぽいけど、和食とは言い切れない。「マグロのチーズ挟み」 これまでもやってそうでやってなかったマグロとチーズの組み合わせ。けっこういけた。 短冊のマグロを...

    2011/04/24

    料理(Cooking)

  • 桜が咲いていた頃のモリコロパーク

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8 リニアに乗ってモリコロへ行こう、と思うのだけど、やっぱり自転車で行ってしまう。リニアはまだ一往復しか乗っていない。赤字続きのようだけど、存続は大丈夫だろうか。 水源公園に桜を見に行った日、モリコロパークに寄ってから行った。正確に言うと、猿投の桃畑を見にいこうとして上り坂で断念して引き返してモリコロへ行った、ということになる。 目的はギフチョウだ...

    2011/04/23

    施設/公園(Park)

  • 春のどうだん亭から森林公園

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / TAMRON 90mm f2.8 尾張旭の「どうだん亭」、春の一般公開が行われている。今年は16日から24日(日曜)までで、残りあと2日となった。もう少し早く行ってお知らせしたかったのだけど、少し出遅れた。 秋の紅葉と、ひな祭りと、春のドウダンツツジと、年に3回公開されている。中でも一番人気は秋の紅葉で、春はそれほど訪れる人は多くないという。ドウダンツツジ自体、わりと地味な花だし、ここ...

    2011/04/22

    施設/公園(Park)

  • 名古屋東照宮で初めての神楽撮り

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8 今月の16日に、名古屋東照宮で行われた神楽(かぐら)奉納を撮ってきた。 4月17日は祭神である家康の命日で、その日の例祭の前日に毎年、神楽奉納神事が行われている。 ということを知ったのは出向く数日前のことで、そんなものがあるなら一度撮ってみたいと思ったのだった。神楽自体、これまで一度も見たことがなかった。 名古屋東照宮は第二次大戦の空襲で大部分が焼け...

    2011/04/21

    イベント(Event)

  • 桜便り 第十四弾 ~最終回

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 桜便りの最終回として、本編から漏れた写真などを集めて載せて最後とする。 今年くらい桜を撮った年はなかった。ピークは短かったものの、その後粘りを見せて、いつもの年以上に長く楽しませてくれたように思う。 個人的に散り桜を撮ることをテーマにしていたので、最後の最後まで撮り切れた感がある。 桜の魅力を再認識する年になった。 最後に感謝の思いを込めつつ、もう一度桜を振り返って...

    2011/04/20

    桜(Cherry Blossoms)

  • フォトコンで喜ぶ

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 カメラ雑誌「デジタルカメラマガジン」のフォトコンで、準優秀賞をいただいた。 これは嬉しかったなぁ。昨日の夜中に結果を知って、大喜びした。 これまで佳作は何度かあったけど、入賞以上は初めてだ。それもあるけど、この一枚は自分でも思い入れのあるもので、どうしても選ばれたいと思っていて、それを中井精也さんが選んでくれたことが喜びを大きくさせた。 これまでずっ...

    2011/04/20

    フォトコン・写真(Photo Contest)

  • 桜便り 第十三弾 ~香流川終わりの桜編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 桜便りは今日が13回目で、ほぼ2週間続いたことになる。今年は最初から最後までしっかり追いかけようと決めていたから、まだ私の中で桜の季節は完結していない。とはいえ、散り花もいよいよ終わりが近づいた。名残を惜しむように、ここ数日毎日のように散り桜を撮っている。桜絨毯も、日に日に表情を変えていく。 今回は、最も身近な桜スポットである香流川の散り桜風景をお届けしたい。散って尚...

    2011/04/19

    桜(Cherry Blossoms)

  • 桜便り 第十二弾 ~東谷山フルーツパーク編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 映り込む桜と池を泳ぐ鯉。写真の天地をひっくり返して、空を飛ぶ鯉の図を作ろうと目論むも、やってみたら鯉の格好が不自然になるのでできなかった。残念。 それでも、なんだか不思議なスケール感の絵になった。鯉が大きすぎるのか、桜が小さすぎるのか。 毎年、桜の締めくくりとして最後に東谷山フルーツパークを訪れることが多い。ここのしだれ桜は、ソメイヨシノから一週間ほ...

    2011/04/18

    桜(Cherry Blossoms)

  • せと陶祖まつりに行ったけど

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 4月16日、17日の昨日、今日と、瀬戸市で「せと陶祖まつり」が開催された。 秋に行われる「せともの祭」は全国的にも有名で、よく話題にもなる。春に開催される祭りがあることは知っていたけど、これまで一度も行ったことがなかった。今年はちょうど50回目に当たるということもあって、それじゃあ一度見にいってみるかということになった。 せともの祭が磁祖の加藤民吉にちなんだ産業祭であるの...

    2011/04/18

    イベント(Event)

  • 間に合わせサンデー料理

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今日は出かけたから料理をする予定ではなかったのだけど、帰りが思いがけず早くなったので、料理をしてしまうことにした。一応、食材はあったものの、メニューをほとんど考えていなかった。とりあえず手持ちの食材を全部出して、並べて、眺めて、しばし考える。そして、見切り発車で作り始めて、完成したのが上の3品だった。 時間をかけてもかけなくても、やっぱり自分らしい料理になってしまう...

    2011/04/17

    料理(Cooking)

  • 桜便り 第十一弾 ~続・五条川編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 五条川の写真が一回に収まらなかったので、続・五条川編ということでお届けします。 名古屋の桜も、今日の強風ですっかり散り果ててしまった。私の桜便りはもう少し続きます。 散り流れる無数の花びら。 見頃は過ぎても、最後まで桜は楽しめる。 ふと視点を変えると、あちらこちらに春の花が咲いている。タンポポもこの通り。 桜が終わってしまうのは寂しいけれど、春は他にも撮るものがたく...

    2011/04/16

    桜(Cherry Blossoms)

  • 桜便り 第十弾 ~黒川から五条川編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 花筏と名残の桜を撮りたくて、黒川経由で五条川へ行ってきた。 桜便りも今回で10回目となった。 咲き残る桜と、川面のキラキラ。 花筏の未完成品。 いつか見た、五条川の川面を埋め尽くす花筏の写真が、ずっと頭に残っていた。いつかあんなのを撮りたいと思ってきた。 五条川の手前で、川沿いに並ぶ桜並木があった。たぶん、合瀬川だったと思う。 今年の五条川は、散った花びらを主役に撮ろ...

    2011/04/16

    桜(Cherry Blossoms)

  • 桜便り 第九弾 ~ご近所桜再訪編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8 桜シーズン終盤に、近所の桜スポットをもう一度回ってきた。三度目のところもある。 まずは藤が丘へ続く桜並木から。今週初めの風景で、満開を過ぎて散り始めたところだった。 桜吹雪が舞う中、交通整理のおばさん、というか今の自分からしたらお姉さんが、自転車で行く。 素敵な光景だった。これで車がいなければ最高だったのだけど、それでもいいシーンが撮れたので満...

    2011/04/14

    桜(Cherry Blossoms)

  • 桜便り 第八弾 ~水源公園編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8 今週の初めに、豊田市の水源公園へ行ってきた。片道30キロの道のりは、ちょっと限界を超えるので、自転車と電車を乗り継いで行くことにした。 水源公園は何年か前に一度、桜を見にいったことがある。あれはもう10年くらい前だろうか。 今回の目的は、矢作川の水面に映る夜桜を撮ることだった。それがまさか、あんなオチになるとは思いもしない。 三河豊田駅。愛知環状鉄...

    2011/04/14

    桜(Cherry Blossoms)

  • 桜便り 第七弾 ~雨の日編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 雨が降った日、雨池公園の桜を撮りたくて、もう一度出向いた。桜並木の下を傘がいく光景を頭に思い描いていた。 そして、粘ることしばし。最高のチャンスが訪れた。願ってもない幸運。写真を撮っていると、ときどき、こんな幸運に恵まれることがある。 これが今年の桜シーズンで最も印象的な一枚になりそうだ。 桜便り第七弾として、雨の日の桜風景をお届けします。 雨の日、誰もいない公園で...

    2011/04/12

    桜(Cherry Blossoms)

  • 桜便り 第六弾 ~水道道・洗堰・庄内緑地編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8 名古屋の桜は満開を過ぎて、昨日から散り始めた。まだ花はかなり残っているとはいえ、落下盛んとなり、見頃、撮り頃は過ぎた感が強い。今年はピークが短かった。良かったのは3日間くらいだっただろうか。 私の桜便りはまだもう少し続くのだけど、情報としてはもはや古くて役に立たない。これからの写真は先週のものが多くなる。 第六弾は、春日井から庄内緑地にかけての桜...

    2011/04/12

    桜(Cherry Blossoms)

  • 実験的カレーサンデー

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 久々にカレーが作りたくなった。カレーが食べたくなったのとは少し違う。あくまでも作りたくなっただけだ。カレーは嫌いじゃないけど特別好きでもない。何ヶ月かに一度、久しぶりに食べてもいいかなと思うという程度のものだ。ラーメンも同等の位置づけにある。 せっかくだから普通に作っても面白くない。ちょっと実験的に作ってみることにした。しかし、実験というのは往々にして失敗するもので...

    2011/04/10

    料理(Cooking)

  • 桜便り 第五弾 ~名古屋城と夜桜編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 どこかで夜桜も撮っておこうということで選んだのは、名古屋城だった。名古屋城の城内で桜を撮ったことがなかったので、夜桜もまとめて撮ってしまうことにした。 この時期は夜間延長営業をしていて、夜の7時半まで開いている。当初は10日までの予定だったのが、桜が遅れたので13日まで延長になった。 すっかり満開で、夜も暖かいので夜桜見物にもいい。花は少し散っただろうけ...

    2011/04/10

    桜(Cherry Blossoms)

  • 桜便り 第四弾 ~守山区の穴場スポットをめぐる

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 桜便り第四弾は、近所の穴場スポットを紹介します。 名古屋ローカルというか、守山区自体が名古屋の中でローカルな地域で、その中でもローカルな桜スポットなので、近所の人以外はほとんど知らないと思う。一つは雨池公園(地図)で、もう一つは白沢渓谷(地図)だ。 雨池自体は普段からよく行っているし、池のまわりに桜があることも知っていたけど、雨池公園の桜を撮るのは今回が初めてだった...

    2011/04/08

    桜(Cherry Blossoms)

  • 桜便り 第三弾 ~山崎川編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8 桜便り第三弾は、山崎川を紹介します。 ここは名古屋でもなかり有名な桜スポットで、雑誌などでも必ず出てくるし、訪れる人も多い。ライトアップもするので、夜まで楽しめる。周囲は住宅地のため宴会のたぐいは禁止ということで、ゆっくり桜見物できるのもいいところだ。 今年は自粛なのかどうなのか、屋台の数も訪れている人の数も、例年より少ない印象だった。特に屋台...

    2011/04/07

    桜(Cherry Blossoms)

  • 桜便り 第二弾 ~平和公園・鶴舞公園編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 今日は桜便り第二弾として、平和公園と鶴舞公園編をお届けします。 これらは昨日の写真なので、今日で更に開花が進んだものと思われる。この2ヶ所はすでに満開に近い状態になったんじゃないだろうか。 平和堂のある階段下に、小さな公園がある。ここからの眺めが好きで、よく撮る。桜の配置も申し分ない。 平和堂の階段下からの眺め。 普段は近くにある東邦高校の野球部がこ...

    2011/04/06

    桜(Cherry Blossoms)

  • ご近所桜巡り ~マルス裏・藤が丘・香流川編

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 名古屋もようやく暖かくなって、桜の見頃が近づいてきた。開花からここまでなかなか進まずやきもきさせたけど、この先は早そうだ。木曜あたりで満開になって、金、土の雨で散るとすれば、見頃の期間は短い。時間の許す限り、近所を巡ろうと思っている。 第一弾として、昨日、マルス裏から藤が丘、香流川と回ってきた。かなりローカルネタではあるのだけど、桜便りをお届けします...

    2011/04/05

    桜(Cherry Blossoms)

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在庫一掃街の風景編

街(Cityscape)
街の風景-1

PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / RICOH Caplio GX100 他



 本編から漏れた写真が、まただいぶ溜まってきた。ここらで一度、在庫一掃整理をしておくことにする。
 自転車移動の行き帰りに見た街の風景編ということで、お届けします。
 一枚目は、五条川へ向かっているときに見つけた風景。煙突なのか、塔なのか、田園風景の中に忽然と現れて、ぬっと立っている。
 横についているのはハシゴらしきもので、上の方に見張り台のようなものがついている。あんなところ、絶対登りたくない。

街の風景-2

 古出来町交差点の四角い歩道橋。
 歩道橋が安全なのは分かるけど、自転車だと面倒だ。

街の風景-3

 圧政?

