月別:2011年03月

記事一覧
  • 冬の終わりの尾張旭風景

    PENTAX K-7+PENTAX 55-300mm f4-5.8 / 50mm f1.4 少し前に撮った尾張旭の写真を出していなかった。森林公園へ行ったときだから、もう2週間くらい前のものだ。 だいぶ暖かくなって、桜も咲き始め、風景も春めいてきた。写真の在庫を見ると、冬景色がまだけっこう残っている。完全に春になってしまう前に、冬の在庫は一掃しておきたいところだ。春になれば撮りに行く機会も増えるし、写真も余りがちになる。 この日は風が強い日で...

    2011/03/31

    日常写真(Everyday life)

  • 名古屋市市政資料館の桜は2ヶ月のロングラン

    PENTAX K-7+TAMRON 90mm f2.8 / DA 16-45mm f4 名古屋市市政資料館で桜が咲いているという話を聞いたのは、つい数日前のことだった。そんなこと、今まで一度も聞いたことがない。 なんでも、3月の初めから4月一杯の2ヶ月の間、次々にいろんな桜が咲くんだとか。なんでそんなことを今まで知らなかったのかが不思議だ。大通りから中に入ったところで通り道ではないにしても、一度くらいはニュースやネットで見ていてもよさそうなも...

    2011/03/31

    桜(Cherry Blossoms)

  • 移ろいゆく街の風景

    RICHO Caplio GX100 今日は大須の行き帰りで撮った街の風景を。 見慣れた街も、いつしか姿を変えていくもので、それまでずっとあったものがいつまでもそこにあるとは限らない。 銀映が閉鎖されてほどなくして建物を壊す工事が始まり、あっという間にセブンイレブンになってしまった。歴史のあるストリップ劇場の跡地にコンビニとは、無粋もいいところだ。そりゃあないぜと思う。 しかし、すっかり見晴らしがよくなった新出来交...

    2011/03/29

    名古屋(Nagoya)

  • 5年目の覚成寺彼岸桜

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4 先週の21日に、春日井の覚成寺に彼岸桜を見にいって、まだ全然咲いていなかった。あれから一週間経って、そろそろ満開が近いんじゃないかと再び出向いてみた。しかし、今年の春はやはり寒いようで、思ったよりも進んでいない。まだ4分咲きくらいだろうか。例年に比べてかなり遅い。 それでももう一回行くのはちょっと難しそうなので、今年は今日と決めて、しっかり撮ってきた。...

    2011/03/28

    桜(Cherry Blossoms)

  • スライドショー第二弾 「街の風景」

    http://www.youtube.com/watch?v=ncPasthXUTo スライドショーの第二弾を作ってみた。今回のテーマは、街の中の人の営みというものにした。 スライドショーといえば、やはり曲があってこそという思いが強くなって、今回は一応曲もつけてみた。 誰のどんな曲が自分の写真に合っているのか、あれこれ試してみた。今聴いている曲や、過去に好きだった曲の数々を、思いつくままに流してみる。 しかし、どうもしっくり来るものがない...

    2011/03/27

    スライドショー(Slideshow)

  • 行き先は料理だけが知っているサンデー

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今回のサンデー料理のテーマは、春とはならず、最近の気候同様、冬の名残料理といった感じになった。特に狙ったわけではない。 久しぶりに茶色い和食料理にしようと思って始めたのに、作っているうちに彩りを加えたくなってきて、だんだん和食とは呼べないものになっていった。料理の行き先は料理に聞いてくれ。私は無責任な引率人のような料理人なのだ。 今回はちょっと楽をしたというか、あま...

    2011/03/27

    料理(Cooking)

  • 撮りきれない大須

    RICHO Caplio GX100 今年の節分に、豆拾いのために大須観音へ行った。あのときは商店街も大混雑で、その後の予定もあって、大須の街をしっかり撮ることができなかった。近いうちに再訪しなくてはいけないと思っていた。 GX100を持って、ちょっと行ってきた。コンデジで街撮りをするとどんな感じになるのかを確かめたかったというのもあった。 実は、行く途中でレンズに触ったようで、レンズに曇り汚れがついてしまっていて、画...

    2011/03/26

    名古屋(Nagoya)

  • なんとなくな写真

    RICOH Caplio GX100 / PENTAX K-7 自転車に乗りながら、もしくは歩きながら、なんとなく目に付いたものを撮ってしまうということがある。 在庫写真を確認していたら、そういう写真がけっこうたまっていた。このまま埋もれさせてしまうのももったいないから、ひとまとめにして出してしまうことにした。 名付けて、なんとなくな写真たち。 なんとなく撮っているから、どういう意味があるのかと問われても明確な答えはない。好き...

    2011/03/25

    日常写真(Everyday life)

  • また桜の季節がやって来た

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今年も高岳の桜を見にいこうと決めていた。 何年か前に、名古屋で一番早く咲く桜が東区にあるということを聞いていた。初めて訪れたのが去年のことで、今年は2回目ということになる。 去年、ほぼ同じ時期に訪れて、かなり散りかけていた。今年は開花が遅かったというのでこの時期に訪れてみたら、少し遅刻だった。満開をわずかに過ぎて、散り始めていた。今年は20日くらいが一番よかったんじゃ...

    2011/03/24

    桜(Cherry Blossoms)

  • 工場とか鉄とか

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 他 今日は、自転車の行き帰りなどで目にした、工場とか鉄とか、そんな関係のものを集めてみた。 廃墟に関しては、このところ少しほとぼりが冷めているところだけど、工場や鉄関連については、変わらずやや萌え状態が続いている。すごく好きとまではいかないまでも、ちょっと気になる存在といったところだろうか。普段はその存在を忘れていても、見るとつい撮りたくなる。 矢田川沿いを瀬戸方面...

    2011/03/23

    建物(Architecture)

  • スライドショー ~人のいる風景

     前から作ってみたいと思っていたスライドショー。 第一弾として思いついたのは、人がいる風景だった。作ってみて、やっぱり自分が撮りたい写真はこういうものだということを再確認できた。 本当は好きな曲もつけたかったのだけど、著作権問題がいろいろややこしいようなので、曲はなしにした。自分の好きな曲を流しながら見てもらうと、いい感じになると思います(自由につけられたら、イーグルスの「デスペラード」にしようか...

    2011/03/22

    スライドショー(Slideshow)

  • ある休日の午後

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 大まかな目的地だけ決めて、街の風景を探しながら自転車を漕ぐ休日の午後。 そんな中で、目に映った風景。 心が動いたら、シャッターを切る。被写体を探しちゃいけない。 野球をする女の子チーム。外野手の彼女は少し退屈そうだった。 レンギョウがだいぶ咲き出してきた。もうすぐ、ユキヤナギとレンギョウの白と黄色のコントラストを見ることができる。 川沿いの桜並木で、一本だけよく咲い...

    2011/03/21

    日常写真(Everyday life)

  • 良くも悪くもオレ流サンデー

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今回もまた、良くも悪くも自分らしい料理になった。誰に習ったわけでもなく、誰か特定の料理人のレシピをお手本にしたわけでもない。自分が食べたいものを自己流で作っていたら、いつの間にかこんなスタイルの料理が定着してしまった。 もはやここから脱却することは容易ではない。脱自己流を目指すならば、自分が食べたいものではないものを作るようにするしかない。人のために作れば、少しは変...

    2011/03/20

    料理(Cooking)

  • 森林公園は春まだ遠し

    PENTAX K-7+TAMRON 90mm f2.8 今年は春を目前にして、季節が少し足踏みしている。3月も半ばだというのに、春の花が咲き揃わない。 森林公園も、まだまだ冬の気配が色濃く、春本番には遠い。咲いている花も少なく、冬の名残を撮ることになった。 撮るものがないからといって嘆いていても仕方がない。なければないなりに何か探して撮ればいい。今日はそんな写真が並ぶことになる。 太陽を利用して葉のシルエットを撮る。 これは...

    2011/03/20

    施設/公園(Park)

  • 森の春は遅れてやってくる ~海上の森の3月

    PENTAX K-7+PENTAX 55-300mm f4-5.8 / TAMRON 90mm f2.8 この前、海上の森へ行ったときの写真がまだ残っていた。篠田池の水風景だけを撮りに行ったわけではなかった。 しかし、3月前半の森は、まだまだ春本番には遠く、被写体となるものが少ない。スミレさえ、まだほとんど見かけなかった。森の春は、里よりも少し遅れてやってくる。 いつものように林の風景を撮る。お気に入りの場所の一つで、篠田池からの帰り道でもあるので...

    2011/03/18

    森/山(Forest/Mountain)

  • 身近な鉄道風景を巡る

    RICHO Caplio GX100 / PENTAX K-7 日々の暮らしの中で鉄道に乗らない私にとって、列車というのはどこかへ出かけるときに利用する非日常的な交通手段なわけだけど、家から少し足を伸ばすといくつかの鉄道路線があって、目にする機会は少なくない。 それが旅情をかき立てるというほどロマンチックな風景ではないにしても、被写体としての魅力があることに最近ようやく気づくようになった。何年か前までは遠出といっても車ばかりで...

    2011/03/17

    飛行機(Airplane)

  • 河原から街へ ~いつもと変わらない風景

    RICHO Caplio GX100 いつもの河川敷。変わらない風景がそこにある。永遠ではない時間。地球の歴史の中ではほんの一瞬のようなこの時間に、私たちは生きている。 何もなかったところに、いつか消えてしまう風景が、今目の前にある。 一瞬の幻のような光景であっても、今確かにここに存在している。 ネットワークという架空のような世界に刻まれたデジタルデータは、人類の寿命を超えて永遠性を持ち得るだろうか。 この日は少し...

    2011/03/16

    日常写真(Everyday life)

  • 自分の住む街の小さな発見 藤が丘~上社

    RICHO Caplio GX100 香流川の遊歩道沿いに、ユキヤナギの白がチロチロ目立ち始めた。世の中の出来事をよそに、季節は人を待ってはくれない。春になれば春の花が咲く。あと2週間もすれば、桜の季節だ。 風も温み、花咲く季節の到来を、素直に喜びたい。自転車散策にも最適の季節がやってくる。 この日はふらりと藤が丘を訪れ、何も撮るものがなく、そのまま地下鉄沿いを流しながら目に映る風景を切り取った。 カメラがGX100だけ...

    2011/03/15

    日常写真(Everyday life)

  • GX100で撮る日曜日の河川敷風景

    RICHO Caplio GX100 日曜日、夕方の河川敷。 世界は平和で何事もなかったかのように、普段と変わらない風景が広がっている。 自転車をゆっくり漕ぎながら、河川敷の光景を写し止めた。これも現実。これでいいのだと思った。 夕焼け時間の河川敷には、緩やかな時間が流れていた。 人が多い街中や人目のある店内などで使いやすいコンパクトデジが欲しいと思って、前から探していた。最近はコンデジもものすごく価格が下がって買...

    2011/03/15

    河川敷(River beach)

  • 無事にいただくサタデー料理

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 なんだかいろいろ予定が狂って、落ち着かないような、途方に暮れたような感じの中、料理は土曜日に作った。 どれだけ心を痛めても、腹が空いたらご飯を食べないといけないし、眠たくなったら眠らずにはいられない。 どんな災害も事故も他人事ではなく、明日は我が身でもある。子供の頃から、東海地震は明日来てもおかしくないと言われ続けて育ってきたから、いつか来るのだろうとはずっと思って...

    2011/03/14

    料理(Cooking)

  • 名もなき日常の風景

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 他 何もいいことがないと、人は時々不満を口にする。 けど、何もないことは幸せなことだと、気づくときがある。 目の前に広がる代わりばえのしない平和な風景が、実はとても貴重なものなのだということを、我々は知らなければならない。 いつか失われる風景を、今撮っておこう。目に映るなんでもない風景を。 空は安全か? 空にも危険はたくさんある。 空を飛べることは自由か? 空を飛ば...

    2011/03/13

    日常写真(Everyday life)

  • 木曽福島の夕暮れ <木曽旅・第8回>

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 木曽路の旅シリーズが途中のまま、しばらく放置してしまった。福島宿編を終わらせて、今日で最終回としたい。雪の風景も、今となっては懐かしいくらい季節は進んでしまった。それでも、木曽路はまだ今日あたりでも雪が残っているだろうか。 福島宿は、中山道六十九次の中で、江戸から数えて37番目の宿場町だった。 日本四大関所の一つがあったところとしても知られている(他の3つは中山道の碓...

    2011/03/11

    観光地(Tourist spot)

  • 正解が選べなかった木と水の風景

    PENTAX K-7+PENTAX 55-300mm f4-5.8 海上の森の篠田池で、水面から突き出した枯れ木と水の風景を、これまでにも何度か撮ってきた。 もう一度しっかり撮り直そうと思い、行って撮ってきた。それはよかったのだけど、帰ってきてから写真を見てみると、どれが正解なのか自分でも判断がつかない。どれか一枚選ぶとすれば、一枚目ということになるだろうか。それでも他の写真を捨ててしまうのももったいない気がしたので、いっそのこ...

    2011/03/11

    海/川/水辺(Sea/rive/pond)

  • 矢田川河川敷をホームとする

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 他 これまで矢田川で何度となく写真を撮ってきたけど、これからはこの川沿いと河川敷を、自分のホームグラウンドとすることにはっきり決めた。 毎日とはいかないまでも、一週間に一度くらいは必ず撮る場所というのを持っておくことが必要なんじゃないかと思ったからだ。ホームということを意識して通い詰めることで初めて撮れる写真もあるに違いない。飽きるとか新鮮味がないとかは関係ない。と...

    2011/03/09

    日常写真(Everyday life)

  • 春色の写真たち <農業センター・後編>

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / 55-300mm / TAMRON 90mm f2.8 色と光だけの写真。そんなものを今年の農業センターで撮りたいと思っていた。 わがままな写真だけど、イメージしてるものが撮れた。 より抽象的な方向へ向かうのも、一つの方向性だ。そのまま進むことになるか、引き返すことになるかは、分からない。 いずれにしても、たくさんのアイディアを持っていることが大切で、写真の可能性は、思っているよりも広い。 ...