街の風景-4

 クラッシュ・アンド・ビルド。
 街は常に変化し、姿は一定じゃない。昨日まであったものがなくなり、昨日までなかったものができる。
 自分の目に映る街の風景を、記録として撮っておくことは意味がある。

街の風景-5

 坂のある町は情緒的だというけれど、新興住宅地に情緒と呼べるようなものはない。
 暮らしている人は大変だろうなと思うだけだ。道路が凍り付いたら、どうにもならない。

街の風景-6

 名古屋地方気象台前の急坂。名古屋のジェットコースターの路と呼んでもいいくらいだ。
 ここを自転車で登れる人はどれくらいいるんだろう。スクーターでも下手したら登れない。

街の風景-7

 教会風結婚式場としては頑張っている方だ。それっぽく見えなくもない。
 これはこれで日本らしくて悪くないとは思う。

街の風景-8

 工場の屋根。ノスタルジックな風景に思える。

街の風景-9

 空に近いバス、ゆとりーとライン。このバスを格好良く撮りたい。

街の風景-10

 電線と鳩の群れ。
 鳥たちにとって電線は止まり木の代わりになっている。

街の風景-11

 住宅地を行く自転車のお仲間さんたち。
 ときどき、自転車集団に巻き込まれてしまうことがある。なんかちょっとおかしくて、笑いそうになる。

街の風景-12

 夕暮れ時のバスレーン。歩道橋の上から見る風景が好きだ。

街の風景-14

 夕陽とシルエット。雨上がりの夕方で、よく晴れているのに傘を持っている。

街の風景-15

 高架の造形。夕日色に染まる。

街の風景-16

 夜、遠くに見える滑走路の光。

 まだまだ在庫はあるから、放出は続く。

興正寺フォトコン授賞式に行く

フォトコン・写真(Photo Contest)
興正寺-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 八事山興正寺のフォトコン表彰式に、昨日行ってきた。フォトコンの表彰式などというものは初めてで、どんなものかと思いつつ、せっかくの機会なので参加させてもらった。
 去年の10月に撮った千燈供養会の写真で、一番右端のものがそうだ。フォトコンのテーマは「興正寺の四季」というものだったので、テーマから外れているからあまり期待していなかったのだけど、審査員特別賞というのをいただいた。番外編的に選んでもらったようだ。
 お寺のフォトコン授賞式ということで、まずは住職のお話から始まった。他の表彰式では見られない光景だ。
 入選が5点だったか6点だったかで、特選が2点。特別賞や興正寺賞などが3点で、欠席は一人だけだった。
 表彰状の授与に照れつつも、内心では喜ぶ。

興正寺-2

 表彰状なんてもらったのは、いつ以来だろう。小学校のとき子供会のポスターコンクールでもらって以来かもしれない。思えば表彰とは縁のない人生を送ってきたものだ。
 賞状よりも1万円分の商品券の方が嬉しかったといったら叱られるだろうか。

興正寺-3

 表彰式場の外は、きれいな庭園だった。たぶん、普段は入れない場所だと思う。
 ゴールデンウィーク中は、普照殿のロビーに写真が展示してあるので、この期間に興正寺へ行ったときはのぞいてみてください。

興正寺-4

 この日、興正寺の境内では八事の森の春まつりというイベントが行われていて、大勢の人たちで賑わっていた。
 フリーマーケットや露店が並び、大道芸や演奏家たちがパフォーマンスをしていた。

興正寺-5

 野点もやっていた。

興正寺-6

 せっかくなので、興正寺の写真も少し撮っていくことにした。
 ここの本堂は屋根が美しい。昔の瓦が好きだ。シャチも乗っている。

興正寺-7

 観音堂もお気に入りで、訪れるとたいてい寄っていく。階段の感じがいい。

興正寺-8

 奥の院にも行くことにした。千燈供養会のときは夜で暗くて様子がよく分からなかった。昼間に入るのは初めてだった。
 大日堂にも参拝して、大日如来像も拝んだ。

興正寺-9

 石畳の上にできる日だまり模様。とても好きな感じで、見ると撮りたくなる。

興正寺-10

 寺院の風景に美を感じるという感覚が、日本人の中にあると思う。

興正寺-11

 子供が飛ばした風船が、空へ舞い上がった。

興正寺-12

 五重塔も、新緑の風景の中にある。

 興正寺のフォトコンは今年がまだ2回目で、来年以降も続く予定となっている。
 住職は話していた。歳月の中で少しずつ移り変わっていく興正寺の今を写し止めていくことは意味があると。そして、100年後まで残したい写真をぜひ撮って欲しいとも語っていた。
 おそらく、来年のテーマも興正寺の四季ということになると思う。この前の冬は雪がよく降ったかったから雪景色の写真が多かった。秋の紅葉は定番だ。だから、他の季節が狙い目となるかもしれない。
 お近くの方はぜひ挑戦してみてください。私もまた何かいいのが撮れたら応募することにしよう。

雨上がりの海上の森を歩く

森/山(Forest/Mountain)
海上の森-1

PENTAX K-7 + TAMRON 90mm f2.8



 雨が降ったりやんだり晴れたりと、落ち着かない天気の中、晴れ間をついて海上の森へと向かった。森まで持たず、途中から雨が降り出し、本降りになった。
 昔の私なら晴れさせたところだろうけど、今の私は降水確率10パーセントでも雨が降る。
 雨降りの中、傘もささずに海上の森を歩くことになった。

海上の森-2

 赤池に落ちる雨。遅咲きの桜の花びらが浮いている。
 森も、春から初夏へと季節は移ろいかけていた。春の花の多くが終わってしまった。

海上の森-3

 ほどなくして晴れ間が戻り、日差しが森に差し込んだ。それでもまだ雨は降っている。

海上の森-4

 それからしばらくして雨はあがり、最後まで降ることはなかった。
 雨上がりの森は命のきらめきに満ちている。これがあるから、雨も撮りたいと思う。

海上の森-5

 唐突に青空が戻った。さっきまでの雨が嘘のように。
 最後の山桜がまだ花を咲かせていた。ときどき、花びらが風に乗って吹かれていた。

海上の森-7

 水面の映り込みは、春と冬が同居している。もう春、でもまだ完全な春色じゃない。

海上の森-6

 流れ落ちる滝の水しぶき。
 水風景が涼しげに見えるほど、まだ暑くはなっていない。4月終わりだというのに、ちょっと寒いくらいだ。

海上の森-8

 太陽に照らされる雨上がりの道。
 蝉の鳴き声が聞こえたように思ったけど、あれはハルゼミだったのだろうか。

海上の森-9

 小川のほとりでも、新緑の緑がまぶしい。
 森は街中の雑踏とは無縁だけど、決して静かな世界ではない。耳を澄ませば、川のせせらぎや、風が木々を揺らす音が聞こえる。鳥の鳴き声も騒がしい。

海上の森-10

 雑木林の風景。乱雑さの中にリズムを感じる。
 森にはテンポがあり、メロディーがある。

海上の森-12

 折れた枝から新たな枝を伸ばし、下に垂れ下がりながらも花を咲かせている。
 野生のたくましさを見た。

海上の森-11

 水と太陽のきらめき。

海上の森-13

 ハルリンドウは森林公園でも見られるけど、やっぱり海上の森で自然のものを見た方が感動が大きい。今年も再会できたことを喜ぶ。
 次に訪れたときは、虫が飛び交う森の姿が見られるだろう。

名鉄三河線の廃線風景

飛行機(Airplane)
名鉄廃線-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 4月始めに足助にカタクリを見にいった日、名鉄三河線の廃線跡をmihopapaさんと一緒に少し歩いた。
 鉄道車両にはあまり思い入れがない私ではあるのだけど、鉄道風景は好きでよく撮っている。線路もかなり好きな方だ。廃線跡というのも、なにやら心惹かれる存在だった。
 足助方面へ行くとき、道路脇に線路がちらちら見えているのが前から気になっていた。あんなところを電車が走っていたことも知らなかった。
 名鉄三河線は、もともと北の西中金と南の吉良吉田を結ぶ長い路線で、2004年に両端の西中金-猿投間と、碧南-吉良吉田間が廃止になった。2004年というとまだ7年前だから、何度かこのあたりを走っている列車を目にしていてもよさそうなものなのに、まったく印象がない。その頃は鉄道そのものに興味がなく、まったく利用もしていないときだったから、目にしていても意識しなかっただけかもしれない。
 西中金から先、足助まで線路は延びる予定だった。しかし、戦争のゴタゴタで中断し、戦後もついに実現することはなかった。もし完成していたら、香嵐渓の紅葉渋滞もずいぶん違っていただろうけど、赤字路線で昭和のうちに廃線となっていただろうか。
 廃線区間は8キロ以上あるので、歩いて往復できるような距離ではない。その中の一部を断片的に歩いてきた。

名鉄廃線-2

 7年という歳月を考えると、駅舎も、ホームも、線路も、よく残っている。田舎の方のローカル線だと、現役でもこれくらいのところはある。
 ただ、線路は使わないとすぐに錆びてしまうから、錆色で廃線と分かる。もはや、空を映すこともない。

名鉄廃線-3

 駅舎は木造で、特に補修しているとか、手を加えているとかもなく、そのまま放置されている感じだ。立ち入り禁止でもなく、バス停の待合室のように使われているのかもしれない。
 廃線好きの人たちがポツポツ訪れていると思われる。

名鉄廃線-4

 線路脇には、オオイヌノフグリがよく咲いていた。春色の爽やかな青と、廃線路の茶色のコントラストが、少しもの悲しい。

名鉄廃線-5

 隣の三河広瀬駅も駅舎が残っていた。こちらは修繕されていて何かに使っているようにも見えた。
 広場に車をとめて散策しようとしたところ、おばちゃんが飛んできて、ここはとめちゃダメ、というので仕方なく退散する。
 次に矢作川にかかる鉄橋へとやって来た。
 その気になれば歩いて渡れそうではあるけど、さすがに見とがめられそうなのでやめておいた。渡った先は雑木林になっていて、進めそうにない。

名鉄廃線-6

 倒れた速度標識と枕木。
「電車でGO」ではよくスピード違反をして減点を食らっていたのを思い出す。電車の運転は、思っている以上に制約が多くて大変だということを、あのゲームで知った。

名鉄廃線-7

 橋から南へ、枝下(しだれ)駅を目指して歩く。

名鉄廃線-8

 それにしても、なかなかにローカル線風情のいい風景だ。廃線になる前の列車が走っているときに撮りたかった。

名鉄廃線-9

 何かの標識か合図なんだろうけど、鉄の人ではない私には分からない。

名鉄廃線-10

 枝下駅に駅舎らしいものはなく、ホームだけが残されている。このあたりは元々無人駅で、営業しているときからこんな感じだったのかもしれない。
 線路脇にしだれ桜の若木が植えられている。なんでこんなところにと思ったら、廃線跡を整備してサイクリングロードを造る計画があるそうだ。公園などもできるらしい。
 名鉄がそんな金がかかって儲からないことをするとは思えないから、きっと豊田市がやるんだろう。
 何年後かには、このあたりも風景が一変しているだろうか。

名鉄廃線-12

 横を走っている道路は、歩道もないほど道幅が狭いのに、交通量が多い。サイクリングロードができれば、子供たちも安全だ。

名鉄廃線-11

 枝下駅近くに、立派なしだれ桜が何本かあって、桜がきれいに咲いていた。近づいてみると、水車が回っている。実用しているとも思えないから、昔のものを再現して観光用に回しているのだと思う。
 思いがけず、ちょっといい風景に出会えた。

名鉄廃線-13

 枝下駅から先は、急に荒れた様相を呈している。線路は枯れ葉に埋もれ、季節が突然戻ってしまったように思えた。
 もう少し行けるところまで進んでみることにする。

名鉄廃線-14

 ますますワイルドさが増していく。川からも道路から離れ、人も歩いていないようだ。

名鉄廃線-15

 しばらく進んだところで完全に行き詰まった。藪が厳しさを増し、これ以上進むことはできなかった。
 全線踏破とかが目的ではないので、ここで引き返すことにする。

名鉄廃線-16

 廃線跡歩きはなかなか楽しかった。また機会があればやってみたい。次は猿投駅から歩き始めて、どこまで行けるか確認するのもよさそうだ。海側の碧南から吉良吉田までの間も興味がある。

名城公園で藤撮りのイメージトレーニング

花/植物(Flower/plant)
名城公園-1

PENTAX K-7 + TAMRON 90mm f2.8 / RICOH Caplio GX100



 4月終わりから5月始めにかけては、藤がシーズンを迎える。この花は撮るのが難しくて、おまけにゴールデンウィークにぶつかることから、ずっと苦手意識を振り払えないでいる。今年はなんとか撮りたいという思いが強くあって、早めに動くことにした。咲き具体の下見と予行演習を兼ねて、昨日名城公園へ行ってきた。
 まだタイミングとしては早すぎることは分かっていた。藤を撮るイメージトレーニングができればよかった。
 しかし、やはりこの花は、手強い。藤棚の下を二往復しながら、うーんと考え込んでしまった。どうにもイメージが沸かない。どんなにきれいに咲いていても、ただ撮ったのでは毎年代わりばえのしない藤棚の写真になってしまう。決定的な写真を撮るためには、決定的な状況が必要だということがあらためて分かった。
 それは光であったり、背景であったり、映り込む水であったりで、藤の回廊というシチュエーションではなかなか難しいように思う。激しく混むのを覚悟の上で、津島の天王寺公園あたりまで足を伸ばす必要があるかもしれない。近所の公園で済まそうなどという甘い考えは捨てた方がよさそうだ。
 とりあえず、上手い人が撮ったいい藤写真を見て、イメージトレーニングを積むことにしよう。藤にも多くの可能性があることを、彼らの写真が教えてくれる。

名城公園-2

 いろいろ種類があって、咲く時期はズレがある。短い房のものほど早く、長いものほど遅い傾向があるようだ。
 長尺のものはまだやっと咲きかけといったところだった。見応えがあるのは、九尺藤などの長いものということになる。

名城公園-3

 短いものはそろそろ見頃が近いといった様子だった。
 これなどはどう撮っていいのか、全然分からない。

名城公園-4

 藤の手入れをしていた人たち。一日の作業を終えて帰るところ。

名城公園-5

 長い藤は現在まだこの通り。今年の春はどの花も遅れているから、藤も例外ではないだろう。ゴールデンウィークが終わってから見頃を迎えることになるかもしれない。
 この日はポツポツ見学人が訪れていたものの、まだ藤棚の下も静かな日常といった雰囲気だった。

名城公園-8

 おなかの大きな黒猫も、のんきに歩いていた。
 この猫はもしかしたら以前撮ったやつかもしれない。フォトコンで選ばれたあいつだろうか。だとしたら、お礼をしないといけなかった。

名城公園-7

 しばらく前から石垣の補修工事が行われている。一部土がむき出しになっていて、かえってお城らしく感じられる。できたての当時は木なども植わってないだろうし、石垣と土と天守といった風景だっただろう。
 もちろん、堀に白鳥などいなかったけど。

名城公園-6

 桜の時期とは一変して、新緑の石垣風景になっていた。
 桜の季節のなんと短くはかないことかと思う。

名城公園-9

 藤は出直すことにして、名城公園に移動した。チューリップにぎりぎり間に合った。ただ、花はもうだいぶ傷んでいて、チューリップももう終わりが近い。

名城公園-10

 コンデジのパンフォーカスならではの広角マクロ写真。こういうのは被写界深度が深いコンデジしか撮れない。

名城公園-11

 いい状態のチューリップを撮るために、もう少し早く訪れたかった。それでも、今年のチューリップ撮りはこれが最後になるかもしれないので、ちょっとだけ粘って撮った。

名城公園-12

 マクロレンズで撮るとこうなる。

名城公園-13

 今は牡丹の季節でもある。あっちでもこっちでもいろんな花が咲いていて、気持ちが焦る。今年もいくつか花を逃した。

名城公園-14

 ハンカチの木の花。花がハンカチっぽいところから名付けられた。

名城公園-15

 ポツポツと雨が降り出したところで退散することにした。最近は雨男と呼ばれてもまったく驚かなくなった自分がいる。
 藤はシーズン終了までまだ10日くらいあるから、更にイメージを固めて、なんとかいいのを一枚でも撮りたい。

山里を華やかに彩る上中町のしだれ桃

観光地(Tourist spot)
上中しだれ桃-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4



 陶磁資料館のミスせともの撮影会のあと、上中町のしだれ桃を撮りにいった。
 しだれ梅やしだれ桜は何度も見てるけど、しだれ桃というのは知らなかった。あまりないんじゃないかと思う。4月の初めに、足助に行ったとき、貼ってあるポスターを見て知った。
 昔でいうところの東加茂郡旭町、現在は豊田市に合併されて、上中町にそれはある。もう少し行けば、岐阜県恵那市という山里だ。里には20軒ほどの民家が点在している。
 グリーンロード枝下インターを下りて、県道11号を北上し、県道19号を左折して細い道を上っていった先にある。
 もともとは、昭和45年頃に一人の町民が40本の桃を植えたことに始まる。その後、住人も桃を育てるようになり、近年、市の補助も出るようになって、現在2,500本まで増やしてきた。 
 この場所が知られるようになったのは、ここ5年くらいのことで、ローカルニュースで取り上げられたり、口コミが広がったりして、少しずつ訪れる人も増えているという。
 例年なら見頃は4月上旬で、今年は1週間ほど遅かったそうだ。私たちが行ったのは24日で、これは少し遅すぎた。先週末の地点ではまだ満開ではなかったようだから、今年は20日くらいが一番よかったと思われる。
 明日以降でも終盤の様子は見られるだろうけど、出遅れは覚悟して行かないといけない。

上中しだれ桃-2

 臨時駐車場の広場から約1キロに渡って桃の木が植えられている。民家の庭などでも咲いている。
 まだ植えられて間もない若い木も多く、実際に咲いているのは2,000本もないそうだ。
 10年後くらいにはもっと木も立派に成長して、本数も増えて、この場所ももっとメジャーな花見スポットになることだろう。
 道路事情と駐車場問題をどうするかという課題はある。

上中しだれ桃-3

 花がかなり散っていた。
 紅白の散り花風情も、これはこれでよかった。

上中しだれ桃-4

 これはたぶん、八重のしだれ桜だと思う。
 先週訪れていたら、桜と桃の競演も見られたのだろう。

上中しだれ桃-5

 三重の田舎を思い出すような山里風景だ。心惹かれる。
 田植えの季節も素敵な風景だろう。

上中しだれ桃-6

 色とりどりの春の花が咲き乱れている。乱雑とも言える色遣いではあるのだけど、とにかくいろんな色をこれでもかと詰め込んだような風景が広がる。
 もう、参りましたと言うしかない。

上中しだれ桃-7

 ポスターに使われた写真が撮られたのがこの場所だ。なるほど、ベストビューポイントに違いない。
 ただ、ポスター写真はもっと高い位置から撮られている。すぐ後ろの民家の二階からだろうか。

上中しだれ桃-8

 桃が途切れるところまで歩いてみた。
 そこはもう、観光地の風景ではなく、純然たる山里の風景だ。

上中しだれ桃-9

 遠くの山並み。ずいぶん標高の高いところまで上がってきていることが分かる。

上中しだれ桃-10

 新緑になる前の冬枯れの木。こんな光景も、少し懐かしささえ感じようになった。

上中しだれ桃-11

 若くて小さな木がたくさんある。これからが楽しみだ。

二度目のミスせともの撮影会

イベント(Event)
ミスせともの-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / TAMRON 90mm f2.8



 昨日、瀬戸の愛知県陶磁資料館で行われた、ミスせともの撮影会に参加してきた。
 mihopapaさんと一緒に行って、途中でSIRUBEさんに見つかって、合流した。
 ミスせとものの3人を初めて見たのは去年の秋のせともの祭りだった。そのときはパレードを遠くから撮っただけだった。その後、秋の岩屋堂撮影会で撮らせていただいて、この前、陶祖まつりのときに少しだけ撮った。なので、見るのは4回目、撮影会としては2度目ということになる。
 ミスせとものは一年限りで、毎年新しいミスが選ばれる。去年の3人は、このときの撮影会が最後の活動ということで、彼女たちを撮ることができるのもこれが最後の機会ということになった。
 前回は撮影会そのものがまったく初めてで、戸惑うことが多かった。思ったよりも近づけなかったことが一番イメージとは違っていた。
 2度目となればもう言い訳はできない。黙っていい写真を撮って差し出すしかない。
 撮影会というのはけっこう特殊な状況なので、完成度の高いポートレートを撮るのはすごく難しいと思う。こちらもアマチュアならモデルの彼女たちもそうで、2回目といえどもお互いに場慣れしているとは言い難い。
 そしてやはり、距離の問題がある。
 もしかしたら全部で30人くらいなんじゃないかと予想していたら、参加者は軽く100人は超えていた。看板に大撮影会とあって、なんて大げさなと思ったら、本当に大撮影会でびっくりした。こうなるともう、90mmでポートレートなんてことは望めない。早々に諦めて望遠ズームに切り替えた。
 通常のモデル撮影の経験もないから実際のところは分からないのだけど、物理的にも精神的にも、最後まで距離を縮められなかったという思いが残った。ポートレートを撮るなら、その人をある程度理解しないといけないし、じっくり観察して見極め、時間もかける必要がある。
 ひとりのモデルさんを数十人が囲んで撮るという状況では、写真はどうしても表面的なものになりがちだ。あの状況でも、しっかり撮りきった人もいるのだろうけど。
 撮った写真を見返してみると、なんだか、恋するストーカーが撮ったような写真になっていた。カメラ目線はいらないと最初から思っていて、あえて外した。こちらが見つめる視線で、彼女たちの魅力を最大限に引き出すことをテーマとして撮ったら、そうなった。
 これらの写真が成功だったのか失敗だったのか、今はまだよく分からない。もう少し時間が経つと見えてくるものもあると思う。
 本人さんたちにしたら、こんなの自分らしくないと思うかもしれないけれど、彼女たちの中に見た私の理想像はこうだということで、写真を選んだ。
 みなさん、とてもきれい。きれいじゃないように見えたとしたら、それは彼女たちのせいではなく、私の責任だ。なんとかぎりぎりでも役割を果たせているといいのだけど。

ミスせともの-2

 クイーンの葉月さん。
 前回、3人の中で彼女のよさを一番引き出せていないように思えて、それが気になっていた。
 今回はいい角度を見つけた。私が見た中では、これが一番いい角度だった。
 一人の人物を1時間もかけて何枚も撮っていると、ちょっとした角度とか表情の変化で、印象がずいぶん変わるということを知る。
 プロのカメラマンがモデル撮影をするときでさえ、何百枚、何千枚と撮るけど、あれの意味が分かった。プロだから一発必中とか百発百中だろうということはなくて、何百枚の中から当たりの写真が何枚があって、その中で奇跡の一枚と呼べるような大当たりがある。
 グラビアではものすごくかわいい女の子が、テレビや実物で見るとたいしたことがないというのは当たり前で、写真は一番いいのを使っているから、ある意味では実物を超えてしまっている。
 写真は真実も写すけど、嘘もつく。

ミスせともの-3

 川原理紗さん。
 彼女は安定感があるから、とても撮りやすい。前回もそうだったし、今回も変わらなかった。
 安定感に安心してしまって、今回あまり撮れなかったのが心残りだった。
 川原さんはこのブログを見てる可能性があるので、特にきれいでしたと言っておかないといけない。ちょっと飛ばし気味に仕上げておきました。

ミスせともの-4

 撮影会開始前のモデルさん紹介と、主催者さんが挨拶をしている風景。
 この日最初に撮ったのがこの一枚だったのだけど、SIRUBEさんの後ろ姿がしっかり写っていて、写真を見て気づいて、驚き笑えた。
 お互いに面識はなく、写真も見たことがなく、ネットで言葉を交わしたことさえなかった。共通のネットの友人lavieさんを通じて、相手を間接的に知っているだけだったから、現地では会っても分からないだろうと思っていたのに、使っているカメラがK-7という手がかりだけを頼りに私を見つけ出すとは、SIRUBEさん、恐るべし。
 最近、あちこちでいろんな人に見つかっている。それらしい人がいたら、声をかけてください。

ミスせともの-5

 風子さん。彼女は写真写りがいい。というと実際はそうでもないと誤解されてしまうかもしれない。一番モデル向きだと感じる。きれいに見える角度を確かに持っている。特に横顔のラインがいい。
 前回撮っているはまだそのことに気づかず、撮った写真を見て分かったから、今回は一番たくさん撮った。

ミスせともの-6

 3人とも、とてもスリム。立ち姿も絵になる。
 もう少し、全身も撮っておけばよかったと、前回と同じく後悔することになった。

ミスせともの-7

 かわいさが身についているので、私が写真でどうこうするまでもない。
 クイーンはやっぱりクイーンだなと思わせる。

ミスせともの-8

 後半になるにつれて、3人もだいぶモデルに慣れてきたように感じた。前回と比べれば、表情もかなり自然になった。
 撮り手だけでなく、モデルさんも回数を重ねることで上手くなっていくものだ。

ミスせともの-9

 彼女は学校の教師なので、しぐさや態度にときどきそんな雰囲気が表れる。これなんかも、生徒の話を優しく聞いているところみたいだ。
 学校の生徒に見せてあげたいような写真だけど、男子生徒はいない学校かもしれない。

ミスせともの-10

 寄れないなら寄れないで、こんな写真もいい。

ミスせともの-11

 最後のスリーショット。文字通りこれが最後の3人写真になってしまうのだろうか。
 前回とあわせて、今回もどうもありがとうございました。モデル撮影会の楽しさを教えてもらったことに感謝。
 またチャンスがあったら参加したいと思っている。

 他の写真は続き(More)で。

小幡緑地で春のスケッチ

施設/公園(Park)
春の小幡緑地-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8



 ようやく暖かくなったかと思ったら、春はもうすぐ終わりで、季節はすでに初夏へと向かっている。春の花も一段落して、少し寂しくなっている。
 先週、ちょっとだけ小幡緑地に行ってきた。春の風景を求めて。
 足元に光が当たる小さな葉を見つけて喜ぶ。かわいい。

春の小幡緑地-2

 春色の空。冬の空とも、夏の空とも違う。春先よりも少し青が濃くなった気がする。

春の小幡緑地-3

 アオサギさんは、つれない。ちょっと近づいただけで飛んで逃げてしまう。かなりそっと静かに距離を詰めたつもりだったのに。

春の小幡緑地-4

 おたまじゃくしがたくさん生まれていた。小さな池に、これの何十倍も。
 こんなにカエルは必要ないだろうと思う。小さいときはかわいくても、大人になればかわいくない。

春の小幡緑地-5

 アメンボの被写体としての可能性を探っているところ。
 ポイントは逆光と水紋。
 でも、動きが速くて、なかなか思うようには撮らせてくれない。

春の小幡緑地-6

 水の風景。あまり見てると酔いそう。

春の小幡緑地-7

 水面を渡る風。

春の小幡緑地-8

 尾を下げて、とぼとぼ歩くノラの後ろ姿がちょっと寂しげだった。

春の小幡緑地-9

 カメラを向けたら、ゴロゴロ転がってかわいさを振りまいてくれた猫。サービスがいい。

春の小幡緑地-10

 ふいに立ち上がって、何事もなかったかのように立ち去った。
 はい、営業はこれまで、お疲れ様でした、といったふうだった。
 鳴きもせず、振り返ることもなく、スタコラ歩き去ってしまったのだった。
 そんな小幡緑地の春の風景。

普通のサンデー

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今週のサンデー料理はサタデーに作ったのだけどサンデーに紹介するからサンデー料理ということにしよう。
 今回もこれといったテーマはなく、春野菜を取り入れつつ、ジャンルを決めずに、作りたくて食べたい料理を3品作った。和食っぽいけど、和食とは言い切れない。

サンデー2

「マグロのチーズ挟み」
 これまでもやってそうでやってなかったマグロとチーズの組み合わせ。けっこういけた。
 短冊のマグロを薄めに切って、スライスチーズを挟むだけ。思ったよりも合う。洋風テイストが強くなる。
 ちょっと失敗したのは、切り方だ。筋に沿って切らないと、食べづらい。これは二口サイズだったから、もっと小さく一口サイズにするという手もある。
 ソースは、白ワイン、みりん、しょう油、マヨネーズ、からし、砂糖、コンソメの素、ショウガ、塩、コショウをひと煮立ちさせて、水溶きカタクリ粉でとろみをつける。
 仕上げに、あらびきコショウとバジル粉を振る。
 とても簡単だし、一風変わったマグロの食べ方としてオススメしたい。

サンデー3

「湯豆腐と白菜としめじ蒸し」
 絹ごし豆腐をだし汁で茹でる。
 しめじと白菜は、酒、みりん、しょう油、白だしを振りかけて、タジン鍋で蒸す。
 これも手抜き料理と言われても仕方がないくらい簡単だ。でも、美味しいから満足。

サンデー4

「エビとタケノコなどの野菜中華スープ」
 ごま油で、エビと鶏肉を炒める。
 新タマネギ、ニンジン、キャベツを加える。
 酒、みりん、しょう油、水、中華だし、ラー油、唐辛子、塩、コショウで味付けをしつつ、少し煮込む。
 新タマネギは甘いし、タケノコはやっぱり美味しい。あっさりめに仕上げても、野菜の旨みがしっかり出ている。