    2011/03/08

    施設/公園(Park)

  • 同じ季節同じ場所違う自分 <農業センター・前編>

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / 55-300mm / TAMRON 90mm f2.8 同じ季節に同じ場所へ行っても、そこには同じ光景があるだけだ。特に代わり映えはしないし、何年も続けて行っていれば新鮮味もほとんどない。けれど、その場に立つ自分は、去年の自分ではない。自分が変われば、風景の見え方も違ってくるし、撮れる写真も去年とは別のものになる。 農業センターのしだれ梅も、今回で6回目となった。今年はもういいかなと思いつつ...

    2011/03/08

    施設/公園(Park)

  • 春を前にして普通のサンデー料理

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 今日のサンデー料理も、普通に作って、普通に食べた。3月になったとはいえ、まだ春の食材が出回っているわけではなく、ひな祭りが終わってしばらく行事らしい行事もない。寒さが続いていることもあって、料理に関してもまだ春気分とはいかない。 使う食材も、メニューも、腕も、頭打ちの状況を、どう打開していくか。彩りと盛りつけという課題も残しつつ、もう少し料理に広がりを持たせていきた...

    2011/03/06

    料理(Cooking)

  • 歩いて楽しい木曽福島 <木曽旅・第7回>

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 木曽福島の町並み。山の麓の狭い地域にびっしり家が建ち並んでいる様子がよく分かる。 木曽代官所や家臣の家などは木曽川右岸に固まっていたようだ。左岸は比較的新しい町内だろうか。家並みが新しいところをみると、こちらも昭和2年の火事で焼けてしまったのかもしれない。 駅前から少し歩いたところに、小さなスナックや居酒屋、喫茶店などが並ぶ一角がある。奈良井の駅前にはこんなところは...

    2011/03/05

    観光地(Tourist spot)

  • 印象に残った木曽福島宿 <木曽旅・第6回>

    PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4 冬の木曽路旅、最後の目的地は、木曽福島だった。 奈良井宿や馬篭、妻籠などに比べると、観光宿場町としてはマイナーなところだ。けれど、個人的には今回の旅で最も印象に残る場所となった。規模は小さいながら、宿場町好きなら訪れて損はない。あまり観光地化されていないのも好印象につながった。 駅前は思いのほか開けていてちょっと驚いた。下呂温泉の駅前に少し感じが似ている。 御嶽山...

    2011/03/04

    観光地(Tourist spot)

  • 日常に見る季節の風景

    PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 他 この冬、最後の雪が降った日。 今シーズンはよく降って、たくさん積もった。寒い冬だったという印象が残る。 いつも、冬が終わる頃になって、もっと雪を撮りたかったと思う。また次の冬シーズンか。 雨の日。 2月終わりの雨は冷たかった。 曇天の空。春は近いようで遠い。 河原の冬枯れ風景。荒涼という言葉が浮かぶ。 雲に遮られた鈍い光の太陽。 寒い日が続く。 もう少し冬が延長し...

    2011/03/03

    日常写真(Everyday life)

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冬の終わりの尾張旭風景

日常写真(Everyday life)
尾張旭-1

PENTAX K-7+PENTAX 55-300mm f4-5.8 / 50mm f1.4



 少し前に撮った尾張旭の写真を出していなかった。森林公園へ行ったときだから、もう2週間くらい前のものだ。
 だいぶ暖かくなって、桜も咲き始め、風景も春めいてきた。写真の在庫を見ると、冬景色がまだけっこう残っている。完全に春になってしまう前に、冬の在庫は一掃しておきたいところだ。春になれば撮りに行く機会も増えるし、写真も余りがちになる。
 この日は風が強い日で、空も晴れていたから遠景を撮るにはいいだろうというので、スカイワードあさひに登った。ただ、思った以上の春がすみで、風景は思ったほどはっきりしていなかった。冬のスカッと抜けるような空とは明らかに違っていた。
 御嶽山の山頂はまだまだ真っ白だ。この前木曽路へ行ったとき近くで見ることができて、一層親しみがわいた。
 スカイワードからは前方の山に隠れて少ししか見えないのが残念だ。家からの方がよく見える。
 鉄塔と電線も、なんともうらめしい。

尾張旭-2

 恵那山はすでにほとんど雪が溶けていた。冬に行ったときは真っ白だったのに。
 標高は2000メートルを越えているものの、場所の気候条件が御嶽山とは違っている。

尾張旭-3

 遠くの山並みはぼんやりかすんでいた。四日市方面も、よく見えなかった。
 山並みを撮るというのは、やはり冬ならではのお楽しみだということを再認識した。

尾張旭-4

 山陰から煙が上がっていた。もちろん火事とかではない。
 たぶん、王子製紙の煙突から出る煙だと思う。

尾張旭-5

 それほど遠くない名古屋駅のビルも、ぼやけて見える。
 背後の山も稜線がかろうじて見えるくらいだった。
 太陽は雲に隠れて見えなくなった。夕焼けは見られなかった。

尾張旭-6

 小学校に残って遊んでいた子供たち。
 サッカー派と野球派に分かれていた。

尾張旭-7

 空をいくのはカワウの群れだろうか。

尾張旭-8

 維摩池にも少し寄っていった。自転車で半周してみる。

尾張旭-9

 枯れススキの風景が、冬の終わりを思わせた。

尾張旭-10

 キラキラの中に浮かぶカモさんたち。このときはまだ渡りのカモたちもいた。もう居残り組はだいぶ少なくなったことだろう。

尾張旭-11

 飛ぶダイサギ。ダイサギにしてもコサギにしても、警戒心が強くて、なかなか近寄らせてはくれない。

尾張旭-12

 長池近くにある小さな池、大森池。

 近いうちに、春の尾張旭を撮りに行こう。

名古屋市市政資料館の桜は2ヶ月のロングラン

桜(Cherry Blossoms)
市政資料館桜-1

PENTAX K-7+TAMRON 90mm f2.8 / DA 16-45mm f4



 名古屋市市政資料館で桜が咲いているという話を聞いたのは、つい数日前のことだった。そんなこと、今まで一度も聞いたことがない。
 なんでも、3月の初めから4月一杯の2ヶ月の間、次々にいろんな桜が咲くんだとか。なんでそんなことを今まで知らなかったのかが不思議だ。大通りから中に入ったところで通り道ではないにしても、一度くらいはニュースやネットで見ていてもよさそうなものなのに。
 とりあえず行ってみれば話は早いということで行ってみた。なるほど、咲いている。というか、もう終わりかけている。市政資料館の敷地内は、早くも桜の季節が終わるときの感じに包まれているのだった。ちょっとびっくり。
 高岳の桜が名古屋で一番早いと聞いていたのに、あれはどうやら間違いのようだ。市政資料館の方がずっと早く咲く。
 大寒桜、カンヒザクラ、トウカイサクラなどの早咲きの桜から、ソメイヨシノ、サトザクラまで、10数種類の桜の木が130本ほど植えられているそうだ。だから、3月、4月は、いつ行っても何かの桜が咲いているということになる。
 今はタイミングとしてはあまりよくないときで、早咲きの桜には出遅れだし、ソメイヨシノには早すぎる。

市政資料館桜-2

 今シーズン早くも3ヶ所目の桜ということで、だいぶ気持ちが桜モードになってきた。ソメイヨシノの本番前に、充分ウォーミングアップができた。

市政資料館桜-3

 かなり葉桜になっている木もある。サトザクラみたいだけど、これも早咲きの桜だ。
 ときどき思い出しように木にプレートがかかっている。分かったのは4、5種類で、あとは分からなかった。

市政資料館桜-8

 散った花。姿をとどめたまま、地面のボトリと落ちている。
 散り姿の美しさという点でも、ソメイヨシノは他の桜に勝っている。

市政資料館桜-4

 夕焼け色に染まる赤煉瓦と桜。
 現在は名古屋市の市政資料館として使われているこの建物は、大正11年(1922年)に、名古屋の地方裁判所として建てられたものだ。
 昭和59年(1984年)に、重要文化財に指定され、平成元年(1989年)から一般公開されている。
 敷地は、名城公園の飛び地という扱いになっている。

市政資料館桜-5

 各種催し物が行われていたり、見物客が訪れたり、喫茶室があったり、敷地でのんびりする人たちもいて、市民の憩いの場となっている。
 桜見物の人たちもちらほら訪れていた。

市政資料館桜-6

 この空間は居心地がいい。ベンチもたくさんあるし、芝生もある。桜も咲いているし、弁当を食べたり、本を読んだり、まったりするにもいいところだ。

市政資料館桜-9

 猫ものんびり過ごしている。
 伸びをしたあとついでに爪とぎをして、どこかへ歩いていった。

市政資料館桜-7

 桜が似合うのは女の子やカップルばかりではない。お父さんだって絵になるのだ。

市政資料館桜-10

 散る花もあれば、まだまだこれから咲いてくる花もある。
 ソメイヨシノの見頃は来週になるだろうか。

市政資料館桜-11

 幹から咲いた花が、風に吹かれてぐるぐる回っているところ。

市政資料館桜-12

 夕陽の風景。資料館の入り口。

市政資料館桜-13

 夕陽に照らされる仕事帰りのお父さん。

市政資料館桜-14

 人のいなくなったベンチ。

市政資料館桜-15

 この日のラストカット。
 いいのが撮れたので、もう帰ることにした。

 本編に入りきらなかった写真は、続き(more)で。

移ろいゆく街の風景

名古屋(Nagoya)
街の風景-1

RICHO Caplio GX100



 今日は大須の行き帰りで撮った街の風景を。
 見慣れた街も、いつしか姿を変えていくもので、それまでずっとあったものがいつまでもそこにあるとは限らない。
 銀映が閉鎖されてほどなくして建物を壊す工事が始まり、あっという間にセブンイレブンになってしまった。歴史のあるストリップ劇場の跡地にコンビニとは、無粋もいいところだ。そりゃあないぜと思う。
 しかし、すっかり見晴らしがよくなった新出来交差点は、いかがわしさのかけらもないスカッと明るい空間になったのだった。

街の風景-2

 ビルの屋上で、風力発電の小さな風車が回っていた。ミニ風車一機でどれくらいの電力がまかなえるのだろう。
 いざとなれば電力会社も当てにならないことが分かった今、電気も自前でなんとかするしかないらしい。これを機に、各家庭や企業で太陽光発電や風力発電を普及させていったらいいと思う。

街の風景-3

 白壁交差点の桜並木。たぶん、オオカンザクラだ。これがずっと高岳まで続いている。こちらの木はまだ若くて小さい。これから大きく育てば楽しみだ。

街の風景-4

 栄あたりの交差点。
 しだれ桜はまだ咲き始めで、花はまばらだった。
 レンズが汚れていたときで、逆光でまともに写り込んでしまっている。

街の風景-5

 栄交差点。花壇にたくさん花を植えているところだった。都会の真ん中に花を咲かせるというのは、とても良いことだ。心も少しは和む。

街の風景-6

 上前津から一本裏に入った通り。表の喧噪が嘘のように静かだ。
 こんな場所に時代に取り残された通りがあったことを初めて知った。かなり驚いた。

街の風景-7

 震災のニュースの影で、名古屋では大きな出来事が二つあった。
 一つはリニア・鉄道館がオープンしたことで、もう一つは名古屋市科学館がリニューアルされて世界一のプラネタリウムが完成したことだ。自粛ムードの中、どちらもひっそりしたオープンとなった。
 プラネタリウムは初日からいきなりトラブルで上映ができないというつまづきを見せたものの(ドイツ・カールツァイス社の技師が原発騒動で本国に逃げ帰ってしまった)、その後はやはり大人気で、かなり並ばないとチケットが買えないようだ。春休みということもあって、早々に売り切れになってしまうらしい。

街の風景-8

 裏から見たプラネタリウムの巨大球体。名古屋の名所が一つ増えた。
 建物全体の工事はまだ続いていて、完成は秋くらいになるとあった。
 プラネタリウムは空いた頃を見計らって、必ず一度は見ておきたい。

街の風景-9

 セントラルブリッジとテレビ塔。
 テレビ塔も一時、夜間照明を消していた。今はもう元に戻ったのだろうか。

街の風景-10

 名古屋の観光ルートバス「メーグル」。あまり多いとは言えない名古屋の観光名所を巡っている。
 最初の頃はもっと金ピカで派手な色をしていたはずなのに、いつの間にかおとなしいデザインに変わっていた。乗るのが恥ずかしいという苦情でも来たか。
 一度乗らないといけないと思いつつ、乗りそびれている。多少は観光客に浸透してきているのだろうか。

街の風景-11

 東京などでは利用者が多いオープンカフェも、名古屋ではあまり流行っているとは言えない。そういう店も少ないし、席もたいてい空いている。
 名古屋人はコメダさんとかの喫茶店でじっくり粘るというスタイルだから、オープンテラスは文化が違うのかもしれない。

 移ろいゆく街の今を撮っておこう。

5年目の覚成寺彼岸桜

桜(Cherry Blossoms)
覚成寺桜-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4



 先週の21日に、春日井の覚成寺に彼岸桜を見にいって、まだ全然咲いていなかった。あれから一週間経って、そろそろ満開が近いんじゃないかと再び出向いてみた。しかし、今年の春はやはり寒いようで、思ったよりも進んでいない。まだ4分咲きくらいだろうか。例年に比べてかなり遅い。
 それでももう一回行くのはちょっと難しそうなので、今年は今日と決めて、しっかり撮ってきた。
 初めてここの桜を撮ったのは、2005年だった。どこかで飛ばした年があって、今年で5回目となった。今年もやっぱりこの桜はいいなと思う。
 彼岸桜としては若い100歳くらいということで、まだまだ元気がいい。つっかえ棒だらけの名物桜が多い中、やはり自力で立っている桜の姿は美しい。老木になれば枝も曲がるし折れる。それでいいと思うのだけど。