 今週もまた、普通に美味しく食べたサンデー料理だった。もう少し、普通じゃない料理も作らなくてはと思いつつ。

桜が咲いていた頃のモリコロパーク

施設/公園(Park)
春のモリコロ-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8



 リニアに乗ってモリコロへ行こう、と思うのだけど、やっぱり自転車で行ってしまう。リニアはまだ一往復しか乗っていない。赤字続きのようだけど、存続は大丈夫だろうか。
 水源公園に桜を見に行った日、モリコロパークに寄ってから行った。正確に言うと、猿投の桃畑を見にいこうとして上り坂で断念して引き返してモリコロへ行った、ということになる。
 目的はギフチョウだった。結果から言うと、この日は出会うことはできなかった。少し風があって、日差しも弱かったから、ギフチョウが飛ぶ条件ではなかった。
 ギフチョウと初めて出会ったのはおととしのモリコロだった。去年は出会えず、今年もう一度行って、またいなかった。今度こそ飛んでいるところを撮りたいと意気込んでいたのに。今年はもうシーズンは終わってしまっただろうか。
 というわけで、写真は10日以上前のものとなる。桜満開で、ちょっと季節外れだけど、春のモリコロパーク風景をお届けします。

春のモリコロ-2

 いつもは西入口から入るから、北入口からの風景は新鮮だ。リニアで訪れると、ここが入り口となるから、一般的にはこちらが正門ということになると思う。
 エレベーターを下りるとすぐ前に大芝生広場がある。暑かった2005年の夏の終わり、歩き疲れてここでへたり込んだのを覚えている。もう6年近くも経ったとは、信じられない。

春のモリコロ-3

 桜と観覧車。
 このときはまだ桜がよく咲いていた。

春のモリコロ-4

 今年はあまり桜のアップ写真を撮らなかった。これは珍しく撮った一枚だ。
 桜シーズンが終わってみると、もっとあそこへ行けばよかったとか、ああ撮ればよかったとか、心残りが出てくる。

春のモリコロ-5

 木橋と桜。
 構図は決まった。あとは人が通るのを待つだけ。
 ……誰も来やしない。
 10分待って、あきらめた。この日、園内は閑散としていて、いつ来るか分からなかった。それに、どうしても待ちたいと思えるほどの場面でもなかった。

春のモリコロ-6

 赤いけど睡蓮の葉だろうか。桜の花びらが彩りとなっていた。

春のモリコロ-7

 春真っ盛りの派手な風景。桜に、花桃に、レンギョウ、ユキヤナギも。
 4月初めが一年で最も華やかなときで、桜が終わると春の花も一段落して、だんだん少なくなっていく。

春のモリコロ-8

 ギフチョウには会えず、飛んでいるキチョウも撮り切れず、やっと撮れたのはタンポポにとまる蝶だけだった。
 こいつはなんだろう。タテハチョウっぽい感じがするけど、詳しくは分からず。

春のモリコロ-9

 チューリップのイメージはなんとなく5月の花なのだけど、実際は4月の花だ。撮るなら今撮っておかないと、次の花に追い越されてしまう。

春のどうだん亭から森林公園

施設/公園(Park)
どうだん亭-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / TAMRON 90mm f2.8



 尾張旭の「どうだん亭」、春の一般公開が行われている。今年は16日から24日(日曜)までで、残りあと2日となった。もう少し早く行ってお知らせしたかったのだけど、少し出遅れた。
 秋の紅葉と、ひな祭りと、春のドウダンツツジと、年に3回公開されている。中でも一番人気は秋の紅葉で、春はそれほど訪れる人は多くないという。ドウダンツツジ自体、わりと地味な花だし、ここでしか見られないものでもないからだろう。
 私は去年の秋に初めて行って、春も訪れようと決めていた。というわけで、ちょっと行ってきたのだった。

どうだん亭-2

 邸宅から庭のドウダンツツジを眺める。
 これはたいしたものだ。ドウダンツツジはさほど珍しいものではないにしても、これだけの分量は他ではなかなか見られない。木も大きく、花付きもすごいことになっている。春の雪模様のようだ。
 今年は花の咲きもよかったとのことで、見応え充分だった。時期的にも申し分ない。

どうだん亭-3

 向こうの小山もびっしりドウダンツツジで埋め尽くされている。自生なのか、植えたものなのか、どうなんだろう。
 どうだん亭の名前は、このドウダンツツジから来ている。

どうだん亭-4

 訪れている人の平均年齢は高い。当然と言えるだろう。

どうだん亭-5

 春と秋とどちらがいいかといえば、やはり断然秋がいいということになるのだけど、春のドウダンツツジも見ておいて損はない。お近くの方はぜひ。
 瀬戸街道の大森霞ヶ丘交差点を北へ向かい、線路を越えたあたりに案内が出ている。駐車場の係りの人もいるので、近くまで行けば分かるはずだ。

森林公園-6

 どうだん亭の流れで、尾張旭の森林公園も行ってきた。
 公園前にはサトザクラの並木があって、よく咲いていた。ソメイヨシノは終わっても、桜の季節はまだ続いている。

森林公園-7

 これを見ないと始まらない。湿地の春を告げる、ハルリンドウだ。
 いつ見ても爽やかですがすがしい青をしている。
 ハルリンドウを見ると、春の深まりを感じる。

森林公園-8

 湿地全体として見ると、茶色と緑が半々といったところだ。まだ冬枯れの気配を残している。
 湿地が賑やかになるのは初夏で、それにはまだ少し間がある。

森林公園-9

 トカゲさん(ニホンカナヘビ)も活動を開始した。
 歩くとあちこちでカサカサと音がする。トカゲが枯れ葉の間を逃げていく音だ。

森林公園-10

 蝶もだいぶ飛び始めた。
 これは何シジミだろう。確認できなかった。
 今シーズン初めてトンボも見た。

尾張旭-11

 新芽が光を受けて輝いていた。
 それはとても美しく、でも、なんとなく悲しげな光景に見えるのだった。繰り返す営みの果てしなさのようなものを思って。

尾張旭-12

 尾張旭の田んぼを歩いていた猫。
 外国猫の血が入ったやつだ。飼い猫はこんなところをうろついてないと思うけど、誰かが世話をしている猫だろう。半ノラだろうか。

尾張旭-13

 春は生き物のベビーラッシュの季節でもある。
 ケリも子育て真っ最中で、さかんに警戒の鳴き声を上げていた。
 親鳥の斜め下に子供がいるのが見えるだろうか。田んぼと保護色になっていて、肉眼でも分かりづらい。

尾張旭-14

 野球グラウンドの夕暮れは、どこかセンチメンタルだ。
 スポーツが始まる春でもある。
 
 どこもかしこも春だらけで、嬉しくもあり、気持ちが焦ってちょっと嫌だったりもする。

名古屋東照宮で初めての神楽撮り

イベント(Event)
東照宮神楽-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8



 今月の16日に、名古屋東照宮で行われた神楽(かぐら)奉納を撮ってきた。
 4月17日は祭神である家康の命日で、その日の例祭の前日に毎年、神楽奉納神事が行われている。
 ということを知ったのは出向く数日前のことで、そんなものがあるなら一度撮ってみたいと思ったのだった。神楽自体、これまで一度も見たことがなかった。
 名古屋東照宮は第二次大戦の空襲で大部分が焼けてしまって、主要な社殿は残っていない。現在のものは、建中寺から移築したものや、新たに建て直したものだ。
 初代尾張藩主・義直が1619年に創建した社殿は、日光東照宮のような極彩色の立派なものだったそうだ。
 名古屋も空襲で名古屋城などが焼けなければ、今頃は歴史的な色合いの濃い都市になっていたことだろう。
 神楽の奉納が始まったのは、1630年というから、380年以上の歴史を持つことになる。
 名古屋東照宮の祭りは、名古屋三大祭りの一つで、中でも最も盛大なものだったといわれている。9基の山車が名古屋の城下を練り歩き、それはもう壮麗なものだったという。
 それらの山車も、空襲で全部失われてしまった。
 今の名古屋まつりは、東照宮の祭りが形を変えて復活したものだ。ただ、東照宮の山車祭りは戦後再開されないまま現在に至っている。

東照宮神楽-2

 普段は閉まっている唐門の扉が開いていて、本殿前まで行くことができた。
 本殿は、万松寺に建てられた徳川義直の正室・高原院の霊廟だったもので、建中寺に移築されていたものを、戦後ここに再移築した。
 霊廟なので、神社の社殿らしくない。なんとなく全体にお寺っぽい雰囲気が漂っているのは、そのせいも少しはあるかもしれない。東照宮は言うまでもなく神社だ。

東照宮神楽-3

 境内に設けられた特設の舞台の上で、一人または二人で様々な演目を舞う。
 題名をアナウンスしていたけど、覚えていない。2時間くらいで7曲ほどだっただろうか。
 どんなものかまったく分からないので、最初は手探りで撮り始めた。

東照宮神楽-4

 桜が舞い散る中、静かに雰囲気が高まっていった。
 幻想的な空気感になるのは、陽が落ちて暗くなってからだ。

東照宮神楽-5

 舞いというから舞踏のようなものを想像したけど、ずいぶんイメージとは違った。演じるのはすべて男性だった。神職さんだと思う。
 空手の型演技のゆったり優雅な感じとでも言おうか。動いて、止まって、また動いて、止まる。

東照宮神楽-6

 踊りのイベントではなく奉納神事なので、神妙な感じだ。

東照宮神楽-7

 少し様子が分かってきて、余裕が出た。
 せっかくの舞いだから、写真にも動きを出したい。

東照宮神楽-8

 暗くなってからはさすがに手持ちでは厳しいので、三脚を立てた。甘く固定して、動きを追いながら撮る。ブレブレ没写真を大量生産しながらも、なんとか止まっているものがあった。

東照宮神楽-9

 後半の演目になるほど動きが出てくる。

東照宮神楽-10

 こんな感じに、夜の舞いの残像を撮りたいと考えていた。しかし、そう簡単ではなかった。

東照宮神楽-11

 望遠から50mmに交換して、舞台の近いところから撮ってみる。

東照宮神楽-12

 雅楽の演奏風景。

東照宮神楽-13

 仮面をつけた一人舞いになった。

東照宮神楽-14

 ちょっと京劇っぽい。

東照宮神楽-15

 この一枚が撮れたことで、個人的には満足した。

東照宮神楽-16

 初めて見るもので、思い描いていたものとはずいぶん違ったけど、なかなかに心奪われるものがあった。機会があれば、また撮ってみたい。
 演目の意味や背景などを知ると、より理解が深まって楽しめるものと思われる。
 5月1日に熱田神宮で同様のものが行われるようだ。午前10時半からということで、夜ではないのが残念なところではあるけれど。

桜便り 第十四弾 ~最終回

桜(Cherry Blossoms)
桜便り14-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 桜便りの最終回として、本編から漏れた写真などを集めて載せて最後とする。
 今年くらい桜を撮った年はなかった。ピークは短かったものの、その後粘りを見せて、いつもの年以上に長く楽しませてくれたように思う。
 個人的に散り桜を撮ることをテーマにしていたので、最後の最後まで撮り切れた感がある。
 桜の魅力を再認識する年になった。
 最後に感謝の思いを込めつつ、もう一度桜を振り返ってみたいと思う。
 一枚目は、満開の香流川から。香流川もたくさん写真を撮らせてくれた。

桜便り14-2

 藤が丘へ至る桜トンネル。
 今年も見事なものだった。散り始めを撮れたのもよかった。

桜便り14-3

 長久手古戦場近くの川沿いの桜並木。ここに桜があったとは気づかなかった。
 芝桜も咲き始めていた。

桜便り14-4

 アドバルーンとは懐かしい。近年、ほとんど見かけなくなっていた。
 桜咲く4月の空とアドバルーンの組み合わせはよかった。

桜便り14-5

 足助方面の里で咲いていた桜。ソメイヨシノではないようにも思う。彼岸桜だろうか。

桜便り14-6

 尾張旭の定番桜風景。
 ここも毎年外せないと思いつつ、いつも終わりかけになってしまう。今年もやっぱりそうだった。

桜便り14-7

 月と桜。
 夜桜をあまり撮れなかったのが心残りだ。満月と夜桜なんてのも撮ってみたかった。

桜便り14-8

 たぶん、新地蔵川の桜並木。
 以前に載せたのは順光バージョンで、こちらは逆光バージョン。桜も逆光が好きだ。

桜便り14-9

 小牧の名古屋空港へ向かう途中、道に迷っているときに出会った光景。
 なので、どのあたりなのか、よく分かっていない。
 こんな何気ない風景でも、桜があるだけでなんとなく華やいだ感じになる。

桜便り14-10

 雨の日、大森の川沿いで。この川は何川なのか知らない。

桜便り14-11

 浮かび流れる桜の花びら。

桜便り14-12

 堀川らしい花筏。ペットボトルやらゴミやらがたくさん浮いている。そんなものも一緒に運んで花筏はゆっくり流れていく。

桜便り14-13

 花筏の魅力に目覚めたのも今年の桜シーズンだった。

桜便り14-14

 ほぼ終わった頃の堀川桜風景。できればこちらも咲いているときに撮りに訪れたかった。
 名古屋城天守閣が見えるポイントは、大がかりな工事中で近づくことができなかった。

桜便り14-15

 春日井の二子山公園に行くことができたのは、五条川の帰りだった。ライトアップはなく、公園の明かりを頼りに撮る。

 長々と私の桜便りにおつきあいいただきありがとうございました。
 まだ他のところで撮った桜の写真が少し残っているのだけど、桜便りとしては今回が最終回となる。
 桜は今、北関東から北陸地方あたりで見頃になっているようだ。東北は特別な思いで今年の桜シーズンを迎えることになるだろう。
 日本各地で、多くの人たちが桜を撮り、南から北へ桜をリレーしている。北海道の人たちがアンカーだ。私たちが送った桜のバトンが完走することを願っている。よろしく頼みます。

フォトコンで喜ぶ

フォトコン・写真(Photo Contest)
フォトコン-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4