覚成寺桜-2

 こう見るとまだ咲き揃っていないのが分かる。4分咲きもいってないくらいかもしれない。
 ここの彼岸桜は、だいたいソメイヨシノよりも1週間くらい早くて、25日くらいに満開になる年もある。名古屋は昨日27日にソメイヨシノの開花宣言が出された。だから、本来なら今日あたり満開になっていてもおかしくはなかった。
 ソメイヨシノの見頃もこの分では少しずれ込みそうだ。今週末ではまだ早くて、うまくいけば来週末まで長く楽しめるかもしれない。
 覚成寺の見頃も、今週末くらいじゃないだろうか。

覚成寺桜-4

 ソメイヨシノはみんな兄弟で、集まって咲いていて初めてよさが出る。彼岸桜のような一本桜は、一本だけで絵になる。
 見る角度によって姿も違ってくるし、光によっても別の表情を見せてくれる。
 木の周囲をぐるぐる周りながら、たくさん撮った。

覚成寺桜-3

 後ろにお寺の本堂が写っている。
 つい桜に気を取られてお参りが後回しになりがちだ。この日も手を合わせたのは、帰る前だった。

覚成寺桜-5

 花の色と青空を両立させるなら順光ということになるけど、やっぱり桜でも逆光で撮りたい。
 マクロレンズを持っていなかったのをちょっと後悔した。あと、C-PLをつけるのを忘れていた。

覚成寺桜-6

 桜でも回転流しを試してみる。

覚成寺桜-7

 満開じゃなくても撮影は楽しめた。
 ようやく覚成寺の桜を撮れた気がした。

覚成寺桜-8

 こんな撮り方もしつつ。

覚成寺桜-9

 逆光で木の幹の力強いシルエットを写す。

覚成寺桜-10

 飛んできた自衛隊機と一緒に記念撮影。

覚成寺桜-11

 充分撮って、納得したところで覚成寺をあとにした。

 高岳のカンヒザクラに続いて覚成寺で彼岸桜を撮って、ここまでは順調に来ている。
 そろそろソメイヨシノ巡りのプランも考えないといけない。近場は自転車で回れるだけ回るとして、何か一つくらい目玉が欲しい。念願の根尾村の薄墨桜を、今年こそ見にいくか。満開のときは激混みらしいから、散り際くらいがいいかもしれない。

スライドショー第二弾 「街の風景」

スライドショー(Slideshow)

http://www.youtube.com/watch?v=ncPasthXUTo

 スライドショーの第二弾を作ってみた。今回のテーマは、街の中の人の営みというものにした。
 スライドショーといえば、やはり曲があってこそという思いが強くなって、今回は一応曲もつけてみた。
 誰のどんな曲が自分の写真に合っているのか、あれこれ試してみた。今聴いている曲や、過去に好きだった曲の数々を、思いつくままに流してみる。
 しかし、どうもしっくり来るものがない。いつも好んで聴いているのはJ-POPなのだけど、日本の曲は圧倒的にラブソングの割合が多くて、それは自分の写真の内容にマッチしない。応援歌もちょっと違うし、速いテンポやうるさい曲は絶望的に馴染まない。好きなコブクロやミスチルでは、曲の方が強すぎて写真が負けてしまう。
 YouTubeが用意した曲をいろいろ試してみても、これといったものが見つからない。ジャズではないし、ブルースでもロックでも、クラシックでもない。シャンソンって感じでもないし、ポップスの中で合いそうなものもありつつ、これといった決め手がない。
 そんな中、ついに自分の写真と相性のいいジャンルを見つけた。それはほとんど聴いたことがない英語のフォークやカントリーだった。なんだか知らないけど、自分の写真とカントリーのリズムやテンポが妙にフィットする。サウンド感がしっくりくるというのか。自分の写真がカントリー調だったなんて、今まで思ったこともなかった。ハリウッド映画なんかでカントリーを聴いてるやつは田舎者だと馬鹿にされているようなシーンが出てくるけど、アメリカにおけるカントリー音楽というのは日本に置き換えたらどんなジャンルになるんだろうか。演歌とは少し違うような気がする。
 そんなわけで、今回はカントリー&フォークのジャンルの中から一曲選んでつけてみた。この曲はカントリーというよりフォークに属すのだろうか。そのあたりの違いはよく分からない。また他のも聴いてみて、もっと合うのがあったら変えるかもしれない。
 今回、写真に曲をつけるという作業の中で、自分の写真のサウンド感というのがどういうものかというのを考えるよいきっかけになった。
 逆に、音楽を先に決めて、それに合った写真を撮るというアプローチもある。Soweluの「MOON ON THE WATER」のための写真なんかも撮ってみたい。それは月夜の写真ということになるだろう。
 これからもスライドショー作りはやっていきたいと思っている。

行き先は料理だけが知っているサンデー

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今回のサンデー料理のテーマは、春とはならず、最近の気候同様、冬の名残料理といった感じになった。特に狙ったわけではない。
 久しぶりに茶色い和食料理にしようと思って始めたのに、作っているうちに彩りを加えたくなってきて、だんだん和食とは呼べないものになっていった。料理の行き先は料理に聞いてくれ。私は無責任な引率人のような料理人なのだ。
 今回はちょっと楽をしたというか、あまり手間暇がかかっていない。そんなふうには見えないとしたら、成功だ。頑張ったのに頑張りが伝わらない料理というのもある。

サンデー2

「スモークサーモンのカルパッチョ」
 名前の通りの料理で、特に工夫もない。ポイントは普通のサーモンではなく、スモークサーモンを使っているところくらいだ。見た目がマグロっぽいけど、燻製サーモンで、特有の香ばしさが口の中で広がる。
 オリーブオイル、白ワイン、みりん、しょう油、酢、レモン汁、砂糖、ショウガ、からし、塩、コショウを混ぜて、ひと煮立ちさせる。
 薄くスライスしたタマネギを水にさらす。
 パセリ粉とあらびきコショウを振って完成となる。
 普通に美味しい。マグロでもいけると思う。

サンデー3

「ダイコンのカラフル煮込み」
 ダイコンを米のとぎ汁で下茹でしてアクを取る。
 水、白だし、酒、みりんでじっくり煮込む。
 エビを下処理して、塩、コショウ、酒を振り、アスパラガスを細切りにする。
 それをコーンと共に追加する。
 汁気が少なくなってくるまで煮込む。
 塩、コショウで味を調え、最後に水溶きカタクリ粉を入れて、とろみをつける。
 コーンの甘みが効いている。

サンデー4

「里芋煮と豆腐のそぼろ」
 当初の和食の面影をとどめたのはこれだけだった。
 里芋はよく水洗いをして、強火で5分ほど茹でて、いったんザルにあげて水洗いしてぬめりを取る。
 水、酒、みりん、白だしで煮ていく。しょう油を使うと色が茶色になってしまうので使わなかった。だし汁で充分味はつく。
 木綿豆腐をペーパーで包み、レンジで5分ほど加熱して水気を飛ばす。ペーパーを替えて、水気を絞る。
 豆腐を崩し、ごま油で炒める。
 里芋が充分柔らかくなったら、豆腐のところに入れて、煮汁と共に炒めていく。
 中華の素、白ごま、塩、コショウ、唐辛子で味付けをする。
 刻んだ青ネギを乗せる。
 見た目は地味であっさり味だけど、また食べたいと思わせる一品だ。

 思い通りにいかなくても、美味しければ結果オーライだ。メニューにあるものを作っているわけではない。自分自身、作ってみるまでどうなるか分からないという楽しみもある。
 今週も偶然美味しくできた料理を食べて、満足した。

撮りきれない大須

名古屋(Nagoya)
大須-1

RICHO Caplio GX100



 今年の節分に、豆拾いのために大須観音へ行った。あのときは商店街も大混雑で、その後の予定もあって、大須の街をしっかり撮ることができなかった。近いうちに再訪しなくてはいけないと思っていた。
 GX100を持って、ちょっと行ってきた。コンデジで街撮りをするとどんな感じになるのかを確かめたかったというのもあった。
 実は、行く途中でレンズに触ったようで、レンズに曇り汚れがついてしまっていて、画像中央がハレーションを起こしたような写りになってしまった。最後まで気づかなかったとは、なんともうかつな話だ。シーンによってはかなり目立ってしまっている。残念なことになってしまったものだ。
 それは別にしても、GX100で大須を撮るのは厳しかった。人が大勢いるところでは目立たなくていいだろうというのはあったのだけど、それにしてもいちいち動作が鈍く、とっさの状況に対応しきれない。ノイズが多いから感度も上げたくないというので、大事なところでブレ写真を生むことになった。
 欠点を改良したGX200に買い換えるか、コンデジはあきらめるか、どちらか選ぶことになりそうだ。写りにはまずまず満足しているだけに惜しい。

大須-2

 あらためて、すごいパンフォーカスだ。絞りはf3.6とかで絞ってない。コンデジは絞っても小絞りボケになるだけだから、あまり絞らない方がいい。
 マクロ以外ボケ味がコントロールできないというのも、コンデジの限界の一つだ。逆にいえば、そこがデジイチを選ぶ大きな理由の一つとなっている。

大須-3

 大須301ビルが建って、天津甘栗の店も大きく様変わりした。商店街も全体的に小綺麗になった。
 私の中にある大須の記憶は、もう25年も前のもので、今の大須は大須であって大須でないような不思議な感じがする。
 2008年の8月に、大須の商店街をじっくり撮り歩いて、そのときのことを紹介した。大須の歴史なんかについてもけっこう書いたので、今回は繰り返さない。

大須-4

 私のイメージする大須の店は、こういうところだ。山登屋というから山岳関係の店かと思わせて、まったくそうではない。
 大須に行かないと買えないような服がたくさん売っている。

大須-5

 古い商店街では、名古屋一の賑わいを保っているのが、ここ大須商店街だ。
 昔に比べてシャッターが下りている店舗は減って、賑わいが増しているように思う。昔はもっとひなびていた。最近は若者が新たに店を開いたり、外国の飲食店が増えたりしている。
 猥雑さは相変わらずで、個人的にはこの商店街の空気感は落ち着かない。昔から知っているところなのに、いまだにアウェイ感が強い。瀬戸の銀座通商店街とかの方がずっと落ち着く。

大須-6

 店構えは新しくなっていても、昔から続いている老舗の店も多い。
 大須ういろや青柳ういろう、コメ兵などは、まだまだ元気に営業している。
 PC関係や電気店は、かなり変わってきているようだ。マニアックな小さな店が少なくなった。

大須-7

 万松寺の参道がすごいことになっている。とてもお寺の参道とは思えない。
 でも、自転車での通行は頑なに禁じている。自転車にだけ厳しいのは何故なのか。

大須-8

 万松寺に隣接して稲荷さんなどがある。どこからどこまでが万松寺なのか、よく分からない。

大須-9

 万松寺はちらっと見て、このへんで賽銭を入れて挨拶だけしておいた。

大須-10

 大きな招き猫がいる広場。
 こんな屋根あったかなぁ。
 調べたら、去年の3月にできたそうだ。どうりで見覚えがないはずだ。
 これで招き猫の下で雨の日も待ち合わせができるということか。

大須-11

 世界のタバコ各種を取りそろえた店。コンビニでは決して売っていない珍しい銘柄がたくさん。
 こんなところにも大須テイストがある。

大須-12

 大須のメインストリートは、東西の観音通、万松寺通、赤門通、東仁王門通と、南北の大須本通、門前町通、新天地通ということになる。
 なかなか一回では覚えきれない。碁盤状になっているから迷子になることはないにしても、ときどき自分がどのあたりにいるのか分からなくなる。

大須-13

 横道に入ると、ふっと静かになる。昔ながらの商店街の姿がここには残っている。こちらの方がホッとする。

大須-14

 路地の方が撮っていてもしっくりくるし、楽しい。

大須-15

 主だったところを縦横に歩いて1時間半くらいだろうか。撮り歩きでそれくらいだったから、歩くだけならそんなにかからない。
 飲み食いしたり、ものを買ったりするほどに楽しめる街だ。写真の撮影はどうなのだろう。撮りどころは多いようで少ないようにも思う。

大須-16

 あまり撮れたような気はしなかったけど、この日はここまでとした。やっぱり今回も、大須に対する苦手意識は克服できなかった。
 それでもまた挑戦したい気持ちはある。大須撮りの何か新しいテーマが見つかったら、撮りに行くことにしよう。

なんとなくな写真

日常写真(Everyday life)
なんとなく-1

RICOH Caplio GX100 / PENTAX K-7



 自転車に乗りながら、もしくは歩きながら、なんとなく目に付いたものを撮ってしまうということがある。
 在庫写真を確認していたら、そういう写真がけっこうたまっていた。このまま埋もれさせてしまうのももったいないから、ひとまとめにして出してしまうことにした。
 名付けて、なんとなくな写真たち。
 なんとなく撮っているから、どういう意味があるのかと問われても明確な答えはない。好きな子の理由を訊かれも上手く答えられないようなものだ。心が惹かれるのは理屈じゃない。
 一枚目は、工場の敷地内で見つけたものだ。どうして土にこんな模様がついたのかは分からない。凍り付いた地面が溶けてこんなふうになったのか、何か別の力が加わってできたのか。冬枯れの木の枝を描いたみたいに見えた。

なんとなく-2

 道端にガラスの破片が落ちていた。何故こんなところにこんなにたくさんの破片が落ちているのだろうと思いつつ、きれいだったので撮ってみる。割れた氷の集まりのようだ。

なんとなく-3

 小さな虹色。
 太陽の光が自転車の何かのパーツに当たってできていた。
 しっかり7色ある。

なんとなく-4

 階段にできた優しい光と影の風景。
 春の光の柔らかさがよく出ていた。

なんとなく-5

 顔に見えなくもない木道の模様。

なんとなく-6

 落ちていたテニスボール。
 個人的にテニスには思い入れがあるので、感傷的な風景に思えた。

なんとなく-7

 ポップな車。
 自分で赤色に塗装したらしい。なんとなく中途半端だ。だいぶ錆びに食われている。まだ現役だろうか。
 バックミラーのサーフボードが効いている。

なんとなく-8

 おしゃれな郵便受け。

なんとなく-9

 なんとなく撮った空と防音壁の風景。

なんとなく-10

 自転車で走りながら猫を撮ったら、回転流しになった。

なんとなく-11

 夕陽のチラリズム。鉄線越し。

なんとなく-12

 短く尾を引く飛行機とカラスの出会い。

 今後も、なんとなくな写真は撮っていきたい。なんとなく。

また桜の季節がやって来た

桜(Cherry Blossoms)
高岳桜-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今年も高岳の桜を見にいこうと決めていた。
 何年か前に、名古屋で一番早く咲く桜が東区にあるということを聞いていた。初めて訪れたのが去年のことで、今年は2回目ということになる。
 去年、ほぼ同じ時期に訪れて、かなり散りかけていた。今年は開花が遅かったというのでこの時期に訪れてみたら、少し遅刻だった。満開をわずかに過ぎて、散り始めていた。今年は20日くらいが一番よかったんじゃないだろうか。
「秒速5センチメートル」の存在を今頃知って、それはもうかなり遅れているのだけど、今年はなんとなく桜が撮れそうな気がしている。秒速5センチメートルというのは、桜の花びらが落下する速度という話で(本当はもっと速いらしいのだけど)、その言葉の響きがとても気に入ったのだった。桜の花びらと人のいる風景が撮れるといい。
 そんなわけで、今年の桜撮りは、高岳の早咲き桜から始まった。

高岳桜-2

 桜通の地下鉄高岳駅(たかおかえき)2番出口を出て、右に少し歩くと、桜通泉二丁目の交差点がある。そこを左折すると、すぐに桜が見えるから分かるはずだ。
 道路の両脇に、オオカンザクラ(大寒桜)とカンヒザクラ(寒緋桜)が桜並木を作っている。
 難点は、道路の交通量が多いことだ。休日の早朝なら車も少なくて、ゆっくり撮れるだろう。

高岳桜-3

 散り始めた花びら。秒速5センチメートルを捉えるのは難しい。
 桜の散る様を捉えるというのが、今年の桜撮りの一番のテーマとなる。

高岳桜-4

 通りには銭湯や古い料理屋、昔ながらの理髪店などもあって、部分的にちょっといい雰囲気になっている。障害物は多いので、上手くよけながらということになる。

高岳桜-5

 近くの住民のみなさんは、見慣れているのか特に興味を示すそぶりも見せず、何事もなかったかのように通り過ぎてゆく。桜も、同じ場所で3日も見れば飽きるものだ。

高岳桜-6

 今年はきっと、こんな感じの写真が多くなる。横正面の構図で、背景と被写体の配置をきちんと整えて撮りたい。

高岳桜-7

 ソメイヨシノの咲かない沖縄では、桜といえばこのカンヒザクラのことを指す。
 日本の桜前線は、1月上旬に沖縄で咲くカンヒザクラから始まる。列島を縦断して北海道の最後は、7月上旬になる。

高岳桜-8

 たまには桜見物の人も訪れて、桜を撮ったり、記念撮影をしていく。通りすがりに携帯で撮っている人もちらほらいる。

高岳桜-9

 風に吹かれたように咲く桜の木。下を歩く人も寒そうだ。実際、寒かった。いつになったら暖かくなるのだろう。

高岳桜-10

 寒くて春は遠ざかったと思っていたけど、こうして満開の桜を見ると、やはり春は確実に訪れているのだということを実感する。あと一週間もすれば、ソメイヨシノも咲き始めるだろう。

高岳桜-11

 道をそのまま北上すると、川上貞奴邸のあるところに出る。更に行くと白壁の交差点だ。だから、バスレーンの白壁交差点を南下すると高岳に出るということになる。
 このあたりは他にも、橦木館や旧豊田佐助邸、春田鉄次郎邸、カトリック主税町教会などが集まっていて、見所が多い。桜と絡めてオススメしたい。

工場とか鉄とか

建物(Architecture)
鉄とか-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 他



 今日は、自転車の行き帰りなどで目にした、工場とか鉄とか、そんな関係のものを集めてみた。
 廃墟に関しては、このところ少しほとぼりが冷めているところだけど、工場や鉄関連については、変わらずやや萌え状態が続いている。すごく好きとまではいかないまでも、ちょっと気になる存在といったところだろうか。普段はその存在を忘れていても、見るとつい撮りたくなる。

鉄とか-2

 矢田川沿いを瀬戸方面に向かうと、川向こうに見える工場。何の工場かは知らない。製紙工場のような気もするし、焼却場のようにも思える。ひとまとまりに見えているけど、違う工場がいくつか集まって建っているのかもしれない。
 条件が揃えば、もっと印象的な表情が撮れそうだ。この角度は西向きだから、夕焼けよりも朝焼けのときか。

鉄とか-3

 これも矢田川沿いの工場。ノーリツとかなんとか書いてあった覚えがある。

鉄とか-4

 これは庄内川沿い。アサヒビールの工場があったところだと思う。ひと続きの工場内の施設なのか、別のものなのかは分からない。
 パイプのうねうねも、心惹かれるものがある。

鉄とか-5

 お馴染みの春日井王子製紙工場。
 季節的にも、時期的にも、工場はフル回転してることだろう。
 ティッシュを買いだめするつもりはないけど、今ティッシュがなければどうにもならない。今年の花粉はかなり強烈だ。

鉄とか-6

 いいところを見つけた。平針から少し北へいったところにある日進変電所だ。
 ここは鉄萌えにはたまらんスポットだ。鉄塔とか鉄線とかが、ものすごいことになっている。
 街撮りには邪魔な鉄塔も、これだけ集まれば魅力的な被写体になる。

鉄とか-7

 周囲の柵も低いので撮りやすい。
 ここは気に入った。また行きたい。

鉄とか-8

 場所や角度を変えて、しつこく撮る。

鉄とか-9

 これはしかし、なかなかのものだ。夜はどんな感じになっているのだろう。

鉄とか-10

 NTTの電波塔だと思う。
 建造物としての美しさを持っている。

鉄とか-11

 鉄といえばこっちも鉄だ。鉄道に対する気持ちは少しずつ高まりをみせている。
 車両そのものにはあまり興味がなくて、鉄道にまつわる風景を撮りたいという気持ちが強い。ホームや踏切の風景をもっと撮りたい。

鉄とか-12

 線路好きというのもある。太陽や列車のライトを浴びて光っているレールが美しい。

鉄とか-13

 自分が撮りたい鉄道風景が、少し分かってきた。

鉄とか-14

 瀬戸電の新型車両のライトがカッコイイ。写真に撮るとこんな光芒になるのを初めて知った。

鉄とか-15

 満月もスーパームーンも、曇り空で撮ることができなかった。その前に撮った十三夜の月がきれいだった。

スライドショー ~人のいる風景

スライドショー(Slideshow)

 前から作ってみたいと思っていたスライドショー。
 第一弾として思いついたのは、人がいる風景だった。作ってみて、やっぱり自分が撮りたい写真はこういうものだということを再確認できた。
 本当は好きな曲もつけたかったのだけど、著作権問題がいろいろややこしいようなので、曲はなしにした。自分の好きな曲を流しながら見てもらうと、いい感じになると思います(自由につけられたら、イーグルスの「デスペラード」にしようかなと)。

ある休日の午後

日常写真(Everyday life)
休日風景-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 大まかな目的地だけ決めて、街の風景を探しながら自転車を漕ぐ休日の午後。
 そんな中で、目に映った風景。
 心が動いたら、シャッターを切る。被写体を探しちゃいけない。

休日風景-2

 野球をする女の子チーム。外野手の彼女は少し退屈そうだった。
 レンギョウがだいぶ咲き出してきた。もうすぐ、ユキヤナギとレンギョウの白と黄色のコントラストを見ることができる。

休日風景-3

 川沿いの桜並木で、一本だけよく咲いていた。カンヒザクラでもなさそうだったけど、桜には違いない。
 静岡ではソメイヨシノが開花したという。こちらもあと一週間で咲き始めるだろうか。

休日風景-4

 白沢渓谷はどんな様子か、立ち寄ってみた。
 当然ながらソメイヨシノはまだ咲く気配も見せていない。別の桜があったはずだけど、それも咲いていなかった。
 吊り橋を渡るのは相変わらず変な感じがする。

休日風景-5

 空に近いバス、ゆとりーとライン。しばらく待ってみたけど、やってこなかった。
 少し風が強い日で、風速計がくるくる動いていた。

休日風景-6

 とりあえずの目的地はここ、春日井の覚成寺だった。
 毎年のように江戸彼岸桜を楽しみに訪れている。
 いつも25日くらいに出向いていって遅刻ギリギリだったから、今年は早めに行ってみたら、びっくり、まったく咲いていない。蕾はふくらみ、全体がピンクがかってはいるものの、一つも開花していなかった。やはり、今年は桜も遅そうだ。

休日風景-7

 本堂前の草履。

休日風景-8

 一週間後くらいに出直そう。

休日風景-9

 近くにある朝宮公園に行ってみた。ずいぶん久しぶりだ。7,8年ぶりだろうか。

休日風景-14

 休日の公園は、どこがどうというわけではないのだけど、やっぱり休日の空気感に満たされていて、平日とは全然違っている。子連れのお父さんの姿が多いとか、そういうことだけではない。
 空間の空気というのは、その場にいる人たちが作り出すものなのだということを再認識する。神社が神聖に感じるのも、訪れている人が神妙な気持ちになっているからだ。

休日風景-13

 グラウンドの周りを、ひとり、黙々と走っている人もいる。
 それぞれの休日がある。

休日風景-10

 生き急いでいない人たちの周りには、ゆっくりとした時間が流れている。

休日風景-11

 ハクモクレンが花開く目前だ。

休日風景-12

 だいぶ日が長くなった。春分の日を過ぎれば、いよいよ春本番は近い。

休日風景-15

 卒業式や終業式がうやむやになってしまって、学校が今どんな状態なのかよく分からないような感じになっている。もう春休みには入っているはずだ。受験はどうなったんだろう。

休日風景-16

 休日という言い方は正しくないかもしれない。土日でも働いている人は大勢いる。3連休と決めつけたような言い方もどうかと思う。

休日風景-17

 ふらふらしていたら、日が暮れた。

良くも悪くもオレ流サンデー

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今回もまた、良くも悪くも自分らしい料理になった。誰に習ったわけでもなく、誰か特定の料理人のレシピをお手本にしたわけでもない。自分が食べたいものを自己流で作っていたら、いつの間にかこんなスタイルの料理が定着してしまった。
 もはやここから脱却することは容易ではない。脱自己流を目指すならば、自分が食べたいものではないものを作るようにするしかない。人のために作れば、少しは変わっていくかもしれない。
 ここ最近の成長としては、薄味仕上げを覚えたというのがある。当たり前のことだけど、味が濃すぎるのを薄くするよりも、薄すぎるのを濃くする方が簡単で破綻が少ない。熱い状態よりも冷めた方が味付けは濃く感じるもので、味見の時点でちょうどいいのは濃すぎるということが、今更ながら分かってきた。気づくの遅っ。
 やや控えめに味付けをしていって、ちょっと物足りないかなと思うあたりで止めておくと、食べるときにちょうど良い加減になる。それが分かってからは、味付けの失敗は少なくなった。
 そんなわけで、今日は上の3品を作って美味しく食べた。

サンデー2

 白はんぺんとエビの団子(崩れ)中華あんかけ。
 白はんぺんを細かく刻んでつぶす。
 エビの下処理をして刻む。
 山芋をすり下ろす。
 それらにスウィートコーンと小麦粉を加え、よく混ぜる。塩、コショウ、中華の素で下味をつける。
 スプーンですくって、ごま油で焼く。柔らかいので団子状にならず。
 たれは、ごま油、酒、みりん、しょう油、中華の素、砂糖、唐辛子をひと煮立ちさせ、水溶きカタクリ粉でとろみをつける。
 刻んだレタスを敷いて、たれをかけて食べる。
 ふわふわ食感で、コーンの甘さが効いている。

サンデー3

 野菜蒸しのツナ・カレー・チーズあえ。
 味は良かったのに見た目が悪くなってしまったのが惜しい。作る段階で、蒸すのか煮るのか焼くのか、迷いが生じてしまって、なんだかぐずぐずの感じになった。
 火が通りにくいジャガイモとニンジンは蒸し器で蒸した。
 火が通りやすいキャベツ、タマネギ、トマトはタジン鍋で蒸し焼きにした。
 二つをあわせて、フライパンに移し、油抜きしたツナ缶、カレー粉、スライスチーズ、酒、みりん、しょう油、白だし、塩、コショウで炒める。
 最初から全部蒸し器でやっていたら、もう少しきれいに仕上がっただろうか。

サンデー4

 マグロ蒸しの卵とじ。
 マグロに塩、コショウ、酒を振ってしばらく置き、タジン鍋に酒、みりん、しょう油、白だしを入れて蒸し焼きにする。
 刻んだ長ネギ、輪切りにしたオクラ、とじた卵を混ぜ、タジン鍋に流し入れる。卵が半熟に固まったら完成だ。
 オクラがけっこうポイントになっていて、こうして食べるとオクラも美味しい。

 明日は春分の日で、いよいよ季節は春だ。ツクシも見たし、タケノコなんかの春の食材もそろそろ出回ってくる。来週以降はそれらも活用して、春らしい料理を作っていきたい。

森林公園は春まだ遠し

施設/公園(Park)
森林公園-1

PENTAX K-7+TAMRON 90mm f2.8



 今年は春を目前にして、季節が少し足踏みしている。3月も半ばだというのに、春の花が咲き揃わない。
 森林公園も、まだまだ冬の気配が色濃く、春本番には遠い。咲いている花も少なく、冬の名残を撮ることになった。
 撮るものがないからといって嘆いていても仕方がない。なければないなりに何か探して撮ればいい。今日はそんな写真が並ぶことになる。