 カメラ雑誌「デジタルカメラマガジン」のフォトコンで、準優秀賞をいただいた。
 これは嬉しかったなぁ。昨日の夜中に結果を知って、大喜びした。
 これまで佳作は何度かあったけど、入賞以上は初めてだ。それもあるけど、この一枚は自分でも思い入れのあるもので、どうしても選ばれたいと思っていて、それを中井精也さんが選んでくれたことが喜びを大きくさせた。
 これまでずっと撮りたいと思ってきた写真の方向性が間違いじゃなかったことも分かって、その点でもとてもよかったと感じている。
 ちょっと写真でも撮ってみようかと思ったのが、もうかれこれ10年ほど前のことだ。初めてコンパクトデジを買って、あちこち出歩いて写真を撮るようになった。デジタル一眼を買ったのは愛・地球博が終わった2005年の10月だった。最初に買ったのは、中古のEOS D30だった。
 あれから5年半。去年あたりから、ようやく少し撮れるようになってきたと手応えを感じている。5年半というのは決して短い月日ではない。デジタル時代は、センスのある人なら1年もしないうちにいい写真を撮れるようになる。私は長くかかってやっとここまできた。
 撮り始めた頃はもちろんフォトコンなど遠い世界のことで、上のレベルの人たちは100点満点レベルで争っていると思っていた。ドラゴンボールで戦闘力を知ることができるスカウターというのが出てたけど、あれでいうと出発点の私は5くらいだったと思う。
 フォトコンが実際は1000点満点くらいで戦っていることを知ったのは、ずいぶんあとになってからのことだ。数百レベルのアマチュアはごろごろいる。
 それが海外に出てみると、1万とか10万レベルとかで争っている。1X.comなどは、国内のフォトコン受賞レベルでは全然太刀打ちできない。
 レベルの高い写真が必ずしも良い写真というわけではない。フォトコンに選ばれることが正解というわけではないことも分かっている。
 ただ、思いを乗せるためには確かな技術力が必要で、それは歌も絵も写真も小説も同じだ。スポーツも変わらない。基礎的な技術に支えられて初めて思いというものが表現できるものだし、人にも伝わるものだ。
 写真に限って言っても、上手い人は山ほどいる。上手いだけでは駄目だし、思いがあるだけでも充分ではない。上手くていい写真であればそれに越したことはない。
 上手くなるには勉強しないといけないし、練習や実戦も積み重ねる必要がある。
 自分のレベルを知る上で、フォトコンというのは一つの大きな指針になることは間違いない。選ばれるかどうかは選者さんとの相性もあるし、たまたまということもある。
「デジタルカメラマガジン」は、サイトGANREFで、予選通過作品を発表するようになったのは大きい。予選に通れば、まずは力のある作品と思っていい。あの中からどれが選ばれてもおかしくない。
 当面の課題としては、まだまだ基本的な部分でレベルアップしないといけないと感じている。スカウターで見れば、やっと100を超えて数百あたりだろうか。1000まではまだ遠い。超サイヤ人レベルは遙か彼方だ。それでも、スタート地点では並以下レベルだった自分が、ここまで撮れるようになったことを考えれば感慨深い。
 もっといい写真が撮れるように頑張ろう。

フォトコン-2

「駆ける園児」というタイトルをつけた。
 撮ったのは2月のことで、このときはただいいシーンに出会えたと喜んだけど、今見るとこんな平和な光景がいかに大切かということが分かって、心に染みる光景だということをあらためて思う。

フォトコン-3

「ローカル線ホーム」
 続くときは続くもので、同じく「デジタルカメラマガジン」の単発コンテスト「低彩度フォトコンテスト 低彩度&ローコントラスト部門」で佳作に選ばれたもの。
 この写真も好きな一枚で、辛口の田中達也さんが選んでくれたことが、個人的に大きなことだった。
 通常バージョンは予選通過のみで、低彩度に仕上げを直して選ばれた。

フォトコン-4

「黒猫様のお通り」
「ゆる・シャープ フォトコンテスト シャープ部門」の佳作。
 影が切れてしまったのが惜しまれるところだけど、バランスとしてはかえってこの方がよかったかもしれないとも思う。

フォトコン-5

 先々月の佳作とあわせて、一時的にフォトコン年度賞のトップタイになるという奇跡が起きた。春先だけ調子がいいチームのようなものだ。一瞬でもトップというのは、これが最初で最後になりそうだから、永久保存版にしないといけない。

 フォトコンはそれはそれとして、桜が終わった今、次に何を撮りに行くか考えないと。そうこうしているうちに藤が咲いてきそうだ。ゴールデンウィークも近づいた。

桜便り 第十三弾 ~香流川終わりの桜編

桜(Cherry Blossoms)
香流川桜-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 桜便りは今日が13回目で、ほぼ2週間続いたことになる。今年は最初から最後までしっかり追いかけようと決めていたから、まだ私の中で桜の季節は完結していない。とはいえ、散り花もいよいよ終わりが近づいた。名残を惜しむように、ここ数日毎日のように散り桜を撮っている。桜絨毯も、日に日に表情を変えていく。
 今回は、最も身近な桜スポットである香流川の散り桜風景をお届けしたい。散って尚、桜は桜。

香流川桜-2

 雨の日、桜絨毯は雨に濡れて、動かない。その上を自転車が通り、タイヤの跡が残る。そんな美しさを初めて知った。

香流川桜-3

 桜散る雨の日、お母さんと子供が傘を差しながらお散歩。
 去年までは雨が降ったら撮影は休みだった。最近は雨の日でも撮るようになった。雨の日にしか撮れない風景があることを知ったから。
 桜と雨の相性は特に良くて、満開のときにもう一日は雨が降って欲しいと思ったくらいだ。

香流川桜-4

 散り桜が作る風景。これも雨ならではの表情だ。

香流川桜-5

 散った花びらの中に、咲いたまま落ちた花があった。鳥が落としたものかもしれない。

香流川桜-6

 水たまりにも桜は咲いている。周りを花びらが彩る。

香流川桜-7

 飛び去るコサギを流し撮り。
 晴れていたら、川面の桜の映り込みがもっときれいな桜色になっただろう。
 桜流しは、とうとう思い描くようなものが撮れなかった。もっと練習しなくては。

香流川桜-8

 散り桜の風景を撮るのにいいポイントだ。アブラナの花の黄色もいい。

香流川桜-9

 雨が降った翌日はよく晴れた。落花ますます盛んとなり、この日は風も強くて花びらが飛ばされてしまった。

香流川桜-10

 飛ばされた花びらが川に落ち、流れの淀みにたまって動かない。

香流川桜-11

 更に次の日。花びらに混じってガクが増えだした。桜絨毯が赤色混じりになる。
 ガクも最初は赤くてきれいなのだけど、すぐに茶色くなってしまう。最後はガクの茶色に埋め尽くされる。

香流川桜-12

 この日も小雨が降っていた。
 どこからやって来たのか、黄色い花が落ちていた。

香流川桜-13

 葉桜となり、花のピンクよりも葉の緑が目立つようになった。

香流川桜-14

 これが今日の様子。花びらとガクが半々くらいになっている。
 ソメイヨシノの古木は、60万枚くらいの花びらがつくという話だ。実感できない数字だけど、とにかく多いことは確かだ。散っても散ってもなかなか散り終わらない。

香流川桜-15

 ローアングルの桜絨毯。地面の鳥目線がこれくらい。猫の目線はもう少し高い。

香流川桜-17

 桜の近くによくいるのが、スズメとこのムクドリだ。何かを盛んに拾い食いしている。それが桜関係のものなのかどうかは知らない。

香流川桜-16

 残った花はわずかとなった。それでもまだ少し咲いている。

香流川桜-18

 こんな時期まで花見をしている人はおらず、香流川も日常が戻った。
 私もそろそろ桜から離れるときが来たようだ。

桜便り 第十二弾 ~東谷山フルーツパーク編

桜(Cherry Blossoms)
フルーツパーク-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4



 映り込む桜と池を泳ぐ鯉。写真の天地をひっくり返して、空を飛ぶ鯉の図を作ろうと目論むも、やってみたら鯉の格好が不自然になるのでできなかった。残念。
 それでも、なんだか不思議なスケール感の絵になった。鯉が大きすぎるのか、桜が小さすぎるのか。

フルーツパーク-2

 毎年、桜の締めくくりとして最後に東谷山フルーツパークを訪れることが多い。ここのしだれ桜は、ソメイヨシノから一週間ほど遅れて満開を迎えるため、ちょうどタイミングがいい。行かずに済ませてしまう年は、なんとなく桜の終わりが曖昧になって落ち着かない感じがする。今年もやっぱり行っておくことにした。
 写真は先週後半の様子だから、今はもうかなり散ってしまっていると思う。今年はここも満開になるのが遅れたようで、少し遅刻気味にもかからわずほぼ満開の状態を見ることができた。
 園内に入って一番最初に会いに行くのが、奥にある一本の桜の木だ。この木が一番姿がよくて気に入っている。今年もよく咲いていた。

フルーツパーク-3

 芝生の丘を囲むようにしだれ桜が咲いている。シートを広げたお花見客もたくさんいた。芝生では子供たちが駆け回り、老夫婦が座って園内を眺めたりしている。
 平和で幸福な春の光景だった。

フルーツパーク-4

 しだれ桜は、下に潜って広角で撮りたくなる。24mmでも全然収まらない。

フルーツパーク-5

 フルーツパークの名前の通り、果樹園があって、たくさんの果物の木が植えられている。それらの花も見所ではあるのだけど、この日は桜ばかり撮った。

フルーツパーク-6

 紅しだれ桜は、ソメイヨシノとはまた違った魅力がある。華やかで明るい。ソメイヨシノのセンチメンタルと比べてずっと陽気だ。

フルーツパーク-7

 アメンボに被写体としての魅力や可能性を感じていて、もっとよく撮りたいのだけど、なかなかいないし、いても近づいてくれない。
 この日も映り込みとアメンボの組み合わせを狙ってずいぶん粘ったのに、結局ほとんど撮らせてくれなかった。
 昔は雨上がりの水たまりにもいたアメンボも、今やあまり見られない貴重な生物となってしまった。

フルーツパーク-8

 水芭蕉の池か。違うかもしれない。
 水芭蕉もそろそろ季節のはずだ。松平郷に行けばあるけど、あそこは自転車では行けない。近くで水芭蕉が咲いているところがあるだろうか。

フルーツパーク-9

 今年も猿投の桃畑に行けなかった。今年こそ行こうと思っていて、実際、向かったものの、グリーンロードのアップダウンのきつさにギブアップして、途中で引き返してしまった。水源公園へ行った日だ。距離的には行けない距離ではなかったのだけど。
 フルーツパークの桃畑で、ちょっとだけ行ったような気分になった。こんな風に一面、桃畑が広がっている。

フルーツパーク-10

 閉園間際。人が少なくなったとき。

フルーツパーク-11

 満開のしだれ桜を見られてよかった。これで気持ちの上でも桜に一区切りついた。ただ、それからも名残の桜をたくさん撮っていて、桜撮りはこれで終わりではない。桜便りはまだ続くのであった。

せと陶祖まつりに行ったけど

イベント(Event)
陶祖まつり-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 4月16日、17日の昨日、今日と、瀬戸市で「せと陶祖まつり」が開催された。
 秋に行われる「せともの祭」は全国的にも有名で、よく話題にもなる。春に開催される祭りがあることは知っていたけど、これまで一度も行ったことがなかった。今年はちょうど50回目に当たるということもあって、それじゃあ一度見にいってみるかということになった。
 せともの祭が磁祖の加藤民吉にちなんだ産業祭であるのに対して、せと陶祖まつりは陶祖の加藤藤四郎を祀る陶彦神社(すえひこじんじゃ)に陶物(すえもの)を献上する神事が始まりだった。なので、祭りの意義がちょっと違っている。同じ程度の賑わいを予想していったら、かなり肩すかしを食った。5分の1か、それ以下だろうか。せともの祭は80回の歴史を持ち、いろんなイベントが行われ、打ち上げ花火もある。陶祖まつりは、招き猫まつりよりも人が少なかった。
 お目当ては、ミスせとものも参列する御物奉献行列というものだった。これが陶祖まつりのメインイベントで、それに合わせる格好で、陶器の廉売市だとかちょっとしたイベントなどが行われる。
 行列はパルティせとから陶彦神社までで、時間は午後1時半から3時までとなっていた。だから、2時過ぎに着いて、少しぷらぷらしながらゴールの陶彦神社で待ち構えていればいいやと思ったのに、2時に着いたらすでに行列の姿はなかった。あんな短距離に1時間半もかかるわけはないと思ったけど、やっぱり行列は30分ほどで終わってしまったようだった。失敗した。
 陶彦神社に行ってみると、本殿で献上の神事が行われているところだった。それでも、表でカメラを持った人たちが何かを待っているようだったので、一緒に待つことにした。
 どうやらみなさんのお目当てはミスせとものだったようで、記念撮影のあと、ミスせとものを囲んでミニ撮影会が始まった。なるほど、そういうことかと納得した。

陶祖まつり-2

 拝殿の合間から神事が行われている様子をのぞいてみる。

陶祖まつり-3

 草履などを撮ったりして待っているところ。

陶祖まつり-4

 記念撮影からミニ撮影会へ。
 ミスせとものの撮影会が来週あるので、参加する予定でいる。撮影はまたそのときゆっくりと。

陶祖まつり-5

 人がいなくなった神社の境内は、いつもの静けさを取り戻した。

陶祖まつり-6

 咲き残った桜の花吹雪が舞う。

陶祖まつり-7

 お稲荷さんの朱塗り鳥居を見ると撮りたくなる。

陶祖まつり-8

 深川神社前の参道も、露店が並んでいるのは入り口付近だけで、神社前は静かなものだった。

陶祖まつり-9

 銀座通り商店街は、それなりに人が歩いていた。それでも、せともの祭と比べれば、全然人は少ない。

陶祖まつり-10

 瀬戸川風景。こう見ると、普段とほとんど変わりないように見える。
 廉価市はパルティせとの広場に集まっていて、そちらには特設ステージなどもあり、けっこう賑わっていた。
 これ以上粘ってもあまり撮るものがなさそうだったので、帰ることにした。