森林公園-2

 太陽を利用して葉のシルエットを撮る。
 これは様々なシーンで応用できる。いいシルエットを見つければ、面白い写真になる。

森林公園-3

 探してやっと見つけたシラタマホシクサ一つ。ドライフラワーになっても白さを保っている。
 ハルリンドウはまだ気配さえなかった。

森林公園-4

 枯れ花にも美しさはある。
 花盛りには気づかない。

森林公園-5

 水に沈んだ落ち葉も色を失った。赤い葉が一枚だけ。

森林公園-6

 何の花だったのかは分からない。

森林公園-7

 よく見るけど何だろう。今まであまり気にしなかったけど、枯れ姿も魅力的だ。

森林公園-8

 この日は徹底的にこんなのばかり撮っていた。

森林公園-9

 ススキの穂も、よく見ると繊細だ。可憐とさえ言える。

森林公園-10

 新芽に日が当たる。よくよく見れば、あちこちに春の予感がある。

森林公園-11

 虫も少しはいるかと期待したけど、飛んでいるのはハナアブや小さな羽虫くらいだった。虫の季節はまだしばらく先だ。ギフチョウも今年は少し遅れるかもしれない。

森林公園-12

 アオモジの花もまだ蕾で、咲いているものはなかった。

森林公園-13

 春の田んぼにつきもののタネツケバナは、よく咲いていた。
 田んぼにおたまじゃくしを探したけど見つからなかった。それももう少し季節が進んでからか。

森林公園-14

 ヒメオドリコソウの葉に生える白い産毛は、朝霜が降りたみたいだ。

森林公園-15

 散るサザンカの花びらと、咲くオオイヌノフグリ。
 地面では季節の交代劇が起きている。

森林公園-16

 タガラシだと思うけどちょっと自信がない。
 キツネノボタンとは少し違うし、ヘビイチゴは真ん中の部分が黄色い。

 後半の花々は、人工的に作った里山エリアで咲いていたものだ。人の暮らしに近いところの方が花は多い。
 3月半ばの森林公園はこんな感じだった。これからは更に気温も上がって、一週間ごとに植物も大きく姿を変えていく。ぼんやり過ごさないようにしたい。

森の春は遅れてやってくる ~海上の森の3月

森/山(Forest/Mountain)
海上の森3月-1

PENTAX K-7+PENTAX 55-300mm f4-5.8 / TAMRON 90mm f2.8



 この前、海上の森へ行ったときの写真がまだ残っていた。篠田池の水風景だけを撮りに行ったわけではなかった。
 しかし、3月前半の森は、まだまだ春本番には遠く、被写体となるものが少ない。スミレさえ、まだほとんど見かけなかった。森の春は、里よりも少し遅れてやってくる。
 いつものように林の風景を撮る。お気に入りの場所の一つで、篠田池からの帰り道でもあるので、毎回のように撮っている。
 この日はあまり印象的な写真を撮れなかった。光が斜めに差して、霧でも出ていれば最高なのだけど。

海上の森3月-2

 杉だか檜だかを植林しているところなので、太陽が遮られて地面まではあまり光が届かない。だから、日陰でも育つシダのような植物が中心となる。
 人の手が入る里山が豊かなのは、木を間伐するからだ。そうすると光が地面まで当たって、様々な種類の植物が育つ。花が咲けば昆虫も増え、鳥や動物もやってくる。そうやって豊かな森になっていく。
 人の手が入らなくなった里山は、高い木々が増えて、かえって植生が貧しくなる。木を切り倒すことはかわいそうだとかいうのは必ずしも正しくはなくて、本来であれば人と森とは上手に共存できる仕組みができていたのだ。

海上の森3月-3

 海上池は、まだ水が入っていなかった。大部分の水が抜かれた状態で、少し流れがあるだけだ。
 いつ水を入れて、いつ抜くのか、詳しいことは知らない。もう少ししたらまた入れるはずだ。夏の海上池風景も、いつも楽しみにしている。

海上の森3月-4

 この日も寒い日で、途中で小雪が舞ってきた。
 大雪が降ったとき、森はどんな風景になっていたのだろう。

海上の森3月-5

 この時期、森で咲いている木の花の代表が、アセビ(馬酔木)だ。
 毒を持った木ながら、白い可憐な花を咲かせる。

海上の森3月-7

 足元では、オオイヌノフグリやホトケノザ、ハコベやタネツケバナなどが花盛りだ。
 今年はスミレが遅い気がするけどどうだろう。もうそろそろ咲いてきただろうか。

海上の森3月-6

 水たまりに映った冬枯れの枝と空。

海上の森3月-8

 森の中を水が染み渡り、ここに暮らす生き物たちを潤す。

海上の森3月-9

 赤池に半ば沈む白く枯れた枝の姿。

海上の森3月-10

 どこからともなく現れた犬が、ちらっとこちらを見て、またどこへともなく歩き去っていった。
 森の中で犬に出会うことは想像していないので、反応が遅れて、後ろ姿しか撮れなかった。けっこう驚いた。
 海上の森には数軒の民家があるから、どこかの飼い犬だとは思うのだけど。

海上の森3月-11

 森の外で鳥の群れに会う。鳩か。

海上の森3月-12

 前回、篠田池の水風景写真で答えを出せなかったのだけど、最終的に仕上げを変えて、今回はこの一枚を答えとした。
 長時間露光で完全に水面をツルツル仕上げにするよりも、時間を短くして水の動きを残した方がいい場合もあることが分かった。

 海上の森の春はこれからだから、また時間を作って行きたい。できれば今月中にもう一度。

身近な鉄道風景を巡る

飛行機(Airplane)
鉄道風景-1

RICHO Caplio GX100 / PENTAX K-7



 日々の暮らしの中で鉄道に乗らない私にとって、列車というのはどこかへ出かけるときに利用する非日常的な交通手段なわけだけど、家から少し足を伸ばすといくつかの鉄道路線があって、目にする機会は少なくない。
 それが旅情をかき立てるというほどロマンチックな風景ではないにしても、被写体としての魅力があることに最近ようやく気づくようになった。何年か前までは遠出といっても車ばかりで列車にはほとんど乗らなかったから興味もなかった。しかし、ここ数年ちょくちょく利用するようになってからは、少なからず興味も出てきた。カメラを持って散策しているときに列車を見ると、ほとんど反射的に撮ってしまうくらいだ。
 矢田川沿いを西へ3~4キロ走ったところに、瀬戸電と中央本線の鉄橋が架かっている。
 今日はここからご近所鉄道風景の旅を始めたいと思う。

鉄道風景-2

 瀬戸電の赤い車両。瀬戸電もだいぶシルバー車体が増えてきたけど、やはり見慣れた赤いボディの方がホッとする。

鉄道風景-3

 これは鉄道ではなく、名古屋ガイドウェイバス、通称ゆとりーとラインというガイドレールの上を半自動で走るバスだ。ついでに入れてしまおう。
 そういえば、ゆとりーとラインもまだ一度も乗ったことがない。

鉄道風景-4

 鳥羽見の赤煉瓦トンネルがどうなったか、久しぶりに見にいった。
 前回初めて訪れたのは、3年くらい前だったか。特に変わった様子はなかった。

鉄道風景-5

 この区間の中央線を毎日利用している人でも、この赤煉瓦トンネルのことを知らない人は多いんじゃないだろうか。

鉄道風景-6

 中央線沿線をしばらく北上してみた。新守山駅も初めて見た。このあたりは区内でもまったく馴染みのないエリアだ。

鉄道風景-7

 夕暮れ時の鉄道風景は、そこはかとなく風情がある。
 列車は登場していなくても、これも鉄道風景だ。

鉄道風景-8

 庄内川にぶつかったところで、それ以上北上できなかった。庄内川を渡るには、西の勝川橋か、だいぶ東の松川橋から回らなくてはいけない。
 しばらく待っていたら列車が来たので撮ってみる。もう一歩、引きつけが足りなかった。

鉄道風景-9

 別の日、別の場所で。
 海上の森の入り口近くに架かる橋から、愛知環状鉄道の列車を撮る。
 下を流れているのは、矢田川だ。上流はこんな細い流れになっている。

鉄道風景-10

 これも愛知環状鉄道の列車だ。
 ローカル線の風情が漂っているけど、完全な通勤通学の足で、旅情といったものはほとんどない。
 せめて車両だけでももっと魅力的なものを導入して欲しいと思ったりもするけど、第三セクターで観光列車でもないので、それは期待できない。

鉄道風景-11

 瀬戸電の踏切で、高校生の撮り鉄がいた。赤ハチマキのなかなかの本格派だ。

鉄道風景-12

 瀬戸電の小幡駅近く。
 どこか高いところからホームの風景を撮れる場所があるといいのだけど。

鉄道風景-13

 地下鉄東山線の本郷駅のそば。高架下の風景。

鉄道風景-14

 藤が丘にある地下鉄の車両基地。
 フェンスに囲まれていて、フェンス越しにしか撮れないのがもどかしい。どこか撮れるところはないかと一周してみたけど見つからなかった。

 鉄道とは縁の薄い生活をしていると思っていたけど、自転車で少し足を伸ばしてみれば意外と身近に鉄道風景はあった。これからも意識して探していくことにしよう。

河原から街へ ~いつもと変わらない風景

日常写真(Everyday life)
変わらない風景-1

RICHO Caplio GX100



 いつもの河川敷。変わらない風景がそこにある。永遠ではない時間。地球の歴史の中ではほんの一瞬のようなこの時間に、私たちは生きている。
 何もなかったところに、いつか消えてしまう風景が、今目の前にある。
 一瞬の幻のような光景であっても、今確かにここに存在している。
 ネットワークという架空のような世界に刻まれたデジタルデータは、人類の寿命を超えて永遠性を持ち得るだろうか。

変わらない風景-2

 この日は少し遠くまで行ってみた。
 河川敷のグラウンドでは、小学生たちが野球やサッカーをやっている。それをベンチで見ているお母さんたち。
 娯楽もスポーツもイベントも、平和の中にあるものだということを再認識する。

変わらない風景-3

 近づいた春がまだ遠ざかるような寒さになっている。今日は小雪が舞っていた。
 今年は特に春が待ち遠しい。

変わらない風景-4

 そんな季節もあったよねと言いたいところだけど、こんなことはなかったなと思う。

変わらない風景-5

 砂利の河原が広がっているところ。
 ずっと昔の矢田川がどんな姿をしていたのか、今となっては思い出せない。こんなに整備されていなかったことは確かなのだけど。

変わらない風景-6

 橋脚の下で遊ぶ女の子たち。

変わらない風景-7

 お父さんと娘と犬とお散歩。
 菜の花が少し植えられている。

変わらない風景-8

 河原でおしゃべり中の女子たち。草の間に頭が5つ。

変わらない風景-9

 おばあちゃんはベビーカーを押してお出かけ。これが一番安定するらしい。

変わらない風景-10

 庄内川の堤防沿い。
 キャリーバッグを引いたおじさんがプラッと歩いていた。何故ここで。
 なんだかシュールな光景だった。

変わらない風景-11

 グラウンドで練習をする女子ソフトチームの女の子たち。
 元気な声が響いていた。

変わらない風景-12

 女子大の卒業式帰りかな。
 そういえば卒業シーズンということさえ忘れていた。

変わらない風景-13

 ママ友の輪。

変わらない風景-14

 香流川桜並木の蕾はまだ固い。
 予想でいくとあと10日くらいで開花となるようだけど、ここのところの寒さで少し遅れるかもしれない。

 日常の風景の見え方が少し変わった気がしている。

自分の住む街の小さな発見 藤が丘~上社

日常写真(Everyday life)
近所写真-1

RICHO Caplio GX100



 香流川の遊歩道沿いに、ユキヤナギの白がチロチロ目立ち始めた。世の中の出来事をよそに、季節は人を待ってはくれない。春になれば春の花が咲く。あと2週間もすれば、桜の季節だ。
 風も温み、花咲く季節の到来を、素直に喜びたい。自転車散策にも最適の季節がやってくる。
 この日はふらりと藤が丘を訪れ、何も撮るものがなく、そのまま地下鉄沿いを流しながら目に映る風景を切り取った。
 カメラがGX100だけだと、普段と比べてものすごく軽装になる。財布とカメラだけ持っていればいいくらいだ。

近所写真-2

 藤が丘は地下鉄の始発駅で、2つ目の上社駅を過ぎるあたりまでは高架になっている。
 地下鉄が藤が丘まで延びた時代は、このあたりは民家もまばらな寂しい場所で、地下を掘るより高架の方が安上がりだったのだろう。
 現在は住宅密集地帯になっていて、2005年の万博にあわせて作られたリニモは、土地がなくて逆に地下に潜らざるを得なかった。
 高架下は、なんとなく雑然とした感じに飲食店がまばらに入っている。駅前の賑わいとは別に、このあたりまで足を伸ばす人は少ない。

近所写真-3

 店の前に、瓶コーラのケースが山積みになっていた。
 瓶のコーラを最後に飲んだのは何年前だろう。あるところにはまだ普通に流通しているらしい。

近所写真-4

 廃工場っぽいところにノラたちが集まっていた。人の出入りがなくて、雨風をしのげる場所なら、ねぐらにするには最適だ。

近所写真-5

 本郷駅の裏手。表はバス停もあって、たまに利用するけど、裏はほとんど馴染みがない。

近所写真-6

 上社ジャンクション近くの歩道橋。
 この歩道橋も初めて通った。馴染みのある場所でも、通ったことがないところはまだあるものだ。

近所写真-7

 こんなふうに真横に地下鉄を見られる場所があるのも知らなかった。

近所写真-8

 上社を過ぎて、地下鉄が地上から地下へ潜っていくポイント。
 そういう場所があることは知っていたけど、訪れたのは初めてだった。
 デジイチを持ってもう一度訪れようと思った。