陶祖まつり-11

 瀬戸川沿いにもいい桜並木があることに気づかなかった。満開の時期に訪れておきたかった。
 終わりかけの桜の下では、家族連れなどがシートに座ってお花見をしていた。桜の開花具合は二の次で、集まる理由があればそれでいい。

陶祖まつり-12

 矢田川沿いのいつもの羊さんとポニー。

陶祖まつり-13

 いつ前を通っても、新鮮な花が供えられている。古い石仏ではない。

陶祖まつり-14

 道端も、民家の庭先も、春の花盛りだ。

陶祖まつり-15

 三毛猫さんがお散歩中。

間に合わせサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今日は出かけたから料理をする予定ではなかったのだけど、帰りが思いがけず早くなったので、料理をしてしまうことにした。一応、食材はあったものの、メニューをほとんど考えていなかった。とりあえず手持ちの食材を全部出して、並べて、眺めて、しばし考える。そして、見切り発車で作り始めて、完成したのが上の3品だった。
 時間をかけてもかけなくても、やっぱり自分らしい料理になってしまうものだと、あらためて思った。しっかり考えても、あまり考えなくても、たいして変わりない。考えなくてもできるようになったことを進歩と捉えるべきだろうか。
 味もいつもの感じで、自分の味にすっかり慣れたというか、安心感がある。何を頼んでも大当たりはなくてもまずいものは出てこない店のようなものだ。

サンデー2

「鯛のほうれん草入りトマトソース」
 鯛は塩、コショウ、酒を振ってしばらく置いたあと、タジン鍋で蒸し焼きにする。少し酒と白だしを加える。
 トマトソースは、ショウガ、タマネギをオリーブオイルで炒めて、刻んだトマトと、湯がいたほうれん草を追加して、煮込んでいく。
 酒、みりん、しょう油、コンソメの素、ケチャップ、砂糖、塩、コショウで味付けをする。
 アスパラは軽く茹でる。
 ほうれん草がわりと効いていた。

サンデー3

「カボチャとナスの中華炒め」
 ナスは薄切りにして、水にさらしてあく抜きをする。
 カボチャとナスをタッパーに入れて、3分ほど加熱する。
 ごま油と酒、みりんで、ナスとカボチャを炒める。中華の素、塩、コショウ、唐辛子、白ごまで味付けをする。
 卵のそぼろを作る。塩、コショウ、中華の素、砂糖を加た溶き卵を、ごま油で炒める。
 刻んだ青ネギと卵そぼろを加え、全体に馴染ませながら炒めて完成となる。
 カボチャとナスの相性はあまりよくないようにも思う。カボチャの甘さが邪魔になる。カボチャは単品として食べると美味しいけど、他の食材と組み合わせるのは難しい。

サンデー4

「タケノコ入り野菜スープ」
 いつもの和風野菜スープに、春の旬であるタケノコが加わった。タケノコは好きだし、この時期しか食べられないから、料理にも積極的に使っていきたい。
 他の食材としては、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ダイコン、鶏肉、ブロッコリーを使った。
 味付けは、酒、みりん、しょう油、白だし、塩、コショウ、砂糖で、少しあっさり気味に仕上げた。

 メニュー決めから完成まで2時間弱。主婦としてはまだ通用しないレベルだと思う。主婦を目指しているわけではないけれど、もう少し効率を上げていきたいところだ。野菜の皮むきが苦手だから、それだけでも助手を雇いたい。
 あと、同時進行ではなく、ひと品ずつ仕上げていくともう少し早くできるはずだ。最初に作ったのが冷めると美味しくないから、最終的に3品の完成を合わせようとして効率が悪くなるというのもある。
 料理って、難しいと思う。

桜便り 第十一弾 ~続・五条川編

桜(Cherry Blossoms)
桜便り11-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 五条川の写真が一回に収まらなかったので、続・五条川編ということでお届けします。
 名古屋の桜も、今日の強風ですっかり散り果ててしまった。私の桜便りはもう少し続きます。

桜便り11-2

 散り流れる無数の花びら。
 見頃は過ぎても、最後まで桜は楽しめる。

桜便り11-3

 ふと視点を変えると、あちらこちらに春の花が咲いている。タンポポもこの通り。
 桜が終わってしまうのは寂しいけれど、春は他にも撮るものがたくさんある。

桜便り11-4

 この日のテーマは、花筏ということで、試行錯誤が続いた。

桜便り11-5

 花筏を撮る正解のシャッタースピードというのはない。川の流れの速さによっても条件は違ってくる。

桜便り11-6

 スローシャッターで流さず、高速シャッターで止める方がいい場合もあることが分かった。
 この日でだいぶ掴んだからもう一度挑戦したいけど、今年はもうチャンスがなさそうだ。
 花筏を撮る条件としては、五条川が一番いい。

桜便り11-7

 五条川が近ければ、桜シーズンは毎日でも行きたいくらいだ。

桜便り11-8

 岩倉の南から堀尾跡を越えて大屋敷までの約8キロ、川沿いを北上しながら撮った。よく知られていて賑わっているのは、やはり岩倉と堀尾跡あたりで、その途中はあまり人も多くない。石仏駅の東、五条川小学校があるあたりも静かで雰囲気がいいので、オススメしたい。

桜便り11-9

 夕焼け風景と桜。

桜便り11-10

 祭りのあと、といったふうだった。
 見頃の時期は、このあたりは大勢の見物人が行き交い、露店も並んでいる。

桜便り11-11

 裁断橋に落ちる花びら。

桜便り11-12

 夕焼け色に染まる川面。

桜便り11-13

 日暮れどき。

桜便り11-14

 夜の花筏の花入り版。

 終わりゆく桜の五条川風景でした。

桜便り 第十弾 ~黒川から五条川編

桜(Cherry Blossoms)
桜便り10-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 花筏と名残の桜を撮りたくて、黒川経由で五条川へ行ってきた。
 桜便りも今回で10回目となった。

桜便り10-2

 咲き残る桜と、川面のキラキラ。

桜便り10-3

 花筏の未完成品。
 いつか見た、五条川の川面を埋め尽くす花筏の写真が、ずっと頭に残っていた。いつかあんなのを撮りたいと思ってきた。

桜便り10-4

 五条川の手前で、川沿いに並ぶ桜並木があった。たぶん、合瀬川だったと思う。

桜便り10-5

 今年の五条川は、散った花びらを主役に撮ろうと決めていた。だからあえて満開のときには行かず、終わりかけの時期に行った。でも、タイミングとしては少し遅かったかもしれない。あと2日くらい早くてもよかった。

桜便り10-6

 シャッタースピードで変わる流れる花の表情。

桜便り10-7

 流すか、止めるか、それが問題だ。
 同じ場所で、高速と低速それぞれで撮った。シーンによって流した方がいいこともあるし、止めた方がいいこともある。

桜便り10-8

 桜を見ながらベンチで、おやじさんたちの語らい。

桜便り10-9

 シルエットのセルフポートレート。

桜便り10-10

 桜を映す水面を流れる花びら。
 桜時計はこれくらいの速さで動いている気がする。

桜便り10-11

 いつかこんな花吹雪を撮ってみたいという願いを込めて。

桜便り10-12

 夕陽と桜。

桜便り10-13

 夕焼け色に染まった桜の花を川面が映す。

桜便り10-14

 時刻は宵へ。空は蒼に。

桜便り10-15

 桜の花びらを捕まえた蜘蛛の巣。

桜便り10-16

 夜の花筏。
 水面が隠れるほどの花びらに覆われて、川はゆっくり流れる。

 これが今年の私の目に映った五条川の桜風景だった。

桜便り 第九弾 ~ご近所桜再訪編

桜(Cherry Blossoms)
桜便り9-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8



 桜シーズン終盤に、近所の桜スポットをもう一度回ってきた。三度目のところもある。
 まずは藤が丘へ続く桜並木から。今週初めの風景で、満開を過ぎて散り始めたところだった。
 桜吹雪が舞う中、交通整理のおばさん、というか今の自分からしたらお姉さんが、自転車で行く。
 素敵な光景だった。これで車がいなければ最高だったのだけど、それでもいいシーンが撮れたので満足した。

桜便り9-2

 主がいなくなった店の前、多くの植木が枯れ、代わりに雑草が生え始めている。
 季節は巡り、桜が咲いた。落ちた花びらが店の前で風に吹かれている。
 月日、歳月、そんな言葉が浮かんで消えた。

桜便り9-3

 雨池公園の桜トンネルで花吹雪が撮りたくて、もう一度出向いていった。
 全身に花吹雪を浴びながら、幸せを感じた。

桜便り9-4

 普段から散歩でこの道を歩いている人も、通勤通学で通っている人も、あるいは普段は通らないけどこの時期だけ寄っている人も、態度には表さなくても、内心では幸福感のような感情を抱いているのではないだろうか。
 桜は、日本人の心の深い場所に、優しい風を吹かせる。

桜便り9-5

 主役は咲いている花ではなく、散る花びら。

桜便り9-6

 花びらの絨毯にスポットライトが当たる。
 落ちた花びらはすぐに汚れて枯れてしまう。花絨毯の寿命は短い。

桜便り9-7

 雨池公園の桜が、今シーズン一番の収穫だった。

桜便り9-8

 桜トンネルを少女が駆け抜ける。

桜便り9-9

 咲く前に、咲いたらここで撮ろうと決めていた矢田川沿いの桜ポイント。
 少し出遅れたけど、なんとか間に合った。

桜便り9-10

 わりとよく人が通るので、しばらく待って何枚か撮った。
 制服の女子中学生とか、高校生カップルとかは通らなかった。

桜便り9-11

 日没時間が近づき、桜も夕焼け色に染まり始めた。

桜便り9-12

 矢田川沿いのここも、今年見つけたお気に入りの場所となった。

桜便り9-13

 合流地点から香流川に移動した。
 夕焼けの桜風景を撮ることができた。

桜便り9-14

 やっぱりみなさん夕焼けを撮っていた。
 ただ、桜と夕焼けの両立はなかなか難しい。

桜便り9-15

 沈む夕陽を見送る桜たち。

桜便り9-16

 夜の桜提灯。明かりを辿っていくと、別の世界に誘われてしまいそうだ。

桜便り 第八弾 ~水源公園編

桜(Cherry Blossoms)
桜便り8-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8



 今週の初めに、豊田市の水源公園へ行ってきた。片道30キロの道のりは、ちょっと限界を超えるので、自転車と電車を乗り継いで行くことにした。
 水源公園は何年か前に一度、桜を見にいったことがある。あれはもう10年くらい前だろうか。
 今回の目的は、矢作川の水面に映る夜桜を撮ることだった。それがまさか、あんなオチになるとは思いもしない。
 三河豊田駅。愛知環状鉄道は、去年の夏に岡崎の花火を見た帰りに乗ったから、初めてじゃない。今回は八草から乗って、20分ちょっとの距離だ。それでも、途中はまったく馴染みのない駅名ばかりで、少し旅行気分を味わった。

桜便り8-2

 日没まで時間があったので、行きはバスに乗らず、歩いて向かった。駅から3キロくらいあるから、1時間近くかった。
 帰りは今町1丁目からバスに乗って帰ってきた。
 駅を出て適当に歩き出したら、トヨタの工場に入っていきそうになった。このあたりはどこもかしこもトヨタだらけで、トヨタ王国の敷地のような感じがする。
 元々、挙母市(ころもし)だったこの地が豊田市になったのは、豊田一族が工場を建てたからだ。日産市や本田市はないけど、豊田市はある。

桜便り8-3

 駅裏。こちらがトヨタがある方で、朝夕のラッシュ時は、トヨタ関連の社員で溢れかえるものと思われる。
 街を走っている車がトヨタ車ばかりかといえば、それほどでもないのだけど。

桜便り8-4

 トヨタ本社前の桜。なかなか立派な木が何本か植えられている。
 豊田喜一郎がこの地にトヨタ自動車を創業したのは1936年のことだ。桜はそのときに植えられたものかもしれない。

桜便り8-5

 突然現れる山里の風景。こんな地味な山桜も嫌いじゃない。

桜便り8-6

 水源公園は矢作川沿いに作られた公園で、桜の木が500本ほどあるそうだ。
 名物は矢作川に映るライトアップされた夜桜で、写真を見たら自分でもどうしても撮りたくなった。
 しかし、現地に着いて愕然とする。看板を読むと、ライトアップは前日で終わっているではないか。そんな馬鹿な……。
 まったくそんなこと思いもしなかった。単純に、桜が咲いている期間はずっとライトアップされているものと思い込んでいて、確認しようとさえ考えつかなかった。なんて間抜けな。わざわざ電車まで使って行ったのに。
 しばらく呆然としてしまったけど、気を取り直して少しでも桜を撮っていくことにした。曇天の空で光がなかったのも残念だった。おまけに、帰りは雨に降られることになる。

桜便り8-7

 散った花びらが、矢作川をゆっくり流れていく。

桜便り8-8

 ところどころに植えられたしだれ桜の濃いピンク色がアクセントになっている。
 桜は散っていたといえば散っていたし、残っていたといえばそうとも言える。全体に7分残りくらいだっただろうか。

桜便り8-9

 時折吹く強い風が花吹雪を作り出した。わぁーっと歓声が上がる。

桜便り8-10

 少年も花吹雪を狙う。けど、花吹雪を撮るのはとても難しい。今年の目標はまだ達成できていない。

桜便り8-11

 ここの桜トンネルは、モミジなどの別の木が混在している。見た目はよくても、写真に撮ると雑然とした感じになってしまう。

桜便り8-12

 ライトアップがないのなら粘っても仕方がない。ほどほどのところで切り上げて帰ることにした。
 なんとも心残りというか残念なことになってしまったのだけど、そんなこともある。

 桜便りはまだしばらく続くのであった。

桜便り 第七弾 ~雨の日編

桜(Cherry Blossoms)
桜便り7-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 雨が降った日、雨池公園の桜を撮りたくて、もう一度出向いた。桜並木の下を傘がいく光景を頭に思い描いていた。
 そして、粘ることしばし。最高のチャンスが訪れた。願ってもない幸運。写真を撮っていると、ときどき、こんな幸運に恵まれることがある。
 これが今年の桜シーズンで最も印象的な一枚になりそうだ。
 桜便り第七弾として、雨の日の桜風景をお届けします。

桜便り7-2

 雨の日、誰もいない公園で、桜は咲く。
 落ちた花びらが一枚、鉄棒についていた。

桜便り7-3

 雨に濡れる。
 今年の見頃が短かったのは、ちょうど満開のときに雨が降って、その後強い風が吹いたからだ。それで唐突に終わってしまった。

桜便り7-4

 咲けば散るのが定め。ユキヤナギも、雨に打たれて花を落とし始めた。

桜便り7-5

 落椿が階段に点々と横たわっている。これもまた季節の終わりの風景だ。

桜便り7-6

 桜並木の下を行く自転車の女子高生。
 傘を差していないと雨だということが伝わらない。

桜便り7-7

 公園にある噴水装置の間から。
 桜と傘の相性のよさを再認識した。

桜便り7-8

 公園の外の桜並木。小さな中学生。この春入学したてだろう。

桜便り7-9

 桜ドロップス。落ちた花びらがフロントウィンドウを飾る。

桜便り7-10

 金城学院の学生たち。

桜便り7-11

 場所を香流川に移した。この頃には小雨になっていた。

桜便り7-12

 水たまりに映る桜と傘。雨粒が水面を揺らす。

桜便り7-13

 桜の木の根が、アスファルトを持ち上げて、あちこちでひび割れができている。生命力の強さを見る。

桜便り7-14

 延珠橋から東は、訪れる人も少ない。こちらのエリアにも立派な桜がたくさんあって、見事な桜並木を作っている。

桜便り7-15

 町内会の自治会による桜提灯がずっと並んでいる。夜になると良い雰囲気になる。

桜便り7-16

 水たまりに映る提灯のピンクと花びら。

桜便り7-17

 子供が桜の枝に向かってジャンプ。

桜便り7-18

 満開だった先週の雨の日の風景。

桜便り 第六弾 ~水道道・洗堰・庄内緑地編

桜(Cherry Blossoms)
桜便り6-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8



 名古屋の桜は満開を過ぎて、昨日から散り始めた。まだ花はかなり残っているとはいえ、落下盛んとなり、見頃、撮り頃は過ぎた感が強い。今年はピークが短かった。良かったのは3日間くらいだっただろうか。
 私の桜便りはまだもう少し続くのだけど、情報としてはもはや古くて役に立たない。これからの写真は先週のものが多くなる。
 第六弾は、春日井から庄内緑地にかけての桜を紹介することにしたい。
 春日井にもいくつか桜名所があって、その中で一番のお気に入りが、水道道の桜並木と呼ばれているところだ。八田町の水道沈殿池から南の柏井町の篠田橋までの約2キロの緑道が、ずっと桜並木になっている。この下を上水道が走っているところから水道道と呼ばれている。それが正式名なのかどうかは分からない。
 これまで何度か、車をとめて部分的に撮ったことはあったものの、最初から最後まで見たことはなかった。自転車なら2キロくらいなんでもない。南の篠田橋から北へ向かってゆっくり走らせながら桜並木を撮った。

桜便り6-2

 かなり穴場のスポットなので、訪れる人は少ない。近所周りの人が足を伸ばしてやってくるという程度で、人がぞろぞろ歩いているというような光景は見たことがない。それでも週末になれば、それなりの賑わいはあるのだろう。

桜便り6-3

 途中、中央線の線路や国道19号線が横断していて、その部分は並木も分断されている。
 中央線の列車と桜を絡めて撮ってみる。

桜便り6-4

 生活感と桜。
 桜のいいところは、町であろうと里であろうとビル街であろうと、どこでも風景に馴染んでしまうところだ。山でも川でも海でもいい。人の暮らしのあるところでも、人里離れたところでも、存在感を示しながらも風景の邪魔をしない。春の一時期だけ突然姿を現して、それ以外は存在感を消している。
 花が散り果てて桜の季節が終わると、なんだか幻だったような気さえする。

桜便り6-5

 お母さんと女の子の桜散歩。
 小さな女の子は覚えてないだろうけど、お母さんは忘れないだろう。幸福な記憶。

桜便り6-6

 散り始めた花びらを乗せて、止まれ。一年中桜が咲いていたらありがたみがないけれど、もう少しだけ止まっていて欲しいと思ってしまう。せめてあと一週間くらい。

桜便り6-7

 だいぶ北の方に来たところ。このあたりまで来ると、ますます人が少なくなる。
 南を振り返ると、遠くに名古屋駅のビルが見えた。

桜便り6-8

 北端で桜が途切れたところで、水道道桜並木をあとにした。
 次に向かったのは、洗堰緑地(あらいぜきりょくち)だった。
 これは行く途中に見た桜の木。庭先に咲く名もなき一本桜もいい。

桜便り6-9

 小さな公園でゲートボールをする風景。公園でも、桜があるとなしとでは全然違う。桜があるだけで華やかで幸せな風景になる。

桜便り6-10

 洗堰緑地は去年も訪れている。
 東の一部が北区で、大部分は西区に属している。

桜便り6-11

 この日はやたら人が多かった。何度か訪れていて、そのときはもっと閑散としていたのに、このときは違っていた。穴場の一つと思っていたら、実はけっこう知られた場所なのかもしれない。
 ここもお気に入りの桜スポットの一つだ。

桜便り6-12

 桜並木を行く自転車の女子高生みたいなシーンを思い描いていたけど、実際はたくさんのちびっこが自転車で走り回り、親子連れがシートでお弁当を広げ、子供は斜面を転がり落ち、車はひっきりなしに通るという、なんだかものすごくドタバタな感じだった。まあ、それはそれで賑やかでよかった。

桜便り6-13

 子供が多かったのは、今年は桜が遅れて学校が始まっていたからだ。普段は始業式の前に満開になっているから、そんなことにはならない。最近は開花が早まっていて、入学式まで持たない年が多い。今年くらいがちょうどいいのかもしれない。

桜便り6-14

 ここの桜吹雪のトンネルも素敵だろう。

桜便り6-15

 そこそこ撮ったところで、次の庄内緑地へ向かうことにした。

桜便り6-16

 庄内緑地は特に桜の名所というわけではなく、それなりに本数はあるものの、あまり撮りどころを見いだせなかった。

桜便り6-17

 遅咲きの菜の花がよく咲いていて、桜とのコントラストが鮮やかだった。

桜便り6-18

 これいいシーンだった。実際は花吹雪がワッと舞っているのだけど、それがはっきり写っていないのが残念。

桜便り6-19

 たこ揚げと名古屋駅のビル風景。

桜便り6-20

 土手の上で遊ぶ女の子たち。
 空抜けの景色が好きだ。

 今週も先週に引き続き、桜週間となる。散り桜の風景はまだ撮れていない。散り果てるまで桜の季節は終わらない。

実験的カレーサンデー

料理(Cooking)
カレーサンデー

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 久々にカレーが作りたくなった。カレーが食べたくなったのとは少し違う。あくまでも作りたくなっただけだ。カレーは嫌いじゃないけど特別好きでもない。何ヶ月かに一度、久しぶりに食べてもいいかなと思うという程度のものだ。ラーメンも同等の位置づけにある。
 せっかくだから普通に作っても面白くない。ちょっと実験的に作ってみることにした。しかし、実験というのは往々にして失敗するもので、想定を超えた失敗に驚くことになる。最終的にどうしたいのか、自分でもよく分からなくなってしまった。
 ぼんやりしたイメージでは、まずゴテゴテにせず、サラッとしたカレーにしたかったというのはある。けど、スープカレーにはしたくなかった。スープと通常版の中間くらいを考えていた。
 もう一つは、ルーと具材を別々に作ってみるという試みだった。具材とルーを一緒に煮込むと、どうしてもゴテゴテしたカレーになりがちだ。ルーはサラッとしていて、具材はしっかり形が残っているカレーを作りたかった。
 それはいいのだけど、最後のところで具材をルーの中に入れるべきかどうするかで迷って、結局入れない方を選択した。しかし、やはり最後は絡めるべきだったとあとになって思った。途中までは別々に作ったとしても、後半は一緒にして馴染ませる方がいい。そのためには、具材を完全に仕上げる前で止めて、少し煮込む必要がありそうだ。
 例によって作り方も食材もまったくの我流なので、参考にするときは気をつけてください。とりあえず食べられるカレーではあるけれど、正解のカレーかどうかはまったく自信が持てない。手間と時間がかかったわりには、市販のルーを超えられなかった。完成されたルーの偉大さをあらためて知ることになった。

 バターで刻んだタマネギを炒める。よく飴色になるまでと説明されるけど、そんなことをしていたらそれだけで1時間や2時間かかってしまう。適当なところで妥協するしかない。今回はとりあえず15分くらい炒めてみた。
 ショウガ、ニンニク、酒、みりん、しょう油を加えて、更に炒める。
 カレー粉、小麦粉を投入して、ルーの基礎を作っていく。
 コンソメの素、ケチャップ、オイスターソース、ヨーグルト、砂糖、ハチミツ、塩、コショウ、唐辛子、バジル粉で味付けをする。
 ここから水とカレー粉を追加しながら、味と固さを調整していく。なんだかんだで1時間くらいはかかる。
 具材の方は、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、鶏肉を、酒、みりん、コンソメスープで煮込む。時間短縮のため圧力鍋を使った。
 ナスとカボチャは、タッパーに入れて、レンジで5分ほど加熱する。時間と気持ちに余裕があれば、素揚げするか、トースターで焼いた方が美味しくなると思う。

 そんなこんなで完成したのが上のカレーだ。
 特にまずくなる理由もないので、普通に美味しいカレーだった。欠点といえば、普通だったことだろうか。なんだか、すごく遠回りしたような気がする。
 ただ、今回でだいぶ掴んだものもあるから、それを次回に活かしたい。ルー作りに関してはだいぶ分かった。あとは、具材とルーを絡めたとき、どうなるかだ。具材の固さを上手く調節するのが難しそうだ。
 カレーの話をしていたら、ボンカレーが食べたくなった。あれの甘口が一番美味しいかもしれない。

桜便り 第五弾 ~名古屋城と夜桜編

桜(Cherry Blossoms)
名古屋城桜-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4



 どこかで夜桜も撮っておこうということで選んだのは、名古屋城だった。名古屋城の城内で桜を撮ったことがなかったので、夜桜もまとめて撮ってしまうことにした。
 この時期は夜間延長営業をしていて、夜の7時半まで開いている。当初は10日までの予定だったのが、桜が遅れたので13日まで延長になった。
 すっかり満開で、夜も暖かいので夜桜見物にもいい。花は少し散っただろうけど、雨は弱かったので一気に散り果てということにはならなかった。それでも一番いい時期は日曜くらいまでだろう。
 入城する前にまずは周囲を一周巡ってみた。石垣と桜の組み合わせも、とても日本らしい風景だ。外国人も感じるものがあったようで、写真を撮っていた。

名古屋城桜-2

 本丸の南西、能楽堂があるあたりにも桜が咲いている。その中に、とても姿のいい桜があった。低く構えて、大きく横に張り出した枝振りが見事だ。

名古屋城桜-3

 西から堀越しに見る天守閣。手前の桜がアクセントになっている。
 堀のカモたちはもう北へ渡っていってしまったようだ。

名古屋城桜-4

 東からの眺め。ちょうど桜の枝が切れている場所があった。

名古屋城桜-5

 この日は南の正門ではなく、二の丸があった東門から入ってみた。混雑しているときはこちらの方が空いている。
 東南隅櫓。
 空は焼けそうで焼けなかった。
 西南隅櫓は、現在工事中でシートに覆われていた。本丸御殿の建築中に加えて、石垣の補修工事もやっているので、城内は少しバタバタしていた。写真を撮るにも障害物が多く、立ち入り禁止になっているところもあちこちにある。

名古屋城桜-6

 沈む前に少しだけ顔を見せた夕陽が、天守閣を染める。

名古屋城桜-7

 城内は思ったよりも桜が少なく、天守閣と桜を絡めて撮るのが難しい。せっかく中まで入って桜を撮ると決めたんだからなんとか撮ろうとしたのだけど、結局いいのは撮れなかった。
 桜を撮るだけなら、城外の方がいろいろポイントがある。名城公園もけっこう本数があって、あちらは屋台が出たり、宴会が行われたりしている。

名古屋城桜-8

 定番の天守閣撮影ポイント。

名古屋城桜-9

 せっかくなので天守閣にも登っておく。
 南西方向が名古屋駅で、手前が三の丸の桜だ。

名古屋城桜-10

 暗くなったところで、ここから夜桜の時間だ。

名古屋城桜-11

 天守閣の北に一本だけ植えられているしだれ桜。

名古屋城桜-12

 どうにも夜桜撮影ポイントが見いだせないまま、天守閣の周りを二周半もしてしまった。
 で、あきらめた。もう少しまとまって咲いている場所があるといいのだけど。

名古屋城桜-13

 天守閣の南に、しだれ桜などが並んでいるところがある。ここはちょっとした宴会スペースになっている。
 名古屋城と桜は、まあこんなものかなということで、外に出た。中の桜がどうなっているのかずっと気になっていたから、とりあえず見て納得できたというのはある。

 本編に収まりきらなかった写真は、続き(More)で。

桜便り 第四弾 ~守山区の穴場スポットをめぐる

桜(Cherry Blossoms)
雨池公園の桜

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 桜便り第四弾は、近所の穴場スポットを紹介します。
 名古屋ローカルというか、守山区自体が名古屋の中でローカルな地域で、その中でもローカルな桜スポットなので、近所の人以外はほとんど知らないと思う。一つは雨池公園(地図)で、もう一つは白沢渓谷(地図)だ。
 雨池自体は普段からよく行っているし、池のまわりに桜があることも知っていたけど、雨池公園の桜を撮るのは今回が初めてだった。こんないい桜トンネルだったとは、思いもしなかった。
 場所は大森の雨池東で、大森北小学校の南側だ。用事がなければここまで入ってくることはまずないから、守山区民でも知ってる人はそれほど多くないかもしれない。愛知県の桜スポット紹介に登場することもほとんどない。