近所写真-9

 帰り道。民家の庭先に咲く梅の花とクリーニング店。なんでもない風景だけど、考えていたほど当たり前のものじゃないことを今は知っている。

近所写真-10

 夕暮れどき。
 日々の中の小さな発見を大事にしたい。
 自分の住む街をもっと大切にしなくてはと思った。

GX100で撮る日曜日の河川敷風景

河川敷(River beach)
日曜の河川敷-1

RICHO Caplio GX100



 日曜日、夕方の河川敷。
 世界は平和で何事もなかったかのように、普段と変わらない風景が広がっている。
 自転車をゆっくり漕ぎながら、河川敷の光景を写し止めた。これも現実。これでいいのだと思った。
 夕焼け時間の河川敷には、緩やかな時間が流れていた。

日曜の河川敷-2

 人が多い街中や人目のある店内などで使いやすいコンパクトデジが欲しいと思って、前から探していた。最近はコンデジもものすごく価格が下がって買いやすくなっているのだけど、あまりにも種類が多くて何を買えばいいのか分からない。
 そんな中、2007年発売のRICHOのCaplio GX100を選んだ決め手は、ビューファインダーだった。
 可動式の外付けファインダーで、90度チルトすることでウエストレベルとはいかないまでも、上からのぞきこむようにして撮ることができる。カメラを顔の正面で構えなくても撮れることのアドバンテージは大きく、顔の前で液晶画面を見ながら撮るスタイルがどうも好きではないので、ビューファインダーだけでも欲しいと思えるデジだった。
 広角24mmやRAWが使える点、手ぶれ補正があり、マニュアル操作が充実しているところなど、機能的にも申し分なかった。一眼と同じく3:2のアスペクト比で撮れる点も個人的には必要だった。1:1のスクエアが撮れるというのも面白い。
 ここ数日使ってみた感想としては、使い勝手に関してはデジイチに近いものがあって使いやすさを感じた。画質は、デジイチにはさすがに及ばないものの、けっこう使えるレベルにはある。コンデジにしか撮れないものがあることを考えると、被写体によってはデジイチを超える。
 悪い点としては、やはりすべてにおいて動作がとろい。ズーム、ピント、シャッター、書き込みなど、のんびりしていてデジイチのようにはいかない。このへんはそういうものと割り切らないとどうしようもない。
 あと、粒子ノイズが多い。これはかなり厳しいレベルで、最低感度ISO80でもノイズが気になる。ISO100が限界で、ISO200はもう使う気になれない。いくら手ぶれ補正があっても、夜撮影ではあまり使いたくない。レタッチソフトでなんとかするより他に方法がない。
 使っていくことでプラスの面、マイナスの面が更に見えてくるだろうけど、とりあえず当分使ってみようと思っている。後継機のGX200で改善されている点も多いようなので、場合によってはすぐに買い換えということもあるかもしれない。

日曜の河川敷-3

 太陽を正面に捉えると、ビューファインダーに盛大なスミアが発生して、どうなることかと思ったけど、実写には表れていない。紫の縦線は初期のSANYOのコンデジを思い出して、ちょっと懐かしかった。
 逆光には弱いという評判ながら、そんなに悪くない印象だ。

日曜の河川敷-4

 ビューファインダーの見え具合は、思ったよりもよくなかった。画面が小さく、荒いので、細かい部分までは確認できない。
 視野率100パーセントでも四隅まできっちりした構図を作るなんてことはできそうにないので、適当にこのへんって感じでシャッターを切ることになる。
 そのあたりからしても、デジイチの代替にはならない。あくまでもサブカメラの位置づけだ。

日曜の河川敷-5

 自転車に乗りながら、こんなふうにラフにシャッターを切っていくのもコンデジの味かもしれない。
 ズームは35mm換算で24mm-72mmで、普段使っている16-45mmレンズの24mm-67.5mmとほとんど変わらないはずなのに、広角は広く、望遠は届かないような感じがする。広角にしたとき、とにかく被写体が遠くて小さく感じる。ビューファインダーの像が小さいからそう感じるだけだろうか。
 面白い機能の一つとして、ステップズーム機能がある。24mm、28mm、35mm、52mm、72mmと刻んでズーム位置が決まるという仕様で、その画角の単焦点レンズを使うように撮るというものだ。これはわかりやすくいていいので採用している。

日曜の河川敷-6

 直射日光でフレアというのかゴーストというのが発生している。
 これは嫌いじゃないので、あまり気にならない。光線らしくて効果的な場合もある。

日曜の河川敷-7

 自転車からの風景。
 左前方にローラースケートの兄妹らしき二人組が前から来て、ほどよいタイミングで撮ったつもりが全然早すぎた。シャッターのタイムラグは思っているほど大きくないかもしれない。

日曜の河川敷-8

 とっさに現れた被写体に対して立ち後れるというのは確かにある。被写体を見つけて、構えてビューファインダーをのぞいて、ピントを合わせて、シャッターを切るという一連の動作に時間がかかる。デジイチにすっかり慣れきってしまっているから、同じように使えるものと考えていると、チェッということがたびたび起きる。

日曜の河川敷-9

 露出はかなり明るく出る傾向にあって、プラスマイナス0では明るすぎるシーンがほとんどだ。-0.7でちょうどいいくらいで、それを基本にしている。
 RAWで撮れるから暗めに撮ってあとから明るくすればいいというわけにはいかない。ただでさえ多いノイズがネックとなる。ソフトで明るくするとそれだけノイズも増える。
 マイナス補正しつつも、状況に応じた露出補正をしなくてはいけない。
 ホワイトバランスは優秀で、ほとんどいじる必要は感じない。

日曜の河川敷-10

 レンズ前1センチまで寄れるマクロ性能に加えて、コンデジ特有のパンフォーカスなので、こういう絵は撮りやすい。

日曜の河川敷-11

 色乗りはおとなしめだ。モードを普通で撮っているからというのもある。硬調にしたり、コントラストを上げたりすると、もう少し色合いが変わってくると思う。
 普通で撮って、レタッチソフトで調整した方がコントロールしやすいだろうけど。

日曜の河川敷-12

 写真が逆光ばかりだ。西に向かって走っていたというだけでなく、逆光が好きだから、必然的にそうなる。

日曜の河川敷-13

 河川敷グラウンドの少年野球。
 平和な光景に安心する。
 そろそろ日没の時間が近づいたので、引き返すことにした。

日曜の河川敷-14

 夕陽を背にしても、やっぱり太陽に向かってシャッターを切りたくなる。
 帰りは河川敷の反対側を走った。こちらはあまり来たことがなかったので、風景が新鮮だった。

日曜の河川敷-15

 住宅の向こうに沈みゆく太陽。
 夕焼けの河川敷を走る人。

日曜の河川敷-16

 矢田川大橋からの眺め。
 橋の欄干に置いて、スローシャッターを切る。

日曜の河川敷-17

 暗くなったところで、この日はおしまいとした。
 シャッタースピードは1/4とかだったと思うけど、手ぶれ補正の効果は高そうだ。

 次は街撮りでどれくらい撮れるか試してみたい。

無事にいただくサタデー料理

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 なんだかいろいろ予定が狂って、落ち着かないような、途方に暮れたような感じの中、料理は土曜日に作った。
 どれだけ心を痛めても、腹が空いたらご飯を食べないといけないし、眠たくなったら眠らずにはいられない。
 どんな災害も事故も他人事ではなく、明日は我が身でもある。子供の頃から、東海地震は明日来てもおかしくないと言われ続けて育ってきたから、いつか来るのだろうとはずっと思っている。準備と覚悟は常に必要だ。
 自分には何ができるだろうと考えてはみるけれど、今のところ個人でできることはほとんどなさそうだ。大変なのはこれからで、その中で何かできることも出てくると思う。
 今はもう少し見守りつつ、傷みを分かち合うことを考えたい。無駄な電気を使わないことくらいしか思いつかないけれど。

サンデー2

 ジャガイモボールのトマトソース。
 ジャガイモの皮をむいて適当な大きさに切る。タッパーに入れてレンジで5分ほど加熱する。
 充分柔らかくなっていたらつぶして、刻んだタマネギ、とろけるチーズ、牛乳、塩、コショウ、コンソメの素を入れて、よく混ぜる。
 団子状に丸めて、フライパンで転がしながら炒める。柔らかすぎた場合は形が崩れるはずなので、いったん冷まして、再び丸める。
 最後はオーブントースターで少し焼いた方がいいかもしれない。
 トマトソースは、トマト、刻みタマネギ、ケチャップ、コンソメの素、塩、コショウ、砂糖、水を煮込んで作る。

サンデー3

 マグロそぼろと豆腐の卵とじ。
 マグロを刻み、酒、みりん、しょう油、砂糖、塩、コショウ、中華の素、豆板醤、ショウガ、ごま油で味付けしながら炒める。
 絹ごし豆腐を水切りせずにサイコロ切りして、投入する。
 彩りのためにブロッコリーを刻んで入れてみた。
 最後に溶き卵を流し入れて、半熟で火を止める。
 挽肉ではなくマグロでも美味しいのでオススメしたい。

サンデー4

 タジン鍋の野菜蒸し。
 新たにタジン鍋を導入した。少し前から話題になっているモロッコあたりの伝統的な土鍋で、何をきっかけにしたのか知らないけど最近は流行を通り越して一般的な調理器具として定着した。高いものではないので、試しに買ってみた。
 初めてなのでやや手探りになったものの、手軽に美味しい蒸し料理ができるので今後も使っていきたい。レンジでも直火でも使えるのは便利だ。
 野菜によって火の通り時間に差があるので、そのあたりはどういうふうにしたらいいのかまだよく分かっていない。今回は全部一緒にやったら、大根とニンジンが固いままだったので、別に茹で直さないといけなかった。鶏肉は火の通りが心配だったので、とりあえず焼いておいた。エビはあらかじめ湯通しした。
 味付けはごくシンプルに、酒、みりん、白だし、唐辛子、塩、コショウで薄味にした。野菜の旨みを味わう料理だから、あまり味付けをしてしまわない方がいい。
 もう少し使い方の勉強しないといけない。

 普通に料理を作って夕飯を食べられることのありがたみを思いつつ、ごちそうさまでした。

名もなき日常の風景

日常写真(Everyday life)
日常風景-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 他



 何もいいことがないと、人は時々不満を口にする。
 けど、何もないことは幸せなことだと、気づくときがある。
 目の前に広がる代わりばえのしない平和な風景が、実はとても貴重なものなのだということを、我々は知らなければならない。
 いつか失われる風景を、今撮っておこう。目に映るなんでもない風景を。

日常風景-2

 空は安全か?
 空にも危険はたくさんある。
 空を飛べることは自由か?
 空を飛ばなければ生きていけないという点で不自由だ。
 人の自由度の高さは、何にも勝る。何かをうらやむなんてしなくていい。

日常風景-3

 春の空の下。屋根に並んだスズメは、おしゃべりに夢中だ。

日常風景-4

 街の道路脇にもツクシが生えている。
 慌ただしく過ごしている人には見えない場所に。

日常風景-5

 冬の間は小屋にいたのか姿を見なかった羊さん。
 暖かくなって、また表に出てきた。
 生え始めた緑の草をせっせと食べている。

日常風景-6

 田んぼにも年間を通じて季節感があることを知ったのは、ここ数年のことだ。田植えから稲刈りまでだけが田んぼの表情じゃない。冬には冬の、春には春の表情がある。

日常風景-7

 歳を取っても仲良しの夫婦さんは美しい。

日常風景-8

 無機質な外観の住宅に一編の生活感。
 暮らしには彩りが必要だ。

日常風景-9

 倉庫に差す光。
 日常の中に小さな美が潜んでいる。それに気づけば、少し幸せが増す。

日常風景-10

 空の色や雲の姿も、冬のものとは違ってきた。
 寒さが和らぐと、肩の力が抜けたようにホッとする。

日常風景-11

 暖かくなったのを喜んでいるのは人間だけじゃない。外で生きているノラたちにとっても寒い冬が終わるのは嬉しいだろう。

日常風景-12

 今日もまた日が暮れる。
 何もなかったことを感謝しよう。

日常風景-13

 お母さんも子供も、おうちに帰りましょう。そして、お父さんの帰りを待ちましょう。
 一緒に夕ご飯を食べられる幸せ。

日常風景-14

 午前中はお年寄りが占領していたベンチも、夕方には人がいなくなる。
 夕陽を浴びながら、ベンチはその日の役割を終え、明日の朝を待つ。

日常風景-15

 太陽が沈む頃、部活を終えた中学生たちも帰る時間となる。
 また明日ね。何気なく交わす友達との挨拶。明日が同じように来ると信じて疑わない。

日常風景-16

 太陽はこちら側で夕陽としての仕事を終えると、向こう側では朝日としての仕事が始まる。

日常風景-17

 日が暮れて、カモたちは夕方の食事を終えただろうか。
 暖かくなってきて、ぼちぼちまた北へ渡る準備を始めなければならない。長い旅に、ある日の朝、ふと思い立って旅立つ。
 来年の秋にもう一度ここに戻ってくる約束はせずに。

 何もないようで豊かな日常。
 気づくべきことに気づき、見るべきものを見ることの大切さを思う。
 また明日。それが私が一番好きな言葉だ。
 明日はきっとやってくる。

木曽福島の夕暮れ <木曽旅・第8回>

観光地(Tourist spot)
木曽福島3-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 木曽路の旅シリーズが途中のまま、しばらく放置してしまった。福島宿編を終わらせて、今日で最終回としたい。雪の風景も、今となっては懐かしいくらい季節は進んでしまった。それでも、木曽路はまだ今日あたりでも雪が残っているだろうか。
 福島宿は、中山道六十九次の中で、江戸から数えて37番目の宿場町だった。
 日本四大関所の一つがあったところとしても知られている(他の3つは中山道の碓井関所と東海道の箱根関所と荒居関所)。関所は、福島宿の北の入り口にあった。
 現在は関所跡に門が復元され、資料館も併設されている。
「入鉄砲に出女」の言葉通り、江戸に向かう鉄砲と、江戸から出る女には特に厳しい取り調べが行われたという。