雨池公園の桜トンネル

 西の茶臼前から大森八剣神社前を通って雨池公園まで、ずっと桜並木が続いている。その中で最も魅力的なのが、大森北小の南西にある桜トンネルだ。距離にすると180メートルほどなのだけど、老木の桜がきれいなトンネルを作っている。ここの下は誰が通っても絵になる。
 街路樹や川沿いの桜並木は、間が広すぎてトンネルにならないことが多い。こんなふうに狭いトンネルになっている場所は案外少ないものだ。
 この日は小学校の入学式があった日で、上の写真に写っているのは、おそらくそのお母さんだと思う。子供は友達と遊びに行ったかどうかしたのだろう。
 ここは本当に素敵なところなので、お近くの方はぜひ見にいって欲しいと思う。



大森北小学校と桜

 学校に桜はつきもので、校舎に桜がよく似合う。
 この小学校は面白くて、柵や塀がなく、南側の公園と地続きになっている。道路一本挟んで西は雨池のエリアだ。だから、とても開放感がある。これくらいノーガードの方がかえって安全かもしれない。



タイムカプセル

 公園の一角に、30年後に開封と刻まれた大きな石版がある。いつから30年後かは知らないけど、小学校のタイムカプセルだろう。



桜咲く下で散歩

 お父さんもお散歩中。
 桜が咲いている短い期間は、散歩も特別なものとなる。
 歳を取れば取るほど、桜を見ると感慨深いものがあるんじゃないだろうか。またこの季節に戻ってこられたことをしみじみ幸せに思うはずだ。



桜のある風景

 池の土手から見下ろすS字カーブ。
 入学式帰りの親子さん。
 桜の向こうには瀬戸電が走っている。



大森中央公園付近の桜

 移動途中に見た桜風景。



大森寺と桜

 大森寺(地図)も、桜で飾られている。



桜便り4-9

 小幡緑地本園(地図)にも立ち寄っていった。
 ここは桜は少なめで、これといった見所は見つけられなかった。それでも、広場ではシートを敷いて花見をしている人たちがそれなりにいた。



白沢公園の桜風景

 白沢渓谷も、隠れた桜名所の一つだ。地図では城土公園(地図)と表記される。
 ここは場所の説明が難しく、行くのに面倒な場所にあるため、桜は素晴らしいのに知られていないマイナースポットになっている。
 ゆとりーとライン「白沢渓谷駅」の南西、名2環と交差しているあたりだ。
 小幡緑地の見返ヶ池から出て庄内川に注ぐ流れの途中、白沢渓谷と呼ばれる場所がある。



吊り橋と桜の風景

 白沢渓谷はこのブログでこれまで何度か登場している。名古屋市内で唯一、本物の吊り橋がある場所だ。
 みなさん、ワーキャーいいながら楽しそうに吊り橋を渡っている。



ゆとりーとラインと桜

 少し待っていたら、ゆとりーとラインのバスがやって来た。



桜を愛でる人たち

 橋の上から桜を見て、わーきれいねーと言いながら通っていったおばささまたち。



城土公園の桜

 公園の広場も、周囲をぐるりと桜で囲まれている。どこを見ても桜づくしだ。



桜風景

 これだけの桜公園があまり知られず埋もれているとは、なんとももったいない話だ。
 名古屋市内だけでも、こんな桜スポットが他にたくさんあるのだろう。山崎川や鶴舞公園などの有名スポットだけが桜名所じゃない。



庄内川と桜

 庄内川沿いも桜に彩られている。どこもかしこも桜で、場所によっては唐突な印象を受けたりもする。



桜と郵便配達

 桜ネタが尽きるまで桜便りは続く。
  

桜便り 第三弾 ~山崎川編

桜(Cherry Blossoms)
山崎川桜-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 55-300mm f4-5.8



 桜便り第三弾は、山崎川を紹介します。
 ここは名古屋でもなかり有名な桜スポットで、雑誌などでも必ず出てくるし、訪れる人も多い。ライトアップもするので、夜まで楽しめる。周囲は住宅地のため宴会のたぐいは禁止ということで、ゆっくり桜見物できるのもいいところだ。
 今年は自粛なのかどうなのか、屋台の数も訪れている人の数も、例年より少ない印象だった。特に屋台が少なかった。
 おとといの時点ですでに8分咲きだったから、今日あたりは満開になっていただろう。別の場所では早くも散り始めていたから、山崎川もそうだったかもしれない。
 名古屋は明日、あさってと雨模様のようで、日曜日には満開を過ぎてしまいそうだ。今年の桜は、5分咲きくらいまでもたもたして、その後は一気に進んだ。いつもの年に比べて見頃の期間が短かったと言えそうだ。

山崎川桜-2

 山崎川では、桜と人の組み合わせにこだわった。ほとんどそれしか狙っていなかった。

山崎川桜-3

 木製の鼎小橋。
 風情のある橋ということで、ここで記念撮影する人も多い。
 桜は若いカップルだけでなく、年配の夫婦さんも絵になる。

山崎川桜-4

 花嫁さんの撮影をしているところだった。これはラッキー。
 スーツを着た女の人がEOSの1Dシリーズで撮っていたから、結婚式場関係じゃないかと思う。アルバムに使う写真だろうか。

山崎川桜-5

 便乗して撮らせてもらった。幸せ気分のお裾分けをいただいた。

山崎川桜-6

 県会議員の立候補者が自転車で走っていた。河村たかしが成功して味をしめたか。自転車で選挙活動をすれば庶民派というわけでもあるまい。やるなら選挙に受かってからも自転車に乗ればいい。それなら本物と認めてもらえる。

山崎川桜-7

 女子高生と桜。位置もタイミングも悪かった。

山崎川桜-8

 桜吹雪は秒速5センチメートルどこではない。時速何キロという速さだ。シャッタースピードをかなり上げないと、花びら一枚いちまいを表現できない。
 今年の桜撮りのテーマの一つが、舞い散る桜を捉えるというものだから、なんとか一枚は撮りたいと思っている。

山崎川桜-9

 水面のキラキラ。

山崎川桜-10

 公園のブランコで遊ぶ子供たち。桜よりもこっちの方が楽しいに違いない。桜なんて、歳を取ってから楽しめばいい。

山崎川桜-11

 桜並木があるあたりには、グランパスのホームグラウンドや野球場、ラグビー場、トラックなど、瑞穂競技場関係の施設が集まっている。
 夕方のトラックはなんとなくセンチメンタルな感じがして好きだ。ちょうど西日を正面から受ける格好になり、ランナーの影が長く伸びる。
 ここへ来ると、トラックの風景を撮るのを楽しみにしている。

山崎川桜-12

 日没が近づいた。仕事帰りと思われるスーツ姿の人も、橋の上で自転車を止めて、しばし桜に見入っていた。
 通勤途中の楽しみといっても、その期間は短い。

山崎川桜-13

 桜流しも、今シーズンのうちに一回は必ず決めたいと思っている。自転車かバイクで狙っているのだけど、電車でもいい。

山崎川桜-14

 最後の夕照を撮ったところで、もう帰ることにする。この日はライトアップまで粘る気はなかった。

山崎川桜-15

 女の子たちと桜の組み合わせもいい。

山崎川桜-16

 さあ、帰りましょう。

山崎川桜-17

 近中距離桜紀行は、これでまだ半分。
 第四弾に続く。

桜便り 第二弾 ~平和公園・鶴舞公園編

桜(Cherry Blossoms)
桜便り2-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4



 今日は桜便り第二弾として、平和公園と鶴舞公園編をお届けします。
 これらは昨日の写真なので、今日で更に開花が進んだものと思われる。この2ヶ所はすでに満開に近い状態になったんじゃないだろうか。
 平和堂のある階段下に、小さな公園がある。ここからの眺めが好きで、よく撮る。桜の配置も申し分ない。

桜便り2-2

 平和堂の階段下からの眺め。
 普段は近くにある東邦高校の野球部がここで階段登りをやっている。
 この日はまだ春休みということもあって姿はなく、花見客が思いおもいに楽しんでいた。

桜便り2-3

 桜の下に集まる人々。こんな花は、桜しかない。外国にもないと思うし、全国民レベルでの花見という習慣も日本だけのものだろうか。

桜便り2-4

 公園内の小さな池も、すっかり春色になった。桜が終われば、新緑の緑はますます濃さを増していく。

桜便り2-5

 芝生広場ではものすごい数の花見客がシートに座ってお弁当を食べたり、子供たちが走り回ったりしている。とても平日の光景とは思えないお祭り騒ぎで、ここが墓地の敷地内ということも忘れさせる光景となっている。
 あんまり人が多すぎて、撮るに撮れなかった。

桜便り2-6

 鶴舞公園へ向かう途中、名古屋地方気象台に寄っていった。遠くの高いところに見えている白の球体がそれだ。
 ここの敷地に咲く桜が名古屋の標本木となっている。あんな高台では市内とは気候が微妙に違うのではないのかという声もある。
 ひょっとしてその桜が見られるのではないかと入り口まで行ってみたけど、当然のごとく立ち入り禁止になっていた。あんな急坂を歩いて登ったのに。

桜便り2-7

 鶴舞公園の賑わいもものすごいことになっていた。ここは座れる場所が多くて、ライトアップもするので、名古屋では一番の桜宴会ポイントとなっている。
 今年は自粛ムードで、桜色の提灯を取りやめて裸電球にしているけど、そんなことはあまり関係がないようだった。そもそも提灯をやめることが自粛につながるのかという疑問もある。
 鶴舞公園の桜自体はそれほどたいしたものではない。公園内に分散していて、どこが見所というほどでもなく、本数もそれほど多くない。

桜便り2-8

 桜はよく咲いていて、人は多いものの、撮りどころを見いだせず、しばらく自転車でうろつくも、あきらめた。ここはどうにも撮りようがない。

桜便り2-9

 奏楽堂の前では若者たちがバレーボールに興じていた。昭和っぽい光景だった。

桜便り2-10

 鶴舞公園の東に、八幡山古墳がある。
 5世紀頃に造られたとされる東海地方最大の円墳で、直径は84メートルある。
 第二次大戦中に陸軍によって接収され、高射砲陣地を造るために老松などの木々が伐採され、頭頂部は削られてしまった。
 戦後になって、盛り土で形を整え、桜などの木を植え、現在に至っている。
 桜の木もかなり育ってきて、隠れた桜名所となっている。
 昔は立ち入り自由で、この季節になると堀の部分でみんな花見や宴会をしたそうだ。

桜便り2-11

 あまり知られていないので、訪れる人も少なく、ゆっくり桜を見物したり写真を撮ったりできる。

桜便り2-12

 このあと、続けて山崎川に向かった。そのときの様子はまた次回としたい。
 途中、またあの変わった家の前を通りかかった。相変わらずおもちゃ類が雑然と置かれ、塀の前にはとっくりが並んでいる。桜の組み合わせは、いつも以上にシュールなのであった。

桜便り2-13

 古い民家の庭で咲く立派な桜。もしかしたら、もう家の主は不在で空き家になっているのかもしれない。
 見ているのは屋根に登った猫だけだった。

 第三弾に続く。

ご近所桜巡り ~マルス裏・藤が丘・香流川編

桜(Cherry Blossoms)
近所桜1-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4



 名古屋もようやく暖かくなって、桜の見頃が近づいてきた。開花からここまでなかなか進まずやきもきさせたけど、この先は早そうだ。木曜あたりで満開になって、金、土の雨で散るとすれば、見頃の期間は短い。時間の許す限り、近所を巡ろうと思っている。
 第一弾として、昨日、マルス裏から藤が丘、香流川と回ってきた。かなりローカルネタではあるのだけど、桜便りをお届けします。
 マルス裏という通りの名は存在しなくて、マルス自体もとっくの昔になくなった。森孝の八剣神社がある通りというべきだろうか。ここの桜並木もちょっとしたもので、裏通りなのでごく近所の人しか知らないと思う。周辺では、例年ここが一番早く満開になる。

近所桜1-2

 普段でも郵便配達の赤カブをちょくちょく撮るけど、桜が咲いているときは特に撮りたくなる。桜のピンクと鮮やかな赤いカブの色がよく合うから。
 土手の桜並木の下をゆく赤い郵便配達カブをどこかで撮りたい。

近所桜1-3

 八剣神社に入っていった親子さんを撮っていたら、スカイブルーの自転車に乗った女の子が軽やかに駆け抜けていった。
 こんなフレームインは大歓迎だ。

近所桜1-4

 桜というのは本当に風景を一変させる。何もない通りに桜が咲いただけで魅力的な風景になる。
 長らくこの通りを通ってきて、桜の季節が巡り来ると感慨深い。遠い昔の感覚がふっと蘇る。

近所桜1-5

 香流川遊歩道沿いのユキヤナギが満開になった。
 今年はユキヤナギのよさを再認識した年だった。

近所桜1-6

 四軒家から藤が丘駅へと続く桜並木。ここも毎年撮っている。
 車で通るときは桜吹雪が楽しみだった。自転車で歩道から見る桜並木は、また違って見える。

近所桜1-7

 青猫前。

近所桜1-8

 このときはあまり撮れなかったから、藤が丘はもう一度撮りに行きたい。

近所桜1-9

 香流川は見頃までもう少しといったところだ。

近所桜1-10

 狙いとしては対岸の風景なのだけど、柵が邪魔をする。これがなければとてもいい風景なのに。

近所桜1-12

 週末は少し出店が来るらしいけど、平日はいたってのんびりしている。普段と比べて3割り増しくらいだろうか。

近所桜1-11

 遊歩道からだけでなく、一段低い一般道から見上げて撮るのもオススメだ。

近所桜1-13

 下からの方が人のいる風景も撮りやすかったりする。

近所桜1-14

 川に鯉を見つけて喜ぶ子供とおばあちゃん。
 子供にとって桜というのは、特に魅力的なものではない。

近所桜1-15

 もう一つ物足りないと思っていたところに、最後に嬉しい幸運が訪れた。近くにある空手道場の子供たちがランニングをしているところに行き当たった。
 粘ってうろついていれば、偶然の贈り物に恵まれることもある。

近所桜1-16

 このラストカットで、この日は終わりとした。第一弾としては、これで満足した。
 第二弾に続く。
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