木曽福島3-2

 近くに高瀬家があるというので向かったのだけど、裏手だったのか、結局分からずじまいだった。入り口が分かったとしても、時間帯的にもう開いてなかっただろう。

木曽福島3-3

 これが高瀬家かなぁと思いつつ、一応写真を撮ってみる。

木曽福島3-4

 高瀬の文字を発見。どうやらこのあたりだったことは間違いなさそうだ。
 木曽馬籠生まれの島崎藤村の姉・園(その)の嫁ぎ先で、藤村の作品『家』のモデルがこの高瀬家だ。姉の園は『夜明け前』でも名前を変えて登場している。
 高瀬家は、江戸時代にこの地にやってきて山村代官に使えた家柄で、お側役や勘定役などをしていたそうだ。
 山村代官屋敷も保存されていて見学できるようになっているのだけど、少し離れたところにあって、時間がなかったので行けなかった。

木曽福島3-5

 帰りの列車の時間が迫ってきていた。帰り道でも少し路地風景などを撮りつつ、駅に向かった。

木曽福島3-6

 時間があれば、こういう狭い路地もずんずん入っていって探索したかったのだけど。

木曽福島3-7

 木曽福島はただの宿場町跡というのではなく、昭和の名残あり、路地風景ありと、変化に富んでいるところが私の好みに合った。歩くのも写真を撮るのも楽しかった。

木曽福島3-8

 正面から見るとすごくほっそりしたスリムなビルで、横から見るとかなり奥行きがあることが分かる。
 これ部屋はどんな間取りになっているのだろう。

木曽福島3-9

 木曽福島駅の脇に、SLが静態保存されている。D51だ。
 少し時間が余ったので、写真を撮ることができた。

木曽福島3-10

 北陸あたりで走っていたもののようだ。
 地元ではもう一度走らせたいという思いもあるようだけど、さすがに中央線で走らせるのは厳しそうだ。そんなダイヤの余裕はないし、設備もない。機関車を運転できる現役の運転士もいるのかどうか。

木曽福島3-11

 無骨だけど格好良い。

木曽福島3-12

 運転席に入ることもできる。
 ハンドル類がやたらあって、何をどう動かせばいいのか、まるで見当がつかない。

木曽福島3-13

 腕木信号機も保存されている。

木曽福島3-14

 日が暮れたホームで列車を待つ。

木曽福島3-15

 夜の地方駅のホームに立っていると、なんだかとても旅をしている気分になる。そして、早く家に帰りたくなるのだ。

木曽福島3-16

 こうして木曽路の旅は終わった。この冬、一番記憶に残る旅だった。
 奈良井宿も悪くなかったけど、個人的には木曽福島をオススメしたい。

正解が選べなかった木と水の風景

海/川/水辺(Sea/rive/pond)
篠田池-1

PENTAX K-7+PENTAX 55-300mm f4-5.8



 海上の森の篠田池で、水面から突き出した枯れ木と水の風景を、これまでにも何度か撮ってきた。
 もう一度しっかり撮り直そうと思い、行って撮ってきた。それはよかったのだけど、帰ってきてから写真を見てみると、どれが正解なのか自分でも判断がつかない。どれか一枚選ぶとすれば、一枚目ということになるだろうか。それでも他の写真を捨ててしまうのももったいない気がしたので、いっそのことよさそうなのを全部まとめて出してしまうことにした。好みは見る人によって分かれるかもしれない。
 写真をセレクトする力も大切だとよく言われる。フォトコンの応募でもそれはよく思う。自分で選んだ写真が自分が撮った写真の必ずしもベストではないし、自分では選ばなかった写真の中にもっと良い写真が眠っている可能性もある。逆の言い方をすれば、正しいセレクトをする力がつけば、逆算して良い写真が撮れるようになるということも言えそうだ。
 今回に関しては、見ていただいた人に正解を委ねたい。自分自身でも、もう少し時間を置けば、客観的な判断ができるようになるのだろうけど。

 画角はほぼすべて300mm(35mm換算で450mm)。絞りはF9。ND400とC-PLを重ねている。露光時間は、短いもので5秒ほど、最長で60秒。その間もいろいろ試している。
 風があって、雲が多く、太陽は出たり入ったりと、条件がコロコロ変わる状況ということもあって、水面の変化は大きかった。

篠田池-2

 行く前にイメージしていたのはこんな感じだった。ローキーで撮るというのが狙いだった。
 けど、何かが足りない。水面のざわつきもなかなか収まらなかった。
 場所を変えて、反対側に回る。

篠田池-4

 秋にもこんなふうに撮った。あのときは山の木々が紅葉していて、水面に彩りがあった。今の時期は茶色とくすんだ緑色だけだから、色的な面白みはない。

篠田池-3

 少し引いてみる。
 光の加減で、水面がややピンクがかった。
 風が強いときだ。

篠田池-5

 風とさざ波の表現が一番上手くいったのはこれだ。
 露光時間は短めで、10秒くらいだったと思う。

篠田池-6

 枝を上へずらして、映り込みの影を主役にしてみる。
 雲が途切れて青空が広がったとき。水面は空を映している。

篠田池-7

 太陽が動いて、山並みの影が映っている。
 光がかげって、少し暗くなった。

篠田池-8

 露光時間を短めにすると、水面の流れ模様が戻ってくる。
 露光時間が短いから、アンダー気味になっている。

篠田池-9

 風が収まって水面があまり動いていないとき。
 映り込んだ枝が揺らがずにくっきり映っている。

篠田池-10

 光が消えたときに、アンダー狙いで。
 上半分を暗く沈めて、下半分に蒼を残す。
 上の写真と比べると、露出だけでもけっこう印象が違ってくるのが分かる。

篠田池-11

 もろもろの条件の中間を取ると、こうなる。

 さて、あなたには正解が分かっただろうか。
 正解はない、というオチかもしれない。
 また撮りに行こう。

矢田川河川敷をホームとする

日常写真(Everyday life)
矢田川-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 他



 これまで矢田川で何度となく写真を撮ってきたけど、これからはこの川沿いと河川敷を、自分のホームグラウンドとすることにはっきり決めた。
 毎日とはいかないまでも、一週間に一度くらいは必ず撮る場所というのを持っておくことが必要なんじゃないかと思ったからだ。ホームということを意識して通い詰めることで初めて撮れる写真もあるに違いない。飽きるとか新鮮味がないとかは関係ない。とにかく、撮るものがあってもなくても通うことだ。そうすれば、必ず幸運な出会いやチャンスに巡り会う。
 他に小幡緑地なども考えたけど、やはり近くなければ駄目で、自転車だけでなく歩きでも行けるのがポイントとなる。雨の日もシャッターチャンスはある。季節が変われば風景も変わる。
 そんなわけで、ここ最近撮り溜めた矢田川河川敷の写真を中心に集めてみた。並べてみると、なかなか悪くない。矢田川もまだ多くの可能性があることを再認識することになった。

矢田川-2

 いい場所を見つけた。桜が咲いたら、ここは絵になる場所だ。学校帰りの自転車の女子高生とか、親子連れとか、郵便配達の車とか、いろんな登場人物が似合いそうだ。

矢田川-3

 河川敷といえば工場や倉庫も定番だ。
 部活の練習らしき学生の姿は、頭だけがちらっと見えている。

矢田川-4

 河川敷を歩きながら橋を見上げたとき、必ず撮りたくなるシーン。
 空と雲と人を、完璧な配置にすれば作品になる。

矢田川-5

 網を持った魚獲りの親子。
 河川敷にはいろいろな人たちが集まってくる。それらの人々が、河川敷写真の大事な要素になる。

矢田川-6

 犬の飼い主さんたちの交流シーンもよく見かけるところだ。
 背景の団地も有効活用したい。

矢田川-7

 ランナーも多い。アスファルトの道もあるし、芝生も土もある。車も来ないし、河川敷は地元のランナーにとってもホームグラウンドのようなものだろう。

矢田川-8

 四角い大きな箱に、小さく区切られた生活がたくさん詰まっている。
 ベランダに垣間見える生活感に心惹かれるものがある。

矢田川-9

 夕陽に照らされる道。
 芝生では小鳥たちがエサをついばみ、鳴き交わしている。

矢田川-10

 猫好きながら犬にはほとんど縁がないので、散歩している犬のことは気にしていない。
 犬の飼い主さんの間では、それぞれが連れている犬に対する思いがあったりするのかもしれない。うちのは雑種で恥ずかしいとか、うちは血統書つきよとか。

矢田川-11

 少し前から、大がかりな橋の補修工事をやっている。矢田川はあまり工事がない川で、香流川は年がら年中工事をしている。

矢田川-12

 ランナーは夕陽に向かって走る。

矢田川-13

 あとひと月もすれば、河川敷も茶色の冬枯れ風景から緑が戻ってくる。

矢田川-15

 川で遊ぶボーイたち。
 望遠をつけていなくて寄れず。

矢田川-16

 上空が飛行機の通り道になっているから、飛行機もけっこう撮れる。
 これで近くを鉄道が走っていれば、申し分ないシチュエーションなのだけど。

矢田川-17

 土手のシルエットも狙い目の一つだ。
 自転車の高校生カップルが通るまで粘りたい。

矢田川-14

 そのうち夜の時間も撮ってみよう。

 また写真が溜まったら、矢田川河川敷シリーズをやりたい。

春色の写真たち <農業センター・後編>

施設/公園(Park)
農業センター2-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / 55-300mm / TAMRON 90mm f2.8



 色と光だけの写真。そんなものを今年の農業センターで撮りたいと思っていた。
 わがままな写真だけど、イメージしてるものが撮れた。
 より抽象的な方向へ向かうのも、一つの方向性だ。そのまま進むことになるか、引き返すことになるかは、分からない。
 いずれにしても、たくさんのアイディアを持っていることが大切で、写真の可能性は、思っているよりも広い。

農業センター2-2

 しだれ梅といっても、いろいろな品種があるようで、農業センターにも12種類のしだれ梅が植えられている。しだれではない普通の梅もあるのだけど、やはりここでの主役はしだれ梅だ。ノーマルな梅はまるで人気がない。
 しだれの方が見栄えも華やかで美しい。写真の被写体としても、普通の梅よりも様々な撮り方ができるから、そういう点でも人気が高い。手強くもある。

農業センター2-3

 木の配置が大切だ。どこにどう置くかを、自分の意志で決めなくてはいけない。そういう部分では、写真も絵を描くのと同じだ。絵ほど都合よくいかないことが多いけれど、それを言い訳にはできない。

農業センター2-5

 日陰になったときに、順光で撮った一枚。まったく印象が変わってくる。
 こういう狙いで撮れば、それはそれで正解だと思う。

農業センター2-4

 この日のテーマは、人撮りではなかった。それでも気になる人を見つけると、どうしても撮らずにはいられない。習性に近い。

農業センター2-6

 竹と梅写真の別バージョン。
 これも嫌いじゃない。
 梅を脇役にするという発想は何年も前からあったのだけど、それをなかなか形にできなかった。

農業センター2-7

 ハクモクレンのつぼみもだいぶ膨らんできていた。
 せっかくだから梅のピンクをバックに撮ってみた。二つの花の競演は、時期的に難しそうだ。

農業センター2-8

 ホトケノザの群生。いつの間にかこんなに咲いていた。
 タンポポはもう、綿毛になっている。

農業センター2-15

 私同様、梅の後ろ姿の可憐さに気づいてくれる人がいることを期待して。

農業センター2-10

 白梅も撮ってあげないと。
 開ききっている花より、半開きくらいの方がかわいい。

農業センター2-11

 トイレの裏の日陰で咲いていた黄水仙。
 これも本格的な春を告げる花の一つだ。

農業センター2-12

 農作業用のミニトラックがキュートだった。
 軽トラも、味気ない白ばかりではなく、もっといろんなカラーデザインを展開して、農村風景をポップなものにしたらどうだろう。田んぼの真ん中にレモンイエローの軽トラなんて、けっこう絵になるんじゃないか。

農業センター2-13

 菜の花が、今を盛りと咲いている。
 見渡す限りの広大な菜の花畑を見てみたいという願望は、まだ叶っていない。海とセットで見られるところがどこかにあるだろうか。

農業センター2-14

 最後は自分らしい写真に戻って、締めくくりとする。
 今年も農業センターのしだれ梅を満喫できた。
 また来年。

同じ季節同じ場所違う自分 <農業センター・前編>

施設/公園(Park)
農業センター1-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / 55-300mm / TAMRON 90mm f2.8



 同じ季節に同じ場所へ行っても、そこには同じ光景があるだけだ。特に代わり映えはしないし、何年も続けて行っていれば新鮮味もほとんどない。けれど、その場に立つ自分は、去年の自分ではない。自分が変われば、風景の見え方も違ってくるし、撮れる写真も去年とは別のものになる。
 農業センターのしだれ梅も、今回で6回目となった。今年はもういいかなと思いつつ、なんだかんだで毎年行っている。
 今年は例年になくいいタイミングで行くことができた。いつもは遅すぎるか早すぎるかで、ちょうど撮り頃ということがなかった。今が8分咲きくらいだろうか。写真を撮るにはベストのタイミングだ。見るだけなら満開の方がいいのだけど、撮るにはそれでは少し遅すぎる。見頃としては、今週いっぱい続きそうだ。
 とにかく、しだれ梅を背景に竹林を撮るというのがここ数年のテーマで、今年ようやく撮れたと思った。この一枚で、今年はもう満足だった。あとはオマケみたいなものだ。
 来年のこの季節にこの写真を見たとき、自分はどう思うのだろう。去年の自分の写真を見て、なんだ、こんなに下手だったんだと思った。来年もやっぱり、下手くそだなと思うだろうか。過去の自分の写真に満足できないのはいいことだ。成長している証だから。
 そんなわけで、撮ってきた写真を2回に分けて、たらたらと並べることにする。今回はちょっと攻めた部分もある。それが裏目に出ているとしても、これが今年の気分だった。きっと、今年しか撮れない写真なんだと思う。

農業センター1-2

 しだれ梅の丸ボケ。
 あるいは、しだれ梅の珠のれん。

農業センター1-3

 やっぱり逆光が好きだ。順光はつまらない。

農業センター1-4

 梅の後ろ姿がかわいいことを教えてくれたのは、諏訪光二だった。それ以来、後ろ姿ばかり探すようになった。

農業センター1-5

 しだれ梅の密集地帯。
 ピンクの方が目を惹くし、きれいだと思うけど、ピンクばかりでは単調になる。白とピンクが互いに美しさを引き立て合っているのがいい。

農業センター1-6

 梅の木のうろに、三つ葉のクローバーが着生している。

農業センター1-7

 たまにはアップも撮る。光をいっぱいに吸い込んで。

農業センター1-8

 雨が降るように。
 花と蕾のバランスも、これくらいがちょうどいい。

農業センター1-9

 咲けば散るのが宿命だ。今を盛りと咲いていると、足元の花びらには気づきにくい。

農業センター1-10

 風に舞う花びら一枚。

農業センター1-11

 梅の木の根元で、脇役の水仙がひっそり咲いている。

農業センター1-12

 しだれ梅と菜の花の競演。ピンクと黄色が春色を響かせる。

農業センター1-13

 最近取り組んでいるのがピントのコントロール。ピントは自分で決めればいいことが分かってきた。ピントはいつも合っている必要はない。絞りと同様、自分の意志で決めればいい。

 後編につづく。

春を前にして普通のサンデー料理

料理(Cooking)
サンデー1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 今日のサンデー料理も、普通に作って、普通に食べた。3月になったとはいえ、まだ春の食材が出回っているわけではなく、ひな祭りが終わってしばらく行事らしい行事もない。寒さが続いていることもあって、料理に関してもまだ春気分とはいかない。
 使う食材も、メニューも、腕も、頭打ちの状況を、どう打開していくか。彩りと盛りつけという課題も残しつつ、もう少し料理に広がりを持たせていきたいという思いはずっとある。ここしばらく、外国料理にも挑戦していない。まだまだ見知らぬ国の見知らぬ料理はたくさんある。

サンデー2

 鯛しゃぶの甘辛酢だれ。
 鯛の切り身を薄切りにして、塩、コショウ、酒を振ってしばらく置く。
 水、酒、みりん、しょう油、白だし、酢、砂糖、塩、コショウ、唐辛子、ショウガを煮立たせる。
 そこへ、鯛の切り身を入れ、表面が白くなったら取り出す。
 細切りした白ネギと、刻んだ大葉も、たれで軽く茹でる。
 焼くと固くなってしまう鯛も、薄切りにしてしゃぶしゃぶのようにすると、ホロッと身が崩れるくらい柔らかい仕上がりになる。煮付けるよりも、こうする方が鯛の旨みを味わえる。

サンデー3

 カニかまとツナのふんわり卵とじ。
 サヤインゲンは固いので、別に下茹でする。
 タマネギの薄切り、ツナ缶、カニかまを、ごま油で炒める。サヤインゲンも追加する。
 酒、みりん、しょう油、中華の素、砂糖、塩、コショウで味付けをする。
 溶き卵に塩、コショウ、中華の素で少し味付けをして、回し入れる。
 半熟で火を止めて、皿に移す。
 もう少し見た目を品よく仕上げたかったけど、味は申し分なかった。
 卵をスクランブルエッグで別に作ってから、他の具材と混ぜ合わせるという手もあった。

サンデー4

 具が一杯のトマトスープ。
 タマネギ、鶏肉をオリーブオイルで炒める。
 トマト、刻んだニンジン、キャベツを入れ、酒、みりん、しょう油、水、ケチャップ、コンソメの素、砂糖、塩、コショウで味付けをしつつ、煮込んでいく。
 別に下処理したエビと、サイコロ切りした豆腐を、オリーブオイル、酒、塩で炒める。
 トマトスープに、エビと豆腐を入れて、全体に馴染ませる。
 終盤に、下茹でしたブロッコリーも入れて、更に少し煮たら完成となる。
 トマトスープは、飽きの来ない定番メニューとしてすっかり定着している。

 今日も普通に美味しく食べられたから、よしとしたい。
 ただ、作り手としては、なんかもっと変わった食材を使いたいという思いがある。スーパーに行っても、目新しいものなどそうそうあるわけではなく、あったとしても食べる気にならないことがほとんどだ。料理のレパートリーを増やすには、まず自分の食わず嫌いを克服する方が先かもしれない。
 もう少し季節が進めば、タケノコも出てくる。タケノコが好きだから、楽しみだ。春ならではの食材としては、菜の花とか、ぜんまいとか、つくしなんかもある。そのあたりも、手に入ったら使ってみたい。

歩いて楽しい木曽福島 <木曽旅・第7回>

観光地(Tourist spot)
木曽福島2-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 木曽福島の町並み。山の麓の狭い地域にびっしり家が建ち並んでいる様子がよく分かる。
 木曽代官所や家臣の家などは木曽川右岸に固まっていたようだ。左岸は比較的新しい町内だろうか。家並みが新しいところをみると、こちらも昭和2年の火事で焼けてしまったのかもしれない。

木曽福島2-2

 駅前から少し歩いたところに、小さなスナックや居酒屋、喫茶店などが並ぶ一角がある。奈良井の駅前にはこんなところはなかった。
 地元住人の御用達か、泊まりのスキー客などもターゲットにしてるのだろうか。
 木曽福島は、人口約13,000人だそうだ。意外と多いように思うけど、私の木曽福島に対するイメージが間違っていただけとも言える。

木曽福島2-3

 笑うところじゃないかもしれないけど、ちょっと笑った。冬期の間とはどれくらいだろう。3ヶ月くらいだろうか。
 その間は他の仕事をしているのか、冬は店を開けていてもお客が来ないからやらないのか。いずれにしても、なかなかのんきな話だと思った。何かもっと深い事情があるのかもしれない。

木曽福島2-4

 燃料店。
 ガソリンを売るならガソリンスタンドでいいけど、売る燃料がガソリンではない場合、何と名乗ればいいのか。その答えがこれだ。燃料店。
 ブルーシートがかぶせられていたから、もう廃業したのだろうか。どんな燃料を売っていたのか、ちょっと気になった。

木曽福島2-5

 細く曲がりくねった道は、旧中山道じゃないかと思う。古い街道の面影が残る。

木曽福島2-6

 木曽川沿いに立つ家々は、崖屋造りと呼ばれている。
 増水のときは大丈夫なんだろうかと思うけど、昔からこうして家を建ててきたのだろう。
 背水の陣みたいで少し落ち着かない気分になりそうな気がしないでもない。

木曽福島2-7

 裏正面から見ると、すごく工夫して建てられているのが見て取れる。
 単純な二階建てではなく、互い違いの建築で三階、四階建てのようになっている。
 隣同士の相談なしには、増改築はできそうにない。

木曽福島2-8

 ここでも丸ポストを見つけて、記念撮影した。

木曽福島2-9

 木曽川の速い流れ。ごうごうと音を立てて流れている。

木曽福島2-10

 細い路地を登ったり、下りたり、行ったり来たりで、少し迷った。

木曽福島2-11

 路地の風景。

木曽福島2-12

 宿場町から外れたところは、昭和の名残をとどめている。
 変化のある散策を楽しめるのが、木曽福島のいいところだ。

木曽福島2-13

 御嶽山をばーんと正面から撮れる場所を探したのだけど、見つけることができなかった。ほんのりピンクに染まったいい時間帯があったから、なんとか撮りたかった。
 それでも、いつも家から遠くに見ている御嶽山を目の前に見られたのは、嬉しかった。

<追記>
 この山は、御嶽山ではなく駒ヶ岳だと教えていただいた。
 私は御嶽山にお尻を向けながら御嶽山を探していたようだ。そりゃあ、見つからないはずだ。

木曽福島2-14

 細い道を見つけたら、とりあえず入ってみる。たまに民家の庭で行き止まりになることはあるけれど、たいていはどこかに通じている。

木曽福島2-15

 道と生活空間が渾然一体となった感じが、路地のいいところだ。生活感の温もりがあって、心が落ち着く。

 もう一回、つづきます。

印象に残った木曽福島宿 <木曽旅・第6回>

観光地(Tourist spot)
木曽福島1-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 冬の木曽路旅、最後の目的地は、木曽福島だった。
 奈良井宿や馬篭、妻籠などに比べると、観光宿場町としてはマイナーなところだ。けれど、個人的には今回の旅で最も印象に残る場所となった。規模は小さいながら、宿場町好きなら訪れて損はない。あまり観光地化されていないのも好印象につながった。
 駅前は思いのほか開けていてちょっと驚いた。下呂温泉の駅前に少し感じが似ている。
 御嶽山の登山口であり、スキー場の玄関口でもあることから、冬場も大型バスがとまっていたりして、けっこうな賑わいを見せていた。
 古くは、飛騨や伊那へ通じる街道が交差する重要な町であり、中世には木曽氏の本拠地となった。木曾義仲は隣の宮ノ越宿あたりで育ち、平家打倒の挙兵をしたのも、この木曽の地だった。
 戦国時代には宿場町となっていたようだ。江戸になって中山道の宿場町として整備されてからは、代官の山村氏が管理するところとなり、町は発展していった。
 日本四大関所の一つ、福島関所があったところとしても知られている。
 そんな福島宿跡を中心に、歩きながら写真を撮った。

木曽福島1-2

 駅を出て、木曽川沿いを北東に1キロほど歩いたあたりに、上の段町というエリアがある。
 福島は木曽川と中山道に挟まれた狭い土地で、そこにびっしり家が密集して建てられていた。
 そのことが災いして、昭和2年の大火事で町の大半が焼けてしまった。そのとき焼け残ったのが、高台にあった上の段町で、現在はそこだけが古い宿場町の風情を残している。黒板張りの家やなまこ壁の蔵が並び、往時の面影を偲ばせる。

木曽福島1-3

 安倍晴明を祀った晴明社があった。安倍晴明と福島にどんなゆかりがあるのかは知らない。
 時間外だったのか、門が閉まっていて中に入ることができなかった。隙間からのぞき見してみる。

木曽福島1-5

 観光客どころか、地元の人もほとんど歩いていない。見たのはわずかに数人だった。いい季節にはもっと賑わっているのだろうか。

木曽福島1-6

 何軒か食事処もある。ただ、ここも閉まっていた。完全にオフシーズンだったらしい。
 店の前の餅花と、窓辺の雪だるまがかわいい。

木曽福島1-7

 生活用水と消火用を兼ねた水場がある。大火で焼けたことの教訓という意味合いもあるだろう。
 このあたりはきれいな水が豊富な土地だから、水には困らない。

木曽福島1-8

 脇の細い路地を見つけて、入ってみる。
 突き当たりにお寺が見えた。

木曽福島1-9

 大通寺という寺だった。
 木曽代官の山村良勝が、関ヶ原の戦いのあと、建立したものだそうだ。
 1778年に建てられた鐘楼門は、なかなか立派で風格がある。
 隣には、お稲荷さんも一緒に祀られている。

木曽福島1-10

 寺の横を出たら、御嶽山が見えた。ちょうど通りかかった、ワイドビューひだと一緒に撮る。

<追記>
 御嶽山と思い込んでいた山は、実は駒ヶ岳だと教えていただいた。木曽といえば御嶽山だろうと、勝手に決めつけていたけど、考えてみるとあのあたりには高い山はたくさんある。
 駒ヶ岳を見られたのは、それはそれで嬉しいことだ。

木曽福島1-11

 もう少し奥に進んでみると、漆の館や居酒屋などがあった。
 宿場町の風情が残るのは、このあたりまでだ。

木曽福島1-12

 宿場町や裏通りの散策を一通り終えて、そのあと関所跡に向かった。
 つづく。

日常に見る季節の風景

日常写真(Everyday life)
冬から春へ-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 他



 この冬、最後の雪が降った日。
 今シーズンはよく降って、たくさん積もった。寒い冬だったという印象が残る。
 いつも、冬が終わる頃になって、もっと雪を撮りたかったと思う。また次の冬シーズンか。

冬から春へ-2

 雨の日。
 2月終わりの雨は冷たかった。
 曇天の空。春は近いようで遠い。

冬から春へ-3

 河原の冬枯れ風景。荒涼という言葉が浮かぶ。

冬から春へ-4

 雲に遮られた鈍い光の太陽。
 寒い日が続く。
 もう少し冬が延長してもいいと思っていたけど、やはり春の暖かさが待ち遠しい。

冬から春へ-5

 線路風景もまだ冬が続く。けど、注意深く見ると、線路脇には少しずついろいろな花が咲き始めていることに気づく。

冬から春へ-9

 ボケの花が開きかけていた。蕾も赤くなって、もう咲く準備は整っている。

冬から春へ-6

 ここ数日、風の強い日が続いている。水面も波だって、寒々しい。
 水が温む季節はもう少し先だ。

冬から春へ-7

 紅葉の落ち葉でやりたかった渦巻きぐるぐるシーンを、サザンカの落花でできた。
 これも冬の終わりを告げる光景の一つだ。

冬から春へ-8

 秋から冬にかけて咲くフユザクラは、暖かくなると役目を終えて花を散らせる。最後の花がポツリ、ポツリと咲いていた。

冬から春へ-10

 住宅街の道路脇で咲く菜の花。
 季節は着実に前へ進んでいる。

冬から春へ-11

 シロツメクサがもう咲いていて驚いた。春が深まった4月の中頃から咲くイメージがある。3月のはじめから咲いているのは、かなり気が早いやつだ。

冬から春へ-12

 春は様々なスポーツが開幕する季節だ。冬の間、休んでいたグラウンドも、そろそろ出番となる。

冬から春へ-13

 学生にとっての3月は、大きな変わり目の月だ。卒業だったり、学期末だったり、別れがあり、新たな始まりもある。
 春は楽しいだけの季節じゃない。

冬から春へ-14

 田植えはまだ先とはいえ、田んぼもそろそろ冬の眠りから目覚める時期だ。新しい命が生まれ、田んぼが賑やかさを取り戻すのは近い。
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